SES London 2010 : リンク対策のテクニックとリスク | SEO Japan

SEO Japan - 2010年3月3日(水) 05:04
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完全な状態のオリジナル記事は 「SES London 2010 : リンク対策のテクニックとリスク」 からご覧ください。
原題は「Link Building Methods and Risks」。We Build Pageのジム・ボイキン。CEO兼リード・ニンジャだそうです。SESのイベントで良く話している人ですね。

最初に「会場にGoogleで働いている人はいないよね?」と軽く笑いを誘ってスタート。2002年から7年以上、「Internet Marketing」でGoogle1ページ目のいることが自慢らしい 笑 コンテンツとリンクのスペシャリストだそうです。スタッフが35人いるらしいので、それなりの規模でやっているようですね。
ちなみにジム氏の会社では、2008年末まではリンクを買っていたそうですが、それ以降は買っていないそうです。
とは言え、ビッグワードで上位表示するにはリンクを買わないと無理、とも言い切りました。
。。。アメリカのSEOスペシャリストが言い切るとは。

しかし有料リンクにはリスクもある。有料リンクがペナルティを受けるリスクは常にある。正直、リスクは低い。ビッグワードで上位表示されているサイトの被リンクを見れば大半のサイトがリンクを買っていることは明らか。
リンクを買うことのリスクは色々ある:
1. Googleの有料リンクのフィルターに直接ひっかかる
2. 有料リンクのブローカーのネットワーク自身がペナルティの対象になり、リンク購入者までペナルティの対象になる
3. 誰かがブログであなたの有料リンクを公開し、Googleが自身が恥をかかないようにリンクを購入しているあなたのサイトをペナライズする
4. 難関ビッグワードで1位になった結果、競合があなたのサイトをGoogleにSPAMレポートしてペナライズされる
5. 特定のサイトから1,000のリンクを一晩で受けてペナライズされる
6. 自然なバックリンクが一つもなくてペナライズされる
などなど。
。。。正直、都市伝説的な要素も多そうですが・・・?

次に仮にペナルティを受けた際の対象方法を説明。
基本はGoogleにレポートするしかない。ペナルティの対象になったと思われるリンクはできるだけ外し、自分が無知だったことを説明する。SEO業者に騙されたと言うのも手。二度とやらないのでペナルティを外してください、と頼み込む。
それでも駄目なら会社の社長があなたを首にして社長自らGoogleに再度頼むしかない、そこまですれば対応してくれるかも。
。。。だそうです。

ここで有料リンクに関するQ&A。
Q:
もしも有料リンクを買うならどこで買うべきか?
A:
ブローカーも直接買ってもリスクはある。幾つか多分大丈夫な所もあるが、、、後でお酒をおごってくれたら教えても良いけど 笑(質問者は可愛い女性)
Q:
Yahoo!ディレクトリは有料リンクじゃないのか?
A:
有料リンクに間違いない。Googleが問題視しないのは謎。ネットに存在するほぼ全てのディレクトリはSEO目的で利用されている。ちなみにマット・カッツは数カ月前に、ディレクトリ登録するなら Yahoo! と Best of the Web は安全と言っていた。理由は人がレビューしているからだそう。それが理由で良いのか、と言う感じだが。
。。。日本でもYahoo!も含めてほぼ全てのディレクトリがSEO対策で利用されていますよね。それ言いだしたら全てのサイトが有料リンク買ってることになるけど。
Q:
急にリンクを増やすとペナルティにひっかかるのか?
A:
Googleは1日に何千もリンクが増えれば絶対に判別できる。ただリンクが張られたサイトをペナライズすると言うよりは、リンクの評価をしない対応を取るだろう。リンクの数で言うと僕の顧客で最大の顧客でも自然なリンクは一カ月に80程度。
。。。ソーシャルメディア入れたら一晩で数百リンク獲得も可能とは思いますけどね。ドメイン単位で考えれば上の通りかな。
Q:
ブロガーに記事を書いてもらう手法は効果があるのか?
A:
いろいろ言われているが意外とある。しかしフィルターにかかる可能性もあるし、特にお金を払って書いてもらう時は注意する必要がある。
。。。日本でも一時流行りましたが、もうダメですよね。
Q:
プレスリリースのSEO効果はあるのか?
A:
ある。しかしリンクを大量に得れると言ってもリリースの内容は同じでダプリケイトコンテンツでもある。全てのリリースからのリンクがそのまま評価されるとは思わない。

そして有料リンクの締めに再度一言。
最後に言っておくと、有料リンクを買わない決断をした場合は、結論から言うと現状はビッグワードでの上位表示は諦めた方がよい。ロングテールで勝負する覚悟をした方が良い。
。。。全てが全てそうとも限りませんが、、、ただそういう面はあるのも事実。だからうちのようなSEO会社もリンク対策をやる、と言うかやらざるえないんですけど。良くも悪くも

次にトラストランクの話。
ドメインが古かったり、古いドメイン、特に教育関係のドメインからリンクを得ているサイトの評価は「トラストランク」が高い。ページランクの概念はもう古い。
トラストランクの高いページを作ることが大事。例えば自分たちがリンクキャンペーンを行った場合、下記のような教育・政府系のリンクを平均的に得ている:
23% edu
21% org
5.5% k12
4% ac.uk
1.5% gov
残りはそれ以外
なんでここまで教育系のリンクが得られるのか?
そこで重要になるのが「トラストベイト」の概念。
皆も知っているであろう「リンクベイト」とは違う。
リンクベイトは、大量にリンクを集めることを意識したブログコンテンツを作成すること。リンクベイトの記事は内容に価値がなく一時的に消費されて終わってしまうコンテンツも多い。
「トラストベイト」はもっと質が高い。
基本的に学生と研究者がターゲット。
リンクの対象は、1998年以前のサイト、ブログ以外のサイト。
ここをターゲットにすることでトラストランクの高いサイトからのリンクを得ることができ、結果的に順位も上がる。
例えばGoogleで「pool safety(プールの安全性)」と言うキーワードの検索結果を見てみる。
#1 – 39リンク
#2 – 89リンク
#5 – 94リンク
#1のサイト程、リンク数は少ないが、トラストランクの高いサイトからのリンクが多い。とは言えどれも元々さほどリンクが多く無い。逆に言うと新たにページを作っても、努力次第でこれ以上のトラストランクの高いサイトからのリンクを得ることは不可能では無い。
実際に行う手順、まずは上位表示されているページより質の良いコンテンツを含んだページを作成し、リンクをしているサイトにメールしてリンクを張ってもらう。一見、大変と思うが、リンク先の数が少ないので作業的にはそれほど大変ではない。
実際に実施した場合、依頼した5%以上のサイトがリンクを張ってくれる。
「トラストベイト」になりうるコンテンツは、特定の情報に関して、ネット上に既に存在する有益な情報ページへのリンクを上手にまとめたページを作成するのが効果的。
。。。ブログのリンクベイトと余り変わらない気もしますが。日本でも最近多いですよね。いわゆる「まとめページ」の範囲でしょうか。リンクを獲得する対象をより検索エンジンの評価が高いと思われる教育系のドメインや古いサイト、つまりトラストランクの高いサイトをターゲットにしている点が違いですかね。しかし、上げたいキーワードによっては難しそうなケースもありそうですが。。。とは言えコンセプトは面白いです。

次に内部リンクの話。1ページからリンクの数を張れば張るほど、各ページに伝わる評価は落ちる。重要なページを意識してリンクを張る必要があると。
また同じサイトの複数のページから特定のページにリンクを張る時は可能であればいくつかの違うアンカーテキストで張った方が効果が高いと。
。。。普通の話でした。

。。。以上。1時間、ひたすらリンクの話と言うのも珍しいし貴重なセッションですね。有料リンクだけのセッションも聞いてみたい所です。有料リンクを今も買っている・使っている人を別に立ててディベートとか。まぁ、リスクがあるからやるかどうかはその人次第、と言う結論にはなりそうですが。
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