「戻る」を押しても戻れないサイトはスパム扱いに。Googleが検索順位への影響も言及

Googleは、検索ユーザーを欺く「戻るボタンの乗っ取り」をスパムと認定し、検索順位下落などのペナルティ対象にすると発表した。適用は6月15日から。

四谷志穂(Web担編集長)

7:03

Googleは、検索ユーザーの利便性を損なう「戻るボタンの乗っ取り(back button hijacking)」を禁止事項に追加するため、スパムポリシーを改定すると4月13日に発表した。この欺瞞的な行為は今後「悪質な行為」として明示的に定義され、違反したサイトは検索結果での順位下落や表示除外といったペナルティの対象となる。

発表文の画面キャプチャ

「戻るボタンの乗っ取り」とは何か?

通常、ブラウザの「戻る」ボタンを押せば、直前に閲覧していたページに戻る。しかし、一部のサイトではスクリプトなどを用いてブラウザの履歴を操作し、この挙動を妨害している。

具体的には以下のようなケースが該当する。

  • 「戻る」を押しても元のページに戻れない。
  • 訪問した覚えのない広告ページや推奨記事ページへ強制的に飛ばされる。
  • 履歴に大量のダミーページを挿入し、何度もボタンを押さないと戻れないようにする。

ポリシー改定の背景と狙い

戻るボタンの操作を妨げる行為は、ブラウザの基本機能を損なうだけでなく、ユーザーに「操作を強制されている」「騙されている」という強い不快感を与える。

これまでも、操作的なページを履歴に挿入する行為はGoogleのポリシーでも違反として記載されていたが、近年この手法が悪用されるケースが増加しているという。これを受け、同社は「悪質な行為」の一種として正式にルール化し、取り締まりを強化する。

サイト運営者に求められる対応

本ポリシーの適用は、サイト運営者の準備期間を考慮し、2026年6月15日から開始される。

自社サイトでブラウザ履歴を操作、置換、あるいは妨害するようなスクリプトを使用していないか確認が必要だ。また、サイト運営者が意図していなくとも、導入している外部ライブラリや広告プラットフォームがこの手法を用いている場合がある。運営者は自サイトのコードやインポート設定を精査し、該当する挙動があれば無効化しなければならない。

違反した場合の影響

違反が認められたサイトは、アルゴリズムによる自動的な順位下げ(デモーション)や、手動によるスパム対策の対象となる。万が一、手動対策を受けた場合は、問題を修正した上でサーチコンソール(Google Search Console)から「再審査リクエスト」を送る必要がある。

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