スマートフォンへのコンテンツ配信アプリで印刷物に加えて音やビーコンの活用も可能に

DNPの「QUEMA for Smartphone」、各種のメディアを連動させたO2Oプロモーションを実現

山川 健(Web担 編集部)

2015年2月19日 17:37

大日本印刷(DNP)は、画像の電子透かし技術を使ってスマートフォンにコンテンツを配信する同社のアプリ「QUEMA(キューマ) for Smartphone」に、音のデータに埋め込まれた電子透かしを読み取る機能と、データ発信機、ビーコンの電波を受信する機能を加えた、と2月17日発表した。「iOS」版の配信を「App Store」で同日始めた。「Android」版は5月ごろを予定している。印刷物だけでなく音やビーコンの活用も可能になり、企業は各種のメディアを連動させたO2O(オンラインツーオフライン)プロモーションが実現できる。

QUEMA for Smartphoneは、DNPが提供するコンテンツ配信サービス「QUEMA」の汎用アプリ。QUEMAは、電子透かしが埋め込まれた印刷物をスマートフォンのカメラで撮影すると、関連する詳細情報などを届ける。新機能の音の電子透かしでは、テレビ、ラジオ、デジタルサイネージ(電子看板)、店内放送などで流す音源データに埋め込んだ電子透かしをスマートフォンが関知すると、コンテンツを配信する。ビーコンは、施設・店舗に設置されたビーコンに近付くと、スマートフォンが電波をBluetoothで自動受信して情報配信する。

大日本印刷
http://www.dnp.co.jp/

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