キヤノンITソリューションズがAI商品認識プラットフォーム「StoreMotion」を提供開始
ソリューション事業のキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、AI(人工知能)解析による商品認識プラットフォーム「StoreMotion」を10月27日から提供を始める、と同日発表した。商品棚に取り付けたカメラ映像で消費者が手にした商品をリアルタイムにAI認識し、高精度で識別する。消費者の商品接触行動を可視化する店舗マーケティングツールへの活用や、小型店舗の「レジレス無人決済」などを実現できる。
最新論文の手法に基づくAI映像解析技術で高精度に商品を識別。商品を棚から取り出す動作と戻す動作をリアルタイムに正確に認識する。店舗マーケティングツールに活用すれば、「商品が戻された」情報を収集して購入しなかった理由を分析できる。消費者が取り出した位置と違う場所に商品を戻しても商品を正しく認識し、商品棚でどのように陳列されても動作に影響しない。商品レイアウトを変更してもシステムの設定変更は不要。
StoreMotionを活用した店舗業務支援や店舗マーケティング支援のソリューションでは、棚から取り出した商品を自動認識して顧客のスマートフォンに通知し、そのまま決済を完了するセルフレジのないスマホ決済型の小型店舗が可能になる。手にとった商品によって表示が変わるインタラクティブなデジタルサイネージ(電子看板)で、商品のクーポンを発行して購入を促したり、関連商品を勧めたりできる。
従来の店内カメラの映像解析では、年代や性別など消費者属性や店内の動線分析はできるが、手に取った商品や棚に戻した商品の認識は困難だ。商品棚に無数の重量センサーや赤外線センサーを取り付ける無人店舗は大規模な設備投資が必要になる。StoreMotionを活用した店舗業務支援や店舗マーケティング支援のソリューションで、こうした課題を解決でき、従業員不足によるコンビニエンスストアの無人店舗の取り組みに貢献する。
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