2024年の国内パソコン出荷台数、4年ぶり増。2025年は「AIパソコン」でさらなる需要増?【MM総研調べ】

迫るWindows 10のサポート期限が後押しか。

MM総研(MMRI)は、「2024年 国内パソコン出荷台数」に関する調査結果を発表した。2024年(2024年1~12月)の国内パソコン出荷台数を集計している。

出荷金額は台数増と高性能化により3年連続の増加

この調査によると、2024年の国内パソコン出荷台数は「1239.4万台」で前年比13.1%増。2020年以来4年ぶりの増加だった。出荷金額は前年比17.4%増の「1兆4721億円」。平均出荷単価は「11万8775円」で2年連続で単価が11万円を上回った。

国内パソコン出荷台数シェア(2023年/2024年)
国内パソコンの出荷金額と平均単価の推移

メーカー別では「NECレノボ」シェア23.6%(292.7万台)で首位を維持。「日本HP」16.9%も2位を維持した。3位には「デル」14.6%がシェアを伸ばし前年4位から浮上した。5位「dynabook」は法人市場が好調でシェアを1.5ポイント上げた。

国内パソコン出荷台数シェア詳細(2023年/2024年)

背景として、「Windows 10」のサポート終了が2025年10月14日に予定されており、法人ではすでに入れ替えが進んでいる。個人市場はそれより遅れているが、サポートの終了と年末年始商戦を受け、2025年末~2026年初頭に買い換えが進むと予測される。

また2025年以降は、AI(人工知能)処理をパソコンで実行する「AIパソコン」の拡大次第で、平均単価がさらに上昇する可能性も指摘されている。GIGAスクール端末の入れ替え需要も2025年に集中することが予測され、出荷台数も増加する見込みだ。

国内パソコンのルート別出荷台数

調査概要

  • 【調査対象】国内パソコン出荷台数
  • 【調査時期】2024年(2024年1~12月)
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