Discover向け最適化の正解を知りたくないだろうか? 見出しや画像の工夫よりも効く2つの手法を、SEOの専門家が教えてくれた。具体例とともに、考え方と進め方を理解しよう。
ほかにも、「AIにマネできないサイトの作り方」「クリックよりもビジビリティ・影響・信頼」「SEO会社に頼むときの原則」「ブランド強化チェックリスト」などなど、AI全盛のこの世の中で、あなたがSEOを軸に活躍するのに必要な情報を、今週もまとめてお届けする。
- Google Discoverで本当に効く2つの最適化手法
- グーグル検索で勝つ5つのサイト特徴: AIが真似できないサイトだけが生き残る
- シドニーのSEOカンファレンスで学んだこと――クリックよりもビジビリティ・影響・信頼が重要
- マイクロソフトAI検索エバンジェリストが提案するGEO戦略
- SEO会社に依頼するときの成功の秘訣は、コレにたとえて考えること
- AI検索向けにブランド力を強化するためのチェックリスト
- AI検索時代でもSEOが最重要である理由
- GSCのカスタムアノテーションはグーグル検索チーム社員のお気に入り機能
- ネイティブレイジーロードが動画と音声でも利用可能になる
- GBP投稿に「繰り返し」オプションが追加
- Google、「バックボタン ハイジャッキング」をスパムポリシー違反に追加。2026年6月15日からペナルティの対象に
- Google、スパムレポートの利用方針を変更。手動対策に繋げる場合あり
今週のピックアップ
Google Discoverで本当に効く2つの最適化手法
外部視点と内部視点から (John Shehata on LinkedIn) 海外情報
グーグルニュースSEOおよびDiscover最適化に精通しているSEOコンサルタントのジョン・シェアハタ氏は、Discoverに本当に有効な戦略は2つだけだという。次のようなものだ:
- 波に乗る(外部視点)
- 繰り返して磨き上げていく(内部視点)
それぞれ、どういう内容か把握していこう。
1. 波に乗る(外部視点)
自分のサイトの外に目を向け、こう問いかける:
今、Discoverで何が爆発的に伸びているか?
- バイラルトレンド
- 注目を集めているエンティティ
- 急浮上しているトピック
- ウェブ全体で好パフォーマンスを出している記事
そのうえで、次の2つのどちらかを実行する:
- そのトレンドが自分のサイトに直接関連するなら、そのトレンドをそのまま取り上げる
- 同じトレンドを、自社サイトなりの切り口や、ニッチ、読者視点でカバーする
これは、Discoverに見つけてもらうことを祈るのではなく、既存の勢いを活かす方法である。
2. 繰り返して磨き上げていく(内部視点)
自分自身のデータを見て、こう問いかける:
Discoverで、すでに自分たちにとって何がうまくいっているか?
- どのエンティティが継続的にパフォーマンスを出しているか
- どのコンテンツカテゴリが繰り返しピックアップされているか
- グーグルがすでに自分のブランドと結びつけているトピックはどれか
- どの著者がどのエンティティやテーマで最も成果を出しているか
そして、それを意図的に増やしていく:
- 実績のある関連テーマのまとまりに集中投資する
- 成果を出したコンテンツパターンを繰り返す
- すでに関連性が認められているカテゴリで展開を広げる
- 安定して成果を出している著者とトピックの組み合わせを活かす
こうすることでDiscover はランダム性が薄れてくる。推測で動く必要がなくなる。
1つ目の外部視点にある「同じトレンドを、自社サイト視点での切り口や、ニッチ、読者視点でカバーする」とは、具体的にはどのようなことなのだろうか。
たとえば、その時点でのトレンドがワールドカップ(つまり、グローバルなスポーツイベント)だったとしたら、次のようにコンテンツの切り口へとつなげていく:
- 直接的なトレンド: 試合結果、メダル数、選手のハイライト
- 旅行・ローカルの視点: イベントのピーク時間帯に、開催都市で公共交通機関をどのように利用するか
- 健康・フィットネスの視点: 実力派サッカー選手の正確な回復ルーティンと睡眠スケジュール
- デジタルマーケティングの視点: 大会中継において、最も高いコンバージョンを生んだブランドスポンサーシップの分析
Discover最適化といえば、「見出しの最適化」「画像の最適化」「CTRの向上」などが語られることが多い。そうした戦術も重要なのだが、それらは「パフォーマンスを少し改善するものにすぎない」とシェハタ氏は言う。ここで示した戦略がまず土台になる。
- Discoverがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル検索SEO情報①
グーグル検索で勝つ5つのサイト特徴: AIが真似できないサイトだけが生き残る
コンテンツだけのサイトでは勝てない (Zyppy SEO) 海外情報
SEOコンサルタントのサイラス・シェパード氏が、400を超える「勝ち組サイト」と「負け組サイト」を12か月にわたって分析した。その結果、次のことが示された:
グーグルの2026年のランキング傾向は、「コンテンツのみのウェブサイト」から、「現実世界での価値・実用性・差別化を提供するビジネス」へと明確に移行している。
AIでは容易に再現できないものをグーグルは積極的に評価していると言う。勝っているサイトは、単に情報を提供するだけではなく、機能的であり、トピックが絞られており、ブランド主導だった。さらに、成功は単一のSEO戦術に依存するのではなく、複数の戦略的特徴を組み合わせることにますます左右されるようになっている。
分析の詳細をまとめる。
5つの主要な勝因
2026年に検索で「勝ち組」となっているサイトの特徴は、次のようなものだった(相関の数値はスピアマンの順位相関係数):
商品またはサービスを提供している(相関0.391、勝率70.2%)
最も強い差別化要因である。独自の商品またはサービスを自ら販売しているサイトは、非常に好調である(サブスクリプションやbudgetbytes.comのようなデジタルコンテンツを含む)。
急ごしらえの付加要素ではなく、中核的な提供物でなければならない。
タスクの完了を可能にしている(相関0.381、勝率83.7%)
ユーザーが最終的に、自分が達成しようとしたタスクを完了できるサイトも強い(例: 計算機を使う、クイズを受ける、データを確認する)。
何も販売していないサイトであっても、有用なツールを提供することで勝てる場合がある(例: mathisfun.com、stockanalysis.com)。
独自資産を保有している(相関0.357、勝率92.9%)
再現が難しいものを保有していることは、防御力を生む。たとえば、次のようなものだ:
- 独自データセット
- オリジナルの価格調査
- ファーストパーティ在庫
- 整理されたユーザー生成コンテンツ(例: letterboxd.com)
- など
トピックの焦点を明確に絞っている(相関0.250、勝率75.9%)
ニッチな専門性は、広範な網羅性に勝る。「狭く、非常に具体的な領域における深さ」は、「緩やかに関連するだけの総合型サイト」よりも強い(例: minecraft.wiki)。
強いブランドを構築している(相関0.206、勝率32.6%)
ブランド名を含むナビゲーショナル検索の多さと、それが全体トラフィックに占める割合によって判断される(例: zoom.com、skims.com)。
単なる検索結果ではなく、ユーザーが積極的に訪れようとする目的地になるサイトは強い。
ただし、重要な注意点がある。これらの特徴を1つ備えているだけでは十分でないことが多いのだ。特徴は加算的に作用する。
複数の特徴を組み合わせると、成果は劇的に改善する。3つの特徴を持つウェブサイトの勝率は30.7%だったのに対し、4つの特徴を持つサイトでは68.1%に跳ね上がり、5つでは69.7%に達した。
相関が見られなかった特徴
調査したなかで、検索での上位表示と相関性が見られなかった(つまり、そこを強化してもリターンが少ない可能性が高い)ものとしては、次のようなものがあった:
- 実体験や個人的な視点を示していること
- 幅広いユーザー生成コンテンツ(UGC)やコミュニティプラットフォームをホストしていること
- 情報の独自性
ただし、これらが差別化要因として相関しなかった理由として、「すでにかなり前にアルゴリズムに織り込み済みのベースライン期待値になっている」点があるのではないかと、分析を行ったシェパード氏は推測している。
とるべき戦略
そうした調査結果を踏まえて、2026年にWeb担当者がとるべき戦略を、シェパード氏は次のように挙げている:
「コモディティ化したコンテンツパブリッシャー」から「商品/サービス+プラットフォーム」へ移行する。
実用性を優先する。訪問者が行動を起こすために外部サイトへ移動しなくて済むように、ユーザー行動の次のステップを自社で担う。
AIや競合が容易に再現できない資産とブランドを構築する。
今のグーグルで勝つには、単にコンテンツを公開するだけではなく、「機能するビジネス」をサイトとして構築する必要がある。実用性、独自所有、トピックの集中、ブランド権威をうまく組み合わせているサイトは、拡張可能な情報コンテンツのみに依存しているサイトを一貫して上回っている。
- すべてのWeb担当者 必見!
シドニーのSEOカンファレンスで学んだこと――クリックよりもビジビリティ・影響・信頼が重要
現場からのレポート (アユダンテ株式会社) 国内情報
2026年3月20日に豪シドニーでSydney SEO Conferenceが開催された。このカンファレンスに参加したアユダンテ のコガン・ポリーナ氏が、セッションのハイライトをレポートした。
次の6つのトピックのセッションを取り上げている:
- ビジビリティと信頼を得るためには
- GEOのためになるデジタルPR
- E-E-A-Tより「有名になること」
- LLMの仕組みのコンテンツ戦略への影響
- 検索で成功するローカルブランド作り
- EコマースのためのGEO
ポリーナ氏は次のように感想を述べている:
やはり現在のSEO、「GEO」ともにクリックではなく「ビジビリティ」や「影響」、「信頼」等、よりマーケティング全般の概念の重要性がより一層高まっていると感じた話が多かったです。
とは言え、やはり前提として技術的な要件やコンテンツの最適化の重要性が変わらないことも実感しました。
レポートには関連するスライドも挿入されているので理解の助けになる。具体的な内容はぜひ元記事でチェックしてほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
マイクロソフトAI検索エバンジェリストが提案するGEO戦略
発見されるブランドから選ばれるブランドへ (Microsoft Advertising) 海外情報
マイクロソフト広告の公式ブログが、社内で「AI検索ストラテジスト」の肩書を持つジャン=イヴ・スコリ氏をゲストに招いて、GEOのベストプラクティスを2回のシリーズで解説した(パート1/パート2)。
主要ポイントをまとめる。
発見可能性は「AIによる理解」へと変化
最重要な問題は、「検索エンジンがブランドを見つけられるかどうか」ではなく、「AIシステムがそのブランドを十分に理解し、自信を持って説明・推薦できるかどうか」へと変わっている。これは「発見」から「影響力」へのシフトである。
権威性はコンテンツ量だけでなく、エビデンスと一貫性によって構築される
AIシステムは、「サイト内のコンテンツ」と「サイト外のシグナル」を組み合わせて扱う。たとえば次のようなものだ:
- パブリッシャー
- レビュー
- 構造化データ
- その他の信頼できるソース
「ウェブのエコシステム全体を通じて理解・検証・信頼しやすい」ブランドであるほど、AIに表示される可能性が高くなる。
3つの準備不足がブランドの妨げになっている
断片化によって生じる3つの共通する弱点がある:
- アクセシビリティ: アクセシビリティが弱いと、AIがさまざまなフォーマットをまたいで情報を抽出・照合しにくい
- コンテンツ構造: コンテンツが少数の専門トピックを強化する構造になっていないと、AIに専門性を理解してもらいにくい
- エコシステムの合意: 「自社の主張」がウェブ全体における認識と同じだと判断できなければ、AIに信頼してもらいにくい
サードパーティによる検証は想定以上に重要
Profoundの調査によると、AIの引用のうち自社ウェブサイト由来のものはわずか約4%にすぎない。言い換えれば、大部分の情報はAIがすでに信頼しているサードパーティの情報ソースから来ている。
こうした調査結果が示すのは、オフサイトでの信頼性構築の必要性だ。
ファネル上部のコンテンツは依然として重要だが、汎用コンテンツは重要でない
Ahrefsの調査によると、AI Overviewの大部分は情報収集クエリ(インフォメーショナルクエリ)で表示されている。
こうした状況を理由に、「検索行動における初期段階(ファネル上部)のコンテンツを軽視する」動きがあるが、この判断は誤りだ。ここから学べることは、「コモディティコンテンツ(あちこちに普通に存在するコンテンツ)の価値が失われた」ということだ。
言い換えると、次のようなものが今や不可欠となっているということだ:
- 独自データ
- 専門家の洞察
- ケーススタディ
- 質の高いビジュアル
また、ファネル上部のコンテンツは次のようなことに影響する:
- AIがブランドをどう分類するか
- カスタマージャーニーの後半で推薦に値するほど信頼できるとみなされるかどうか
つまり、初期段階のコンテンツが弱いと、検討段階に入る前にブランドが除外されてしまう可能性があるというわけだ。
人間向けに書き、機械向けに構造化する
マインドセットの転換は「人間 vs. 機械」ではなく、「人間が価値を感じるコンテンツを作りながら、意味・関係性・信頼性を大きな規模で機械が読み取れるようにする」ことである(自動化されたトラフィックが今や人間のトラフィックに匹敵している)。
コンテンツ構造を「文脈に依存しない連結した知識システム」へと進化させる
ブランドは「さまざまなページが散在する」サイトの状態から脱却し、サイト内のコンテンツを「明確な階層を持つトピック構造」に緊密に整理する必要がある。
特に重要なのは、「コンテンツが元の文脈から切り離された状態でも機能する」ように設計しなければならないという点である。AIが単独で自信を持って抽出・再利用できるようにするためで、次のような要素が求められる:
- 明確なセクション構成
- 無駄のない記述
- 具体的な事実
測定は現実に追いついていない
現在のレポーティングは依然として「クリック数」「ランキング」「プロンプトレベルのトラッキング」に過度に依存している。結果として、次のことを考慮できていない:
- AIシステムが訪問を発生させずにコンテンツを取得していること
- AIでは回答が非常に変動しやすいこと
Profound、Peec.ai、Waikayといった新興ツールの助けを借りながら、トピックレベルの存在感と持続的な可視性を測定するほうが有用である。
GEOの新たな代替指標が登場しつつある
推奨される指標として次が挙げられる:
- ブランド検索の成長
- ダイレクトトラフィック
- リピートトラフィック
- トップページへの訪問数
- アシストコンバージョン
- AIによる取得の痕跡
さらに、Bingウェブマスターツールが2026年2月にAIパフォーマンスレポートを導入しており、現時点ではブランドがAIによるコンテンツ使用状況を直接把握できる唯一の主要プラットフォームとなっている(グーグルのSearch ConsoleはまだAI引用データを表示していない)。
AIの仕組みを理解する
戦術を追いかけるのをやめ、戦略としてAIシステムが実際にどのように機能しているのかを理解することが大切。そうした理解を深めるために、次のような情報を理解しておくといい:
- Andrej Karpathy氏によるLLMの入門動画
- Michael King氏の「AI Search Manual」
- マイクロソフトによる「The AI Web: The Race to Zero UI」
記事の主張を端的にまとめると、GEOを次のようなシフトとして提示している:
↓ ↓ ↓
AIを介したエコシステム全体での信頼ある可視性の設計
企業が勝ち抜いていくためには、「強固なトピック権威性」「構造化された再利用可能なコンテンツ」「幅広い外部からの検証」を組み合わせ、さらにクリック数だけに限らない指標で成果を測定することが必要になっていくだろう。
- GEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
SEO会社に依頼するときの成功の秘訣は、コレにたとえて考えること
SEO会社はトレーナー。トレーニングするのは依頼主 (Mark Williams-Cook on LinkedIn) 海外情報
SEO会社に仕事を頼むときの考え方について、ベテランSEOのマーク・ウィリアムズ=クック氏がアドバイスした。
検索で成功を目指す企業にとって、SEO会社との関係を「パーソナルトレーナーとの関係」のように捉えると、非常に有益だ。説明しよう
「あなたの仕事は私を鍛えること。結果が出なければあなたの失敗だ」という態度でパーソナルトレーナーのもとへ行く人はいない。なぜなら、「成功するためには、努力して継続する責任が自分自身にある」ことを理解しているからだ。トレーナーはその部分を代わりにやってくれない。
最適化も同様に、「数多くの小さな積み重ねを蓄積していくことで、流れを自分に有利な方向へ傾けていく」ものだ。つまり、習慣を変えることが求められる。
パーソナルトレーニングの例で言えば、「運動を週2回するだけで、あとは暴食を繰り返す」のではなく、「ジムに行くとき以外にも食事を改善する」といった、シンプルなことが該当する。悪い習慣を週2回の運動だけで帳消しにしようとしても、うまくいくはずがない。
これは、あまり考えずにコンテンツを量産し、その後SEO会社に「最適化して上位表示させてくれ」と依頼するのと何ら変わりない。この例における適切な行動変容は、「ユーザーリサーチ・検索意図のデータ収集・価値の提供といったユーザー中心のSEOプロセスをコンテンツ制作に組み込み、そのうえで細かな最適化の調整を加えていく」といったことだ。
確かに、SEO会社が「代わりにやってくれる」作業もある。しかし、最も効果的なパートナーシップとは、同じ目標に向かって共に取り組む関係だ。「あとはSEOをチャッチャッと片付けておいて」という丸投げの姿勢を取る組織をあまりにも多く目にする。そういった組織は、ほぼ例外なく失敗する。
SEO会社に任せきりではなく、助言をもらいつつ伴走の役割をSEO会社に果たしてもらうのが成功への鍵といえる。あくまでも主体は依頼主(あなたの企業)だ。
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