南海電鉄グループが「Visaのタッチ決済」と「QRコードを用いたデジタルきっぷ発売」継続

南海電気鉄道は、グループの交通機関で実施してきた「Visaのタッチ決済による交通利用」と「QRコードを用いたデジタルきっぷの発売」の実証実験が12月11日に終了した後も、サービスを継続する、と12月6日発表した。グループの泉北高速鉄道は、Visaのタッチ決済機能があるカード、QR乗車券、交通系ICカードの3種類に対応した日本初の一体型改札機を12月12日に導入する。

実証実験は、南海電鉄、泉北高速鉄道、南海りんかんバス、南海フェリーの南海電鉄グループと、三井住友カード、交通系決済・認証プラットフォーム事業のQUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパンが2021年4月から1年9カ月間にわたって行った。システム運用や利用者の利便性などを検証した結果、サービスが提供できるレベルと確認できたため、引き続き展開することにした。

南海電鉄は現在、Visaのタッチ決済の改札機を23駅に設置しているが、2023年度に利用可能駅を順次拡大し、全駅で使えるようにするとともに、新サービスを開発する。南海電鉄は関西空港に乗り入れていて、来日客の移動の円滑化も図る。泉北高速鉄道は一体型改札機を各駅に1台ずつ入れる。既存の交通系IC専用改札機にVisaのタッチ決済用リーダーとQRコードリーダを増設する。