矢野経済研究所(本社東京)がまとめたファッションEC市場調査によると、09年度の市場規模は前年比6.0%増の4390億円となった。10年度は4652億円(前年度比6.0%増)に拡大すると予想。ファッション企業のEC化率が今後も進むと見ている。
調査によると、09年は景気低迷の影響を受けたものの、価格や商品の比較が容易で、時間的な制約がないECで買い物をする消費者が増加したと分析。なかでも〈ZOZOTOWN〉といったブランドを集めたファッションモールECの成長が市場を底上げしたとしている。ファッション関連企業のEC化が進んでいることも成長要因に挙げた。
ショップ形態別にみると、総合モール型ECが同10.0%増の1350億円、ファッションモール型ECが同20.0%増の900億円。自社ECは同10.3%増の160億円、アウトレット型ECは同66.7%増の50億円。カタログ通販企業が運営するECは同3.0%減の1930億円となった。
10年度の成長率は前年度並みを維持すると予想。ショップ形態では、招待制のファミリーサイトが09年に複数開設されたため、自社ECとアウトレット型ECが拡大すると予測している。
調査は今年8~10月、ブランド企業やEC構築支援会社などに行った。
・ファッションEC市場に関する調査結果 2010(矢野経済研究所)
→ http://www.yano.co.jp/press/press.php/703
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