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“逆ピラミッド型”でコンテンツを書いて強力なSEO効果があった具体例を教えよう(後編)

この手法で作ったコンテンツは、複数のクエリに対して検索結果に表示され、一度に複数のスニペットを獲得するのに役立つだろう

強調スニペットに表示されるような強力なコンテンツを実際に執筆する方法を解説するこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。

後編となる今回は、前回説明した逆ピラミッド方式について、実例を交えて書き方を見ていこう。

記事の後半では、古参のSEOなら気になる「1ページ1コンテンツの原則」との関係や、実際にこの手法で作ったMozのコンテンツの例や、そのコンテンツが生み出した成果についても紹介する。

まず前編を読んでおく


検索エンジンで疑問に答えるSEOコンテンツに前置きは不要! “逆ピラミッド型”で書くべし
リード文
詳しい説明
コンテキスト
回答
詳細/データ
補足的質問
Google 質問?
回答
リンク
質問?
回答
詳細
データ
質問?
回答
今すぐ購入!
質問?
回答
詳細
データ
補足的質問
回答
詳細
title要素とは?
titleタグは、HTML要素の1つで……
プレビューツール
コードサンプル
なぜtitle要素は重要なのか?
優れたtitle要素を作るには?
無料30日間お試し
(再掲)

この戦術は、実際にどう役立つか?

検索エンジンで質問をしているようなクエリに対して、その問いへの回答を示すコンテンツの作り方として、前編ではこのようなコンテンツ構造を提案した。要は、こういうことだ:

  1. まず回答を示すことで、正しいコンテンツにたどり着いていることを感じてもらう。

  2. そのうえで詳しい解説やデータを示すことで、さらなる信頼感を醸成する

  3. 最初の疑問が解決したら生まれるだろうさらなる疑問に答える

これを実践するとしたら、具体的にはどんなものになるのだろうか。もっと具体的なコンテンツではどう見えるかお話ししよう。

内容の薄いコンテンツは信頼できない。

僕が心配しているのは、こうした解説を見て勘違いし、薄いコンテンツを作る人が生まれることだ。つまり、

  • 1つの質問とそれに答える1段落の文章だけのページ
  • 大量の内容の薄いコンテンツ
  • 膨大な数の質問に対する回答からなるページ

などをたくさん作成する人が出てしまわないかということだ。

そうしたコンテンツは、グーグルには、本当に内容の薄いものに見えると思う。「質問」「回答」「購入ボタン」しかないようなページは、あなたも嫌だろう。信頼できるようには見えない。コンバージョンも期待できない。

そういうページはグーグルには内容が薄いように見えるし、結局は実に多くのページを無駄に作成してしまうことになると思う。僕は実際にそうする人たちを見てきた。

逆ピラミッドを使用して、よりリッチなコンテンツを作成し、CTAにつなげる

あなたにやってもらいたいのは、次に示すようなページを作ることだ。

この作業には、かなりの時間と手間がかかる。

  1. まず、質問がある。そして、回答で誘導する。これがピラミッドの最上段だ。

  2. それから、詳細に入る。対象のトピックに強い関心を持つ人々が知りたがるようなことに踏み込んで、情報を増やせるようにする。

    次に、データを示す。元のデータがあれば、他の誰も提供できないようなデータがあれば、なお素晴らしい。

  3. 次に、さらに歩を進めて、補足的質問に答える。というのも、その質問に心から関心を寄せいている人には補足的な質問というものがあるからだ。

    そうした補足質問に回答できれば、非常に信頼できるコンテンツとなる。そのスニペットで検索結果に表示させられるだけでなく、何らかの形でそのコンテンツを見つけた人なら誰にとっても本当に役立つコンテンツになるんだ。

どうだろう、素晴らしいコンテンツだと思わないだろうか。

こうしたコンテンツを提供したうえで「もっと知りたい」などのCTAをうまく設置すれば、文脈にもよるが、良いリード(潜在顧客)を引きつけてコンバージョンをもたらすページになると思う。

Mozの例:「title要素とは」

もっと具体的な例で解説しよう。

これはMozのSEO Learning Centerで何度も使ってきたものだ。僕たちにはもちろんMoz Blogがあるが、人々が常に持っているような大事な質問に答える常設のページも用意している。たとえば、title要素に関するページもあり、当然ながらこれはSEOで大きなトピックだ。

このページは上のような構造だ。

  1. まず、すぐに質問が来る。「title要素とは?」の部分だ。

  2. 次に、回答を示す。「title要素はHTML要素で、これこれこういう役割を担い、SEOに役立つ」といった具合だ。これを文章形式で説明する。

    この部分が、強調スニペットに表示される。「title要素とは?」の疑問に答えてしまっているが、問題ない。相手はそれが知りたいだけで、Mozにそれが書かれているのことがわかった。素晴らしい。何も問題はない。

だが当然ながら、その質問をする人が本当に知りたいのは、title要素がどういった働きを持ち、それにどういうメリットがあって、SEOにどう役立つのか、title要素をどう書けばいいのか、といったことだ。

そこで僕たちは、さらに深く掘り下げて、最終的には3つか4つのコンテンツを組み合わせて1つの大きなコンテンツを作る。

結果として、そのページでは大変リッチな内容にまで踏み込むことになった。

  1. Mozが提供しているプレビューツールは人気が高い。HTMLコードのサンプルも提供している。HTMLでどう見えるかも示している。これで、一種の視覚的なリッチさが得られる。

  2. その後、補足的質問とその回答を提示している。「なぜtitle要素は重要なのか?」や、「優れたtitle要素を作るには?」といったことだ。

数百件の質問やフレーズに対して検索結果に表示できる能力が、1ページで得られる

SEOに昔から携わっている人は、こんな風に反論するかもしれない。

質問は1ページに1件ずつにしなければならない、これらの質問は1ページ1つに分割するべきなのではないか。

しかし興味深いことに、Mozがデータを追っている4000万件のキーワードのなかで、このコンテンツは200件を超えるフレーズ、200件を超える質問に対して検索結果に表示されていた。

つまり、最初に考えていた「titleタグとは」という検索だけでなく、「優れたtitleタグを書くには」のような検索に対しても上位表示されるのだ。

だから「1ページに1つの質問と答」にこだわる必要もないし、そうではないコンテンツの作り方をしても心配する必要はない。それが人々を引きつけるリッチで確固としたコンテンツなら、多くはそうした補足的質問に対しても検索結果に表示されるし、強調スニペットにも表示されるようになるのだから。

そうしたニーズをもってサイトを訪れた人々がこれらすべてのコンテンツをチェックし終わったら、ぼくたちは、

こんにちは、Mozではこうしたツールのいくつかを用意しています。よりリッチなtitle要素を書くのに役立ちます。ツールを使えば、title要素をチェックできます。30日間の無料トライアルを試してみませんか?

のように提案できる。

もちろん、僕たちは実験段階だし、あまり押しつけがましくしたくはないが、これはとてもリッチなコンテンツになる。複数の質問に回答できるだけでなく、強調スニペットに表示されるチャンスも複数になる。

この逆ピラミッドによるテクニックは理にかなっている。ウィン・ウィンの優れたコンテンツを書くのに役立つと思う。SEOにも有効だ。訪問者のためにもなるし、強調スニペットに表示される助けになることを願っている。

皆がどのような質問のためにコンテンツを書いているかや、そうしたコンテンツにどう変化をつけられるるか、質問に対してどう回答できるかについて教えてほしいし、一緒にディスカッションできれば最高だ。どうもありがとう。

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