ネットショップ担当者フォーラム

ファッション誌協業店舗+ネット+雑誌の3チャネルを使った販売効果は? PBIの新たな挑戦 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
月刊のメンズファッション誌「BITTER」の商品を扱う通販サイト「ビターストア」の常設店舗を「109MEN'S」5階に開設

メンズアパレルのネット販売を手がけるピー・ビー・アイ(PBI)は3月28日、同社が手がける通販サイト「ビターストア」の実店舗を東京・渋谷の商業ビル「109MEN'S(メンズ)」5階に開設した。同社では初めての直営の常設店となる。「ビターストア」は、月刊のメンズファッション誌「BITTER(ビター)」の商品を扱う通販サイトとして2013年7月に開設。雑誌社と協業して展開し順調に規模を拡大、その勢いのまま実店舗進出に至った。一方で、楽天市場内に靴の専門店を開設するなど好調に拡大を遂げる同社の高木社長(=写真)に、方針や展望などについて聞いた。

「109メンズ」に出店、雑誌・ネット・店で補完しあう

ピー・ビー・アイ(PBI)の高木社長

――「ビターストア」の実店舗をオープンした。

「昨年夏に催事で、2カ月限定で『109』に出店したが、在庫が追いつかないほど好調だった。インフラ面は結構大変だったが、催事で学んだことを練り直した。そこに有難いことにオファーをいただいたので、チャレンジすることにした」

――催事が好調だった要因は。

「『ビターストア』という名前と、なんといってもお客様が興味を持ってくれていたということだと思う。商品を見る、触る、着るなど、オフラインでしかできないことがある。それが体現できたということもあった。催事の時にネットの売り上げが下がったかというと、逆に上がった。お店で初めて『ビターストア』の商品に触れて気に入って、次回からネットで買うというケースもあったのかもしれない」

――「ビターストア」の規模感は。

昨対で130%くらいのペースできており、昨年12月には月商でおよそ6000万円売り上げた。ウェブ広告をやってはいるが、ばらまきで新規をとっているわけではなく、雑誌の読者が来てくれているので、リピート率も単価も高い。同時に新規ユーザーも徐々に増えている。波があるのでずっとこの良い状況が続くとは思っていないが、今のところ下降していくような兆しもない。それは雑誌も同じ。発行部数が伸びているこのタイミングで、ネットで売ったり店舗を出している。そこは互いにリアルな“手つなぎ感”がある」

――雑誌からEC、そして実店舗という流れも珍しい。

雑誌の“冠”を持った店舗はあまりない。雑誌とネットとお店が利潤を食い合わず、それぞれ補完しあっている。あまりないケースではないか。小さいマーケットかもしれないが、新しいチャレンジでもある」

――新店舗への集客は。

「雑誌とネットの両方でやっていく。24日が『ビター』の発売日なので雑誌で告知した。そこに合わせて28日のオープンにした」

――MD面で工夫は。

「ある程度お店に合った商品を選んで、あとは戦略的な商品も置いてみたい。ネットで売れるものと店舗で売れるものが違うのはわかっている。店舗でしか提案できないものがあってもいい」

――店舗独自の企画は。

「モデルを呼ぶことなどを考えている。彼らに会いたい人もいるし、彼らに商品を薦めてもらいたいというニーズもあると思う。そういうことはネットではできない。とはいえ、まずは『109』という場に合わせたことをやる必要がある」

「楽天市場」内に靴専門店をオープン

――3月上旬に靴専門の通販サイト「シルバーバレットプラス」を楽天市場内に開設した。

「当社は洋服屋だが、服と靴は近い。シチュエーションやコーディネートで商品を提案しているが、その一環として靴があり、今や売り上げの3割程度を靴が占めている。“安い”や“軽い”という提案は靴屋さんがやっているが、例えばヒョウ柄のドライビングシューズをボンと出されても、よほどセンスがないと履きこなすのは難しい。そこで当社では『こういう服に合わせれば恰好いいですよ』と提案するようなイメージだ」

――アイテムは既存のメンズアパレルEC「シルバーバレット」と同じか。

「今は、基本は変わらない。『プラス』でもゆくゆくは写真や文言、テイストを変えていこうと思っている。ページを変えることで見せ方が変われば、モノは同じでもアプローチできる商圏が広がる。靴や鞄といったセグメントをしっかり行うと、出稿先などプロモーションの仕方も変わり、今までリーチできなかった層にもリーチできる。靴から入ってきてファッションにも興味がある人はいる。新しいお客様やニーズ、トレンドはついてくると思うので、随時そこを広げていきたい」

――目標の売り上げは。

「まずは月商1000万円が1つの目標にはなる。コンスタントに1000万円くらい売れる店舗になれば新しい戦略やチャレンジもできる気がする」

――1月には楽天の「ショップ・オブ・ザ・イヤー2014」の「メンズファッションジャンル賞」を受賞した。

「7年ぶりに返り咲いたが、返り咲きというのは価値がある。それは社員にとっても良い経験になった。良かった時があり悪い時にも残ってくれたメンバーが今、会社の中心になっている。やってきたことが間違いじゃなかったというところがあり、私よりも社員、幹部たちが自信になったのではないか」

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製品バーコードの読み取りができるアプリの提供を開始、カカクコム | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
気になる商品の最安値などをお知らせするプッシュ通知機能も搭載

購買支援サイト「価格.com」を運営するカカクコムは3月31日、「価格.com」のスマートフォンアプリ(iPhone・Android)の提供を開始した。製品バーコードを読み取り、商品を探せるアプリ独自の機能を追加。スムーズに買い物できる環境を整え、スマホアプリの利用促進を図る。

アプリでは、商品のバーコードを読み取ると、「価格.com」に掲載しているその商品の価格情報やクチコミ情報が閲覧できるページに遷移するようにした。

家電量販店などの店頭で、気になった商品のバーコードを読み取れば、その場ですぐにネット情報を引き出すことができるようにし、利便性を高めた。

このほか、商品情報ページのボタンをワンタッチするだけで、お気に入りへの登録する機能も搭載。登録した商品の最安価格の変動やクチコミ・レビューの新規投稿などがプッシュ通知で受け取れるようにもした。

スマホアプリの各種画面

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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激安タイヤの「セレクションパーツ」運営のエクシブが自己破産申請へ、安売りなどで収益が悪化 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
輸入タイヤをECサイトで“業界最安値”をめざし販売していたが、円安による輸入単価などで収益性が悪化

Yahoo!ショッピングのアワード常連店で、タイヤ・ホイールの専門ECサイト「セレクションパーツ」を運営するエクシブが3月31日で事業を停止、自己破産を申請する見通しであることがわかった。負債総額は約25億円とみられる。

信用調査などのショーコー、事後処理を担う下元高文弁護士が所属する田中下元法律事務所が明らかにした。田中下元法律事務所によると4月9日現在、自己破産の申請に関する進捗はないという。

エクシブは輸入タイヤ・ホイールなどオートパーツの販売企業。通信販売事業では「激安タイヤ&ホイール専門店 セレクションパーツ」を運営し、Yahoo!ショッピングの「自動車タイヤ、ホイール部門」で3年連続2位を獲得、月間ベストストアを受賞している。

運営していたECサイトは、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ポンパレ、モバオク!、ヤフオク!、自社サイト。現在、改装中もしくはトップページは表示されるものの購入できない状態になっている。注文状況をリアルタイムで表示している楽天店では、3月31日で注文が止まっている。

「激安タイヤ&ホイール専門店 セレクションパーツ」運営のエクシブが自己破産へ

楽天市場の「セレクションパーツ」(画像は編集部でキャプチャ)

エクシブは輸入タイヤをメーカー工場から直接コンテナで大量に購入。「激安タイヤ&ホイール専門店 セレクションパーツ」は“安かろう良かろう”をコンセプトに、激安価格で販売していた。

ショーコーの調査によると、円安による輸入単価の高騰で収益性が悪化。近年はコールセンターの拡充など業容拡大を急いでいたこともあり、資金バランスが崩れたという。

ショーコーによると、一部商品の値上げや経費削減で財務面の改善を急いだが、資金調達も限界に達したとしている。2012年6月期の売上高は約29億4000万円。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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メルマガのCTRを100倍にする3つのポイント教えます。ECサイトのメルマガ担当者必見! | PR | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
タイトルや文章のちょっとした工夫でCTR100倍も夢じゃない!
ここから始まります

今回のメルマガは、十分に気合を入れて執筆したから、情報たっぷり、内容もバッチリ!! 自信満々で配信したものの、反響はゼロ……。こんな状況に頭を抱えるメルマガ担当者に向けて、ちょっとした工夫でメルマガのCTRを増やし、集客力をアップできるポイントを教えます。

「一生懸命書いたメルマガにまったく反響がない」
「売り上げも伸びない」……どうすればいいの?

ショップのお得情報をたっぷり詰め込んで、気合いを入れてメルマガを作成・配信したのに、メルマガのCTR(クリック率)は低く、売り上げはさっぱり伸びないまま……。「あんなに時間をかけて作ったのに、何が悪いんだろう」、「メルマガなんてやっても意味あるのかな」――配信後の反響が少ないと、メルマガ担当者は落ち込み、やる気をそがれてしまいますよね。

このまま、今まで通りのメルマガを配信していても意味がない、現状を打開しなければと思う担当者もいるでしょう。では、どうすれば良いのでしょうか。

メルマガを勉強した人が真っ先に思いつくのは、「セグメント分け」でしょう。年代・性別・地域などで読者をセグメント分けして、属性ごとに違う文面のメールを配信する試みです。

しかし、待ってください。メルマガ配信にはいくつかの段階があります。

メルマガ配信の初級・中級・上級

  • 初級:メルマガ配信で顧客との接点を保つ
  • 中級:メールのタイトルや文章、構成を工夫したメルマガ配信で顧客の共感を生む
  • 上級:属性に応じたメルマガ配信などの応用テクの活用

ただメルマガ配信を行なっているのは初級段階、一方で「セグメント分け」はいきなりの上級テクにあたります。一歩進んだ取り組みは、効果もありますが、手間もかかります。まずは中級、もう少し基礎的なところを見直すことで、メルマガの効果を激増させることが可能なのです。ここからは、ちょっとした工夫でCTRを100倍にするメルマガ執筆のコツをお教えします!

※CTR:「Click Through Rate」の略で、メルマガや広告などの効果測定の指標。メルマガの場合、本文にあるリンクがクリックされた回数を、広告が表示された配信数で割った数値を指す。

文章の書き方を変えるだけでCTR100倍アップも夢じゃない!?

タイトルを作る時は、相手の心理を考え、“自分事”だと思うものを作ること!

(ビジネスメール研究所)

タイトルや文章を工夫するだけで、メルマガの効果は激増します。メルマガ発行は、顧客との接点を保つことが前提にあります。ショップやメルマガ担当者側の伝えたいことを押しつける内容ではなく、相手が知りたいこと、もしくは「自分の事だ」と思えるような話題を提供するように心掛けることが大事です。そして、メルマガ担当者の人柄が理解でき、読者が1対1の対話を感じられるような文章の書き方が効果的です。

CTRをアップさせるためのメルマガ作成には、主に3つのポイントがあります

(1)タイトル:読者が思わずクリックしたくなるタイトルをつける

メールマガジンのタイトルは、メルマガ成功の鍵を握っている最重要ポイントといっても過言ではありません。「ついつい気になってクリックしてしまう」タイトルをつけるだけで、CTRは激変します。タイトルには、開封を促す3つのモデルがあります。

  1. 数値型 : 「人気No.1」「3ヶ月で1200個売れた」
  2. 驚き型・非常識型 : 「英語が3週間で話せるようになった非常識な勉強法とは?」
  3. リズム・フレーズ型 : 「家族元気で留守がいい」「食ベ飲ミクス」

数値型

1つめは、具体的な数字を入れて、明確化する「数値型」です。インパクトある数値で読者の興味を引く方法ですね。下記のような例が考えられるでしょう。

  • 人気No.1
  • 残席3
  • あと5日
  • 明日13時よりスタート
  • 90日で10000人を集客
  • わずか3日で4.8キロのダイエットに成功

特に、期限や成果などを入れると効果的です。実は、この記事についても、タイトルで、「CTR100倍」「3つのポイント」など数字を入れることでクリックしてもらえるような工夫をしています。「ECサイトのメルマガを書くコツ」というシンプルなタイトルをつけるよりも、このタイトルの方がクリックしてみる気になりませんか?

最近は、数字がタイトルに入っているケースも増えてきたため、中途半端な数字のほうがより目につきやすいとも言われています。例えば、「1ヶ月で5kg痩せた」よりも、「1ヶ月で3.8kg痩せた」のほうが真実味がありますね。

驚き型・非常識型

インパクト勝負であれば、「驚き型・非常識型」という手法もあります。メルマガ内容を思わず、大袈裟、嘘っぽく面白いタイトルに仕上げて、思わずクリックしたくなるよう読者へアピールします。もちろん嘘はいけません。嘘をつくと不信感を持たれてしまいます。嘘ではなく興味を引く、言わば「嘘から出た実(まこと)」とも言えるようなタイトルにするのがポイントです。

  • 英語が3週間で話せるようになった非常識な勉強法とは
  • 電話もネットもないのにいつも満室の旅館の秘密とは
  • 新卒が3カ月で1億円を売り上げた!? 画期的な営業法とは

リズム・フレーズ型

もし、内容的にインパクトがあるタイトルが難しい場合は、「リズム型」がお薦めです。分かりやすく、テンポ良く読むことができるタイトルを考えましょう。何かを真似たようなタイトルや、耳になじんだフレーズを一文字変えてみるというのも興味を引く方法としてはいいですね。例えば、「亭主元気で留守がいい」、「こだまでしょうか、いいえ、誰でも」、「ダメよ~ダメダメ」など、一部の世代には認知度の高いフレーズを一部変えて利用することで、その世代ならば思わずクリックしたくなってしまうことでしょう。メルマガのジャンルを問わずに利用できるのが利点です。

(2)レイアウト:内容だけでは勝負はできない

読者は、メールの冒頭を見た時点で、そこからメールを読み進めるべきかどうかを直感的に判断します。タイトルの役割が“開封してもらう”ためのものだとしたら、冒頭の数行(ファーストビュー)は、“スクロールしてもらう”ためのもの。面白そうだったり、自分に有益そうな情報が書いてあると思えば読み進めますし、そうでなければ、そこで読むのをやめてしまいます。

そのため、本文で一番重要なのは「書き出し」です。冒頭の数行に、読者に読もうと思わせる情報を入れるようにしましょう。逆に、ダラダラとした宣伝や広告を冒頭に入れるのはNGです。

×よくない例

いよいよ、●●が発売になりました!!

こちらの商品は、限定20個。
今から販売スタートです。

どうして、この商品を扱っているのかというと……

○よい例

いよいよこの日がやってきました。

今日は、と~~っても重要な情報がありますから
最後までしっかり読んでくださいね。

○○さんは、2年前と比べて
ちょっと体調が悪いなぁ、身体が重いなぁということは増えていませんか?

実は、私は●●歳になったばかりなのに……

このように、「ちょっと引っ張る」「自己開示を入れる」「共感のネタを仕込む」のがコツですね。

また、メルマガのヘッダーに目次を入れて、冒頭でメルマガの概要を知らせるのも効果的です。冒頭だけ呼んで興味がない場合でも、興味がある部分だけ読んでくれる可能性があります。

(3)文章の工夫:読みやすさを追求

メルマガの内容が良くても、文章が長いと読者は読み疲れてしまいます。全体の構成を考え、見出しを適宜挿入して読みやすくしましょう。ダラダラと長い文章は避け、1文は20~30文字程度、意味が切れるところで改行などの工夫もしつつ、執筆するのもポイントです。

■さあ!ここでいよいよ事例が発表されます

このような見出しを入れるのもいいですね。

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■さあ!ここでいよいよ事例が発表されます
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これでもいいですね。罫線や記号を有効に使うことが大事です。

この3つの工夫を組み合わせることで、メルマガに興味を持ってもらえる確率は激増します。例えば、タイトルの改善をするだけでメールの開封率が2倍~10倍に、レイアウトの改善でCTRは2~3倍に、書き出しや文面など文章を工夫することで、CTRは5~20倍まで増加します」(平野氏)。

これらの相乗効果で、同じメルマガでも、CTRが100倍になることも夢ではないのです。

上級テクニック「セグメント分け」でさらに効果的なメルマガを実現!

ここまで、基本的なメルマガ作成のポイントを解説しました。これらのポイントを押さえることでメルマガのCTRが改善されたら、ようやく次のステップに進みましょう。冒頭にも触れた「セグメント分け」です。性別、年代、顧客の購買行動や購買履歴などのRFM分析から、顧客をセグメント分けして、属性に合わせた内容のメールを配信をするとメールをさらに効果的に配信できるのです。

※RFM分析:顧客の購買行動・購買履歴(最新購買日、累計購買回数、累計購買金額)から、優良顧客のセグメンテーションなどを行う顧客分析手法。

例えば、20代女性には化粧品やファッションなど女性向けの商品を、30代男性にはPC関連機器や家電など男性向けの商品をオススメするなど、それぞれの属性に合った文面を送ることでCTRは上がるでしょう。

タイトルも、同じ商品であっても、
「20代の不摂生が、あと10年後のあなたの身体を作ります」
「30代のあなたなら、今からでも間に合います」
「40代であきらめるのはまだ早い、とっておきの秘策です」
「50代の皆様、30代の元気を取り戻しませんか?」
など、対象によって調整することで、「自分事」と思ってもらうことが可能になります。

さらにそれを進化させると、OLさんであれば、「通勤時間」や「昼休み」を狙って配信すれば見てもらえる可能性が高くなりますし、仕事で見ている方であれば、「勤務時間」を狙うことで見てもらえる率が高まります。セグメント分けによって、例え同じメルマガでも、配信時間を変えることで効果を上げることができるのです。

また、消耗品を購入したユーザーには、その消耗品が切れる頃に再度オススメメールを送って購入を促したり、以前に何度も購入してくれていたけれど、ここ半年購入がないユーザーに割引クーポンを送ることでリピート客を呼び戻すといった手法も有効です。

セグメント別のメルマガ配信は、手間もかかりますが、その効果は大きいもの。どんな属性のユーザーにどんな商品をオススメすればいいか、どんな文面なら効果があるか、色々と試行錯誤してみましょう。考えが当たった時は嬉しいものですよ!


セグメント分けメールにおいて、それぞれの属性に向けたメール文面の作成は手間がかかりますが、工夫のしがいがあるでしょう。

一方で、意外と盲点なのが、配信に手間がかかること。例えば、メールアドレスや属性を、Excelで管理している場合、「10代と20代の男性」、「東京都に住んでいる30代の女性」、「2回以上の購入履歴があるがここ6ヶ月は購入履歴のない顧客」といった、ひとつひとつのデータ抽出の手間が馬鹿になりません。

手作業ならばミスも生じますし、いちいちメールソフトにアドレスを入力して配信するのも大変! いろんなセグメント分けメールを試してみたいのに、配信に手間取ってしまうようではメルマガの効率は大幅ダウンします。

そこでオススメしたいのが、「お名前.com メールマーケティング」です。「ターゲット配信」機能に任せてしまえば、セグメント分けした属性での配信もラクラク。「地域」「性別」「年齢」などの属性を細かく自由に設定して配信することが可能です。例えば、「東京都に住んでいて、年齢が40代以上の男性に配信」など、複数属性の組み合わせも可能ですので、配信がグッと楽になりますね。

「ターゲット配信」機能だけでなく、メルマガ配信を援護射撃してくれる機能が、「お名前.com メールマーケティング」には満載です。まずは、文章を工夫してCTRをアップさせ、「セグメント分け」に挑戦することで、さらにメルマガ戦略を強化、成長させて行きましょう。

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佐藤和明+ビジネスメール研究所+シンフィールド

【執筆】
佐藤和明(アートオリエント)
大学在学中より、ライターおよび編集に従事。卒業後に出版社数社とデジタルコンテンツ会社、フリーを経て、有限会社アートオリエントを設立。現在、Webマーケティング関連の書籍の執筆およびWebプランナー、大学で兼任講師を務める。研究テーマのキーワードは「デジタルマーケティング」。現在、青山学院大学大学院 社会情報学研究科博士後期課程在学中。二級知的財産管理技能士、Google AdWords認定資格取得。

【執筆協力】
ビジネスメール研究所
平野 友朗、直井 章子(アイ・コミュニケーション
日経BP社 PcOnlineにて、人気連載コラム「美人研究員は見た!ビジネスメール事件簿」を執筆中。

【マンガ】
株式会社シンフィールド

佐藤和明+ビジネスメール研究所+シンフィールド

オーガランドが男性用化粧品専門のECサイトを「Yahoo!ショッピング」に開設 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
ヤフーが2月からはじめた「お買い物まとめ」を活用して集客へ

サプリメントECのオーガランドはこのほど、「Yahoo!ショッピング」に男性用化粧品専門ECサイト「サムライコスメ~モテ肌への挑戦~」を開設した。これまで化粧品の販売を行ってきたが、男性用化粧品専門サイトは初。男性用化粧品の専門サイトを開設することで、男性向けの市場開拓を狙う。

ヤフーが2月から開始したキュレーションサービス「お買い物まとめ」を活用し、集客を進めていく。「男性のスキンケア法」や「体臭の種類と原因、メカニズム」といったまとめサイトを制作。こうした記事に興味を持つユーザーをECサイトに誘導。今後もまとめ記事を増やしていくことで集客力を高めていく。

オーガランドでは現在、新たな商品ジャンルの取り扱いを開始しており、ジャンル特化型のECサイトを増やしている。今回の取り組みもその一環。

オーガランドの男性向け化粧品ECサイト

サムライコスメ~モテ肌への挑戦~

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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アプリコマースで売り上げを伸ばすためには「オーディエンスマネジメント」を理解しよう | スマホ・アプリコマース時代のマーケティング戦略 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
アプリの利用の活発化を図るための基本的な分析の方法について説明

スマートフォンが台頭してから、生活者の消費行動が大きく変化してきています。それに伴い、ECのマーケティング手法も大きく変化する必要があります。スマートフォンアプリのユーザーに適切にリーチするためには、Apple社の「IDFA」、Google社の「Advertising ID」というターゲティングキーを有効活用することが重要な役割を担いますが(参照記事)、今回はこのIDをどのように管理し、活用していくかという「オーディエンスマネジメント」を紹介します。

よく使われるアプリは全アプリの内、0.0004%〜0.0008%

スマートフォンユーザーの数、アプリの数などを、定量的に見ていきます。

まず、スマートフォンを使う日本のユーザー数は、約5000万人に到達していますが、世界全体で見てみると、第4位です。

また、グローバルでiOS、Androidの両プラットフォーム上にあるスマートフォンアプリは、250万個超。1人あたりの平均アプリインストール数は40〜50個、よく使う平均アプリ数は10〜20個になります

ちなみに、スマートフォンを開いた際に表示されるファーストスクリーン(このファーストスクリーンに設置されるか否かは、アプリ起動率/利用率に大きなインパクトを与えます)に配置できるアプリは、数が決まっています(iPhone6では28個)

デフォルトで設置しているアプリ(ブラウザ、カレンダー、電話、連絡先など)を除くと約20個です。たとえるなら、ファーストスクリーン争奪は、選挙と同義であり、設置できるアプリ数は、国会議員の議席数ですね。デフォルトで設置してあるアプリは、当選確定議席で、その他の議席をユーザーに選んでもらい確保していく――このように置き換えられると思います。

また、いままでPCのユーザー行動は、ブラウザ経由(検索)で目的地であるWebサイトに到達する「一点集中型」でした。しかし、スマートフォン上のユーザー行動は、ブラウザアイコンも、他アプリのアイコンと横一列に並んでいるので、「分散型」となります。そのため、ますますブラウザの利用率が低下していくことが想定されます。

インストールしたユーザーの分類方法「RFM分析」

次は、インストールしたユーザーをどのように分類管理していくか。この方法を解説していきます。

まず、インストールしたユーザーの流入経路を分析する必要があります。流入経路には、オーガニックの自然流入と、広告流入の2つに大別されます。

それをもとに、全インストールされたアプリの流入経路別占有率や、どの流入経路で寸ストールしたユーザーのLTVが高いのか、などを測定します。これらは、トラッキングツールが世の中にいろいろありますので、それらを活用することになります。

しかし、これだけでは不十分で、インストール後のアプリのなかでのユーザー行動をしっかり計測、分析することが重要になります。いわゆる「オーディエンスマネジメント」です。

ここで必要になるのが、Apple社の「IDFA」や、Google社の「Advertising ID」です。そのIDをベースに、アプリ内のユーザー行動を分析します。ここでは、その分析手法の1例である「RFM分析」を紹介します。

イメージは、Recency(最近いつアプリに訪問したのか?)、Frequency(訪問の頻度は?)、Monetary(購入単価はいくらか?)の3軸の立体的な箱を作り、各軸を5分割すると、5×5×5の125個のセグメントに分解できます(5分割の指標に関しては、各企業さまざまですので、適切な指標に基づいての設定が必要です)。

そして、そのセグメントに、IDを振り分けます。そうすると、Recency、Frequency、Monetaryのすべてが高いユーザーが「優良顧客」、Recency、Frequency、Monetaryのすべてが低いユーザーが「非優良顧客」、Recencyが低く、Frequency、Monetaryのが高いユーザーが「離反、離反しそうな顧客」などと、分類することができます。

セグメント毎にパーソナライズしたソリューションを展開

その分類ができると、そのセグメント毎に課題、必要なソリューションが明確になります。そのセグメントのID抽出には、Apple社の「IDFA」、Google社の「Advertising ID」を活用。配信手段には、Facebook、Twitterなどのカスタムオーディエンス配信(アドネットワーク、DSP各社随時拡大中)、Push通知などを活用することになります。

具体的な例は、離反しそうなセグメントに対して、引き止めることを目的とした特別クーポンを提供したり、アクティブなセグメントに対して、アクティブユーザーをもっと増やすことを目的としたお友達紹介キャンペーンを展開したり、インストールした後に再訪問がないセグメントに対して、再訪を促すことを目的としたキャンペーンを展開したりと、広告予算も効率的に活用することができます

データ管理においての留意点

このオーディエンスマネジメントを実現することが、「ユーザーの資産化」、つまり経営安定化の第一歩となります。

さらにオーディエンスデータを蓄積し、システムに機会学習をさせていくことで、ある一定のパターンを認識することもでき、それを将来予測に生かし、データに基づいた意思決定をすることも可能です。

これらのデータは、企業にとって非常に重要なデータとなりますので、外部ツールを活用する際は、プライバシーポリシー、オプトアウト、データの別納、データ利用規約などに十分留意した企業を選定する必要があります。

次回は、EC各社のアプリ戦略の比較と外部データの活用を解説していこうと思います。

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スマホ・アプリコマース時代のマーケティング戦略
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杉崎 健史

株式会社メタップス

(株)サイバー・コミュニケーションズを経て、(株)アサツー・ディケィにて、大手クライアントのオンラインオフラインのマーケティング戦略を推進。

(株)デジタルガレージでは、Technorati,Twitter,LinkedIn,Kiipを含む10数社の海外スタートアップ企業とのアライアンス/ローカライズ/ビジネスディベロップメント/マネタイズの日本事業責任者を経て、現在、(株)メタップスにて、事業統括部 Data Alliance戦略チーム 部長として、データマネタイズ及びアライアンス責任者として従事。

杉崎 健史

ヤマト運輸&日本郵便の新配送サービスまとめ【一覧表PDFダウンロードあり】 | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
両社の配送サービスについてまとめてみた

ヤマト運輸、日本郵便が4月から新サービスの提供を始めたことで、配送会社の見直しを検討しているEC企業も少なくない。ネットショップ担当者フォーラムではこれまで、日本郵便、ヤマト運輸の担当者のインタビューを掲載し、サービス詳細や最新状況を紹介。インタビューや他の取材を通して得た情報を含め、両社の新配送サービスをまとめてみた。(ヤマト運輸&日本郵便のサービスをまとめた一覧表のダウンロードサービスを用意)

ヤマト運輸と日本郵便の商品比較
一覧表を以下のリンクからダウンロードできます

【ダウンロードはこちら】ヤマト運輸と日本郵便の商品比較PDF

メルカリの公表した料金が目安に

ヤマト運輸では、3月31日に「クロネコメール便」を廃止し、代替の新サービス「クロネコDM便」「ネコポス」「宅急便コンパクト」の提供を4月1日に開始した。このうち、「クロネコDM便」に関しては、最も価格の安いサービスとなるが、通販荷物などの発送を基本的に禁止している。そのため、クロネコメール便の代替サービスとして、通販用荷物で利用することは難しい。

焦点となるのは、「ネコポス」「宅急便コンパクト」がどのくらいの価格で利用できるかという点。インタビュー取材でヤマト運輸の法人営業部 ECソリューション課・中西優マネージャーは次のように語っている。

出荷個数だけではなく、場所や条件などによっても大きく異なるため、具体的な数字を出すことは難しい

つまり、通販会社が利用できる現実的な料金は公表していない状況だ。

ただ、料金の目安となりそうなのが4月1日にメルカリが発表した、ヤマト運輸と提携して出品者が簡単に配送注文できる新サービスの料金だ(参考記事)。

「ネコポス」の料金は全国一律195円、「宅急便コンパクト」の料金は全国一律で380円となっている。このサービスでは、メルカリがコストの一部を負担することで低価格利用を実現したとしているが、通販会社がめざす料金はこのラインだと推測される

物流代行企業に聞いてみると、この価格と同等、もしくはそれ以下の料金で提供しているケースが多いという。もし、ヤマト運輸からの見積もりで上記に記載した価格以上が提示されている場合、物流代行会社に外注するのも有効な手段だと考えられる。

クロネコメール便の廃止や楽天との提携で配送受託社数拡大も

日本郵便によると、14年6月からサービス提供を始めた「ゆうパケット」が人気だという。当初の目標は、15年3月までに1000社への提供をめざしていたが、開始1カ月で1000社を突破。3月までに7000社への提供を実現している。

「ゆうパケット」はもともと、「クロネコメール便」への対抗サービスとして設計されている。そのため、提供価格はクロネコメール便の164円に近い価格、もしくはそれ以下で提供されているとみられる。日本郵便の郵便・物流商品サービス企画部担当部長の外薗博文氏によると、「『クロネコメール便』が廃止されても特に値上げは考えていない」としている。

メール便での配送荷物が多かったEC企業のなかには、日本郵便の「ゆうパケット」に移るケースも多く出てきそうだ。

なお、ヤマト運輸ではクロネコメール便を利用していた企業に対し、6月もしくは9月まで(企業によって異なる)は移行期間としてメール便と同様のサービス価格で提供するとしており、この移行期間が切れる前後から、サービスの利用見直しを検討するEC事業者が増えてきそうだ。

日本郵便にはEC企業からの配送受託の件数を増やすためのさらなる追い風もある。4月9日から楽天市場と共同で開始するロッカー受け取りサービス「はこぽす」の提供の開始だ。

10月までの実験的なサービスとしているが、楽天は継続・拡大を望んでいる。そのため、楽天がサービス利用を促進するためのPRに力を入れる可能性は高い。たとえば、利用者の利便性を高めるため、「楽天市場」の検索結果などに翌日配達マークなどと同様に、「はこぽす」での受け取りを示すマークが表示されることも考えられる。

「楽天市場」での売り上げが大半を占めるEC企業は多い。日本郵便と楽天の「はこぽす」を利用することで配送サービスを拡充する目的で、日本郵便に配送サービスを変更するEC企業も出てきそうだ。

郵便受け投函型の新サービス開発も

ヤマト運輸、日本郵便ともに、通販企業向けの新サービスの提供は久しぶりのこと。ただ、両社とも今後は新サービスの開発・提供を活発化していきたいとしている。また、今後開発を検討しているサービスとして、両社とも、郵便受け投函型のサービスの拡充をあげる。

ライフスタイルの変化で日中受け取ることができなかったり、対面で受け取ることに不安を覚える消費者が多くなっているため、投函型のニーズが高まっている。現状では投函型のサービスは小さな商品に限られているが、今後、ある程度の大きさの商品まで対応するようになると考えられる。

配送面に加え、ヤマト運輸は中小EC企業向けにソリューションの提供を強化していく方針を掲げる。これまではグループ各社で別々にサービスを提供していたが、それをまとめて1つのサービスとして提供していく。

「中小企業が利用することを念頭に置いた価格で提供していく」(ヤマト運輸、法人営業部 ECソリューション課・中西優マネージャー)とし、ソリューションと配送をセットにすることで、コストを下げた価格提案をしていく。こうした、ソリューションと配送をセットにした提供方法は、他社も追随する可能性がありそうだ。

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オリジナル記事:ヤマト運輸&日本郵便の新配送サービスまとめ【一覧表PDFダウンロードあり】 | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム
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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ECサイト運営は効率よく「PDCA」を回すことが成長の鍵。エルテックスの提言 | 2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは? | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
ユーザーのマルチデバイス利用によるオムニチャネル行動が加速し、ますますEC運営は難しくなると指摘

EC/通販管理の統合ソリューションを提供するエルテックス。EC/通販管理の統合ソリューションを提供するエルテックス。4月1日からは、広告効果分析から優良顧客化を一括で行う「eltexCX」のサービス提供も始めている。常務取締役 森 久尚氏に、2015年のEC市場などを占ってもらった。

販促活動などマーケティングの多様化が進む

エルテックス常務取締役の森 久尚氏
常務取締役
森 久尚氏

――2015年のEC市場は前年(2014年)と比べてどのような環境になると考えていますか?

自社ECサイトのスマホアプリ化が伸長し、スマホブラウザに対してスマホアプリの接触時間が2倍といわれる現在、アプリ対応する自社ECサイトも多くなってきました。

2015年度は、自社ECサイトのスマホアプリ化が更に伸長。ユーザー行動に基づいたPush通知や端末IDを用いた販促活動などマーケティングの多様化が進むと考えます。

――今後、成長を持続していくためにはどんなことが必要だと考えますか?

EC市場規模は、右肩上がりが続くと思われますが、通販事業者間競争は激化。

ユーザーのマルチデバイス利用に伴う、オムニチャネル行動も加速し、ますますEC運営は難しくなるでしょう。

こうした環境変化のなか、いかに効率よく「PDCA」を回せるかが成長持続の鍵と捉えています。

エルテックスでは、通販事業者のパートナーとしてお互いに成長するためにも、マーケティング領域まで踏み込んだトータルソリューションが必要だと考えています。

――2015年、貴社ではどのようなことに取り組みますか?

エルテックスはEC/通販管理の統合ソリューションを提供しています。

ECのみならず、電話・FAX・店舗からの多様(オムニチャネル)な受注も一元管理できることが特長です。

今年は、通販行動におけるオムニチャネル化に対応したソリューションを強化。購買行動を可視化できる自社開発BIツール、それに連動したリコメンドシステム、スマホ向けECアプリなどを展開します。

2015年、競争が激化するEC市場で、通販事業者の飛躍に貢献できるようなソリューションを「OneStopでリーズナブル」をテーマに提供していきます。

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2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは?
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2015年はECサイトと「共存する」「相乗効果のある」通販システムへの変遷が進む/コマース21 | 2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは? | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
持続的な成長には、優秀で戦略的な経営者の存在、不確実性を可視化するロジスティクスなどが必要と指摘

ECサイト構築パッケージのコマースニジュウイチ(コマース21)は主力のカスタマイズを前提としたEC構築パッケージ「Commerce21 Sell-Side Solution」に加え、2015年1月には短期間・低コストでECサイトを構築できるパッケージ「Commerce21 S5」の提供を始めた。玉井邦昌社長に2015年のEC市場を占ってもらった。

「ECシステムがあるだけ」の時代は終わる

コマース21の代表取締役社長 玉井邦昌氏
代表取締役社長
玉井邦昌氏

――2015年のEC市場は前年(2014年)と比べてどのような環境になると考えていますか?

とりあえず「ECシステムがあるだけ」の時代は終わりを告げ、より一層有機的に店舗と一体となって「共存する」、もしくは「相乗効果をもたらす」ECシステムへの進化が実現する年になるでしょう。

かつての総合商社が「中間のお取り次ぎ」機能から、石油などの「川上」と自らコンビニ経営を行う「川下」を押さえたように、自らが製品開発し、自らが仕掛けて在庫回転率を上げ、自らが売り方を決める、という時代へ突入していくと思われます。

――今後、成長を持続していくためにはどんなことが必要だと考えますか?

ECの成長に限って申し上げれば、以下の3点だと考えます。

  1. 優秀で戦略的な経営者(プラスEC事業責任者)の存在(=意思決定者)
    ECビジネスを取り巻く環境変化は想像以上に速く、顧客志向も多様化しています。このような時代に対応するためには、商品特性、マーケティングに精通しているだけでなく、スマートフォンアプリなどの最新EC技術にも関心があり、革新的な試みに伴うリスクを上手にマネジメントできるリーダーの存在が不可欠と考えています。
     
  2. 不確実性を可視化するロジスティクス(=意思決定ツール)
    製品開発工程からお客様のお手元へ商品が届くまでの工程といったバリューチェーン全体を素早く、正確に可視化できるロジスティクスが存在し、且つ機能していることが必要と考えています。
     
  3. 上記を実現できる拡張性のあるECシステム(=実現ツール)
    コスト優先ならばある程度、実現したい機能を抑制し、パッケージ版を利用する方がよいでしょう。しかしながら、商売の原点回帰を意図しながら、「自らのあるべき商売のスタイル」を追求するならば、「拡張性のあるECシステム」へ切り替える必要があると考えます。

――2015年、貴社ではどのようなことに取り組みますか?

​まず、ブランドを守るECシステムとして間違いのない「手堅い開発手法」を洗練させること。次に、お客様のこだわりを実現するためにECパッケージの機能の改善に継続して取り組み、「製品を強化」します。そして、お客様の中長期的なパートナーとして、過去のECビジネスの知見を生かした「提案力の強化」を図ります。

特に、昨今、ECシステムが基幹化してきており、開発手法に従来以上の慎重さが求められています。お客様のECシステムが様々な自社製品ブランドを受け止められるように、強固なビジネスプラットフォームの提供を実現していきます。

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2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは?
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25万点以上のオフィス家具販売サイト「Kagg.jp」を開設、47 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
賃貸オフィス情報サイト「officee」との連動で売り上げ拡大につなげる

賃貸オフィス情報サイトを運営する47は4月7日、25万点以上のオフィス家具を取りそろえたECサイト「Kagg.jp」を開設した。賃貸オフィス情報サイトと連動し、事業の拡大を図っていく。

「Kagg.jp」では国内外の主要メーカー20社以上の商品を全品定価の30~65%オフで販売する。また、日本全国送料無料で届けるほか、専門スタッフによる無料組立設置サービスも展開する。

47では月間65万PVの賃貸オフィス情報サイト「officee」を運営している。すでに、仲介した企業に対してオフィス家具の販売提案を行っており、ECサイトを立ち上げることで、さらに売り上げ拡大につなげていく考えだ。

Kagg.jp ロゴ

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中川 昌俊

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ローソンと佐川急便、店頭からの荷物配送&御用聞きサービス提供の事業会社を共同設立 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
7月からは全国のローソン店頭で佐川急便の荷物を受け取れるサービスもスタート

ローソンと佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは4月7日、コンビニエンスストアを拠点とする宅配サービスで新会社を設立すると発表した。まずはローソンの店舗で荷物を受け取れるサービスを開始。店舗から半径500メートル以内の個人宅に、専門スタッフが荷物の配送を手がけるほか、多機能タブレットを用いて、ローソンで販売する弁当の販売や食材宅配サービス「ローソンフレッシュ」の案内も行う。

平日の昼間は家にいない共働き世帯や単身者に受け取りやすいサービスを展開。買い物が困難な高齢者や時間に余裕のない共働きの世帯に買い物サービスを展開することで、ユーザーの利便性を向上し、売り上げ拡大につなげる。

共同事業会社「SGローソン株式会社」はローソンが51%、SGホールディングスが49%を出資して6月に設立する予定。東京都世田谷区を中心としたローソン20店舗で、新サービス「SGローソン マチの暮らしサポート」の開始する。

「SGローソン」のロゴマーク

「SGローソン マチの暮らしサポート」は、佐川急便の荷物をローソンの店頭で受け取ることができるほか、専任配送担当者が直接荷物を届けるサービスも展開する。荷物を届ける際、ローソン店頭で販売する弁当類などの商品、「ローソンフレッシュ」の商品の注文を聞く「御用聞きサービス」も展開する。

コンビニ受け取りに関しては、7月から全国1万1125店舗のローソンで展開する予定。このほか、専用配送担当者が荷物を届けるサービスや御用聞きサービスは、2015年中に東京都内約100店舗へサービスを拡大する予定としている。

4月7日に記者会見した玉塚元一社長は「佐川急便の配送のノウハウを吸収することで、効率的な配送が可能になる。コンビニが異業種と組み『御用聞き』まで展開すれば競争力は高まる」と強調。

SGホールディングスの町田公志社長は「半径500メートル以内という、地域住民と密接な関係を作れる範囲の配送を行うことで、たとえば、この人はこの時間に自宅にいるということがわかるようになり、より効率的な配送が行えるようになるのではないか」と話した。

ローソンの玉塚元一社長(左2)、SGホールディングスの町田公志(中央)、SGローソンの野辺一也社長(予定、右2)

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担当編集者のコメント: 

ネットショップ運営者にとって、今回のローソンとSGホールディングスの提携は、プラスの面よりもマイナス面の方が大きいのではないかと考えられる。

コンビニで商品を受け取ることができるようになることで、利便性は高まるだろう。たが、コンビニで商品を受け取る人は一定数いるものの、少数であることは間違いない。そのため、大きなメリットは期待しにくい。

一方で、配送を新会社に委託することへのマイナス面は多いと考えられる。まず、密接な関係構築を不快に感じるユーザーも出てくる可能性がある。「御用聞きサービス」は密接な関係構築をしたのちに提案していくとしているが、そうした関係づくり自体が不快と感じる一般消費者も少なくないと思われる。

また、「御用聞きサービス」のセールスが不快と感じるケースもあるだろう。「御用聞きサービス」でネットショップが取り扱う商品と同様のモノが販売されていた場合、、通販・EC会社はせっかく獲得した顧客を配送窓口で取り逃がしてしまうことも考えられる。

中川 昌俊

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千趣会と雪印メグミルクと資本業務提携、連携強化で機能性食品のネット販売を拡大へ | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
雪印メグミルクが千趣会の100%子会社、主婦の友ダイレクトに資本参加し、機能性食品通販の強化を図る

千趣会と100%出資子会社の主婦の友ダイレクト雪印メグミルクは3月27日、雪印メグミルクが主婦の友ダイレクトに資本参加する内容を盛り込む資本業務提携を締結した。各社の経営資源を使い機能性食品通販の強化を図る狙いで、主婦の友ダイレクトについては、社名を「ベルネージュダイレクト」に変更し、機能性食品と内祝いギフトをメーンとした事業展開を進める形になるようだ。

今回の提携では、3月31日に主婦の友ダイレクトが行う第三者割当増資を雪印メグミルクが引き受け、議決権比率で33.4%の株式(4460株※取得金額は非公表)を取得。主婦の友ダイレクトのベルネージュダイレクトへの社名変更は7月1日の予定で、雪印メグミルク側からも役員が派遣されるようだ。

雪印メグミルクは主婦の友ダイレクトにサイト運営を委託する形で機能性食品のネット販売を行ってきたが、今回の資本業務提携を機に、連携を強化していく。主婦の友ダイレクトでは、自社サイトで雪印メグミルクの美容系サプリメントなどを販売。また、雪印メグミルク側もグループ企業で育児関連商品や機能性食品の製造・販売を行うビーンスターク・スノーを通じて展開するトクホ飲料「毎日骨ケアMBP」や育児関連コミュニティサイト内の通販サイトの運営を主婦の友ダイレクトに委託する形でネット販売を行うなど関係性が深く、「通販で考えると、もともと主婦の友ダイレクトとの取引は多い」(雪印メグミルク)という。

千趣会によると、主婦の友ダイレクトが行う機能性食品の売上高が増加傾向にあり、雪印メグミルクとの資本業務提携により、今後の成長が期待できる機能性食品の取り組みを強化。雪印メグミルク側も、主婦の友ダイレクトへの出資とともに親会社である千趣会と連携することで、機能性食品の通販事業の拡大を目指す。

主婦の友ダイレクトでは、これまで内祝いギフトや育児関連商品などの通販を行ってきたが、ベルネージュダイレクトへの移行に伴い、機能性食品と内祝いギフトを展開。育児関連商品などについては、同分野に強みを持つ千趣会の通販事業に組み入れ、展開の拡大を図る考えだ。

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ハミィが日本企業の海外EC支援を開始! 米国アマゾン・eBayと「ネクストエンジン」が連携へ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
「ネクストエンジン」上で、米国アマゾンとeBayの注文や在庫情報などを一元管理できるようにする

スマートフォン向けグッズのネット通販や、EC事業者向けのプラットフォームを提供するHamee(ハミィ)は、日本企業の海外EC展開をサポートする仕組みの提供を始める。米国アマゾンなど海外のECマーケットで販売に関する受注情報などを、システム上で自動連携できる機能を開発。日本で運営しているECサイトと海外向けECサイトの情報を一元管理できるようにし、効率的な海外EC展開を実現できるようにする。

4月7日にティザーサイトをオープンした。正式オープン前に利用企業を募集、情報交換などを通して、今後の開発の方向性に生かすという。

バックヤード業務の支援を中心としたECプラットフォームサービス「ネクストエンジン」のアプリとして機能を提供。受注・在庫などが一元管理でき、メイン機能でもある「ネクストエンジン」を利用することが必要となる。

ハミィが提供するネクストエンジンで海外向けECをサポートする新サービス

ティザ―サイトから問い合わせなどができる

新しく提供するアプリは、米国アマゾンが公開しているAPIと連携。その後、米国eBayにも対応する予定だ。米国アマゾンへの対応機能は4月14日にベータ版としてリリース。その後、機能追加を経て正式版として正式提供を始める。

米国アマゾン、米国eBayとの連携で、米国と日本のECサイトの注文情報や在庫情報などが「ネクストエンジン」で一元管理できるようになる。利用企業は国内向けECを行う感覚で越境ECをスタートすることが可能という。

今回の連携は、日本企業のEC展開をハミィがサポートする第1段階と位置付ける。第2段階として、「ネクストエンジン」を軸に、米国アマゾンなどで「売り上げを伸ばせる仕組みを提供していく」(ハミィのECパートナー部・佐賀一哲氏)。第3段階は現在のところ非公開。

米国アマゾン、eBayとの連携は、「ネクストエンジン」ユーザーからの要望が複数あり、サービス化に至った。

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瀧川 正実

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通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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KDDIとの連携強化など、DeNAショッピングが仕掛ける出店者の売上拡大を図る3つの施策 | 2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは? | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
2015年は再び既存出店者の売り上げ拡大に注力する考え

ディー・エヌ・エー(DeNA)は西友やサンドラッグと連携し、ECサイトを開設するなど、食品・日用品の取り扱いを強化してきた。DeNAショッピングの流通額を大きく伸ばすことができたが、既存出店者の売り上げを伸ばすことはあまりできなかったという。2015年は再び既存出店者の売り上げ拡大に注力する考えだ。出店者の売り上げを伸ばす施策は? 田中慎也ショッピングモール事業部長に話を聞いた。

食品、日用品EC強化も、出店者の売り上げを伸ばせなかった

――DeNAショッピングが2014年で特に力を入れてきたことは。

大手小売り事業者と協業をして、食品・日用品領域を強化してきました。共通のIDポイントを使うことで、買い回りを促進し、モール出店者の商品の流通額も増えると考えたためです。

食品・日用品領域を強化したことで、いままで「DeNAショッピング」でアプローチできていなかった主婦層を獲得することができ、モールの流通額を伸ばすことができました。ただ、当初想定していたようなカテゴリー間の買い回りは少なく、日用品を買うユーザーは、獲得したポイントを日用品に使うなど、モール出店者の流通額を伸ばす効果は期待値までは達しなかったと感じています。

そのため、下期からはカテゴリーに特化したマーケティングを行っていく戦略に変更しました。

また、2014年はKDDIさんが「au WALLET」を開始し、「au WALLET」で貯めたポイントを利用できるECサイトとして連携を強化しました。「auショッピングモール」を押し出していただき、auユーザーに対する認知度はこの1年でかなり浸透したと感じています。実際、成果としても家電など型番がある商品の動きが活発になってきています。

「DeNAショッピング」でもポイント連携を進め、三菱UFJニコスが発行しているクレジットカードのポイントを交換せずに、そのまま1ポイント3.5円で利用できるサービスを始めています。新たなユーザーを獲得できるようになってきています。

――セール展開はどのように行ってきましたか。

これまでもセールを実施してきましたが、他社の大型セールのような定期的に開催するセールはありませんでした。そこで、2014年11月末から3か月に1回のペースで、ポイントが最大で40倍になる「ラッキーセール」を開始しています。セールの反応もとてもいいので、今後も定期的に開催していく予定です。

――出店者数については、ヤフーショッピングの出店料無料化の影響もあり、厳しくなっています。この状況をどう捉えていますか。

従来は商品数の多さが重要だと考えてきましたが、スマートフォン経由の売り上げが中心になってくるなかで、商品の数よりも、商品力の高い商品をしっかり並べることの方が重要だと位置付けるようになってきています。また、1店舗あたりの売り上げをしっかり高め、店舗から満足していただけるようにしていくことの方が、今後は重要だと考えています。そのため、出店者数自体にはこだわりがなくなっているので、影響は小さいと考えています。

流通額が伸びる一方、出店者数は大きくマイナスに(出典は2014年度第3四半期決算説明会資料)

専門サイトを作り特化した商品を掲載、DeNAショッピングは商品データベースのような役割へ

――2015年はどういった取り組みを行っていく計画ですか。

買い回りに関しては同一カテゴリー内で発生する可能性が高いことがわかりました。最近ではあるカテゴリーに特化したサービスが人気になってきているため、ショッピングにおいても1つのカテゴリーに特化した商品をたくさん展開していこうと考えています。

たとえば、女性ファッションであれば、女性ファッションに特化したサイトの見せ方や購入できるようなサイトを作ります。そこに、DeNAショッピングで販売している女性ファッション商品だけを表示するという形式を考えています。つまり、将来的にDeNAショッピングは商品データベースのような役割を果たし、このサイトに登録されている商品をそれぞれ特化したメディアで紹介していくという戦略を進めていきます。また、カテゴリーによっては大きく見せ方を変える必要性が出てきたり、モール全体とのユーザー属性が異なる場合は、カテゴリーの切り出しも検討していきたいと思っています。

もちろん総合モールとして「DeNAショッピング」でも当該商品は売っていきますが、完全に切り離したサイトをいくつも作って、売り上げを作っていきたいと思っています。

――すでに始まっている特化サイトはあるのでしょうか。

商品カテゴリーでの切り出しではないのですが、当社のサービスで「SHOWROOM」というライブ動画配信サイトがあります。商品を紹介する動画を流し、購入につなげる取り組みを行っています。

2014年に買収したキュレーションメディアの「iemo」(住まいに特化したまとめサイト)や「MERY」(女性向けファッションのまとめサイト)については、現状はまだ連携できていません。今後DeNAショッピングと連携した新たな取組みを検討していきたいと考えています。

また、DeNAショッピングが最も強いファッションジャンルに関しては、これまで、若年層向けに偏り過ぎ、サイト全体では20代前半くらいまでの女性を対象にした派手なものになっていることが多かった。そのため、30代女性などは自分の雰囲気と異なるとすぐ離れてしまうことがありました。今後はそれぞれの年代やテイストごとに特化したサイトやウェブマガジンを展開することで、幅広いテイストのファッションが売れるようにしていこうと考えています。

――特化サイトへの掲載は、御社側が選択して掲載するのか、それとも店舗側が立候補する形になるのでしょうか。

両方だと考えています。まずは当社側で確実にそのサイトのイメージに合う商品を選んで掲載するとともに、出店者にはサイトの内容を紹介して、そのイメージに合った商品を提案してもらえるようにしていこうと考えています。店舗さんとのコミュニケーションはこれまでと比べ格段に増えていくと思います。

――2015年中にいくつの特化サイトを立ち上げる計画ですか。

チャレンジ領域と位置付けています。それぞれのサイトで細かく分析しながら立ち上げていこうと考えているため、具体的な数字はいまのところありません。ただ、できるだけ多くの特化サイトを立ち上げて、さまざまな実験を行っていこうと考えています。サイト内でエッジの立った特集、企画、ウェブマガジンなどのメディアを立ち上げ、場合によっては別サービスとして独立させることも視野に入れています。他のモールでは売れないけれども、DeNAショッピングに出店して、特化サイトで紹介されたことによってヒット商品になったというケースが出てくるようにしていきたいと考えています。

――「auショッピングモール」の2015年の施策は。

KDDIとしても「au WALLET」で貯めたポイントの利用先として、「auショッピングモール」をさらに活発化していこうという方針です。2015年は「WALLETポイント」を持っているユーザーが数多く「auショッピングモール」を利用するでしょう。これまで、「auショッピングモール」を利用したことがなかったユーザーも新しく増えてくると思いますので、ショップにとってはチャンスになると思います。

キュレーションサイト「iemo」では家具や生活雑貨などの商品を販売していく予定

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2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは?
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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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ネットショップ担当者フォーラムの新編集体制についてのお知らせ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
4月1日付で新編集体制に移行しましたのでお知らせします

「ネットショップ担当者フォーラム」をご愛読いただいている読者のみなさま、新編集長の瀧川正実と申します。

2015年で2年目を迎える「ネットショップ担当者フォーラム」は4月1日付で、新しい編集体制に移行しました(新運営体制についてはこちらをご参照ください)。

創刊時から編集長を務めていた安田英久は編集統括兼プログラマーに異動し、デスクだった私、瀧川正実が編集長となりました。

ネットショップにとって役立つ“場”を提供していきます

ここで、「ネットショップ担当者フォーラム」の運営方針、めざすことについてご説明します。

「ネットショップ担当者フォーラム」は創刊時から掲げている、ネット通販を手がける企業が抱えている課題解決、業績アップなどに役立つヒントを得ることができる“場”の提供をめざしています。

具体的には……

  • CVRを上げたい
  • 集客を伸ばしたい
  • 集客コスト
  • CPOを改善したい
  • 価格競争に負けない商品を作りたい
  • フルフィルメントを見直したい
  • 自社に合ったサービス情報を知りたい
  • 海外の最新マーケティング情報が欲しい
  • 最新の業界動向を知りたい
  • 他のEC会社の経営者の考えを知りたい
  • 人材が欲しい、育てたい

などなど、EC実施企業の経営者や責任者、担当者が抱えるこんな課題解決のためのヒント、業績アップに役立つ情報を発信していきます。ウェブのみならず、同一名称のイベント「ネットショップ担当者フォーラム」や、編集部主催の勉強会など、クロスメディアで“場”の提供を行っていきますので、ご期待いただければ幸いです。

ネットショップ担当者フォーラムが存在する目的

「ネットショップ担当者フォーラム」のゴールは、ネットショップを手がける企業(や団体)でECサイトの運営に携わる人にとって価値のある“場”として存在することです。

それは、「ネットショップ担当者フォーラム」が存在することで、ネット通販に携わる経営者や責任者、担当者の人たちがより良く仕事を進められるようになることを助け、企業の発展、個々人のスキルアップなどを通じて、健全なEC市場の発展に寄与していくことにあります。

新しい「ネットショップ担当者フォーラム」にご期待ください

ネット通販が日本で始まったといわれる1995年ころから約20年がたち、ECの市場規模は11兆円を超えました(2013年度のBtoCのEC市場規模、経済産業省の調査)。

また、2020年には市場規模は約20兆円台、EC化率も6~7%まで拡大するという予測数字も出ています。

経産省発表のEC市場規模
経産省発表のEC市場規模

ECはまだまだ生まれたての市場ではありますが、注目されている成長産業です。

「EC業界で働きたい」という社会人、そして学生も今後どんどん増えていくことでしょう。

そんな人も含めて、ネットショップに携わるすべての人たちとEC市場を盛り上げていきたいと思っています。

これからの新たな「ネットショップ担当者フォーラム」にご期待をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

最後に

ネットショップ担当者フォーラムの新編集長・瀧川正実
新編集長の瀧川です

今回のあいさつでは個人的な自己紹介を割愛させていただきました。プロフィールはこちらをご参照くださいませ(現在の仕事とは関係ないのですが、一応元プロボクサーなんです)。

プロフィールにTwitter、Facebookへのリンクを貼っていますので、媒体に関するご意見、タレコミなど気軽にご連絡ください。

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takikawa

販促スケジュールを立てて計画的に運営しよう | マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
コツ47:販促スケジュールを立てて計画的に運営しよう

登場キャラクター

うさもりさん

うさもりさん おおくまさんの洋菓子店の通販サイト運営担当者。

おおくまさん

おおくまさん 洋菓子店を経営している。

うさもりさん「あーッ!! もしかして来週って母の日!? キャンペーン企画するの忘れてたー」
うさもりさん「あーっ、来週、敬老の日じゃん! キャンペーン企画するのまた忘れてたよー」
おおくまさん「ネットショップの方は君にかかってるんだよ」
うさもりさん「よし! 年間計画を立てよう! えーと、3月は卒業祝い、4月は入学祝い、それから5月は子供の日と母の日……」
おおくまさん「ネットショップの調子はどうかね?」
うさもりさん「……はい! 再来月の月間計画ができたところです。来週にはバレンタインのギフトパックキャンペーンを予告しまして……」
おおくまさん「ほう! すごいな」
うさもりさん「それから3月20日はホールケーキを……。わたくしの誕生日キャンペーンで半額にしたいんですが……」
おおくまさん「さ、仕事仕事」

年間計画の作り方

お正月から大晦日まで、1年の間には行事やイベントが多数存在します。さまざまな季節需要にうまく対応しながら、安定して無理なく売り上げを伸ばすために、前もって「年間販促計画」を立てておきましょう。

まず「重要イベント」を書き出す

まず、これまでの運営経験や次ページの表を参考に、自店舗にとっての重要イベントを書き出します。すると、忙しい繁忙期、繁忙期に向けての準備期、売り上げの少ない閑散期があるのがわかります。

このように1年を俯瞰してみることで、それぞれの時期でやるべきことが見えてくるものです。例えば、閑散期にはバックヤードの整理や強化を行いつつ、販促面では「新しい戦略商品」を企画したり仕入れたりしてもいいでしょう。冬が旬のカニを売る店舗が、閑散期である夏場は、旬のとうもろこしやアスパラなどを売るといったように、計画、実験的な販売を通して、次代のヒット商品が見つかるかもしれません。

次に「行動予定」を記入する

そして、いったん大まかな年間スケジュールを作ったら、さらに細かい情報を追記していきます。例えば、繁忙期から逆算して、商品の仕入れや新規購入客の獲得計画、ページの制作予定、自分やスタッフのスキルアップなどの計画です。繁忙期は嫌でもスケジュールが埋まっているものですが、空いている閑散期こそ、意識して有効に使いましょう。

もちろん、売り上げなどの数値目標も決めておきたいですね。ただ、完璧な計画にせずとも、できる範囲で作って、まず行動を開始することが大切です。作成した年間スケジュールは見えるところに貼り出し、いつでも目につくようにして、月末・月初には必ず振り返るようにしましょう。

うさもりさん「よし! 年間計画を立てよう! えーと、3月は卒業祝い、4月は入学祝い、それから5月は子供の日と母の日……」
予定を立てれば、メルマガのスケジュールもおのずと決まってくる。

月間計画を立ててカレンダーに書き込む

大まかな年間計画が決まったら、それを実行するための月間計画を詰めていきましょう。カレンダーに直接書き込むのもいいですが、複数のスタッフで管理するなら「Googleカレンダー」などのオンラインカレンダーが便利です。出先からでも携帯電話からでも確認できます。

まず、すでに決まっている予定からカレンダーに書き込みます。例えば、楽天市場などのショッピングモールに出店している場合、ショッピングモール内で企画された企画(ポイント倍付けなど)を記載します。全イベントでなく、自店に必要と思われるものだけで構いません。さらに、購入した広告の日程や、売れ筋商品の発売日など、売り上げの山になりそうな箇所をどんどんカレンダーに書き込んでいきます。

すでに決まっている予定を書き込み終わったら、その状態のカレンダーを眺めながら、販促予定を立てていきます。例えば「ポイント10倍キャンペーン期間」があるなら、その開始日と終了の前日あたりにはメルマガを流したいので、カレンダーにメルマガ配信予定を書き入れます。これでメルマガの配信予定が立ちました。

また、特に「売り上げの山」や行事がない時期には、店舗内イベントなどを計画しましょう(イベントの作り方についてはコツ46を参考)。イベントの日程が定まったらまた、開始と終了のお知らせをするメルマガの予定を書き入れる……といった具合に、あとは細かい予定を書き入れていけば、月間計画の完成です。

これも見える場所に貼っておくか、共有して毎日チェックしましょう。やるべきことが決まっているのといないのでは、作業効率が大きく違います。予定を立てて実行する習慣が身に付けば、運営はスムーズに進むようになります。

年間イベントの例
月	イベント例
1月	初売り、福袋、バーゲン、お年玉
2月	バレンタインデー、花粉症、受験
3月	ホワイトデー、ひな祭、卒業式
4月	新生活、入学式、フレッシュマン、お花見
5月	母の日、子供の日、ゴールデンウィーク
6月	父の日、カビ対策、ブライダル
7月	夏のボーナス、冷房対策、紫外線対策
8月	お中元、夏休み、夏バテ対策
9月	敬老の日、新米、お彼岸、防災の日
10月	運動会、暖房器具、寝具
11月	冬のボーナス
12月	クリスマス、お歳暮、おせち予約

 

うさもりさん「毎月何かしらイベントがあります!」

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マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営
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川村トモエ, 湯鳥ひよ+トレンド・プロ(マンガ)

日本郵便と楽天、楽天市場の商品受け取りロッカーサービス「はこぽす」を4/9から開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
店舗の対応条件は日本郵便の「ゆうパック」を使って荷物を発送することが必要で、まずは300店舗から開始

楽天は4月9日から日本郵便と連携し、「楽天市場」で購入した商品を受け取ることができるロッカーの設置を開始すると発表した。渋谷郵便局や世田谷郵便局など、オフィス街や住宅街、主要駅に近い東京都内の25局に、専用ロッカーを設置。平日昼間の自宅での受け取りが難しい共働き世帯や単身者のニーズに応える。

ロッカーサービス「はこぽす」は対応店舗で商品購入時に受け取りたいロッカーを指定すると、日本郵便がロッカーに荷物を配達、その後ロッカーを開錠する認証番号を通知する。これをはこぽすに入力すれば荷物を受け取れる仕組み。対象となる荷物は対象となるゆうパックを利用した荷物のみ。サイズは3辺計100センチ以内、重さ30キロ以内。代金引換や冷蔵・冷凍、着払いなどのオプションを必要とするものは不可としている。

開始当初は楽天市場の出店者のうち300店舗が対応。今後、順次対応する店舗を増やしていく考えで、楽天の三木谷浩史社長は「はこぽすは革新的な配達サービス。利用したいという出店者も多いので、店舗を順次拡大する」と述べた。店舗の対応条件は日本郵便のゆうパックを使って荷物を発送している以外、特に追加の条件はないとしている。

はこぽすを設置する25局のうち、東京23区内にある20局は24時間受け取れるが、それ以外の5局は、土日や休前日の夜間は受け取れない。配送料は自宅に配送する場合と同じで、商品は原則3日間保管する。

まずは、10月まで試験的に実施し、利用ニーズが高いことがわかれば、都市部を中心により多くの郵便局にロッカーを設置する考え。また日本郵便の高橋亨社長は「6カ月間の状況を見て、他の事業者との連携などを検討する」としている。

また将来的には、冷凍・冷蔵に対応したロッカーの開発なども進めていきたいとしている。

商品の受け取りに関しては、各社がコンビニや店頭での受け取りサービスを行っているほか、ヤマト運輸は配送拠点での受け取りを可能にするなど、多様な受け取り方法を提供し始めている。消費者の生活に合わせた受け取り方法を提供することで、利便性を高めるとともに、再配達を減らして運送コストの効率化を進めている。

はこぽすの前で撮影に応じる楽天・三木谷浩史社長(左)と日本郵便・高橋亨社長

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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「爽快ドラッグ」で商品を販売しているメーカー向けにテストマーケティング提供、電通と爽快ドラッグ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
ナショナルメーカーに広告の実売への影響やオムニチャネル施策などを検証

電通と爽快ドラッグは4月6日、爽快ドラッグが運営する日用品ECサイト「爽快ドラッグ」を活用したテストマーケティング分野で協業すると発表した。爽快ドラッグでは多くのナショナルメーカーの商品を取り扱っており、テストマーケティングで得たデータをもとに、メーカーに対して統合的なサービス提案やデータ活用、実店舗と連動したオムニチャネル施策などの検証データを提供していく。

電通によると、大手メーカーでは「広告コミュニケーションと売り場の販促活動をより効果的に連動させたい」というニーズが高まっているという。一方、消費者はECサイトを買い物のためだけではなく「情報収集の場」と捉え、活用するケースが増えている。

こうした状況を踏まえ、電通と爽快ドラッグは、商品にインセンティブを付けた際の購買状況、メーカーが求めるマーケティング、ROI(投資収益率)の向上につながる提案を協働して行っていくとしている。

広告や販促を行った際の売れ行き、実店舗と連動した場合の購買状況といった検証を踏まえたテストマーケティングも行っていくとしている。

こうした取り組みはアスクルが運営するECサイト「LOHACO」でも実施しており、実売データを販売メーカーと共有することで、次の販売戦略やマーケティングなどに活用している。

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リリース7か月で150社超導入の「Flipdesk」にCVR向上などを支援するA/Bテスト機能、Socket | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
「最適なクリエイティブやオファーを見つけ出すためのPDCAを高速で回すことが可能」という

EC向け販促支援のSocket(ソケット)は4月7日、ユーザー行動に合わせた接客・販促を提供できるスマートフォン(スマホ)ECサイト向けサービス「Flipdesk(フリップデスク)」に、「A/Bテスト機能」を追加した。PDCAを高速で回せるようにし、クリック率やコンバージョン率の引き上げをサポートする。

「A/Bテスト機能」はサイト訪問者に提示するボタンやクーポン、メッセージなどの内容を2パターン用意。30以上ある指標の効果を簡単に比較できるようになる。サイト内に専用のタグを埋め込むだけで利用することが可能。

ボタンやクーポンなどのクリエイティブに関するテンプレートは、標準的な70種類から選択するか、自社独自のクリエイティブを追加できる。

「A/Bテストの結果は簡単に管理画面で確認できるので、最適なクリエイティブやオファーを見つけ出すためのPDCAを高速で回すことが可能」(ソケット)。

「Flipdesk」にCVR向上などを支援するA/Bテスト機能

搭載したA/Bテスト機能の内容

「A/Bテスト機能」の追加で、サイト訪問者全体を「Flipdeskを配信するグループ」と「Flipdeskを配信しないグループ」に分け、「Flipdesk」そのものの導入効果を計測することもできるようになった。

「Flipdesk」は、スマホ向けECサイト上で接客体験を提供する販促プラットフォーム。コンバージョン率(CVR)が20%向上、顧客単価は35%増、離脱率が40%下がった事例もある。

導入実績は150社を超え、国内大手ECサイトから、日本に進出したばかりの外資系ECサイト、人材情報サイトまで、幅広いサイトに導入。ROI(投資対効果)が1000%を超えるサイトも多数出ているという。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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メーカー系、メディア系、流通系ネット通販でよくある失敗例 | スクロール360の「物流本」 ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 8ヶ月 ago
ネット通販でよくある失敗例 ①

ネット通販には、「フルフィルメント」という言葉がある。文字通りに訳せば「実施」「遂行」ということである。

商品を企画して仕入れ、サイトやカタログを用意し、各種プロモーションを仕掛けて消費者を購入へと誘導する。これら一連の業務が「マーケティング」である。 「フルフィルメント」はそれに対し、消費者が商品購入を決断した後、ネットやコールセンターでの受注、決済、そして出荷と配送によって商品を顧客の手元に届けるまでの各種業務を指す。 「マーケティング」は直接、顧客に働きかけ、売上に結びつくために注目度が高い。各ショップとも創意工夫をこらし、またさまざまな手法や関連サービスが開発、提供されている。

一方、「フルフィルメント」は裏方の業務であり、表から見えにくく、ともすればコスト削減の対象としてしかとらえられてこなかった。そのため「フルフィルメント」の軽視、あるいは「マーケティング」と「フルフィルメント」のアンバランスによる失敗やトラブルが後をたたない。

代表的な失敗パターンをいくつかあげてみよう。

メーカー系でありがちな失敗

第一にメーカー系、それもかなり規模の大きな企業が陥りがちな失敗パターンである。

経営トップから「最近eコマースというのが伸びているらしいからうちもやろう」ということで指示がでる。

指示を受けた担当部署では、とりあえず社内でネットに強い社員を見つけてきて、「ネット通販用のサイトをつくってくれ」ということになる。

こういう場合、その社員は確かにITには強いだろうが、小売業に詳しいわけではない。とりあえず見た目がカッコいいサイトをつくって商品を並べてみるのだが、あまり売上が伸びない。少ない注文を、高い賃料のオフィスで、高い人件費の社員がコツコツ出荷したりしている。

経営トップはさらに外でいろいろな話を聞いてきて、「フェイスブックというのがすごいらしい」「楽天に出店するといいらしい」などとまた指示が出る。こうした指示に場当たり的に対応しているうち、サイトは分かりにくく、プロモーションは一貫性がなく、物流は高コストのまま袋小路に入ってしまう。

事業は赤字のままだが、とにかくネット通販に力を入れるという方針だけは変わらず、「何をやっているんだ」「売上を1年で2倍にしろ」といった指示がさらに出る。

ある大手企業では、現在の売上10億円のネット通販事業を3年後に100億円規模にするという経営計画が策定され、担当者は途方に暮れている。

こうしたケースは、ネット通販事業に取り組む戦略がそもそも曖昧であり、「マーケティング」が行き当たりばったりであるのはもちろん、「フルフィルメント」に関してはどこの配送キャリアを使うかくらいの問題意識しかなく、本格的な検討さえなされていない。うまくいかないのも当然だろう。

「ネット通販をやりなさい」という天の声→ネットに詳しい社員に任せる(商売感覚はない)→戦略より先にサイトオープンに奔走→売れるサイトではなく、カッコいいサイト(友人に見せたい)→経営トップは人に聞いたことを、とやかくいう(ツイッターをやれ、フェイスブックをやれ、モールに出店しろ、SEO・アフィリエイトがいいと言っている、etc.)→売上低迷→建て直しを命ぜられるが、何から手をつけていいか判らない
図表4 メーカー系のネット通販参入時にありがちな失敗パターン

メディア系でありがちな失敗

近年、ネット通販への新規参入組で目立つのがメディア系である。

たとえば、雑誌の定期購読者が5万人いるので、その定期読者向けの通販を始めるといったケースである。ガソリンスタンドで割引会員になると通販のDMやカタログが送られてくるのも、同じパターンだ。

ある企業は、月刊会員誌で毎号8ページにわたり通販商品を載せ、売上がようやく年間1億円に達した。そこで、「早く黒字化したい」「商品ジャンルを増やしてみようか」と担当者は考えている。

しかし、こうしたケースはうまくいかない確率が高い。なぜなら、商品を売りたい顧客はいるが、何を売りたいのかがあいまいだからだ。メディア系企業は、プロモーション用の媒体は持っているが、自社ならではの商品がない。「こういう商品を売りたい」「品揃えはこうしたい」という考えが担当者にも経営陣にも希薄だ。

いきおい、商品の企画はベンダーに丸投げとなり、事業計画は甘いままだ。商品の仕入れにしても、どのルートが一番安くなるかといったことさえ調べていない。

原価率は高くなり、売値の70%というケースもある。それをいくら自社媒体とはいえ、ページを割いて掲載しているのだから、赤字にならないほうがおかしい。

このパターンは「フルフィルメント」のもっと手前、「マーケティング」の段階から問題がある。

流通系でありがちな失敗

スーパー、アパレル、百貨店などリアル店舗系の流通企業も2005年頃から本格的にネット通販に取り組み始めた。 

ただ、メーカー系と同じように、経営層の指示でITに詳しそうな社員を集めて始めるケースが多い。

しかも、流通系はリアル店舗がすでにあるので、ネット通販も簡単に始められると考えがちな点が落とし穴になる。確かに「マーケティング」についてはリアル店舗と共通する部分がありそれなりに対応できるが、問題は「フルフィルメント」だ。

あるホームセンターでは、ネット販売を始めてすぐ行き詰ってしまった。ネットで注文があると、店舗のスタッフが手の空いたとき、店頭に並んでいる商品をピッキングしているからである。店頭でのピッキングは、広い店内をまわってカゴに入れていくので作業効率が悪い。来店客に混じってやっているので、来店客にとっても奇異な感じがする。

もっと問題なのは、注文時に在庫システムで確認したらあったはずの商品が、店頭に行ってみると来店客がすでに買って欠品していることだ。

注文の一部が揃わない仕掛り状態の段ボール箱が事務所の壁際にずらりと並び、次の入荷を待っているうち1週間くらいたつこともある。当然、注文客からは問い合わせやクレームの電話が増える。担当者はそうした電話の対応に追われ、売上を伸ばすどころではなくなるのだ。

このパターンは、ネット通販を始めるにあたり、物流の重要性を深く考えていなかったところに原因がある。リアル店舗の物流とネット通販の物流は別物である。安易に一緒に行うと、採算に乗らないだけでなく、ショップのイメージを悪くしてしまう。言い方は悪いが、無駄なことをやって評判を落とすのだ。

別の衣料系専門店チェーンでも次のような失敗があった。そのチェーンでは、ネット通販部門を立ち上げ、スーツのネット販売を行っている。ネットで注文があったらリアル店舗の在庫状況を確認し、在庫がある店からネット通販部門の倉庫へ取り寄せる。そこからズボンの裾上げなどサイズ直しのため協力工場へ送り、戻ってきてから発送するのである。

これでは顧客が注文してから商品が手元に届くまで8日から10日かかる。いつ商品が到着するのか分からないので、顧客からはしょっちゅう問い合わせが入る。その都度、商品がいまどこにあり、どのような状態か確認して返答しているのだから大変だ。

たとえば、物流倉庫に店舗から商品が届いているか問い合わせ、来ていないようなら店舗に連絡し、商品をまだ物流倉庫へ発送していないようなら再度、依頼する。そもそも店舗にとって、ネット通販での売上はネット通販部門の成績にしかならないので、作業が後回しになりやすい。

ネット通販部門の担当者のうち、本来力を入れるべきマーケティング業務に携わっているのは全体の4分の1に過ぎない。残りはこうした顧客からの問い合わせやクレームへの対応にあたっているのである。

多くの小売業はリアル店舗での売り上げが頭打ちになり、新たにネット通販に乗り出しているわけだが、「フルフィルメント」を安易に考えていると問い合わせやクレームに追われてしまう。ネット通販を2〜3年やっているがうまくいかない、という場合に多いパターンである。

▼ 続きは本で!▼

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オリジナル記事:メーカー系、メディア系、流通系ネット通販でよくある失敗例 | スクロール360の「物流本」 ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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スクロール360の「物流本」 ダイジェスト
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高山 隆司

株式会社スクロール

高山 隆司(たかやま・りゅうじ)

株式会社スクロール360 取締役

1981年株式会社スクロール(旧社名株式会社ムトウ)に入社後、新規通販事業の立上げ、販売企画、INET戦略策定を経て、2008年に株式会社スクロール360の設立に参画。以来、多くの企業の通販事業の立上げ、EC戦略策定、物流立上げを経験。現在、スクロール360では300社のEC通販企業のサポートを行なっている。

高山 隆司
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46 分 39 秒 ago
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