米Amazon(アマゾン)が2月1日に発表した2017年決算によると、売上高は前期比30.8%増の1778億6600万ドルだった。純利益は同27.9%増の30億3300万ドル。
2017年の為替レートを1ドル=112円で換算した場合、日本円ベースの売上高は19兆9209億9200万円、純利益は3396億9600万円となる。
セグメント別を見ると、オンラインストア売上は同20%増の1083億5500万ドル。日本円換算すると12兆1357億円。
第三者販売サービス売上(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は318億8000万ドルで同41%増。
2017年から実店舗売上高を計上しており、大部分が買収したホールフーズ店舗とみられる。実店舗売上は57億9800万ドル。
定期購入売上(「Amazonプライム」の会員費など)は97億2200万ドルで同49%増。AWSは同45%増の174億5800万ドル。その他(広告サービスやクレジットカード契約などの売上)は46億5300万ドルで同62%増。
決算発表資料には創業者兼CEOであるJeff Bezos氏のコメントを記載し、現在注力しているとされるクラウドベースの音声認識サービス「Amazon Alexa」に言及。「他の企業や開発者がAlexaの採用を加速している重要なポイントに達した。社外の開発者から3万以上のスキルが生まれるなど、音声キットにメーカーから強い反応がある」などと記載している。
米Amazonが公表した2017年のハイライトは主に次の通り。
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オリジナル記事:米アマゾンの2017年売上は約20兆円で30%成長、オンラインストア売上は約12億円
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ファッションECモール「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは1月31日、初のプライベートブランド(PB)となる「ZOZO(ゾゾ)」を発売した。取扱商品はTシャツとデニムパンツ。
カラーバリエーションはTシャツが4色、デニムパンツは3色。それぞれ男性用と女性用をそろえた。販売価格はTシャツが1200円、デニムパンツは3800円。


「ZOZO」は、身体の寸法を計測できる伸縮センサー内蔵の採寸用ボディースーツ 「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の体型データをもとに、顧客1人ひとりの体型に合わせた商品をオーダーメイド方式で販売するのが特徴。
「ZOZOSUIT」は上下セットで、体にぴったりフィットする伸縮素材でできている。全身に伸縮センサーが張り巡らされており、ユーザーは着るだけで肩幅や胸囲、腹囲などを計測できる。計測データはスマホで読み取る。
「ZOZO」の商品開発において、商品1型あたり数千〜数万種類のサイズパターンを作成。高品質、短納期、低価格で製造するために、生産プロセスのIT化や自動化を図ったという。
注文から納品までのリードタイムは即日から約2週間以内。顧客の体型データと需要をあらかじめ分析し、高い需要が見込まれる特定のサイズパターンは、あらかじめ一定量の在庫を抱える予定。注文後すぐの発送を実現していくとしている。
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オリジナル記事:「ZOZOTOWN」のスタートトゥデイ、初のPB「ZOZO」を投入
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Google for Jobs とも呼ばれる求人検索の Job Posting 機能が 中南米のいくつかの国でも利用可能になった。これまでは、米国のみで提供されていた。
- 求人検索のJob Positing (Google for Jobs) が中南米の5か国で利用可能に -
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国土交通省は1月31日、2017年10月度の宅配便の再配達率は15.5%だったと発表した。人口密度が高い東京23区の「都市部」は17.1%で全体平均より高い。
調査対象はヤマト運輸の「宅急便」、佐川急便の「飛脚宅配便」、日本郵便の「ゆうパック」と「ゆうパケット」。2017年10月1日から31日の再配達率を集計した。
調査地域は「都市部」「都市部近郊」「地方」の3つに分類し、それぞれ再配達率を算出した。再配達率は「都市部」が17.1%、「都市部近郊」が14.7%、「地方」が13.5%。

国交省の調査では、2016年度のトラック輸送による宅配便の取扱個数は前年度比7.3%増の39億5689万個。航空便の荷物を含めると40億個を超えている。
宅配便再配達率の調査は、毎年4月と10月に行う予定。国交相は再配達率を継続的に把握し、宅配ボックスの推進などを通じて宅配便の再配達削減に取り組む。総合物流施策推進会議がまとめた「総合物流施策推進プログラム」に基づいて実施する。
国交相は2014年12月にも宅配便再配達率を調査した。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便を対象としたサンプル調査では、1回の配達で完了する割合は80.4%。取扱個数の約2割が再配達だった。2014年12月の調査は、2017年10月の調査と調査方法が異なるため、数値を比較できず、連続性は担保されていない。
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オリジナル記事:宅配便の再配達率は約15%、都市部は約17%で地方より高い
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有機野菜などの食品宅配を展開するオイシックスドット大地は1月30日、会員制の食品宅配事業を手がける、らでぃっしゅぼーやを完全子会社化すると発表した。
NTTドコモが所有する、らでぃっしゅぼーやの全株式を2月28日に買い取る。取得価額は10億円。
オイシックスドット大地は、らでぃっしゅぼーやの買収でグループの年間売上高は550億円規模になる見通し。
らでぃっしゅぼーやは物流面で、全国6拠点(札幌、仙台、東京、神奈川、愛知、大阪)に物流センターとコンシェルジュ機能を有したらでぃっしゅクルー(配送スタッフ)による自社便配送網を保有。
2017年10月に配送料を改定し、宅配料金が値上げ傾向にあるなか、無料対象枠を拡大して利便性の向上を実現した。
2社は調達や購買、デジタルマーケティングなどで相乗効果を創出し、収益性の改善をめざす。生産者ネットワークは合計5100人となる。
3月1日以降、らでぃっしゅぼーやの代表取締役社長にはオイシックスドット大地の代表取締役社長の高島宏平氏が就任する予定。
らでぃっしゅぼーやの2017年2月期における売上高は、前期比11.4%減の197億8600万円だった。当期純利益は900万円(前期は13億700万円の赤字)。
オイシックスドット大地とNTTドコモは2月に資本業務提携を結ぶ。NTTドコモがオイシックスドット大地に3%を出資。2018年6月をめどに、NTTドコモからオイシックスドット大地へ社外取締役を派遣する。
2社は共同で、多種多様な商品を取り扱うミールキット専用のECサイトを2018年中にも立ち上げる。
「ミールキット」は、必要な量の食材とレシピがセットになった商品。オイシックスドット大地が販売しているミールキット「Kit Oisix」は2013年7月の発売以来、シリーズ累計の出荷数は2017年12月までに800万食を超えたという。
オイシックスドット大地は、2017年10月にオイシックスと大地を守る会が経営統合して誕生。NTTドコモは2012年にらでぃっしゅぼーやを子会社化していた。
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オリジナル記事:オイシックスドット大地、らでぃっしゅぼーやを買収
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スマホグッズのECや一元管理システムの提供などを行うHameeは1月30日、EC事業者向けコンサルティングサービスを手がけるJSコンサルティングを買収すると発表した。
EC向けプラットフォーム「ネクストエンジン」のサービス領域を、バックオフィスからフロントオフィスへ拡張。システムからコンサルティングまで、EC事業者の成長ステージにあわせたサービスを提供する。
JSコンサルティング社の発行済株式の100%を取得する。取得日は2018年4月1日。取得価額は3億5000万円の予定。
JSコンサルティングは2014年11月設立。自社ECサイトや楽天市場、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECサイトを対象に、サイト分析、コンサルティング、制作代行、運営代行などを行っている。
2017年10月期の売上高は前期比338.8%増の1億7330万円。当期純利益は1978万円(前期は129万円の赤字)だった。
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オリジナル記事:スマホグッズECのHameeがコンサル領域に進出、JSコンサルティングを買収へ
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オイシックスドット大地やアマゾンジャパンなど有名EC企業のセミナー全66講演、ECのサービス支援会社90社(1月30日現在)が一同に集まるセミナー&展示会のECイベントが2/13(火)+14(水)の2日間にわたって東京ビッグサイトで開催される。
ECサイト構築、デジタルマーケティングを使った集客、物流などさまざまなテーマのセミナーや出展者が集まる「イーコマースフェア 2018」の見どころなどを紹介する。
オイシックスドット大地、アマゾンジャパン、アダストリア、ディノス・セシール、フェリシモなど有名EC企業などがさまざまなテーマでECの取り組みについて語る2日間。
編集部が注目する5講演を紹介する。
オイシックスドット大地 執行役員 西井 敏恭氏
デジタルマーケティング界隈で有名な西井氏が解説するのは、「ECに携わって15年の経験から築き上げてきた基本的な数字の見方、やるべき施策の優先順位など」。オイシックスドット大地の事例を踏まえて、実践的なデジタルマーケティングによる「顧客と売上の作り方」を解説する。
ローランド・ベルガー プリンシパル 福田 稔氏
ローランド・ベルガーはヨーロッパ最大の経営戦略コンサルティング会社。これからの10年間、小売り・流通市場はかつてないほどの変革が起きると予想する福田氏が、未来のリテールの在り方、リアルとECの関係性、消費社会の変化を大胆に予測する。
日本貿易振興機構(JETRO) ものづくり産業部生活関連産業課 課長代理 草場 歩氏
草場氏が解説するのは中国向け越境EC。日本の商品に対する現地消費者の信頼度、所得向上に伴うライフスタイルの変化、ネット経済の進展に伴う消費・流通構造の変化などを踏まえ、中国の越境EC概況を解説する。
アッカ・インターナショナル 代表取締役 加藤 大和氏
中国EC大手のアリババグループも使うAI搭載の物流ロボット「Geek+」(ギークプラス)を導入したアッカ・インターナショナル。AI物流ロボット導入により作業現場にもたらした効果(省人化、作業効率化)、将来の物流現場の在り方、倉庫内ロボットの選定方法などについて解説する。
アマゾンジャパン Amazon Business事業本部 事業本部長 星 健一氏
2017年9月にアマゾンジャパンが始めたビジネス向けの新サービス「Amazon Business」。企業の購買担当者、販売事業者が「Amazon Business」を利用するメリットについて紹介する。
変化の激しいEC業界で、その時期のトレンドを把握しておくことはとても重要なこと。「イーコマースフェア 2018」は新サービスや新製品などの情報をキャッチすることができるイベント。
今回、出展するのは86社(1月22日現在)。ECサイト構築、集客、マーケティング支援、バックヤード支援、決済、オムニチャネル、ビッグデータ戦略、越境EC、物流など、EC事業に関わる支援サービスが一堂に会する。
UBMは、「EC、通販ビジネスにおける注目分野、また課題とされるテーマの解決のヒントとなるような出展製品を展示する」と説明している。
当日の出展企業は次の通り。
2018年は新たに、3つのテーマアリアを新設した。
言語や習慣の違いなどから対応が難しく課題の多い海外ビジネスにフォーカスしたインバウンド・越境ECエリアを開設。訪日外国人向け「インバウンド」、「越境EC」ビジネスへの新規参入、海外への販路拡大をめざす事業者に向け、最適な製品・サービスを展示
海外マーケティング、翻訳などのインバウンドビジネスサポートから越境ECパッケージ、運営代行、決済などの製品・サービスを紹介
EC・通販事業の重要課題である「作業現場の人手不足」「再配達問題」「配送料の高騰」。こうした課題を解消するための倉庫内物流から発送までをカバーした製品・サービスが集結
イー・ロジット、ギークプラス、スタークス、大日本印刷、タナックス、順豊エクスプレス、DNPロジスティクス、フェデックス エクスプレス、沼尻産業、BERTRAND(2018年1月30日現在)
AI(人工知能)搭載物流ロボット、国内・海外発送代行、物流フルフィルメント、
WMS(倉庫管理システム)など
成長市場として近年注目されているBtoB-EC。受発注業務の負担削減、売上拡大への貢献だけでなく、独自の商習慣への対応を可能にする多数のシステム・サービスを紹介
アイル、Dai、ハモンズ、ヤマトクレジットファイナンス、ユニヴァ・ペイキャスト、ラクーン、WACUL(2018年1月30日現在)
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オリジナル記事:アマゾン、オイシックスドット大地など登壇の全66講演のセミナー&展示会の見どころは?【2/13-14開催】
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Amazon(アマゾン)は、出品サービス「Amazonマーケットプレイス」を利用して衣料品などを販売している事業者の販売手数料が2月から引き上げる予定です。また、「Amazonプライム」会員の月会費を2ドルほど引き上げました。
アマゾンはマーケットプレイスの販売事業者、および消費者に影響を及ぼす「Amazonプライム」の価格改定を発表しました。
「Amazonマーケットプレイス」の販売事業者に関し、マーケットプレイスで売れた各商品に課す販売手数料と、カテゴリーごとに規定している成約手数料(編注:日本ではメディア商品<本、ミュージック、ビデオ・DVD>が対象)を変更します。
アパレルとアクセサリー、靴、ハンドバッグ、サングラスのカテゴリーで手数料を引き上げる予定なのです。
現在、上述したカテゴリーについてアマゾンは、売上金額(税抜き)の15%、最低手数料1ドルを販売事業者に請求していますが、4月15日から衣料品とアクセサリーの手数料を17%に引き上げます。
靴、ハンドバッグ、サングラスは販売金額によって手数料が変わります。75ドル以下の商品の手数料は変更がありませんが、75ドル以上の商品には18%の手数料を課すことにしました。最低手数料1ドルに変更はありません。
ジュエリー商品の販売手数料は2月22日から変更になり、新手数料は1年間有効となります。現在、ジュエリー商品の販売手数料は20%で、最低手数料は2ドル。今後は250ドル以下の商品の手数料は20%のままで、250ドル以上の商品は基準価格(250ドル)を超えた金額に5%の手数料が加算されます。
たとえば、マーケットプレイスで300ドルの指輪を販売している事業者に対して、アマゾンはこれまで60ドルの販売手数料(販売価格の20%)を請求していました。2018年2月22日からは、販売手数料が52.50ドルに変わります(250ドル分に50ドル、残り50ドル分に2.5ドルの販売手数料)。
ジュエリーを販売するマーケットプレイスの販売事業者は、高い商品を売ればアマゾンへの支払い手数料が安くなります。一方、衣料品とアクセサリーの販売事業者は、アマゾンで販売すると従来よりも高い手数料が請求されます。
アマゾンは近年、ファッションカテゴリーに注力し、アパレル関連が急成長を遂げています。One Click Retail社の予測によると、2017年7~9月期(第3四半期)のアパレルの売り上げが、前年同期の9億1000万ドルから32%増の12億ドルまで拡大しています。
マーケティング会社CPC Strategy社の最新調査によると、オンライン通販で衣料品を購入している消費者の半分以上(52%)が、直近の6か月間で、アマゾンで衣料品を購入したと答えています。
今回の販売手数料の改定は、アマゾンの配送サービス、FBA(フルフィルメントバイアマゾン)を利用している販売事業者にも影響を与えそうです。2月22日から適用される改定手数料の詳細はこちらです。
アマゾンの今回の発表には、消費者に影響を与える改定も含まれています。アマゾンはプライム会員の月会費を2ドル引き上げたのです。すでに適用されている新しい月会費は、従前の10.99ドルから12.99ドルに変更しました。
月ごとにプライム会員費を1年間支払った場合、年間155.88ドル払うことになり、従来の131.88ドルから18%も高くなります。一方、プライム会員費を一括支払いする年会費は従来通り99ドルのままです。アマゾンは2012年、プライム会員の会費を月単位で払えるように仕様変更しています。
アマゾンが2017年6月に導入した、政府から支援を受けている消費者がプライム会員になった場合の特別会費は月5.99ドル。これまでと変更はありません。
プライムスチューデントの月会費は1ドル引き上がり、今までの5.49ドルから6.49ドルに変更となりました。
インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社 2017年版」で第1位のアマゾンは、プライム会員の正確な人数を公表していませんが、16か国で数千万人の会員がいると話しています。
株式関連の調査会社CIRP社は、2017年9月30日の時点でプライム会員の数は9000万人以上と予測。全米のアマゾン利用者の63%がプライム会員になっていると言われています。
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オリジナル記事:米アマゾンがファッション関連の販売手数料UPを発表、プライム会員費の値上げも実施 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ
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更新が頻繁なページの AMP 対応のベストプラクティスを解説する。2つの方法が考えられる――「何もしない」と「amp-list」を使う方法だ。
- 更新が頻繁なコンテンツのAMP対応ベストプラクティス -
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市場環境がめまぐるしく変わるEC業界で、2018年にEC事業者が取り組むべき施策とは何か? ECのコンサルティングや運営代行などで8400社以上の企業を支援してきた実績や経験を持つ、いつも.が、ECのテクノロジーなどで一歩先を行く米国・中国、チャンスがありそうな台湾といった海外市場のトレンドを踏まえ、EC企業が採るべき成長するための戦略を解説した。 写真◎Lab
自社ECサイトやECモールの運営支援、越境EC、オムニチャネル、バックヤード改善などを支援している、いつも.の立川哲夫氏(事業推進部 兼 グローバルEC事業部 事業部長)があげたEC企業が取り組むべき戦略は、①多店舗展開による市場シェア拡大 ②海外を視野に入れたチャネル拡大 ③バックヤードの自動化――の3点。
成長戦略の1つ目は、国内の主要なECモールに出店し「多店舗展開」を行うこと。近年のEC業界で売り上げを伸ばすには、「国内の主要ECモールを徹底して活用することが重要になっている」(立川氏)と言う。
国内のEC売上高上位400社のうち70%以上が多店舗展開を手がけていることを紹介し、「成長しているEC事業者はECモールを積極的に活用している」(立川氏)と指摘。
「楽天市場」「Amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」「Wowma!」といった主要ECモールに出店し、モール内SEOや広告運用によってモール内検索でのシェア(露出)を高めていくことが重要だ。極端に言えば、2018年はこれを徹底するだけで業績は十分伸びる。(立川氏)
ECモールを活用した多店舗展開の重要性が高まっている理由について立川氏は、①Googleの検索エンジンを使った商品検索では、表示順位の上位は主に大手ECモールが独占している②大手ECモールは桁違いの販促投資を行っており、集客力が非常に高い――この2点をあげた。
現在、Googleの検索エンジンでEC関連の主要キーワードを検索すると、自然検索もリスティング広告も1ページ目に大手ECモールで扱っている商品情報が表示されるケースが多い。
特に、検索ボリュームが大きいビッグワードの検索結果の上位は、莫大な広告予算を持つ大手企業によるリスティング広告、またはSEOに強い企業の商品情報が目立っている。また、リスティング広告の人気キーワードもECモールや大手EC企業が上位を独占する傾向が強まっているという。
中小のネットショップがGoogleの検索エンジンを軸に集客することは、数年前と比べて難しくなりつつある。ECモールと正面から競争するのではなく、ECモールの集客力を利用することを考える必要があるのではないか。(立川氏)
多店舗展開の重要点である2つ目の理由として、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon.co.jp」「Wowma!」「ポンパレモール」といった主要ECモールの運営企業が、テレビCMやポイント還元などの販促施策に莫大な投資を行っていることをあげた。
大手ECモールは毎年、億単位、十億単位の販促費を投じてモールに消費者を集客している。また、「楽天市場」や「Amazon.co.jp」といった大手モールのショッピングアプリの利用者はすでに数千万人規模に達した。EC事業者はECモールの集客力を積極的に活用した方がいい。(立川氏)
立川氏は国内の大手ECモールの流通額が、推定で年率5~10%程度のスピードで伸びていると説明した上で、「今後もECモールの存在感が高まると予想される中、ECモールに出店していないと、出店している競合に市場シェアを奪われる可能性がある」と警鐘を鳴らす。
2018年の成長戦略の2つ目にあげたのは「越境EC・海外進出」。海外でEC事業を成功させるにはハードルは高いものの、「5年後、10年後を見据えると、特に中国や北米の市場は、今から取り組んでおく必要があると判断している企業は増えている」(立川氏)と言う。
気になるのは、現在の海外EC市場に関する環境だ。立川氏はクライアントの越境ECを支援してきた知見を踏まえ、日系企業の進出先として注目を集めている米国、中国、台湾の市場動向を説明した。
立川氏は、米国のEC市場は2017年時点で推計約40兆円(いつも.社の推計)に達しており、市場シェアの約4割を「Amazon.com」が握っていると話す。近年はAmazonのシェア拡大が目覚ましく、メイシーズやJCペニー、シアーズ、ウォルマートといった老舗百貨店やスーパーマーケットなど、多くの小売企業が店舗削減に追い込まれているという。
また、18~29歳の消費者の63%はインターネットで買い物をする際、最初にAmazonで商品を検索するといった調査結果もある。こうしたことを踏まえ、「日系企業が米国でECに取り組むなら、まずは『Amazon.com』を活用することが欠かせない」と説明する。
また、スポーツブランドのNIKEが「Amazon.com」で直販に乗り出していることなどを紹介し、「小売業界のルールは従来とは大きく様変わりした。こうしたトレンドは、数年以内に日本でも起こる可能性がある」(立川氏)。
続いて立川氏は中国ECのEC市場を解説した。いつも.の推計によると、中国のEC市場は現在約100兆円。「Tmall.com」と「JD.com」の大手2社が市場の約80%を独占しており、その他、唯品会(VIP)や蘇寧電器(SUNING)などのECサイト、ECモールがある。
2017年の「独身の日」にアリババの受注額が前年比39%増の約2兆8000億円に達したことにも触れ、「規格外の成長を遂げている」(立川氏)と指摘。また、アリババの流通額に占めるモバイルEC比率が約90%に達していることにも触れ、モバイルEC比率の高さが現在の中国市場の特徴だと強調した。
中国は温度管理で配送を対応するコールドチェーンが急速に整いつつあることや、インターネットの5G環境も普及する見通しであることから、「2020年にはECが中間所得層にも浸透し、EC利用者は約7億人、EC市場は180兆円程度まで拡大するのではないか」と立川氏は予想する
いつも.は日系企業の中国進出を支援するため、中国企業との合弁会社を設立。そして、「JD.com」やヤマトグローバルロジスティクスと提携し、日系企業の越境ECを支援している。
直近2年間で中国への越境ECを支援してきた経験から、「国内から中国にEMS(国際スピード郵便)で商品を配送する『直送モデル』は通用しにくい」(立川氏)と感じているという。
直送モデルは現地に在庫を持たないため、在庫リスクがなく、初期投資も少なくて済むというメリットがある。一方、配送日数が1週間以上かかったり、荷物1個あたりの送料が割高になったりするため、価格競争やサービス競争で現地のEC事業者に見劣りしてしまう。
そのため、いつも.は現在、中国の保税倉庫に在庫を保管して中国ユーザーに商品を販売する「保税区モデル」を推奨している。また、ある程度まで規模が拡大したら、現地のディーラーに商品を卸売りする「卸モデル」や、中国への一般貿易で現地から販売するモデルを組み合わせることが成長には必要だという。
近年、中国ECで売り上げを伸ばしているウォルマート、シーメンス、オルビスなどが、こういった販売モデルを採用している。「保税区モデル」は越境ECでは現在もっとも成功確率が高いスキームだ。(立川氏)。
いつも.が支援している事例では、中国・寧波の保税倉庫などから商品を出荷することで、リードタイムを注文後1~4日間、注文1件あたりの物流コストはEMS直送の3分の1以下に抑えているという。保税倉庫を使った配送はJD.comの物流部門と連携して行っている。
日系企業の進出が増えている台湾市場についても解説した。台湾は現在、日系企業が安定してECの売り上げを伸ばすことができる市場という。「化粧品や健康食品など単品通販企業を中心に、中国ECで苦戦した企業が目先を変え、こぞって台湾に進出している」(立川氏)。
台湾は親日家が多いとされ、他国と比べて顧客を獲得しやすいという。
日本のWebでの販促手法が通用しやすく、CPA(顧客獲得単価)やCPO(注文獲得単価)などの指標が日本のEC市場の半分程度と安い。GoogleアドセンスやFacebook広告などを使って積極的に販促投資を行い、先行者利益を取りに行く通販企業が目立つ。(立川氏)
台湾のEC市場はECモールの市場シェアが高い。そのため、「Yahoo!台湾」「momo購物網」「PChome」といったECモールを活用することが欠かせないと強調した。
一方、台湾の人口は約2500万人、EC市場は3兆5000億~4兆円と言われており、マーケットは日本の4分の1程度にとどまる。台湾進出の事業計画を立てる際は、売上目標を国内ECの10%程度に設定する企業が多いという。
立川氏が2018年の成長戦略の3つ目にあげたのは、ECのバックヤードの自動化だ。受注管理システムを導入して注文処理を自動化した上で、基幹システムや物流システム(WMS)を連携することで受注から出荷までの工程を自動化する必要性が高まっているという。
特に重要視しているのが「受注スルー率」。すべての注文件数のうち何割が、受注から出荷指示データ送付まで自動化されているかを示した数値を意味する。
ECサイトに注文が入ってから出荷指示までの業務において、EC担当者が何もしなくても業務ステータスが進む体制を作ることで、「出荷スピードの向上、業務効率の改善、土日出荷の実現、フルフィルメントコストの削減など、さまざまな効果が期待できる」(立川氏)。
配送会社が運賃を値上げし、通販会社のコスト削減が課題になるなか、フルフィルメントコスト全体を見直す上で「受注スルー率」を高めることの重要性は増しており、EC業界では大手を中心に多くの企業が「受注スルー率」の向上に取り組んでいるという。
Amazonやヨドバシなどの「受注スルー率」は95%以上と言われている。だから土日や夜間も迅速に出荷できる。そのサービス水準の高さが消費者から支持されている。(立川氏)。
最後に立川氏は、「2018年の成長戦略において大事なことは、国内のECモールであれ、海外進出であれ、どのチャネルをどう攻めるか早期に決断すること」と強調した。
国内のEC市場は、大手小売業のオムニチャネル化が進んでいる他、大手メーカーも直販に続々と本格参入している。こうした市場環境を踏まえ、「何をすべきか迷っている時間はない。2020年を見据えて、多店舗展開、海外進出、バックヤードの効率化の枠組みを早期に決めることが成功につながる」と訴えた。
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オリジナル記事:2018年のEC市場で勝つカギは「多店舗展開」「海外販売」「バックヤード自動化」
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2017年11月4日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したCSS Nite LP54「Coder's High 2017」のフォローアップとして、高津戸 壮さん(ピクセルグリッド)の『CSS設計方法論とその先』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年11月)の時点のものです。
「CSS設計方法論とその先」を担当した高津戸です。ありがとうござました。
私のセッションはでは、具体的なコードの書き方というよりむしろ、コードを書く上での概念的なところに終始してお話させていただきました。セッション内で取り上げたOOCSS、BEM,Enduring CSS、Atomic CSSなどのCSS設計方法論の詳細につきましては、本セッションでは詳しく取り上げませんでしたが、もしセッションを聞いて、ご興味を持たれましたら、ご参照されることをおすすめします。特にBEMにつきましては、今やデファクトスタンダードとも言える書き方となっていると言ってしまっても良いほどに広まった考え方です。
アンケートでいただいた感想として、「結局どうすればいいのか分からなかった」という意見を拝見しました。申し訳ありません、その答えを提示することはできません。私のセッションで最もお伝えしたいことは、CSS設計はどうすれば良いのか、どこかに答えが転がっているわけではないということです。そして、そのヒントとなることをパラパラと紹介させていただきました。
CSSの設計について、そこまで突き詰めて考える必要がないケースというのも多いです(まず、そこも一つ重要な認識だと思います)。ですが、規模の大きいサイトになってくると、この問題は重くのしかかってきます。UIの統一性維持、運用コスト増加の回避、スケーラビリティの確保など、多くの問題を回避するためキーになってきます。そのような問題を解決することができるスキルというのは、単にコードを書く以上の能力が必要とされます。そして、それはHTMLとCSSを書く人が次のステップとして踏み出す一つの道かと私は考えます。
最後に宣伝となりますが、弊社サービスCodeGridにおいてもCSS設計に関する記事があります。月額有料制ですがもしよろしければご参照いただければと思います。
ECSSで書かれた具体的なサイトが知りたい
コレだというのは自分も把握していないのですが、Enduring CSS著者のBen Frain氏が、ECSSを使ったサイトを集めたいと言っているのをGitHubやTwitter上で見かけました。
まぁ、サイトを見てもそのコンパイル元のソースコードが読めるわけではないのでなんともですが、よろしければご参照下さい。

2017年11月4日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したCSS Nite LP54「Coder's High 2017」のフォローアップとして、大串 肇さん(mgn)の『Gitの入門とGitを利用した共同制作方法』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年11月)の時点のものです。
こんにちわ。Gitの入門とGitを利用した共同制作方法を担当した大串です。
「Gitを使ってみようと思います。」「Gitの説明で一番わかりやすかった。」「チームで導入してみます!」「Git flowとGitHub flowの違いがわかった。」「Gitのイメージができた。」といったコメントを多くいただきました。スピーカー冥利につきます。ありがとうござます。是非今後Gitを使って下さい!
また、「わかりやすかった。」「時間が短く感じた。」「こんな風に教えてもらったことなかった。」「バスガイド並みにわかりやすい。」「かわいい。」といったお褒めの言葉も沢山いただきました。とても嬉しく感じています。ありがとうございます。
冒頭に伺った、「Gitを普段から利用しているか?」という質問について8割以上の手が上がったので、全体のセッションの時間配分において、初心者向けの内容を30%ぐらいにしました。結果として「初心者向けの内容をもっと聞きたかった。」という声を頂いております。
逆に、すでにGitを使ってられる方からは、「すでにGitを使っており、学ぶところがなかった。」という声もいただきました。このあたり調整が難しかったです。初めから運用だけとか初心者向けとしておいたほうが混乱が無くてよかったかもしれません。
読み飛ばしてしまった、初心者向けのフォローアップ内容としまして、Gitの基礎講座の動画を共有します。こちらはGitの初心者向けの集中特訓講座として行っている内容をそのまま動画にしたものです。本来は集中特訓講座受講生のみへの共有なのですが特別に共有させていただきます。初心者の方は是非ご覧になって下さい。
Git基礎講座(全24チャプタ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLvEni36L5VuX3rrE2lG5QTB2Cgyjixppy
一般的にコンパイル後のファイルはGit管理に含めません。srcのファイルのみGit管理するケースが多いです。
とてもむずかしい問題ですね。まずはご自身だけでこっそりGitを使うことをおすすめします。案件が進んでいく中で、そのうち先祖返りしたり、最新版がどれかわからなくなったり、そのディレクターさんが困るタイミングがやってきたら、そのときにドヤ顔でGitから最新版を渡してあげるというのが一番ソフトな方法でGitの有用性を感じてもらえる方法かと思います。もしくは、新しいものは使わないなんて言っている、向上心のない人との仕事はとてもストレスになるはずなので、更に上の上司に相談するか、転職を考えるか、それでも我慢するかになると思います。使ってもらえるといいですね!
嬉しいです。コチラこそ!!! ありがとうございます!
定期的にGitの集中特訓講座を開催しております、今後の告知については以下のFacebookページを御覧ください。
また、社内へのGitの導入支援や、Gitを利用したプロジェクトマネジメントのお手伝いなどお仕事がございましたら、どうぞお気軽にお声掛け下さい。
ありがとうございました!

2017年11月4日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したCSS Nite LP54「Coder's High 2017」のフォローアップとして、阿部 正幸さん(KDDIウェブコミュニケーションズ)の『ここまでのJavaScriptスタンダードと、これからのJavaScript ES6について』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年11月)の時点のものです。
CSS Nite LP54に参加した皆さま長丁場のイベント参加お疲れ様でした。
「ここまでのJavaScriptスタンダードと、これからのJavaScript ES6について」に
登壇いたしましたKDDIウェブコミュニケーションズの阿部です。
今回はJavaScriptに苦手意識がある方を対象にオブジェクトに重点を置いて登壇いたしました。
紹介したオブジェクトを作ったプログラミングは、DOMや現行配布されているライブラリーを理解する上でとても重要な事項です。
難しいと感じた方は是非サンプルプログラムを触ってみてください。
これからのJavaScriptはと言うと、ECMAScript6のClassを使い似たようなプログラミングをします。
ECMAScript6はIE11で動作しませんので、ES5への変換が必要です。変換はBabelなどのコンパイルツールが多く利用されています。
現行のJavaScriptと、これからのJavaScriptを両面から見ていただくと面白いかなと思います。
セミナーで使ったコードは下記よりダウンロードいただけます。よく分からなかった、JavaScritpに苦手意識のある方は、ぜひお試しください。
また多くの方からJavaScriptのハンズオンセミナーに参加したいとお声がけいただけました。
本当にありがとうございます。
次回のハンズオンセミナーはデジハリ@大阪校で開催します。
https://www.facebook.com/events/2066803030205952/
その他にも多くのイベント登壇しております。イベント情報に関しましては、Facebookや、Line@等でつぶやておりますので、是非フォローいただけると幸いです。
長くなりましたがセミナーに参加いただきました皆様、フォローアップメッセージを最後まで読んでいただきありがとうございました。
またみなさまにお会いできることを楽しみにしております。
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サンプルプログラム
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・コンロのサンプル
http://bit.ly/lp54zipfile
・JavaScriptの基礎
http://bit.ly/js-hands-on
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ソーシャルアカウント
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下記は私のソーシャルアカウントです。
LINE@ではセミナーの無料招待チケットなどもお配りしております。
お気軽にLine@、Facebookフォローいただけると幸いです。
Facebook
https://www.facebook.com/chiyo.abe
LINE@
http://line.me/ti/p/@gkv8736o
CPIスタッフブログ
http://shared-blog.kddi-web.com/
2017年11月4日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したCSS Nite LP54「Coder's High 2017」のフォローアップとして、鹿野 壮さん(ICS)の『Grid Layoutがやってきた! Flexboxやfloatとの適切な使い分け方法』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年11月)の時点のものです。
「Grid Layoutがやってきた! Flexboxやfloatとの適切な使い分け方法」を担当した鹿野です。今回はご参加ありがとうございました。
2017年、全主要ブラウザが対応したCSS Grid。その概要、コーディング方法、IE 11の対応方法、floatやFlexboxとの使い分けまでを解説しました。
など、想像よりも多くの反響があり嬉しく思います。私自身がGridについて深く学びたかったこともあり、皆さんと一緒にGridの魅力を体験できる時間だったと感じます。
フォローアップとして、アンケートやTwitterでお寄せいただいた質問をいくつかピックアップして回答します。
可能です。
セッション中に紹介したデモ「Rodchenko Poster Layout - CSS Grid」では、.backgroundの要素にGrid指定、その中の#cardに対して更にGrid指定となっています。
<table>のcolspan属性(セルを横に繋げる指定)は可能ですか?spanという単位が使えます。
grid-row-start: 1;grid-row-end: span 2;と指定すると、「行の一つ目のラインから、2つ分伸ばしください」という意味になります。
行と列の定義についてまとめることが可能です。
セッションで紹介した方法です。
.item {grid-row-start: 1;grid-row-end: 3;grid-column-start: 1;grid-column-end: 2;}行の開始・終了、列の開始・終了をまとめて指定する方法です。 / で区切ります。
.item {grid-row: 1 / 3;grid-column: 1 / 2;}行と列をまとめて指定する方法です。 /で区切り、次のように指定します。
grid-area: (行開始番号) / (列開始番号) / (行終了番号) / (列終了番号)セッション中に紹介したメインビジュアルのアイテム位置定義は、次のように記述できます。
.main-visual {grid-area: 1 / 1 / 3 / 2;}Grid未対応ブブラウザでもGridレイアウトが可能なポリフィルがあります。しかし、次のような課題があります(参考記事「CSS Grid Layoutをガッツリ使った所感 - Qiita」)。
overflowの解釈・スクロールバーの発生有無が想定と異なったポリフィルを使う際は、これらの課題に注意してください。
Gridにしておいたほうが管理しやすいケースが多いです。
例えば、今回のセッション内で紹介した「猫の3つのサムネイル画像横並び」を複数行にしたければ、display: flexの代わりにdisplay: gridを指定する方がよいでしょう。ただし、ページ全体のコンテナ .containerではなく、猫のサムネイルのコンテナ .other-photosに対してGridを指定し、 .other-photos内のみでGridレイアウトの影響が及ぶようにする方が全体のレイアウトへの影響が少なくてラクです。
frとは何の略ですか?fractionです。(越智さん、フォローツイートありがとうございます! https://twitter.com/o_ti/status/926724288610164736 )
fr を使う場合、他の要素は可変にしない方がいいのでしょうか?可変要素をいくつ並べても問題ありません。
frという単位は、「余白がある場合、その要素をどれだけ拡大するか」を指定しますが、複数の要素にfrを使うと要素の拡大率がfrの数によって変わります。いくつか例を見てみましょう。
次のCSSコードでは、2行のレイアウトになります。1行目のサイズが100px、2行目は残りの領域全てです。
.container {display: grid;grid-template-rows: 100px 1fr;}frが一つだけの場合次のCSSコードでは、3行のレイアウトになります。1行目のサイズが100px、2行目と3行目は、残りの領域を半分ずつに分解したサイズになります。
.container {display: grid;grid-template-rows: 100px 1fr 1fr;}2frのように、frに2以上を指定すると余った領域をその数分だけ確保します。次のCSSコードでは、3行のレイアウトになります。
.container {display: grid;grid-template-rows: 100px 1fr 2fr;}FlexboxのGridを使ったことがある人であれば、 flex-grow プロパティと似たような挙動をすると覚えるとよいでしょう。記事「CSS Grid Layout を極める!(場面別編) - Qiita」にわかりやすい解説がありますので、合わせて参照ください。
3行3列のGridを、画面サイズ500px以上のときは2行4列に変更しつつ、各セルのサイズを変更してみましょう。
.container {display: grid;grid-template-rows: 1fr 220px 30px;grid-template-columns: 50% 160px 1fr;}@media (min-width: 500px) {.container {grid-template-rows: 1fr 500px;grid-template-columns: 400px 300px 1fr 200px;}}行1から3まで、列1から2まで配置したmain-visualを、画面サイズ500px以上のときは列1から4まで配置するように変更してみましょう。
.main-visual {grid-row-start: 1;grid-row-end: 3;grid-column-start: 1;grid-column-end: 2;}@media (min-width: 500px) {.main-visual {grid-column-start: 1;grid-column-end: 4;}}いずれの場合も、HTMLコードの構造を一切変えることなくCSSのみで柔軟にレイアウトを変更できるのがポイントです。
各ブラウザは、次のバージョンにてGridに対応しました。
いずれも2017年にリリースされたバージョンで、一番遅かったのがEdge 16(2017/10/17リリース)です。
「ポリフィル」を使うと、Grid未対応ブラウザでもGridのレイアウトが実現できます。副作用もあるので、詳しくは前述の「ポリフィルはありますか?」を参照ください。
デザイン次第ではありますが、デフォルトをGridを使わない1カラムレイアウトにするという方法もあります。
とすることで、Grid対応、未対応ブラウザに対して情報を伝える方法です。私が個人案件で仕事をする際は、この手法を用いています。
@supports規則を使うことで「グリッドに対応しているブラウザのみ、をを付加することができます。
/* グリッド対応ブラウザで、500px以上のデバイス幅のときのみグリッドを適用する */@supports (display: grid) {@media (min-width: 500px) {.contaner {display: grid;}}}一番のデメリットは未対応ブラウザがあることです。しかし、昨今のブラウザは自動アップデートが主流になっていますし、IE 11でも対策次第でGridが使えることを考えると、今後Gridが利用できる環境は広がるでしょう。前述の「古いiOS Safari、古いAndroidブラウザ、Grid未対応のブラウザ対応が必要な場合は?」のような対応をしつつ、ブラウザのサポート拡大を待ちましょう。
また、行列の数を増やしすぎると管理が煩雑になるというデメリットもあります。Excelでも行列を多く増やしてセルの結合を多用すると見辛くなるのと同じです。Gridによるレイアウトは大枠部分に留め、細かい部分についてはFlexboxで代用できないか、Gridの入れ子ができないか、等を検討しながらレイアウトしていくのがよいでしょう。
いただいた感想の中から、特に印象深かった感想をいくつかピックアップします。Gridの便利さが伝わったようで何よりです。
CSS Gridの学習には、次のようなサイトが役立ちます。
もしGridの学習をしていて不明な点があれば、Twitter等で気軽にご相談くださいませ。
次の媒体でWebデザインやフロントエンドの情報について発信しています。こちらも是非ご覧ください!

2017年11月4日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したCSS Nite LP54「Coder's High 2017」のフォローアップとして、久保 知己さん(まぼろし)+伊藤 由暁さん(まぼろし)の『CSSをちゃんと書くためには?』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年11月)の時点のものです。
p>「CSSをちゃんと書くためには?」のCSSを担当した久保です。
CSSでは重要な仕様だけど、なかなか触れられない「視覚整形モデル」について、ご紹介しました。
ちゃんと理解するのは難しい内容ですが、これを理解しておくと不思議なCSSの挙動も理解しやすくなります。
視覚整形モデルには、位置決定スキームというものあり、通常の要素の流れから逸脱すると、marginの動きに違いが出ます。プロパティの働きなどを調べる際に、視覚整形モデルがわかっていると、より理解が進むでしょう。
またセッションでは、CSSの宣言を紹介した継承の特性やwidthプロパティを使った例を2つご紹介しました。
CSS設計というと、命名規則やコンポーネントの分け方などに注視されがちがですが、宣言もCSS設計の重要な要素のひとつというこをお伝えしました。宣言の行い方は、それぞれのプロパティの特性などを理解する必要があり、習得が難しいポイントです。
しかし宣言もCSS設計のひとつと意識することで、宣言の行い方も上達していくことでしょう。
再現したデザインとCSSの振る舞いがスマートに一致したCSSを目指すことが大切です。
「CSSをちゃんと書くためには?」のSassを担当した伊藤です。ご参加ありがとうございました。
CSSは命名規則や構造化だけでなく宣言そのものも重要であり、その宣言記述に注力するために効率的で意味のあるSassを構築しましょうという話でした。
完全ではありませんが、Style Validatorというブラウザの拡張機能があります。
display: inlineが指定されたセレクタにwidth指定やheight指定があると「No effect(効果なし)」というエラーを表示してくれます。
書籍やAdobeの公式ブログでも執筆を行なっています。また個人ブログでも、定期的に情報を発信しています。
久保
伊藤
詳細度が高くなっているとリファクタリングがしにくいのは私も感じます。
どの程度リファクタリングするのかわからないのですが、もし全てのCSSを書き換えていいのであれば、私はセレクタの命名規則を変えてリファクタリングすることをおすすめします。
命名規則を変えることによって、古いCSSとリファクタリングのCSSが混同していても、セレクタ名のバッティングを防ぐことができます。
ただしこの方法は、全て書き換えるのでコストがかかります。既存の状態を残してリファクタリングするのであれば、ボタンなどの小さく影響範囲の小さい箇所から、リファクタリングするしかないと思います。
デザインによります。PCとスマートフォンで見た目が異なる箇所が多いのであれば、限定的に指定できるandを使って指定が有効です。
ただ見た目で似た部分が多く、CSSの宣言の差が少ないようであれば、1つだけ指定して上書きする方法をとっています。
一般的な認識が難しいですが、例えばwidthとmarginプロパティとの関係性は、10の状態によって変化します。
幅とマージンの計算 | 視覚整形モデル詳細
また別の例をあげると、displayプロパティの最初値はinlineです。ではなぜ、ブラウザで見たときは、divやul要素などはdisplay: block;の挙動を行うのか。それはブラウザのスタイルシート「User Agent Stylesheet」が効いているからです。そのためブラウザが対応していなかったり、未知のHTMl要素は、すべてdisplay: inline;として表示されます。
はい、弊社でCSSフレームワークを利用する場合はBootstrapを利用しています。CSSフレームワークとは別のCSSを追加するときは、命名規則が重複しないようにMindBEMなどを使う場合が多いです。
もちろん、ダメではありません。
レスポンシブなどで、もし段階的に幅の指定を変えなければならないのであれば、widthプロパティをメディアクエリで操作しなければなりません。
CSSで実現したい振る舞いによって、宣言の解は変わってきます。
サイトの規模にもよりますが、ある程度のコンポーネントが揃った時に、行なっています。
案件によって指定される場合もありますが、弊社では下記が多いです。
なりますね。目的のセレクタがあるSCSSファイルをすぐgrepするために、伊藤はセレクタの上にフルのセレクタをSCSSコメントで書いておくなどしています。
.box {// .boxheader&header {}// .boxbody&body {}// .boxfooter&footer {}}エディタによっては追跡可能です。
WebStorm 2017.3 EAP にて。 https://t.co/1vKCCEqZhG"
あるいは&記号でセレクタを分断せずに、
.box {@at-root {& {color: navy}.boxheader {color: gold}.boxbody {color: tomato}.boxfooter {color: skyblue}}}と書いています。@at-rootもSassの機能の一つで、中身がトップレベルのスコープで解釈されます。それでいて&記号もちゃんと親ブロックのセレクタを取得してコンパイルされます。
.box {color: navy}.boxheader {color: gold}.boxbody {color: tomato}.boxfooter {color: skyblue}&を使う際、一つのSCSSファイルの中で違うの文脈の&が出てしまうと混乱しますので、BEMで言うところのブロック単位(SMACSSではっモジュール単位)でSCSSファイルを分けると良いです。
.header {&logo {}&lede {}}.header-nav {&list {}&item {}}前述のような形ですと、&が.headerだったり.header-navだったりしてしまうので、header.scssとheader-nav.scssのように別ファイルに分けてください。
本当に必要であればいくらでもネスティングしていく、程度の気持ちです。BEMならブロックの子要素は全て&_Element {}のようにSCSS上で並列して書けますので、そもそも深くなりません。BEMエレメントから3階層程度が個人的な許容範囲です。@at-rootを使うとそのぶんインデントが増えますがそれすら気になるならネスティングは使わないとプロジェクトで決めてしまった方が気が楽かと思います。
&はgrepしづらい、セレクタが分かりづらくなるという意見をいくつかいただきました。伊藤としてはブロック / モジュール単位でSCSSファイルを分割しているので、&は常にそのブロックであるという認識で書いています。よって&で分かりづらくなったことはありません。
このセクションでは、漫然としたネスティングで詳細度を高めるのはやめましょうというニュアンスをお伝えしたかったのですが、&記号の方に意識が注がれてしまう説明だったと反省しています。
改めてまとめますと「ネスティングは主従関係が可視化されるので便利だが、不必要なネスティングで詳細度が高くなると、保守・運用フェーズでメンテナンス性が下がる。必要な場合は&記号を活用して詳細度を下げましょう」ということです。
HTMLとCSSもプロダクトを構成するに欠かせないものの一つであり、「誰がやっても同じもの」ではないことは啓蒙が必要です。無秩序に作ったCSSではスケジュールやクオリティーは保証できません。CSSにも相応の作業時間と専門知識が欠かせないからです。単にデザインを再現しているだけと思われないよう、プロダクトにとって保守性・可搬性の高いCSSを書き、それをアピールしていくと良いでしょう。
ありがとうございます。z-indexの管理が必要ではないプロジェクトでは無用の長物ですので、このセクションが響かなかった方もいるかと思います。
CSSではマジックナンバーはやめようというTIPSは有名ですね。とりあえず一番上に出したいからz-index: 9999というような指定はCSSではよくないとされています。大規模なウェブサイトや施策が入り乱れるサービスですと、z-indexの値は混沌を極めます。@functionで重なり順だけ管理すれば、数字の大きさは気にしなくて済みます。
数字が大きい方が上に来るのだから管理しなくても別にいいのでは、という意見もあるかもしれません。しかし、z-indexは数字が大きい方が前面に表示されるとは限りません。スタック文脈と呼ばれる概念があり、単純な数字の大小だけでは説明できないのがz-indexなのです。
時間の関係でスライドに入れられませんでしたが、z-indexのスタック文脈問題に対応すべく、久保がカスタムした関数があります。二階層以上や逆順での管理が可能になっていますのでぜひチェックしてみてください。
Sassの組み込み関数のuniqueid()と組み合わせてキャッシュバスターを付与することができます。
@function cache-buster($path) {@return #{$path + "?" + uniqueid()};}.kv {background-image: url(cache-buster("/assets/images/kv.png"));}.kv {background-image: url(/assets/images/kv.png?u278e85ca);}作成したcache-buster関数に画像パスを引数に入れると、コンパイル時にパスの後ろに?u278e85caというパラメータが付与されます。uniqueid関数はコンパイルの度に新しい文字列を出力するので、キャッシュバスターに利用できるというわけです。
残念ながらないです。Sassの@importはurl()型か文字列しか受け取れず、インターポレーションやquote()を挟むことができません。
用途が限定されすぎてる値を変数化するのはあまり意味がありません。かといって、$base: 10px;などを作りあらゆるところで演算して使えばいいというわけでもありません。
汎用性に必要な観点は「粒度」です。変数がpx系か%系といった粒度ではなく「.boxに使うサイズバリエーション」「ブレークポイントのサイズバリエーション」という具合に主に何に使われるかでカテゴリ分けしています。
まずは変数を使わずにベタ書きでコーディングを進め、変数でまとめた方がいいと感じたものを変数化すれば良いでしょう。変数を使うか使わないかでコンパイル結果が変わることはないので、定期的に変数を見直すのも良いです。
SCSS記法は素のCSSと同じように {} や ;を使いますが、Sass記法はスペースとインデントと改行で書く、とセッションでは説明しました。Sass記法は
といった特徴があります。
// SCSS記法@mixin ir {display: block;overflow: hidden;text-indent: 101%;white-space: nowrap;}.nav {color: blue;font-size: 0.3em;a {width: 50px;@include ir;&:hover {background-color: #eee;}}}// Sass記法=irdisplay: blockoverflow: hiddentext-indent: 101%white-space: nowrap.navcolor: bluefont-size: 0.3ema+irwidth: 50px&:hoverbackground-color: #eee前述の2つのコンパイル結果は同じですが、Sass記法の方が記述が少なくて済むので好きという人は少なくありません。
組織の規模に関わらず個人向けでも大勢向けでも同じで、「繰り返し啓蒙していく」のが一番です。仲のいい社員をイベントに誘って一緒に参加したり、社内勉強会を開いたり、啓蒙活動にも色々方法があります。Slackなどの分報でブログ記事などを共有するのも良いですね。まずは業務で関わった人から巻き込んでいってはどうでしょうか。

2017年11月4日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したCSS Nite LP54「Coder's High 2017」のフォローアップとして、中村 勇希さん(トゥーアール)『テンプレートエンジンPugを使った、みんなでやるウェブ制作』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年11月)の時点のものです。
「テンプレートエンジンPugを使った、みんなでやるウェブ制作」のセッションを担当した中村です。セッションをご覧いただきましてありがとうございました。
今回のお話は「ツールの紹介」といった側面と「コーディングをデザインの一環として捉える」といった側面がありました。アンケートやTwitterをコメントをみていると、コーディングがデザインを言語化することであることについて共感・実践してみたいというコメントを頂けているようで幸いです。
一方で、運用の面で課題が多いのも事実です。特に、新規案件や、個人的には取り入れていきたいものの、実務で役立てられるかどうかという点では厳しそうというコメントも多くいただきましたので、こちらで回答いたします。
できることについては、Pugとそんなに変わりません。決定的にこれができないので採用できないということはなく、私もejsを使うことはあります。
# メリットこちらは「Pugさすがにキモいもののコンポーネント指向で考えたい」という人はこちらの導入をおすすめします。こちらも中にJavaScriptを埋め込むことができます。Pugのように-と書くだけでJavaScriptにはならず<%%>のようにする必要があり、PHPのような見た目になります。
中間成果物としてのHTMLを生成し、それらをどちらかで読み込むという形になるかと思います。そうすれば、混在させることは可能です。ですが、オススメはしません。記法が混在し、コンパイルも二重に必要で、結局どちらつかずになってしまうでしょう。
現状ejsで動いているものをPugで扱いたい場合、一旦EJSをHTMLにコンパイルし、HTML2Pugなどを用いてPugに直してしまうという手もあります。
izolate/html2pug: Converts HTML to Pug
ブラウザ版もあります。
html2pug - convert your html code to jade
環境面でいうと、何か問題があったときにメンバー全員が「黒い画面怖い」みたいな状態だと立ち往生してしまうかもしれません。最低でも一人は「少しわかる」みたいな人がいるのが理想です。
しかし、その状態ではSassも満足に導入できないという悩みもあるかと思います。少しセッション後にお話しましたが、現在その辺を含めた「デザイナー・新米コーダーでもフロントエンド怖くなくなる」ような書籍を執筆しておりますので、そちらをお待ちいただければと思います。
[宣伝]gulpに関しては、こちらの書籍をご参考いただければと思います。
ゼロからはじめるgulp入門書 - nayucolony - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)
解決しようとする場合、社内外のコミュニケーションの部分から始まりますが、それが行き届かない範囲も関与する形になってしまうと、運用までPugでやるのは難しいです。
ツールで無理やり解決しようとするならば、HTML2Pugを使って差分をとって……という手段もなくはないのですが、あずかり知らないところで改変されているという場合は先祖返りしてしまうので有効ではないでしょう。そういう体制の場合、Pug云々のまえにまずはGitの導入からはじめることをおすすめします。Gitはセーブポイントです。
Pugを使いたい場合、初期開発だけPug、運用体制に入ったらHTML、というのが妥当なところです。初期開発だけでも、共通化などでPugは役立つ部分が多いので、ぜひ活用してみてください。
また、例えばトップページのメッセージを変えるなどで、あらかじめ他者によるHTMLの修正があることがわかっているのであれば、その部分だけをコンポーネントとして区切っておき「このファイルのテキストだけを変えてください」という取り決めをしておくと良いのではないかと思います。コンパイル作業は、コンパイル用のコマンドをバッチファイル化しておけばワンクリックでOKです(前川さんのセッションを参考にしてください)。
コンポーネントと呼べるものが増えれば増えるほどファイルが増えていきます。これらは、セッション中でもお話した通り、CSSと同じ粒度で同じように管理していくのが理想です(こうなってくると、CSS設計論的な話になっちゃうのですが)。Pug側で好き勝手にファイル管理の方法を生み出したところで、CSSとの関係性がわかりにくくなってしまっては、プロジェクト全体において「ファイル管理が大変」であることが解決できません。
一つのアプローチとして、CSSフレームワークのファイル管理方法を眺めて見ることをオススメします。案件全てに同じ考えは通用しなくても、どのくらいの粒度、どのくらいのカテゴリ感で管理しているかの参考になりますよ。
bulma/sass at master ? jgthms/bulma
bootstrap/scss at v4-dev ? twbs/bootstrap
Pug記法がわからない、という点では、今まで見たことがない新しいものである以上仕方ない部分があります。
また、Pugで使うプログラミング的表現は「if」「else」「case/when」「include」などで、プログラムを書いているというよりは英語でコメントをしているというものに近いです。ですので、すでにJavaScriptの知識がないと使えないというものではありません。「言語化」という目的を忘れずに、なるべくシンプルを心がけましょう。
どうしてもシンプルにできない場合、そもそもデザインが複雑すぎるという可能性もあります。言語化をしているときに、もっと妥当なデザインアプローチが見つかるかもしれません。デザイナーと相談してみることも一つの解決方法です。
なまじプログラミングができちゃう人ががっつりプログラミングしてしまうということはあります。それが必要なものであればいいのですが……
今回のセッションは、プログラムを書いてカッコよくやろうという話ではありません。例えば二つパターンがあったときに、ただ単に二つのファイルを渡すよりも、一つのファイル内で「こういうときはA、こういうときはB」と書いた方が、よりコードに「意味」が出てきていいよね、というお話でした。ですので、書くときは「プログラミング」というよりは「言語化」という部分を意識してほしいと思います。
YesかNoかでいうと、Yesです。PHPを「プレーンテキストとして書き出させる」ことでHTML内にPHPを書き出すことができます。PHPで分割したファイルの挿入も繰り返しもできてしまうので、PHPが使える環境でPugで頑張る必要はないかと思います。
gulpをお使いでしたら、gulp-changedやgulp-cachedを用いることで一部改善できます。
sindresorhus/gulp-changed: Only pass through changed files
contra/gulp-cached: A simple in-memory file cache for gulp
全ページに挿入されているファイルの変更を行なった場合はやはりページの数だけコンパイルする必要があります。こればかりはコンパイラの処理速度に依存してしまうためです。しかし、素のHTMLで同じことをしようとした場合に人力でそれよりも早く処理を終えることができるのか?検索置換を行なった場合、正確に完了できるのか?ということも加味すると、割り切ってもいいのではないかというのが個人的な意見です。
Pug及びNode.jsはサーバサイドの技術です。テンプレートとデータに分けて考えるやり方は独自性のある考え方ではなく、サーバサイドですでに行われている手法です。ですので、データベースやAPIの設計論を参考にしてみてください。オープンソースなWordPressテーマの作りを眺めて見るのもよさそうです。いろいろなデザイン(=設計パターン)が見えてきますよ。
また、デザインでいうと、インフォメーションアーキテクチャの考え方が流用できる部分もあります。いろいろな世界の「情報の取り扱い方」を組み合わせて、プロジェクトに適切なデータ設計を行なってみてください。
ごめんなさい、アンチパターンでした。私はインブラウザデザインでのワイヤーフレーム作成を行うことが多く、その際にCSSフレームワークの「Bulma」を使っています(全ソースコードを写経した経験もあります)。プロトタイピング目的ではdivで十分なので、ついあの場で手癖が出てしまいました。もちろん、実装ではちゃんとやってますよ!
Bulma: a modern CSS framework based on Flexbox
[宣伝]古いバージョンですが、コードリーディング本もあります。
Bulma Code Reading ~ フレームワークから学ぶCSSテクニック - nayucolony - BOOTH
Microsoftの「Fabric」の紹介で触れた「Butjon」
よくよく考えると、Microsoftのプロジェクトでそんなことあるか?と思い、あの後、GitHubで次のようなプルリクエストを投げつけてみました。
replace butjon
/ button
by nayucolony ? Pull Request #3309 ? OfficeDev/office-ui-fabric-react
返ってきた回答は「ディセンダーを含めて見た目をチェックをするために意図的にいれています」というような内容でした。ディセンダーとは、文字のベースラインを下側にはみ出す部分です。「j」「g」なんかがそうですね。知りませんでした。
これをみて、また一つ知識が増えました。皆さんも「ディセンダー」を意識してみてください。