リテールメディア(小売店、流通業など持つ広告媒体)事業のLMIグループは、同社が展開するリワード提供型リテールメディア「トクスルビジョン」が、東急系スーパーマーケットチェーンの東急ストアに導入された、と12月1日発表した。同日にサービスを始めた。トクスルビジョン代理店の総合食品商社、三菱食品が実施した。スーパーチェーンへのトクスルビジョン導入は初という。
トクスルビジョンは、消費者がアクションを実行することで獲得できる特典(リワード)提供型広告のリテールメディア。東急ストアが導入したことで消費者は、店内のサイネージや発行されたレシート、コミュニケーションアプリ「LINE」経由でトクスルビジョンのキャンペーンページにアクセスして広告視聴などを行うと、東急グループのポイントサービス「TOKYU POINT」が得られる。
小売業は値引きや特売などの来店促進施策を講じているが、原資の確保が経営課題になっている。トクスルビジョンは広告主の販売促進予算を原資にして消費者にリワード還元する仕組みのため、小売企業は収益性を維持しつつ、得な購買機会が提供可能。消費者は自らの意思で広告にアクセスしてリワードを得る体験価値が得られ、東急ストアは先進的な顧客体験展開へ導入を決めた。