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「Twitter アクティブサポート入門」を読んだ」 からご覧ください。
このところ積読になっていた洋書を中心に読んでいるので、なかなか和書に手つかずでアマゾンのカートに20冊くらい入れたままになっていた。さすがに和書を読みたくなって、その20冊から5冊を精選、やはりどうしてもソーシャルメディア系が3冊と過半数を占めた。その最初に読み始めたのがこれだ。
ソーシャルメディアは今年ホットなテーマなので、セミナーなども多いが、真似できそうもない事例とかを紹介するものが多いように感じている。事例などがテーマとしては受けがいいのはわかるが、事例を聞いても結局自分の場合に即して考えられる能力は身につくものではない。僕だったらコミュニケーションの本質を教えてもらえるセミナーがあれば聞きたいと考えていたところだ。
筆者の河野氏とは会ったことはないが、ネット上では直接会話をしている人だ。彼がTwitterの活用本を出したということで、早速読んでみた次第だ。「アクティブサポート」とある通り、適用分野を絞った実践本になっている。アクティブサポートとは、困った人がいたら見つけて、こちらから出向いてサポートをすることだ。
付箋は二桁つかなかった(僕の領域に直接役に立つということではないので仕方ない話)が、その中の一つ個人的に響いた部分をご紹介しよう。「セミナーなどではよく聞くセリフですが「何もやらないでいることがいちばんのリスク」という言葉は使ってはダメです。これはただの無責任の煽りでしかありません。」
基本的に活用推進派(2原論にしてしまうと危ないですが、敢えてこう書きました)の河野さんだが、導入や運用はきちんと考えて準備してやるべしということをしっかり書いてある訳。目次の章建てを見てもらえればわかるが、準備、トレーニング、運用というところに多くを割いている。
「いいよいいよ」言うだけではなく、正しく導入・運用するにはそれなりの時間と教育みたいなことが必要で、その部分をきちんと解説しているのは大変好感が持てた。個人的にはアクセス解析分野も同じで、正しく導入することや、解析もROIを考えて実践して欲しいと最近は言うようにしている。「いいよいいよ」だけ言っていても、途中で挫折してしまうことが多いのだから、原則とリスク、メリットとデメリットをきちんと伝えていきたいと感じている。
<目次>
第1章:アクティブサポートのススメ
第2章:アクティブサポートをはじめよう
第3章:担当者を選ぼう
第4章:ツイッターアカウントを準備しよう
第5章:担当者をトレーニングしよう
第6章:運用を開始しよう
第7章:アクティブサポートのケーススタディ
第8章:アクティブサポートの効果指標
発行:インプレスジャパン
著者:河野 武
定価:1,500円+税
約300ページ
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