アパレルの製造販売を手がけるパルグループホールディングスの2018年2月期におけるEC売上高は、前期比51.9%増の110億2100万円だった。
ファッションECモール「ZOZOTOWN」経由の売り上げが前期の1.7倍以上に増えたほか、自社ECサイトの売り上げも約1.5倍に拡大。目標の年間売上高100億円を達成した。
衣料事業の売上高に占めるEC売上高の比率は同3.8ポイント上昇し12.3%。
販売チャネル別の売上高は「ZOZOTOWN」が同76.9%増の71億8300万円、自社ECサイト「PAL CLOSET(パルクローゼット)」は同48%増の19億8700万円、その他は同1.2%減の18億5100万円。
![パルグループホールディングスのEC売上高推移](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5379-1.png)
EC売上の推移と今後の計画(画像は編集部がIR資料から編集部がキャプチャ)
店舗スタッフの投稿コンテンツがEC売上に貢献
実店舗の販売員がファッションコーディネートの写真をECサイトやSNSに投稿し、ネット通販を促進する取り組みがECの販売促進につながった。
コーディネート写真をオンラインショップの商品と紐づけ、自社の公式通販サイトやSNSに投稿するツール「STAFF START」を公式通販サイト「パルクローゼット」に導入。
スタッフが発信したコーディネート経由の売上比率は30%を超えているという。
コーディネート経由の売り上げは、投稿した販売員の実績として可視化される。コンテンツ経由の売り上げやPVをもとに、全国の販売員ランキングを「パルクローゼット」上で公開している。
![PAL流オムニチャネル](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5379-2.png)
PAL流オムニチャネル(画像は編集部がIR資料から編集部がキャプチャ)
今期はオムニチャネルを確立へ
2019年2月期はオムニチャネル体制を本格的に開始する。実店舗とECの垣根を超えて店舗スタッフが活躍できる環境を強化。また、ECと実店舗において在庫や会員情報、品ぞろえ、ブランドイメージなどの一元化を軸に、相互送客や顧客を囲い込むマーケティングに取り組む。
今期のEC売上高計画は150億円に設定した。中期目標として2022年2月期にEC売上高300億円を計画。EC事業のうち自社ECサイト「PAL CLOSET」で売上高100億円をめざす。
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オリジナル記事:EC売上100億円を突破したアパレルのパル、店舗スタッフ起点のオムニを本格始動
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