東証マザーズへ6月29日に上場した化粧品D2CのWaqoo(ワクー)。そのビジネスモデルや業績を見てみる。
Waqooは、2005年12月に東京・文京区にペット用品の販売を事業目的に「有限会社ぷらすぺっと」として創業。2007年に現代表取締役の井上裕基氏がEC事業の強化を目的に招聘され、株式会社に組織変更。商号を株式会社コマースゲートに変更し、「美容」「健康」をテーマとする現在のサービスの基礎を築き上げた。
コマースゲート時代の主力商品は健康食品「夜スリムトマ美ちゃん」。テレビCMといったマス広告で事業を拡大していた。2013年に「夜スリムトマ美ちゃん」の痩身効果をうたう広告が景品表示法に違反するとして、消費者庁から措置命令を受けた。
現在の主力化粧品ブランド「HADA NATURE」の販売を始めたのは2014年。その後、2015年10月に株式会社Waqooに商号変更した。
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Waqooの主力商品(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
「テクノロジーの力で自国の未来に希望を創る」がミッション。製造工程を除く商品の企画・開発、販売までを自社で実施し、消費者の反応や要望をダイレクトに汲み取り商品の企画・開発に活用するD2C(Direct to Consumer)事業を手がける。デジタルマーケティングを活用したオリジナルブランドの企画・開発を行い、自社ECサイトなどを通じて一般消費者に直接販売している。
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Waqooのビジネスモデル(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
主力商品の化粧品ブランド「HADA NATURE」は、「全力で人生を歩む、全ての方にエールを」のブランドコンセプトに基づき企画・開発する。
販売方法は、商品を必要な都度購入してもらう都度購入サービスに加え、同一商品を一定の間隔で継続的に購入してもらう定期購入サービスを展開。定期購入者を増やしていくことで継続的な収益が見込まれるストック型ビジネスモデルが収益の大きな柱となっている。
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D2C事業について(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
直近の2020年9月期決算では売上高が前期比33.0%増の45億400万円、営業利益は1億700万円(前の年は7億8800万円の損失)、当期純利益は9800万円(同7億9400万円の損失)。
2021年9月期は、売上高が46億8100万円、営業利益は1億4499万円、当期純利益は1億4500万円を予想している。
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売上高の推移(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:東証マザーズ上場の化粧品D2C「Waqoo」とは?ビジネスモデルや業績まとめ
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