2014年のスマートフォン広告市場規模は3008億円で前年比162%、2015年は同129%を予想
インターネット広告のサイバーエージェント子会社でスマートフォン広告事業のCyberZは、「2015年スマートフォン広告市場動向調査」の結果を2月18日発表した。2014年のスマートフォン広告市場規模は3008億円で前年比162%だった。2015年は3903億円で同129%と成長を維持すると予測している。ユーザーのインターネット利用がパソコンからスマートフォンに本格的にシフトしていることを背景に、スマートフォン向け広告商品の多様化が進んだ。
2014年の商品別の市場規模は、検索連動型広告が1200億円(前年比140%)、ディスプレイ広告が1648億円(同193%)、成果報酬型広告が160億円(同109%)となった。ディスプレイ広告の伸びが大きく、全体に占める構成比が前年の46%から54%に拡大した。ディスプレイ広告では、ユーザーに応じたターゲティング広告が配信できるソーシャルメディア広告の出稿が急増した。検索連動型は広告出稿額が伸び悩み、成果報酬型は単価下落が見られた。
2015年は、パソコンからスマートフォンへの広告主の予算シフトに伴って出稿ニーズが拡大することで、引き続き伸びると予測。2016年にインターネット広告の過半数を突破し、2017年には5000億円になると見ている。2015年以降は記事に広告を溶け込ませる手法のネイティブ広告の普及を見込んだ。ただネイティブ広告をめぐっては、ユーザーに嫌われない広告が求められるため、既存広告商品の再定義も必要になり、変化していく、としている。
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