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配送各社の年末年始対応/「中小企業等事業再構築促進事業」とは?【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

5 years 4ヶ月 ago
2020年12月18日~2021年1月7日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便の年末年始の配送対応&遅延可能性について【2020年】

    日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便は、新型コロナウイルス感染症拡大によるEC需要の増加や交通渋滞、積雪など天候が影響する可能性があるため。年末年始の配送については余裕を持った発送を呼び掛けている

    2020/12/24
  2. 通販・EC、サブスクなど事業・業態転換を政府が支援する予算案額1.1兆円の「中小企業等事業再構築促進事業」とは?

    「中小企業等事業再構築促進事業」は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、需要や売り上げの回復が難い中、ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するために中小企業などの事業再構築を支援する制度

    2021/1/6
  3. ジャパネットたかたが小売電気事業「ジャパネットでんき」を展開する理由

    「ジャパネットでんき」は、ジャパネットサービスイノベーションが電力供給する、「ジャパネットたかた」の自社クレジットカード「ジャパネットカード」会員限定サービス。優良顧客との関係性強化、新規獲得といった狙いがある

    2021/1/5
  4. しまむらのネット通販、店舗受取が9割で「ECから店舗への送客に効果」

    しまむらの2021年2月期のEC売上高は20億円を計画。オープンから11月20日までの売上高は計画通りに推移。商品の受取方法は、店舗受け取りが約9割、自宅配送が約1割

    2021/1/6
  5. 2020年のEC業界振り返り & 2021年に起こりそうなことまとめ【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2020年のニュース

    2021/1/5
  6. EC業界の有識者が選んだ「冬休みにオススメの作品」&2021年に向けてのエール

    EC業界の有識者14名が、全国のEC担当者の皆様に読んで&観ていただきたい作品を紹介!合わせて2021年に向けたエールもいただきました

    2020/12/25
  7. Googleの新しい検索品質評価ガイドラインは「質の高いコンテンツ」重視。ユーザーフレンドリーなSEO戦略のポイントとは

    Googleが5月に発表したコアアップデートは、「E-A-T」の原則をより重視したものです。企業は、新しいアルゴリズムに自社のウェブサイトを適応させる必要があります。

    2020/12/24
  8. 「接客しない」に挑む大手百貨店の挑戦。無人ポップアップで「試着は店頭、購入はECで」の新しい販売スタイルの成果とは?

    そごう・西武は、コロナ禍での新たな取り組みとして販売員が常駐しない「無人ポップアップストア」を展開した。大手百貨店による挑戦と、1週間の実施で得た気づきを紹介する。

    2020/12/21
  9. 【2021年ECトレンド予測①】奥谷孝司さん、川添隆さん、藤原義昭さん、村山らむねさんが見るEC業界

    EC業界の有識者14名が、2020年の振り返りとともに2021年のECトレンドを予測します(全3回)。1回目は、オイシックス・ラ・大地 奥谷孝司さん、ECエバンジェリスト 川添隆さん、コメ兵 藤原義昭さん、スタイルビズ 村山らむねさん

    2021/1/5
  10. 世の中の変化が想像以上に速い……! デパート・ショッピングモール・コンビニがECのライバルに【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2020年12月14日〜20日のニュース

    2020/12/22

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    2020年12月に掲載された記事など

    5 years 4ヶ月 ago

     

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    こんにちは。ハピアナ広報担当の井水朋子です。

    先月、小川が執筆した記事や、小川が登場した記事をまとめて紹介いたします。

     

    ~ラインナップ~

    1. アークランドサカモト 杉山健一郎 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(2)提案型ウェブアナリスト育成講座について
    2. アークランドサカモト 杉山健一郎 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(3)上場企業でデジタルマーケティング部門立ち上げのリアル
    3. ウェブ解析、ウェブアナリストはこれからどうなるのか?15年以上のキャリアを持つウェブアナリスト3名が語るウェブ解析の現在と未来
    4. まぐまぐ大賞2020
    5. 【新登場 Google Analytics 4】を分かりやすく解説(基礎知識 編)
    6. 【ウェブアナリストの稼働時間・収入・業務内容など】2020年の「HAPPY ANALYTICS」のお仕事を振り返る

    (※順不同) それではお楽しみください!

     

    ■1.アークランドサカモト 杉山健一郎 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(2)提案型ウェブアナリスト育成講座について

    提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生対談企画第4弾です。

     

    • 媒体名:リアルアナリティクス
    • 公開日:12/1

     

    analytics.hatenadiary.com

     

     

    ■2.アークランドサカモト 杉山健一郎 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(3)上場企業でデジタルマーケティング部門立ち上げのリアル

    提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生対談企画第4弾です。

     

    • 媒体名:リアルアナリティクス
    • 公開日:12/2

     

    analytics.hatenadiary.com

     

     

     

    www.youtube.com

    ■3.ウェブ解析、ウェブアナリストはこれからどうなるのか?15年以上のキャリアを持つウェブアナリスト3名が語るウェブ解析の現在と未来

    10/23に行われたウェビナーを再構成したものです。

     

    • 媒体名:電通デジタル社 コラム
    • 公開日:12/3

     

    www.dentsudigital.co.jp

     

     

    ■4.まぐまぐ大賞2020

    小川卓の「海外ウェブマーケティングニュース解説」が部門別賞『専門』の第4位に選ばれました。ありがとうございました。

     

    • 媒体名:まぐまぐ
    • 公開日:12/18

     

    www.mag2.com

     

     

    ■5.【新登場 Google Analytics 4】を分かりやすく解説(基礎知識 編)

    Faber Companyのインターンの方と対話形式で進んでいく形式で、初心者の方にもわかりやすい内容です。

     

    • 媒体名:Youtubeミエルカチャンネル
    • 公開日:12/22

     

    www.youtube.com 

     

    ■6.【ウェブアナリストの稼働時間・収入・業務内容など】2020年の「HAPPY ANALYTICS」のお仕事を振り返る

    毎年恒例、1年間の振り返り分析ブログです。超ロングですが、アナリスト小川卓の本領発揮です(笑)

     

    • 媒体名:リアルアナリティクス
    • 公開日:12/29

     

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    以上、2020年12月の掲載情報でした。

    最新の掲載情報は、弊社Twitterアカウントや小川卓のTwitterアカウントからもご覧になれます。

     

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    雇用シェア(在籍型出向制度)で雇用を維持、出向元と出向先の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」とは

    5 years 4ヶ月 ago

    政府は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業活動が一時的に縮小している事業者が、出向で労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」(仮称)を創設する。

    2020年12月15日に閣議決定された令和2年度第3次補正予算案に盛り込んでいる。2021年1月の通常国会での予算案承認、厚生労働省令の改正などを経て確定する。

    「産業雇用安定助成金」は、出向する労働者に関する一部経費について、出向元事業者と出向先事業者が共同事業主として支給申請を行い、それぞれの事業者へ助成金を支給する制度。申請手続きは出向元事業者が行う。

    新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業活動が一時的に縮小している事業者が、出向で労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」(仮称)
    「産業雇用安定助成金」(仮称)について(画像は厚労省が公表した資料からキャプチャ)

    たとえば、コロナの影響で輸出が減少した中小企業メーカーが、従業員を百貨店・総合スーパーへ出向。受け入れ企業は、出向者の生産工程管理の技術を自社の社員へ承継するなどのケースを想定している。

    助成金の対象となる「出向」

    • 対象:雇用調整を目的とする出向(新型コロナウイルス感染症の影響により事業活動の一時的な縮小を余儀なくされた事業者が、雇用の維持を図ることを目的に行う出向)
    • 前提:出向期間終了後は元の事業所に戻って働くこと
    • 要件:出向元と出向先が、親子・グループ関係にないなど、資本的、経済的・組織的関連性などからみて独立性が認められること。出向元で代わりに労働者を雇い入れる、出向先で別の人を出向させたり離職させる、出向元と出向先で労働者を交換するなど、玉突き雇用・出向を行っていないこと

    助成率・助成額

    出向運営経費

    出向元事業者および出向先事業者が負担する賃金、教育訓練、労務管理に関する調整経費など、出向中に要する経費の一部を助成

    新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業活動が一時的に縮小している事業者が、出向で労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」(仮称)
    助成率と助成額について(画像は厚労省が公表した資料からキャプチャ)

    出向初期経費

    就業規則や出向契約書の整備費用、出向元事業者が出向に際して行う教育訓練、出向先事業者が出向者を受け入れるために用意する機器や備品など、出向に要する初期経費の一部を助成

    新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業活動が一時的に縮小している事業者が、出向で労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」(仮称)
    出向初期についての助成額について(画像は厚労省が公表した資料からキャプチャ)

    助成対象となる経費

    • 出向開始日が2021年1月1日以降の場合
      出向開始日以降の出向運営経費、出向初期経費が助成対象となる
    • 出向開始日が2021年1月1日より前の場合
      1月以降の出向運営経費のみ助成対象となる
    新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業活動が一時的に縮小している事業者が、出向で労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」(仮称)
    受給までの流れ(画像は厚労省が公表した資料からキャプチャ)

    助成額比較例(イメージ)

    新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業活動が一時的に縮小している事業者が、出向で労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業者に運営経費を助成する「産業雇用安定助成金」(仮称)
    助成額のイメージ。賃金は、出向期間中の賃金日額と出向元での直近の賃金日額のいずれか低い方の額9000円。出向期間中の出向運営経費は、出向元賃金負担が3600円、出向先賃金負担が5400円。出向先で教育訓練、労務管理に関する調整経費など3000円。

    雇用調整助成金は縮小する予定、「産業雇用安定助成金」で雇用を維持する方針

    政府は2021年2月までの延長を決めた現行の「雇用調整助成金」特例措置を、3月から縮減する方針を示している。

    「雇用調整助成金」は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減少した事業者が休業手当を支給して従業員を休ませた場合、政府がその費用の一部を助成する制度。

    「雇用調整助成金」でも雇用調整を目的とする出向に関する助成があるものの、助成は出向元の事業者だけが対象となっており、従業員を休業させた場合よりも低い金額となっている。

    こうしたことを踏まえ、政府は出向元と出向先の双方の企業に助成金を支給する「産業雇用安定助成金」の創設を決めた。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    楽天やAmazonなどに対抗、新たな経済圏の創出めざす新ECモール「ZOXモール」とは

    5 years 4ヶ月 ago

    システム開発会社などを傘下に抱えるITbookホールディングスがECモールの運営を始めた。新たに立ち上げた子会社のZOXを通じて「ZOXモール」を運営する。

    「ZOXモール」は「Amazon」「楽天市場」といった大手モールのビジネスモデルに対し、「DX」「SDGs」「SaaS」「PaaS」「MaaS」などの潮流を取り込んだ事業を展開。生産者・商人・生活者間のハブとなるスキームを提供し、ECを軸とした新たな経済圏の創出をめざすという。

    システム開発会社などを傘下に抱えるITbookホールディングスがECモールの運営を始めた。新たに立ち上げた子会社のZOXを通じて「ZOXモール」を運営する
    「ZOXモール」について(画像は編集部が「ZOXモール」からキャプチャ)

    ITbookホールディングスが説明する既存ECモールとの差別化点は次の通り。

    • 総合ECモール初の動画やブログなどを活用したメディアコマース展開
      「人物」にフォーカスした撮影動画と連動し、「もの」の価値を最大限に引き出 しながら商品の魅力を、メディアコマースを通して訴求するという
    • 出店者の幅を広げる「モール イン モール」機能
      一般出店者のほか、商材を保有しない企業が出店者を募ることでEC事業を展開する「モール イン モール」サービスを展開
    • ECカートサービスの提供によるハイブリッドEC事業の展開
      出店型、マーケットプレイス型など異なるサービス形態(手法)とのハイブリッド展開で出店メリットを提供するという

    「ZOXモール」では、ZOXが委託販売の形態で商品を直接、消費者に販売するダイレクト販売も行う。

    ZOXモールには2020年にRIZAPグループから買収したアパレルSPAの三鈴などが出店している。

    石居 岳
    石居 岳

    【2021年ECトレンド予測③】粟飯原理咲さん、安住祐一さん、市橋邦弘さん、河野貴伸さん、森野誠之さんが見るEC業界

    5 years 4ヶ月 ago
    EC業界の有識者14人による、2020年の振り返りと2021年のECトレンドを予測。第3回は、アイランドの粟飯原理咲さん、ビービーエフの安住祐一さん、フェリシモの市橋邦弘さん、フラクタの河野貴伸さん、運営堂の森野誠之さん

    EC業界の有識者14人に、2020年の振り返りと合わせて2021年のECトレンドを予測してもらう企画の3回目は、アイランド 粟飯原理咲さん、ビービーエフ 安住祐一さん、フェリシモ 市橋邦弘さん、フラクタ 河野貴伸さん、運営堂 森野誠之さん。(紹介は50音順)

    アイランド 粟飯原理咲さん

    粟飯原理咲さん
    アイランド株式会社 代表取締役/インターネットサービスプロデューサー 粟飯原理咲さん

    2020年の印象的なECトピックス

    新型コロナウィルスの感染拡大により、外食店やホテル業などさまざまな事業者の方々が苦境に陥ったなか、ECを通じた「応援消費」という購入スタイルが一気に消費者の間に広がったこと。

    (弊社が運営する)日本最大級のお取り寄せの情報サイト「おとりよせネット」で2020年6月に実施したユーザー調査では、オンラインショッピングでの購入回数が増えたユーザーのうち43%が、その理由に「ショップの応援・支援」のためと回答。自身が満足するためだけではなく、社会とつながるために買い物をするユーザーが増えている。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    2020年は「ステイホーム」の長期化により、これまで利用しなかったジャンルのECを利用するユーザーの裾野が広がった。2021年は、一度「自分が体験して良かったもの」を「ギフトとして人に贈る」ニーズが高まるなど、ギフトECカテゴリの伸長が期待できるのではないだろうか。

    また、2020年に定着した「応援消費」の流れでは、企業がSNSなどを通じて自社のビジョンや思いを語り、消費者(生活者)とのコミュニケーションをより大切にしていくことが求められる。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    コロナ禍で生活基盤のオンライン化が劇的に進んだことで、ECがますます生活者にとって身近(普通)になり、生活に欠かせないツールとして広がっていき(普及)、今後変わらない定番になっていく(普遍)。

    ビービーエフ 安住祐一さん

    安住祐一さん 
    株式会社ビービーエフ 執行役員 EC事業部 部長 デジタルマーケティング推進担当 情報セキュリティアドミニストレータ 安住祐一さん

    2020年の印象的なECトピックス

    コロナ禍を経て、経営層が事業継続の観点でも、リアルとECの売り上げや利益のバランスの見直しをするようになった。日本は年齢の高い経営層が大半で、かつ中小企業が多いため、頭でわかっていてもデジタル投資に向き合わなかったのが、コロナ禍で向き合うことになった。時既に遅しの事業も多かったが。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    2025年に団塊ジュニア世代が高齢者となり、人口減が続いていくシナリオは随分以前から言われてきた。コロナで変革が早まった。

    2021年は大量解雇や倒産が進み、可処分所得の減少や購買の鈍化が起きる。ECやサポート側が、その環境変化に抗っていけるのか、OMO(Online Merges with Offline)も含めた本質的なマーケティングチャネルになっていけるのかが問われる年になると思う。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    2020年は色々な誤魔化しや化けの皮が剥がれた年だった。2021年は、いろいろな物事が変化し、問題の本質に向き合い、明らかになっていく年。ECにとっても。

    フェリシモ 市橋邦弘さん

    市橋邦弘さん
    株式会社フェリシモ 新事業開発本部 物流EC支援事業部 部長 市橋邦弘さん

    2020年の印象的なECトピックス

    新型コロナウィルスの感染対策を行いながらもEC物流を止めずに行ったこと。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    (当社においては)変化するお客さまの生活様式を注視し、課題を解決する製品やサービス開発、お届けしていきたい。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    希望をもち、希(まれ)な1年を乗り越える。

    フラクタ 河野貴伸さん

    河野貴伸さん
    株式会社フラクタ 代表取締役、Shopify日本公式エバンジェリスト、株式会社Zokei社外CTO、ジャパンEコマースコンサルタント協会講師 河野貴伸さん

    2020年の印象的なECトピックス

    Shopify。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    コモディティ化していく。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    独自性が求められるようになるから。

    運営堂 森野誠之さん

    森野誠之さん
    運営堂代表 森野誠之さん

    2020年の印象的なECトピックス

    やっぱり新型コロナウィルスの影響によるEC(デジタル)シフトで、ECが世の中になくてはならないものになったこと。

    今まで使ったことがなかったユーザー、事業者がECを使うようになって、あっという間に世代を超えて使うものになった。スマホ並みに誰でも使っている。それと供にEC周りの新たなサービスがどんどん出てきた。SNSから商品が買えるようにもなり、オフラインとの融合というか雪解けも進んだ。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    ECを始める事業者が増えて競合も増えるので、まっとうな競争によるサービスの向上を期待したい。値引き・ポイント、テクニックではない商売の面でがんばる事業者が出てきてほしい。

    変化に関してはGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)、楽天、ソフトバンクなどの大企業が決済・配送など含めて、強烈に囲い込んでくるのでECサイト外での購入が増えてくるかな? と思う。検索結果から買えるとか決済アプリから買えるといった感じで。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    世の中の変化に呼応していち早く動いたところがグンと伸びそう(中小事業者は生き残りそう)なので。

    ◇◇◇

    2021年を予想する一文字は書道家の沖 亜希子(雅号:沖才竹)氏が揮毫(きごう)しました。

    公文 紫都
    公文 紫都

    ECビジネスとサスティナビリティの成功例。商品パッケージでCO2削減&追加料金を払っても選ぶ「サステナブル配送」とは | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    5 years 4ヶ月 ago
    ヘアケアブランド「Davines」 のEC利用者の平均20% は、商品配送に伴うCO2排出量をオフセットするため、配送料を30セント上乗せすることを選択しています。その理由とは?

    ヘアケアブランド「Davines」は、環境のサステナビリティをビジネスの最前線に置いています。EC利用客の平均20%は、商品配送に伴うCO2排出量をオフセット(編注:自身でCO2の排出を減らす代わりに、さまざまな手段により地球上のどこか別の場所で行われているCO2を減らす活動に貢献すること)するため、配送料を30セント上乗せすることを選択しています。

    目標は「2030年までに事業すべてのCO2排出量をオフセットする」

    「Davines」は2005年にCO2排出量をオフセットするプロジェクトを開始。2011年からサステナビリティに関するガイドラインをパッケージに取り入れました。2016年には米国ペンシルバニア州に本拠を置く非営利団体「B Lab」が定めるBコーポレーション(編注:B Corporation認証。企業の社会的および環境的パフォーマンス全体を測定する唯一の認証)に認定されました。

    2018年からは全商品のパッケージをカーボンニュートラル包装(編注:ライフサイクル全体で見たときに、CO2の排出量と吸収量がプラスマイナスゼロの状態になること)にしています。最終的な目標は、「2030年までに事業のすべてのCO2排出量をオフセットすること」。DavinesのEコマースコーディネーターでサステナビリティのスペシャリストであるアリン・アイケン氏はこう述べています。

    「Davines」は最近、商品配送に伴うCO2排出量をオフセットするため、ECサイト上に、配送料を増額できるツールを導入しました。2020年4月にこの機能を追加して以来、「約1万件の注文がCO2の影響をオフセットして出荷されている」とDavinesは発表しています。

    「Davines」は1983年にイタリアで創業したブランドで、現在もイタリアで商品を製造。世界中で販売を行っており、売り上げの大部分はBtoBが占めており、ヘアサロンへの卸売りもしています。自社ECサイト、大手百貨店「Nordstrom」のECサイト、Amazonを含むオンライン販売が、ビジネスの一部として成長しているとアイケン氏は話します。

    「カーボンニュートラル包装」はCO2排出量を団体への寄付で相殺すること

    Bコーポレーション認定を受けている「Davines」には、労働者、顧客、サプライヤー、地域社会、環境に与える影響を報告し、考慮することが求められています。「Davines」が取り入れている「カーボンニュートラル包装」とは、商品製造に伴うCO2排出量を、CO2排出量削減に取り組む組織への寄付金で相殺することを意味します。「Davines」はエチオピアの土地と森林の再生に力を入れている非営利団体「EthioTrees」に寄付しています。

    CO2排出の影響を計算するプラグインを導入

    「Davines」は、ニューヨーク州北部にある倉庫から消費者の玄関先までの配送に伴うCO2排出量をオフセットするプログラムの寄付先にも「EthioTrees」を選びました。「Davines」が採用している「Cloverly」(編注:Sustainability as a Serviceのプラットフォームで、カーボンオフセットを計算するためのAPIなどを公開している)のプラグインは、「Davines」も使用している「Shopify」などのECプラットフォームと統合することができ、さまざまな活動の環境への影響とカーボン・オフセットを計算します。

    「Cloverly」は、荷物の重さと倉庫から配送先までの距離などから、「Davines」の配送にかかるカーボン・インパクト(編注:CO2排出の影響)を計算。「Davines」はこの金額を「EthioTrees」に寄付する一方、消費者にはメッセージを明確かつシンプルに伝えるために一律料金を請求しているとアイケン氏は言います。チェックアウトページで、消費者はチェックボックスをクリックして「カーボンニュートラル配送のために0.30ドル(30セント)を追加」できます。

    これは、私たちの価値観をEC利用者にアピールするための1つの方法でした。(アイケン氏)

    DavinesのECサイトでは、会計時に「カーボンニュートラル配送のために0.3ドルを追加」を選択できる
    会計時に「カーボンニュートラル配送のために0.30ドルを追加」を選択できる(画像:DigitalCommerce360「Customers choose to pay more for sustainable shipping at Davines」よりキャプチャ」

    18万6000ポンドのCO2をオフセット

    アイケン氏によると、追加の30セントにはカーボンオフセットと「Cloverly」の手数料のみが含まれており、その他の料金は発生しないそうです。注文ごとの配送距離と荷物の重さの違いはわずかのため、定額料金で請求した方が消費者に伝わりやすいとアイケン氏は言います。

    環境問題に配慮した配送ツールを利用していると紹介するDavines
    環境問題に配慮した配送ツールを利用していると紹介する「Davines」(画像:DigitalCommerce360「Customers choose to pay more for sustainable shipping at Davinesよりキャプチャ」

    30セントはそれほど大きな金額ではありません。消費者がオフセットしているのは自身がオーダーした1つの小さな荷物だけであり、配送するトラック全体の荷物ではないことをアイケン氏は強調しています。「Davines」の物流チームは、環境への影響をさらに減らすために、航空輸送ではなく地上輸送のみを使用するように努めているそうです。

    ビジネス全体を見るとEコマースの影響は大きいですが、1つひとつの注文がCO2排出に与える影響はそれほど大きくありません。(アイケン氏)

    「Davines」は、数か月間「Cloverly」を試した後の2020年4月、正式にシステムを統合しました。プログラムを開始して以来、「Davines」は1万件の注文を通じて、18万6000ポンド(8万4,368キログラム)のCO2をオフセットしてきました。平均して約20%の顧客が購入時にオフセットを選択しており、アイケン氏は結果に満足しています。

    「Davines」がサステナブル配送を追加した理由

    「Davines」が最初にサステナブル配送のオプションを開始した際、ホームページにこの新プログラムに関するバナーを表示し、メールマガジンにも関連するメッセージを掲載しました。立ち上げ以来、2020年のブラックフライデーまで、このプログラムのプロモーションは行っていません。

    「Davines」は通常、ブラックフライデー(「Davines」は「グリーンフライデー」と呼んでいます)にはEC売上の1%を環境に焦点を当てた団体に寄付しています。2020年も1%の寄付を継続したと同時に、注文ごとに30セントを負担してサステナブル配送を行いました。そのため、「当日出荷された注文による環境への悪影響はなかった」とアイケン氏は説明。11月27日には、5.1トン分のCO2をオフセットしたと「Davines」は発表しています。

    Davinesはサステナブル配送で対応するため、ブラックフライデーを「グリーンフライデー」と呼んでいる
    Davinesはサステナブル配送で対応するため、ブラックフライデーではなく、「グリーンフライデー」と呼ぶようにしている(画像:DigitalCommerce360「Customers choose to pay more for sustainable shipping at Davinesよりキャプチャ」

    この新しい取り組みは、現在まで上手くいっています。さらに強化するために、2021年にはWebサイトやマーケティングでこの取り組みの認知を広げ、より多くの消費者にサステナブル配送を選択してもらいたいと「Davines」は考えています。

    「Davines」がこの機能を追加したのは、ブランドの価値観に合致しているからだけでなく、消費者がサステナビリティに関心を持っていることを知っているからです。

    サステナブル配送機能は当社の価値観に沿ったものです。私たちは将来、カーボンニュートラルとネットゼロエミッション(編注:温室効果ガス排出を実質ゼロとすること)を実現するためにコミットしてきました。我々の価値観を伝える方法として、この機能は本当に重要なのです。(アイケン氏)

    多くの消費者が、サステナブルなビジネスを行っている企業を探し、その企業から購入するようになっています。1,113人の消費者を対象にした『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsの調査(2020年12月実施)によると、サンクスギビングからサイバーマンデーまでの5日間、消費者の11.1%は、「サステナブルなビジネスを行っているからという理由でオンライン小売事業者を選択し、購入した」と回答しています。

    また、同じく『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが989人の消費者を対象に行った調査(2020年3月)によると、消費者の30%が「環境に配慮した配送や梱包のために、より多くの金額を支払うことを望んでいる」と答えました。

    『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが消費者989人を対象とした調査(画像:DigitalCommerce360の「Customers choose to pay more for sustainable shipping at Davines」より編集部が作成)

    プラスチックの代わりに再生紙で商品を梱包

    「Davines」のサステナビリティへのもう1つの取り組みは、出荷用の箱の中に環境に配慮した素材を取り入れていることです。たとえば、商品のほとんどはプラスチックの代わりに再生紙を使用して梱包しています。さらにアイケン氏は次のように言います。

    「Davines」のパッケージは、輸送時の二酸化炭素排出量を削減し、必要な原材料を削減するために軽量化されています。(アイケン氏)

    「Davines」は今後、取引のあるサロンとのリサイクルプログラムを実施したいと考えています。サロンに特化したリサイクルプログラム「グリーンサークルサロン」では、サロンが集めた空の商品ボトルを「グリーンサークルサロン」に送付できるよう、リサイクルコンテナを提供し、集まったボトルを適切にリサイクルしています。「Davines」は、EC利用者が商品を使い切ったときに、地元のサロンでDavinesの商品を回収できるよう、プログラムを拡大したいと考えています。

    2020年中にこのプログラムを実施する予定でしたが、新型コロナウイルス拡大のため、「Davines」は予定を遅らせました。コロナ禍で多くのサロンが一時閉鎖しましたが、店舗を再開した後も、多くの場合、安全上の理由のために個人的な商品を持ち込まないように顧客に依頼しています。今は消費者の外出を奨励する時期ではありません。「Davines」は、コロナ禍が収束した時に、このプログラムが再開できることを期待しています。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
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    通販・EC、サブスクなど事業・業態転換を政府が支援する予算案額1.1兆円の「中小企業等事業再構築促進事業」とは?

    5 years 4ヶ月 ago

    小売店舗で衣服販売業を営んでいたところ、コロナの影響による売上減少を契機に店舗を縮小し、ネット販売事業やサブスクサービス事業に業態を転換――。政府は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で新規事業への進出、業態展開、事業再編などを進める中小企業の補助事業「中小企業等事業再構築促進事業」を始める。

    2020年12月15日に閣議決定された令和2年度第3次補正予算案に盛り込まれており、2021年1月の通常国会で予算案が承認された後、「中小企業等事業再構築促進事業」の詳細が公表される見通し。予算案額は1兆1485億円。

    「中小企業等事業再構築促進事業」は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、需要や売り上げの回復が難い中、ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するために中小企業などの事業再構築を支援する制度。

    新規事業分野への進出、業態転換、事業・業種転換、事業再編などを通じた業再構築に意欲を有する中小企業の挑戦を支援するという。特に中堅企業へと成長する中小企業については補助上限を最大1億円に引き上げて支援を重点強化する。

    政府は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で新規事業への進出、業態展開、事業再編などを進める中小企業の補助事業「中小企業等事業再構築促進事業」を始める
    「中小企業等事業再構築促進事業」について(画像は中小企業庁の公表資料からキャプチャ)

    事業再構築の想定イメージ

    • 小売店舗による衣服販売業を営んでいたところ、コロナの影響で売り上げが減少したことを契機に店舗を縮小し、ネット販売事業やサブスクサービス事業に業態を転換
    • レストラン経営をしていたところ、コロナの影響で客足が減り、売り上げが減少。店舗での営業を廃止し、オンライン専用の注文サービスを新たに開始し、宅配や持ち帰りの需要に対応
    • ガソリン車の部品を製造している事業者が、コロナ危機を契機に従来のサプライチェーンが変化する可能性がある中、今後の需要拡大が見込まれるEVや蓄電池に必要な特殊部品の製造に着手、生産に必要な専用設備を導入
    • 航空機部品を製造している事業者が、コロナの影響で需要が激減したため、当該事業の圧縮・関連設備の廃棄を行い、新たな設備を導入してロボット関連部品・医療機器部品製造の事業を新規に立上げ

    補助対象要件

    • 申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業など
    • 自社の強みや経営資源(ヒト/モノなど)を生かしつつ、経産省が示す「事業再構築指針」に沿った事業計画を認定支援機関などと策定した中小企業など
      ※「事業再構築指針」は現在のところ公表されていない
    • 補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加、または従業員1人当たり付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加の達成

    補助金額・補助率

    政府は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で新規事業への進出、業態展開、事業再編などを進める中小企業の補助事業「中小企業等事業再構築促進事業」を始める
    補助金額と補助率について(経産省の資料からキャプチャ)
    • ※1. 中小企業(卒業枠)について
      • 400社限定。計画期間内に、①組織再編②新規設備投資③グローバル展開――のいずれかにより、資本金または従業員を増やし、中小企業から中堅企業へ成長する事業者向けの特別枠
    • ※2. 中堅企業(グローバルV字回復枠)について
      • 100社限定。以下の要件を全て満たす中堅企業向けの特別枠。
        • 直前6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高と比較して、15%以上減少している中堅企業
        • 事業終了後3~5年で、付加価値額または従業員1人当たり付加価値額の年率5.0%以上増加を達成すること
        • グローバル展開を果たす事業であること

    補助対象経費の例

    • 建物費、建物改修費、設備費、システム購入費、外注費(加工、設計など)、研修費(教育訓練費等)、技術導入費(知的財産権導入に係る経費)、広告宣伝費・販売促進費(広告作成、媒体掲載、展示会出展など)などが補助対象経費
      ※補助対象企業の従業員の人件費、従業員の旅費は補助対象外

    店舗を縮小してネット通販を始める場合、店舗縮小にかかる店舗改修の費用、新規オンラインサービス導入にかかるシステム構築の費用など。レストランが店舗営業を廃止しオンラインサービスを始める場合、店舗縮小に関する建物改修の費用、新規サービスに関する機器導入費やコウコク宣伝のための費用などが対象になる。

    ◇◇◇

    「中小企業等事業再構築促進事業」は、事業者側と認定支援機関、金融機関が共同で事業計画を策定。事業者と支援機関、金融機関が連携し一体となって事業再構築に取り組むことを求めている。

    担当は中小企業庁 経営支援部 技術・経営革新課(Tel03-3501-1816)。

    公募開始時期や対象業種については未定。申請にはjGrants(電子申請システム)での受付を予定しており、補助金申請には「gBizIDプライムアカウント」が必要となる。

    認定支援機関は、中小企業庁のホームページの「経営革新等支援機関認定一覧」を参照。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    しまむらのネット通販、店舗受取が9割で「ECから店舗への送客に効果」

    5 years 4ヶ月 ago

    しまむらが2020年10月にオープンした自社ECサイト「しまむらオンラインストア」のEC売上高は、計画通りに進行しているようだ。

    スマホで商品を注文し店頭取置が行えるアプリ「しまコレ」(ECサイトの開設に伴い9月に終了)とネット通販で2021年2月期のEC売上高は20億円を見込んでおり、オープンから11月20日までの売上高は「概ね計画通りに推移している」(しまむら)

    売れ筋商品は、インフルエンサー企画であるサプライヤーとの共同開発ブランド「JB(Joint Development Brand)」、キャラクター商品、オンライン限定商品などとなっている。傾向はオンラインストアの前身である「しまコレ」と同じという。「しまコレ」の顧客が、ECサイトへスムーズに移行していると見ている。

    なお、商品展開のうち約15%がオンラインストア限定商品。7L・8Lといった大きいサイズ、限定カラーなどを展開しており、売れ筋商品となっている。

    しまむらのEC事業について
    EC事業について(画像は決算説明会資料からキャプチャ)

    商品の受取方法は、店舗受け取りが約9割、自宅配送が約1割。想定以上に店舗受け取りを選択する顧客が多く、「EC事業の主な目的の1つである『ECから店舗への送客』に効果を発揮している」(しまむら)

    顧客の内訳は9割以上が女性。東京、神奈川、大阪、愛知の大都市圏が中心となっている。

    人気集中による売り切れのチャンスロスを防止するため、12月から予約販売をスタートした。自宅配送時の配送方法では、送料500円の通常サイズに加え、12月から送料200円のゆうパケットを導入。アクセサリーなどの小さい商品向けに提供、顧客の選択肢を広げた。

    しまむらは、実店舗の物流・配送網を使いコストを抑制、「ローコストEC」を事業構造の根幹としている。埼玉県の東松山商品センターを増築し、増設部分をECセンターとして稼働。サプライヤーが東松山商品センターに納品後、隣接するECセンターで検収し、在庫として保管する。店舗受け取りはしまむらの物流網で配送し、個人宅配送の場合は宅配業者に配送を委託している。

    しまむらが2020年秋に運用を始めるECサイト運営に関する概要 埼玉県の東松山商品センターを増築し、増設部分をECセンターとして稼働させる
    物流センターについて(2021年2月期第1四半期の決算説明会資料からキャプチャ)

    東松山のECセンターのキャパシティーは年間売上高50~60億円程度を想定。コロナ禍の新生活様式でECの需要が高まっているため、ピッチを上げて拡大していくという。

    EC事業の拡大には西日本地域での配送拠点が必要不可欠。関西センターの開設を予定しているが、完成までは外部の物流業者へのアウトソーシングでEC事業を拡大していく考え。

    2022年2月期は、しまむら事業のEC取扱高を増やし、「バースデイ」「アベイル」など、「ファッションセンターしまむら」以外の事業でもネット通販を手がける。

    石居 岳
    石居 岳

    【2021年ECトレンド予測②】石田麻琴さん、川連一豊さん、北山浩さん、小橋重信さん、逸見光次郎さんが見るEC業界

    5 years 4ヶ月 ago
    EC業界の有識者14人による、2020年の振り返りと2021年のECトレンドを予測。第2回は、ECマーケティング人財育成の石田麻琴さん、ジャパンEコマースコンサルタント協会(JECCICA)の川連一豊さん、エースの北山浩さん、リンクスの小橋重信さん、オムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎さん

    EC業界の有識者14人に、2020年の振り返りと合わせて2021年のECトレンドを予測してもらう企画の2回目は、ECマーケティング人財育成の石田麻琴さん、ジャパンEコマースコンサルタント協会(JECCICA)の川連一豊さん、エースの北山浩さん、リンクスの小橋重信さん、オムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎さんです。(紹介は50音順)

    ECマーケティング人財育成 石田麻琴さん

    石田麻琴さん
    株式会社ECマーケティング人財育成 代表取締役 石田麻琴さん

    2020年の印象的なECトピックス

    コロナ禍によるEコマースのニーズ拡大。弊社のクライアントにおいても4月から6月にかけてアクセスが1.5倍~2.5倍、売り上げも前年同期比1.2倍~2.0倍になるなど、不謹慎ではあるが一時的にバブルのような状態になった。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    多くの企業において、Eコマースを事業計画に組込まざるを得ない状況になると思う。いままで「売り上げが伸びればラッキー」「みんながやっているから」などの理由でEコマースに取り組んでいた会社さんも、事業計画を組んで本格的に取り組む年になるのでは。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    企業としてEコマースに本格的に取り「組」む年になる。そして企業がEコマースのために「組」織を変化させる年になるというイメージから。

    JECCICA 川連一豊さん

    川連一豊さん
    JECCICA 代表理事 川連一豊さん

    2020年の印象的なECトピックス

    不謹慎ですが……コロナバブル。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    EC化率がぐーんと伸びる。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    極端に成長する可能性が高いため。

    エース 北山浩さん

    北山浩さん 
    エース株式会社 第三事業部 次長(EC事業部)北山浩さん

    2020年の印象的なECトピックス

    ヤプリさん、いつも.さんをはじめ、EC支援会社さんが数社上場したこと。

    理由:今までなかなかなかったし、大手企業の関連会社中心だったと思う。コロナ禍で暗いニュースが多い中、EC業界にとっては非常に喜ばしい出来事だったのではないだろうか?

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    期待する事:慢性的な人材orリソース不足が解消されることに期待。そして属人化しないでほしい。

    変化:手を加えられる企業はさらに飛躍=格差が広がるのではと見ている。投資ができる会社はさらに加速して総取を狙ってくるのではと思う。そして、動画コンテンツマーケティングが今まで以上に広がっていくと考えている。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    デジタルトランスフォーメーション(DX)に会社全体で取り組んでいる企業ほど前に進み、足踏みしている老舗企業ほど遅れていく。

    リンクス 小橋重信さん

    小橋重信さん
    株式会社リンクス 代表取締役社長、株式会社キレイコム 取締役 物流統括責任者 小橋重信さん

    2020年の印象的なECトピックス

    COVID-19による店舗閉鎖とECシフト急増。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    共創の実現……シェアリング含め、企業間連携の推進。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    お互いに協力して、この難局を乗り切ることが必要。

    CaTラボ 逸見光次郎さん

    逸見光次郎さん
    株式会社CaTラボ代表 オムニチャネルコンサルタント 逸見光次郎さん

    2020年の印象的なECトピックス

    BASEやShopifyなどのプラットフォームの急成長。GMOメイクショップやフューチャーショップなども伸びているが、初期従量課金型で出店料がない形のプラットフォームがより利用者を増やしている。ということは、「Yahoo!ショッピング」が料金体系を大きく下げて一気に出店者が増えたように、さまざまなビジネス/事業規模の事業者がECに参入したということになる。

    Shopifyは米国と同様、API経由での接続サービス(出品、マーケ、物流など)を拡大していくことができれば、中堅大手ECプラットフォーマーとの差異が無くなったり、よりきめ細やかな仕組みができあがったりする可能性がある。

    日本の小売業は自社IT部門が弱く、ベンダー任せとなっている。この構造は一気には変わらない。そうした中で、きめ細やかで出店しやすいECプラットフォーマーが増え、競争が増えることは、日本の小売業のEC化において大きなプラスになるかもしれない。

    2021年、EC業界に期待すること&トレンド予測

    コロナ禍、とにかくEC展開した事業者が、納期などのクレームを経験しながら2021年はサービスレベルを上げる取り組みができるようになるのか、それとも止めてしまうのか。そして店舗と連携したオムニチャネル化が進むのかどうか。

    2021年のEC業界の予想を漢字で表すなら?

    国内小売市場は人口減に伴い成長する事は難しい中で、よりEC化率が高まる流れが加速すると考える。

    ◇◇◇

    2021年を予想する一文字は書道家の沖 亜希子(雅号:沖才竹)氏が揮毫(きごう)しました。

    公文 紫都
    公文 紫都

    ウエブル 増子愛 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (3) 数値的根拠で改善提案へ

    5 years 4ヶ月 ago

    小川卓の対談企画、第5回のお相手は増子愛さんです。

    HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。第五回のお相手は、提案型ウェブアナリスト育成講座第3期卒業生で、(株)ウエブル 代表取締役 増子 愛氏。

    全3回でお届けする対談の最終回は、提案型ウェブアナリスト育成講座で得たというビジネスロードマップとカスタマージャーニーについて、また将来の展望について伺いました。増子さん作成資料も公開です。

    (株)ウエブル 代表取締役 増子 愛(ますこ めぐみ)
    富山県出身。大学で東京に行き、新卒で富山のHR系SaaSの会社にプログラマとして入社。SaaS開発、ECサイトの店長、フリーランスを経て2016年株式会社ウエブルを設立。2019年提案型ウェブアナリスト3期を修了し、分析を活かしたコンサルテーションの幅を広げて活躍中。

    進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターの井水朋子がつとめます。

     

    (3) 数値的根拠で改善提案へ

    増子さんのプレゼン資料公開

    小川卓講座での増子さんのプレゼンは、なかなか面白かったですよね。紙芝居みたいなヤツ。「ところで、一方は・・」というフレーズが入って、「紙芝居始まったぞ」みたいになって(笑)

    井水朋子紙芝居みたいなレポートってあんまりイメージわかないんですけど、小川さんが気になったポイントは、テーマが移っていく感じですか?

    増子今もありますよ。これです。

    小川卓これこれ。そうです。プレゼンとしてはいいんです。お店の人の実感値をヒアリングしているなどなど、中身もとてもいいんですよ。聞いている側も、すーっと入ってくるんです。話は変わりまして・・って(笑)

    f:id:ryuka01:20201222233314p:plainf:id:ryuka01:20201222233330p:plain

     

    全員:笑

     

    f:id:ryuka01:20201222233415j:plain

     

    小川卓レポートに増子さんの性格がそのまま出ているんだなと思いましたね。

    増子語り部みたいで・・改善しなきゃいけないですよね。最近作ったレポートから改善して、最近作ったのはまじめですよ。

     

    f:id:ryuka01:20201222233442p:plain

    某日用品メーカー様公式ECサイトの現状分析改善レポートの1ページを本ページ公開用に再現していただきました。

     

     

     

     小川卓まじめというか、あえてまじめにしたというか(笑)

    増子これは、馬場さんに相当しごいてもらいました(笑)

    小川卓馬場さんは提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生。

    井水朋子すごい、期も違うのに、どういう流れで。

    増子馬場さんとはありがたいことに、提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生slackの中でお知り合いになり、交流が始まりました。今回、半年ぶりくらいに、提案型のレポートを作ろうとして、データとにらめっこして、数値から提案につながらない、改善につながらないと、モヤモヤしていた時に、卒業生slackでやり取りしたら、馬場さんが「壁打ちしますよ」って言ってくださって、忙しい合間を縫って週に2時間くらいずつ壁打ちしてくれました。

    井水朋子すごいですね!

    小川卓不思議なご縁でつながって。。ありがたいですね。卒業生の交流は、今後もしていきたいけど、コロナで飲み会はできていないですね。この間も卒業生向けにGoogleアナリティクス4の勉強会をしましたけど。

     

    (参考リンク)※一般向けのGA4セミナー

     

     

    増子オンラインで参加させてもらいました。

     

    (参考リンク)

    この卒業生インタビューの第一回で馬場さんにインタビューしています。

    analytics.hatenadiary.com

     

     

    ビジネスロードマップとコンセプトダイアグラム

     

    増子講座で学んだことでいうと、ビジネスロードマップとコンセプトダイアグラムが良かったです。

    井水朋子講座を受ける前と後だと、分析の仕方が変わりました?

    増子前までは、局所的に目についた値を見ていました。全体像が見えていなかったんですね。講座でビジネスロードマップとコンセプトダイアグラムを学んだことで、全体の中のどこがボトルネックになっているのかというところを見られるようになり、本格的に体系だててできるようになりました。

    小川卓なるほど。

    増子ビジネスロードマップを、データポータルにしたのがこちらです!

     

    f:id:ryuka01:20201222234040p:plain

    増子さんがe-花屋さん様のサイトで作成したデータポータル画面。サイト流入~サイト訪問~商品詳細~購入のロードマップおよび、ランディングページのデータが一目でわかる。店長さんとの戦略立案と仮説検証や、お客様内製チームの粘り強い改善作業の末、20万円台だった収益が半年後に200万円近くへ。

     

    小川卓いいですね、いいですね、すごい!見やすいですね。

    増子ありがとうございます。

    小川卓左から見ていって、KPI、数字を入れて頂いていて、うんうん・・

    井水朋子データポータルをこんなおしゃれに作っているの初めてみました!

    増子ありがとうございます。一応デザインも、元々一人Web制作工場だったので少しこだわっているかもしれません。

    小川卓そこは人それぞれバックグラウンドがありますよね。ウェブ畑からくるか、制作畑からくるか、広告畑からくるか等など、このあたりの特徴や癖ってやっぱり出ますね。

    井水朋子私は同業ながら、すごいな、わかりやすいなって、ちょっと感動しました。

    増子ありがとうございます。

    小川卓いいですよね。

    増子励みになります(笑) しかし本当にすごいのは、分析結果を元に、気の遠くなるようなPDCAの改善作業を半年にわたって粘り強く続けられたe-花屋さんの店長さんとスタッフさんです。ゼロイチからはじめて、売上が10倍になる過程を伴走させて頂いたことが私たちにとっても貴重な学びになりました。

    増子最近作ったレポートは、各ページへの流入を数字で見える化して、どこの数字が思ったよりも良いか悪いかを表現しています。

     

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    某日用品メーカー公式サイトの流入分析。本ページ公開のために数字を変えて再現してあります。

     

    小川卓いいですね、ちゃんと整理していて。パッと見、どこに人が多くて、どこを改善できそうかが判断できますね。こういうレポートがないと、改善とはあまり関係ないところから手をつけてしまうこともありますからね。

    増子全体の中でどこをてこ入れしたらインパクトが大きいのかが、優先順位づけができるのと、意図したところに意外と集客できていないといったことに気付けたりと、非常に役立っています。ちなみに、こちらの某日用品メーカーさんは、昨年からお付き合いがあったのですが、今年になって、「小川先生の資格をもっていましたよね?」と言われ、提案型のレポートを作成しました。50項目にわたる改善施策が出て、優先度の高いところから着手していますが、「ビジネスや社の体制など、いろんな経緯を理解した上での情報提供がうけられている」と喜びの言葉をいただいています。

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    2019年提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業記念写真(増子さん提供)

     

    分析を「社内の集合知」にしていきたい

    井水朋子今後していきたいことや夢はありますか?

    増子分析を社内の集合知にしたいですね。

    小川卓どういうことですか?(笑)

    増子実家での仕事の時も属人化を排除するために、誰でもできるようなシステム作りを考えましたが、制作会社では属人化をなかなか排除できないんですよね。

    小川卓なるほど、お客様との関係もあるし、自分では作れないこともありますからね。

    増子サイト制作は、なんらかの成果を求めて制作することも大事なので、それに関わる者として、最低限ウェブ解析に基づいた話ができたり分析・改善、その先にある結果を見据えた制作をしていくべきだなと考えています。ただ、テンプレートを使って分析できたとしても、それ以上のビジネスを理解して、その数値からどう改善を出すかというのはなかなか難しいですね。そこで、日々データを見ながらメンバーと話していく中で、それを集合知として、ノウハウを育てたいなと。

    小川卓全員が分析できるかというとなかなかね。分析の仕方や虎の巻、こういう改善案ならいけそうとかね。

    増子あとは、クライアント様のサイトが作りっぱなしにならないように、今後の提案の中でウェブ分析をメニューに入れていきたいなと考えています。そういえば、馬場さんに、「来年には、一人ぐらいはウェブ解析士を専業で雇えるようにしたいですね。」って言われてます。

    小川卓分析専業じゃないけどね。

    増子分析を当たり前にできる制作会社になりたいです。

    小川卓提案型ウェブアナリスト育成講座卒業生のslack部屋では、サイトURLを送って、改善のアイデアを出してもらいましたけど、そんな感じでアイデアを出し合えるといいですよね。増子さんにアイデアをもらったり、増子さんが持っていなくても、ほかの人からアイデアをもらったり。色んな人からアイデアをもらうということも、やっぱり大事だと思いますね。「自分のベースがここだから、もっといいことありませんか」って聞いちゃっていいわけで。

    増子ひとりで見るよりも、多様な視点からみることで、偏りなくみることができますね。多様なバックグラウンドを持つ人へのリスペクトがあり、その多様性・多様な視点を大事にしているところも、提案型コミュニティの素敵なところだと思います。

    小川卓サイトにずっと携わっていると、今までの経験を踏まえた視点になっちゃうからね。アイデアを色んな人からもらって、データを踏まえて、これを試す価値がありそうってできるといいのかなって、思いますね。前の会社にいた時は、新しい人が入ってくると、その人にサイトを見てもらったりもしていましたね。「あ、そこでつまづいちゃう」みたいな事も結構あります。「これわかりづらくないですか?」って言われて、初めて気がつきますね。経験するほど、わかりづらいっていうことがわからなくなってしまうと。

    増子当たり前になっちゃうんですよね。

    小川卓詳しくない人が見た方がいいっていうのもあるんで。

    増子いろんな人を巻き込んでやっていきたいですね。

    小川卓それがなんかね、社内に伝わって出てくるといいんですね。

     

    富山にウエブルあり!

    井水朋子個人的な夢はありますか?

    増子増子個人ですか!増子個人としては・・・

    増子東京に行きたいですね!口実はいつも探しているんですけど(笑)

    小川卓アピールしておいた方がいいですよ。

    増子東京。東京に行きたいです!(笑)

    小川卓東京の仕事募集中です!(笑)

    増子なぜ東京にいきたいかというと、私は東京の大学に行って、学生時代に子ども産んで富山に帰ってきたので、もう少し東京でチャレンジしたかったなっていう想いがありますね。

    小川卓社会人としてのチャレンジですね。

    増子リモートワークを進めて、場所にとらわれずに仕事ができる環境になってきたと思うんですよ。東京の仕事を富山でしてもいいし。そこで得た知見を富山に持ち帰ることもできるので、地元への貢献にもなると思っています。もともと、小川先生のセミナーを東京で受けさせてもらって、富山のブランドにも貢献できるという喜びもあって、両方をしていきたいなと思っています。ウエブルは、東京にもオフィスがあるんですが、東京勤務の子も今、分析を勉強してくれています。

    小川卓仕事募集中です!(笑)

     

    一同:(笑)

     

    小川卓10年後、20年後ってどんなイメージされていますか?

    増子野望だけ言うと、100人くらいの会社にしたい!

    小川卓もっと貢献できると。

    増子東京にも福岡にもベンチャーみたいな会社があると思うんですけど、富山にいる時、そういう雰囲気ってあんまりなかったので、モヤッとしたんですよね。「富山に帰ってきても、ウエブルっていう、おもしろいベンチャーがあるんだぞ」っていうことを、若い人に思ってもらえるような会社にしたいなと、目指していますね。

    井水朋子はい。人募集ってことですね。

    増子デザイナーがいないんですよ。今はデザイナー!

    小川卓アピールしときましょう(笑)

    増子デザイナー募集中です!(笑)

     

     - ありがとうございました -

     

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    エアークローゼットの「顧客の生の声」をEC経営に生かすデータ活用法と実践例

    5 years 4ヶ月 ago
    エアークローゼットが実績データ2000万件超を経営に活かすデータ解析と人工知能(AI)活用事例を公開。データ活用を通じたECサイト運営、その実例を解説

    女性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を展開するエアークローゼット。サービス開始から5年の間に、独自のオンラインシステムである「スタイリング提供システム」で蓄積した実績データ2000万件超のデータ解析と、人工知能(AI)活用事例を初公開した。独自の取り組みとノウハウを発信し、組織や業界の枠を超えた幅広い協業を呼び掛ける。エアークローゼットの天沼聰代表取締役社長 兼 CEOが語った、データ活用に注力する理由と経営に活かす方法とは?

    ※編集部主催のウェビナー「airClosetはなぜ『データ分析』に力を入れるのか。ファッションサブスクECを次世代型へアップデートする”唯一無二”のデータ活用法」の内容を記事化したものです。

    発想とITで、洋服と出会う体験をサービス化

    エアークローゼットが日本初となる普段着に特化した月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を開始したのは2015年2月。

    顧客の体型・サイズ、レンタル履歴データなどから、プロのスタイリストがコーディネートを提案するのが特徴で、登録から受け取りまで一連の手続きをオンラインで完結する。返却期限はなく、気に入った洋服はそのまま購入できる。

    エアークローゼットが提供する「airCloset」
    「airCloset」サイトトップページ(画像:サイトからキャプチャ)

    現在はレンタルサービスに加え、実店舗の「airCloset x ABLE(エアークローゼットエイブル)」、提案型ファッションEC「airCloset Fitting(エアクロフィッティング)」、遠隔パーソナルスタリングサービスの「airCloset Talk(エアクロトーク)」を展開する。

    エアークローゼットが展開する各種サービス
    エアークローゼットが展開する各種サービス

    めざすのは、「『ワクワク』が空気のように当たり前になる世界。発想とITで人々の日常に新しいワクワクを創造する」(天沼氏)こと。

    データ活用はスタイリングから在庫管理まで

    自社サイト内に「airCloset Data Science Collection(エアークローゼットデータサイエンスコレクション)」を2020年6月に開設。数あるデータとAI活用事例の中からまず4件を公開した。

    自社のデータ活用事例を紹介する「airCloset Data Science Collection」トップページ
    自社のデータ活用事例を紹介する「airCloset Data Science Collection」トップページ(画像:サイトからキャプチャ)

    1. スタイリング・サポートAI

    顧客が事前に登録する洋服の好みや要望、サービス利用後の着心地やデザイン、カラーに関する感想といったフィードバックデータをAIで解析し、顧客ごとに適した洋服をスタイリストに提示する。

    最終的にコーディネートを決めるのはスタイリストだが、その作業をAIで支援し、スタイリングの精度と効率を向上させる

    airCloset Data Science Collection内の「スタイリング・サポートAI」について
    「スタイリング・サポートAI」について(詳細はこちら画像はサイトからキャプチャ)

    2. スタイリング・マッチング・システム

    洋服のレンタル履歴や好みを基に、エアークローゼットが契約する300人強のスタイリストの中から顧客のスタイリングテイストに合ったスタイリストを選ぶ。

    スタイリストとのマッチングが高ければ高いほど、顧客にとって洋服との良い出会いにつながるのではないか」(天沼氏)と考えたことが背景にある。

    airCloset Data Science Collection内の「スタイリング・マッチング・システム」について
    「スタイリング・マッチング・システム」について(詳細はこちら画像はサイトからキャプチャ)

    3. インベントリー・オプティマイザー

    在庫最適化シミュレーション。洋服のバリエーションを過不足なくそろえるため、どのカテゴリーのどんな洋服を、どのような比率で仕入れるかを算出する。貸し出し中の洋服、倉庫に保管されている洋服、クリーニング工場でメンテナンス中の洋服、顧客満足度などのデータを掛け合わせ、格好の組み合わせをはじき出す。

    airCloset Data Science Collection内の「インベントリー・オプティマイザー」について
    「インベントリー・オプティマイザー」について(詳細はこちら画像はサイトからキャプチャ)

    4. ロジスティクス・フォアキャスト

    貸し出した洋服は、検品、クリーニング、メンテナンスという工程を経て再び在庫化する。しかし、エアークローゼットは返却期限を設けていないため、どんな洋服がいつ、何着返ってくるかといった返却の予測が難しかった。この問題を解決するのがロジスティクス・フォアキャストだ。

    蓄積した返却データをAIに学習させ、顧客数、出荷数、季節、曜日などに基づき「今日、明日、あさって、どのくらいの数量が返ってくるか」(天沼氏)を予測する。

    airCloset Data Science Collection内の「ロジスティクス・フォアキャスト」について
    「ロジスティクス・フォアキャスト」について(詳細はこちら画像はサイトからキャプチャ)

    このモデルの利用で、予測した返却数と実際の返却数の誤差は±10%以内に改善した。クリーニング工場や倉庫の人員配置が最適化され、人員不足による作業の遅れや、逆に人員過多によるコスト増といった問題を回避できるようになったという。

    エアークローゼットの天沼聰代表取締役社長 兼 CEO
    エアークローゼットの天沼聰代表取締役社長 兼 CEO。英国ロンドン大学コンピューター情報システム学科を卒業後、日本でIT・戦略系コンサルティング会社のアビームコンサルティングと楽天で勤務。2014年7月にコンサル時代の仲間2人とエアークローゼットを創業した。

    実例公開は「業界の垣根を超えたデータ連携」「協力体制作り」のため

    エアークローゼットがデータ解析や実例を公開したのは、日本の将来も見据え、業界の垣根を超えたデータ連携と協力体制作りが必要との思いがあったため。

    ファッション業界に限らず、情報化社会の中で情報がどんどんたまっていく中で、それを活用しきれていない部分も多々あるのではないかと感じていた。(データ活用について)いろんな業界の方と意見交換することが、これからの日本を作っていくと考えた。(天沼氏)

    事例を積極的に発信することが、業界他社がデータ活用に興味を持つきっかけや、データ連携や協業の起点になればと期待する。

    社長直属部署でデータ活用とAI開発を内製化

    エアークローゼットは、サービス開始当初からデータの収集と活用に力を入れてきたという。

    アナログとデジタル(的要素)をバランスよく活用することを、最初のサービス開始時から会社の信念として持っていた。どういうデータが必要で、それをどう活用していくかについて、自分たちなりの思いがある。(天沼氏)

    購買データだったり、どのお客さまにどのお洋服が貸し出されたかのひもづけやレンタル履歴だったり、そういったデータを取得し、(それを活用するための)システム設計を進めてきた。(天沼氏)

    天沼氏によると、データ活用の領域は大きく3つ。1つ目は「アクションに対する結果の分析」で「過去をひもとく」こと。販促キャンペーンの反響を確認するためのデータ分析などがこれにあたる。

    2つ目は「積み重ねてきたデータから、未来のアクションを導き出す」という「未来を創る」こと。レンタル履歴や顧客の感想などを解析し、個人の趣味嗜好やトレンドの把握に利用する。スタイリストがスキルを共有する仕組みも用意し、スタイリング精度の向上に役立てている。

    ​ 「airCloset Data Science Collection」より
    「airCloset Data Science Collection」より(画像:サイトからキャプチャ)

    3つ目が、データから学び、学んだことを経営に生かすAIの領域だ。データ解析や計算をAIで自動化し、サービスの個人化や業務の効率化を推進する。

    データを経営に活かすことで生まれる「圧倒的な差」

    たとえば、顧客から返却された洋服ごとに「次に貸し出される確率とタイミング」をAIで算出するシステムの場合。確率が高い洋服を、倉庫内の取り出しやすい場所に保管するなどの工夫をすることで、業務の効率化面で「圧倒的な差」が生まれているという。

    セッションのモデレーターを務めた、国内外のファッションテック事情に詳しいpilot boatの納冨隼平氏は、「ファッション業界でここまでデータを大掛かりに使っている国内事例を知らない」とエアークローゼットを評価する。

    合同会社pilot boat 代表社員CEO 納富 隼平氏
    モデレーターを務めた合同会社pilot boat 代表社員CEO 納富 隼平氏は、大企業向けオープンイノベーションのコンサルや、スタートアップ関連のリサーチも手がける。得意分野はFashionTech・BeautyTech・FemTech

    エアークローゼットのデータ活用に関する最大の特徴は、データ解析を外注せず、システム開発部門とは別に社長室にデータサイエンティストの専門チームを設けたことだろう。ITコンサルタント出身でデータ活用にも明るい天沼氏が、方向性の決定に自ら関与する。

    スタイリングもだが、在庫管理・物流・事業の面で全般的にデータを活用することを(エアークローゼットの)コアなストレングス(強み)として持っていたい。アプリも含めシステムはすべて内製化し、データ収集からその活用まで一気通貫で一事業体としてやっていくことにこだわった。(天沼氏)

    ファッションやアパレル業界に特化したデータサイエンス専門家はまだ少ないが、データ活用機会が広がれば人材も増えるとみる。

    「airCloset Data Science Collection」より
    「airCloset Data Science Collection」より(画像:サイトからキャプチャ)

    コロナ禍で、データ使い手の視点がますます重要に

    もう1つ、データ活用について天沼氏が重視するのが「仮説を立てること」だ。仮説に従い検証を進めることで、データ活用で何を実現したいのか、データに向き合う目的を常に意識することが重要と話す。

    仮説がないと、データをみること自体が目的になってしまい、次のアクションが生まれなくなることが多い。さまざまなデータがあるが、目的に沿わないデータは使わない方がいい場合もある。(天沼氏)

    仮説は当たらないことの方が多いが、肝心なのは仮説が外れた場合の影響範囲を把握しておくことという。

    たとえばABテストであれば、どれくらいダメになる可能性があるのか、勘所を押さえておけば大幅に外すことはない。ABテストの影響範囲をちゃんと把握したうえであれば、いくらでもチャレンジすべきだと思う。(天沼氏)

    予想と違う結果の場合、それを基に新たな仮説を立てる。この繰り返しで得られる顧客インサイトがAIモデルの精度改善に必要だと指摘する。

    「エアークローゼット」の動向を注目する納冨氏が天沼氏に投げた質問

    新型コロナウイルス感染症の大流行は、ファッション業界にも影響を与えた。既存のAIモデルでは、予測が難しい側面も多々あると打ち明ける。

    コロナ禍で起きた消費行動の変化を踏まえ、次は多分こうなるという仮説を立ててデータを検証するという、意思のある仮説検証がますます重要になってくる。データの使い手としての視点が、今まで以上に大切になると感じている。(天沼氏)

    社外とのデータ連携で、顧客本位のデータ活用が進化

    これからは、顧客ごとのスタイリング精度を向上させるためのデータ活用に注力、収集したデータをファッション業界内外の他社とデータ連携などで協力していきたいと意気込む。

    たとえば、実店舗を展開する企業と顧客データを共有すれば、店舗側は来店したエアークローゼット顧客に、レンタル履歴を基に興味・関心がありそうな洋服やその他商品を提案するといったことが可能になる。

    洋服を試着した顧客の感想をブランドに提供し、デザイン改良に生かすという「データをモノづくりに活用する考え方」も、これからは増えると予想する。

    天沼氏はセッションの最後に、「この大変な時期に学びを求めて、ウェビナーに参加してくれたことに感謝します。共に乗り越えていきましょう」とEC事業者にエールを送った

    天沼氏は、「データ活用にとどまらず、(他社との)コラボレーションによって、1社でできること以上に顧客への提供価値を高められる場合はたくさんあると思う」と、顧客本位の協業に意欲を表明。

    コロナ渦中で顧客の消費行動が日々変わる中、積極的な情報共有を行い、変化に前向きに対応する意識を持ち続けることが大事と述べた。

    鶏内智子

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