スマートフォンレポート

右肩上がりで伸びるiPhoneユーザーの接触アプリ数。アプリサービス利用の活発化が進む

2013年3月発表の調査レポートから「iPhoneユーザー利用動向」の内容を届ける

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

今回は2013年3月に発表された「スマートフォンレポート vol.5」から、調査報告2「iPhoneユーザー利用動向」の調査レポートをお届けする。

iPhoneユーザーの利用傾向に変化はあったのか

これまで計4回にわたり、iPhoneユーザーのサービス/コンテンツ利用傾向についてレポートしてきたが、この半年間で利用傾向にどのような変化が生じているのかという点について、2012年6月と2012年12月におけるWebサイト及びアプリへの接触率※1を比較する形で検証してみたい。

※1 接触率……指定期間における有効サンプル(=期間中の全利用者)における、当該ドメイン/サブドメインへ接触した人の割合(調査概要を確認する

まずWebサイトの利用傾向についてだが、2012年6月と12月それぞれの接触率ランキング上位20を比較してみると、ほとんど変化していないことがわかる。この傾向は上位20位以下にも該当しており、ここ半年間におけるiPhoneユーザーのWebサイト利用傾向に大きな変化がないことがわかる(図1)。

図1 「Webサイト接触率」ランキング
図1 「Webサイト接触率」ランキング

一方アプリの利用について見てみると、Webサイトとは明らかに違う傾向が出現している。すなわち、2012年6月時に使われていたアプリと、その6ヶ月後である12月時に使われているアプリのラインナップに変化が見られるのである(図2)。

図2 「アプリ接触率」ランキング
図2 「アプリ接触率」ランキング

アプリ接触率上位20程度ではさすがに大きな変化は無いものの、それでも以前はランク外だったサービスが3つも新たにランクインしている。そのひとつである「NHK紅白アプリ」のような、季節需要を見込んだアプリが上位に入るといった、告知手法としてアプリを利用するケースが出現している点は注目である。

勢いを増すLINE関連アプリ

また、6月時にはランク外だったものの、12月時にはランクインした、という新出アプリを並べてみると、最も目立つのが「LINE」関連のアプリである。「LINE」そのものの接触率も半年間で30pt近く上昇しているのだが、「LINE Play」「LINEバブル」など、接触率ランキング上位500位中、約10タイトルがその名を連ねている。全世界で1億人ユーザーを突破し、国内でも4000万人以上が利用しているといわれる同サービスの勢いがそのまま現れた形となっており、その関連コンテンツも多くのユーザーに利用されていることがうかがえる(図3)。

2012年6月時にはランク外だったが、2012年12月時にランクインした主なiPhone向けアプリ
図3 ランキング新出アプリ
図3 ランキング新出アプリ

iPhoneユーザーのアプリ利用が拡大

一方、特定アプリに利用が集中していた傾向から、幅広いアプリ利用へとシフトしているのかといった、アプリ利用の広がりについてはどのような動きをみせているのか。接触率ランキングにおいて接触率5%以上、10%以上、20%以上、30%以上を記録したアプリ本数を抽出する形でその本数を比べてみると、2012年6月と12月とで明らかな差が出現する(図4)。

図4 接触率でみた該当アプリ本数
図4 接触率でみた該当アプリ本数

接触率30%という、多くのユーザーに利用されているグループでは、その対象アプリ本数に変化は無いものの、接触率20%以上でみると、6月時には該当アプリ数が13本だったのに対し、12月時には20本まで増加している。更に接触率10%以上の場合は、該当アプリ数35本だったのが46本に、接触率5%以上まで対象を広げると、84本だったのが114本まで増加している。

この動きは、各ユーザーが以前よりも更に多くのアプリに触れるようになっていることを示しており、加えてiPhoneユーザー数の拡大、端末使用における慣れ度も反映しているものと想定される。より多くのアプリがリリースされていると想定されることからも、iPhoneユーザーが様々なアプリサービスを積極的に享受しようとしている動きが感じられる。

今回は6ヶ月間におけるサービス利用動向比較を実施してみたが、たった6ヶ月間ではあるものの、明らかな変化が複数見つかった点は興味深い。2013年に入り、更に大きな変化が出現してくると思われるため、今後も利用傾向の変化には注目していきたい。

取得データiPhoneユーザーのインターネット経由でのサイト・アプリ接触状況データ
※3G(UQ含む)/Wi-Fi経由とも取得
※オフラインでのアプリ利用等については捕捉なし
調査対象2012年12月期/関東地区在住のiPhoneユーザー736サンプル
2012年6月期/関東地区在住のiPhoneユーザー423サンプル
集計対象期間2012年12月期/2012年12月1日(土)~12月31日(月)
2012年6月期/2012年6月1日(金)~6月30日(土)
調査実施機関ビデオリサーチインタラクティブ

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

スマートフォンレポート

「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

※6/26をもってサービスの提供を終了致します。
長らくご愛読いただきましてありがとうございました。

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

リードジェネレーション
リードは潜在顧客のことで、ある特定の商品、サービスに関心がありそうなユーザーもし ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]