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第2段階 社内情報の集約と社外への情報発信利用ツール:ブログ

第2段階 社内情報の集約と社外への情報発信
利用ツール:ブログ

これまで企業がブログを運営する場合、社長ブログやスタッフブログなどがあった。しかし、それらをスタートさせる以前に社内でのブログに対する理解度が低いと、結果的に継続させることが難しく、ブログの効果が浸透していかないケースも多かった。そこで、ここでは社内ブログからスタッフブログそして、企画ブログという流れで立案し、社内での理解度に合わせてより高度なブログの運営を目指すことにする。

社内ブログ

いきなり外部に公開されるブログに書くというのはハードルが高い。そのため、まずは下書き的に社内で情報共有を目的としたブログを始めるのがいいだろう(図13)。大切なのは、社外の情報、社内の情報などなんでもいいのでとにかく書くこと。内容に応じてカテゴリーを整理していけばいい。また、タグ機能を使うことでより少ない手間で情報を分類していくこともできる。

また、できればブログの書き手を社内の1つの部署に限定せず、組織を横断して書き手を募集した方が好ましい。ブログを理解する近道は、書き手を増やすところにある。

図13 日立製作所では、社内の知識共有ソリューションとしてブログに検索やRSSリーダーの機能をセットにした製品を提供している。
http://boxer.ne.jp/intrablog/

スタッフブログ

社内ブログで収集した情報や、広報関係が中心の外部に情報を発信するためのブログ(図14)。社内ブログがうまく機能していれば、過去のエントリーや社内ブログでの反応の経験を生かしたブログの運営ができる。なお、コメント欄やトラックバックについてはすべて閉じてしまうのではなく、どちらかを開放して外部からの声を受け取れるようにしておこう。反応がダイレクトに感じられることがブログ運営のメリットだからだ。

また、この場合も社内のレビュー用のブログを作成しておくと、より効率的に運営ができる。

図14 シックス・アパートの広報ブログでは、製品リリースのお知らせやユーザーからの反応に対する社員のコメントが記されている。
http://www.sixapart.jp/pressroom/

キャンペーン等の販促企画との連携

スタッフブログがある程度軌道に乗った段階で、キャンペーンなどの企画と連動させた期間限定のブログを運営してみよう(図15)。次の新商品の名前を募集するというような従来からある企画もブログを使うことでより反応のよく見える企画となる。

また、ブログをやっているユーザーに参加してもらうことで、潜在顧客の発掘にもつながる。入賞者にサンプルを配布するなどすれば、それがそのままユーザーの声となってブログに反映されていくことにもなる。

図15 ネスレでは新商品の評価をブログで書いてトラックバックすると賞品が当たるというキャンペーンを実施した。ユーザーの注目と商品へのコメントを集めることができるので、企業にとっては一石二鳥だ。
http://b.nestle.co.jp/kitkat/

企画のポイント

社内に埋もれているナレッジの収集と公開。社内でのブログの理解。情報を公開する場が同時に外部の情報を受ける場ともなるということを理解すること。

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