楽天は5月16日、「楽天市場」に出店している全3万9000店のうち、約3万5000店にEdy決済を導入したと発表した。これまでEdy決済は手数料の高さなどから導入する出店者が少なかった。楽天はサポートメールで数回にわたり出店者に連絡して、拒否がない場合は自動的にEdy決済を導入した。このことで、導入社数が一気に拡大したと見られる。
Edy決済は10年11月から「楽天市場」のショップであれば簡単に導入できる仕組みで提供したものの、決済手数料の高さなどから導入ショップは少数だった。今年6月1日からサービス名称を「楽天Edy」に、提供会社のビットワレットの社名を「楽天Edy株式会社」にそれぞれ変更するのを機に、出店者向けの導入を強化。決済手数料を大幅に下げたほか、Edy決済を利用した場合のユーザーへのポイント付与率などを高めて、導入促進を図った。
出店者によると、楽天ではサポートメールを店舗に配信し、利用を拒否する場合、専用のURLから登録をするように求め、登録がなかった出店者には自動的に導入する仕組みを取った。サポートメールは数回送られたが、毎日の業務メールに埋もれ気づかない出店者も多く、一部の出店者からは「いつの間にかEdy決済が導入されていた」という声も上がっている。
楽天では、「強制ではないので、Edy決済を外したいということであればすぐに対応する
」としている。
サポートメールで店舗に通知し、利用拒否の意思表示をしない場合は自動的にサービスを導入するという仕組みは、昨年10月に開始したSNSページ制作代行サービス「楽天S4」でも行われ、批判された経緯もある。
・楽天株式会社ニュースリリース
→ http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2012/0516.html
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