人口は減り、携帯契約数は伸び、携帯からの電話発信は減少している [週刊IFWA 2013/1/14] | Insight for WebAnalytics

Insight for WebAnalytics - 2013年1月14日(月) 08:00
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■ 人口は減り、携帯契約数は伸び、携帯からの電話発信は減少している

先週は年間を通じてのマクロなデータや興味深い業界別の詳細なデータが発表されていました。★を付けているものなどですが、その中の一つがタイトルで付けた携帯電話利用に関するデータです。

速報はすでに昨年中にリリースされていましたが、総務省の「通信量からみた我が国の通信利用状況」によれば、携帯電話の発信数および発信時間は2011年度(2011/4~2012/3)でともに前年比マイナスとなっています。

一方日本の人口は既に減少しはじめていますが、まだ携帯電話の契約数は伸びています。さてあなたが通信事業者だったらこのデータをどう分析しますか?

潮目の変わり時は時系列データが重要になるわけですが、一番重要なのは人口減少トレンドに対して相対的に例えば携帯電話契約数、固定電話契約数がどうなっているのかといった見方をまずするでしょう。

固定電話は世帯数にリンクしそうですし、携帯電話は一人1台と考えれば人口にリンクして考えてもいい。あるいはテレビのように複数台利用にも思いが至るでしょうか。

こう考えると全体の数だけ見ていても意味がなく、世帯普及率、個人普及率、男女年齢層別普及率、男女年齢層別平均保有台数といったデータに分解できないかと考えが及んでいきます。

次は携帯電話からの発信数や通信時間の減少はどう考えるのかということです。これは想像ですが、スマートフォンの利用拡大に伴う利用行動の変化が起きているような気もします。それとも東日本大震災による一時的な変化でしょうか。

電話でないコミュニケーション手段への移行がジワジワ進んでいるとすれば、従来の携帯電話とスマートフォンでどの機能が利用されているのか、利用実態の違いがあるのかないのか。

このように、あるデータから芋づる式にそのデータを深堀する思考訓練を自然にできるようになるのは難しいと思いますので、1週間でもいいので、意図的に考えてみる期間を設けては如何でしょう。
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