伊藤忠商事(本社東京)は11月22日、中国のEC市場で商品卸を開始すると発表した。台湾、香港のEC企業に相次いで出資し、伊藤忠が取り扱うブランド衣料、雑貨、化粧品を提携先企業を通じて販売していく。
香港のフォーチュン・リンクに数千万円を出資し、株式の10%を取得。フォーチュン社は今年4月に事業を開始した新会社。中国で郵政事業を行うチャイナポストと提携して、中国全土に短期間で商品を発送している。
伊藤忠はアパレルなどを卸していく予定。第1弾として米バッグブランド「レスポートサック」を提供していく。5年後に販売ベースで300億円の売り上げをめざす。
台湾ではピーシー・ホーム・ストアーに対し数億円を出資、約10%の株式を取得した。ピーシー社は自ら家電などを販売するとともに、約8700社の出店者、約300万点の商品を取り扱うECモール運営事業者。ポータルサイトを運営するピーシー・ホーム・オンラインのEC事業として始まり、10年4月に独立している。
日本のアパレルや化粧品などを提供していく。あわせて、ECのノウハウを提供するとともに、ピーシー社のビジネスモデルをプラットフォームとして、アジア各国に広げていく計画も明らかにしている。
・台湾ネットショッピング大手 PCHOMESTORE社と戦略的資本提携(ニュースリリース)
→ http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/101122_02.html
・香港ネットショッピングFortune Link (Global)社との資本業務提携について(ニュースリリース)
→ http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/101122.html
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