ウェブ解析士講演@大阪 で高評価をいただいた講演を行うために気を付けた8つのポイント | リアルアクセス解析

リアルアクセス解析 - 2019年11月27日(水) 17:43
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先週末「ウェブ解析士講演@大阪」で登壇をさせていただきました。

web-mining.doorkeeper.jp

 

先日、講演のアンケート結果の内容と集計を拝見させていただきました。

 

おかげさまで高評価をいただけたのですが*1、今回の登壇にあたり意識したポイントを紹介しておきますね。いろいろな講演手法があるかと思いますが、1つの例という事で気になる部分だけ取り入れていただければ嬉しいです。

 

参加者の人数やレベルに関係なく役立つポイントを入れてみたつもりです。

 

8つのポイントは以下の通り!この後、時系列で詳しく説明いたします。

 

ポイント1:参加者全員に自分に関係する内容だと思ってもらうこと
ポイント2:誰もが実行できる内容でないと意味がない
ポイント3:誰もが実施できる内容だが、私ならではの実績や凄さを伝える
ポイント4:最初にアイスブレイクを行う事
ポイント5:短いワークを入れること
ポイント6:後に印象に残る、覚えやすい内容にする
ポイント7:共感×ホラーストーリーの組合せ
ポイント8:資料を後で見れば良いやはなく、参加してよかったと思わせる

 

 

 

お題を決める

ウェブ解析士協会の関西支部長の稲葉さんから、ご講演依頼をいただきました。テーマや概要は以下の通り!

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(他にも登壇時間や日時等詳しく書いておりましたが、いったんここを抜粋)

 

テーマはアクセス解析であればなんでもOKな感じでしたので、何を話すかを考えることに。せっかくなのでFacebookでちょっと意見聞いてみよう!という事で書き込み。

 

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というわけで、八木さんにコメントをいただきこちらのテーマで行こう!と決めました。

 

「分析最初の1時間で何をする?」というお題をベースに中身を考えてみました。中身を考える際に意識したのは

 

ポイント1:参加者全員に自分に関係する内容だと思ってもらうこと

 

です。

 

ウェブ解析士講演@大阪は、ウェブサイトの分析を行っている方もいますが専業の割合は少ないことは過去の東京の講演からもわかっています(大体2割切るくらいかなと)。多くの方は自社のウェブサイト担当者あるいは制作会社や広告代理店のようにお客様のサイトの集客やサイト改善の側面を一部支えているという方が多いのです。

 

また対象の規模も月間100万PVのようなサイト規模が多いサイトばかりではないでしょう。ということで、今回のポイントとしては

 

「サイト規模・業種関係なく役立つ情報にしよう」という事に決まりました。これは自分にも関係ある内容だと思っていただければ、その後の聞く姿勢も変わってきます。

 

話した内容は3つあるのですが、その3つとも「サイト規模関係なく使える」というところを意識しました。八木さんに以前お伝えした内容は主にその3つの1つ目の内容でしたので、こちらを広げることにしました。

 

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そして伝えて感心してもらうことが目的ではなく、その後実行してもらわなければ意味がありません。そこで意識した2つ目のポイントが

 

ポイント2:誰もが実行できる内容でないと意味がない

 

ということです。関係あっても「難しそうだから」とか「小川さんだから」と思われてしまえば、そこで止まってしまいます。特殊な実装や設定が無くても、そして極論言えばアクセス解析の用語がほぼ分からなくてもできる!という事が大切でした。

 

今回紹介した方法のうち3はGoogle アナリティクスの画面を使いますが、残りの2つはアクセス解析ツールにログインせずとも利用できる内容です。

 

ただ、これは矛盾するようですが、以下のポイントも重要になってきます。

 

ポイント3:誰もが実施できる内容だが、私ならではの実績や凄さを伝える

 

という事です。ここは細かく分けると2つで「ちゃんと発表者がその内容をやっている」ということと「その内容を圧倒的な量をやって成果を出している」という事です。そのためには実際にやった内容を見せることが一番!

 

そのため資料には入れずにその場でお見せしただけですが、実際の私が行った事例を紹介しました。見た方の多くは「ここまでやっているんだ!」と思ったのではないでしょうか。自分自身が実感してやっていないと、説得力に欠けてしまいますからね…。

 

資料の作成

ここからは資料の作り方の部分になります。ウェブ解析士の大型イベントの良い所は、CSS Niteの創始者である鷹野さんの資料レビューを受けられるという事です。そのため表現や誤字脱字、よりよく伝える部分はアドバイスいただけるので、中身ついて集中することができました。

 

今回資料を作成する上で特に意識したのは以下の3つです

 

ポイント4:最初にアイスブレイクを行う事

こちらに関しては結構ギリギリまで悩みました。結果として「今回の資料を最初にダウンロードできますよ。こちらのURLにアクセスして名前・メールアドレスを入力すればダウンロードページにアクセスできます。その代わり月1回程度、小川の近況などを伝える営業メール送りますけどね!」という形で正直に話したところ、(少し)笑っていただけたので良かったです!

 

そして次に意識したのは

 

ポイント5:短いワークを入れること

1時間で出来るというのを感覚的に分かってもらうためには、参加者に「あ、これは確かに短時間でも役立つ情報が得られた」と納得していただく事が大切です。そのため短めのワークを入れました。

 

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このワークに関しては「短ければ短いほど今回の内容を実感しやすい」という事が伝わります。ですので10分間でも良かったのですが、あえて短い時間にしています。また実際の講演の時にも「だいたいサイトの滞在時間って数分ですよね。メモする時間を含めたとしても5分間あれば判断できますよね」という事を伝えています。

 

またワークの内容もシンプルであればあるほど良いです(そして新たな示唆が得られればなおよいです)。何故なら難しすぎると参加しにくくなってしまい、それが理解の促進を妨げ、理解度も納得度も下げてしまうからです。

 

そしてシンプルなワークであればあるほど「自分でもできる」と思ってもらえる可能性があがります!

 

 

ポイント6:後に印象に残る、覚えやすい内容にする

印象に残らないと意味がありません!という事で資料を作成する際に、以下のことに気をつけて実践しました。

 

・伝えるべきポイントは3つに絞る

色々話したくなるが、個人的に3はキリが良い数値だと思っており(2だと少ない、4以上だと覚えられない)という事で3を使うケースが非常に多いです。

 

・覚えやすい名称を使う

今回は敢えて「3Kシート(仮説・検証・改善)」という名称にしました。特に名称は今まで決めていなかったのですが、覚えてもらうためにもネーミングをつけました。またポイントととしてKは「英語の頭文字」ではなく「日本語の頭文字(Kasetsu・Kenshou・Kaizen)」としたところも覚えやすさを意識してものです*2

 

・最後のメッセージは1つにする

3個紹介するのですが、言いたかったことは1つですという形で、本当に重要な1行に絞りました。これであれば、3つの内容は覚えきれなくても1つであればいけるかな!という思いと、1つの文章の方が締まりが良いからです。

 

 

さて、資料が出来たら当日の発表*3です。

 

当日の発表

さて当日の発表です。6時間を超えるイベント中でトリの1つ前です!皆さんもお疲れですが熱意は高いのが伝わってきました。会場の後ろで他の方の講演内容や雰囲気はつかんでおりましたので、望みやすかったです。これは先に登壇された皆様と司会・スタッフの皆様のおかげです。感謝!

 

私の番になりました。プレゼンで意識したことは2つで、どちらも最初の数分に集約されていました。

 

ポイント7:共感×ホラーストーリーの組合せ

「共感」と「ホラーストーリー」に関してはプレゼンの講座でも著名な西脇さんの内容に感化されて準備したものです。

 

 

analytics.hatenadiary.com

http://analytics.hatenadiary.com/entry/2019/08/03/191640

 

今回の講演の掴みは

「ウェブサイトを分析する前って不安ではありません?(ホラーストーリーの提示)」

「小川自身も、この仕事を行っていて一番不安になるのは分析前のタイミングです。改善案が出せるかいつも不安です(私自身もそう感じていることで安心してもらう)」

「ですが今回紹介する誰でもできる方法を使えば、分析の不安をなくすことができ、時間短縮してよい改善案を出すことができるようになります(サクセスの提示)」

 

という流れにしました。これにより、聴衆を巻き込みやすくなるという考え方です。「小川さんも不安に感じていることを知り、安心しました」というコメントもいただけたので、多少は上手くいったのかなと!

 

 

ポイント8:資料を後で見れば良いやはなく、参加してよかったと思わせる

これも非常に大切です。そのため私自身は全てを資料に書くという事はしておらず(後では便利なのですが、会場では字が多すぎて読みにくい、あるいは、文章に集中してしまうため)トークでカバーするようにしています。

 

もちろん重要なポイントは書いておくのですが、ちょっとしたポイントや質疑応答に関しては会場ならではのメリットです。もちろん他の人と話し合うワークも参加者ならではの特典です。

 

 

まとめ

 改めて8つのポイントは以下の通りです

 

ポイント1:参加者全員に自分に関係する内容だと思ってもらうこと
ポイント2:誰もが実行できる内容でないと意味がない
ポイント3:誰もが実施できる内容だが、私ならではの実績や凄さを伝える
ポイント4:最初にアイスブレイクを行う事
ポイント5:短いワークを入れること
ポイント6:後に印象に残る、覚えやすい内容にする
ポイント7:共感×ホラーストーリーの組合せ
ポイント8:資料を後で見れば良いやはなく、参加してよかったと思わせる

 

様々なことを書いてきましたが、あえてまとめるのであれば「参加者に自分事化してもらう」という事に尽きるかなと。

 

最初に登壇された松尾さんがおっしゃってた「人は物語を求めている」ということで、今回は講演までに流れを物語化してみましたが、いかがでしょうか?(笑)

 

 

私自身としてはまだ改良ポイントもあると思っていますし、いつか夢の5点満点を目指してこれからも邁進してまいります!!!

 

*1:100人を超えるフィードバックで4.8点/5点は私自身も初めてでした

*2:3Kだと「きつい・汚い・危険」などの先人の例もありますからね

*3:小川は基本リハーサル等は行わず、当日の様子や雰囲気を見ながら自由度が高い講演をするようにしています。なのでそのあたりのアドバイスはありません!

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