Google アナリティクス 4 でこれからに備えましょう | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2022年3月31日(木) 23:00
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この記事は、Google 公式ブログ記事 「Prepare for the future with Google Analytics 4」を元に構成しております。

 


広告パフォーマンスの測定を取り巻く現状において、企業は複数のプラットフォームを経由する複雑な購入経路を把握すると同時に、ユーザーのプライバシーを優先するという、新たな課題に対処していく必要に迫られています。

Google は 2 年半前にGoogle アナリティクス 4 を導入し、進化を続ける測定の業界標準を打ち立て、企業の成果向上をサポートしてきました。多種多様なデータを測定する柔軟性を備えた Google アナリティクス 4 は、未来を見据えて設計された強力な分析能力を発揮します。サイトとアプリを行き来するユーザー ジャーニーを包括的に把握できるほか、Google の機械学習テクノロジーを使って新たなインサイトを浮き彫りにしたり、予測したりすることができます。そして何より、Google アナリティクス 4 は変わり続けるエコシステムに後れを取らずについていけるように構築されています。

最新の測定ソリューションがなければ、ビジネスを左右する可能性がある重要なインサイトを放置することになります。それこそが、クロス プラットフォームの分析ソリューションとして Google アナリティクス 4 を今すぐ導入すべき理由です。Google は、アナリティクスの前世代バージョンであるユニバーサル アナリティクスについては、来年からサポート終了プロセスを開始します。スタンダード版のユニバーサル アナリティクス プロパティでは、2023 年 7 月 1 日をもって、新たなデータの処理がすべて停止されます。ユニバーサル アナリティクス 360 プロパティについては、アナリティクス 360 が正式に最近導入されたことを踏まえて 3 か月延長し、2023 年 10 月 1 日に新たなデータの処理を終了します。


ユニバーサル アナリティクスから次の世代へユニバーサル アナリティクスは、デスクトップのウェブの世界で、個々のセッションを Cookie ベースの簡単に観測することができるデータを使ってオンラインを測定する時代にあわせて作成されたものでした。こうした測定手法は急速に過去のものとなりつつあります。一方の Google アナリティクス 4 は、さまざまなプラットフォームを対象として、Cookie だけに依存せず、イベントベースのデータモデルを使用して、ユーザー中心の測定を行います。

また、ユニバーサル アナリティクスではさまざまなプライバシー コントロールを提供していますが、プライバシーへの配慮を中核に据えた Google アナリティクス 4 では、アナリティクスのお客様とそのユーザーの両方に、より優れた体験を提供することになります。変化し続けるニーズとユーザーの期待に応えられるように企業をサポートする Google アナリティクス 4 には、データの収集と利用に関して、さらに包括的で細やかなコントロール機能が備わっています。特に重要な点として、Google アナリティクス 4 は IP アドレスを保存しません。データのプライバシーを取り巻く今日の世界的な状況では、プライバシー保護とユーザーデータ管理に対してユーザーの期待する水準が上がっているため、特にこうしたソリューションとコントロールが必要になります。

Google アナリティクス 4 で測定を開始しましょうGoogle アナリティクス 4 は、お客様の重要な目標を踏まえて作られています。たとえば、販売やアプリ インストールの促進、見込み顧客の獲得、オンラインとオフラインでの顧客とのエンゲージメントの強化といった目標です。

ここで、皆様のビジネスに Google アナリティクス 4 をお役立ていただく用途をいくつかご紹介します。

あらゆるタッチポイントで顧客を理解

イベントベースの測定モデルを使って、ユーザーとの関わりの全貌(プラットフォームごとに断片化されたり、独立セッションに分割されたりしていない全貌)を把握できます。
たとえば、英国を拠点とするフィットネス ウェアと関連用品のブランド Gymshark では、Google アナリティクス 4 を使って同社のウェブとアプリをまたがった行動を測定したことで、目標である購入への到達プロセスにおけるユーザーの経路をより明確に把握できるようになりました。その結果、ユーザーの離脱率を 9% 低減し、商品ページのクリック率を 5% 伸ばし、加えて ユーザー ジャーニー分析に要する時間を 30% 減らすことができました。

「Google アナリティクス 4 は、当社の新しい e コマースアプリの現状を把握して改善するうえで、最適なソリューションでした。」

- Gymshark プロダクト インサイト責任者 Maxwell Petitjean 氏


データドリブン アトリビューションで投資収益率を改善
データドリブン アトリビューションを使うことで、カスタマー ジャーニー全体におけるマーケティング効果を漏れなく分析できます。アナリティクス データを使ってラストクリック以外にも貢献度を割り当て、マーケティングの取り組みが全体としてコンバージョンにどのように影響しているかを把握できます。そうして得られたインサイトを Google 広告や Google マーケティング プラットフォームのメディアツールにエクスポートすれば、キャンペーンの最適化にも役立ちます。

コンプライアンスへのニーズを踏まえながら、エンゲージメントとコンバージョンを測定

新たな国別のプライバシー コントロール機能を使って、ユーザー単位のデータ(Cookie やメタデータなど)の収集を管理、最小限に抑えることができます。主要な測定機能はこれまでどおり活用できます。

収集したデータの価値を拡大

機械学習によって、ユーザー行動とコンバージョンに関する高度な予測が生成され、購入や離脱の見込みが高いユーザーの新しいオーディエンスが作成されるほか、重要なインサイトが自動的に表示されてマーケティングの改善に活かすことができます。

インサイトを簡単に活用


他の Google サービス(Google 広告など)との広範な連携によってウェブとアプリを結び付けたデータを利用できるため、アナリティクスのインサイトを使ってキャンペーンを簡単に最適化できます。
マクドナルド香港では、「7 日以内に購入見込み」の予測オーディエンスを Google 広告にエクスポートして、モバイル経由の注文増という目標を達成しました。具体的には、アプリ経由の注文が 6 倍、投資収益率が 2.3 倍、収益が 5.6 倍に伸び、コンバージョン単価は 63% 低減しました。

「Google アナリティクス 4 のおかげで強力な測定基盤を築くことができました。機械学習によって自社データから割り出された貴重なインサイトをマーケティングで活用できるようになり、優れた成果を引き出して将来的な時代の変化にも対応できるようになりました。」

- マクドナルド香港 マーケティングおよびデジタル カスタマー エクスペリエンス最高責任者 Tina Chao 氏

さらにこの度、検索広告 360ディスプレイ&ビデオ 360 との連携機能が、すべてのお客様にご利用いただけるようになりました。これにより、Google マーケティング プラットフォームの購入ツールにおいて、スタンダード版でも 360 版でも Google アナリティクス 4 プロパティのアナリティクス データ(コンバージョンやオーディエンス)を利用して、キャンペーンのパフォーマンスを高めることができるようになります。

大企業の測定ニーズに対応

アナリティクス 360 の新しいサブプロパティと統合プロパティを使って Google アナリティクス 4 プロパティの構成をカスタマイズし、データ ガバナンスのニーズに対応することが可能になりました。これにより、さまざまな部署や広告代理店などのパートナーが、貴社のポリシーを確実に遵守しながら、それぞれが必要とするデータにアクセスすることができます。
また、アナリティクス 360 は増加する需要に応えるために各種上限も引き上げ、カスタム ディメンションは 125 個、オーディエンスは 400 個、プロパティあたりのコンバージョンは 50 種類までご利用可能となりました。さらに、ほとんどのコア機能(データの収集、処理、レポート、アトリビューションなど)がサービスレベル契約(SLA)の対象であるため、安心してご利用いただけます。

「商品ポートフォリオが多岐にわたる規模の大きな当社でも、新しいアナリティクス 360 のおかげでインサイトを最大限に活用してデータに基づく意思決定を行い、データ ガバナンスに関する複雑なニーズに簡単かつ柔軟に応えることができています。」

- Constellation Brands マーケティング テクノロジー イノベーション責任者 Rashi Kacker 氏

今後の予定スタンダード版のすべてのユニバーサル アナリティクス プロパティでは 2023 年 7 月 1 日をもって、また ユニバーサル アナリティクス 360 プロパティでは 2023 年 10 月 1 日をもって、新しいデータの処理が停止されます。それ以降は、この日よりも前にユニバーサル アナリティクスで処理されたデータに少なくとも 6 か月間アクセスできます。今後の予定については、詳細をご確認ください。
ぜひお早めに Google アナリティクス 4 に移行して、ユニバーサル アナリティクスで新しいデータの処理が停止される前に、必要なデータを十分に蓄積するようにしてください。手順については、ヘルプセンターをご確認ください。
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