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オフラインからオンラインへの効果も測ろう

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オフラインからオンラインへの効果も測ろう

次もあるECサイトの例だが、まだサイトを立ち上げたばかりで、メルマガなど会員リストはなく、この月はオンラインでのキャンペーンも特に行っていなかった。この月行った施策は、全国紙に「サイトのURLを記載した大きな広告」を何度か打つというものだった。下図をご覧頂こう。

図2:日別のページビュー数のオフライン広告による効果
図2:日別のページビュー数のオフライン広告による効果

ご覧の通り、新聞広告を見てサイトにアクセスしていると思われるピークが形成されている。特にアクセスを判別する仕掛けはしていなかったが、それでもこのようにおおよそはそれぞれの新聞広告の効果を知ることができる。

もし、新聞広告ごとの効果を測定したいのであれば、メルマガの効果をダミーパラメータで計測した方法とは少し異なるが、新聞広告に表示した特定のURLを入力したかどうかがわかるように仕掛けしておけば、新聞広告をきっかけにサイトを利用した行動の効果を精度高く測ることができる。

たとえば、新聞広告で表示したURLがhttp://tinyurl.com/ad1やhttp://tinyurl.com/ad2というもので、これを入力するとリダイレクトして、実際にアクセスするページはそれぞれ次のURLに飛ぶ設定であったとしよう。コンテンツはまったく同じでもURLを変えておく。

http://www.example.co.jp/shop/campaign_newspaper200901_1.html
http://www.example.co.jp/shop/campaign_newspaper200902_1.html

この長いURLは短期的には検索エンジンにすぐ登録されるものでもないと想定し、このURLのページビュー数が新聞広告からサイトを訪問した効果として計測すればよい。

まとめ

  • キャンペーン効果を見るには日別トレンドを使う
  • メルマガなどオンラインの広告効果はダミーパラメータで計測
  • 新聞広告からサイトへの訪問も把握できることがある
  • 少しの工夫でオフライン広告からオンラインへの効果測定を

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