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シルバーエッグ、AIレコメンド「アイジェント・レコメンダー」をハートコアにOEM提供

7ヶ月 2 週間 ago

AIレコメンドツール「アイジェント・レコメンダー」を提供するシルバーエッグ・テクノロジーは4月28日、DX支援などを手がけるハートコアと業務提携契約を締結したと発表した。

ハートコアは、DXを支援するソフトウェアやコンサルティングを提供する企業。主力製品であるHeartCore CMS、RPAの開発、保守、メンテナンスやタスクマイニングなどを提供している。

業務提携により、シルバーエッグは「アイジェント・レコメンダー」をハートコアにOEM提供。高度なリアルタイム・レコメンド技と、CMSプラットフォームを融合させることで、顧客体験の向上とコンバージョン最大化に貢献する新たな価値創造をめざすとしているす。

コンバージョン向上を支援するレコメンド機能「アイジェント・レコメンダー」をHeartCore CMSに搭載する。シルバーエッグは、ユーザーの行動情報を学習してニーズを予測するAI搭載リアルタイム・レコメンドサービスの提供を予定しているとし、パーソナライズされたコンテンツをリアルタイム提供し、コンバージョン率向上と顧客体験の最適化をめざす。

今後は両社の知見・技術を融合し、新たな顧客体験の創造に向けたビジネスの共同開発、価値の提供に取り組み、サービス内容や提供方法、ユーザーサポート体制の具体化に向け協議を進めていくとしている。

鳥栖 剛

グーグル、現状のままクッキー維持へ方針転換

7ヶ月 2 週間 ago

グーグルは「Chrome」のサードパーティークッキーを廃止せず、ウェブの閲覧に適用される設定を利用者が選択できるようにすると、2024年7月に計画を変更していた。それを受け、サードパーティークッキーの応否を選択するプロンプトが展開されるとみられていたが、ここへきてグーグルはその計画も撤回した。サードパーティークッキーの選択プロンプトは展開せず、現在のアプローチを継続する。利用者は引き続き、「Chrome」の設定画面から最適なオプションを選択できる。

Next steps for Privacy Sandbox and tracking protections in Chrome
https://privacysandbox.com/news/privacy-sandbox-next-steps/
Chromeのプライバシーサンドボックスとトラッキング保護:今後のステップ
https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/privacy-sandbox-next-steps/

noreply@blogger.com (Kenji)

ecbeingがSBSグループと業務提携、メーカーの通販事業を包括支援

7ヶ月 2 週間 ago

EC構築プラットフォーム「ecbeing」を提供するecbeingは4月28日、総合物流企業グループSBSグループの持ち株会社SBSホールディングスと、同グループで運営代行・フルフィルメントをワンストップで提供するマーケティングパートナーと業務提携を締結したと発表した。

業務提携の目的は、統合的なフルフィルメントや高度なデジタルマーケティングの実施。メーカーのEC・通販事業を次のステージへと押し上げるための総合的な支援体制を構築するとしている。業務提携を通じて次の取り組みを実現していくという。

  • ECと既存通販チャネルの統合支援
    • ECと従来の販売チャネルを円滑に融合し、統合したオムニチャネル戦略の立ち上げから運用まで総合的にサポートする。
  • 「ecbeing」の技術力とノウハウの活用
    • EC構築プラットフォーム「ecbeing」の技術力と、デジタルマーケティングのノウハウを活用し、メーカーの通販事業を支援する。
  • フルフィルメントの強化
    • マーケティングパートナー社の豊富なバックヤード業務やフルフィルメントのノウハウを生かし、メーカーが直面する物流や運営課題の解決を支援する。
  • デジタル人材の育成
    • 業界の未来を支えるデジタル人材の育成を推進し、継続的な成長を支える仕組みを構築する。

SBSグループの連結売上高は4481億円

SBSホールディングスは、総合物流企業グループであるSBSグループの持ち株会社。東証プライム市場に上場し、2024年12月期のグループ連結売上高は4481億円。1987年の創業以来、物流ならびに物流に付帯するサービスを充実させ、ワンストップの物流サービスを提供している。

グループ内には、食品から超重量物までさまざまな商品を扱う企業群、路線、区域、即日配送まで多様な配送形態に応える企業群、物流施設開発、環境物流などの専門的な企業群を有する。各専門業界のBtoB物流で培ったノウハウと、大規模拠点開発・運用能力、テクノロジーへの投資と研究開発力、自社ラストワンマイル網の構築を資源とし、2023年にEC運用プラットフォーム「EC物流お任せくん」をリリースした。

マーケティングパートナー社は、EC支援と自社EC運営がメイン業務。EC物流の運用構築からカスタマーサポートや商品登録など、日々のサイト運用業務までをカバーする。食品・アパレル・医薬品・医療機器など多種多様な品目のEC支援経験があり、業界ごとの必要業務や関連法などを踏まえたスムーズなサポートを実現している。要望にあわせた柔軟なカスタマイズメニューをもとに、スタートアップから大規模荷主までフルフィルメント戦略の実現や改善を支援する。

鳥栖 剛

「AIを推す」のではなく「AIの推し」になれるように。SEOとLLMOの間とこれから【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

7ヶ月 2 週間 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年3月29日~4月25日のニュース

新年度になり、登壇依頼をいただくことも増えているのですが、そのなかで「LLMO(Large Language Model Optimization)について講演してほしい」「Googleの『AI MODE』が国内で導入された時のことを想定しておきたい」などのお話があり、いよいよAIは不可避であることを痛感している日々です。生成AIによる業務効率化や品質向上を実感している人も増えていると思いますが、私の業務域では「SEOからLLMOに変わるかどうか」の狭間に立っていることをひしひしと感じるようになってきました。「SEOとLLMO」なのか「SEOからLLMO」なのか。いずれにせよ、EC業界でも情報を取得するに越したことはないですね。

AI時代でも信頼とブランド力は大切

SEOは終わらない!AI時代における“信頼”と“ブランド”の力(アレイダ・ソリス氏にブランド強化についてインタビュー) | ミエルカチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=REqCR7weB-U

ブランドは要するに「エンティティ」という意味合いです。企業でも、商品でも、人でもいいのですが、私たちが認識していて、親しみがあって、信頼できて何かしらメリットがあると感じられるものです(00:39)

Googleとしても「これは信頼できる」と判断するための非常に分かりやすい手がかりのひとつとなっているのです(02:33)

最終的に私たちはすでに信頼していたり親しみのあるブランドを選ぶという、ある意味当然の行動を取ってしまいます(03:28)

Faber Company 鈴木謙一氏とSEOコンサルタントのアレイダ・ソリス氏の対談。今後のSEOについて、有識者の貴重な見解を聞ける大変有益な動画です。そのなかから、アレイダさんの印象的な発言をピックアップしました。

読み方がわからない未知のブランド、出自が怪しい商品もECモールに出品されるなかで、「知っている」「見たことがある」「友達が使っている」などの情報は確かに安心感につながりますよね。

自社がそうなることは「AI Overview」や生成AIのリサーチで引用される際にもCTRに影響しそうですし、指名検索を獲得できるブランドになることがますます重要になることは想像に難くありません。

角度を変えれば、影響力のあるYouTuberやインフルエンサーとコラボして接触頻度を高めることも一つの手かもしれません。

ブランドというのは、自然な流れの中で育まれていくものだと私は思っています(07:39)

大切なのは、正直に、そして自分の言葉で情報を発信することだと思っています。AIが生成したような中身の伴わない投稿ではなく、自身の経験をそのまま伝えることが最も効果的です(08:12)

かつては「アルファブロガー」という言葉もよく使われていましたが、そういった人たちもブログ黎明期から発信を積み重ねてきたからこそではないかなと思います。

私は「さこっち」というニックネームをSNSでも使い、実際にその名で呼んでもらえることが多いです。現在「さこっち」で検索すると、私のサイトやXのアカウントが上位に表示されると思います。創業当初は他の「さこっち」さんが上位にいましたし、Xには「さこっち」をハンドルネームに使用しているアカウントが200以上あったことを確認しています。

創業当初「SEOをしているのに『さこっち』で出てこないじゃないか」と言われ、悔しさと共に「SEOを主業とする上でそれは良くない」と感じて、積み重ねてきた結果ではないかと感じます。

今では「さこっち」は私の代名詞となり、Googleも「『さこっち』といえば酒匂雄二」となっているのかなと思うと、アレイダさんのお話もごもっともですね。

AI時代でもその知識やスキルの多くがそのまま有効であると実感しているからです(13:40)

SEOからLLMOに変わるのか、並び立つのか、それともどちらかがもう一方に包含されていくのかは現時点ではわかりません。けれど両者は背反するものではなく、これまでのSEOという幹にLLMOという枝葉がついて、それらが一体となって大樹になるのではないか――そんな気がしています。

SEOとLLMOは別物ではなく、真摯にSEOに取り組んでいる人はLLMOにも自然と対応していけるのではないかと考えています。

Googleには通用しないものの、一部で「ChatGPT search」を欺く手法などもリークされていますが、そうした裏技はすぐに淘汰されていくでしょう。それでも、ブラックハット的な手法が次々生まれるイタチごっこは、これまでのSEOと似たような状況になることも想像に難くありません。

だからこそ「SEOに加えLLMOを実践していく」というよりは、ユーザーの課題、悩み、疑問、探し物に対して自社の答えを用意しておく、親切で丁寧なSEOを心がけていけばいいのではないか。現時点ではそう捉えています。

「生成AIが便利、手放せない」と推すのではなく、価値ある独自性の高いサイトをユーザーのために制作し、運営に労力を割くことで、みなさんのサイトがAIの推しになれるよう努めていくべきなのかもしれませんね。

要チェック記事

マーケティング関連

老舗鮮魚店の「売り物にならない魚」詰め合わせ、発売1時間で完売…「見て楽しい」「標本に」 | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250409-OYT1T50003/

"変わった魚、入荷しました" "Xに投稿、4分で買い手"

餌や廃棄していた魚が2500円の商品に。それ自体が収益源とは言えないまでも、SNSで話題になり言及数が増えて指名検索につながる。そうして本来の主力商品への呼び水となる。店頭の実演販売やワゴンセールのようなことをWebに置き換えてみると面白いですよね。

同姓同名261人、タナカヒロカズついに会社化 何売るの? | 日経MJ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC112ES0R10C25A3000000/

私のクライアントにはアニメキャラと同姓同名の人がいて、スタッフ紹介ページのアクセスが急増したこともありましたが、

"同じようなのが集まってちょこちょこやっている、ミニオンズみたいなものです"

有名製菓メーカー、印刷所、農家、さまざまな同姓同名の人が集まってできた会社の活動、おもしろいですね。これも1つの指名検索によるブランディングなのかも?

同姓同名の有名人とは別に、自分の人物のエンティティをどう認識させる? | Web担当者フォーラム
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/04/10/48966

"自分のほかに同姓同名の有名な人物がいる場合も、Googleはそれぞれ別のエンティティとして識別できます"

上記の記事とあわせて。どこで何をしている誰なのかをしっかり発信していくことで、同姓同名でも識別させることは可能ということ。昔、学校で習った「5W1H」がSEOに生きる日がくるとは……。私も「さこっちオブさこっちインジャパン」をめざします。

SEO、検索関連

【コラム】SEOの辻正浩さんにインタビューしたらその使命感に圧倒された | アナリティクスアソシエーション
https://a2i.jp/column/post-38415/

SEO界隈ではその名を知らぬ人はいないであろう、辻正浩氏。

"「検索」という人々の活動は決してなくなりません。SEOは、そうしたプラットフォームやデータベースに適切な情報を反映することです。そう考えれば、検索もSEOも、百年続くと思っています。
一方で、中途半端な今のSEOは無くなっていくでしょう。特に 質を軽視したコンテンツマーケティングはもう無くなります。"

検索もSEOはなくならず、形を変える。そこを見据えたサイト運営を心がけなければいけないですね。

"本当に人々が求めている大切な情報や、不測の事態の速報は、AIでも簡単には置き換わりません。むしろAIが苦手なところだとさえ思っています。"

AIが普及していくからこそ、「AIができないこと」「人だからこそできること」にフォーカスするのも、冒頭のアレイダ・ソリス氏と近しい見解ではないかと思います。

“ゲーミングドメイン”「.esports」、Googleスタッフから「SEO効果はない」とあっさり斬られる。eスポーツチームにうってつけと宣伝してたのに | AUTOMATON
https://automaton-media.com/articles/newsjp/web3-domains-20250421-335883/

「.esports」トップレベルドメイン(TLD)を販売する者がSEO効果を謳い文句にした宣伝を行ったところ、Googleのジョン・ミューラー氏が「そんな効果はない」と断言。現在、元の宣伝投稿は削除されていますが、ジョン・ミューラー氏の指摘は確認することができます(https://bsky.app/profile/johnmu.com/post/3lmtdhn36b22o)。

"このようなTLD ではSEOにプラスの効果はありません"

以前に比べると減りましたが、時々「そのドメインではSEOに不利なので乗り換えを勧める」という営業を受けたという話を聞くことや、商材名やサービスを冠した「shouzainonamae.com」のようなドメインのSEO効果を謳う動画にも出会うことがあります。

読みやすいドメイン、覚えやすいドメインはユーザーにとって親切ですし、ブランディングの観点では大切ですが、SEO効果はないことを改めて認識しておきたいですね。

海外カンファレンス参加レポート 2025年春brightonSEOのセッションとイベントまとめ | アユダンテ
https://ayudante.jp/column/2025-04-21/13-00/#a02

英国・ブライトンで定期開催されている世界最大級のSEOカンファレンスに参加したコガン・ポリーナ氏のレポート記事。非常に有用な情報をまとめてくれています。そのなかの1つとして、

"偽著者プロフィールやフェイクの口コミを用意する文字通りE-E-A-Tの偽装の話だったので、ショックで頭が真っ白になりました(笑)"

「E-E-A-T」も広く知られることになり、「『E-E-A-T』施策」みたいな言葉を見聞きすることも増えました。

「『LinkedIn』がSEOに強い」みたいな話から生成AIでプロフィール画像を作成、権威がある風の人物を仕立て上げ、コンテンツの著者・監修者にしているといった話も聞くことがあるのですが、こうした偽装工作が通じるものではないですよね。

今、みなさんにお伝えしたいこと

ChatGPTに対する「ありがとう」や「お願いします」といった礼儀正しい言葉が数十億円分の電力消費につながっているとOpenAIのサム・アルトマンCEOが発言 | Gigazine
https://gigazine.net/news/20250421-politeness-could-be-costly-ai/

OpenAIのサム・アルトマンCEOがXで発言した内容が話題になっています。口調から冗談のようだとも言われていますが、

"2024年後半に発表されたある調査では、アメリカ人回答者の67%がチャットAIに対して礼儀正しく接していると回答しています。礼儀正しく接していると回答した人のうち、55%が「それが正しいことだから」と回答し、12%は「AIの反乱に備えてアルゴリズムをなだめるために礼儀正しく接している」と回答"

それだけたくさんの「ChatGPT」ユーザーが「ありがとう」と打ち込んでいれば、大量の電力を消費するのは、あながち間違っていないのかもしれません。

そのなかで「AIの反乱に備えて」というのはSF映画のようですが、私の周りでもAIにお礼の言葉を投げかけている人は圧倒的に多いと感じます。かくいう私もその一人。

一方で、AIと会話をすることが増えたからではないかもしれませんが、最近、改めて人と人での礼節の大切さを再認識することも。「こんにちは」「ありがとう」「ごめんね」といったシンプルな言葉をかけるだけで円滑に進むはずのコミュニケーションが、「伝わるだろう」「俺は悪くない」といった思い込みで軋轢(あつれき)を生むシーンに度々遭遇しています。ふと立ち止まり、人に対する敬意などの思いが不足していないか省みたいですね。

AI=あい=愛。私たちの国の言葉の始まり2つで表されるかたち。AIに触れる機会が増すことで、人への愛を失わないようにしていきたいものです。

それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

酒匂 雄二

エアークローゼット、新品アイテムの購入が可能に。レンタルサービス「airCloset」に機能追加

7ヶ月 2 週間 ago

エアークローゼットは、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」に新品アイテムの購入機能を追加した。利用者はレンタルサービスを通して実際に洋服を着用した上で、新品アイテムを購入できる。

「airCloset」では従前から、利用者がレンタルで実際に着用しながら、気に入った洋服を購入できるサービスを提供している。新機能は、利用者が現在レンタルしている商品だけでなく、過去にレンタルした商品も新品を購入できる仕様で、「気に入ったアイテムは新品でも購入したい」という顧客の声に応えて追加した。

「airCloset」の利用者が購入可能なアイテム
「airCloset」の利用者が購入可能なアイテム

「airCloset」の利用者はレンタルで洋服を試した後に購入できるため、衝動買いやサイズとデザインのミスマッチを防ぎ、必要かどうかを見極めた納得感のある買い物ができる。

新機能は、エアークローゼットが2023年にサービス提供を終了した提案型ファッションEC「airCloset Fitting」で提供していた「気に入った洋服の新品を購入する」という体験を、「airCloset」の新機能の追加で引き継いだ形。レンタルで洋服との出会いを創出し、気に入ったアイテムを新品で購入することで、1着の洋服をより長く大切に楽しめる体験を提供する。

2025年6月期売上高は48億円超を見込む

エアークローゼットの2024年6月期連結業績は、売上高が42億1600万円(前期比12.7%増)だった。営業損失は3500万円(前期は1億8800万円の損失)。

2025年6月期の連結業績は、売上高は前期比14.3%増の48億1800万円、営業利益は3200万円を計画している。

エアークローゼットの2024年6月期実績と2025年6月期の計画。「mall事業」は、商品を自宅でレンタル利用してから購入できるメーカー公認の月額制レンタルサービス「airCloset Mall(エアクロモール)」(画像はエアークローゼットのIR資料から追加)
エアークローゼットの2024年6月期実績と2025年6月期の計画。「mall事業」は、商品を自宅でレンタル利用してから購入できるメーカー公認の月額制レンタルサービス「airCloset Mall(エアクロモール)」(画像はエアークローゼットのIR資料から追加)

エアークローゼットのサステナブルの取り組み

エアークローゼットは洋服のサステナビリティ・循環型のサイクルを意味するサーキュラーファッションを推進している。

通常のアパレル商品の販売モデルである「すべての衣服をユーザーが保有し、使用後は可燃ごみとして廃棄する」フローと、「airCloset」で衣服のレンタル(シェアリング)を行う」フローを比較したところ、「airCloset」ではこれまでにCO2排出削減19%と廃棄物排出抑制27%の効果が推計されている。

現在はシェアリングモデルのファッションレンタルサービスの運営に加えて、レンタル提供を終了した洋服を販売する「エコセール」、アパレル販売員が制服として利用した商品を再活用する「アパレル販売員向け衣服シェアリング」などを運営している。自社で取り扱うすべての洋服は、焼却・埋め立て処分しない、衣服の廃棄ゼロを推進している。

エアークローゼットが実施しているサステナブルな取り組み
エアークローゼットが実施しているサステナブルな取り組み
大嶋 喜子

アダストリア、原宿に広さ230坪の「and ST」旗艦店を開店。他社との協業プロモーション+インバウンド顧客拡大をめざす

7ヶ月 2 週間 ago

アダストリアは4月24日、ECモール「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」を、東京・原宿に開店した。

自社ブランドの販売に加えて、アルビオンが運営する「PAUL&JOE」など他社ブランドの取り扱い、「サンリオキャラクターズ x and ST」などアダストリアブランドとIPのコラボレーション、飲食コーナーなどを展開。他社との協業プロモーションも推進する。

アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」 原宿に開店した「and ST TOKYO」の外観
原宿に開店した「and ST TOKYO」の外観

「and ST TOKYO」は、他社と協業しながらメディアとモールの機能も併せ持つストアをめざしている。店舗面積は約760平方メートル、取扱SKUは2000種類超。若年層とインバウンドが顧客ターゲットで、年間集客目標は100万人を掲げている。

開店初期のインバウンド客の比率は来店客全体の50%を見込む。多言語対応のスタッフを配置し、インバウンド顧客の拡大を図る。

アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」
他社との協業エリアの詳細。コンテンツは2週間から1か月の期間で入れ替える

店舗ではポップアップ、デジタルサイネージ、店頭サンプリング、店内放送などを実施し、「and ST TOKYO」そのものが情報発信メディアとして機能するという。

アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」
「and ST TOKYO」の店内の一部。アダストリアの人気ブランド、他社ブランド、IPとのコラボレーションなど幅広く展開する

アダストリアは2025年9月1日にホールディングス体制への移行を予定している。グループ会社の1つであるアンドエスティの小林千晃取締役CBO(アダストリア執行役員ビジネスプロデュース本部長)は、メディア向けの「and ST TOKYO オープニング発表会・内覧会」で次のように展望を説明した。

「and ST」のリアル店舗ができたことで、ECとリアル店舗の連携でエンゲージメント向上が見込める。また、「and ST」ではスタッフが作る企画も成果を上げている。企画の発表の場としても「and ST TOKYO」を活用していく。さらに、インバウンド顧客獲得の観点でも「and ST TOKYO」から拡大させていきたい。

アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」  アンドエスティの小林千晃取締役CBO
アンドエスティの小林千晃取締役CBO

また、アダストリアの木村治代表取締役社長CEOは「事業構造の変革は5回目のチャレンジ。持株会社体制への移行により、各社がこれまで以上にスピード感を持って事業運営できる体制にする。原宿での旗艦店の開店は、5回目のチェンジの軸となる」と説明した。

アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」  アダストリアの 木村治 代表取締役社長CEO
アダストリアの木村治代表取締役社長CEO
アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」  アダストリアの事業改革の変遷
アダストリアの事業改革の変遷

「and ST」では、2022年から他企業向けのオープン化と他社ブランド製品の取り扱いを本格化。現在の出店は33ブランドとなっている(2025年4月23日時点)。IPコラボ商品の販売やポイント連携などを活用した新規顧客獲得が進み、会員数は2000万人超。

アダストリア 「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」
「and ST」では、スタッフによるスタイリングサービス「STAFF BOARD」、ライブショッピングなどさまざまなコンテンツを展開。「STAFF BOARD」は台湾のEC市場でも展開しており、成果を上げている

店舗概要

  • 店名:and ST TOKYO
  • 住所:東京都渋谷区神宮前1丁目14番30号 WITH HARAJUKU 1F
  • 営業時間:平日11:00~21:00/土日祝:10:00~21:00
大嶋 喜子
高野 真維

コンタクトEC大手のパレンテ、OMO型実店舗コンタクトレンズショップ「レンズアップル新宿」を開設

7ヶ月 2 週間 ago

コンタクトレンズECサイト「レンズアップル」を運営するパレンテは4月26日、ECサイトとリアル店舗が融合したOMO型店舗「レンズアップル新宿」をオープンした。

「レンズアップル新宿」は、ECサイトで購入した商品を店舗で受け取ることができるほか、店舗で購入したコンタクトレンズをその後はオンラインで簡単に再購入できるようにしている。

「レンズアップル新宿」はコンタクトレンズ購入時の待ち時間を解消するため、モバイルオーダーサービスを導入。ユーザーはレンズアップルのECサイトで事前注文をするだけで、来店後すぐに商品を受け取ることができる。

コンタクトレンズと度数がわかれば、スムーズに購入でき、会員登録後は会員証を提示するだけで簡単に購入できる。返品・交換手続きも店頭で対応する。

そのほか、店舗ではコンタクトレンズの無料試着サービスも展開。試着チケットを定期配布し、クリアコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズを問わず、多数のコンタクトレンズを自由に試着できる。

パレンテの2024年6月期売上高は328億円

パレンテは1977年設立、千葉に本社を置く企業。資本金は1000万円。事業内容はECフルフィルメント事業、コンタクトレンズ小売事業(店舗販売・インターネット通販)。求人情報サイトによると2024年6月期の売上高は328億円、従業員数は216人(2025年現在)。

2002年からコンタクトレンズ販売を開始し、「安心・安全・スピード配送」をモットーに国内正規品のコンタクトレンズを取り扱う。EC事業は2008年から本格参入し、現在は自社ECサイトのほか、「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などに出店。2024年12月には延べ注文件数4500万件に達しているという。「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」で4年連続受賞など、複数のEC関連のアワードの受賞歴がある。2013年から自社製品のコンタクトレンズ「WAVEワンデー」を販売。物流拠点を仙台、千葉、名古屋、岡山の4拠点に構える。

鳥栖 剛

ニッセンがスムーズでストレスのないログイン体験を実現。「パスキー」によるパスワードレス認証を導入

7ヶ月 2 週間 ago

ニッセンはこのほど、公式アプリやECサイトへのログインに、生体認証によるパスワードレス認証を導入した。顔認証や指紋認証でのログインを実現している。

ニッセンがスムーズでストレスのないログイン体験を実現。「パスキー」によるパスワードレス認証を導入
ログイン時の離脱抑止も目的に生体認証を導入(画像はニッセンHPから編集部がキャプチャ)

ニッセンの生体認証はCapyが提供する「生体認証ソリューション(パスキー)」の導入で実現した。BIPROGYのECオムニチャネル事業をオールインワンで実現するSaaS「Omni-Base for DIGITAL'ATELIER(オムニベース フォー デジタラトリエ)」のオプション機能として導入された。

ID・パスワード方式は、ユーザーのパスワード忘れや入力の手間からログイン時点での離脱が発生、ビジネス機会の損失につながるといったケースがある。これは多くのECサイト運営での課題にあがっている。

ニッセンでも課題となっていたため、スムーズでストレスのないログイン体験を実現するために「パスキー」によるパスワードレス認証の導入を決定したという。導入は2023年12月に本格開発をスタートし、数か月で導入を実現した。

今回導入したパスキーの特長は次の通り。

パスワードレス認証

従来のパスワード入力を不要とし、スマートフォンの生体認証機能(指紋・顔認証)を活用。

セキュリティ向上

フィッシング詐欺や不正アクセスのリスクを大幅に低減。

ユーザビリティ向上

ワンタップで迅速にログインでき、ストレスのない利用体験を提供。

FIDO規格準拠

国際認証標準に適合し、広範なデバイスでの利用が可能。

鳥栖 剛

Googleが品質ガイドラインを改定─AI生成コンテンツは“見抜かれ”、評価される

7ヶ月 2 週間 ago

この記事は、2025年 4月 9日に Search Engine Land で公開された Danny Goodwin氏の 「Google quality raters now assess whether content is AI-generated」 を翻訳したものです。

Googleは最新の検索品質評価ガイドラインにおいて、AIなどの自動生成ツールによって作成されたコンテンツに対し、最低評価を付ける可能性があることを明確にしました。

この変更は、Googleのシニア検索アナリストであり検索リレーションズチームを率いるジョン・ミューラー氏が、マドリードで開催された「Search Central Live」で明かしたものです。同氏によれば、Googleは品質評価者に対し、メインコンテンツが自動化された手段、または生成AIツールによって作られているページを特定し、それらを「最低品質」と評価するよう求めているとのことです。
この方針は、Aleyda Solis氏が2025年1月の品質評価ガイドライン更新に関する情報をLinkedInで共有したことで、業界に広まりました。以下に、今回のガイドライン改定で注目すべきポイントをまとめます。

25/04/09 LinkedInでAleyda Solis が共有した情報

🚨 Google is now asking quality raters to assess if the main content of a page is auto or AI generated, and if so, is lowest rated 👀 John Mueller at Search Central Live Madrid

Aleyda Solís

この変更は、2025年1月の検索品質評価ガイドラインの更新の一部です。この更新で他に何か見逃した方のために、最新バージョンの最も重要な変更点を以下にまとめました。

1 : 1. Googleが新たな定義「Generative AI」を導入

今回のガイドラインでは、Googleが初めて「Generative AI(生成AI)」という用語を正式に導入し、その定義と位置づけを明示しました。生成AIとは、機械学習モデルの一種であり、与えられたデータサンプルから学習し、新たなテキスト、画像、音楽、コードなどを生成する技術です。
Googleは生成AIを「有用なツール」であるとしながらも、その使用には注意が必要であり、悪用される可能性があることも指摘しています。この定義は、ガイドラインの「セクション2.1(重要な定義)」に追加されました。

2 : スパムの定義を再編──AIによるスケール型コンテンツへの警鐘

Googleは、検索品質評価ガイドラインにおけるスパムページの定義を大幅に見直しました。

以前の「セクション4.6.3(自動生成されたメインコンテンツ)」は削除され、新たに複数のサブセクションが追加されました。これらは、生成AIなどによるスケール型コンテンツの氾濫や、労力をかけずに大量生産されたコンテンツに焦点を当てています。

2025年版ガイドラインは、昨年発表されたGoogleの検索品質方針の大きな見直しに合わせて調整されたものであり、AI生成コンテンツのリスクにも具体的に踏み込んでいます。

各セクションの主なポイント

セクション4.6.3:期限切れドメインの悪用

→ 過去に使用されていたドメインを再取得し、ユーザーにとって価値の乏しいコンテンツを掲載することで、新たな所有者の利益を目的とする行為。

セクション4.6.4:サイトレピュテーションの濫用

→ サードパーティのコンテンツが、ホストサイトが保有するランキングシグナル(通常は独自コンテンツから獲得)を利用して公開されるケース。この手法は、単体では評価されにくいコンテンツに不当な順位を与えることを狙ったもの。

セクション4.6.5大規模コンテンツの濫用

→ 手作業による編集やキュレーションなしに、大量かつ低労力で生成されたコンテンツ。生成AIはこの種のコンテンツ生成で使われる典型的なツールとして挙げられています。

セクション4.6.6労力や独創性に乏しいメインコンテンツ

→ コピー、言い換え、埋め込み、自動生成、再投稿などにより、ほぼすべてのメインコンテンツが付加価値を持たない状態となっているページは、最低評価の対象とされます。コンテンツの出典が明示されていても、価値が伴わなければ評価は下がります。

セクション 4.6.6は、ジョン・ミューラー氏も、Search Central Liveの講演でこのセクションに特に言及し、次のように強調しています:
「ページ上のメインコンテンツ(テキスト、画像、音声、動画など)のすべて、あるいはほとんどが、ほとんどまたは全く労力をかけず、独創性も付加価値も伴わずにコピーや言い換えで作られている場合、そのページは“最低評価”とされるべきです。」

評価者はどのようにしてコンテンツが自動生成かAI生成かを正確に判断するのでしょうか?
自動生成されたかどうかを直接判定するための明確な基準は設けられていないものの、「言い換えられたコンテンツ」については新たに具体的なガイドラインが設けられました。

自動生成・言い換えコンテンツの評価基準も明文化

セクション4.6.6:生成AIコンテンツ

→ 自動化ツールを使って他のページのコンテンツを言い換えたり要約したりして生成されたコンテンツも、評価対象に。

セクション4.6.7:生成AIツールによる出力の特徴をもつコンテンツ

→ 言い換えられたコンテンツは識別が難しいが、以下のような特徴が見られることが多い:
〇一般的に知られた事実のみを含む。
〇 Wikipediaやその他の著名なサイトと内容が高く重複。
〇 ニュース記事や掲示板などを要約しただけで、独自性や価値がない。
〇「AI言語モデルとして」など、生成AIツールによる出力に見られる表現が含まれている。

3 : 「低評価」と「最低評価」の違いを明文化──再パッケージコンテンツの線引

新たに追加されたセクションでは、「最低評価」とまではいかないが、検索ユーザーの役に立たないと見なされる「低評価」コンテンツについて、評価者向けに具体的なガイドラインが示されています。

■「低」と「最低」の違い
・低評価:
一部のメインコンテンツ(MC)は再利用されているものの、キュレーションや改変に多少の手が加えられている。

・最低評価:
ほぼすべてのMCが、労力や独自性、付加価値が全くない状態でコピーや言い換えされている。

この定義により、単なる「転載」「要約」「装飾」では評価が下がることを明確にし、オリジナリティや価値を伴わないリパッケージコンテンツへの警鐘が鳴らされています。

■具体例として挙げられた「低評価」コンテンツ
・ソーシャルメディアでの追加コメントや議論がほとんどないリポスト

・埋め込み動画や「再ピン」画像など、他サイトのコンテンツを掲載しているが、作成者自身のコメントや編集が加えられていないページ

・他人のレビューを流用しただけの「ベスト○○リスト」など、独自の観点や情報がほとんどないまとめページ

Googleは、これらのコンテンツを「見かけはオリジナルでも、実質的に価値が伴っていない」と位置づけ、評価者には「質の高いユーザー体験を装った薄い内容」を見抜き、フラグを立てることを期待しています。

4 : 「フィラー」コンテンツの可視化──見た目だけの情報は“低評価”

「フィラー」コンテンツの可視化──見た目だけの情報は“低評価”
もうひとつの新セクションでは、ページの目的にほとんど寄与していないにもかかわらず、スペースを埋めてページを“それらしく”見せている「フィラーコンテンツ」についてのガイドラインが紹介されました。

■フィラーとは?
フィラーコンテンツとは、視覚的にはページを充実させているように見えても、ユーザーにとって価値が低く、閲覧体験を妨げる要素のこと。

フィラーコンテンツの対象例

・広告、汎用的な導入文、冗長な段落などのせいで、肝心の情報を埋もれさせているページ

・主要コンテンツから注意をそらすような、目立つ位置に配置されたフィラーコンテンツ

・スペースを稼ぐことで、実際よりもページが長く、内容が豊富に見えるようにしている希薄なページ

Googleは、こうしたフィラーによって「ユーザーが本当に求めている情報へのアクセスが妨げられている場合」、そのページを低評価とすべきとしています。

■評価者への指針
評価者は、単にコンテンツの有無だけでなく、ページ全体のレイアウトや情報設計が「ユーザーの目的達成をどれだけ助けているか」に注目するよう求められています。

5 : 「専門家風」に注意──誇張・ミスリード表現は「低評価」

Googleは、コンテンツ作成者やサイト自体に関する誇張された主張や誤解を招く記述にも、厳格な姿勢を示しています。

新設セクション 5.6

「ウェブサイトやコンテンツ作成者に関する欺瞞的な情報は、最低評価(Lowest rating)の強い理由になります。」
完全な虚偽とまでは言えないが、「やや誤解を招くような誇張表現」も低評価の対象とされます。
→専門的な資格を実際よりも大きく見せている
→個人の体験談を「専門家視点」と偽っている
→内容よりも“経歴推し”の構成になっている

これはつまり、評価者は主張をそのまま鵜呑みにせず、メインコンテンツが実際に示していることや外部調査の結果をもとに評価することが求められるという意味です。

「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の評価は、メインコンテンツ(MC)そのものや、評判調査で見つけた情報、検証可能な資格情報などに基づくべきであり、『私は専門家です!』というウェブサイトや作成者の主張だけで判断してはなりません。」

そして、評価者が「この資格や主張は実質的な内容というよりも、マーケティング的な誇張では?」と感じた場合には、文書にはこう明記されます。

「ウェブサイトやコンテンツ作成者に関する情報が誇張されていたり、やや誤解を招くものだと思われる場合には、Low評価を使用してください

その他の変更点:細部も厳格に整理

Googleは他にもいくつか小規模な変更を加えました。

・セクション4.0:最低品質のページ
Googleは以下の文を追加しました:「ウェブサイトの所有者の利益(例:収益化)を目的に作られ、訪問者の利益や有益な目的にほとんど、あるいはまったく配慮していないページには、最低評価(Lowest rating)が必要です。」

・セクション4.5.3:ページ目的の欺瞞
ページ目的の欺瞞、ウェブサイトに関する誤解を招く情報、欺瞞的なデザインGoogleはこのセクションを改訂し、より多くの情報を追加しました。
また、表形式と箇条書きのリストで例を示し、それぞれのケースをわかりやすく分類しています。

・Low Recipe 3:新しい評価タイプ
この新しい評価タイプは、以下のような広告が目立つレシピページに適用されます:

  • 関連性のないコンテンツが多く含まれている
  • インタースティシャル広告(画面に割り込む広告)が表示される
  • 広告が目立ちすぎている

    このようなページは「Low Recipe 3」として低評価されます。

・セクション0.4:広告ブロック拡張機能
評価者は以下の指示に従う必要があります。「評価作業のためにウェブページを閲覧する際は、ブラウザに搭載された広告ブロッカーの機能をオフにすること。」
この指示は、Chromeなど一部の広告を自動でブロックするブラウザにも適用されます。

seojapan

ラクーンフィナンシャルの企業間決済「Paid」、購入会員数が50万社突破

7ヶ月 2 週間 ago

ラクーンフィナンシャルは4月22日、企業間決済サービス「Paid(ペイド)」の購入会員数が50万社を突破したと発表した。

「Paid」は、企業間取引における後払い決済で発生する与信管理や請求書の発行、代金回収などの請求業務を代行するフィンテックサービス。​2009年にBtoB決済サービス「SDペイメント」として提供を開始し、2011年に企業間決済「Paid」へとリニューアルした。​

近年の人手不足やデジタル化促進の流れを背景に、「Paid」はEC・実店舗を展開するWebサービス、卸・販売、アパレル・雑貨、家具、印刷通販など幅広い業種が導入している。導入企業の増加で、購入会員が「Paid」を利用する場も広がり50万社を突破した。

 

宮本和弥

自社ECサイトで「Amazon Pay」の決済でギフトカード還元の大規模キャンペーン

7ヶ月 2 週間 ago

アマゾンジャパンは、Amazonのオンライン決済サービス「Amazon Pay」を導入している自社ECサイトでの買い物で「Amazonギフトカード」を還元する大規模キャンペーンを複数開催している。

実施中中の還元キャンペーンは次の通り。

  • Amazonギフトカード大還元祭
  • はじめてのAmazon Payでもれなく最大10%還元
  • 最大1.0%ギフトカード還元プログラム

そのほか、東映傘下のシネコンチェーン「T・ジョイ」を展開するティ・ジョイでは、Amazonのオンライン決済サービス「Amazon Pay」で決済すると、映画鑑賞券が抽選で当たるキャンペーンも実施している。

Amazonギフトカード大還元祭

キャンペーン対象となる「Amazon Pay」を導入している自社ECサイトでの買い物で、購入金額1000円以上の買い物を「Amazon Pay」で決済した際、購入回数1回あたり最大10万円分の「Amazonギフトカード」などが当たる。還元総額は2025万円。

自社ECサイトで「Amazon Pay」の決済でギフトカード還元の大規模キャンペーン
Amazonギフトカード大還元祭では最大10万円が当たる(画像はキャンペーンサイトから編集部がキャプチャ)

購入回数1回につき1〜5等が必ず当たる抽選を実施。1等では10万円分の「Amazonギフトカード」が当たる。5等は2025万円から1~4等の当選分を差し引いた全額を山分けした金額の「Amazonギフトカード」が当たり、当選金額は1〜99円としている。キャンペーン期間は4月10日(木)〜5月31日(土)。5月11日(日)~17日(土)の7日間は1等抽選確率が2倍になる。抽選に参加できるのは最大5回。1アカウントにつき付与上限額は合計で15万円。

はじめてのAmazon Payでもれなく最大10%還元

キャンペーン対象となる「Amazon Pay」導入のECサイトで、初めて「Amazon Pay」で決済した場合、購入金額の10%分(最大1000円分)を「Amazonギフトカード」で還元する。過去に「Amazon Pay」決済を利用したことがある場合でも、キャンペーン対象のECサイトで初めて「Amazon Pay」で決済する場合は、5%分(最大500円分)の「Amazonギフトカード」で還元する。キャンペーン期間は4月17日〜5月16日。

自社ECサイトで「Amazon Pay」の決済でギフトカード還元の大規模キャンペーン
初めての「Amazon Pay」決済利用で最大10%を還元する(画像はキャンペーンサイトから編集部がキャプチャ)

最大1.0%ギフトカード還元プログラム

キャンペーン対象となる「Amazon Pay」導入のECサイトで、「Amazonギフトカード」の残高を利用して「Amazon Pay」で決済した場合、プライム会員は購入金額の1%、通常会員は0.5%分を「Amazonギフトカード」で還元する。付与上限は設けられていない。キャンペーン終了は定められていない。

自社ECサイトで「Amazon Pay」の決済でギフトカード還元の大規模キャンペーン
「Amazonギフトカード」の残高を利用して「Amazon Pay」で決済すると最大1%還元する(画像はキャンペーンサイトから編集部がキャプチャ)

ティ・ジョイ×10周年 Amazon Pay GWキャンペーン

「ティ・ジョイ」系列劇場にて、オンラインチケット予約「KINEZO(キネゾー)」、スマートフォン専用アプリ「キネパス」から「Amazon Pay」を選択して座席を予約、決済して映画を鑑賞すると、抽選で500組1000人にデジタル鑑賞券・ペアの「ティ・ジョイ映画鑑賞コード」が当たる。対象は5月8日までの期間に鑑賞した作品。応募は5月11日まで。

自社ECサイトで「Amazon Pay」の決済でギフトカード還元の大規模キャンペーン
Amazon Pay決済で映画を見ると抽選で映画鑑賞券が当たる(画像はティ・ジョイのサイトから編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

アスクル、資源循環プラットフォームの再生材活用事例にNBブランドの商品シリーズを追加

7ヶ月 2 週間 ago

アスクルが資源の有効活用とCO2削減のために実施している「資源循環プラットフォーム」の再生材活用で、初めてナショナルブランド商品の本体容器素材の一部に「資源循環プラットフォーム」の再生材が採用された。

採用されたのは、ナショナルブランド商品はエステーの消臭芳香剤ブランド「消臭力 ゴミ箱用」シリーズの本体容器素材の一部。

「資源循環プラットフォーム」ではこれまで、主にアスクルのオリジナル商品や限定商品にクリアホルダー由来の再生材を活用してきた。初めてナショナルブランドの商品シリーズに採用されたという。

ナショナルブランド商品に「アスクル資源循環プラットフォーム」の再生材を採用されたのはエステーが初めて
ナショナルブランド商品に「アスクル資源循環プラットフォーム」の再生材を採用されたのはエステーが初めて

再生材が配合された同シリーズの製品は、4月中旬よりBtoB向けECの「ASKUL」「ソロエルアリーナ」および消費者向けECの「LOHACO」(ロハコ)のほか、全国のスーパー、ドラッグストア、ホームセンター、ECなどで販売を開始している。

「アスクル資源循環プラットフォーム」は、全国の事業所などから使用済みクリアホルダーの提供を受けて回収・分別し、再生ペレット(再生樹脂粒)を製造し再利用している。2022年12月にはアスクルのオリジナル商品シリーズ「Matakul(マタクル)」として、クリアホルダー、ボールペン、くず入れなど5商品で再生材を配合した商品化を実現した。

「ASKUL」「LOHACO」限定で販売する他社製品にも提供しているほか、コンビニエンスストア大手のプライベートブランド製品や、オフィスビルの貸し出し専用傘の一部などにも提供。2025年2月までに、この取り組みに延べ3000社以上が参画している。回収したクリアホルダーの総量は約276トン超となっている。再生材の他社製品への採用事例は次の通り。

  • ライオン:「限定空ボトル1個+アクロンスマートケア グリーンシトラスの香り 詰め替え 820mL 1セット(2個)ライオン 限定セット」の付属の空ボトル(「LOHACO」限定デザイン)のノズルキャップ部分。2023年11月発売
  • 花王:「ロハコ限定 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス フレッシュパウチ 再生材使用フック付き」の付属のフック(「LOHACO」限定販売商品)。2024年8月発売
  • ミツエイ:「アスクル限定 ニュースーパーウォッシュプラス 柔軟剤配合4kg」「アスクル限定 ニュースーパーウォッシュプラス 漂白剤配合 8kg」に付属の計量スプーン(「ASKUL」限定販売商品)。2024年12月発売
  • 東急不動産:同社オフィスビル入居企業との資源循環型プロジェクトにおいて、入居者向け貸出傘サービスで利用する傘の柄に、入居企業から回収したクリアファイルを使用。2023年3月
再生材の採用実績例
再生材の採用実績例

アスクルは、オフィス用品として大量に使われ廃棄されているクリアホルダーを再資源化する「アスクル資源循環プラットフォーム」の取り組みを2022年4月から本格的に行っている。

大嶋 喜子

新事業への投資を最大9000万円補助する「中小企業新事業進出補助金」とは? | ビジネスに役立つ補助金・助成金制度

7ヶ月 2 週間 ago
「中小企業新事業進出補助金」の補助率は補助対象経費の50%以内、最大9000万円を補助する。申請受付は​6月ごろ開始の予定。締め切りは7月10日18時まで。補助金交付候補者の採択発表は10月ごろを予定している。

独立行政法人中小企業基盤整備機構は4月22日、既存の事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資などを支援する補助金事業「中小企業新事業進出補助金」の公募要領を公開した。

補助率は補助対象経費の50%以内、最大9000万円を補助する。申請受付は6月頃に開始の予定。締め切りは7月10日18時まで。補助金交付候補者の採択発表は10月頃を予定している。補助事業期間は交付決定日から14か月以内かつ採択発表日から16か月以内。

「中小企業新事業進出補助金」は企業の成長・拡大に向けた新規事業に挑戦する中小企業を支援する。既存の事業とは異なる新市場への進出にかかる設備投資などを支援する。

補助額の下限は750万円で、上限額は従業員数により2500万円から7000万円の幅となる。大幅賃上げ特例も設けており、事業終了時点で事業場内最低賃金+50円、給与支給総額+6%を達成した場合、補助上限額を上乗せし、補助上限額は最大9000万円となる。

新事業への投資を最大9000万円補助する「中小企業新事業進出補助金」とは?
大幅賃上げ特例が適用されると補助上限金額が上乗せされる(画像は公表資料から編集部がキャプチャ)

補助対象経費となるのは次の通り。

  • 機械装置・システム構築費
  • 建物費
  • 運搬費
  • 技術導入費
  • 知的財産権等関連経費
  • 外注費
  • 専門家経費
  • クラウドサービス利用費
  • 広告宣伝・販売促進費

補助金を受ける基本要件は次の要件を満たし、3〜5年の事業計画に取り組むことが必要。

  • 新事業進出要件
  • 付加価値額要件
  • 賃上げ要件
  • 事業場内最賃水準要件
  • ワークライフバランス要件
  • 金融機関要件
  • 賃上げ特例要件

「賃上げ特例要件」は賃上げ特例の適用を受ける場合の追加要件。要件を満たすと補助額の上限額が上乗せとなる。なお「賃上げ要件」「事業場内最賃水準上限要件」「賃上げ特例要件」については目標値や要件未達の場合、補助金返還義務が発生する。

「新事業進出要件」は、申請企業において①製品の新規制②市場の新規制――があることを求める。加えて「新事業売上高要件」を設けており、事業計画期間終了後に新事業の売上高または付加価値額が、応募申請時の総売上高の10%か総付加価値額の15%を占めることが見込まれるものであることを求めている。

「付加価値額要件」としては補助事業終了後3~5年の事業計画期間において、付加価値額または従業員1人あたり付加価値額の年平均成長率が4.0%以上増加する見込みの事業計画を策定することが必要。

新事業進出指針を満たす例として、アプリやWebサイトの開発を手がける事業者が、既存事業でのノウハウを生かして、地域の特産物などを扱う地域商社型のECサイトの運営に取り組む場合などをあげている。

新事業への投資を最大9000万円補助する「中小企業新事業進出補助金」とは?
新事業進出指針を満たす例(画像は公表資料から編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

「棲み分け」「ダレナゼ」「キャラ立ち」で選ばれる商品になる。埋もれずに存在感を発揮する考え方を解説! | 『売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。』ダイジェスト

7ヶ月 2 週間 ago
『売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。』(坂本悟史/コマースデザイン 著 インプレス 刊)ダイジェスト(第3回)

ECの世界には、一見すると競合商品が多くて、自店舗の商品が埋もれているように見えますよね。でも実は、商品の特性やターゲットとするお客さんによって、上手に棲み分けされているんです。ここでは、棲み分けを意識して「埋もれずに存在感を発揮する」考え方をご紹介します。

ネットならではの「棲み分け構造」とは?

ECは全国大会です。ローコストで全国に販売ができるため、当然無数の企業が参入して、競争が激しくなります。一方で、「ニッチな需要」も全国から集まってくるのでニッチな商品でもまとまった売上を作ることができます。

例えばネットで「誕生日 ケーキ」で検索して買うとして、お客さんみんなが「人気で美味しい誕生日ケーキ」を買おうとしているわけではありません。それぞれ別々の人生を生きているので、それぞれの比較基準があります法則1で紹介したように、「小さい男の子が喜ぶケーキがいいな」「甘いものが苦手な大人のためのケーキがいいな」「サプライズに使えるケーキがいいな」などと様々な需要があります。すると、それぞれ「パトカーやキャラクターのケーキ」「ビターなチョコケーキ」「顔写真とメッセージ入りケーキ」などが選ばれます。これが「棲み分け構造」です。あるいは、タオルを検索してみても「ホテル的な贅沢タオル」「タオルギフト」「機能性の速乾タオル」「業務用タオル」のように棲み分けされています。こたつでも、安価な小型のこたつは一人暮らしの学生、標準的な布団付きセットはファミリー向け、高級でオールシーズン使えるこたつはインテリアにこだわる層など。ですから、似たような商品でも、厳密には競合ではなかったりします。

一見すると、ライバルが多くて自分の商品は埋もれているように感じるかもしれません。でも、売上がゼロじゃないなら、誰かには選ばれているんです。大勢からは選ばれていなくても、選んでくれる人がいるなら、必ず選ばれる理由があるはずです。

「なぜ、こんな無名商品を選んで くれたんだろう?」

「有名な会社や人気の商品もある中で、何でウチの商品を選んでくれたんだろう?」と考えてみてください。

「選んでくれない人たち」や「選んでもらえない理由」よりも、「ウチを選んでくれた人」は、何をしたい人(ダレ)で、ナゼ自分を選んでくれたのか。自分のどこを気に入ったのかを、(感謝と共に)把握することが大切。これを「ダレナゼ」と言います。ダレナゼを把握しましょう。

よくある勘違いは、自分たちが思う「強み」と、お客さんが感じる「魅力」のズレです。例えば「お菓子の風林火山製法こそが当社のウリだ!」と思っていても、実際のお客さんは「小分けできてパッケージがかわいい」という理由で買っていたりします。「選んでくれている理由」を知らずに、風林火山製法のアピールをしている。自分の商品はかわいいものですが、これでは「親バカ状態」です(メーカーさんに多いです)。コダワリも大切ですが、まずはダレナゼです。

売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。

周りを見回して「キャラ立ち」を目指そう

まずは、脱・親バカとして、たくさんのライバル商品の中から「自分の商品を選んでくれた人」がどんな良さを感じていたのかを理解しましょう。「ダレナゼ理解」がスタート地点です。

そして、その人が認めてくれた自分の魅力を、多くの人に向けてもっと伝わりやすく表現していくことが、選ばれるお店になるための第一歩なんです。

誕生日ケーキの中で一番になる必要はありません。「自分の息子のための誕生日ケーキを探している人」にとって一番の商品になれればいいんです。筆者はこれを「キャラ立ち」と呼んでいます。ダレナゼを把握し、キャラ立ちをしていきましょう。そうすると「棲み分け」ができます。

前述の「小さい男の子が喜ぶ」ケーキを探しているお客さんなら、見せたいのは、「小さい男の子が笑顔で驚いている誕生日の写真」とケーキですよね。キャッチコピーは「記憶に残る誕生日」とか。キャラが立ってますよね。

しかし残念ながら、多くの商品ページで、ランキング1位です、今ならポイント5倍です、パティシエがこだわりましたとか、ズレたアピールがされています。実店舗なら一人一人のお客さんの要望を伺って、対話しながら案内できますが、ネットでは一方通行になりがちですよね。

「ダレナゼ」と「キャラ立ち」を実践しよう

ここでは簡単に、ダレナゼとキャラ立ちの実践について紹介します。

まずダレナゼです。お客さんに「選ばれている理由」を調べましょう。どういうシーンで、どういう用途で使われているのか。類似商品が色々ある中でなぜ選ばれたのか。商品レビューがたまっていれば、それを読むのが一番手っ取り早いです。たまっていなければ、店頭のお客さんなどに話しかけて探ったり、購入者へのアンケートがお勧めです(詳しくは法則53を参照)

「ダレナゼ」が分かったら、次は「キャラ立ち」です。ダレナゼ=お客さんが商品を選んだ理由を把握し、その情報を元に商品ページを直していけば、お客さんのニーズに応えられる、キャラの立った商品ページになります。例えば、レビューで「パッケージがかわいい」という評価が多ければ、その点を強調します。新築祝いに使われることが多いなら「新築祝いに人気」と追記します。お客さんから言及・評価されていない箇所は、削らなくてもいいですが、あまり目立たせる必要はないでしょう。このように、お客さんの実際の評価と、親バカ状態だった商品ページのギャップを埋めていきましょう。

坂本氏坂本氏

「自分で自分を評価する」だけでなく「相手基準で自分を評価してみる」という話でした。自己満足を避け、相手の期待を踏まえることが、どんな仕事でも重要ですよね。この話は組織編にも出てきます(法則35)。

この記事は『売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。』(インプレス刊)の一部を編集し、公開しているものです。

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Amazonのアプリとモバイルサイト、よりパーソナライズされたお薦め情報、ワンタップでの再注文など新たな機能を実装へ

7ヶ月 2 週間 ago

アマゾンジャパンは4月24日、iOSとAndroid向けのAmazonショッピングアプリとモバイルサイトでトップページの新しい機能とデザインのテストを開始したと発表した。

新しいモバイルサイトでは、ユーザー1人ひとりに合わせて表示する情報をパーソナライズ。Amazonの商品やサービスのなかから、ユーザーの興味や購入傾向を反映した情報を表示し、スムーズに買い物できるように設計する。現在、一部ユーザーを対象に試験的にスタートしており、数か月以内に全てのユーザーが利用できるように準備を進めているという。

パーソナライズ表示

新しくなったAmazonのモバイルトップページは、過去の購入履歴や閲覧履歴からパーソナライズ。ユーザーの興味や好みに合わせて、注目のトレンド商品や新商品、ベストセラー、セール情報などを表示する。ユーザーそれぞれが関心を持ちそうなカテゴリーの最新情報をいち早くチェックできるようにしている。

Amazonのアプリとモバイルサイト、よりパーソナライズされたお薦め情報、ワンタップでの再注文など新たな機能を実装へ
トップページにはパーソナライズされた情報を揃える

ウィンドウディスプレイ

新しいAmazonのモバイルトップページの一番上には大きな画像で情報を届ける「ウィンドウディスプレイ」を導入。パーソナライズしたお薦め情報を表示し、横スクロールで情報を切り替えられる。

セール情報、Prie VideoやAmazon Musicの新作配信情報、季節限定の商品なども表示。そのほか、トピックや興味、過去の検索履歴に基づく関連商品がグループ化して整理した状態で表示する。

Amazonのアプリとモバイルサイト、よりパーソナライズされたお薦め情報、ワンタップでの再注文など新たな機能を実装へ
大きな画像を横スクロールで切り替えられる「ウィンドウディスプレイ」を導入

再購入

トップページには「再購入」コーナーも設置。購入頻度が高い商品などをまとめて表示される。ワンタップで商品をショッピングカートに追加できるだけでなく、関連商品もより見つけやすくなるという。

Amazonのアプリとモバイルサイト、よりパーソナライズされたお薦め情報、ワンタップでの再注文など新たな機能を実装へ
「再購入」もワンタップでカートに追加できる
鳥栖 剛

商品ページは育てるもの、商品の絞り込みが重要、SNSとの相性は良くない――「楽天市場」攻略の3つのノウハウを解説! | 『楽天市場 最強攻略ガイド ~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~』ダイジェスト

7ヶ月 2 週間 ago
『楽天市場 最強攻略ガイド ~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~』著者の竹内謙礼氏が、日本ECサービスの清水将平氏との共著において得た「楽天市場」の新しい攻略3つのノウハウを解説

「楽天市場」の店舗をはじめ、約5000社以上のネットショップを支援する日本ECサービスの清水将平氏との共著『楽天市場 最強攻略ガイド~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~』(技術評論社)を2025年4月23日に出版した。冒頭から裏話になって恐縮だが、本書の完成まで1年6か月かかった。執筆が早い方ではあるが、この本には通常の6倍以上の時間と労力を費やした。

書籍が完成するまでに日数を要した理由とは

時間がかかった理由は、元ネットショップ運営者の私と「楽天市場」の元ECCの清水氏で、考え方に大きな乖離があったからだ。

ネットショップ側の人間は、取り扱っている商品と「楽天市場」のルールのなかでしか動いた経験がない。必然的に「できること」しか模索しなくなり、その影響で自分の常識の枠から飛び出したマーケティングには否定的になってしまうところがあった。

一方、数多くの「楽天市場」出店店舗を支援してきた清水氏は、「やれること」の提案の幅が圧倒的に広い。「楽天市場」の“中の人”を経験した人は、売り上げを伸ばすロジックを俯瞰で見られる強みがある

しかし、そのアドバイスはネットショップ側からみれば「それって本当に実現可能なんですか?」と思うことが多く、本書の執筆の際はお互いの意見が度々ぶつかることがあった。

「やれること」すべてに挑戦することが必要

結論から先にいえば、清水氏の考え方のほうがネットショップ運営においては正しかった。「できること」の延長線上に、未来と成長はない。不可能でもいいから、まずはすべての「やれること」に挑戦し、そこからネットショップ運営の正解を見つけ出していかなければ、今の「楽天市場」で勝ち抜くことはできない

元ECCの清水氏と共著で本が書けたことは、元ネットショップ運営者の私にとって大きなスキルアップとなった。Eコマースのノウハウをすべてマスターしていたと思っていたのは大きな誤解であり、ゼロベースで「楽天市場」における売り上げの伸ばし方を学べたことは、コンサルタントとしての視野を広げる良い機会にもなった。

本書は「楽天市場」内のSEOや広告運用、「楽天スーパーセール」の対策のほか、LINEやクーポンの活用法など、「楽天市場」のあらゆるマーケティング戦略を1冊にまとめたものである。これから「楽天市場」に出店するネットショップ運営の初心者から20年以上のベテラン店長まで、「必ず新しい学びがある本にしよう」と、2人で渾身の1冊を書き上げた。

「楽天市場」攻略の新しい3つのノウハウとは

今回、本書の執筆を通じて学びになった点を3つ抜粋し、「楽天市場」の新しい攻略ノウハウについて解説したいと思う。

商品ページは"売る"のではなく"育てる"もの

1つは「商品ページは育てるもの」という考え方である。今まで「楽天市場」の商品ページを制作する際は「検索や広告からいかに集客し、お客にどうやって売るか」しか考えていなかった。しかし本書の執筆を通じて、商品ページは“売る”のではなく“育てる”ものだという新しい視点を学んだ。

自店のカテゴリで売れている商品ページを徹底的に考察し、「RMS(Rakuten Merchant Server:店舗運営システム)」で流入キーワードを継続的に検証する。レビューをコツコツと集めてお客の信頼を勝ち取る商品ページを作り、「楽天市場」内のSEOやランキングで少しずつ露出を高めていく。これらの地道な作業を積み重ねて、競合のネットショップよりも確実に売れる商品ページに育て上げることが、「楽天市場」のネットショップ運営には必要不可欠なのである。

楽天市場 最強攻略ガイド 商品ページは売るものではなく育てるもの
時間と手間をかけて確実に売れる商品ページに育てていくことが大事

「楽天市場」のネットショップ運営について、清水氏は「商品ページの育成ゲームである」とユニークな言葉で表現している。今の「楽天市場」の攻略に裏ワザは存在しておらず、“最強”の商品ページを作るために、地道な作業を続けられる持続力が求められるのである。

商品を絞り込んで極めることが重要

2つ目の気づきは、ネットショップ運営はマーケティング戦略よりも「商品力」が圧倒的に大事だという点である。

「楽天市場」には広告、セール、クーポンなど、売り上げを伸ばすためのツールが多数存在している。しかし、これらの販促手段をすべて使い切るためには、莫大なコストと時間がかかる。

数年前のように、店長とスタッフ数人で回せるような仕事量ではない。セールの度に広告やクーポンなどを仕込み、見込み客にLINEでメッセージを送り、競合店舗の動きをチェックしながら、物流などにも目を配らせなくてはいけない。

高機能な受注管理ソフトやマーケティングツールを導入したとしても、人手と予算に余裕がある大規模運営のネットショップに、中小規模の店舗がマーケティング戦略で勝つことは不可能に近い。

「楽天市場」で勝ち抜くためには、商品を徹底的に絞り込んで、1つひとつを極めることである。小規模のネットショップがロングテールでたくさんの商品を取り扱っても、人的リソースが足りないので各商品ページのクオリティを上げることができない。それよりも、絶対に売れる一撃必殺の商品に絞り込んで、集中して広告やSEOを施したほうが、一点突破の勝ち筋が見えてくる

楽天市場 最強攻略ガイド 売れる商品を絞り込んで集中して広告やSEOを行った方が勝ち筋が見えてくる
コロナ禍以降は、商品力を重視したマーケティング戦略の方が売りやすくなった

清水氏は、商品力の目安として「何もしなくても、月に100万円売れる商品」と語っている。月に5万円しか売れないような商品にポイントを還元したりセールで安く売ったりしたとしても、それは「安くしたから『売れた』」だけであって「売れる」商品に昇華したわけではない

お客が自然検索だけで商品を見つけてくれて、ライバル店舗も不在で価格にも納得し、放っておいても勝手に売れてくれるような商品でなければ、その後に広告やクーポンを使っても、加速をかけて売り上げを伸ばすことはできないのである。

「楽天市場」はSNS、動画と相性が悪い

3つ目の気づきのポイントは、「SNSと動画は『楽天市場』と相性が悪い」という点である。実はこの「動画とSNSの活用法」に関しては、当初10ページほどを割いて解説する予定だった。しかし、書けば書くほど「楽天市場」と相性が悪い売り方だということがわかり、編集者と話し合った末、まるまる削除することにした。

相性の悪い理由は、動画とSNSを活用した販売方法には非常に時間と手間がかかるからだ。InstagramやYouTubeのなかから自社のコンテンツを見つけてもらい、それを見続けてもらうことで商品の理解を深め、さらに「欲しい」タイミングに合わせて買ってもらえるまでには、最低でも2~3年の月日がかかる。

それまでの間、コンテンツを制作する手間、時間、外注費、スタッフのスキルアップなどに莫大なリソースをかけることは、中小規模のネットショップにとって現実的な売り方とは言い難い。

一方「楽天市場」は、お客が「買いたい」と思った瞬間に商品ページに飛び込んできてくれるので、見つけてから買ってもらえるまで、最短の手間と時間で対応することができる。つまり、お客に「買いたい」と思わせなければいけないSNSや動画よりも、お客が最初から「買いたい」と思って飛び込んできてくれる「楽天市場」の施策のほうが、圧倒的に有利な売り方になるのである。

楽天市場 最強攻略ガイド お客が「欲しい」タイミングで「楽天市場」の商品ページにアクセスするので効率良く販売できる
お客が「欲しい」タイミングで「楽天市場」の商品ページにアクセスするので、効率良く販売できる

もちろん、SNSや動画を活用して商品を売っているネットショップもある。InstagramやYouTubeに検索キーワードを入力し、買う気満々で流入してくるお客も存在している。しかし、これらの成功事例の店舗は、集客やコンテンツ作りに莫大な時間とコストをかけており、決して「楽天市場」の広告費やセールでの安売りよりもコスパの良い売り方をしているわけではない

SNSや動画を活用した売り方は、多くのネットショップ運営者が興味を持つマーケティング手法である。しかし、本書でその点に多くを触れなかったということは、それだけ今の「楽天市場」のネットショップ運営では、相性の良い売り方ではないということを理解してほしい。

ネットショップ運営初心者もベテランも学びが得られる一冊に

今回、共著という形で「楽天市場」の本を執筆したのは、自分自身が持っている「楽天市場」のノウハウの総点検という意味合いもあった。

Eコマース業界ではそれなりに最前線を突っ走っているつもりだったが、清水氏と意見を戦わせたことで、自分の思い込みだったり勘違いしていたりすることが多々あることに気づかされた。

そういう意味では、売り上げの伸び悩みに頭を抱えているベテランのネットショップ運営者にとって、新しい発見のあるビジネス書になるのではないだろうか。

楽天市場 最強攻略ガイド ~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~

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竹内謙礼 /清水将平 著
技術評論社 刊
価格 2,400円+税

「楽天市場に出店したいけど、売れるかどうか不安だ」「楽天市場にお店を出したけど、思うように売れない」「何年も楽天市場に出店しているけど、売上が少しずつ落ちている」といった悩み・課題を解消するプロの知識・ノウハウを解説。EC運営初心者、ベテラン運営者も新たな発見につながる一冊となっている。

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伊藤ハム米久HD、グループブランド横断のECを開始

7ヶ月 2 週間 ago

伊藤ハム米久ホールディングスは、傘下の米久が運営するECサイト「米久公式通販ショップ」内にグループ商品を横断的に扱うECコンテンツ「私のごほうびtime」を開設した。伊藤ハムブランド、米久ブランドなどを広く展開する。

「私のごほうびtime」トップページ(画像はサイトから追加)
「私のごほうびtime」トップページ(画像はサイトから追加)

「私のごほうびtime」では、伊藤ハム米久ホールディングスが展開するハム・ソーセージ、和・洋・中の肉総菜、軽食などをラインアップ。利用者が日常よりもややぜいたくに感じられるメニューや、食事の用意が時短になるメニューを取りそろえる。

利用者に「自分へのご褒美」「大切な人と一緒に食べる楽しい時間」など、ぜいたくと癒やしの提供をめざす。

大嶋 喜子

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