オンライン広告の認知効果を測る基準値を整備、ビデオリサーチらが調査結果発表

オンライン広告の認知曲線と、広告認知後の心理変容効果や態度変容効果の平均値を算出

岩佐 義人(Web担 編集部)

2015年9月4日 10:48

インターネット調査のビデオリサーチとビデオリサーチインタラクティブは、日本広告業協会に協力し、2014年度からオンライン広告の効果測定調査を実施し、基準値の作成と共通指標の整備を進め、9月3日、調査結果を発表した。この取り組みにより、オンライン広告の認知曲線(基準となる広告投下量と広告認知率の関係式)と、広告認知後の心理変容効果や態度変容効果の平均値を得ることができ、基準値整備の端緒を開くことができたという。調査は日本全国の20~69歳のPCインターネットユーザー10万人を対象に2013年9月~2014年3月と2014年7月~2015年3月に、原則として毎月1回、広告到達量の算出とアンケート調査によって実施した。

300×250ピクセルまたは350×240ピクセルの「レクタングル型」広告の認知曲線は、テレビCMの認知曲線と同様の曲線で表現可能なことが確認できた。レクタングル型広告の認知による心理変容効果と態度変容効果については、調査対象者全体の広告内容理解度が48.3%、商品興味関心度が27.2%、商品購入喚起度が18.0%だった。女性の数値は男性よりも高く、広告内容理解度が52.5%、商品興味関心度が28.2%、商品購入喚起度が18.3%だった。また、レクタングル型広告に比べ、大型広告や動画広告の認知効果の高さがあらためて確認できた。

ビデオリサーチ
http://www.videor.co.jp/

ビデオリサーチインタラクティブ
http://www.videoi.co.jp/

日本広告業協会(JAAA)
http://www.jaaa.ne.jp/

オンライン広告の認知効果の基準値整備に関するお知らせ
http://www.jaaa.ne.jp/wp-content/uploads/2015/09/40e68f3aa271d8b460ba2e…

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