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ブログの時代が返ってくる(2018年夏)」 からご覧ください。
会社帰りの電車の中。暇だと思ってスマホでFacebookを見た。
そのとき、ふと思ったんです。「あ、俺いま、”人”が何を投稿しているのか、見に来ているスゲー他律的な行動をとってるな」って。
“誰か”に依存してるなって。
FacebookやInstagramが流行る前の、いまから10年前の2008年頃って、ブログ全盛時代だったから、少なくとも自分のメンタリティは、「人がどこで誰と何をしているのか」や「どんなネタがバズってるのか」をウォッチしにいくのではなく、「いま自分が何を想い、どう考えているのか」を表現するために、ネットに接続し、ブログ書いてたなと。
習慣って怖い。
確かに、最適化されたソーシャルグラフを形成しておけば、欲しい情報はだいたい向こうからやってきてくれる。便利だし、それがSNSのひとつの恩恵なのかもしれない。
でも、それがいつのまにか、人を他律的で受動的な生き物にしてしまう。
いやでも待てよと。
“誰か”の前に、”You”はいま何を感じ、考え、それを人に伝えたいと思ってるのよ、と。暇をつぶせる便利なSNSは、ブログ人が持っていた本来の野生性を失わせてしまう毒薬なんじゃないのかと。
FacebookもTwitterもInstagramも、思考停止な状態で、ほどほどの情報を享受することができる便利なツールなんだろう。でも、そこを覗きに行くことが習慣になって、気づかないうちに、自分は何も考えなくても、何ら意思を表明しなくても、それなりに生きて行けてしまう牙を抜かれた動物園のライオン製造マシーンなんじゃないのかと。
友人や知人や同僚や取引先が、今日、誰と、どこで、何を食べたのか、一緒に時間を過ごしたのか。そんなことをキャッチアップしたって、自分の人生にはほとんど何の関係もない。
そんな情報のアップデートに30分なり1時間なりの二度と返ってこない貴重な時間を消費するのではなく、幼稚だって、稚拙だって、思考が甘くたって、「俺は」「私」は、いま、何を感じ、どうしたいと思ったのか、ブログで表明した方が100万倍良い。
暇つぶしでSNSを見るのは、そろそろやめにしよう。それよりも、いま自分が何を感じ、どうしたいと思っているのか、ブログを通して発信しよう。
ぐるっと一周回って、返ってきた。古くて、新しい「人は、誰かは」じゃなく、「俺は」「私は」の復権。ブログの時代が返ってくる。