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多様な受取方法の社会全体への普及・浸透など宅配サービスの在り方の変革に向けた方策を検討、国土交通省

4ヶ月 2 週間 ago

国土交通省は、6月26日に実施した「第1回 ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会」の公表資料で、社会全体への多様な受取方法の普及・浸透や宅配サービスの在り方の変革が不可欠であるとの見解を示した。

2024年10月、「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づき宅配便の再配達率の半減(12%→6%)の実現に向けて「ポイント還元実証事業」を実施。その結果、「1回受け取り」で最大1.2%ポイント、「置き配」で最大3.1%ポイントの減少効果が得た。このことから多様な受取方法の社会全体への普及・浸透に向けた方策を検討する必要があるとした。

多様な受取方法の社会全体への普及・浸透など宅配サービスの在り方の変革に向けた方策を検討、国土交通省
多様な受取方法の社会全体への普及・浸透に向けた方策を検討する必要があるとした

そのほか、トラックドライバーの担い手不足が顕在化が、人口減少の進展で今後も深刻化することが見込まれる。サービス水準を維持していくためには、都市部・地方部を問わず、物流負荷を軽減するため地域における配送の共同分担やドローンなどの新たな輸送手段の活用などのさらなる取り組みが求められるとした。加えて、物流サービスの持続可能な提供に向けて、地方自治体に今後期待される役割の検討も重要とした。

検討会は7月25日に第2回検討会を実施。ラストマイル配送をめぐる直近の情勢について、関係業界などからのヒアリングを実施する予定だ。

鳥栖 剛

SEOの“E”を「Everywhere:あらゆる場所」に置き換えることが、これからのSEOなのかも?【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

4ヶ月 2 週間 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年6月23日~7月18日のニュース

Googleは日本時間2025年6月30日に、2025年2回目となるコアアップデート「June 2025 core update」をリリースし、7月17日に「展開が完了した」とアナウンスしました。今回はそのコアアップデートについて触れたいと思います。

「あらゆる場所での検索に対する最適化」という考え方

June 2025 core update | Google Search Status Dashboard
https://status.search.google.com/incidents/riq1AuqETW46NfBCe5NT

生成AIが検索に使われることも増え、それに合わせた最適化の取り組みを指す用語が乱立している今、「新しいワードを掲げて、AI活用施策の営業を仕掛ける業者も増えている」と見聞きするようになりました。

ここ数か月でも、AI対策には下記のような同義の言葉を複数目撃しています。

  • GEO(Generative Engine Optimization)
  • AIO(AI Optimization)
  • AEO(Answer Engine Optimization/AI Engine Optimization)
  • LLMO(Large Language Model Optimization)

生成エンジン最適化、AI最適化、大規模言語モデル最適化などの用語が次々と生み出されることに、警鐘を鳴らす専門家も増えてきました。

そのなかで、「従来のSEO、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)を『Search Everywhere Optimization』と定義してみてはどうか」という意見にとても共感しました。

SEOはGoogle、Yahoo!、Bingといった検索エンジンプラットフォームからのアクセスを獲得する取り組みとして、もともとは定義されていました。しかし、生成AIをはじめ、YouTubeなどの各種動画、X(旧Twitter)、FacebookといったさまざまなSNSなど、あらゆる場所に最適化するという「Search Everywhere Optimization」が注目されています。

「AI時代のSEO」のファイナルアンサー? 「あらゆる場所での検索最適化」とは【SEO情報まとめ】 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/06/06/49465

2022年末あたりから「ChatGPT」が話題になり、今や幅広く知られ活用されるようになった生成AIですが、ユウキノインのクライアントのサイトを見ても、決して「AIだけ」の流入が増えているわけではなく、TikTok、Pinterest、Wikipediaなどからの流入増加も見て取れるようになっています。

その状況からしても「あらゆる場所での検索に対する最適化」はとても腑に落ちました。だからといって、無理にすべての場所に取り組む必要はないと思います。

たとえば当社のあるクライアントでは、InstagramとTikTokからの流入はほぼ同じなのに、GA4を見るとエンゲージメント率はTikTokが30%も高く、Xはアクセスは少ないがUGC経由での流入が多いのでエンゲージメント率はさらに高い傾向にあるなど、参照元でも違いがあります。

「◯◯が話題!」「今始めないと損をする・乗り遅れる」といった言葉にまどわされず、自社・自店とユーザー・お客さまが出会い、エンゲージメントを高めていくのにふさわしい場所を見つけ、最適化していくことが大切ではないでしょうか。

要チェック記事

マーケティング関連

子ども服の『ベベ』、悩み解決型のEC定番商品がヒット 「防汚加工」「前後ないパンツ」など人気 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/15053

「ECサイトで定着する商品として開発した。子ども服ならではのすぐ汚れるという課題に対して、汚れが染み込みにくい素材で解決している。SNSの発信などで商品をきっかけにブランドを知る流れもできている」

子ども服「べべ」のEC部ゼネラルマネージャー 片岡順さんは、お互い当時所属していた企業のECで、2017年の「第9回ネットショップグランプリ」の準グランプリを受賞した仲。それから懇意にしていただいていますが、顧客のお悩み解決視点にはいつも学ぶことが多いです。

この記事は「Yahoo!ニュース」にも転載されており、「自分で着たい! 前後間違ってるなんて子どもには関係ない」「親は直したくなるが、子供的には『自分で着る』ことが何よりも重要。直そうとしたら怒られる。そういうのを見守れるのはいい」といったコメントが書き込まれており、顧客のニーズ・ウォンツに突き刺さっていることが伺えます。

「ベベ」の取り組みは多くのEC事業者のヒントになるかも?

【25年6月日本でも開始】TikTok Shopとは?注目される背景や海外での先行事例、具体的な開始手順を紹介 | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/tiktok-shop/

2025年6月30日に日本でもスタートした「TikTok Shop」。経済系のテレビニュースでも「ゲームチェンジャーとなるか?」と報じられるなど注目を浴び、パートナー企業の株価が続伸するなど話題性に欠かないですね。

私も実際に「TikTok Shop」の管理画面「セラーセンター」にログインしてみたのですが、とてもシンプルでわかりやすいUIだと感じました。連携アプリには国内外の主要カートの選択肢があり、特に「Shopify」対応のアプリは見た時点で14種も登録されていることには驚きました。国内のカートシステムも追従してくるとのことなので、楽しみです。

一方で、「『TikTok Shop』では、1件の注文につき売り上げの7%の手数料が発生」という手数料に、ハードルの高さを感じている事業者の話も聞きます。他のサービス同様、黎明期のしばらくの間は、有象無象でカオスになるのではないかと感じていますが、仕組みや導入事例はフォローしていきたいですね。

先月の中林さんの記事で、futureshopのYouTubeを紹介していました。

もうすぐ開始される「TikTok Shop」、日本ではどうなの?! 現段階の情報で徹底分析!【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14211

「結構東南アジアの方では、売れているというのは聞きますね。ただ東南アジア以外に――イギリスはそんなに売れていないみたいな話も聞いたりするので。簡単に売れるかというとそうでもないというのはあるなという感じですね。」(futureshop 安原氏)

私も色々情報を収集しているのですが、安原さんと近いことを感じており、娯楽の多い都市部での普及に課題を感じます。そのなかでも「ふるさと納税は相性がいいのではないか」と思う部分があり、「私が獲った」「私が栽培した」と生産者が直接、返礼品を紹介するライブコマースは刺さりそうな気もします。

また、YouTubeの案件のように再生数が視標となり得ていた部分から実売が可視化されるので、そうした案件化は増えそうな気もします。テレビショッピングの名物販売員やカリスマ店員のような人が誕生し、YouTuberの事務所がそうした販売員事務所へ転換したりして? とも。

既にインフルエンサーの多い美容やアパレルは先行しそうな気配がしますが、カートやモールの連携を見ながら情報収集していきたいと思います。

SEO関連

2025年6月展開Googleコアアップデートの所感【June 2025 core update】 | ユウキノイン
https://yuhkinoine.com/blog/20250706coreupdate/

当社のクライアントを中心に、7月17日に完了したGoogleのコアアップデート開始から1週間ほどの動きをまとめています。やはり、意識すべきことは「あらゆる場所での検索を最適化」だと思います。

Etude : SearchGPT abandonne (discrètement) Bing et passe chez Google(SearchGPT、こっそりBingをやめてGoogleに乗り換え) | SEO, Data & Growth
https://newsletter.alekseo.com/p/searchgpt-bing-google

「ChatGPT」の検索「ChatGPT search」が、主要な外部検索エンジンをBingからGoogleに移行しているのではないかというレポート。「ChtaGPT」とBingの一致率が30%に対してGoogleとの一致率が90%になるなど、複数の状況証拠からGoogleに置き換わっているのではないか、というものですが、これが本当であれば、王道のSEOを継続していくことこそ重要であると言えそうですね。

トップ大学の論文に潜む“隠しコマンド”の衝撃!学術界の信頼はどこへ? | Modern-g
https://modern-g.com/ai250703#google_vignette

「人間には見えない形でAIへの“好意的な評価を促す”隠しテキストを含んでいた」

見えない大きさの文字や「白背景に白文字」はEC黎明期にモールでも多く見られましたが、そうした原始的な手法によって、AIやその情報を手に入れた人を騙そうとしているコンテンツの存在も報告されています。

AIに対して不正な指示を入力し、意図しない動作を引き起こしたり、機密情報を漏洩させたりしようとする「プロンプトインジェクション」で誤った情報を資料に取り入れたり、拡散しないようにも注意したいですね。

Google検索結果の変化が加速? 1ページ目の48.8%が2年で入れ替わる時代のコンテンツ作り | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/07/14/49667

「楽観的に考えれば、これはコンテンツの作成と更新における競争優位性がいっそう高まることを意味する。」

生成と創造は別物。着てみる、食べてみる、行ってみる、そうした体験談はAIではできないもの。スタッフの実体験や、ユーザーアンケートなど自社でしかできないことを磨いていけば、AI検索時代にも慌てることはないと考えています。

今、みなさんにお伝えしたいこと

CEO文美月プロフィール | 株式会社ロスゼロ
https://losszero.co.jp/president/

今回の記事で紹介した「べべ」の片岡さん、futureshopの安原さんは、学びを得たり情報交換をしたりする恩人でもあり仲間でもあり、ECで生きてきた私にとって過去も今も欠かすことのできない大切な存在です。そうした存在のなかでも、ECの世界に足を踏み入れた頃にこ゚縁をいただき、今も見守っていてくれる方がいます。

ヘアアクセサリーEC「リトルムーン」で、複数回「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、現在は食品ロス削減に取り組むEC「ロスゼロ」などを展開するロスゼロの文美月さんです。

この方に会っていなかったら、私はECの世界にいなかったかも。そういう意味で「ECの自分」における母であり先生。私が今こうして執筆や登壇を多くいただくきっかけの言葉をくれたのも文さんでした。

起業家としてだけではなく、情報番組のコメンテーター、大阪・関西万博の女性起業家イベントにも登壇するなど大活躍しています。そのため、年に1度会えるかどうかですが、会えた時は「元気に頑張っています」と「恥ずかしくない自分を見せられるように」という思いが、自分を支える背骨のようになっています。

「常にまわりの人に感謝しなさい」と親に教えられて育ちましたが、この教えは今も生き続けています。

このコラムをいつも読んでくださる皆さまにも、心から感謝の気持ちでいます。それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

酒匂 雄二

ビックカメラ、単独路面店の「お酒屋」をオープン。お酒を通した豊かな人生を提案

4ヶ月 2 週間 ago

ビックカメラグループで酒販事業を手がけるビック酒販は7月24日、東京・吉祥寺に「ビックカメラ お酒屋 吉祥寺店」をオープンする。ビック酒販としての単独路面店は初という。

ビック酒販は今回、新ブランド「お酒屋」を新たに立ち上げる。「より豊かな生活を提案する、進化し続ける“こだわり”の専門店の集合体」として、酒や関連商品、サービスを通じて豊かな人生を提案していくとしている。

「お酒屋」は、「HELLO, LIQUOR LOVER'S WORLD!~酒好きの世界へようこそ~」をコンセプトとした新しい酒の専門店。ビック酒販がこだわりを持って仕入れる豊富な商品から、ソムリエの資格を持つ専門性の高い販売員が顧客に適した酒をレコメンドするという。

ビックカメラ、単独路面店の「お酒屋」をオープン。お酒を通した豊かな人生を提案
「お酒屋 吉祥寺店」外観イメージ

「お酒屋 吉祥寺店」は多層階構成を生かし、フロアごとにこだわった品ぞろえと体験ゾーンを設ける。B1F、1Fではワインなどの洋酒、日本酒、ビール、輸入食品などを取り扱う。2Fではリキュールやスピリッツといった酒類のほか、売場の一角に「角打ち・試飲カウンター」を設置し、リーズナブルな価格で気軽に酒を試飲できるようにする。3Fにはセミナールームとしてビック酒販のソムリエや利き酒師などの資格を持つ専門販売員が、ワインなどの酒のセミナー、セミナールームを拠点としたSNSの発信などを手がける。部屋の貸し出しも実施する。

「お酒屋 吉祥寺店」概要

  • オープン日:2025年7月24日(木)※予定
  • 所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-6
  • 面積:約460平方メートル
  • 営業時間:午前11時から午後9時
  • 取扱商品:ワイン、ウイスキー、ブランデー、ビール類、リキュール、スピリッツ、ワインセラー、日本酒、焼酎、食品類、飲料、一部家電製品ほか
鳥栖 剛

ワコールの顧客体験向上+OMOの深化、新規獲得に役立つ「SmartNews」活用法などが学べるECセミナー【7/29+30開催@オンライン】

4ヶ月 2 週間 ago
著名EC企業の担当者や有識者が登壇し、参加者の事業成長につながる知見を講演するオンラインイベント「Digital Commerce Frontier 2025」を7月29日(火)+30日(水)に開催。すべてのセミナーを無料で聴講できます

7月29日(火)+30日(水)に、デジタルコマースに関わる人必見の大型オンラインイベント「Digital Commerce Frontier 2025」を開催。ワコール、スマートニュース、ZOZO、中川政七商店、アスクル、パルコ、アシックスなど著名企業の成功事例や実践的な知見を学べるさまざまなセミナーを用意しています。リテールビジネス、BtoC-EC、BtoB-EC、メーカーECなどデジタルコマースに携わる方を対象に、AIやリテールテックなどの最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどを多数お届け。視聴はすべて無料です!(事前登録制)。オンラインで全国から参加いただけます。まだお申し込みをしていない人のために、編集部がおすすめ講演の見どころをご紹介します。

Digital Commerce Frontier 2025

見どころ⑦ ワコールの顧客戦略とOMOによる新たな購買体験

7月30日(水)11:00~11:45 KC2-1オープニング基調講演

ワコールは1964年の人間科学研究所設立以来、人の身体に関する情報、すなわちボディデータを収集・研究し続けてきました。近年では、3Dボディスキャン「SCANBE(スキャンビー)」の導入によりデジタルボディデータの取得が加速。骨格診断など1人ひとりに寄り添うサービスも展開しており、データ活用による顧客体験向上やOMOの深化につながっています。本講演では、ボディデータを核とした事業変革と、顧客との新たな関係構築について紹介します。

株式会社ワコール SCM本部 D2C統括部 執行役員 SCM本部 D2C統括部長 藤村 努 氏

株式会社ワコール SCM本部 D2C統括部 執行役員 SCM本部 D2C統括部長 藤村 努氏

2003年に株式会社ワコールへ入社。ものづくり、事業戦略、小売事業など多岐にわたる部門を経験し、2018年よりワコールマレーシアの社長として現地法人を牽引。アジア全域における共通ECプラットフォームの立ち上げにも現地側の責任者として参画し、グローバル視点での事業推進に貢献。2023年に日本へ帰国後は、執行役員 通信販売事業部長としてデジタルチャネルの強化を推進。2025年より執行役員 D2C統括部長として、ECと直営店の統合的な運営を担い、ブランド体験の最大化と顧客接点の最適化に取り組んでいる。

ネッタヌネッタヌ

インナーの老舗、ワコールさんでは近年、骨格診断、3Dボディスキャンといった計測サービスの開発やユーザーによる利用が進み、よりパーソナルな顧客体験の提供が進んでいます。こうしたデジタル戦略が進むなか、店舗とECの両チャネルを利用する、LTVの高い顧客の育成に努めているワコールさん。セッションでは、データ活用、OMOの実例、顧客体験向上といった切り口で、ECの成長戦略を語ります。

見どころ⑧ 実店舗もECも注目のジオマーケティング、SmartNewsの取り組みとは?

7月30日(水)14:00~14:45 KC2-4特別講演

SmartNewsでは、ユーザーのスマートフォンが発するGPSの位置情報を基にターゲティングし、ニュースアプリ「SmartNews」に広告配信を行うジオマーケティングをスタート。実店舗もECビジネスも、新たなユーザー獲得の手法として注目を集めています。

「SmartNews」ではこうした取り組みのほか、広告主の担当者が自らオンラインの管理画面上でアカウント開設や配信設定、予算管理を行うことができる「セルフサーブ型広告」も導入。中小企業、実店舗、ECビジネスを手がける事業者の新規獲得に役立つ「SmartNews」活用法をお伝えします。

株式会社J.D. パワー ジャパン Global Business Intelligence部門 通信・テクノロジーサービスインダストリー シニア ディレクター 野本 達郎 氏

スマートニュース株式会社 広告代理店第二事業部 事業本部長 今治 和也氏

大学卒業後、楽天グループ、KDDIグループにて営業、マーケティング、Webディレクション、事業開発に従事。2019年にスマートニュースに入社。パフォーマンス広告領域、デジタルエージェンシー領域、SMB領域のマネージャーを歴任。現在はDirectorとして、デジタルエージェンシー領域を統括、パフォーマンス広告領域、SMB領域を牽引。

株式会社J.D. パワー ジャパン Global Business Intelligence部門 通信・テクノロジーサービスインダストリー シニア ディレクター 野本 達郎 氏

スマートニュース株式会社 Ads Product 広告プロダクト GTM 責任者 部長 甲賀 雄介氏

グーグル合同会社、株式会社サイバーエージェントにて広告営業、戦略プランニング、新規事業開発、パートナーシップなど、多岐に渡る領域でマネジメントを担当し、2021年4月よりスマートニュース株式会社に入社。グローバルの広告プロダクト Go-to-Market(GTM)部門を担当し、製品の市場導入戦略およびオペレーションの立案・実行を管掌。

ネッタヌネッタヌ

ニュースアプリ「SmartNews」は近年、地域密着型の企業や専門ECなど、中堅・中小企業による広告出稿が拡大。2024年第1四半期の出稿金額は前年同期比44.7%増、アカウント数は40.5%増と大きく伸長しており、EC事業者などの新規顧客の獲得に役立っているようです。そんな「SmartNews」で新たに始まったのが「地点半径ターゲティング」の提供。管理画面の地図で市区町村や任意の地点を選び、半径を入力することで配信エリアを指定できるというもので、高精度の位置データを活用し、その範囲を実際に訪れた、または生活拠点と推測されるユーザーへ広告を配信します。地域密着型でビジネスを展開する小売店、飲食店、フィットネスジムなどのSMB(中堅・中小企業)広告主の商品やサービスの認知拡大・来店促進に役立つジオマーケティングなどを解説します。

Digital Commerce Frontier 2025
◇◇◇

次回はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

海外IT人材、約6割の企業が採用を「必要」と回答。大企業では66%がすでに採用済み

4ヶ月 2 週間 ago

ヒューマンリソシアが実施した日本企業におけるIT人材不足と海外IT人材活用の実態調査によると、海外ITエンジニアの採用が「必要」と答えた割合は58.8%、海外人材の採用に「前向き」という大企業の回答が89.5%にのぼった。採用に携わっているビジネスパーソン500人を対象に調査を実施、調査期間は2025年3月。

58.8%が海外ITエンジニアの採用が「必要」と回答。大企業は7割超

勤務先で外国籍のITエンジニアを採用する必要があるか聞いたところ、「とても必要だと思う」「必要だと思う」「どちらかといえば必要だと思う」の合計は58.8%で、約6割が海外ITエンジニアの必要性を認識している。

勤務先において外国籍のITエンジニアを採用する必要があるか
勤務先において外国籍のITエンジニアを採用する必要があるか

役職別で見ると、「一般社員層」の「とても必要だと思う」「必要だと思う」「どちらかといえば必要だと思う」の合計は66.1%で、「マネジメント層」や「経営層」よりも高かった。

企業規模(従業員数)別に見ると、「1000人以上」の企業では「とても必要だと思う」「必要だと思う」「どちらかといえば必要だと思う」の合計は73.7%だった。

勤務先において外国籍のITエンジニアを採用する必要があるか(左:役職別、右:企業規模別)
勤務先において外国籍のITエンジニアを採用する必要があるか(左:役職別、右:企業規模別)

63.0%が「優秀であれば国籍は問わない」

優秀な人材の採用について、国籍にとらわれずに採用していくべきかを聞いたところ、「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計は63.0%だった。

優秀な人材を採用するにあたって、国籍にとらわれずに採用していくべきか
優秀な人材を採用するにあたって、国籍にとらわれずに採用していくべきか

ヒューマンリソシアが2015年に実施した同調査と比較すると、2015年調査では「国籍問わず優秀な人材を採用すべき」が合計77.5%だったのに対し、2025年調査では同86.6%(「どちらともいえない」を除いて集計)に増加。ヒューマンリソシアは「10年間で9.1ポイント上昇しており、人材採用において、スキルや経験といった能力をより重視する傾向が高まっている」と解説している。

優秀な人材を採用するにあたって、国籍にとらわれずに採用していくべきか(上:2015年調査結果、下:2025年調査結果)
優秀な人材を採用するにあたって、国籍にとらわれずに採用していくべきか(上:2015年調査結果、下:2025年調査結果)

大企業の約9割が海外ITエンジニアの採用に前向き

IT人材を採用しているもしくは採用を予定していると答えた回答者に、海外ITエンジニアを採用しているかを聞いたところ、「採用しており積極採用の方針」が27.1%、「積極採用する方針ではないが採用している」が36.3%で、計63.4%がすでに採用していると回答。「採用していないが検討している」(18.5%)を加えた計81.9%が、海外ITエンジニアの採用に「前向き」であることが明らかとなった。

従業員1000人以上の大企業では、合計66.2%がすでに採用を実施。海外ITエンジニアの採用に「前向き」であるという回答は約9割にのぼった。ヒューマンリソシアは「企業はIT人材確保において、海外人材の活用を現実的にとらえ始めている」と考察している。

海外ITエンジニアを採用しているか(上:全体)、海外ITエンジニアを採用しているか(下:企業規模別)
海外ITエンジニアを採用しているか(上:全体)、海外ITエンジニアを採用しているか(下:企業規模別)

調査概要

  • 調査期間:2025年3月
  • 調査方法:インターネット調査(自主調査)
  • 調査対象:日本国内の企業で採用に携わるビジネスパーソン500人
大嶋 喜子

賃上げ、2025年に「あった」または「ある予定」は25%。2024年から5ポイント減

4ヶ月 2 週間 ago

紀尾井町戦略研究所が実施したオンライン調査によると、回答者の25.6%が2025年になって「賃上げがあった、もしくはある予定」と回答し、給与以外の収入額は「変わらない」が最多だった。全国の18歳以上の1000人を対象に調査を実施、調査日は2025年7月8日。

賃上げ「あった、ある予定」は前年から5ポイント減

月給などの給与について賃上げがあったか、もしくは2025年にある予定かを聞くと、最も多かったのは「賃上げはなかったし今後もない」で29.5%(前回2024年7月7日調査では27.7%)、続いて「賃上げがあった、もしくはある予定」が25.6%(同30.9%)だった。

今年になって賃上げがあったか、もしくは今年ある予定か
今年になって賃上げがあったか、もしくは今年ある予定か

「賃上げがあった、もしくはある予定」と回答した割合を職業別に見ると、最も多かったのは「教職員」で7割台、続いて公務員の6割台だったという。

業種別では、「電気・ガス・水道業」「金融・保険業」などが5割以上で相対的に高かったのに対し、「飲食業」「サービス業」「娯楽業」が1割台で最低だった。

会社の規模別で見ると、10人未満が1ケタで、1000人以上が6割台。全体的に規模が大きくなるにつれ増える傾向があった。

年収別では、「100万円未満」は1ケタ、「1000万円以上」は6割超。年収が高くなるにつれ、「賃上げがあった、もしくはある予定」の割合が増えた。

給与以外の収入額は「変わらない」が最多

賞与(ボーナス)や手当など給与以外の収入額が、2025年になってどうなったか聞いたところ、「変わらない」が33.1%(前回調査32.9%)、「増えた、もしくは増える予定」が13.2%(同17.6%)、「減った、もしくは減る予定」が10.7%(同9.2%)だった。

「増えた、もしくは増える予定」と答えた回答者を職業別に見ると、「教職員」が5割で最多、次いで「公務員」の4割台だった。業種別では、「電気・ガス・水道業」の4割台などが多かった。

会社の規模別では、全体的に見て従業員数が増えるにつれ割合が高くなる傾向があり、「1000人以上」では3割台。年収別でも額が多いほど増える傾向があった。

14.9%が「賃上げや収入増があっても特に影響はない」

賃上げや収入増があったと回答した人に、どのような影響があったかを複数回答で聞いたところ、「特に影響はなかった」が最多で14.9%(前回2024年7月7日調査では33.2%)、続いて「賃上げや収入増はあったが家計は苦しい」が9.8%(同10.0%)、「欲しい物が買えた」が4.2%(同3.8%)だった。

44.3%が「インフレや物価上昇に対応できない」

現在の収入にどのような不満があるかを聞いたところ、「インフレや物価上昇に対応できない」が最多で44.3%(前回調査39.1%)、「生活したり家族を養ったりするには足りない」が25.8%(同25.0%)、「定期的な賃上げやボーナスがない」が17.8%(同18.8%)だった。

現在の収入にどのような不満があるか(複数回答可)
現在の収入にどのような不満があるか(複数回答可)

日本労働組合総連合会が7月3日に発表した2025年春闘の第7回(最終)回答集計によると、基本給を底上げするベースアップと定期昇給を合わせた賃上げ率は加重平均で5.25%だった。

それを踏まえて、2026年の賃上げは2025年と比較してどうなると思うか聞くと、「同程度になると思う」が最多で40.8%、「大きく減ると思う」「やや減ると思う」は合計17.4%、「大きく増えると思う」「やや増えると思う」は合計13.8%だった。

5年後の収入予測「変わらないと思う」が3割超

5年後の自分の収入はどうなると思うかを聞いたところ、最も多かったのは「変わらないと思う」で33.9%(前回調査は36.8%)、続いて「減る、もしくはなくなると思う」が24.7%(同27.1%)、「増えると思う」が14.0%(同13.8%)だった。

「減る、もしくはなくなると思う」とした人を地域別に見ると、「北海道」が最多で3割台、「四国」が一ケタで最低だった。職業別では「公務員」と「農林漁業従事者」が最多でそれぞれ5割台。業種別では「電気・ガス・水道業」と「飲食業」が4割台でトップだった。

調査概要

  • 調査日:2025年7月8日
  • 調査対象:全国の18歳以上の1000人
大嶋 喜子

アポロニウスの問題の一つ「 1つの円と2 つの直線に接する円(CLL)」の解までの作図手順

4ヶ月 2 週間 ago

1つの円と2 つの直線に接する円は、一般には4 つの解がある。しかしこのサイトで取り上げる範囲外(与円の中に2 つの与直線が入っている場合)で、最多の8つの解がある。かなり異なる方法を使うことになるので、後半ではそちらの作図手順についても解説する。各々想定しているのは下図のようなものだ。

1つの円と2 つの直線に接する円の作図(110手順)
条件:円C(円の中心点Cは既知とする)、円Cの外側にある2 直線OX, OYが与えられている(赤表示)
解の数:一般解は 4つ

ここで利用する手法:ここから先の問題でもよく使われる方法なのだが、円の一つを点に縮小し、問題を下位の易しい問題に置き換えて解き、その上で最後に縮小した点を円に膨らませるという手法を使う。実際具体的に見て頂く方が早いと思うので、作図手順に進んでいこう。二つの解を導く方法を2 種類で合計4 解を得る。

1 セット目(二つの解)の作図手順(55手順)
①与円C に近づけるように、OX に平行な直線、OY に平行な直線を引く(19)
(「基本作図パターン集」ページの「直線 l に距離 r だけ離れた平行な直線を描く」を参照のこと)
②その2 直線を直線 l, m とする(0)
③円C の中心点C を通り、直線 l と直線 m に接する円を描く(22)
(LLPの作図ページを参照)
④③で作図できた小さい方の円をC1、大きい方の円をC2とする(0)
③で作図した円C1 と円C2 それぞれで半径を r だけ膨らませた円を描く(7*2)
(「基本作図パターン集」ページの「半径 r1 の円と距離 r2から、半径 r1 + r2の円を描く」を参照のこと)
これで、与円を内側に接する二つの円C3 とC4 が描けた。
※つまりCLL問題をLLP問題に変換して解いているのだ

2 セット目(二つの解)の作図手順:(55手順)
基本的には、上の解法で二つ引く平行線を与円C から離れるようにして引き、最後は半径を r 分だけ縮めればよい。念のため全部書いておこう。
①与円C から離れるように、OX に平行な直線、OY に平行な直線を引く(19)
②その2 直線を直線 l, m とする(0)
③円C の中心点C を通り、直線 l と直線 m に接する円を描く(22)
④③で作図できた小さい方の円をC5、大きい方の円をC6 とする(0)
③で作図した円C5 と円C6 それぞれで半径を r だけ縮ませた円を描く(7*2)
(「基本作図パターン集」ページの「半径 r1 の円と距離 r2から、半径 r1 - r2の円を描く」を参照のこと)
これで、与円と外側で接する二つの円C7 とC8 が描けた。
全体の位置関係
全体像が分かりにくいと思うので、解の4つの円である、円C3, 円C4, 円C7, 円C8 を描くと下図のようになる。両端の二円と、それらの間にある二円が作図においてのそれぞれの対になっているということだ。
・解が8 つある、1つの円と2 つの直線に接する円の作図(60手順)
オブジェクトの配置の自由度が増すと、解の数も解法もさまざまな変化を見せる。ここでの例はそのうちの一つの例に過ぎない。冒頭に掲示した二つ目のパターンで解説するが、かなり細かくなるので、目標の作図円の一つの大きめの解円を対象に拡大図にして説明することにする。

条件:与円Cの中に2 つの与直線p1 とp2 が入って、円内で交差している
1セット目(二つの解)の作図手順
①与円C の中心C を通り、2与直線に垂直な線 g, f を引く(4*2)
(「基本作図パターン集」ページの「与えられた点から、与えられた直線へ垂線を引く」を参照のこと)
②その直線と与円との交点を、G/J,H/Iとする(0)
③G, J, H, Iで接線 h, i , j , k を引く(6*4)
(「基本作図パターン集」ページの「円周上の任意の点で、円の接線を引く」を参照のこと)
④その4 直線の交点をK, L, M, Nとする(0)
⑤与二直線の交点をOとする(0)
⑥点O, Lを結び、直線 l (小文字のエル)とする
⑦直線 l と与円との交点をP, Qとする(0)
⑧与二直線 p1, p2 の角二等分線を二つ引き、直線 m, n とする(4*2)
(「基本作図パターン集」ページの「角の二等分線を描く」を参照のこと)
⑨点C, Pを結び、直線 n との交点をS1とする
⑩S1を中心として、半径PS1の円S1を描く、これが目的の一つ目の円
⑪点C, Qを結び、直線 n との交点をS2とする
⑫S2を中心として、半径QS2の円S2を描く、これが目的の2 つ目の円
なお下図では、点S2が遥か右下にあるため表示していない。そのため円S2も省略した。

2 ~4 セット目(二つの解を3セット)の作図手順
①上記と同様な方法を3 回繰り返して、二つの解円のセットを3セットで合計6 つ描く
②具体的には「1セット目の作図手順」の⑥でLのところをM, N, Kに変え、⑨と⑪で二セットはnをmに変えて、二セットは n の代わりに m にして、⑥⑦⑨~⑫のパターンをあと3回行えばよい(5*3)

解説:
与円C を外接する菱形KLMNを考える。菱形の性質から∠NKL及び∠KLMの二つの角の二等分線の交点が与円の中心になる。よって直線NLは与円の中心点C を通る(直線NLは右図では結んでいないが、下図では結んでいるのに注意)。

また、目的の青円の中心は、Oを通る直線NLに平行な線上にあるはず。それはまた∠WOZの角の二等分線である直線 n のことでもある。そうでないと、二つの与直線に同時に接する円にはならないからだ。

LOと与円との交点がPで、与円の中心Cと結んだPEは与円の半径。PEとその線の交点をS1とし、S1が青円の中心だと仮定してみる。円の半径上に別の円の中心があり、交点がその半径上にあるのは、両円がその交点上で接している場合しか考えられない。繰り返すが、点S1は与直線の角の二等分線上にあるので、与直線の双方ともに接しているので、目的の円でもある。

以上までが、手順⑩の目的の一つの円についての解説になる。折角なので図解はもう一つの円の場合についても以下に掲載しておく。
参考文献

花王がグローバルサイトにEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入

4ヶ月 2 週間 ago

花王は、グローバルサイトにEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した。

言語ごとに対応したサイト内検索・サジェスト表示で利便性向上

花王グループが運営するグローバルサイトは、世界中の顧客やパートナーに向けて一貫した情報提供を行う、ゲートウェイ機能を備えた多言語対応のプラットフォーム。企業情報や各ブランド別ページの紹介など幅広いコンテンツを掲載している。なかでも、「ビオレ」のブラントサイトでは、欧州からアジアまで複数の言語に対応している。

花王 My Kao Mall ZETA SEARCH
花王が運営するグローバルサイト(画像は花王のグローバルサイトからキャプチャ)

多言語に対応したサイト内検索・サジェスト表示を行う。ユーザーが自身の言語で買い物をスムーズに行えるようにすることで、サイトの利便性と回遊率向上をめざす。

花王 My Kao Mall ZETA SEARCH
多言語に対応したサイト内検索・サジェスト表示でサイトの利便性・回遊性向上をめざす

多言語対応の「もしかして」機能を実装。入力ミスや曖昧な検索ワードに対しても適切な候補を提示して目的の商品ページへスムーズに誘導できるようにすることで、UX向上につなげる。

花王 My Kao Mall ZETA SEARCH
多言語対応の「もしかして」機能で、UX向上につなげる

「ZETA SEARCH」とは

サイト内検索を最適化するマーケティングソリューション。高速性・処理能力とAIによる自動最適化で、サイトの利便性向上を支援する。

キーワード入力時のサジェスト機能や、事前に検索結果の該当数を表示するファセットカウント、全角・半角などの「表記揺れ」を吸収した検索結果表示など、多数の検索機能を有している。

JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
「ZETA SEARCH」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
藤田遥

EストアーがBASEグループ傘下に。Eストアーは創業者の石村氏が会長、新CEOはBASEの執行役員・山村兼司氏が就任

4ヶ月 2 週間 ago

BASEは7月18日、Eストアーの全株式を取得し100%子会社化したと発表した。Eストアーの創業者である石村賢一氏が取締役会長に、新CEOにBASEの山村兼司取締役が就任、BASEの鶴岡裕太社長も取締役に就いた。

BASEは2024年12月26日、Eストアーの買収を発表。Eストアーの子会社化により、BASEグループ連結の年間GMV(流通総額)は5000億円規模になるという。

BASEグループはネットショップ作成サービス「BASE」に加え、オンライン決済サービス「PAY.JP」、資金調達サービス「YELL BANK」、購入者向けショッピングサービス「Pay ID」、越境ECをサポートする「want.jp」を提供している。今後は、「Eストアーショップサーブ」の加盟店に対して、BASEグループの事業が展開する価値提供を広げる。双方の強みを生かしながら、EC支援領域の拡充に取り組んでいくとしている。

Eストアーは、現・取締役会長の石村氏が1999年に創業して以来、全国の中小から大手まで幅広い企業に向けてECサイト構築や集客支援などのサービスを提供してきた。これからも変わらず、Eストアーの社員・従業員、また、経営メンバーと、加盟店のEC構築支援に真摯に向き合っていく。また、これまでの実績に加えて、BASEグループへのジョインを機に、EストアーとBASE、それぞれが持つ知見・リソースを活用しながら、プロダクト開発、パートナー連携など複数の領域で協業を進め、EC事業者にとってより価値あるサービスの提供をめざす。(Eストアー 山村兼司CEO)

鳥栖 剛

美容系サブスクの「利用経験あり」は15%。人気は毎月異なる化粧品が届く定期便、さまざまな化粧品を試す機会として【消費者調査】

4ヶ月 2 週間 ago

ビズキが実施した美容に関するアンケート調査によると、美容系のサブスクリプションサービスを使ったことが「ある」というユーザーの割合は15.6%だった。利用したことがあるサービスで多かったのは毎月異なる化粧品が届く“コスメボックス系”で、「ネイル/サロンの定額制サービス」が続いた。

調査対象は全国の20~59歳の女性2000人、アンケート実施日は2025年4月22日。

利用経験者は15%

美容系サブスクを使ったことがあるかを聞いたところ、「ある」が15.6%、「ない」が84.4%だった。

美容系サブスクリプションサービスの利用経験の有無
美容系サブスクリプションサービスの利用経験の有無

異なる化粧品が届くサブスクの利用が最多

「ある」と回答したユーザーにサブスクサービスの内訳を聞いたところ、最も多かったのは毎月異なる化粧品が自宅に届く「コスメボックス系サブスク」で5.0%、続いて「ネイル/サロンの定額制サービス」が4.4%、毎回異なる香水が届く定期便「香水系サブスク」が3.9%だった。

使用したことがあるサブスクサービス(複数回答可)
使用したことがあるサブスクサービス(複数回答可)

年代別では若いほど利用が多い傾向

年代別に見ると、美容系サブスクサービスを使ったことがある人は年代が下がるにつれて増加傾向となっている。

「使ったことはない」と回答した割合は50代は94.8%、20代は73.6%だった。ビズキは「若年層では、日頃から月額制・定額制というモデルに親しんでおり、利用ハードルが低いことが考えられる。また、限られた予算のなかで美容を楽しみたい世代にとって、サブスクはさまざまなコスメを試すことができるコスパの良い美容体験になっている」と考察している。

美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(年代別/複数回答可)
美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(年代別/複数回答可)

世帯年収別では「1001万円以上」で利用が多い傾向

世帯年収別に見ると、「1001万円以上」の層では、1000万円以下の層よりも美容サブスクの利用率が全体的に高い。ビズキは「可処分所得の差が新しいサービスや付加価値の高いサービスへの支出意欲に影響している可能性を示唆している」と見ている。

美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(世帯年収別/複数回答可)
美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(世帯年収別/複数回答可)

子どもの有無が美容系サブスク利用にもたらす影響

子どもの有無で見ると、美容系サブスクを使ったことがある割合は、多くのサブスクサービスで「子どもなし」がわずかに上回った。しかし、「セルフエステの定額制サービス」「美容医療の定額制サービス」では、「子どもあり」の利用率が高い。

ビズキは「育児中の方などがサロンに通う時間を確保しにくいなかで、自宅や自分のペースで手軽に取り組める『セルフエステ』に関心を持つ可能性が考えられる。『美容医療』に関しては、出産後の体型や肌の変化へのケアニーズなどが背景にある可能性もうかがえる」と推測している。

美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(子どもの有無/複数回答可)
美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(子どもの有無/複数回答可)

調査概要

  • 調査対象:全国の20~59歳の女性2000人
  • 調査方法:ネットリサーチ
  • アンケート実施日:2025年4月22日
大嶋 喜子

クリエイター広告、多くは推奨要件を満たさず

4ヶ月 2 週間 ago

クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。

The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective?
https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective

https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/

noreply@blogger.com (Kenji)

再春館製薬所のAI活用。DM購買率約20%向上などAIで「心と体に深く寄り添う個別最適アプローチ」とは?

4ヶ月 2 週間 ago

基礎化粧品「ドモホルンリンクル」を製造・販売する再春館製薬所がAI活用を強化している。このほど、顧客1人ひとりの「心と体の状態に深く寄り添う個別最適アプローチ」をAI活用で実現する「対話」の仕組みを設計したと発表した。

その仕組みは、「効率化」ではなく「心地よさの追求」に重点を置き、個人の状況に寄り添う最適なコミュニケーションの形を実現したという。具体的には、広告・メール・DM・アウトバウンドコールといった多様なチャネルにおいて、顧客の購買サイクルや行動履歴をAIが分析、最適なタイミングと情報を届けることで顧客エンゲージメントの最大化とさらなる顧客満足度向上の両立を図るという。

再春館製薬所は、電話を中心に注文や応対の履歴、肌質や身体の状態、ライフスタイルの変化などのカウンセリング履歴情報を蓄積、顧客との深い対話に活用してきた。一方で、顧客接点が電話からデジタルへと移行し、現在ではデジタル経由のユーザーが9割まで増えたという。

そのため、顧客1人ひとりの「悩みの本質やその想いの背景」を深く理解する機会が減少、新たな課題になりつつあるとする。そこでAIが分析した「購買確率や最適な購入サイクル」に基づき、顧客1人ひとりの「今」に最も寄り添う情報提供など、「気持ち」の上で最も心に届く最適なタイミングでの「対話」を実現するという。

再春館製薬所のAI活用。DM購買率約20%向上などAIで「心と体に深く寄り添う個別最適アプローチ」とは?
顧客の購買サイクルや行動履歴をAIで分析し、最適なタイミングと最適な情報を届ける

すでに成果事例も出ている。メール施策の購買サイクルを起点としたAIレコメンドメールでは、購買率約20%向上したという。

主力商品「ドモホルンリンクル」の「保湿液」は推奨量通りに使用すると約60日で使い切るが、個々の顧客の使用状況をAIが購買情報から分析、それぞれのタイミングで該当商品に関連するキャンペーンなどを届ける「AIレコメンドメール」を実施した。その結果、高倍率の向上につながったという。旧来のメール施策と比較しても、購買率の増加につながるという結果が得られたとしている。

再春館製薬所のAI活用は、AIのSaaS「AIMSTAR」「ミセシル」「Zero」の開発・販売などを展開するGROWTH VERSEと共同で取り組んでいる。

鳥栖 剛

【EC新時代の戦略】なぜ今“動画コマース”なのか? 変わる購買行動+施策の設計ポイント+ユニクロの事例+成功・失敗要因を解説 | ECは「読む」から「見る」時代へ。EC動画マーケティング最前線

4ヶ月 2 週間 ago
新たな販促手法の1つとして注目を集めている動画コマース。実際に視聴者の購買行動につながる手法を具体的に解説します【連載1回目】

買い物の仕方、変わったと思いませんか? 「気になる商品を動画で見て、ついポチッと」──そんな経験がある人も多いはずです。今、ECは“読む”から“見る”、そして“買う”へと変わりつつあります。

こうした背景を踏まえると、単なるプロモーション用途にとどまらない「動画コマース」の導入が、EC事業者にとって急務となっていると言えます。動画コマース市場の現状とギャップ、視聴者の心理誘導、導線設計、成功企業の共通点や失敗パターン、そしてすぐに始められる実践アクションまでを解説します。

ECの新潮流“動画コマース”

動画が消費者の購買行動を後押し

コロナ禍以降、消費者の購買体験は大きく変化。外出自粛によって自宅で過ごす時間が増え、動画視聴が日々の生活に浸透し生活の一部となりました。結果として、「見る」だけだった動画が「買う」に直結する流れが加速。ベクトルグループが2025年に実施した調査※1では、普段よく視聴するYouTubeチャンネルなどで紹介されて知った商品やサービスについて、43%が「購入・利用したことがある」という結果が出ています。

※1:キーワードマーケティング「YouTubeでの動画視聴を通じた購買行動に関するアンケート調査結果」(調査期間:2024年12月18日~2025年1月1日、調査方法:クラウドワークスを活用したインターネット調査)

動画コマースが起点となる購買行動が増加傾向となっている
動画を起点にした購買行動が増加している

各国市場に見るグローバルの動画コマース

中国ではライブコマースがすでに巨大産業に成長しており、2017年はわずか約392億円の市場規模でしたが、2023年には同約98兆円にまで達しました※2。そこで生まれる数億円単位の売上事例は枚挙にいとまがなく、消費者も日常的に「ライブ配信を見て買う」ことに慣れ親しんでいます。

※2:China's Live Commerce Data Report 2023(出典元:100ec.cn、取得元:Statista)

一方、米国や欧州では「TikTok」や「Instagram」のショッピング機能が急速に浸透し、短尺動画からそのまま購入ページに遷移できるUXが標準化しつつあります。たとえば、米国の大手小売事業者Walmartでは、スタッフ自身がライブコマースに登場し、商品デモや使い方をわかりやすく紹介。ライブ視聴中のチャット機能を生かして、視聴者とのやりとりも交えながら、購入へ自然に誘導しています。

中国、米国におけるライブコマース市場の市場規模予想
中国、米国におけるライブコマース市場の市場規模予想

成長段階にある国内ライブコマース市況

対して日本のライブコマース市場は、2022年時点で約2992億円と、中国の1割にも満たない規模にとどまります。その要因として、決済手段の不足や物流対応の遅れ、さらには社内の体制整備が追いつかないなど、複合的な課題が存在します。

しかし、この“ギャップ”こそが、大手企業や先進的な中小EC事業者にとって成長機会を秘めています。まだ市場が成熟しきっていない日本だからこそ、小規模なテストと継続的なPDCAで“勝ちパターン”を探る価値があるのです。

国内ライブコマースの主なトピックス
国内ライブコマースの主なトピックス

「見る」から「買う」へ。動画が果たす転換点

動画コマースを成功させるには、視聴者の心理に沿った施策の設計が欠かせません。ここでは、次の3つの心理効果を組み合わせる方法を紹介します。

単純接触効果(ザイオンス効果)

同じ映像やメッセージを繰り返し目にすることで、視聴者はその商品やブランドに対して自然と好意を抱くようになります。たとえば、シリーズ化されたショート動画や、配信前に予告クリップを複数回配信するといった繰り返しのタッチポイントを設計すると、「いつもの動画」として視聴者の日常に定着しやすくなります。

フット・イン・ザ・ドア

まずは「いいね!」や「フォロー」「コメント」といった、視聴者が抵抗なくできる小さなアクションを促します。ここでエンゲージメントを高めることで、その後に「購入」などのより大きな行動を引き出しやすくなります。たとえば、動画中盤で「この商品に関する質問があればコメントをどうぞ」と呼びかけ、最後に「今すぐ購入はこちら」というCTAを提示する流れです。 

メンタルシミュレーション効果

視聴者が頭のなかで「自分がその商品を使っている場面」をイメージすると、実際の購買行動につながりやすくなります。動画内で具体的な利用シーンを丁寧に見せることで、この効果を高めましょう。たとえば、調理器具であれば、料理をしているシーンを“手元”にフォーカスしたクローズアップで見せ、「これなら自分にも使えそう」と視聴者に感じさせます。

視聴者に与える心理効果を意識したライブコマースは成果につながりやすい
視聴者に与える心理効果を意識したライブコマースは成果につながりやすい

海外の事例をあげると、フランス本社の化粧品メーカーL'OREALでは、美容インフルエンサーや一般ユーザーが自社製品を使っている様子をショート動画で紹介し、視聴者が自分の生活に重ねて想像しやすいよう工夫しています。

こうした“自分ごと化”を促す映像演出によって、商品の魅力を直感的に理解してもらい、購入への心理的なハードルを下げる効果があります。

これらの心理効果を組み合わせることで、視聴者は「見る」だけの立場から、自然に「買う」行動へと移行します。営業の現場で用いられることが多い「段階的提案」の考え方を、映像コンテンツに応用しているイメージです。ぜひテスト配信の際に取り入れてみてください。

また、UI/UXの設計も見逃せません。モバイルで視聴されることを前提に、画面下部にワンタップで購入ページへ誘導するボタンを固定表示したり、画面遷移を最小限に抑えた導線を設計したりすることで、視聴から購入までのハードルを徹底的に低減します。こうした細かい工夫がコンバージョン率に大きく影響を与えるのです。

テスト配信時に意識したい5つのポイント

  • 動画の冒頭30秒で引き込む
    → 冒頭30秒が視聴離脱を防ぎ、「自分ごと化」へつなげるカギ
  • 質問歓迎の雰囲気をつくる
    → コメントを引き出し、視聴者の参加感を演出する
  • 商品の使い方を具体的に見せる
    → 想像しやすい動画ほど、高い購買率につながりやすい
  • CTA(購入導線)は常に画面内に
    → 視聴中に“買える”仕組みを重視
  • 繰り返し見てもらえる仕組みを用意
    → シリーズ化や「また見たい」と思わせる構成を意識する

BtoBtoCモデルの可能性──モール型、D2C型で配信スタイルを使い分け

近年注目を集めているのが、ECモールと自社直販サイトを組み合わせたBtoBtoCモデルです。まずECモール内でライブ配信することで、既存の会員基盤を活用しつつ「場の信頼」を最大化できます

たとえば、大手ECモールが開催したライブイベントでは、開始5分以内に視聴者の半数がチャットに参加し、即時購入ができるリンクから成約(購入)に至った事例も報告されています。

一方、メーカー直販ではブランドストーリーをじっくり語るライブ配信が有効です。映像を通じて「誰が」「どのように」商品を作っているかを可視化することで、消費者のファン化を促進し、リピート購入率を向上させることができます。

配信パートナーを選ぶ際も、フォロワー数だけでなく「同ジャンル商材で実際に成果を出した実績」を重視すると、成果の再現性が高まります。

成果の再現性が高いライブコマースの型を探ることがカギとなる
成果の再現性が高いライブコマースの型を探ることがカギとなる

業界動向から読み解く成功要因と失敗要因

ライブコマースで成果を上げる企業には、共通して「双方向コミュニケーション」を重視する姿勢があります。配信中に視聴者の質問へリアルタイムで答えたり、リクエストに応えたりすることで、顧客の疑問や不安を即座に解消できるため、購買意欲が高まりやすくなります

即時対応を実践するユニクロの事例

たとえば「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングでは、ライブ配信で新作コーディネートの紹介を行いながら、視聴者からの質問にその場で回答できるよう、動画に出演するメインホストと裏方のスタッフで役割を分担しています。

視聴者はサイズ感やスタイリングの疑問をリアルタイムで解消できるため、まるで店舗で接客を受けているような感覚を味わうことができます。こうした「即時対応」の工夫が、ECにおいてもファンづくりや購買意欲の醸成につながっているのです。

また、こうしたやり取りで得られた生の声は、商品開発や次のマーケティング施策にもフィードバック可能です。さらに、アパレルや化粧品、食品といった“質感や使用感が重要な商材”では、動画ならではのリアルな表現力が強みとなり、視聴者はまるで試着やテイスティングをしているかのように商品を体感できます。

魅力的な配信者選びも重要です。社内の開発担当者や店頭スタッフなど、商品知識が豊富で愛情を持って語れるキャラクターを起用すると、視聴者は“専門家のおすすめ”として受け入れやすくなります。加えて、ブランドと親和性の高いインフルエンサーを活用すれば、そのフォロワー層へ効率的にリーチでき、高い集客効果と宣伝効果を期待できます。

事前告知はSNSやメルマガで入念に行い、「限定割引」「数量限定アイテム」などの限定感を演出することで、視聴者の「今すぐ参加したい」という心理を引き出しましょう。

陥りやすい失敗例

一方、うまくいかないケースでは「効果測定の難しさ」が足かせになることが多いです。視聴数やコメント数は把握できても、ほかの施策との相乗効果を切り分けて売上貢献度を測定するのは困難です。

また、準備と配信の手間が想定以上にかかり、継続的な運用が途絶えてしまう企業も少なくありません。視聴者を集める事前告知が不十分だったり、機材トラブルや通信不安定で配信が途切れたりすると、ブランドへの信頼を大きく損ないかねないので注意が必要です。

このほか、配信者の力量不足やブランドイメージとの乖離も失敗要因の一つです。商品知識が不十分な配信者は視聴者の質問に答えられず、結果として離脱を招きますし、ラグジュアリー層向けの商品を安価な雰囲気で紹介すると、ブランド価値を損なうリスクがあります。

また、ほかの年代よりも視聴者が少ない高齢者層向けの商品、即効性が見えにくい商品などのライブコマースに向かない商材を選んでしまうと、いくら配信を続けても成果につながりにくいと言えます。相性の良いジャンル選定が成功の鍵です。

これらのポイントを踏まえ、継続的なPDCAサイクルと準備体制の整備を徹底しましょう。

読者への提言:今こそ“構想”から“実装”へ

これから、動画コマースに取り組むのであれば、まずは「小規模テスト」の実施をおすすめします。月に1~2回、製品詳細ページにショート動画をいくつか実装したり、短時間のライブコマースを実施して、視聴データやクリック数、購買データを収集しましょう。これらのデータをもとに仮説検証を繰り返すことで、自社に最適な配信フォーマットが見えてきます。

中長期的には「視聴完了率30%」「クリック率5%」「CVR2%」といった具体的なKPIを設定し、改めて自社にマッチする動画配信プラットフォームを選定するのが良いでしょう。社内承認を得る際は、企画書に目的・効果予測・投資対効果を明示し、マーケティング部門だけでなく、経営層や物流・システム担当部署との連携体制もアピールしましょう。

動画コマースは、単なる“動画広告”とは異なり、「伝わる」「つながる」「買いたくなる」新しい購買体験の入口です。昨日までのECの常識に、1つの挑戦を加えるだけで、明日には新しい成果が生まれるかもしれません。

◇◇◇

次回は実際に成果を出している企業の取り組みや、より具体的な動画コマースについてさらに踏み込んでいきます。

大里 紀雄

TSIのEC刷新のその後。1Qの自社EC売上は約24%減、統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に

4ヶ月 2 週間 ago

TSIホールディングスの2025年3-5月期(第1四半期)のEC売上高は前年同期比15.8%減の75億8000万円だった。EC化率は24.1%。

国内EC売上高は同14.9%減の68億4000万円。自社EC売上が同24.4%減の26億2000万円、そのほかECモールなど3rd ECが同7.7%減の42億1000万円。海外ECは同23.1%減の7億4000万円だった。

TSIのEC刷新のその後。1Qの自社EC売上は約24%減、統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に
自社EC売上は同24.4%減の26億2000万円(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

TSIは2月に公式EC「mix.tokyo」を「Shopify」でリニューアル。また、これまでブランド単位などで運営していた会員メンバーズサービスを「mix.tokyoメンバーズ」に統合した。旧メンバーズ会員の移行に遅れが生じ、大きく売り上げを落としたとしている。

一方、3月以降の売り上げは毎月継続的に伸長し、4月以降のCMGR(月平均成長率)は17.9%で推移し回復基調にあるという。3-4月は新サイトの安定稼働に努め、GWの販促施策が売り上げに貢献したという。6月はセールを前倒しで好調に推移。特にメンズカジュアル領域が好調で、前年同期比100%超が見えてきていると説明している。

「mix.tokyo」メンバーズは5月末時点で約45万人を獲得し、旧メンバーズの上位会員のうち80%の移行が完了した。また、店舗・ECの両組織が連動して相互送客を実行、OMO送客でEC売上高に約4%の押し上げ効果があったという。今後は新規獲得に舵を切っていくとしている。

そのほか、客単価は前年同期比8.3%増の1万7148円と好調に推移。購入意欲の高い顧客の意向に応えるサイト設計となったとし、カート投入率は前年水準を上回った。今後は戦略的に「買い回り」強化を高めるサイト開発・施策を実施予定としている。

TSIのEC刷新のその後。1Qの自社EC売上は約24%減、統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に
統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

JFRグループのeスポーツ+推し活マーケ、EC売上10倍・会員数13倍を実現したアシックスのCX戦略などが学べるオンラインセミナー【7/29+30開催】

4ヶ月 2 週間 ago
著名EC企業の担当者や有識者が登壇し、参加者の事業成長につながる知見を講演するオンラインイベント「Digital Commerce Frontier 2025」を7月29日(火)+30日(水)に開催。すべてのセミナーを無料で聴講できます

7月29日(火)+30日(水)に、デジタルコマースに関わる人必見の大型オンラインイベント「Digital Commerce Frontier 2025」を開催。アシックス、大丸松坂屋百貨店、ZOZO、中川政七商店、アスクル、パルコ、ワコール、スマートニュースなど著名企業の成功事例や実践的な知見を学べるさまざまなセミナーを用意しています。リテールビジネス、BtoC-EC、BtoB-EC、メーカーECなどデジタルコマースに携わる方を対象に、AIやリテールテックなどの最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどを多数お届け。視聴はすべて無料です!(事前登録制)。オンラインで全国から参加いただけます。まだお申し込みをしていない人のために、編集部がおすすめ講演の見どころをご紹介します。

Digital Commerce Frontier 2025

見どころ⑤ JFRグループ(大丸・松坂屋・パルコ)のeスポーツ+推し活マーケ

7月30日(水)11:00~11:45 KA2-1オープニング基調講演

JFRグループ(大丸・松坂屋・パルコ)は、eスポーツと「推し活」を融合した新たなマーケティング戦略を推進。セッションでは、百貨店・商業施設が若年層顧客とコミュニケーションを行うための具体的な施策や、デジタルとリアルを融合した新しいコミュニティ形成について、事例を交えながらお伝えします。

株式会社大丸松坂屋百貨店 兼 株式会社XENOZ デジタル戦略推進室 / マーケティング部 部長 島袋 孝一氏

株式会社大丸松坂屋百貨店 兼 株式会社XENOZ デジタル戦略推進室 / マーケティング部 部長 島袋 孝一氏

2004年パルコ入社。店舗リーシング、デジタルマーケティングなどを担当。2016年以降、キリン、ヤプリ、Preferred Networksを経て、2023年よりJ. フロント リテイリングにて、グループ各社のデジタル活用推進を行う。2025年3月より、メタバース・Web3業務移管により大丸松坂屋百貨店へ出向。同時に、関連会社であるeスポーツチーム「SCARZ」のマーケティングを兼務担当。

ネッタヌネッタヌ

百貨店や商業施設は高年齢層の顧客が中心で、若年層の来店機会が減少していると言われています。eスポーツは若年層を中心に熱狂的なファンを多く抱え市場規模大きい。また、「推し活」はグッズ購入やイベント参加など、経済活動に直結する大きなムーブメントとなっています。デジタルネイティブで、オンラインでの情報収集やコミュニケーションが日常的な若年層は、リアルな場での体験やコミュニティ形成も重視しています。デジタルとリアルを融合させ、新たな顧客体験を提供することをめざすJFRグループの具体策を開設します。

 

見どころ⑥ アシックスのリアル×デジタルCX戦略~EC売上10倍・会員数13倍、7年の軌跡と未来を語る~

7月30日(水)17:00~17:45 KA2-7クロージング講演

2024年12月期に会員サービス「OneASICS」の会員数が同30.1%増の1229万人(中国などで展開するローカルプログラムの会員数を加えると1764万人)となったアシックス。グローバルでのブランド価値を高め、過去最高の業績を達成。EC売上高も前期比28.0%増の1371億円と拡大しています。

スポーツだけでなくライフスタイルブランドとして、若い世代の支持も獲得。成長の裏には、デジタルを活用したオムニチャネルの高度化、会員サービスを軸にしたパーソナライズ施策の強化、デジタルとリアル体験の融合といった緻密なリテール戦略があります。講演では、その戦略と実際の取り組み事例を掘り下げます。

株式会社J.D. パワー ジャパン Global Business Intelligence部門 通信・テクノロジーサービスインダストリー シニア ディレクター 野本 達郎 氏

アシックスジャパン株式会社 DTC統括部 デジタルコマース・OneASICS部 部長 大和田 岳史氏

2018年、アシックスジャパンに入社。CRMチームのマネジャーとして会員サービス「OneASICS」を立ち上げ、顧客データ統合、マーケティングオートメーション導入を推進。現在は、ブランド公式サイトやマーケットプレイスを含む直営EC事業、および「OneASICS」を基盤としたデジタルコミュニケーションを管掌。これまでに国内外の自動車メーカーで事業企画、販売、マーケティング、CRM領域での豊富な経験を有する。

ネッタヌネッタヌ

セッションでは、アシックスさんがEC売上高・会員数の成長につなげてきた取り組みを解説します。特長の1つは、ブランド体験価値を向上させるデジタル戦略により、顧客の獲得や育成、効率の良いマーケティングにつなげていること。OMO、AI活用、返品しやすい売り場づくり、メールマーケティング、ツールの活用など、ECの成長のドライバーとなった施策を具体的に語ります。自社のECサイトの運営や成長に悩む方は、きっとヒントを得られるはず。

Digital Commerce Frontier 2025
◇◇◇

次回はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

再春館製薬所の物流コスト数百万円減、CO2排出約8割減も物流施策とは?

4ヶ月 2 週間 ago

基礎化粧品「ドモホルンリンクル」を製造・販売する再春館製薬所はトラックによる幹線輸送を鉄道や船舶などの大量輸送機関に転換する「モーダルシフト」を進めている。

すでに成果も出ており、CO2排出量を年間78%削減したほか、年間数百万円規模の物流コスト削減効果を見込んでいるという。

再春館製薬所の物流コスト数百万円減、CO2排出約8割減も物流施策とは?
写真左から再春館製薬所 薬彩工園 物流管理リーダー 長野氏、工園長 髙野氏、物流管理部門長 福永氏

再春館のモーダルシフトの取り組みは、熊本工場から横浜地区への輸送をトラック輸送から鉄道輸送に転換するというもの。再春館と物流企業の計4社と連携し実現した。

  • 再春館製薬所:品質管理と物流戦略の立案、全体統括
  • 佐川急便:全国に広がる輸送ネットワークの活用と、4社間のコーディネート
  • 日本貨物鉄道 (JR貨物) :鉄道輸送インフラの提供と、大量輸送技術
  • 西久大運輸倉庫:鉄道輸送と陸上輸送の橋渡し、配送調整

従来のトラック輸送と比較し、CO2排出量を年間78%削減を実現。輸送品質や温度管理の精度の向上、破損リスクの低減など、品質の安定化にもつながったという。加えて、物流コストとしては年間数百万円規模の削減効果を見込んでいるという。

こうした取り組みが評価され再春館は6月30日、第26回「物流環境大賞」(主催:一般社団法人日本物流団体連合会)の「奨励賞」を受賞した。モーダルシフトの取り組みが受賞に大きく貢献したという。

鳥栖 剛

仕入れ価格動向、2025年4-6月は「米」「スイーツ」「防災」カテゴリが上昇傾向

4ヶ月 2 週間 ago

ラクーンコマースが発表した4月1日~6月30日の「仕入れ価格動向レポート」によると、「米」を筆頭に「ケーキ・スイーツ」「防災用品」など多くのカテゴリでコスト上昇が継続している。

分析対象データはラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」における商品取引データ。対象期間の商品仕入れ価格の動向を、2019年を基準(=100)とした価格指数として分析している。

仕入れ価格動向は二極化、多極化が進む

2025年4-6月のデータでは、仕入れ価格は2019年比で引き続き高水準にある一方で、直前3か月間(2025年1-3月)や前年同期(2024年4-6月)との比較では、カテゴリごとに上昇、横ばい、低下といった差が生じ、価格動向の二極化や多様化が鮮明になっている。

カテゴリ別に見ると、価格動向は「上昇」「低下」「安定」の3つに分かれた。

カテゴリ別 仕入れ価格指数のグラフ(主要カテゴリごとの平均仕入れ価格指数(2019年=100)を、前期(2025年1-3月)および前年同期(2024年4-6月)と比較)
カテゴリ別仕入れ価格指数のグラフ(主要カテゴリごとの平均仕入れ価格指数(2019年=100)を2025年1-3月および前年同期(2024年4-6月)と比較)
カテゴリ別 仕入れ価格指数の表(同上、画像はラクーンコマースの運営サイトから追加)
カテゴリ別仕入れ価格指数の表(同上、画像はラクーンコマースの運営サイトから追加)

直前3か月間(2025年1-3月)の比較で仕入れ価格の上昇が目立ったカテゴリ

  • :2025年1-3月に続き、仕入価格の高騰が継続。上昇トレンドは衰えず、全カテゴリ中で最大の伸び率を記録している。指数は300を超え、基準年としている2019年からは238.9%増となっている。
  • ケーキ・スイーツ:米に次いで高い上昇率を記録。砂糖、乳製品、果物といった主原料の価格高騰が続いており、多くのメーカーで価格改定が相次いだ結果が指数に反映された。
  • 防災用品:2025年1-3月は一時的に低下したものの、再び上昇に転じた。ラクーンコマースは「近年、地震や水害など自然災害が頻発していることを背景に、企業・個人ともに防災意識は継続的に高まっている。単なる備蓄品としてだけでなく、より高機能・高品質な製品への需要が価格指数を押し上げており、安定した需要が見込めるカテゴリとなっている」と解説している。
  • オーラルケア:仕入価格指数は大きく上昇。健康・美容意識の高まりを背景に、高機能歯ブラシや薬用成分を配合した歯磨き粉、ホワイトニング関連商品など、高付加価値商品の人気が継続している。ラクーンコマースは「消費者が日々のケアに対して投資を惜しまない傾向が、仕入れ単価の上昇を後押ししている」と分析している。

低下が目立ったカテゴリ

  • ホビー:2024年度はフィギュアなどの価格上昇のあおりがあったが、2025年に入り徐々に価格が減少。ラクーンコマースは「4~6月には価格は以前までの水準に戻った」と考察している。
  • 調理器具、文具・事務用品:ラクーンコマースは「1~3月は新生活に向けた仕入れが活況だったためか4~6月は落ち着き、価格に反映された可能性がある。需要が一巡したことが最大の要因」と推測している。
  • キャンプ・レジャー用品:ラクーンコマースは「4月、5月の行楽シーズンでの販売に向けた仕入れが落ち着き、市場の在庫調整が価格に反映されている可能性がある」と考察している。

横ばい〜小幅変動のカテゴリ

「タオル」と「スマホケース」などは、大きな変動は見られなかった。「タオル」は、日用品としての需要が常に安定している一方で、市場での競争も激しいため、価格が硬直化しやすい典型的なカテゴリという。仕入れ価格は前期からほぼ変動なく推移している。

「スマホケース」はほぼ横ばいで下げ止まりの傾向。ラクーンコマースは「市場が完全に成熟し、価格も底値圏で安定しているため、大きな変動が起きにくい状況にある」と考察している。

調査概要

  • 分析対象データ:卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」における商品取引データ
  • 指標:ジャンル別 仕入れ価格指数(2019年の平均価格を100とする)
  • 分析対象期間:2025年4月1日~6月30日
大嶋 喜子

アポロニウスの問題の一つ「 1つの点を通り、1つの直線と一つの円に接する円(CLP)」の解までの作図手順

4ヶ月 2 週間 ago

1つの点を通り、1つの直線と一つの円に接する円は、一般には下図のように4 つの解がある。作図手順としては一つの手順で 2 つの解の円がセットで作図できるので、それを 2種類行うことになる。

 1つの点を通り、1つの直線と一つの円に接する円の作図(76手順)
条件:点A、直線 l 、円C(中心点Cは未知)が与えられている(赤表示)
解の数:一般解は 4つ

1セット目(二つの解)の作図手順(45手順)
第一段階以下の①から⑥まで(23手順)
①与えられた円Cから中心点Cを描く(10)
(「基本作図パターン集」ページの「与えられた円から、その円の中心点を求める」を参照のこと)
②点Cから直線 l に垂線 mを引く(4)
(「基本作図パターン集」ページの「与えられた点から与えられた直線へ垂線を引く」を参照のこと)
③その垂線と円C及び直線 l との交点を上からN, D, Eとする(0)
④点 A, D, E を通る円C1を描く(8)(PPPの作図ページを参照)
⑤直線NAを引く
⑥NAと円C1との交点をB(青点)とする(0)
※点Nと円C1(点 A, B, Dを通る)の方べきの定理から、NANBNDNE
次へ進む方針の立て方:
目標とする円の一つ(Aを通り l と円Cに接する円)を、点Xを中心とした円X(青円)とする。円Xはその目的から逆に考えれば、円CとYで接し、点Aを通っている。
円Cと円Xのそれぞれの中心はCとX。円Cと円Xの接点は、直線CX上のYになるはず。
点Xから l への垂線を引き、その交点をZとする。NDは円Cの直径なので∠NYDは直角(円周角の定理より)。また∠NEZも直角なのでNYDとNEZは相似形。よってNDNENYNZ
一方目標とする円XとNAの交点をB’とすると、方べきの定理からNDNENANB’。よってB’はBと同一であり、目標とする円X上と円C1上、直線NA上にある。
よって上図の段階で次に必要なのは、円C上の点Yの場所を特定することである。
最終段階:残りの手順(22手順)
上で仮想の点Y(ここでは点T1になるが)を見つけ、目的の円まで描く。なお※上図で使った円Xと点X, Y, Zは忘れることにする。番号は通番とする。
⑦円C1と円Cとのもう一つの(Dと異なる)交点をFとする(0)
⑧線FDを引き、線ABと線FDの交点を点Pとする
⑨点Pから円Cに引いた接線の接点とT1, T2とする(7)
(「基本作図パターン集」ページの「円外の点から円に接線を引く」を参照のこと)
⑩3点A, B, T1を通る円C2(青円)を描く(7)(PPPの作図ページを参照)
⑪3点A, B, T2を通る円C3(青円)を描く(7)(PPPの作図ページを参照)
円C2と円C3が目的とする円である。
※なおT1が上図における点Yである。A, B, T1を通る円は点Zで直線 l とも接する。そして、上図では左側の円(円C2相当)しか考えていなかったが、同じ方法で右側の円(円C3相当)も描けるというわけだ。こちらも同じように直線 l とも接するということだ。
2 セット目(残りの二つの解)の作図手順:(31手順)
方針:上の1 セット目の作図手順の「第一段階」の③でのN, D, EをD, N, Eとして読み替えて行うだけだ
①与えられた円Cから中心点Cを描く(既に作図済み)
②Cから直線 l に垂線 mを引く(既に作図済み)
③その垂線と円C及び直線 l との交点を上からD, N, Eとする(0)
④点 A, D, E を通る円C4を描く(8)
⑤直線NAを描くき、円C4との交点をBとする
※2 点A, Bを通り円Cに接する二つの円が、求める円の一対
⑥円C4と円Cとのもう一つの(Dと異なる)交点をFとする(0)
⑦線FDを引き、線ABと線FDの交点を点Pとする
⑧点Pから円Cに引いた接線の接点とT3, T4とする(7)
⑨3点A, B, T3を通る円C5を描く(7)
⑩3点A, B, T4を通る円C6を描く(7)
円C5と円C6が、、もう二つの目的とする円である。
 その他の解
条件:所与の円と点が、直線を跨いで反対側ある場合
解の数:なし
・関連ページへのリンク
10種の問題概観と前提とした定理
CLP問題の解までの作図手順(このページ自身)
CLL問題の解までの作図手順
CCP問題の解までの作図手順
CCL問題の解までの作図手順
CCC問題の解までの作図手順
参考文献

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