博報堂が即時配達サービスのOniGOとQコマースを活用したマーケティング事業を共同開発

博報堂は、新規事業開発「ミライの事業室」で日本発の即時配達サービス(Qコマース＝クイックコマース)事業のOniGO(オニゴー)と資本業務提携した、と8月19日に発表した。博報堂のマーケティングナレッジ(知識)と、OniGO独自のQコマースシステムで新たなマーケティング事業「Q-MEDIA」を共同開発する。「今すぐ食べたい・買いたい」ユーザーとの即時コミュニケーションで新しいブランド体験や買物体験を提供する。

Qコマースは実店舗を持たず、食料品や日用品の注文を受けて倉庫拠点(ダークストア)から配達員が商品を配達するECサービス。OniGOは「10分で届く宅配スーパー」として21年設立のスタートアップで、配送担当のライダーを自社採用して利用者との積極的なコミュニケーションで地域に密着した買い物体験を提供。東京都目黒区でスタートして22区7都市に広がり(22年8月時点)、今後も都内を中心にエリア拡大を予定している。

Q-MEDIAでは、OniGOの即時購買・配達システムや地域密着型ライダー、アプリ・SNS、利用者の購買データを活用して、OniGOが所有するオンライン・オフラインのチャネル全体で統合型マーケティングを実現する。国内企業に向けたソリューションでは、テストマーケティングと一体化した新規ブランド立ち上げ支援や、D2C(直接販売)・通販ブランドの販路拡大、即時購買データを活用したカスタマイズメニューを提供する。