東京商工リサーチは、2025年度の上場企業の「早期・希望退職募集」状況に関する調査を実施した。
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2025年度の「早期・希望退職」は2.5倍に。7割が黒字リストラを実施
調査によると、2025年度に「早期・希望退職募集」を行った上場企業は46社で、募集人数は20,781人となり、前年度の8,326人から約2.5倍に急増した。社数は前年度の51社から減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となっている。
2025年度は、パナソニックHDのほか、三菱電機、三菱ケミカルグループ、明治HD、ソニーグループ、住友重機械工業、THKなど、大手企業による大規模な募集が目立った。業績悪化による人員削減だけでなく、業績が堅調な企業ほど、将来の事業転換や人員構成の見直しを目的に「黒字リストラ」を行う傾向が見て取れる。

業種別では、「電気機器」が15社で最多となり、全体の32.6%を占めた。パナソニックHDのほか、ネクストステージ支援制度特別措置を発表した三菱電機、社外転進支援プログラムを推進するシャープなどが含まれており、事業改革に向けた動きが進んでいる。

また、早期・希望退職募集を実施した46社の直近決算期の最終損益を見ると、黒字企業は32社で69.6%、赤字企業は14社で30.4%だった。募集人数では、黒字企業が1万6,908人で全体の81.3%を占めた。
調査概要
- 【調査対象】早期・希望退職募集の具体的な内容を確認できた上場企業
- 【調査方法】『会社情報に関する適時開示資料』などに基づく独自調査
