米国Facebookが「Meta」に社名変更、事業のメタバースへの広がりでプラットフォームと技術を包括
新社名のもとでARやVRに注力して没入型体験の提供へ、批判を浴びる中でイメージ刷新の狙いも?
Facebook Japanは、米国本社が10月28日(米国時間)付で社名を「Meta(メタ)」に変更した、と10月29日発表した。同社が10月28日に開いた開発者会議「Connect 2021」でマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が明らかにした。事業が従来型のSNSからメタバース(オンライン上の3D仮想空間)に広がっていることから、自社のプラットフォームと技術を包括した社名にした。
メタバースは、既存のさまざまなオンライン上のソーシャル体験を組み合わせたようなイメージで、3Dに拡張されたり、現実世界に投影されたりするという。離れた場所の人と没入体験が楽しめ、現実世界では不可能なことも一緒にできるようになり、ソーシャル技術の次の進化、としている。新社名のもとで拡張現実(AR)や仮想現実(VR)に注力し、没入型体験の提供を目指す。
米国Facebookは、2004年に「Facebook」を始め、その後「Instagram」、対話アプリ「WhatsApp」の運営会社を買収し、VR端末の開発会社も傘下に入れた。急成長の一方、プライバシー重視の考えが世界的に強まる中、個人情報に依存する事業モデルが批判され、最近では社内文書に基づく企業体質の問題も表面化。社名の変更には、イメージを刷新する狙いもあるとみられる。
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