アドビが「Adobe Premiere Pro」に生成AI、ビデオ編集者向けイノベーションを先行公開

ビデオのワークフローを効率化、サードパーティ製のビデオ生成AIモデルも利用可能に

米国アドビは、動画編集アプリケーション「Adobe Premiere Pro」に生成AI(人工知能)ビデオツールを導入すると4月15日(米国時間)に発表し、日本語訳を4月16日に公表した。ビデオ制作とプロダクションのワークフローを見直し、ハイペースなビデオ制作に追いつくためプロ編集者が必要な新しい生成AIによるイノベーション機能を先行公開した。

今年導入される新しい生成AIツールによって、シーン内のオブジェクトの追加や削除、既存の映像クリップ拡張などのビデオ編集作業は効率化する。新しい編集ワークフローは、生成AI機能「Adobe Firefly(ファイアフライ)」に加わる新しいビデオモデルで強化され、「Adobe Creative Cloud」と「Adobe Express」に統合していく。

サードパーティの生成AIモデルもAdobe Premiere Proなどのアプリケーションに直接取り込む。あらゆるワークフローに適合した拡張可能なプロ向けビデオツールとして進化し、プロのビデオエディターはAdobe Premiere Proに統合された「OpenAI」、「Pika Labs」、「Runway」のビデオ生成AIモデルも活用できるようにする。

ベータ版で提供中のAdobe Premiere ProのAIを活用したオーディオ機能は、5月から一般提供を開始する。エディターがクリップハンドルをドラッグするだけでオーディオフェードを作成でき、カスタムオーディオトランジションをこれまで以上にすばやく作成できるなど、オーディオ編集がより速く、簡単で直感的になる。

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