2020年のパソコン出荷、過去最高の1,591万台を記録。「テレワーク」と「GIGAスクール」が需要後押し【MM総研調べ】
メーカーシェア首位はNECレノボ、前年比31%増。GIGAスクール向けのChromebookが拡大。
2021/3/19 16:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
MM総研は、2020年の国内パソコン出荷台数(個人ルート、法人ルートの総計)に関する調査結果を発表した。
「GIGAスクール構想」に基づき、Chromebookの出荷台数が大幅に増加中
それによると、2020年の国内パソコン出荷台数は、過去最高を更新する1,591万台だった(前年比1.3%増)。新型コロナ対策によるテレワーク・オンライン講義の増加や、GIGAスクール需要で出荷が増加したと推察される。
メーカー別のシェアでは、前年の26.8%からさらに7.8ポイント伸ばし「NECレノボ」34.6%が1位となった。“小中学校での1人1台端末環境”を目指す文部科学省の「GIGAスクール構想」に基づき、Chromebook(クロームブック)の出荷台数が増加したことで、大きくシェアが拡大した。2020年のパソコン市場全体のうちGIGAスクール向け出荷は約305万台(市場構成比19.2%)で、そのうち9割以上がChromebookだという。
一方、出荷金額ベースでは前年比3.1%減の1兆3,967億円となった。テレワークでのニーズが個人ベースだったこと、GIGAスクール向け端末の政府予算が1台あたり4万5千円だったことなどから、端末価格の押し下げ圧が強かったためと考えられる。出荷平均単価も、2019年から3,976円低下の8万7,788円となっている。
なお、個人市場は472万1,000台(前年比11.3%増)、法人市場は1,118万9,000台(前年比2.4%減)。一方、2021年のパソコン出荷台数は、テレワーク需要・GIGAスクール需要が一段落することで、前年比23%減の1,231万8,000台と見込まれている。
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