SEO Japanの掲載記事からピックアップ
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- rel="canonical"タグのハッキングにご用心
恐ろしや (Matt Cutts(mattcutts) on Twitter)グーグルのウェブスパムグループの隊長、マット・カッツ氏が次のようにツイートしている。
最近流行っているスパムはウェブサイトをハッキングしてハッカーのサイトに向けたrel="canonical"を挿入することだ。もしハッキングされた疑いがあったらチェックしてほしい。前回グーグルはクロスドメインのrel="canonical"タグをサポートしていることを伝えた。これを悪用すれば、他人のサイトを改ざんして自分のサイトに向けたrel="canonical"タグを密かに埋め込むことで、そのサイトへのリンクを自分のサイト向けのリンクとしてグーグルに認識させてしまえるのだ。
実際に、このようなスパム行為が発生しているようで、WebmasterWorldでディスカッションに挙がっている。
すべてのページにcanonicalタグが設定されスパムサイトに向けられているサイトをたまたま発見した。誰かがハッキングしてリンクジュースを吸い取るためにcanonicalタグを変えたのだろう。クロスドメインのcanonicalタグがサポートされた今、こんなことが普通に起こるようになっても不思議ではない。
重要なことであるにもかかわらず、canonicalはわずか1行のタグなので、見過ごしてしまいやすい。
日本は米国ほどハッキングが激しくないとしても、インターネットに国境はないも同然なので、十分に注意したい。
- SEOmozのランドも認めたクロスドメインのrel="canonical"の威力
rel="canonical"タグ最強 (SEOmoz)「rel="canonical"タグ」が「301リダイレクト」よりも早くグーグルに処理された実験結果を先週のこのコーナーで紹介した。Web担でおなじみのSEOmozのランド・フィッシュキン氏も、自分の検証から同じようにグーグルのrel="canonical"タグの処理の迅速さを確認している。
フィッシュキン氏がrel="canonical"の恩恵を受けたのは次のようなケースだった。
- ドメイン名を変更してサイトを移転したが、元のドメイン名のサイトはそのまま残しておきユーザーがアクセスできる状態にしておきたい。元のドメイン名のサイトの検索結果状態を新しいドメイン名のサイトに引き継ぎたい。
- 同じコンテンツ(記事)を複数のサイトに掲載していてどちらのサイトにもユーザーを訪問させるが、グーグルに対してオリジナルを明確にしておきたい。
このようなケースで301リダイレクトを使うと、ユーザーはリダイレクト先ページへ否が応でも転送されてしまう。また複数のドメイン名で同じコンテンツが存在すると、複製ページがオリジナルのページよりも検索結果の上に来てしまうことがある。
そこでrel="canonical"を使ったところ、元のページはユーザーにとっては元と変わらない状態で存在するが、グーグルは301リダイレクト相当に処理して指定先ページと統合(正規化)してくれた。しかも速やかにだ。
rel="canonical"タグは正しい使い方ができれば、本当に期待どおりの効果を享受できそうだ。
- 経路検索で目的地に多く指定される → プレイス検索で上位表示される!?
新たなランキング要因になるか (Geeking with Greg)グーグルのプレイス検索で検索結果ページに表示されるには、キーワードとの関連性や距離、レビュー、サイテーションなどさまざまな要因が関わっていると考えられ、ウェブ検索と同様に、ランキングアルゴリズムは解き明かされていない。
グーグルが今年後半に参加するイベントでプレゼンテーション予定のプレイス検索のランキング要因に関わるドキュメントを、グレッグ・リンデン氏が解説している。この中に非常に興味深い記述がある。
経路検索の目的地が上位表示に関わってくるというのだ。
たとえばユーザーがA地点からB地点への経路を検索したとする。B地点を目的地とした検索が多ければ多いほど、B地点に興味を持っているユーザーが多いと考えることができる。したがってB地点を検索結果に出せばユーザーの利便性が増すという理論が成り立つ。
ドキュメントによれば、このデータはまだほとんど使われておらず使われ始めたばかりで、どんな検索に役立ちまたパーソナライズ検索に使えるか検証したいとグーグルは考えているとのことだ。
- 際立つリンクはグーグルの評価が高い
PageRankはリンク先に均等には渡らない (Search Engine People)他のリンクと比べて「卓越」しているリンクはグーグルの評価が高いのではないかという仮説をSearch Engine Peopleのランディ・ピッカード氏が立てている。
ピッカード氏が言う「卓越」とは次の2つだ。
- クリック率
クリックされるリンクというのは、それだけユーザーが訪れるということを示す。故によくクリックされるリンクを高く評価する。 - 出現場所
グーグルは、ヘッダーやフッター、サイドバー、メインコンテンツのようにウェブページを分割して見ていて、どのパーツ・エリアに現れるかに応じて評価を変えている。たとえばメインコンテンツのリンクはフッターのリンクよりも評価が高い。
どちらもグーグルが申請した特許に書かれていることで突拍子もない推論ではない。2番目の出現場所による評価の違いはほぼ間違いなく実装されているだろう。クリック率はどうであろうか。計測するのが難しいだろうし簡単に不正操作されそうに思える。
- クリック率
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
パンダ・アップデートがユーザーの行動も見ているのではないかという分析と検索業界の重鎮5人が検索の未来を占う記事を今週はピックアップ。
- Googleパンダアップデートにはサイトのソーシャル活性化が効果的?
パンダはいろいろ見ているようだ - 5人の賢人が検索の未来をズバリ予測
当たりそうな予言も
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