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偽物が出た! ソーシャルメディアにおけるなりすまし対策を考える」 からご覧ください。
甚大な被害を生みだしてしまった東日本大震災は、ツイッターの持つパワーが改め認識された機会でもありました。助け合い、励ましあう数多くの言葉がツイッターに書きこまれ、共有・活用されています。
一方でツイッター利用における問題として、「デマ」や「なりすまし」がクローズアップされています。
特に「なりすまし」については、首相からタレントまで、勝手にアカウントを取得して写真を入れてしまえば本人を名乗れてしまうのがツイッターの弱点をついた、卑劣な行為です。
実際は、複数のユーザーが本物かどうか検証するうちに偽物であることがばれるケースが多いとされていたのですが、今回は「企業テロ」とも思える大胆ななりすましが発覚しました。
イオングループ企業、取締役なりすましTwitterが原因で炎上 「法的措置も」 - ITmedia ニュース via kwout
この事件において特異なのは、このイオングループの遊園地施設などを展開している「イオンファンタジー」の取締役を名乗る人物が発言を始めたのが昨年(2010年)8月のことだということです。
こんな感じです。赤字のところだけでも見ていただくと、そのひどさが分かります。
なりすまし犯は、さらに自分の書き込みを多くの人に見せるためにソフトバンク孫正義氏に絡むようになりました。
企業役員とはとても思えない発言のひどさに、同じイオングループ「トップバリュ」のツイッターアカウントに@(メンション)で通報されたことがきっかけとなり、この人物はイオンファンタジーの取締役とは全く無関係であることが判明。なりすましが確定するとともに、大々的にブランドを毀損されたイオンファンタジーが行動に移ります。
お客さまへのお詫びとお知らせ
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
先般「イオンファンタジーの取締役を名乗る人物によるTwitter 上でのなりすまし事案」 が発生し、お客さまならびにお取引先さまに大変なご迷惑とご心配をお掛けいたしましたこと深くお詫び申し上げます。
「イオンファンタジーの取締役を名乗る人物によるTwitter上でのなりすまし事案」について:PDF
正体がバレた偽取締役はアカウントを削除し逃走、イオンファンタジー側は法的手段を訴えるとのことです。当然でしょう。
しかし、前年8月3日から4月7日までこのなりすまし犯に、好き勝手な誹謗中傷を書かれてしまった、これは企業としては痛恨の事件と言えるでしょう。
こうしたなりすまし被害を防ぐ方法としては
●社名・ブランド名による検索を定期的に実施する。
ツイッターの検索は技術的に難しいところがありますが、たとえばGoogleアラートにキーワードを登録し、メールやRSSリーダーで定期的にチェックすることは可能です。
設定の例
●自社でもツイッターを開始する
とりあえず自社を連想させるアカウント名は先に確保したほうが無難です。さらにWebサイトの更新情報だけでもいいので、ツイッターアカウントを開設させておくと、何かあったときに連絡が来ることがあります。
今回もグループ企業であるトップバリュのツイッターがふだんから活発に活動していたことが、なりすましの発見につながっています。
一方でイオンファンタジーが臨時で開設したツイッターアカウントを停止したのは、少しもったいない気がします。
またこうした「なりすまし」は、ツイッター以外のソーシャル系サービスでも起こりえます。「ソーシャルメディアは難しそうなので敬遠している」企業でも、被害に遭うことは充分考えられます。いやむしろ敬遠している企業のほうが狙われやすいのかもしれないのです。
自社のブランドを守るため、改めて対策を練る必要がありそうです。