データをサイロから解放し、マーケティング戦略で活用する 3 つの方法 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2017年10月25日(水) 16:06
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この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Three Ways to Get Data Out of Silos and Into Your Marketing Strategy」を元に構成しております。
情報を整理する方法はいくつもあります。会社が大きくなるほど、目的のデータを見つけるプロセスが複雑になり、ましてや、その情報を意思決定に役立てるとなると困難を極めます。

おそらくどの会社でも、社内に「埋もれているデータ」があるのではないでしょうか。Google と共同で実施した Econsultancy の最新の調査によると、上級管理者の 86% が「データや分析情報を意思決定でさらに利用するには、組織の垣根を取り払う必要がある」と感じています*1。

チームが互いに連携しなければ、あるいはマーケティング、顧客、広告のデータを 1 つにまとめる統合データ戦略がなければ、情報やアイデアを自由に共有することができません。ここでは、データのサイロ化を解消してチーム間の連携を深め、データ中心の文化へ移行するための 3 つの方法をご紹介します。

1. 誰もがデータにアクセスできるようにする
データの管理に苦労しているのは、あなただけではありません。マーケティング責任者の 61% が「昨年、必要なデータへのアクセスやデータ統合に苦労した」と答えています*2。

データの利用環境を改善するには、まず、データ戦略の一環としてデータの所有者をを特定し、各情報源の主要担当者を明確にする必要があります。次に、データと関連テクノロジーを連携させる方法を決定し、データのセキュリティやプライバシーに関する基準とプロセスを定めます。データを社内で共有するためのガイドラインも必要です。

データや分析情報への自由なアクセスを可能にすることで、あらゆる職務の従業員が直感的な判断から脱却できるので、生産性の向上と成果改善につながります。同じ Econsultancy 調査で、「データへの自由なアクセスは業績向上につながる」という設問に強く同意した好業績企業のマーケティング責任者は、その他の企業のマーケティング責任者の 1.6 倍でした*3。
Google と MIT スローン経営学大学院によるオンデマンド ウェブセミナーでは、マーケティング データと分析戦略に関する最新の調査や運用のヒントを紹介しています。ぜひご覧ください。2. 直感ではなく、分析データを重視する
マーケティング責任者やビジネス部門の意思決定者がデータを利用できるようになったら、チーム内でデータファーストの考え方を徹底させましょう。データの効果的な利用は、時代を先取りするマーケティング担当者にとって大きな差別化要因となります。

データや分析情報の効果的な利用法を文書化し、すべての従業員に提示する一方、会社全体の方向性を決定する上層部の支持を得ることも大切です。今回の調査で、好業績組織のおよそ 3 分の 2 が「自社の経営陣は、直観よりもデータに基づく分析を重視している」と回答しました。

データ中心の文化へ移行するには、経営幹部からの賛同や社内の支持者の協力が欠かせません。経営幹部や支持者の協力があってはじめて、チーム間の垣根を取り払い、分析データを共有し合う環境を作ることができます。さらに、キャンペーン計画やマーケティング戦略の中心にデータを据えることで、互いに目標を共有し、それを達成しようというチームの意欲が高まります。


3. データの利用方法を従業員にトレーニングする

データにアクセスできても、従業員がその利用方法を知らなければ、データの価値を引き出すことができません。事実、マーケターの 75% が、「分析データに基づく意思決定を推進するにあたっての最大の障壁は、データと分析に関する教育やトレーニングが不十分であること」だと感じています*5。

従業員に適切なトレーニングを実施すれば、苦手意識を持たず、データを積極的に利用してくれるようになります。ランチセミナーや社内トレーニングを実施するほか、従業員が自分のペースで学習できる自習用モジュールを公開するのもよいでしょう。

最後に、組織内の異なるチームのメンバーがそれぞれ「データ支持者」とデータ ストーリーテーラーになり、各部門のビジネス目標や最大のビジネス機会に基づいて焦点分野を明らかにすることをおすすめします。

Econsultancy の調査レポート「The customer experience is written in data」をダウンロードし、データ中心のマーケティング戦略で成功を納めているブランドの事例をご確認ください。

*1, 3, 4, 5 Google/Econsultancy「The Customer Experience Is Written in Data」、米国、n=677(収益 2 億 5,000 万ドル以上の企業(主に北米)でマーケティングと測定に携わっている経営幹部)、n=199(マーケティング成果が 2016 年の重要ビジネス目標を大幅に上回った主要マーケター)、n=478(その他のマーケター)、2017 年 5 月2 Google サーベイ、米国、「2016–2017 Marketing Analytics Challenges and Goals」、調査対象: 203 名(データ分析またはデータ主導プロジェクトを手掛けているマーケティング担当役員)、2016 年 12 月

*2 Google サーベイ、米国、「2016–2017 Marketing Analytics Challenges and Goals」、調査対象: 203 名(データ分析またはデータ主導プロジェクトを手掛けているマーケティング担当役員)、2016 年 12 月


投稿者: Casey Carey - Google プラットフォームおよびパブリッシャー マーケティング担当ディレクター
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