iPhoneユーザーの利用は大手無料サービスに集中、女性はブログ/EC、男性はビジネスシーンの利用に特徴
この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。
今回は2012年9月に発表された「スマートフォンレポート vol.2」から、調査報告2「iPhoneユーザー利用動向」の調査レポートをお届けする。
iPhoneユーザー利用動向
今回は、性年代別に見たiPhoneユーザーのサービス利用傾向(2012年6月)に注目し、性別及び主要年代別における一ヶ月間の利用率ランキングを出してみた。
必然的に接触する「Apple」サービスは別格に捉えつつ、その他を見ると、「Yahoo!」「Google」といった検索エンジンの利用が上位を占め、次いで「YouTube」「Facebook」を利用している状況が男女及び全年代で共通となっている。全体的に見ると、「検索エンジン」「SNS」「ECサイト」「ブログ系サイト」「Q&Aコミュニティサイト」等に利用が集中している傾向が明確になっている。
女性の利用傾向で特徴的なのは、「アメーバブログ(アメブロ)」などといったブログ系コンテンツが各世代共に利用傾向が高いこと、またEC系サイトの利用が目立つ点で、30代における「楽天」利用の高さなどが事例として挙げられる。更に、20~30代にかけては「クックパッド」の利用傾向も高く、属性の特徴が現れる結果となっている。
一方男性の利用傾向を見ると、上位20サービスで見た場合は女性ほどの特徴があまり感じられず、各年代の違いもそれほど感じられない。ただしランキングの下位に目を配ると、「乗換案内」「食べログ」「ニュース」といったサービスがランクインするなど、ビジネスシーンでの利用といった特徴が出現している。また表に記載はないが、スポーツニュース系サービスや「ニコニコ動画」などの利用も各世代ともに高い傾向を示しており、男性ユーザー利用の特徴が感じられる。
世代別に見た場合、顕著な特徴を示すのが「LINE」(naver.jp)である。男女共に20代での利用傾向が高く、他の世代で利用の高い「Twitter」を上回る動きを示していることからも、「LINE」が若い世代を中心に利用拡大していることがわかる。
結果として、現状のiPhoneユーザーは特定の大手無料サービスに対して利用が集中しており、エンタメ系や有料のサービス利用は一部に限られるという、PCサイト利用に近しい傾向が感じられた。今後は、サービスや地図・ナビゲーションサービスなどに代表されるような「外出先での利用」「いつでもどこでも利用できる」といったモバイルの特性をより活かしたサービスや、有料モデルにて展開されているエンタメ系サービスの活性化にも期待したいところである。次回は、有料サービスに絞った形での利用傾向にも注目していきたい。
取得データ | iPhoneユーザーのインターネット経由でのブラウジング/アプリ接触状況データ ※3G(UQ含む)/Wi-Fi経由とも取得 ※オフラインでのアプリ利用等については捕捉なし |
---|---|
調査対象 | 関東地区在住の15~59歳のiPhoneユーザー 約500サンプル |
調査実施期間 | 2012年6月1日~6月30日 |
調査実施機関 | ビデオリサーチインタラクティブ調べ |
この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。
スマートフォンレポート
「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。
※6/26をもってサービスの提供を終了致します。
長らくご愛読いただきましてありがとうございました。
ソーシャルもやってます!