TwitterやFacebookで共有されたリンクが検索順位に直接影響する――グーグルとBingが明言
グーグルとBingは、TwitterやFacebookで共有されたリンクが検索順位に直接影響することを認めた。リンクグラフに与えるであろう2次的なプラス効果とは別に影響があるということだ。
米国時間12月1日時点、ダニー・サリバン氏による素晴らしいインタビュー記事を通じてのことだ。
SEO関係者の間では以前から推測されていたことだとはいえ(実際2009年11月の段階で、グーグルとBingがTwitterとの提携を発表したことを受けて、業界内の大勢がそう断定していた)、正式に確認を得られたことは大きな前進だ。
サリバン氏の記事では、そのほかにもう1つの重要な情報が明らかになった。
ダニー・サリバン: ある記事がTwitterで大量にリツイートされたり参照されたりした場合、検索エンジンは、そうした状況自体をシグナルとして考慮するのでしょうか?(そこから生成されるnofollow属性のないリンクを見つけること以外に)
グーグル: はい、シグナルとして利用しています。オーガニック検索とニュース検索の順位決定におけるシグナルとして利用されています。また、何人が記事を共有したかを記録することにより、ニュースのユニバーサル検索を強化するのにも使っています。
Bing: われわれは、確かにユーザーのソーシャル・オーソリティに注目しています。フォローしている人の数とフォロワーの数をチェックしますが、これは通常の検索結果に少し影響することがあります。Bingソーシャルネットワーク検索ではその影響がはるかに強くなります。「最も一致する結果」で並べ替えると、オーソリティが高い人のツイートが上位になるでしょう。
サリバン: ツイートした人のオーソリティを計算し、それをその人のTwitterページに付与するような試みをしていますか? もし計算しているのなら、その人物が誰なのかを「把握」しようとしているのでしょうか?
グーグル: はい、書き手の質を計算して利用しています。実世界でどういう人なのかは調べていませんが(^_^)
Bing: はい、ツイートする人のオーソリティを計算しています。著名人やパブリッシャーについては、素性とオーソリティを関連づけています(たとえば、「ダニー・サリバン」というクエリ)。
サリバン: ツイートした人物に応じて、リンクを加重するような計算を行っていますか?
グーグル: はい、これをシグナルとして利用していて、特に(Googleリアルタイム検索の)「トップリンク」セクションでは重視しています。オーサー・オーソリティはページランクから独立していますが、通常のウェブ検索では今のところ限定された状況でのみ利用されています。
Bing: はい。
上に引用したやり取りから、TwitterとFacebookにおけるリンク共有行動の評価は、共有を行う人や組織に基づいて行われていることが分かった。その際のスコアを、グーグルは「オーサー・オーソリティ」(Author Authority)、Bingは「ソーシャル・オーソリティ」(Social Authority)と呼んでいる。
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