スマートフォンレポート

iOSは全体の58%シェア獲得、iPhone5sが一番売れたキャリアは?

2013年11月発表の調査レポートから「スマートフォンの購入状況(2013年8月~9月)~iPhoneシリーズ人気の高さが際立つ~」の内容を届ける

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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今回は2013年11月に発表された「スマートフォンレポート vol.9」から、調査報告1「スマートフォンの購入状況(2013年8月~9月)~iPhoneシリーズ人気の高さが際立つ~ 」の調査レポートをお届けする。

販売機種別ランキングトップはドコモ「iPhone5s」

2013年9月の端末動向においては、何といっても20日に「iPhone5s」「iPhone5c」が発売開始されたこと、また初めてドコモから発売されたことが大きな話題となった。従来と同様に「iPhone」人気が大きく出現するのか、どのキャリアから購入するケースが多いのかなど、多数存在する注目ポイントを中心に、端末購入の動きを追ってみたい。

まずは9月の販売機種別ランキングに注目すると、最も購入された機種は、ドコモの「iPhone5s」であった。遂にドコモから発売されたということで、「iPhone」へ買い換えたドコモユーザーが多かったと想定される。

次いでソフトバンクモバイルの「iPhone5s」が続いており、上位モデルである「iPhone5s」に人気が集まっていることがわかる。一方auにおいては、昨年発売された「iPhone5」が「iPhone5s」を上回る動きが見られた。

新規モデル販売を機に、既存端末を値下げするといった施策を実施しており、この効果が表れた結果となっている。ソフトバンクモバイルも同様の施策を実施しており、au程ではないものの、ある程度の効果を挙げている模様だ(図1、図2)。

図1 購入機種TOP10(9月を基にソート)
図1 購入機種TOP10(9月を基にソート)
図2 2013年8月、9月のスマートフォン購入状況[キャリアのシェア]
図2 2013年8月、9月のスマートフォン購入状況[キャリアのシェア]

「iPhone5s」と共に今回新たに発売された「iPhone5c」については、機能的にはやや下がるものの、豊富なカラーバリエーションなど話題を集め、且つ報道にもあったように在庫も一定数確保していたようであるが、各キャリアとも「iPhone5s」程の人気には至らなかった。

スペック的に上位モデルとなる「iPhone5s」が上位に位置していることからもわかるように、やはり機能面で物足りなさを感じるユーザーも一定数存在したのではないだろうか。特に発売後すぐに購入するといったユーザーにおいては、携帯端末に対してのリテラシーが高いと思われ、スペックなどを重視する傾向にあったと想定される。

とはいえ、「iPhone」シリーズ全体として捉えると、9月においては「iPhone」シリーズが携帯端末市場を席巻したといっても過言ではないだろう。OS別シェアで見ると、9月における購入端末OSにおいて、iOSは実に全体の58.1%を占める結果となった。

半数以上のユーザーが「iPhone」シリーズを購入したわけだが、特に10代においては、約8割ものユーザーが「iPhone」シリーズを購入しており、若い世代におけるその人気の高さがうかがえる。

iPhoneの魅力はおしゃれ、スタイリッシュ

今回同時に実施した「iPhoneユーザー利用・意識調査」においても、若い世代を中心に、その魅力として「おしゃれ、スタイリッシュ」といった要素が挙げられており(全体の約30%)、そのブランド力やファッションアイテムとしての存在も購入を強く促しているといえるだろう。

ちなみにひとつ前のモデルとなる「iPhone5」が2012年9月に発売された際には、iOSのシェアは52.6%を記録し(弊社独自調査より)、今回と同様に半数を超えていた。

翌10月にはさらにiOSシェアは伸びを見せ、61%を記録している。今回はドコモからも発売されたことで、発売開始月より昨年以上のシェアを記録したが、在庫不足の解消などといった条件が整えば、今後昨年以上に大きなシェアを記録することが予想される(図3)。

図3 2013年8月、9月のスマートフォン購入状況[OSのシェア]
図3 2013年8月、9月のスマートフォン購入状況[OSのシェア]

「Android」端末の新モデル「電池の持ち」の長さを前面に押し出す

一方、6月から8月まで最も購入された端末となった「SO-04E(XperiaA)」は、「iPhone」人気に押される形で順位を落とした。とはいえ、Android端末では依然最も購入されており、ここ半年以内の購入動向を見ても、「iPhone5」とほぼ同じ売れ行きを見せている。

これまで発売された「Android」端末の中でも最も売れた機種のひとつといえよう。

年末に向けて各社より発表された「Android」端末の新モデルにおいては、前述の「SO-04E(XperiaA)」に続く人気機種が現れるかが注目される。今回は、従来スマートフォンにおける不満要素として大きく挙げられていた「電池の持ち」の長さを前面に押し出すモデルが目立つ。

今後どの程度の人気を集めるかが注目となるが、在庫及び販売店舗数の拡充などが図られることを背景に、昨年同様、しばらくは「iPhone」人気が続くのではないだろうか。

調査対象15~69歳男女
端末販売動向調査 60,000サンプル
※性年代別人口構成比に合わせて60,000サンプルを回収
調査地域全国
調査実施期間2013年10月1日(火)~10月7日(月)
調査方法インターネットリサーチ
調査実施機関株式会社ドコモ・インサイトマーケティング

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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