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JA全農が「Tmall」で国産米を越境EC、農水大臣「中国市場は大きな需要が見込める」

8 years 2ヶ月 ago

全国農業共同組合連合会(JA全農)とJA全農インターナショナルは1月12月、アリババが運営する中国ECサイト「Tmall」で日本産のコメの販売を開始したと発表した。

アリババが商品を仕入れて販売する直営店「天猫国際官方直営」を通じ、中国の消費者に国産米を販売することで、中国市場の開拓を図る。JA全農によると、「天猫国際官方直営」における日本産のコメの販売は初めて。

当初は三重県産と石川県産のコシヒカリ2銘柄を販売。今後、取扱商品を順次拡大する予定。

JA全農グループは中国のEC市場に積極的に参入し、国産米の中国での販売拡大に取り組むとしている。

「天猫国際官方直営」を通じて日本産米を販売する(画像は編集部がキャプチャ)

JA全農が中国ECに取り組んでいることについて、齋藤健農林水産大臣は1月12日の会見で、日本の農林水産物や食品は中国で大きな需要が見込めると指摘。ECで中国市場を開拓すること関し、「我が国の農林水産物・食品の輸出拡大が図られていくということは私は大いに期待をしております」とコメントしている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

送料値上げ時代を勝ち抜くための物流対策は? 通販・EC業界のベテランが本音で語る

8 years 2ヶ月 ago

送料値上げに対して通販・EC企業はどう立ち向かうのか? 継続的な企業の成長を続けるためには避けては通れない状況に直面した通販・EC企業。総合通販、単品通販、EC、物流専門家という立場の登壇者が、自社の課題や対策などをディスカッション。送料値上げ時代を勝ち抜くためのヒントを探ってみたい。

通販・EC業界に長らく携わってきた4名によるパネルディスカッション。モデレータを務めた柿尾正之氏(合同会社柿尾正之事務所)は公益社団法人日本通信販売協会理事で、通販市場拡大の変遷、多くの通販企業を業界団体の立場から見てきた人物。

スクロール360の常務取締役ビジネス戦略室長・高山隆司氏はスクロール(当時はムトウ)に入社後、通販業務に携わること30年以上。ティーライフの取締役商品企画販売部長・須浪薫氏はセシール(現在はディノス・セシール)でマーケティング全般に従事した経験があり、現在はティーライフで単品系通販会社のマーケティング部門の責任者である。ヌーヴ・エイのデジタル戦略部部長・大西理氏もセシール、その他、メーカーなどで通販・ECの責任者などを歴任してきた。

通販・ECビジネスを熟知した4名は、物流クライシス、送料値上げ問題をどう見ているのか。

合同会社柿尾正之事務所(元公益社団法人日本通信販売協会理事)
柿尾正之氏
株式会社スクロール360
常務取締役 ビジネス戦略室長 高山隆司氏
ティーライフ株式会社
取締役 商品企画販売部長 兼 顧客開拓部管掌 須浪薫氏
株式会社ヌーヴ・エイ
デジタル戦略部 部長 大西理氏
登壇者(左から)
・合同会社柿尾正之事務所(元公益社団法人日本通信販売協会理事) 柿尾正之氏
・株式会社スクロール360 常務取締役 ビジネス戦略室長 高山隆司氏
・ティーライフ株式会社 取締役 商品企画販売部長 兼 顧客開拓部管掌 須浪薫氏
・株式会社ヌーヴ・エイ デジタル戦略部 部長 大西理氏

起こるべきして起きた送料値上げ問題

柿尾正之氏(以下柿尾):2017年に起きた大手配送キャリアによる配送料値上げは一段落と見ていいでしょう。ただ、再び配送料値上げの動きが出てくる可能性があります。根本的な問題として、日本の人口は減ってきているが、単身世帯が増えて全体の世帯数が増加。通販・ECの利用が増え、配送キャリアの配送個数が増えています。

このような状況下で起きた配送料値上げに関して、通販・ECに携わる企業によっては意見がわかれるところ。「勘弁してほしい」という声もあれば、「社会問題になっているので理解できる」という意見もある参考記事はこちら。スタンスは企業によって異なるので、まず通販・EC業界に長く携わっている皆さんに、個人としての意見を聞いていきましょう。

合同会社柿尾正之事務所(元公益社団法人日本通信販売協会理事)柿尾正之氏
合同会社柿尾正之事務所(元公益社団法人日本通信販売協会理事)柿尾正之氏
マーケティング会社にて小売業・外食産業等のリサーチ・コンサルティング業務に従事。1986年4月、公益社団法人日本通信販売協会(所管:経済産業省)に入局。おもに調査、研修業務を担当。主任研究員、主幹研究員を経て、理事・主幹研究員。2016年6月、退任。 現在、企業顧問、社外取締役。関西大学大学院商学研究科、東京国際大学商学部講師(非常勤)。日本ダイレクトマーケティング学会理事。著書に「通販 不況知らずの業界研究」(共著:新潮社)等多数

高山隆司氏(以下高山):アマゾン ジャパンさんとヤマト運輸さんが“パンドラの箱”を開けてしまった、という思いがあります。この業界では、いずれ配送ドライバーが不足する状況に陥ると何年も前から言われていました。けど、誰も手を付けてこなかった……。“パンドラの箱”が開いたことで、ECが抱える課題、ECが成長するために必要なことが公になったことは良かったと思います。

なぜなら、配送キャリア、通販・EC企業側の双方が、課題・問題を共通認識として意識するようになったからです。そしてもう1つ、配送料金の決定権がこれまで通販・EC会社にありましたが、今回の問題で逆転。一気に配送キャリアに価格決定権が移ったと認識しています。

株式会社スクロール360 高山 隆司氏
株式会社スクロール360 高山 隆司氏
1981年株式会社スクロール(旧社名株式会社ムトウ)に入社後、新規通販事業の立上げ、販売企画、INET戦略策定を経て、2008年に株式会社スクロール360の設立に参画。以来、多くの企業の通販事業の立上げ、EC戦略策定、物流立上げを経験。現在、スクロール360では300社のEC通販企業のサポートを行なっている。著書に「ネット通販は物流が決め手」、「シニア通販はこだわりの大人女性を狙いなさい」!(ダイヤモンド社)がある

須浪薫氏(以下須浪):私は2つの視点による感想を持っています。これまで物流業者さんは下請け的な立場であり、苦しめられてきた業種だと思うんです。私が過去に在籍していた大手メーカーや通販会社のときも、会社の方針としては「とにかく配送費を抑えろ」と指示され、物流業者さんと交渉してきました。ヤマト運輸さんも限界が来たんだろうなと。そういった構造的な限界を是正する意味では、個人的な意見として値上げはやむを得ないことだと思っています。

2つ目は事業者からの視点。ティーライフは比較的粗利率が高く、お客さまとの関係性も築けています。体力的にも問題ないのですが、これから先、体力勝負によって苦しくなるところが出てくるのではないかなと思っています。

ティーライフ株式会社 須浪薫氏
ティーライフ株式会社 須浪薫氏
総合通販・株式会社セシール(現ディノス・セシール)にてマーケティング全般に従事。 その後、上場会社役員等を経て、2016年8月から現職。商品企画販売部長として、マーケティング部門、顧客開拓部門、商品開発部門、ネット販売部門を統括

柿尾:須浪さんは総合通販会社に在籍していましたが、今回の状況下で総合系の企業で働いていた意見はどうでしたか?

須浪:変わりますね。結局、送料値上げは原価率の問題に直結します。総合通販の原価率は一般的には40%~50%くらい。それでもきつい。粗利率の低い商材を取り扱っている企業、モール主体のビジネスをして営業利益率の低い企業は、これからきつくなるのではないかなと思っています。

大西理氏(以下大西):お2人とは違う角度の意見ですが、この問題は起こるべくして起きたことかなと思います。本当は前から予想できたことのはず。過去を振り返ると、通販は宅配便と一緒になって市場を創り、成長してきました。その過程で企業同士の競争が激しくなり、時間指定といった消費者に手厚い配送サービスが生まれていった……。言葉は悪いですが、消費者を甘やかしてしまった代償が今回の問題ですよね。

もう1つ事業者側の意見として。もう日本の労働力は増えません。そして、値上げに対してのボールは配送キャリア側に移りました。配送料が下がる余地がないんですよね。ならば、今一度、物流業務を自分たち通販・EC事業者がよく理解して、立て直し・見直しする時期に入ったのではないかなと思います。大手の通販・EC会社がやっていることを、中小EC会社はできていないことが多い。そこを改めて見つめ直す時期がやってきたのではないでしょうか。

株式会社ヌーヴ・エイ 大西理氏
株式会社ヌーヴ・エイ 大西理氏
総合通販・株式会社セシール(現ディノス・セシール)にてマーケティング業務からEC事業立ち上げ、Webマーケティング全般に従事。その後、Web制作会社COO、デザイン文具メーカーでのマーケティング責任者、化粧品単品通販のEC責任者等を経て、2016年11月から現職。ファッション/ライフスタイル雑貨小売業のEC事業とオムニチャネル推進、全社デジタル戦略を統括

値上げの影響は? 値上げで顧客にも負担 or 自社で吸収の二者択一

2017年秋までに、大手通販・ネット通販企業が相次いで送料値上げに踏み切った。「ベルメゾン」を運営する千趣会は11月1日から、注文金額5000円未満の場合の送料を、350円から490円に引き上げ。ベルーナは5000円未満の注文で390円としていた従来の送料を、10月1日から490円に引き上げた。

アスクルの「LOHACO(ロハコ)」では10月2日から、900ml以上の飲料ケースなど一部商品の配送料を改定。「特別配送料」として350円を加算することにした。また、一部離島への配送にはさらに「離島配送料」350円を加算する。上新電機は10月2日から、上新電機は10月2日から、送料無料の条件を満たさない場合、一般商品の配送料は従来の540円から590円に変更。音楽・映像ソフトは325円から、378円に引き上げた。

一方、送料無料を適用する購入金額ラインを引き上げる動きもある。Rakuten Direct が運営する「ケンコーコム」では8月、送料無料サービスの適用ラインを、従来の1900円から2500円に引き上げている。

柿尾:これからの通販・ECの成長にとって、送料値上げ問題は避けては通れない道。送料値上げ問題が浮上し、業務や社内の意識はどう変わりましたか? どんな影響がありますか?

大西:送料は上がりました。配送コストだけだと値上げ分は7~8%。ただ、当社の顧客単価が2万円以上を超えているということもあり、物流コスト全体から見ると深刻な影響はないと今のところは思っていますが、配送業務全体を今一度見直ししていかなければいけないと思っています。物流業務を1つ1つ分解してコスト構造を見直し、無理・無駄を減らしていかなければ、将来的に増えていくかもしれないコストを吸収することは難しくなると感じています。

それと、送料値上げへの対策は、極論、お客さんに転嫁するか、自社で吸収するかの二者択一しかないお客さんに転嫁するのは今が最適なタイミングだと思うのですが……。今一度、自社で吸収できる余力はどれだけあるのか、見つめ直すいい時期になったと思い、まずは業務の見直しを始めようと考えています。業務的なところでは、見直しに関するところに出てきそうですね。

須浪:ティーライフは配送キャリアの送料値上げ要請を受け入れたので、値上げ分のコストを吸収しようといろいろと手を打ちました。その結果、現時点では影響は軽微と考えています。

実は、どうしても吸収し切れないコストがあり、その部分についてはお客さまに負担いただく送料を100円値上げしました。これまで、「1回の購入金額3000円未満は送料300円、3000円以上は送料無料」でしたが、「3000円未満は送料400円、3000円以上は送料100円」を頂くよう変更しました。現時点では、値上げしたことによる受注への影響は殆どありません。

柿尾:通販業界全体を見てみると、送料100円程度アップして、お客さまに転嫁する企業が結構多いですよね。

須浪:ええ、そうですね。私たちの考えとしては、配送キャリアが十数パーセントの送料値上げを実施するという報道がなされ、消費者の方も配送は無料ではないんだという認識が醸成されているにも関わらず、事業者側が現状維持、無料とすることは送料を商品価格に含めているんだということになり、今まで築いてきた価格に対する信頼関係に影響が出ると考えています。送料値上げ分については、お客さまにもきちんと求める――それをしないと不正義だと思うんです。これが会社の現在の考え方です。

大西:送料値上げ分の消費者への転嫁は、お客さまとの関係性に依存する部分が大きいですよね。ティーライフさんはお客さまとの関係性が強いので、送料を値上げしても許されるという状況も多分にあると思います。

柿尾ちゃんとお客さまとリレーションができているということの証左ですね。次は高山さんに聞いていきましょう。多くのネット通販企業の物流業務を受託しています。クライアントへの影響などはどうでしょうか。

高山:クライアントへの影響の前にまず押さえておきたいことをお話しします。2016年度の配送個数は40億個を超え、EC市場は15兆円を突破した。右肩上がりで伸びていますが、配達をする人の数は実はあまり変わっていません。こうした状況は今後も続いていくでしょう。そうなると、考えておかないといけないのが、既存の配送キャリアに依存しない「ネクストワンマイル」です。配送キャリアに依存しない方法で商品を届ける仕組みを構築していかなければならないということです。

もう1つが不在配達ですね。いま宅配便の約2割が不在の荷物。これはドライバーに大きな負荷がかかっています。時間帯指定しても、その荷物の17%が不在配達になっているという調査結果もあるんです。

宅配便が再配達されている割合は全体のおよそ2割
宅配便の再配達により消費されている労働力は1.8億時間。これは例えるなら、10人のうち1人のドライバーは1日中再配達を担当している計算になります。
COOL CHOICE」のWebサイトからキャプチャ

送料の値上げ幅は30円、50円、なかには1割以上という事業者もいます。1000円も増えたというクライアントもいます。それはなぜか? 昔から荷主さんと配送キャリアの間では、全エリア一律料金、全サイズ一律料金の契約が存在していました。それが今回の件で問題視され、こうした契約をしているような企業さんが影響を受けていますね。

今、ヤマト運輸さんのドライバー1人が1日で配達する荷物の個数は150~200個と言われています。今後、ドライバーの負荷を減らすか、不在をどう減らすか……通販事業社は協力して、次のステップに向かわないといけません業界全体で考えないといけないですよね。

EC企業、カタログ通販企業など、年間1億3700万個を出荷する荷主グループが集まった「宅配研究会」という会に僕は所属していますが、そこでは「ウケトル」というアプリを展開しています。「ウケトル」は無料で荷物追跡・再配達依頼ができ、ネットショップで購入した荷物の受け取りを簡単にするアプリ。導入店舗を利用した購入者が荷物を確実に1回で受け取ることができる環境をめざし、通販サイトとの連携を進めています。

今後、GPSを使い配送状況をフィードバックするテクノロジーが増えていくでしょう。無人ドライバーによる配送テストであるヤマト運輸さんの「ロボネコヤマト」も始まっています。省人化、テクノロジー活用によって、顕在化している問題は徐々に解決されていく可能性があります

ロボネコヤマトコンセプトムービー

各社はどんな対策を? 値上げで顧客にも負担 or 自社で吸収の二者択一

ECがスタートしたと言われる1996年の年間の宅配便取扱個数は15億3000万個。それから20年。2016年度の宅配便取扱個数は40億個を突破した。20年で約25億個も宅配便取扱個数が増えた計算になる。右肩上がりを続ける通販・EC 市場。このまま市場の拡大が続けば確実に宅配便取扱個数も増えていく。

長期的な企業成長には、短期的な対策はもちろん、中長期を見据えた対策も求められる。

宅配便取扱個数の推移

柿尾:そもそも、麻薬のような「送料無料」というワードを日常的に使用していった通販・EC企業にも送料値上げや宅配クライシスの責任の一端があると思います。「(送料無料というキャッチフレーズを使った方が)売れるから」「他社がやっているから」――こうした意識が浸透していた。そもそも、実店舗でショッピングをする際、車で移動すればガソリン代、電車で移動すれば電車代のコストがかかります。それが、通販・ECを利用すると「無料」になるという消費者の認識、ロジックがいつの間にかできあがってしまいました。

業界として対応が遅れたのは事実。そこで、ここからはこれからのお話しをしていきましょう。対顧客、対会社、対配送キャリアなどのお話しを。

須浪:ティーライフは一部上昇したコストを顧客に負担をお願いしたわけですが、その過程 で上昇分のコストを吸収するための取り組みを進めました。短期的には2つ、長期的には1つの施策です。

ティーライフの主力商材はお茶のため、比較的軽量な商品が多い。実はこれまで、段ボールで商品を梱包して送っていましたが、それを封筒タイプに変更しました。つまりメール便へのシフトです。商品形態、パッケージなど設計そのものを封筒にあわせるための見直しも行いました。まず、こうした内部施策で配送コストの吸収に着手しました。

ただ、これだけではコストを吸収できません。ティーライフは年間で相当数の新規顧客を獲得して成長するビジネスモデルです。売上高の3割程度の経費を新規獲得のための施策に投じていますが、その効率をいかにアップさせるか、その取り組みにも注力しました。

そして3つ目。長期的施策となりましたが、それは商品です。原材料を含めたすべての工程を見直し、コスト削減を進めています。こうした施策を一気に行い、短期的に吸収できないところはお客さまに一部負担をお願いしました。

高山:多くの通販・EC企業が利用しているヤマト運輸さん、佐川急便さん、日本郵便さんに依存しない配送体制を作ることが重要です。スクロール360では2018年2月、全国のファミリーマートの店舗で商品を受け取ることができるサービスの提供を始めます。コンビニには共同配送センターがあり、ファミリーマートさんでは全国73か所。この共同配送センターへ、当社のシェアセンターから商品を送ります。再配達の問題などは起こりません。全国一律の料金で提供できる予定です。

注文時に受け取るファミマ店舗を推定 ネットショップ スクロール360物流センター ファミリーマート配送センター ファミリーマート受取店舗 好きなときに受け取れる
新サービスの仕組み

「共同配送」が今後のキーワードになるでしょう。スクロール本体では個別の個配よりも、実は生協ルートを活用して送っている荷物の方が多いんです。「ネクストラストワンマイル」に共同配送は欠かせないものですね。

そして、宅配ロッカーです。不在配達を減らす、荷物の受取効率を上げるためには、配送キャリアさんが個別に展開している宅配ロッカーをすべての配送キャリアが利用できるようにオープン化することが求められます。これは、通販・EC事業者にも大きなメリットとなるはずです。そのためにも、業界としてオープンロッカー化を提案していきたいですね。

そのほか、通販・EC事業者の送料値上げ対策は4つあげられます。

  • 配送キャリアとの協力体制
  • メール便などの活用
  • 複数倉庫(関東、関西、福岡など)
  • 運賃以外の物流コストの見直し(物流オペレーションの見直しなど)

そして、個人的には「物流業務のシェアリング」をお勧めしたい。シェアリングセンターを使い、そこでは大きなマテハンなどによる作業の自動化、ロボットによるピッキングなどを共同でシェアリングしていくことです。今後、物流倉庫では人手を使わない物流業務が発展していきますので、こうしたテクノロジーの共同活用によるコスト削減策も検討していくべきでしょう。

柿尾:ECのプラットフォームがシェアを拡大しているなか、通販・EC事業者による共同体を作らなければどんどん差が開いてしまいます。シェアリングは重要ですね。最後は大西さん。実店舗200店以上を活用した送料値上げ対策などをやっているのでしょうか?

大西:これからという話になりますが、まずは物流業務の見直しですね。対顧客としては、1つの注文を1回の配送できちんと終えるために、お客さまとのエンゲージメント、コミュニケーションなどはしっかりやりたいと思っているところです。対社内では、通販・ECの工程に携わっているスタッフの業務コストをしっかりと見直し、コスト削減を進めていきたいと考えています。

物流に関する主な業務の例

企画・生産・仕入・発注
  • 発注管理のばらつき
  • 基幹システムが連携していない
  • 欠品情報共有の見直し
販売管理
  • 販売計画の情報共有
  • 納期管理方法
  • 欠品連絡の情報共有
  • 販売計画の情報共有
需給調整
  • キャンセル、追加など在庫管理の調整方法
物流管理
  • 出荷スケジュール管理方法の見直し
  • 特別出荷、加工処理の事前情報共有
請求・回収
  • 委託在庫管理
  • 在庫廃棄処理

2つ目は、当社が持つ200店舗の活用です。店舗の在庫を使えば配送コストはある程度減らせることができます店舗というアセットをどう活用するのかは今後重要な課題です。これまでは顧客接点として店舗活用が重要視されていましたが、配送拠点としての店舗という視点を持っていきたい。店舗の役割、機能を改めて見直すいい機会となりました。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

Googleアシスタントの音声回答の品質評価ガイドラインをGoogleが公開

8 years 2ヶ月 ago

音声検索の品質を評価するためのガイドラインも作成したとのこと。このガイドラインは、Google アシスタントの音声回答の品質を評価するために用いられる。驚いたことに、ウェブ検索の検索品質評価ガイドラインと同じように、原本を公開した。

- Googleアシスタントの音声回答の品質評価ガイドラインをGoogleが公開 -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

YouTuber活用のネット通販をスタートしたUUUM、動画コマースでどう攻める? | 通販新聞ダイジェスト

8 years 2ヶ月 ago

ユーチューバーのマネジメントなどを手がけるUUUM(ウーム)は12月8日、お宝と出会える通販サイト「MUUU(ムー・ドットコム)」をスタートし、開設直後からユーチューバーのグッズが完売するなど10代を中心に好評を得ているようだ。

UUUM流、YouTuberのネット通販活用

同社はHIKAKIN(ヒカキン)や東海オンエア、はじめしゃちょー、水溜りボンドといった人気ユーチューバーを数多く抱え、月間の合計動画再生回数は昨年8月に30億回を記録。動画広告収入と企業からのタイアップ広告料が収益の柱だが、所属ユーチューバーを起用した物販を本格化することで、第3の柱として自社ECを育成したい考え。

現状、「ムー・ドットコム」では、人気ユーチューバーの限定グッズのほか、テレビ離れが進む若年層と相性の良いアイテムを、同社所属のユーチューバーが動画で紹介する形で販売している。

各動画の尺や内容などの構成面は基本的にユーチューバーに任せることで各自の持ち味を発揮してもらうとともに、視聴者が違和感なく見られるようにしている。ユーチューバーは自身のユーチューブチャンネルにそのほかの動画と同様にアップし、通販展開する商品の動画は「ムー・ドットコム」へのリンクを貼って誘導。通販サイトでも同じ動画が視聴できるほか、商品の詳細情報を記載して購入を促す。

UUUM(ウーム)はお宝と出会える通販サイト「MUUU(ムー・ドットコム)」をスタート
YouTuberの水溜まりボンドが人気ラーメン店を訪れ、最後に通販セットを紹介する

所属ユーチューバーは多くのチャンネル登録者やSNSのフォロワーを持つため、同社では外部のウェブ広告を使わずにサイト集客できるのが強みのほか、「ユーチューバーのファンは粘着力が強く、ECとしてのポテンシャルは高い」(松山奨執行役員)という。

実際、約260万人のユーチューブチャンネル登録者を抱える東海オンエアの「ムー・ドットコム」限定オリジナルポストカードセット(税込1080円)を12月中旬に販売したところ即完売し、通販サイトやユーチューブチャンネルのコメント欄、ツイッター上で再販売を望む声が多数上がり、再販を決定したケースも出てきている。

同社では、ユーチューバーのインフルエンス力や同社が主催するユーチューバーの祭典「U―FES.」などのリアルイベントを通じて若年層にリーチできる利点と、「ムー・ドットコム」でしか買えない商品を企画・販売することで、「圧倒的に10代が集まるECのプラットフォームを目指す」(松山執行役員)とし、月間数千点単位で商品を展開できるようにしていくという。

UUUMの松山奨執行役員と附田良徳ライブ・エンタテイメントユニットグループリーダー
松山奨執行役員(左)と附田良徳ライブ・エンタテイメントユニットグループリーダー

今期(2018年5月期)は、食品やコスメ・美容系、ファッション商材、玩具などターゲット層に響く商品の幅を広げる。その際、各商品ジャンルに強いユーチューバーを起用することで、説得力を高める。また、ユーチューバーの限定グッズを強化するほか、ユーチューバー自身が手がけるD2C型のオリジナルブランド(オンラインSPA)も計画する。

加えて、メーカーとタイアップし、「ムー・ドットコム」の限定フレーバーや限定パッケージといった専用品の販売も含め、マーケティングツールとしても活用してもらえるようにする

来期には、10代が買い物をするウェブ上の売り場として一定の規模感を目指す考えで、スマホアプリの開発を急ぐ方針だ。

また、日本のユーチューバーを好む外国人もいるため、台湾や中国向けの販売体制も整備していくという。

通販新聞

アダストリアが化粧品ECに参入。コスメブランド「カレイドエビーチェ」を2018年秋発売

8 years 2ヶ月 ago

ファッションブランドを展開するアダストリアは1月15日、コスメブランド「Caleido et Bicé (カレイドエビーチェ」を2018年秋に発売すると発表した。自社ECサイト[.st](ドットエスティ)や、直営店で販売する。

コスメブランドを展開するのは初めて。成長戦略の1つに掲げている新規事業開発の一環として、化粧品事業に参入する。

「カレイドエビーチェ」のターゲット年齢は20歳代後半~40歳代。コンセプトは、ライフスタイルにこだわりを持った”大人”の女性に向けたコスメブランド。

アダストリアが展開するコスメブランド「Caleido et Bicé (カレイドエビーチェ)」

コスメブランド「カレイドエビーチェ」

メーキャップやスキンケアのほか、ボディケア、生活雑貨、食品、ジュエリーなども扱う。価格帯は次の通り。

  • メーク:1000~5400円
  • スキンケア:800~1万2000円
  • ボディケア:500~1万2000円
  • 生活雑貨:600~6000円
  • フード:200~6000円
  • ジュエリー:1400~3万円

化粧品事業に参入した背景として、化粧品の家計支出が1990年に比べ約20%増加していることや(総務省「家計調査」)、女性の1か月の可処分所得と使い道におけるコスメに対する消費額が多いこと(マクロミルのスキンケア化粧品に関するアンケート調査報告書【2016年版】)などをあげている。

女性の年代別可処分所得の消費実績

アダストリアの化粧品EC参入背景

アダストリアは「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など20種類以上のブランドを国内外で展開。顧客が求めるライフスタイルや購買行動の変化に対応するため、飲食業態やヨガウェア、ライフスタイル業態の展開など、アパレル以外の商品カテゴリーも強化している。

2017年2月期のEC売上高は前年比34.4%増の291億円。2017年3-8月期(中間期)のEC売上高は、前年同期比19.5%増の152億円で、国内売上高に占める比率は15.7%。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ご存知ですか? インスタで人気の野菜/109ギャルもGoogle検索【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years 2ヶ月 ago

調査データって説得力がありますが、実際にそうなっているのかというと、そうでもないこともあります。思い込みや先入観には注意しないといけません。

映えなくてもインスタは使うべき

IT時代の“御用聞き”八百屋「VEGERY」が好調 | 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/010901084/

まとめると、

  • VEGERY(ベジリー)は九州各地の契約農家の野菜などをデリバリーするアプリ。根津に実店舗も
  • 関東圏では珍しい野菜もあり、Instagramで話題になっている
  • ユーザーの利用金額は1回平均5,500円で、大多数のユーザーが1~2週間に1度利用するリピーター

宮崎の野菜は関東圏で売られる機会が少ないこともあり、地元ではよく見かけても、関東圏では珍しい黒大根などが話題になってインスタで紹介されるようになった。それがアプリを登録するきっかけにもなっているようだ。

「インスタを見て商品を買った」という調査データはよく見ますが、野菜もその影響下にあるとは。しかも、いわゆるインスタ映えする“おしゃれな”野菜ではなく、「黒大根」などの珍しい野菜が人気というのも意外です。データを鵜呑みにしてはいけないということが改めて分かった事例です。

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信頼できる情報源は探され続けています

【必読】SEO20年間の歴史まとめ | SEO Japan
http://www.seojapan.com/blog/seo_20years_of_history

2018年のSEOを読むために重要な、2017年の10大SEOトピック | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2018/01/12/27989

渋谷109ギャルとSEO対談!!「Googleは終わらない!いまどきの検索スタイルとは?」 | プロモニスタ
https://promonista.com/interviewing_shibuyagal/

スマートスピーカー所有者はスマホ利用時間が減少、米調査 | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/19263

まとめると、

  • SEOの歴史はスパムと浄化の繰り返し
  • MFI(モバイルファーストインデックス)はじわじわ進んでいる
  • 「若者は検索もInstagramらしい」と言われているが、実際は普通にGoogleを使っているようだ

フォロワーさんの写真見て可愛いと思ったら、ハッシュタグから飛んで情報を見て、今度は公式サイトに飛んだり……ってやりますね。インスタで見つけて、それをGoogleでさらに具体的に調べるって感じです

渋谷109ギャルとSEO対談!!「Googleは終わらない!いまどきの検索スタイルとは?」

この20年、SEOは検索のニーズを満たすために進化し続けてきました。変わってきているのは「信用できる情報がどこにあるのか?」ということ。今後、音声検索の登場でどうなっていくのかわかりませんが、できることは「正しい情報を発信すること」。ここは不変。

無人移動スーパーはもうすぐ

【ロボマート】、ついにキターーー?オンデマンド&無人移動スーパーで買物弱者を救え! | 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52044517.html

まとめると、

  • CESで発表された無人の移動スーパーマーケット「ロボマート(Robomart)」が注目されている
  • 車の側面に食品スーパーのような野菜や果物を陳列できるラックがあり、冷蔵システムも搭載されている
  • ウーバー・アプリのように、近くで走行している(停まっている)ロボマートの手配から始める

ロボマートが到着すると利用者は、アプリ操作でロボマートの陳列ドアを開けて、野菜や果物をピックする。支払いはレジフリーのグラブ&ゴー技術(特許出願中)により自動的に利用者に課金するとしている。

店は動けないので人を待たないといけない。人は動くのが面倒。その問題点を一発で解決です。遊園地などでも活躍できそうな気がします。今年中にはどこかで導入されそうな。

EC全般

前提を疑え。|金沢でネットショップ運営のサポートとアマチュア無線機の中古販売通販を営む北村さん | marketeer
https://marketeer.jp/kitamura/

「ターゲットに合わせた作り込みをしていて、一応ネットショップなんですけど、カートは設置していません」。ここに気づくのが売れる理由なんでしょうね。

ECのMD担当者が“やるべき”業務とは?[商品・コンテンツを作る基礎知識] | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5016

こちらは基本的なお話。数が多いところは重点商品などを決めておきましょう。

ブーツが売れない?「履きやすさ」重視の逆風 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/202703

暖かいから履いているんだと思ったらそうではなかったんですね。男性にはわからない世界……。

Google Developers Japan | Google Pay で決済をひとつに
https://developers-jp.googleblog.com/2018/01/announcing-google-pay.html

またまた出ました「○○ペイ」。Amazon、LINE、Apple、楽天……。導入する店舗側は手間が増える一方です。

愛宕神社で楽天ペイ決済が可能に 楽天スーパーポイントでの支払いも? | ポイ探ニュース
http://www.poitan.jp/archives/34482

5円とか45円とかが支払われるのでしょうか? 外国人が多いところは必須になりそうな。

佐川急便で法人向け宅配便が再び値上げへ――複数の物流代行企業に送料値上げ要請 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5043

「今後3年間(2017年の交渉時から)は送料が上がることを前提に考えてもらいたい」。となると、商品価格をどうするかも考えないといけないですね。

今週の名言

社名を変えては?というご意見もお見受けしましたが、「ハレノヒ(Halenohi)」という社名は私が起業する際、自分の子供に名前をつけるような思いで命名したので変えるつもりはありません。
当社のハレノヒという名は、
写真を撮る日がその人の「ハレの日」になって欲しいという意味のほか、心が晴れやかになる天気の「晴れた日」の意味と、ハワイ語で「家」を指す「hale」の日、つまり「家族の日」になればいいなという思いのもと付けました。
今はむしろ「はれのひ」という音に付いたマイナスイメージを、当社でなんとかプラスに持っていきたいと考えています。

ハレノヒ違いの渦中にある私からのお礼と「はれのひ」元社長へ伝えたいこと | ハレノヒ柳町フォトスタジオ
http://halenohi-photo.sakura.ne.jp/halenohi_wp/blog-2

嫌なことがあってもそれを表に出さずに前向きに進む。良い感情は良い感情を呼びます。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

年商2000億円超えが見えた“2代目”ジャパネットたかた、好調の理由は? | 通販新聞ダイジェスト

8 years 2ヶ月 ago

ジャパネットホールディングスのグループ全体の今期(2017年12月)の売上高は1920億円前後で着地する見通し。前期は創業30周年の記念の年ということもあり拡販を強化して過去最高売上高となる1783億円を計上したが今期はそれを上回る模様。12月8日に開催した会合で髙田旭人社長が明らかにした。髙田社長は来期の売上高見込みについても言及し、グループで年商2000億円超えを目指す考えを示した。

ジャパネットホールディングスのグループ全体の今期(2017年12月)の売上高は1920億円前後で着地する見通し
長崎・佐世保市内のホテルで開催した会合で髙田旭人社長がこれまでの状況について振り返りをした

同社が12月8日に社員や有力取引先などを招いて長崎・佐世保市内のホテルで開催した会合で髙田旭人社長は今期のこれまでの状況について振り返り、「社員の一人ひとりが努力し様々な取り組みを行ってきた結果、今期の売上高目標として掲げていた1870億円は超え、1910~1920億円となりそう」と地上波デジタル化への完全移行を前にした“テレビ特需”の追い風に乗ってそれまでの最高売上高となる1759億円を計上した2010年度の売上高を超えた前期の売上高(1783億円)をさらに今期は上回る見通しを示した上で、順調な業績の理由について、今期から開始した自社企画のクルーズ旅行の販売やガスコンロの設置交換サービスといった新たな商材への積極的なチャレンジに加え、グループのジャパネットサービスパートナーズが行うジャパネットたかたで販売した商品を自社で修理するアフターサービスや同じくグループのジャパネットフィールドサポートが行う家電の配送・設置、エアコンクリーニングなどのメンテナンスサービスタブレットなどの設定・サポートサービスなど「“商品以外のもの”をどれだけ磨けるかというところにこだわってきたが、今期は(リピート率などの数字を見ると)1度買って頂けたお客様にまた購入頂けていることが多く、このあたりがお客様に認めて頂けたのかなと思う」(髙田社長)と説明した。

ジャパネットサービスパートナーズはジャパネットたかたで販売した商品を自社で修理するアフターサービスを手がける
ジャパネットサービスパートナーズのサービスイメージ(画像は編集部がキャプチャし追加)
ジャパネットフィールドサポートが行う家電の配送・設置、エアコンクリーニングなどのメンテナンスサービス
ジャパネットフィールドサポートのサービスイメージ(画像は編集部がキャプチャし追加)

また、今期に特に注力した「働き方改革」の成果についても言及。今期は昨年5月から実施した午後9時以降の残業禁止という社内ルールを1月からは午後8時半以降残業禁止と残業可能時間の制限を前倒しにしたほか、毎週水曜日と金曜日を残業禁止とする「ノー残業デー」を増やす試みなどを実施したが、その効果としてグループ各社とも残業時間が前年に比べて大きく削減できたことを具体的なグラフを示しながら説明し、「残業時間が減った分、減った残業代を(社員に)返したい」とし、残業時間の削減率に応じて1~5万円を「残業時間削減手当」としてグループ各社の正社員および契約社員に12月の給与に上乗せして付与したことを明らかにした。

さらに今期からグループに加わったジャパネットたかたの前社長の髙田明氏が社長を務める長崎のプロサッカーチームの「V・ファーレン長崎」については「ジャパネットは長崎で創業し、長崎に育ててもらった。その地元のサッカーチームが(経営難で)なくなると聞いた時、すぐに支援すべきだろうと思い、当社が100%の株を持って子会社化した。

100%の株式を持つことにこだわったのは選手や監督、コーチ、スタッフが様々な株主の顔色をみるのではなく、スタッフは選手のために、選手はファンのためにと“がんばる方向がぶれないこと”が大事なことだと思ったからだ。今年は本当に期待以上(※J2からJ1に昇格)の結果につながった。皆のがんばりがこんなに早く結果に出せたのは素晴らしいこと」と述べた。

グループに加わったジャパネットたかたの前社長の髙田明氏が社長を務める長崎のプロサッカーチームの「V・ファーレン長崎」
「V・ファーレン長崎」は2017年11月11日にJ1昇格を決めた(画像は編集部がキャプチャし追加)

髙田社長は来期の方向性についても言及。業績目標については「売上高は 2000億円を目指す」とした上で「(創業者の髙田明氏から髙田旭人氏が社長を引き継いで)『新生ジャパネット』になってからこの3年間はこの会社を今後、安定的に成長させるための“土台作り”を行ってきた。来年のテーマは『Challenge to the Next Stage』。次のステージに向けて、大きなチャレンジをたくさんやっていこうと思う」とした上で、今期から開始したクルーズ旅行をさらに強化、拡大していくことや来年からは取引先でウォーターサーバー事業を運営するコウノウォーターを買収して自社運営で同事業に参入することなどを含めて、様々な新しい取り組みに挑戦していく考えを示した。

また、退職金制度の大幅改正や現在は所属企業によっては採用していないリフレッシュ休暇の取得対象者の拡大や休暇期間の延長など「働き方改革」についてもさらに強化していくとした。「V・ファーレン長崎」については「『J1残留』などではない大きな目標を掲げて日本中を驚かせて欲しい」とした。

なお、同会合には髙田明前社長も出席し、ジャパネットグループの現状について「私が社長を退任して3年になるが、心配は本当になくなった。皆よくがんばっている。来期の売り上げ目標は2000億円。私は30年間、通販の世界を見てきたが、ほとんど(の通販企業は)2000億円を前に(売上高が)とまってしまう“壁”がある。来年、2000億円を超えることができれば(ジャパネットグループは)もっと先に行けると思う」と現状について評価と期待感を示した。

通販新聞

「営業中」に関心がある検索が3倍増、スマホユーザーの3分の2は現在地に合わせて情報をカスタマイズする企業から購入する、など2018年のウェブマーケティングに役立てたい2017年のトレンド×7

8 years 2ヶ月 ago

2017 年に公開されたオンラインマーケティングに関わるさまざまな調査データから、12個の注目すべきトレンドを Google がまとめた。紹介されているトレンドから、検索やモバイルなどウェブサイト運営に関係が深いものをピックアップして紹介する。

- 「営業中」に関心がある検索が3倍増、スマホユーザーの3分の2は現在地に合わせて情報をカスタマイズする企業から購入する、など2018年のウェブマーケティングに役立てたい2017年のトレンド×7 -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

送料値上げは今後も発生する――通販協会トップが語った業界の展望と2017年の振り返り

8 years 2ヶ月 ago

送料値上げ今後も継続的に発生する事案であると考えている」――。公益社団法人日本通信販売協会が1月12日に開いた賀詞交換会。阿部嘉文会長は冒頭、このように会員各社に送料値上げ問題に触れた。右肩上がりの成長産業と言われる通販・EC業界だが、送料値上げや競争激化など、取り巻く環境は厳しさを増している。こうした状況を踏まえ、業界団体のトップである阿部会長が会員各社に投げかけたメッセージを要約して紹介する。

送料値上げ問題は続いていく

2017年は通販業界にとって激震とも呼べる宅配便の値上げ問題があった。トラック業界の労働力不足、働き改革などが話題となり、サービスは“タダ”という日本独特の慣習や考え方のベースが相まって、単なる値上げというだけでは語れない問題となった。通販企業として(課題に)協力することはやぶさかではないものの、ほとんどの通販企業、なかでも中小の事業者にとってはその送料負担は重く、大変厳しい状況である。

この送料値上げは社会問題が背景にあることを考えると、2017年だけの特別な現象ではなく、今後も継続的に発生する事案であると考えている

ただ、いずれの問題も、宅配ボックス、無人運転といった技術革新とともに将来的には解決していく問題であろう。しかし、当面、技術革新などによって解決されるまでは、継続されていく大きな問題であると認識している。

協会としては、個々の協会員の契約には一切踏み込めない。だが、今後の抜本的な解決をめざしていく。手を携えて発展してきた宅配業界と通販業界であるので、より根本的な解決に向けて業界の垣根を乗り越え、話し合っていく場を今後も設けたいと考えている。

公益社団法人日本通信販売協会が1月12日に開いた賀詞交換会であいさつする阿部嘉文会長
公益社団法人日本通信販売協会の阿部嘉文会長
【送料値上げ問題】編集部からのお知らせ

送料値上げも語る! EC関連(EC事業者さんや支援事業者さん)の人で集まって新年会をしませんか?【1/26(金)ネッ担のオフ会@渋谷】参加者募集中!
「EC業界の人と、もっとじっくり話してみたい」「人脈を広げたいけど機会がない」。そんな声にお応えして、ネットショップ担当者フォーラムの「オフ会」を開催します。

お客との信頼関係、つながりを持とう

こうした厳しい状況下だが、2016年度(2016年4月~2017年3月)の通販市場規模は前年比6.6%増の約6兆9000億円となり、18年連続で増収。2016年の百貨店売上高は約6兆円(日本百貨店協会の発表によると、2016年は前年比2.9%減の5兆9780億円)だった。

日本通信販売協会が発表した2016年度(2016年4月~2017年3月)の通販市場規模は前年度比6.6%増の6兆9400億円
2016年度の通販市場規模

市場環境を見ると、アパレル通販、BtoB通販、シェアリングサービスといった事業者が売上高を大きく伸ばしている。新規参入企業、新興企業が好調を維持している一方、カタログ通販など伝統的な通販を手がけているところでは苦戦する企業が出てきている

ただ、これから日本の人口が減少し、高齢化社会が進んでいくことを考えると、通販の果たすべき役割は大きくなる。その重要性は増していくと考えられる。

企業のこれからを決めるのは、お客さまとの関係性だ。お客さまとしっかりと信頼関係を築き、つながりを持った企業は厳しい状況下でも着実に発展していくだろう。信頼関係を持っていないと厳しい局面に直面すると言わざるを得ない。

自ら襟を正し健全な企業活動を

各社がこうしたことに取り組んでいる一方で、私自身、規制が厳しくなっていると感じている。規制が厳しくなれば健全な企業の活動を萎縮させてしまうことになる。優先すべきは悪質な事業者の排除だ。

規制の在り方については関係官庁と話し合いながら進めていく。関係官庁は規制強化という方向ではなく、健全な活動を行う企業を信頼していただきたい。

JADMAは自主規制団体であるため、加盟企業は自ら襟を正していかないといけない。協会は勉強会の主催、JADMAマークがある企業は信頼できるといった認知の促進に取り組んでいかなければならない思っている。

グローバルの意識を

2017年に日中韓のアジア通販サミットが中国で開かれた(日中韓3か国の業界団体である、日本通信販売協会、中国電子商会、韓国オンライン・ショッピング協会が共催)。重慶へ見学に行ったが中国企業の決済は進んでいて、ECサイトの決済は中国に遅れを取っていると言わざるを得ない。グローバルを意識しなければならない環境下で、日本の決済は課題になっていくだろう。

もともと中国、韓国の企業は世界を相手にビジネスを始めている。一方、日本は国内を相手にしてきた。国際化の問題は通販業界としては避けても通れない問題だ。

公益社団法人日本通信販売協会が1月12日に開いた賀詞交換会

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

MAD MANレポートからの2018年予兆と観測 その3

8 years 2ヶ月 ago

3)米国が採用する放送の新規格「ATSC3.0」への注目。2018年2月の韓国は平昌冬季オリンピックで、放送局主導による「テレビ番組のネットIP上での放映」が実用として開始され、テレビ局側のネット配信側に対する逆襲が見もの。日本の放送業界は韓国視察が花盛りに。

 「ATSC 3.0」は日本のマーケター企業や一般企業の方にとっても「自分ごと」としての馴染みが少ない単語だろうが、重要な規格単語だ。米国と韓国(サムスン、LGのお膝元)ではすでに「地デジ」の後継となる次世代テレビ方式「ATSC 3.0」が「テレビのネット化」に向けて前進し始めている。このトレンドの先が明日のビジネスを左右する日本のテレビ局界隈では、周知の話題である。ATSC3.0方式が世界の先陣を切って開始される今年の韓国での平昌冬季オリンピックに向けて、その技術のインパクトを感じるために日本のテレビ局による「視察ツアー」が大賑わいになる。

 現在私たちが日本で馴染みのある「地デジ」放送とは、「デジタル」という名は付くが、決して「IPのネット上」に流れるコンテンツではない。依然として「テレビ」の世界と「ネット」のビデオ世界との間には、「IPの壁」が存在している事に気づいておこう。新ATSC3.0方式はこの壁が無くなり、例えれば、Wi-Fiいらずで「スマホでテレビ」が見られて「テレビでネット」が見られる技術なのだ。

 現在のWi-FiやブロードバンドによるIP放送と何が違うのか、という技術的な事はテレビ局関係の方にお譲りするとして、知りたい課題は「ATSC 3.0に移行するのか、それはいつか」、「移行すると、何が変わるのか」である。

 大掛かりに移行完了した「地デジ」化は、この「テレビとネットの融合」技術のためのイントロ整備であり、ATSC 3.0(的な)技術が導入されてやっと「テレビ放送とデジタルビデオの垣根」がなくなり、アドレサブルな配信がテレビ局によって可能になる。特に「地方局」にとっては、キー局やGoogleに頼ることなく、自社オリジナルコンテンツを開発し、自立オーディエンスに向けて発信ができる「新生ローカル局」となれるチャンスを与える技術だ。

 この方式は米国の連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)の旗振りで進んでいる。ちまたの日本のマスコミ報道ではFCCによる「ネットの中立性撤廃」について取り上げ、否定的な報道に偏った報道傾向がある。MAD MANレポートの読者には片側の意見だけではなく、両側やその先の考えを見ることで視野と思考の広がりを共有したい。例えば過去の「情報スーパーハイウェイ構想」などのキャッチコピーで釣る政策ではなく、着々と業態変革に向けて実務が進んでいる政策の1つがこの動きなのだ。(続きはMAD MANレポートにて)■


ECサイト構築の見積もり提案依頼書(RFP)のテンプレを無料提供、コマース21

8 years 2ヶ月 ago

コマースニジュウイチ(コマース21)は1月12日、ECサイトを構築する際に使用する提案依頼書(RFP)のテンプレートの無償提供を開始した。

見積もり依頼に必要な項目をテンプレート化。納品物について依頼主との認識の食い違いを減らし、見積もりの精度向上を支援する。

コマース21のコーポレートサイト内に、RFP請求用の専用ページを開設した。

開発前の情報提供が不足していると、正確な見積もりを算出することができず、最終的な開発費用が見積もりの2倍以上に膨れ上がる可能性もあるという。

見積もりの精度を高めるには、依頼主側のオペレーションやバックヤードシステムなど、ECサイトの裏側の仕組みを把握する必要がある。

ただ、「どのような情報を提供すれば良いかわからない」という悩みを抱える依頼主側が少なくないことから、RFPのテンプレートを作成し、無償提供することを決めた。

コマース21は、中規模〜大規模EC事業者を対象としたECパッケージシステム「Commerce21 Sell-Side Solution」などを提供している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

中国都市部の中間層以上の約7割が越境ECで日本製品を購入、きっかけは訪日旅行が4割

8 years 2ヶ月 ago

中国の都市部に住む20~~49歳で、月収5000元以上のミドル・ハイエンド層の約7割は、越境ECで日本の商品を購入した経験がある――。

日本貿易振興機構(ジェトロ)が12月12日に公表した「中国の消費者の日本製品等意識調査」の結果から、中国人の越境ECにおける日本製品の購入状況が明らかになった。

越境ECで日本の商品を購入した経験が「ある」と回答した割合は67.7%。前回調査と比べて1.1ポイント上昇している。

購入した経験が「ない」と答えたユーザーの41.4%は、「今後越境ECで日本の商品を購入したい」と回答した。

「越境ECで商品を購入する理由」を選択式・複数回答で聞いたところ、「中国内では店頭で販売されていない製品だから」(44.4%)が最も多い。2番目には「日本に旅行をしたときに購入して気に入った製品だから」(40.4%)があがった。訪日旅行をきっかけに越境ECを利用したと回答した割合は、前回比約1.8倍に増えている。

越境ECで商品を購入する理由(日本貿易振興機構(ジェトロ))の調査結果

今後購入したい商品のトップは「電気製品」

越境ECで購入した商品は、上位から「化粧品」(48.5%)、「食品」(41.6%)、「医薬品」(35.5%)、「電気製品」(31.5%)、「健康食品」(27.8%)だった。

越境ECで購入した商品(日本貿易振興機構(ジェトロ))の調査結果

「今後、越境ECで購入したい商品」は、「電気製品」(47.6%)、「化粧品」(40.9%)、「食品」(29.9%)、「医薬品」(32.3%)、「健康食品」(22.6%)。

今後越境ECで購入したい商品(日本貿易振興機構(ジェトロ))の調査結果

なお、中国の消費者による越境ECの対日購入額は、経済産業省の推計では2016年時点で1兆366億円となっている。

中国の越境ECでの購入額(対日本) 推計値(日本貿易振興機構(ジェトロ))の調査結果

「中国の消費者の日本製品等意識調査」はジェトロが2013年から実施している。

調査概要

  • 実施方法:アンケート調査。中国の調査会社「上海インサイツ」に委託して実施
  • 実施時期:2017年8月
  • アンケート送付先:北京市、上海市、広東省広州市、湖北省武漢市、重慶市、四川省成都市に居住する20歳~49歳の中国人(月収5000元以上のミドル・ハイエンド層)
  • 回答数:1224人(各都市204人)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ネット通販で起業、業界未経験から1年半で社員10人の女性社長に聞く成功ストーリー | EC業界で活躍する女性の働き方に迫る“e-女”~Presented by売れるネット広告社~

8 years 2ヶ月 ago

こんにちは、売れるネット広告社の代表取締役社長 加藤公一レオです。本企画では“eコマース業界で活躍する女性”にフォーカスし、ネット通販(EC)に携わる経営者や担当者とさまざまなテーマについて対談していきます。女性ならではの「視点」「マーケティング」「働き方」などを引き出し、ネット通販に携わる経営者や担当者に“気付き”を提供していきたいと思います。

1回目は、大ヒット商品「めっちゃぜいたくフルーツ青汁」など体に良い成分にこだわり抜いた商品を販売するpacrel の代表取締役社長 塩澤美和さんと対談。塩澤さんは、売れるネット広告社が提供している、通販のネット広告の費用対効果を最大化するASPサービス「売れるネット広告つくーる」のクライアントでもあります。私が塩澤さんを選んだ理由は、女性企業家として、起業してから今までの成長ドラマ、日頃抱えている課題、今後のネット通販の未来について語り合いたいと思ったからです。

ダイレクトマーケ業界に向いているのは「細かい作業をきっちりできる人」「堅実に物事を進めていける人」

加藤公一レオ(以下加藤):栄えある第1回は、ぜひ塩澤さんにお願いしたくお誘いしました。

塩澤美和(以下塩澤):こちらこそ、ありがとうございます。光栄です!

第1回の“e-女”プロフィール

塩澤美和氏
塩澤美和さん
株式会社pacrel 代表取締役社長
山梨県南アルプス市生まれ。「中途半端ならやらない方がまし」という両親の教えから、何事ものめり込む性格に。学生時代はダンスに熱中し、数々の大会で賞を受賞。新卒で入社した会社では、新入社員研修中に数々のレコード記録を塗り替えた。料理教室や栄養学の講師、カラーセラピストとしての側面も。通販未経験にも関わらず通販会社を立ち上げ、大ヒット商品「めっちゃぜいたくフルーツ青汁」を生み出す。

加藤:「めっちゃぜいたくフルーツ青汁」はとても有名になりましたよね。

塩澤:まだまだです! もっと「めっちゃぜいたくフルーツ青汁」の認知を広めていきたいですね。起業して1年半が経ち、社員は10名になりました。今までは男性社員ばかりだったのですが、最近は女性社員も増えてきました。

加藤:起業1年半で10名ですか!? 私の場合、売れるネット広告社を起業して1年半頃はまだ4人くらいでしたよ。女性社員も増えてきたんですね。実は、九州のネット通販担当者って女性の方が多いんですよ。

塩澤:九州ですと、美容・健康食品を扱う企業さんが多いですよね。女性向けの商品が多いと、女性社員の存在は必要ということですか?

加藤:そうです。ダイレクトマーケティングの世界では、「細かい作業をきっちりできる人」「堅実に物事を進めていける人」が求められます。だから、女性社員の資質というのは非常に高く必要な存在だと言いえます。当社も今は、女性社員が大活躍しています。ところで、塩澤さんが起業したきっかけを教えていただけませんか?

塩澤:きっかけは、実は御社にあるんですよ! 新卒で入社した会社で出会った外部講師が、売れるネット広告社で勤務した経験がある方で……その方にダイレクトマーケティングの世界にチャレンジしてみないかとお誘いをいただいたんです。そこから私の起業ドラマが始まりました。誘っていただけた理由は、当時歴代1位の成績をあげていた私の仕事に対する姿勢を認めてくださったのだとか。

ネット通販の知識はゼロの状態から、立ち上げ、商品開発、ランディングページの作成などに全力で取り組んできました。今までやってこれたのは、支えてくれた方々のおかげです。そして今は、起業のきっかけにもなった売れるネット広告社の「売れるネット広告つくーる」を導入して、売上拡大という目標に向かって精進しています。

会社が大きくなるにつれて感じた企業理念の重要性

売れるネット広告社 加藤公一レオ社長
加藤公一レオ社長

加藤:何もわからないところから、商品を開発、ネット通販の立ち上げを行い、今は青汁商材のトップを争う大成長を遂げるなんてとてもドラマチックですね。売れるネット広告社の企業理念は、「“最強の売れるノウハウ”を用いて関わるすべての企業を100%成功に導くことで世界中にたくさんのドラマを創る」。塩澤さんの成功ドラマに携われたような気がします。ところで、pacrelさんではどのような企業理念を掲げているのですか?

塩澤:実は最近作ったんです! 企業理念なんて最初は嫌で、朝礼で唱和をしている会社なんてかっこ悪いと思っていました。ですが、会社が大きくなるにつれて、社員全員が同じ方向を向いていくためには企業理念は必要だと痛感しました。pacrelの企業理念は「お客さまにとっての本物を追求した商品を作る。」。この業界に入るまで、食事の栄養指導の講師をやっていたんですけど、そこで得た経験をもとにつくった理念です。

栄養指導をしていた私の視点だと、世の中に出回っている商品は体に良い成分はそんなに入っていないと思うんです。そこで私は、自身の栄養指導の講師という知見を生かし、本物を追及した商品、いわゆる、体に良い成分をふんだんに用いた商品を提供したいと思ったんです。

加藤:とても重要なことですよね。イチからスタートして試行錯誤する中で「お客さまにとっての本物を追求した商品を作る。」という理念を掲げられたということですね。お客さまのことを考えて本物の商品を提供していくこと、これはネットショップの努めだと私は思います。ズバリ、pacrelさんの本物を追求した商品は何ですか!?

塩澤:「ぜいたくレッドスムージー」です。商品開発の観点で他社さんと一番違うのは、1包で1日分のビタミンが取れるということころですね。最近は野菜そのものの栄養が減り、1日分のビタミンをしっかり取れているという人が少ないという事実を知り、開発に取り組みました。ビタミンもただ取っているだけでは意味がないので、それを吸収するために腸を整える乳酸菌や食物繊維を配合しています。

「ぜいたくレッドスムージー」
「ぜいたくレッドスムージー」のランディングページ

加藤:サイトを拝見しました。とてもいいランディングページですよね! 見せ方のポイントとして、統一感があり、とても見やすいです。「A/Bテスト」はどれくらいの頻度で実施しますか?

塩澤:2週間に1度です。主にボタンやファーストビューにフォーカスして「A/Bテスト」を実施しています。過去に実施した大改修で、自分たちは絶対に負けると思っていたクリエイティブの方が効果は高かったことがありました。「A/Bテスト」ははっきりと結果が出るので、クリエイティブでは固定概念を持ってはいけないと痛感しました。

売れるネット広告社 加藤社長と、pacrel塩澤美和社長
対談の様子

加藤:起業から1年半、EC業界にどのような変化や思いを感じてきましたか?

塩澤:とても商品が増えましたよね。広告もたくさん増え、最近は規制も強化され始めています。こうしたこともあり、商品や広告が増えたことによって、お客さまは迷うことが多くなっていると感じているんです。このままだと多くの商品が淘汰されていくのではないでしょうか

加藤:確かに増えましたね。塩澤さんのおっしゃる通り。だからこそ、本物の商品を追求している塩澤さんが掲げる企業理念は時代などにマッチしていますよね。多くの商品が溢れているEC業界で生き残っていくのは、本物を追及した商品のはずです。

塩澤:企業理念を掲げる時からの思いなのですが、私は「商品よりも“感動”を届けたい」と考えています。お客さまは購入した商品を使用することで「自らを変えたい」と思っているはずなんです。だからこそ、私はその思いを実現する“感動”を届けたいです。変わっていく理想像を描きながら、商品を楽しんでいただきたいんです。もちろん、理想像に近づくためには、継続的に正しい知識を提供していく必要があると思っています。

加藤お客さまに買ってよかったと思わせることがネット通販の使命ですよね。みんながハッピーになってくれるような商品・サービスを提供し続けなくてはいけません。

ECの役割は、お客さまに正しい知識を提供する“教育業”

売れるネット広告社 加藤社長と、pacrel塩澤美和社長

加藤:ネット通販の面白さ、難しさを感じるところは?

塩澤:ネット通販の面白さは、やることが無限にあることですね。前職は営業だったのですが、やることは限られていました。一方、ネット通販を始めてからというもの、パッケージや同梱物の変更、「A/Bテスト」の実施、広告配信など、売上を伸ばそうと思ったらこなすべきタスクはいくらでもあります。それも、それらのアクションの効果測定を行い改善していく――このプロセスがとても面白かったです。

何でもやれる面白さがあるからこそ、成果が上がらない時は難しさを感じます。何をどう工夫すれば良い結果を出すことができるのかと……。面白さの反面、難しさもあるという感じです。「売れるネット広告つくーる」の導入も成果を出すためでした。導入後、新規獲得は従前比で約10倍もアップ。売上も10倍増です。すごく成果が上がりました。思わず売上数値の桁を見直してしまいました(笑)。

売れるネット広告社 加藤社長

塩澤:ネット通販の取り組みを通じて、食事や美容の知識など生活に関わるすべての知識を提供する学びの場の提供も行いたいと思うようになったことも1つの学びでした。なぜかというと、お客さまに正しい知識を吸収してもらうこと、それを継続していただくことが大事だと思うんです。

加藤:正しいと思います。私はネット通販の大きな役割として、“教育業”があると思っています本当に伸びているネット通販はお客さまに正しい知識を提供し続けている、つまり“教育”を徹底しているんです。これは売り切り型の店頭販売ではできないことです。ネット通販は同梱物やフォローメールを用いたコミュニケーションができるのが最大の強み。これをしっかりと生かしていかないといけません。

塩澤:確かに。当社では同梱物にはたくさんの情報を詰め込んでいます。「なぜ、ビタミンを摂取しなければならないのか?」「なぜフルーツ青汁なのか?」など、お客さまが納得して継続購入していただけるような情報提供を心がけています。こうすることで、お客さま自身がどのように変わっていけるのかということを意識させることができます。

加藤:極論、お客さまと直接お会いして情報を伝えることが重要です。そういう点では、学びの場の提供は塩澤さんにとってぴったりですよね。美容に関することも伝えていきたいとおっしゃっていましたが、今後は化粧品業界の進出も考えられたりしていますか?

塩澤:そうです! 現在、化粧品を開発中です。企業理念にも掲げている通り、お客さまにとっての本物を追求した商品を届けようと研究・開発を重ねているので、時間がかかっています……。

加藤:商品にかける思いはとても素晴らしいですよね。ただ1点、アドバイスさせてもらうと、美人社長である塩澤さんが前に出て宣伝してください! そうすれば売れると思います! 私が約束しますし、保証します!

塩澤:あ、ありがとうございます。検討します……(笑)

いずれ来る淘汰の時代、だからこそ価値の提供を

加藤:ズバリ、化粧品への進出はオススメします。中小企業にとって化粧品は健康食品より一般的に有利と言われています。健康食品は効果が表れるまで時間がかかり、即効性がないですよね。なので、お客さまの心理としては、信用とブランドの力がある大手ネット通販から購入した方が安心だと感じてしまいます。

対して化粧品は即効性がありますし、お客さまと化粧品の相性によって選ばれます。大手優位になることなく、商品力で選んでもらえる可能性が高いんです。後はマーケティングの仕組み上、定期誘導やクロスセルを積極的に実施できるので、ゲリラ戦略や商品力、マーケティング力で勝負できるところもメリットですよね。商品の力で道を切り開いていける化粧品をオススメします。

塩澤:確かに、化粧品は相性が大切ですよね。なので、ツーステップマーケティングが効果的だと考えています。肌に合うかどうかわからない化粧品はいきなり購入してもらうより、まずはモニター商品をお試ししてアップセルして訴求した方が良いですよね。

加藤:そうです、その通り。それを理解した上で、ビジネスモデルを構築していけば、売れる本物の化粧品をお客さまに提供できます。ランディングページでは、「確認画面でアップセル」(効率よく「アップセル/クロスセル」を行う売れるネット広告社の特許を取得した機能)の施策を実施したり、7日間のモニター体験からキャンセルがなければ定期コースを開始する仮予約施策をやってみるのもいいですね。

売れるネット広告社 加藤社長と、pacrel塩澤美和社長

塩澤:ただ、多くの商品に埋もれて、淘汰されていく時代はいずれ来ると思っています。新規獲得だけに目を向けるのではなく、LTV(ライフタイムバリュー)に着目する動きも求められると実感しています。

お客さまに正しい知識を提供すること。お客さまの目標を達成させるために自分たちの意思を持った商品を提供すること。そうすることで、自社のネット通販の価値を提供していきたいと考えています。

加藤:塩澤さんが語ってくださった理念や思いを伝えていくということは重要なことです。最後に、これからのEC業界で勝ち抜くために、どのような理想像を描いているのか教えてください。

塩澤:まずは、企業理念である「お客さまにとっての本物を追求した商品を作る。」ということを広めていき、意思のある会社にしていきたいですね。なので、EC業界にこだわろうとは思っていませんお客さまが求めることは、なんでも挑戦したいですね。また、自社だけにこだわらずいろんな企業を巻き込んで、助け合いながら業界全体を盛り上げていきたいです。

加藤:本日はありがとうございました!

●●加藤公一レオの一言●●

塩澤さんが打ち立てた「お客さまにとっての本物を追求した商品を作る。」という企業理念は、EC業界の核心を突くものだと思います。なぜなら、ネット通販は本物を追求した商品を届け、継続的に正しい情報を提供することで、今まで健康に対する意識が低かったり、間違った認識をしていたお客さまの生活を改善させる力があるからです。今後も大成長していくに違いありません。今後の動向に注目しましょう。我こそは! と思う“e-女”も募集しています。

売れるネット広告社 加藤社長と、pacrel塩澤美和社長

加藤 公一 レオ

株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長

1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。 西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。

その後、Havas Worldwide Tokyo、株式会社アサツーディ・ケイ(ADK)にて、 一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事し、 担当した全てのクライアント(広告主)のネット広告を大成功させる。

その実践経験とノウハウをもとに、ネット広告のレスポンスを確実にアップさせてしまうため、 クライアント企業から『レスポンスの魔術師』との異名をとる。

やずやベストパートナー賞 受賞。 Webクリエーション・アウォード Web人貢献賞 受賞。 通販エキスパート検定1級。 「アドテック」「宣伝会議」「日経デジタルマーケティング」「通販新聞」など講演多数。

アドテック東京2012 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。 アドテック九州2013 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。 アドテック九州2014 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。 「九州インターネット広告協会」の初代会長も務めた。

著書に『単品通販“売れる”インターネット広告』(日本文芸社)、『100%確実に売り上げがアップする最強の仕組み』(ダイヤモンド社)、『伝説のEC猫レオレオ売れるネットショップ繁盛記(インプレス)』がある。

加藤 公一 レオ

コンバージョンUP、新規客の増加、使い勝手の向上――「Amazon Pay」の導入効果を「ozie」の柳田社長が解説

8 years 2ヶ月 ago

コンバージョン率アップや新規会員獲得の促進などの効果が期待できるとして、日本でのサービス開始から2年半で数千社が導入した「Amazon Pay」。Amazonアカウントに登録した情報を使い、Amazon以外の自社ECサイトなどでログインや決済を行えるようになる「Amazon Pay」がEC事業者の支持を集めている。

今回、「Amazon Pay」を導入したワイシャツのECサイト「ozie(オジエ)」を運営する柳田織物・柳田敏正社長が、EC事業者側から見た導入の経緯や効果を解説。アマゾンジャパンのAmazon Pay事業本部 井野川拓也事業部長が「Amazon Pay」の成功事例と新たな活用法を披露した。

新規会員の獲得率の高さがメリット

ワイシャツのECサイト「ozie」が「Amazon Pay」を導入したのは2016年。「利用サイトごとにID・パスワード登録が必要という手間の問題」「ID・パスワードの新規作成および使い回しの懸念」といった自社ECサイトが抱える課題に、柳田社長は頭を抱えていた。「Amazon Pay」の導入を決めたのは、この大きな課題を解決できるオンライン決済サービスだったからという。

初めて使うECサイトでは毎回IDとパスワードの登録を面倒に感じていた。そんな時、「Amazon Pay」が導入されたECサイトなら、新たにアカウント開設のために個人情報を入力しなくても、Amazonアカウントに登録されている情報を使って支払い手続きが完了できることを知った。IDやパスワードを増やさなくて済むのは、ECサイトの利用者にとって非常に便利だと感じ、自社のECサイト「ozie」へのAmazon Pay導入を決めた。(柳田氏)

株式会社柳田織物 代表取締役 柳田敏正氏
株式会社柳田織物 代表取締役 柳田敏正氏

「Amazon Pay」のメリットの1つは新規顧客の獲得が期待できること。消費者は初めて利用するECサイトでもクレジットカード情報や住所などを入力する必要がないため、カゴ落ち率(カート離脱率)の改善が期待できる。また、注文確定画面に会員登録やメルマガ購読の登録ボタンを配置できるので、新規会員登録を促進することも可能だ。

Amazon Payとはカウントを使って、簡単・安全にお買い物ができるサービス
Amazon以外のECサイトでも、Amazonアカウントでログインし、決済を行えるようになる

「ozie」は「Amazon Pay」を導入したことで新規会員の獲得に大きな成果を上げている。会員登録を促進するため、「ozie」では注文確定ボタンの上に会員登録やメルマガ購読のチェックボタンを配置。直近3か月で新規顧客が「Amazon Pay」を利用した割合は約44%に達し、その利用者の50%前後が「ozie」で会員登録した。「Amazon Pay」導入前と比べ、新規会員登録率は大幅に上昇したという。

販売事業者様のメリット①︓ 新規顧客の獲得 注⽂の確定画⾯会員登録、メルマガ購読を推進
注文確定ボタンの前に会員登録、メルマガ購読チェックボタンを配置

また、「ozie」では購入に至らなかったユーザーに対して、カートに残っている商品をリマインドメールで通知し、ECサイトに再度、喚起する施策を行っている。その施策のコンバージョン率は2~3%であるが、メールアドレスを登録していないユーザーにはリマインドメールを送れないことが課題だった。「Amazon Pay」を導入したことでメールアドレスの取得率が上がり、カゴ落ち後に再度アプローチする環境が整ったという。

決済手数料4%、「決して高くない」

「Amazon Pay」は初期費用と月額利用料が無料(カート経由で利用する場合は、カート会社での月額費用が発生する場合がある)。決済手数料は物販・サービスの場合4%、デジタル商材の場合は4.5%に設定されている。

「Amazon Pay」の決済手数料は一般的なクレジットカード決済の手数料と比べてやや高い。しかし、柳田氏は「Amazon Pay」の導入メリットがカード決済にかかる費用を上回ると説明する。

「ozie」のお客さまはリピート率が高く、1回の平均購入単価は1万2000円と高め。新規顧客および注文件数が増えることには大きな増収効果がある。取扱商材によって「Amazon Pay」の費用対効果の感じ方に違いはあるかもしれない。しかし、新規会員の獲得がしやすいことを考えれば、決済手数料はデメリットにならない。(柳田氏)

Amazonに営業情報が伝わるという心配はない

「Amazon Pay」に対するEC事業者の誤解の1つに、「ECサイトの購買情報などがAmazonに伝わってしまうのではないか」という懸念がある。実際、Amazonが把握しているのは「いつ・どこで・いくらの決済が行われたか」という決済情報のみであり、商品の売れ筋情報などをAmazonが分析することはない。

多くのEC事業者が抱く誤解について、柳田社長も「情報がAmazonに伝わることはないので、心配する必要はない」と説明する。

ショールームで見てネットで買うスタイルにも「Amazon Pay」を活用

「ozie」は商品のサイズや素材感を体験する場を顧客に提供するため、東京・六本木の事務所にショールームを併設している。来訪者の購入手続きは店頭のパソコンで行っており、その際に「Amazon Pay」を利用する顧客は多いという。

店頭で「Amazon Pay」を利用するメリットについて柳田氏は、「会員登録や決済の手続きは早くても3分はかかる。しかし『Amazon Pay』を使えば約1分で購入が完了する」とその利便性などを強調した。

柳田社長は井野川部長
柳田社長は井野川部長とのトークセッション形式で登壇。談笑を交えながら、ECサイト側の視点で「Amazon Pay」について説明した

「Amazon Pay」を利用するECサイトが増え続けている3つの理由

ここからは、「Amazon Pay」のサービス内容や現状、新たな活用法などについて、井野川氏の解説を紹介する。

アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 事業部長 井野川拓也氏
アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 事業部長 井野川拓也氏

「Amazon Pay」は2015年のサービス開始から約2年半で、利用ECサイト数は数千社に達している。同様のサービスはイギリスやドイツなどでも展開しているが、日本の伸び率は他の国と比べて高いという。

2017年には「ZOZOTOWN」「コジマネット」といった大手事業者も続々と「Amazon Pay」を導入。また、多くのECシステムベンダーが「Amazon Pay」と連携しており、ショッピングカートの「FutureShop2」「MakeShop」「カラーミーショップ」、ECパッケージシステムの「ecbeing」などのベンダーを経由すると、開発の手間やコストをかけずに導入することができる。

井野川氏は「Amazon Pay」を利用するECサイトが増えている理由として、①新規会員を獲得しやすい②コンバージョン率が高まる不正注文を防ぐ――という3つのメリットをあげ、それらの効果を裏付けるデータを紹介した。

Amazon Pay の導⼊実績(⽇本)提供開始2年で利⽤ECサイトが数千社を越えたAmazonペイメントの決済⾦額Amazonペイメントの事業者数
利用ECサイト数、決済金額ともに1年前に比べて2倍以上に増えている

新規会員獲得に役立つことをデータが証明

井野川氏は、「Amazon Pay」が消費者に提供するメリットとして、次の3点を説明。

  • 「Amazon」の IDひとつで買い物できる
  • 住所やカード情報の入力が不要
  • Amazon Payへのログインと注文確定の2クリックで決済が完了する

「Amazon Pay」が新規会員登録の促進に効果を発揮するデータとして、フューチャーショップ、ecbeing、アイピーロジックの3社が開示している「Amazon Pay」の利用店舗のデータに言及した。

3社の開示データによると、ゲスト購入者が選んだ決済手段の40~50%が「Amazon Pay」であり、「Amazon Pay」を利用した購入者の60~80%が会員登録をしている。

また、「FutureShop2」の利用店舗のうち、「Amazon Pay」を利用している店舗の2016年12月における新規会員登録数の平均増加率は、前年同月比56%増。「Amazon Pay」未導入店舗に比べて約11倍も高かったという。

販売事業者様のメリット①︓ 新規顧客の獲得 ゲスト購⼊者のうちのAmazon Pay 決済の割合40-50% そのうち会員となった購⼊者の割合60-80%
他の決済手段と比べてゲスト購入者の会員登録の割合が圧倒的に高い

コンバージョン率アップの効果も

「Amazon Pay」はコンバージョン率の向上も期待できる。井野川氏はアイピーロジックが手がけたECサイトのコンバージョン率のデータ、「FutureShop2」の利用店舗の受注データを紹介。「Amazon Pay」を使ったユーザーのコンバージョン率が他の決済手段よりも高いことを説明した。

販売事業者様のメリット①︓ 新規顧客の獲得 新規会員登録数の増加率(2015年12⽉と2016年12⽉を⽐較) +56%
「FutureShop2」の利用店舗のうち、「Amazon Pay」導入店舗の月間受注件数の増加率は未導入店舗を大きく上回っている

スマホメインのECサイトにも「Amazon Pay」は利用されている。たとえば、女性の利用者が多く、決済の9割以上がスマホで行われている家事代行サービス「カジタク」でも、コンバージョン率の改善が顕著だという。

Amazonは男性の利用者が多いというイメージがあるかもしれない。だが、Amazonは利用者数が多いため、「カジタク」のような女性向けのECサイトにも効果があることがわかった。(井野川氏)

堅牢なセキュリティーが不正注文を防ぐ

「Amazon Pay」はAmazonがアカウントやカードの不正利用を24時間365日監視しているため、不正注文を防ぐ効果もある。

たとえば、皮財布などを販売する「SUPER CLASSIC」では、「Amazon Pay」を導入したことでリスク管理のコストが削減できた上、不正注文の被害も減ったという。

定期購入に役立つ「Auto Pay 機能」

続いて井野川氏は、定期購入などに活用できる「Auto Pay機能」について説明した。「Auto Pay機能」とは、購入者が注文時に選択したクレジットカードを利用し、今後も支払いすることに同意すると、「自由に金額やタイミングを設定し、請求することが可能」「顧客へのサービス提供内容に応じて、頻度や金額などのカスタマイズが可能」というもの。活用例として以下の3つをあげた。

定期購入+追加購入にも対応

「毎月ワインを3本定期購入しているが、いいワインがあったので今月は1本追加したい」。こんな消費者の突然の要望にも簡単に対応することができる。食品定期便などにも応用可能。

Auto Pay 機能の活⽤⽅法(A)定期購⼊+ 追加購⼊にも対応
追加購入による支払い額の変動にも柔軟に対応

使用量に応じた定期の従量課金モデル

データ通信料や電力料金など毎月支払い金額が変動する場合でも、「Auto Pay機能」で簡単に課金することができる。コンタクトレンズを販売する「メガネスーパー」、サプリを販売する「Bellare」も、「Auto Pay機能」を使って売り上げを伸ばしているという。

Auto Pay 機能の活⽤⽅法 (B)使⽤量に応じた定期の従量課⾦モデル 変動する支払金額にも対応可能
その月が締まらないと金額がわからないものにも対応が可能

「1クリック」購入機能の利用

自社のECサイトでも「1クリック」購入機能を利用できる。音楽ダウンロードサイト「mora」はAmazonアカウントで「1クリック購入」を行えるサービスを国内のECサイトで初めて開始した。

販売事業者様の声︓ 1クリック購⼊ 「mora」内でAmazonアカウントでログインした際に、『1クリック購⼊』が実現できるサービスを国内ECサイトでは初めて開始いたしました
1クリック購入の機能を国内で初めて実装した音楽ダウンロードサイト「mora」

さまざまな事業者が「Auto Pay」を導入しているのは、定期購入は多様な商材で求められる重要な機能だからと聞いている。継続的に、自動的に課金される仕組みは、消費者から信頼されているサービスでないと利用してもらえない。世界で使われているAmazonが提供することで、こういった仕組みに同意していただくことができるのだと思う。(井野川氏)

Amazonの信用力と利便性を活かした「Amazon Pay」は、今後もあらゆるジャンルのECサイトの強い味方になっていくだろう。

渡辺 裕子

フリーライター・エディター

渡辺 裕子(わたなべ・ゆうこ)
フリーライター・エディター

出版社での音楽雑誌編集を経てフリーに。音楽や旅など趣味実用系の雑誌・書籍、ECショップのコラム、企業HPコンテンツ制作、タイアップ記事など、幅広い媒体で編集者兼ライターとして活動中。

趣味はピアノ、クラシック中心の音楽会の企画、マラソン。東京都在住。

渡辺 裕子

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