はじめまして!キリンの加藤美侑です。連載始めます!
みなさん、はじめまして。キリン株式会社デジタルマーケティング部の加藤と申します。このたびWeb担当者Forumにて、私が現在担当しているブランドで実施しているデジタルマーケティング施策について、リアルタイムで解説していく連載を始めることになりました。
みなさんの会社には、デジタルマーケティングだけを専門に行う部署はありますか? 多くの会社では、宣伝・広告を担当する部署がデジタルマーケティングも兼任していたり、商品のブランドを担当する部署が、マス広告のついでにデジタルマーケティングも実施・管理しているのではないかと思います。
キリン株式会社では、「デジタルマーケティング部」が組織横断的にデジタルマーケティングを担当しています。
デジタルマーケティング部は、2014年に立ち上がった比較的新しい組織です。当時、日本国内の飲料業界は、伝統的なマス広告を中心にマーケティング活動をおこなっており、国内の他業界や海外の飲料業界と比較すると、デジタルマーケティング領域は大きな遅れをとっていました。
一方で、消費者は以前と違い、さまざまなデバイス、メディアから情報を取得し、商品を選択しているため、伝統的なマス広告では、十分に効果を上げることができなくなってきています。
そこで、キリン株式会社では、従来型マーケティング中心の体制から脱却し、デジタルマーケティングを強力に推し進めていくという方針を打ち出し、その姿勢を体現するため、社内から選抜された人材を集めて「デジタルマーケティング部」を創設した、というわけです。
デジタルマーケティング部のミッションは、事業会社であるキリンビール株式会社、メルシャン株式会社、キリンビバレッジ株式会社内のマーケティング、広告、メディア担当とともに、デジタルを含めたマーケティングを力強く推進していくことです。
私は現在、デジタルマーケティング部のブランドコミュニケーショングループの一員として、事業会社とともに、担当ブランドのデジタルを含めたマーケティングの推進を行っております(ちなみに、デジタルマーケティング部には他にデジタルメディアグループ、ダイレクト事業担当などがいます)。
私の担当しているブランドは、7つあります(2016年4月現在)。
まず、「氷結®」「本搾り™」「ビターズ」です。これらは「RTD(Ready To Drink)」と呼ばれる低アルコール飲料で、そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテルなどを指します。
そして、「GRAND KIRIN」「SPRING VALLEY BREWERY」という、クラフトビールの2ブランド。
「RTS(Ready To Serve)」と呼ばれるカテゴリの「ひんやりあんず」。
最後にウイスキーの「富士山麓」です。
この連載では、私の担当ブランドで実行したデジタルマーケティングの課題や目標、具体的な施策、その結果などを、できるだけ具体的に解説することで、デジタルマーケティングの現場の実態とインサイトを共有していければと考えています。
それともう1つ、連載の目的として、予算が少なく、担当者数が限られている企業であっても、役立てることができるようなデジタルマーケティングのノウハウを届けたい、ということがあります。
私がキリン株式会社に入社したのは2015年5月で、それ以前は国内調味料メーカーにて、デジタルを使った商品プロモーションの担当をしていました。
- Web担当者のジョブローテや引継はどうあるべきか? ミツカンの加藤美侑さんに聞いてきた
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/08/20/17788
商品プロモーションの担当が1人しかいなかったため、デジタルマーケティングについて社内の人から情報を得ることができず、本を読んだり、社外の人に聞いたりして情報収集していましたが、どうしても情報が遅かったり、少額の予算ではできないことが多く、頭を抱える日々でした。
この連載では、タイムリーな情報共有と少額予算でも活かせる情報を発信することで、過去の私のように困っている人の少しでも助けになれば、と思っております。
第1回記事はこちらです! → 爆発的にシェアされた「氷結」のさかなクンCMの裏側。その狙い・施策・効果とは?
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