食品宅配の 大地を守る会、ローソンが筆頭株主となり提携 店頭展開も開始
ローソンは3月21日、食品宅配の大地を守る会(本社千葉県、藤田和芳社長)の株式の33.4%を取得し、資本・業務提携すると発表した。ローソンが筆頭株主になる。大地を守る会は3月21日から、ローソンとヤフーが手掛けるネット通販「スマートキッチン」に一部商品の供給を始めたのを皮切りに、ローソン店舗への卸売りを進める。14年3月期の農産品の売り上げを現在の1.5倍に引き上げる計画だ。
大地を守る会の株主は現在、社員持ち株会が筆頭で、第2位が藤田社長。4月に大地を守る会が実施する第三者割当増資を、ローソンが引き受ける。ローソンは取締役を派遣して事業に参加する。
提携の第1弾として、「スマートキッチン」に有機野菜の提供を始め、取扱商品を拡大していく。
大地を守る会はここ数年、食品宅配事業が伸び悩んでいた。「事業拡大に向けてビジネスパートナーを探していた
」(事業戦略部)中でローソンが浮上。昨年12月から資本提携の協議を両社で進めていた。
大地を守る会は、全国に店舗を持つローソンと組むことで販路を拡大し、事業拡大を図る。店舗向けには生鮮品を扱う「ローソンストア100」から商品供給を始める。
ローソンは、らでぃっしゅぼーやとも資本提携しており、現在株式の10%を保有。ローソンは今後20%まで買い増すことを明らかにしている。らでぃっしゅぼーやは、すでにスマートキッチンへの卸売りを始めており、提携2社の商品をどのようにすみ分けるのかなど戦略が注目される。
・大地を守る会
→ http://www.daichi.or.jp/
・スマートキッチン
→ http://www.smartkitchen.co.jp/
・大地を守る会のプレスリリース
→ http://www.daichi.or.jp/info/press/2013/03/post-46.html
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