第3段階 商品リリース後の効果測定利用ツール:RSS、ブックマーク、検索キーワード、ブログ検索
第3段階 商品リリース後の効果測定
利用ツール:RSS、ブックマーク、検索キーワード、ブログ検索
検索の変化
狙ったキーワードで上位を取得しているかの確認と測定とキーワードの変化の測定として、Google Trendsで、リサーチの際に確認しておいたキーワードが新商品のリリース後にどう変化したかを測定する(図16)。さらに、新商品に関するキーワードが動いたかどうかも測定する。
「アイスクリーム」関連キーワードの変化
商品リリース後、アイスクリームとセットで検索されているキーワードのリストをキーワード探索ツールで取得する。リサーチ時に取得したものと比較することでリリース後の変化をあぶり出す。「アイスクリーム」という語ともに自社の商品名が検索されているとしたら、商品の認知が進んだと捉えることができる。
はてなブックマークの確認
リリースがブックマークされているかどうかの測定。またブックマークされた場合、そこからさらに広がっているかの測定。広がっている場合は何がキーになっているかの確認。
クチコミマーケティング
キーワードの変化やブックマークによる反応には必ずそこにネット上のユーザーの商品対する評価が含まれている。その評価がクチコミによる広がりの重要ファクターとなる。それを自社サイトのコンテンツに取り込むことにより、より多くのクチコミ効果を期待できる。またその評価を拡大させるような仕掛けをすることでさらにクチコミ効果を生み出すことができる。
ブログにおける話題性
kizasiのグラフやキーワードのリストに新商品リリース前後で変化がないかを確認する。1週間、1か月単位で測定することでプロモーション企画の動きを測定する(図17)。
担当者の業務フローにも変化を及ぼすWeb 2.0
Web 2.0は、業務フローそのものにも影響を与える。
これまでのマーケティングは、企画を実行するにせよ、調査をするにせよ、数週間から数か月という単位でものを考えることが多かった。しかし、Web 2.0の状況においては、これがデイリー(1日単位)になるので、業務フローも変化せざるを得ない(図18)。
実際に自分でブログを更新してみるとわかることだが、3日に1回とか週に1回というほうが、継続するという意味においては実はいちばん難しい。また、単純にウェブやブログの検索結果などを見ても、それはデイリーで変化している。Web 2.0的手法ではこの「デイリー」という感覚に早く慣れることが重要なのだ。
デイリーの癖にしてしまうことが、情報や状況の変化に敏感になるための一番の近道だ。なぜなら、情報は切れ目なく同期しているからである。
まずはデイリーで流れをつかみ、ウィークリーで簡単にまとめるということをとにかくやってみてほしい。これは具体的な企画のあるなしにかかわらず、やり方も続けられる方法であれば何でもいい。
続けてみて初めて実感して理解できるということが実際にあるからだ。続かなければ、別の方法を試せばいいだけのことだ。自然と続く方法があなたにとってベストの方法だと言える。
なお、「ギョーカイ人の考える「Web 2.0」アンケート」に登場している人々や「著者のWeb 2.0観が詰まったおススメ本」で紹介している本の筆者なども、その多くが自分のブログを持っている。まずは、それらのブログをRSSリーダーに登録してみよう。有益な情報が本当にデイリーで発生していることを体感できるはずだ。
企画のポイント
ユーザーを信用し、ユーザーからの声をコミュニケーションのチャンスと考える。
ユーザーの考えや感じたことを反映したキーワードなどを見つけ、コンテンツに反映させる。それが次のアクションに繋がる。
ソーシャルもやってます!