楽天の2018年1~3月期連結業績(第1四半期)における国内EC流通総額は、前期比11.4%増の8576億円だった。成長率は前年同期(2017年1~3月期)と比べて1.3ポイント減少した。
![楽天の](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5410-1.png)
国内ECの流通総額推移(画像は編集部がIR資料からキャプチャ)
国内EC流通総額は「楽天市場」「楽天トラベル」「楽天ブックス」「楽天マート」「楽びん」「フリル」「ラクマ」などのほか、楽天ダイレクトなどの流通額を合算した金額。
2016年にスタートした「スーパーポイントアッププログラム」(SPU、エントリー不要でポイントを最大7倍付与する施策)への参加サービスの拡充(Rakutenブックス、Rakuten BRAND AVENUEなど)といった施策が、流通総額の伸長につながったとしている。
楽天の河野奈保氏(常務執行役員兼ECカンパニー プレジデント)は「SPUによって休眠ユーザーが再び楽天のサービスを再び使うようになった」と説明。休眠顧客の掘り起こし、LTV(顧客生涯価値)の向上にも寄与しているとした。
![「スーパーポイントアッププログラム」(SPU)でサービス間の利用が加速](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5410-3.png)
「SPU」施策によって他サービスとのシナジーが生まれたとうい(画像は編集部がIR資料をキャプチャ)
人気ブランド500以上を取扱う楽天のファッション通販サイト「Rakuten BRAND AVENUE」の流通総額が同37%増と高成長を維持していることも要因。
なお、国内ECの営業利益は164億円で前年同期比8.3%減だった。楽天ダイレクトなどの直販事業、CtoC事業の「ラクマ」で実施している手数料無料施策といった戦略投資がマイナス要因。
![楽天は直販ビジネスの拡大を進めている](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5410-4.png)
楽天は直販ビジネスの拡大を進めている
「楽天市場」の流通総額に占めるモバイル比率(スマホ、タブレット、フィーチャーフォンの合計)は66.5%で前年同期比3.7ポイント上昇した。
2018年3月末時点の楽天市場の出店店舗数は、前年比1258店舗増の4万5860店舗。楽天カードの決済比率は拡大基調で、55.8%だった。
![楽天市場流通総額における楽天カード決済比率](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5410-2.png)
「楽天市場」の流通総額における楽天カード決済比率(画像は編集部がIR資料からキャプチャ)
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オリジナル記事:楽天の国内EC流通総額は11%増の8576億円【2018年1Qまとめ】
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