動画制作担当必見!スーパーボウル動画広告は最先端のCMの祭典 | VIDEO SQUARE

VIDEO SQUARE - 2016年10月13日(木) 17:25
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スーパーボウルはアメリカのプロフットボールリーグであるNFLの優勝決定戦です。もちろんフットボールファンにとって見逃せない最高の大会であるばかりでなく、アメリカ最大のスポーツイベントであるといっていいでしょう。そして広告業界にとってもスーパーボウルは最高の舞台です。巨額の広告料が飛び交い、クリエーターの才能が結集するスーパーボウルの広告の祭典についてまとめます。
記事の要点3  ● 「アド(広告)ボウル」と呼ばれるきっかけはAppleのCM
  ● 2016年のスーパーボウルで話題の「ポケモン20周年記念CM」
  ● スーパーボウルで話題のGoogleの新サービス「Real-time ads」

発端は1984年にAppleが初代MacintoshをデビューさせたCM

最新の第50回スーパーボウルは2016年2月に開催されました。スーパーボウルの視聴者は全米でおよそ1億人、この数字はアメリカ合衆国の人口の1/3に相当します。2016年のCM出稿料金はなんと30秒で500万ドル(約5.8億円)でした。この高額の出稿料にもかかわらず、2016年のCM枠は、前年2015年11月の時点で決定。広告主にはバドワイザー、コカ・コーラ、ペプシ、ホンダなどが名を連ねていました。

スーパーボウルにならって「アド(広告)ボウル」と呼ばれるこの広告の祭典が事実上始まったのは、AppleのCMからでした。

apple

1984 Apple’s Macintosh Commercial (HD)

https://youtu.be/VtvjbmoDx-I

構成も非常に凝っており、IBMが支配するコンピュータ業界をジョージ・オーウェルの小説「1984年」になぞらえ、Appleがその未来を変えてみせる、というCMに仕上がっています。わずか数十秒のCM制作の監督に映画監督のリドリー・スコットを起用して、短い時間の中に映画にも匹敵する最高のクリエイティビティを発揮しました。1984年のスーパーボウルは、ロサンゼルス・レイダースがワシントン・レッドスキンズに38対9で大勝ちした話題性抜群の試合結果だったのですが、むしろAppleのCMの方が長く話題にされていたといわれています。

2016年スーパーボウルスポンサーCMはポケモン20周年記念CM

ポケモンの主人公であるサトシやピカチュウが登場する「ポケモン20周年記念CM」は、2016年のスーパーボウルで話題でした。30秒5.8億円だった2016年の広告枠で、ポケモンは1分のCMを投入(広告主はPokemon Company International)。

「I can do that(僕にも出来る)」という印象的なフレーズが、さまざまな人達によって魔法の言葉のようにリレーされながらつぶやかれます。最初に街で繰り広げられるポケモンバトルにいた子供、それを見た競技中の天才チェス少女、チェスの試合をロッカールームのテレビで見たフットボーラーへと「I can do that」が伝搬し、最後はサトシがスタジアムの大舞台に挑み、お茶の間の観客が「You can do that」とエールを送ります。

ポケモン#Pokemon20: Pokémon Super Bowl Commercial

https://www.youtube.com/watch?v=2F46tGehnfo

もちろんこのCMには登場しませんが、2016年夏に世界で大ブレイクした「Pokémon GO」の成功は、この時にすでに始まっていたのかもしれませんね。

スーパーボウルで話題のGoogleの新サービス「Real-time ads」

2016年スーパーボウル開催の直前の1月20日にYouTubeは、大型イベントなどに合わせて展開できる新たな広告サービス「Real-time ads」のβ版を公開しました。そして2月8日から始まったスーパーボウルで試験的に配信を実施しました。

グラフSearch and the mobile content ecosystem – Google I/O 2016

リチャード・ギングラス氏 スピーチ

https://www.youtube.com/watch?v=xeGzQhAU2XI

リチャード・ギングラス氏はスピーチの中で、スーパーボウルなどのイベント結果などを即座に検索結果に表示するために、Real time index(リアルタイム インデックス)という仕組みの公開を準備していることをアナウンスしています。これによって「YouTube、何十万ものアプリ、Google Display Network上の200万以上のWebサイトでリアルタイムにて関連性の高い広告を展開できる」ようになるといいます。

これまでも各スーパーボウルスポンサーの間では、スーパーボウルテレビCMをYouTubeやFacebookやInstagram、TwitterなどのSNSと連携させる動きがありました。例えばスーパーボウルCM公開前に、今コカ・コーラが視聴者参加型の関連CMを数週間前からFacebookに公開したり、ピザハットが視聴者にテレビCM出演をネットで呼びかけるといった試みをしてきました。

しかし、スーパーボウルのような大型イベント開催中のリアルタイム検索結果を、その他のメディアと連携させるプラットフォームはありませんでした。Googleの「Real-time ads」は、こうした本格的なテレビCMとインターネット動画広告との連携時代を切り開くものとして注目されています。

「Real-time ads」のローンチが2016年のスーパーボウル開催時に合わせて設定されたというのも、きっと後から思えばエポックメイキングな出来事だったということになるのではないでしょうか。来年以降のスーパーボウル、アドボウルの動向から目が離せません。

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