ネットショップ担当者フォーラム

ECのビジュアルコンテンツ活用の支援を強化、ecbeingが新サービス&新会社設立

6 years 11ヶ月 ago

ecbeing(イーシービーイング)はECビジネスにおけるビジュアル活用支援を強化する。

デジタル施策におけるビジュアル活用支援に特化した子会社「株式会社visumo(ビジュモ)」を新設。合わせてビジュアルコンテンツの1つである動画素材をツール上で簡単に作成できる新サービス「visumo video maker」の提供をスタートした。

ecbeing(イーシービーイング)はECビジネスにおけるビジュアル活用支援を強化する
5月7日に「株式会社visumo(ビジュモ)」の新設と新サービス「visumo video maker」の提供をリリースした

ecbeingは2017年、Instagram(インスタグラム)ユーザーが投稿した写真素材をECサイトやオウンドメディアで活用し、商品購入率の向上を支援する「visumo(ビジュモ)」の提供を開始。コンバージョン率の向上や消費者とのコミュニケーション強化をめざすEC企業の利用が増え、契約サイト数は100サイトを超えた。

新会社の「株式会社visumo」はビジュアルを活用したマーケティングを国内外で支援活動を展開。「visumo」サービスの拡大に注力する。代表取締役社長にはecbeing社長の林雅也氏が就任。資本金は1億円。

「visumo video maker」はツールの管理画面で作りたい動画のテンプレートを選び、写真やテキストを編集するだけでオリジナル動画が制作できるのが特徴。従来、コストと時間がかかると言われる動画コンテンツを、低コストでスピーディに制作できるようにするという。

ecbeing(イーシービーイング)はECビジネスにおけるビジュアル活用支援を強化する
「visumo video maker」について
瀧川 正実
瀧川 正実

「ZOZO ID」活用の決済サービス、中国越境ECなど、ZOZOが2019年度に取り組むこと

6 years 11ヶ月 ago

ZOZOは4月25日、通期決算発表で2019年度に取り組むさまざまな施策を公表した。プライベートブランド「ZOZO」で培ったマルチサイズ展開のノウハウ活用、「ZOZOTOWN」の顧客ID「ZOZO ID」を軸にした決済サービスの提供など、主な取り組みをまとめた。(画像は「ZOZOTOWN」のサイトを編集部がキャプチャ)

PB事業で培ったノウハウを活用する「MSP事業」

採寸ボディースーツ「ZOZOSUIT」で得た体型データを活用して出店ブランドが企画する商品を多サイズ展開し、「ZOZOTOWN」上で販売する「MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業」を2019年秋から開始する。

出店ブランドと商品の企画・販売を行い、ユーザーニーズの多様化に応えるという。

「ZOZOSUIT」で得た100万件以上の体型データを活用し、ユーザーの身長・体重に応じた最適なサイズを展開するプラットフォームを出店ブランドに提供。出店ブランドが企画する商品の販売を行うというもの。

「憧れのブランドの商品が理想のサイズ(マルチサイズ)で買えるようになる世界」(ZOZO)をめざすという。

「ZOZOTOWN」上で販売する「MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業」を2019年秋から開始
「ZOZOTOWN」上で販売する「MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業」を2019年秋から開始(画像は決算説明会補足資料からキャプチャ)

「ZOZOTOWN」の顧客ID「ZOZO ID」を軸にした決済サービス

「ZOZOTOWN」の顧客ID「ZOZO ID」を軸にした決済サービスの提供を始める。ブランドが運営する自社ECサイトにおいて「ZOZO ID」を使ってログインできるようにし、「ZOZO ID」で登録している顧客データで決済できるサービスを提供する

ZOZOが「ZOZOTOWN」の顧客ID「ZOZO ID」を軸にした決済サービスの提供を始める
「ZOZO ID」ログイン連携の決済サービスを自社ECサイトへ提供していく(画像は決算説明会補足資料からキャプチャ)

「ZOZO ID」ログイン連携の決済サービスの利用は、「ZOZOTOWN」出店企業の自社ECのフルフィルメント支援サービス「Fulfillment by ZOZO」の導入企業に限定する。

「Fulfillment by ZOZO」は子会社のアラタナが2019年10月に始める自社EC支援サービス。物流業務の受託を中心とした自社EC支援サービスの運営手数料15%(自社ECで販売する商品の撮影、採寸、保管などのフルフィルメント業務にかかる手数料)を無料化するのが特徴。

「ZOZOTOWN」出店企業の自社ECのフルフィルメント支援サービス「Fulfillment by ZOZO」
「Fulfillment by ZOZO」は手数料を無料としているのが特徴

越境型で中国向けECに再進出

「ZOZOTOWN」の中国進出を決定し、2020年3月期中に日本国内の物流センター「ZOZOBASE」から直送する越境EC型で中国市場を開拓する。展開するのは中国の大手モールではなく、独自サイトとアプリ。

「ZOZOTOWN」の中国進出を決定し、2020年3月期中に日本国内の物流センター「ZOZOBASE」から直送する越境EC型で中国市場を開拓する
再び中国EC市場に進出する(画像は決算説明会補足資料からキャプチャ)

中国向け越境ECの「ZOZOTOWN」は、中国への販売市場拡大を希望するすべての出店ショップが対象。「ZOZOTOWN」で販売中の商品を中国の消費者に向けても販売可能にする「越境EC型で展開する。販売代行手数料は日本での「ZOZOTOWN」出店時と同率。

中国への配送や通関などの一連のフルフィルメント業務、カスタマーサポート業務などはZOZOグループが担う。

「ZOZOTOWN」は、2011年10月に中国向けECサイトをスタートしたものの、2013年1月に閉鎖した。ZOZOによると、現在の中国におけるファッション小売市場は流通総額35兆円超。1人あたりの年間ファッション消費額は2012年と比較して約4倍に成長、売上規模も15兆円を超えているという。

「ZOZOTOWN」の中国進出を決定し、2020年3月期中に日本国内の物流センター「ZOZOBASE」から直送する越境EC型で中国市場を開拓する
6年前の失敗要因について(画像は決算説明会補足資料からキャプチャ)
「ZOZOTOWN」の中国進出を決定し、2020年3月期中に日本国内の物流センター「ZOZOBASE」から直送する越境EC型で中国市場を開拓する
6年前の失敗要因について(画像は決算説明会補足資料からキャプチャ)

自社クレジットカード「ZOZOCARD」のリニューアル

自社クレジットカード「ZOZOCARD(ゾゾカード)」を5月30日にリニューアルする。「ZOZOTOWN」で買い物をした際の「ZOZOポイント」の還元率を、現在の2%から5%に引き上げる。

「ZOZOCARD」は現在、「ZOZOTOWN」での購入金額の2%相当を「ZOZOポイント」で還元している。リニューアル後に還元率5%が適用されるのは「ZOZOTOWN」での買い物のみ。「ZOZOTOWN」以外で買い物した場合の還元率は1%。

「ZOZOARIGATOメンバーシップ」を終了する5月30日に、自社クレジットカード「ZOZOCARD(ゾゾカード)」をリニューアル
「ZOZOCARD(ゾゾカード)」について(画像は編集部がZOZOのサイトからキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

ヤフーのショッピング取扱高は22%増の7692億円、eコマース取扱高は2.3兆円【2019年度】

6 years 11ヶ月 ago

ヤフーの2019年3月期連結決算によると、「ショッピング事業」の取扱高は前期比22.6%増の7692億円だった。「ショッピング事業」は「Yahoo!ショッピング」とアスクルの日用品通販「LOHACO」、ペット用品ECを手がけるチャームの取扱高を合計したもの。

「ヤフオク!」の取扱高は同1.4%増の8899億円。アスクルのBtoB事業などを合わせた物販のeコマース取扱高は同8.7%増の1兆9517億円。

「Yahoo!トラベル」など物販以外のeコマース取扱高は同26.6%増の3925億円。物販と非物販を合わせたeコマース取扱高は同11.3%増の2兆3442億円だった。

ヤフーの2019年3月期連結決算によると、「ショッピング事業」の取扱高は前期比22.6%増の7692億円 2018年度 コマース事業 主要指標の実績
コマース事業 主要指標の実績(画像は決算説明会資料を編集部がキャプチャ)

2020年3月期のショッピング事業は5年連続となる前期比20%増の成長をめざす。

スマホ決済アプリ「PayPay」は今期中、「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」などと連携する予定。オフラインで「PayPay」を使って買い物したユーザーが「Yahoo!ショッピング」でネット通販するといった相乗効果を見込む。

PayPayは垂直立ち上げに成功
「PayPay」の実績について(画像は決算説明会資料を編集部がキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

ジャパネットグループの接客力を支える社内教育の裏側 | 通販新聞ダイジェスト

6 years 11ヶ月 ago

通販事業者にとって最も強化しなければならないことの1つが「顧客応対」だ。日々、顧客から寄せられる受注、問い合わせにいかに的確に対応できるか。この出来不出来は売り上げや顧客満足度に大きく関わってくるわけで当然ながら通販実施企業が重要視しなければならないわけだ。ジャパネットグループでは“質”と“量”の両面を強化することで着実に顧客応対の品質を高めており、これが昨今の好調な業績を下支えしている一因となっているよう。同社の顧客応対品質の向上策について見ていく。

通販大手のジャパネットたかたのコールセンターには1日平均で約2万2000件、最も多い日には33万7000件、年間トータルでは880万件超の入電があるという。これらの顧客応対を支えるのはジャパネットたかたの受注業務などを行うグループ会社のジャパネットコミュニケーションズに所属する約1200人のオペレーターたちだ。

ジャパネットグループではオペレーターの応対品質の磨き込みと職場の環境や雰囲気作りの改善による離職率低減による定着化新しい形態の拠点作りによる新規オペレーターの確保などを強化し、膨大な入電をレベル高く、また素早く処理できる質と量を兼ね備えた受注体制を構築できているようだ。

画面確認システムで研修効果を最大化

同社ではオペレーターの応対品質改善のために、様々な試みを進めているが実効を上げている施策の1つが複数画面一括確認システム(以下、画面確認システム)を活用した研修方法だ。

同社では新人オペレーターの研修の際に画面確認システムを活用。同ツールを使うと、例えば「今から問い合わせに関する画面操作をしてください」という指示に対しての受講者の実際の操作画面が、研修を担当する講師のモニターに全員分、表示される。

これを見ながら講師はそれぞれの理解度や進捗を確認しつつ、リアルタイムにフォローや軌道修正ができるなど顧客応対の改善を進められるという取り組みを実施している。

ジャパネットグループでは“質”と“量”の両面を強化することで着実に顧客応対の品質を高めている

この取り組みを開始した結果、以前は新人が研修を受けてから、実際に顧客からの電話を受けて、応対するまでのリードタイムが13.3日かかっていたが、画面確認システムを導入した研修を始めてからは10.3日まで短縮。また、顧客応対を始めた初日に一定のレベルに達している場合のみ合格とする「初判定合格率」は従来50%だったが、導入後は80%まで高まっているという。

社内応対コンクールも実施

また、顧客応対の品質をさらに高める試みとして、「社内応対コンクール」を実施しており、これも成果をあげているようだ。

同社では顧客応対レベルの向上を図るため、毎年、日本電信電話ユーザー協会が開催している企業向けにオペレーターが毎年設定される競技問題に取り組み、電話応対サービスの技能を競い合う「電話対応コンクール」に出場しているが、当該コンクールに参加するオペレーターを決める「電話応対コンクール社内予選会」を実施。役員をはじめとする幹部やテレビ通販番組のMCなどが審査する本格的な試みで上位6人が本大会と位置付ける「電話対応コンクール」に応募できるもの。

「コミュニケーターが目指すものを作りたいと現場からの提案で始めたが、各拠点でよい意味で対抗したり、非常に盛り上がる楽しいイベントになっている。これを通じて、全体の応対品質のレベルが上がっていると思う」(髙田旭人社長)という。

こうした取り組みの成果もあり、2017年時点では92.1%だった顧客からの入電における応答率は現在は94.3%まで向上した。客観的な顧客応対のレベルについてもITサポートサービスの格付け調査を行うHDIジャパン(運営会社=シンクサービス)による調査では「星3つ」を獲得するなど同業他社の中でも上位の品質評価を受けているようだ。

ジャパネットグループでは“質”と“量”の両面を強化することで着実に顧客応対の品質を高めている
通販新聞

「ZOZO」データを使って自社ECサイトで決済――ZOZOが「ZOZOTOWN」データ活用の決済サービスを提供へ

7 years ago

ZOZOが「ZOZOTOWN」の顧客ID「ZOZO ID」を軸にした決済サービスの提供を始める。ブランドが運営する自社ECサイトにおいて「ZOZO ID」を使ってログインできるようにし、「ZOZO ID」で登録している顧客データで決済できるサービスを提供するという。

ZOZOが「ZOZOTOWN」の顧客ID「ZOZO ID」を軸にした決済サービスの提供を始める
「ZOZO ID」ログイン連携の決済サービスを自社ECサイトへ提供していく(画像は決算説明会補足資料からキャプチャ)

ZOZOは今期(2020年3月期)、自社EC支援を強化する方針を掲げており、この「ZOZO ID」ログイン連携の決済サービスはその一環。「ZOZO ID」ログイン連携の決済サービスの利用は、「ZOZOTOWN」出店企業の自社ECのフルフィルメント支援サービス「Fulfillment by ZOZO」の導入企業に限定する。

「Fulfillment by ZOZO」は子会社のアラタナが2019年10月に始める自社EC支援サービス。物流業務の受託を中心とした自社EC支援サービスの運営手数料15%(自社ECで販売する商品の撮影、採寸、保管などのフルフィルメント業務にかかる手数料)を無料化するのが特徴。

「ZOZOTOWN」出店企業の自社ECのフルフィルメント支援サービス「Fulfillment by ZOZO」
「Fulfillment by ZOZO」は手数料を無料としているのが特徴

「Fulfillment by ZOZO」は「ZOZOTOWN」「自社ECサイト」「店舗」の在庫をZOZOの物流倉庫「ZOZOBASE」で一元管理。各販売チャネルとの在庫連携により、商品欠品による販売の機会損失を最小化するという。

また、自社ECサイトを全面バックアップする施策として、ユーザーからの許諾を得ることを条件に、「ZOZOTOWN」のデータを共有できるようにする。「たとえば、『ZOZOSUITS』で計測したデータをなんらかの形で共有することもプランにある」(前澤友作社長)。

この一連の取り組みに賛同する企業は、戦略的パートナーシップと位置付ける。「ZOZOTOWN」「自社ECサイト」「店舗」などを含めた売上向上に向けて注力して取り組むことに合意した上で、「Fulfillment by ZOZO」の利用、ビッグデータを活用したマーケティングなどのプロジェクトを進行する。

「戦略的パートナーシップ」には、MARK STYLERの「RUNWAY channel」、ストライプインターナショナルの「STRIPE CLUB」、ラルフローレンの自社ECサイトなどが「Fulfillment by ZOZO」へ参加することが決まっている。「ZOZOTOWN」出店企業に向けた「Fulfillment by ZOZO」の申込受付は、2019年5月20日(月)からを予定。

瀧川 正実
瀧川 正実

ビックカメラの連結EC売上は通期で1000億円突破の見込み。2Qは25%増の517億円

7 years ago

ビックカメラの2018年9月~2019年2月期(中間期)連結決算におけるグループのEC売上高は、前年同期比約25%増の517億円だった。EC化率は11.7%。通期ではEC売上高1000億円を計画している。

ビックカメラグループのEC売上高は、ビックカメラ、コジマ、ソフマップのEC事業の売上高と、楽天ビックへの卸売りを合計した金額。

ビックカメラ単体のEC売上高の増収率は同25.4%増。コジマ単体の増収率は同36.6%増だった。

ビックカメラの2018年9月~2019年2月期(中間期)連結決算におけるグループのEC売上高は、前年同期比約25%増の517億円
ビックカメラの連結EC売上高の推移(画像は決算説明会資料からキャプチャ)

アプリのリニューアルや楽天ビッグのサービス拡充を実施

2018年11月に、ビックカメラの公式アプリをリニューアルした。デザインを刷新したほか、商品カテゴリごとにお薦め商品や記事を表示する「My カテゴリ」や、店頭で商品のバーコードを読み取るとアプリに履歴が残り、ECサイト「ビックカメラ・ドットコム」で商品情報を確認できる「バーコードスキャン履歴」などを追加した。

12月には、楽天との共同出資会社が運営する「楽天ビック」のサイトをリニューアルした。「楽天ビック」のサイト内でビックカメラの実店舗の在庫を取り置きできる機能を導入。また、一部地域で当日配送や翌日配送(あす楽)の配送時間を指定できるようにした。

ビックカメラのEC売上高は拡大を続けており、2019年8月期はグループ全体で1000億円突破を計画している。2018年8月期のEC売上高は864億円だった。

渡部 和章
渡部 和章

「ZOZOARIGATO」終了→自社クレジットカード「ZOZOCARD」を刷新してポイント還元率2.5倍

7 years ago

ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは4月25日、有料会員制の割引サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」を5月30日に終了すると発表した。

サービスの入会者数が想定を下回ったほか、一部の出店ブランドからの評価が低かったことなどから終了を決めた。開始から5か月での終了となる。

「ZOZOARIGATOメンバーシップ」は月額500円(または年間3000円)を支払うと、「ZOZOTOWN」の商品を10%割引で購入できる有料会員サービス。

サービスを終了する理由について前澤友作社長は、4月25日の決算説明会で「費用対効果が思わしくなかった」「一部のブランドからの評価が低かった」ーーの2点をあげた。

「ZOZOARIGATOメンバーシップ」を終了する5月30日に、自社クレジットカード「ZOZOCARD(ゾゾカード)」をリニューアルする。「ZOZOTOWN」で買い物をした際の「ZOZOポイント」の還元率を、現在の2%から5%に引き上げる。

「ZOZOARIGATOメンバーシップ」を終了する5月30日に、自社クレジットカード「ZOZOCARD(ゾゾカード)」をリニューアル
「ZOZOCARD(ゾゾカード)」について(画像は編集部がZOZOのサイトからキャプチャ)

「ZOZOCARD」は現在、「ZOZOTOWN」での購入金額の2%相当を「ZOZOポイント」で還元している。リニューアル後に還元率5%が適用されるのは「ZOZOTOWN」での買い物のみ。「ZOZOTOWN」以外で買い物した場合の還元率は1%。

渡部 和章
渡部 和章

変わり続けるEC業界の流れはどう読む? 5年間のニュースから探ってみた【2014年から2019年のネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

7 years ago

EC事業に関連しそうなニュースや話題をまとめてお届けしている「ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」が始まって5年になりました。記憶に残るニュースもありますが、1年以上前になるとなかなか覚えていないですよね。今回はちょっと長い目でEC業界を振り返ってみましょう。「楽天」「アマゾン」「ヤフー」「ツール&カート」「物流」「調査・統計」の6つのジャンルです。

これまで毎週やっているまとめを追っても細かすぎるので、2015年〜2018年の「年間まとめ」を中心に、テーマ別に追ってみます。

【楽天】品質向上と全体統一に注力して着実に変化

楽天はなんといっても2016年の新春カンファレンスで発表のあった「品質向上宣言」から大きく動いています。

クオリティーを上げることに対して、病的なまでのこだわりが必要。『一人くらいいいじゃないか』ということではなく、一人でも不満を持つ客がいれば対応するべきだ

という言葉を覚えている人もいるのではないのでしょうか? また、「4万店舗の集合体である楽天市場のクオリティーを上げるには、1店舗ごとの意識が必要だ」とも発言されています。各店舗だけでなく「楽天全体としてどうするのか?」という意識が見えます。2015年は「打倒アマゾン」的な記事も多かったので当然の流れですね。

2016年はいわゆる「楽天ペナルティ」と呼ばれる違反点数制度が始まり、ルールを守らない場合は違約金などの罰則を受けることになりました。この頃、フリマアプリの「フリル」を買収していて今のラクマとなりました。こちらは「メルカリ」と「ヤフオク!」に対抗ですね。

2017年にはこの流れに沿ってUIの統一、楽天ペイの導入などが発表されています。常時SSL化もこの年。SSL化はGoogleも推奨していますので、楽天全体としての安全性=品質向上の一環ですね。

2018年にはこれらの流れがより具体的になって、今ではおなじみのチャットボットやAI、デリバリー戦略についての発表がありました。昨年のことなので皆さん覚えていますよね。

2019年はどうなるかというと、配送と決済に関して統一の流れがより強化されてきます。

  • 2019楽天・三木谷社長が語った「送料無料ラインの全店舗統一」「ワンデリバリー」など2019年以降の戦略まとめ | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/6175

店長さんが気になる細かい動きはこちらの記事を。

楽天の動きは「全体の動きを統一すること」「品質を上げること」「ライバルに追いつくこと」の3つの軸に集約されると思います。特に配送や決済が統一されると一気に伸びてくる可能性がありますし、他の楽天のサービスとも連携が強化されればグループとしての統一感が出てきますので、より大きな存在になってきそうです。

【アマゾン】もっと「すぐ届く」サービスへ、接点も拡大中

アマゾンは通販サイトというイメージがあったのは過去の話で、今では動画だったり音楽だったり店舗だったりと、いろいろな場所で接点ができましたよね。2015年からちょっと振り返ってみましょう。

今となっては普通に開催されている「プライムデー」も、当時は注目度が高く、30分早く参加できることもニュースになりました。「プライミュージック」や「プライムビデオ」が始まったのもこの年。プライム会員に対するサービスが強化された年ですね。

2016年はこれ。

今となっては誰が使っているのかわからない(と言ってはいけない)「Amazon Dash Button」が登場。こちらは2019年に終了になりました。

1時間以内で配達する「Prime Now」もエリアが広がりました。今では自社ECサイトを持っている人は必須になりつつある「Amazon Pay」も、2016年には始まったばかりでした。

  • 2016「Amazonログイン&ペイメント」は何が凄い? 約400店のデータから見えた導入効果 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/3230

この後は皆さんがご存じの通り、「Amazon Echo」の発表があって、「Amazon GO」が米国でオープンし、イギリスではドローン配送が開始したり、無人倉庫が稼働したりしました。

2017年以降になるといろんなものを飲み込み始めます。「Amazonフレッシュ」「Amazon Business」「プライムワードローブ」などが始まり、サンプル市場にも参入してきましたし、2019年は得意の書籍の分野でも革命を起こそうとしています。

通販だけかと思いきや、Googleに対抗すべく広告もどんどん伸びています。

  • 2018商品検索はGoogleよりもAmazonの時代——アマゾンで成功するための広告戦略とは | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/5159

その一方でトラブルもありました。

この流れを見ると、アマゾンは普通(?)のモールのように売ることに集中→プライム会員優遇→利便性の向上→他の競合がいる分野への進出→リアルへの進出……といった流れでどんどん拡大しています。例えはおかしいですが、巨大なタコが四方八方に足を延ばしているイメージです。

【ヤフー】ソフトバンクグループの強みをいかして、とにかく売る

Yahoo!ショッピングと言えば、なんといっても「eコマース革命」ですね。2013年に始まって、その時はあっという間に店舗数が増えました。それ以降どうなったかは以下を見ていただけるとわかります。Yahoo!の検索からの集客やソフトバンクからの集客、Yahoo!のプレミアム会員優遇など、他にはできない強みを活かした施策が目立ちます。

なにかと話題のPayPayも近々導入されそうですし、ソフトバンクグループの強みを活かした施策はこれからもどんどん出てきそうです。

  • 2014100億円のマイナス要因、流通総額No.1目指すヤフーの「eコマース革命」初年度の成果は? | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/162
  • 2014「売れている店舗はより"えこひいき"する」〜ヤフーの「eコマース革命」、1年間の成果と今後 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/863
  • 2015ヤフー小澤氏らが語る「eコマース革命」2年間の評価とこれから | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2375
  • 2016ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2726
  • 2017ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング2017年の戦略」と「2016年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/4073
  • 2018ヤフーのショッピング取扱高(中間期)は3487億円、伸び率は24.3%増 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/5917
  • 2019ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング&PayPayの2019年戦略」と「2018年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/6272

楽天やアマゾンがやっているような配送(倉庫・受取など)の工夫や接客の向上施策の話題はあまり見られませんし、システム面の動きも少ないです。このあたりをどうするかが課題と思われます。

【ツール&カート】「売るだけ」じゃなく「より売れる」仕組みへ

ちょっと昔から振り返ると、ネットショップを作るのはとっても大変でした。ASPのカートも少なく、機能も商品と決済と受注管理程度。完成しただけで喜んでいたという人も多いかもしれませんね。

それが今では、「BASE」や「STORES.jp」などを使えば、簡単にネットショップが作れます。店を作ること自体には何のハードルもなくなり、それぞれが売れるカートを目指して切磋琢磨しているという現状。モールのさらなる巨大化とメルカリなどのCtoCが競合になってきて、自社ECサイトの環境がどんどん厳しくなってきているのも理由の1つです。

売るためのツールも増えて、データを活用するために外部との連携も増えています。「Shopify」のようにカート自体はシンプルで、機能はプラグインで追加……というスタイルも増えてくるでしょう。「EC-CUBE」もクラウド版をリリースしています。カートとツールのベンダーは競争が激しくなって、導入する側は取捨選択に追われるという状況はもうしばらく続きそうです。

CVR向上のツールはMAというかWeb接客ツール、サイズの問題を解決するツール、外部の決済、チャット、カゴ落ち対策。サイト外の集客ではLINE@やInstagram、TikTokなどのSNSも増えていますよね。

スマホ対応や常時SSLなども必須。

パッケージのカートシステムを使うようなレベルになると、データベースなどの連携があったりカスタマイズをどうするのか?という課題があります。配送まで含めてトータルで見ないとこちらは上手くいかないでしょう。基幹システムとの戦いもありますので、ビジネススキルとしての調整力が求められるようになっています。

やることが多すぎて、ネッ担の皆さんは「疲れた」と言いたくなりますよね(笑)。自社サイトの場合は後述の配送関連も大きな問題になってきます。細かい施策ではなく広い視野を持って取り組む必要があります。

【物流】とにかく送る→パンク→受取と配送の工夫→倉庫改革

配送関連は何といってもこれです。

再配送問題が出てきたのは2015年の8月。そこからアマゾンの全品送料無料が終わり、ヤマト運輸の値上げが始まり、運送業界や小売業界全体に問題が広がっていったのは皆さんご存じの通り。

再配送削減施策もたくさん出てきていました。ヤマト運輸のLINEによる通知、宅配ロッカー、自宅に置く宅配ボックス、「急ぎません便」、置き配などです。置き配は盗難対策さえできていればスタンダードな受取方法になっていきそうです。

EC事業者側の動きで押さえておきたいのは自前配送。この動きはどんどん広がっていきそうなので、自前配送ができないところはどうやって配送するかを真剣に考える時期です。

ユーザーの要望は相変わらず「送料無料」なわけですが……。

ここの動きが楽天やアマゾンのところで取り上げたように、配送網の整備や送料の統一につながってくるわけです。もちろんオムニチャネルもです。モールの動きだけではなくて社会の動きもネットショップに影響しますので、普通(?)のニュースも見逃さないようにしましょう。

【調査・統計】ネッ担が見ておくべきデータは5つ

毎週のように気になる調査データが出てきますが、ネッ担の皆さんが押さえておくべきものはこの5つです。

大きな流れを押さえた上で、QR決済の比率であったり、スマホ利用の比率など単発のデータを見ていくのが良いでしょう。継続して調査されているものは、過去の資料を見れば当時の予測と今がどうなっているのかわかるのもメリットです。ネッ担でも主だった調査データをまとめています。

くれぐれもキャッチャーな見出しに惑わされないようにしましょう。母数が少なかったりとなにかしらの偏りがあることも多いですから。

大きな流れがわかったうえで、ゆる〜く振り返ってみましょう

2014年から変わったこと一覧
  • 各モールはますます成長。MA、Web接客、カゴ落ち対策など各種ツールが続々登場
  • デバイスはPCからスマホに変化。スマートスピーカーも登場
  • Twitter、LINE、InstagramなどSNSからショッピングの導線が確立
  • ECと実店舗で使える決済サービスが続々登場
  • メルカリやラクマなど、フリマアプリが大ブーム
  • 宅急便の再配達問題が顕在化。料金値上げへ
  • 物流分野へのロボットやドローン導入の話題が出てきた。中国はすでにスゴいことに

こちらの記事ではこんなテーマで話しています。大きな流れというよりは気になったことについて話しているので、大きな流れの中にある小さな流れがわかってくると思います。

これからの流れをとらえるには?

ネットショップ業界の動向を見るには、下記のような点を見ておく必要があると思います。

  • 楽天、アマゾン、Yahoo!の3大モールの動向
  • ZOZO、メルカリ、Woawma!などがそれにどう対抗していくのか
  • 自社サイトを伸ばす施策のトレンド
  • 配送などエンドユーザーの手に届くまでの流れの変化
  • 定点観測をしている統計データのチェック

加えて新しい流れも頭の中に入れておかないといけません。

ユーザーはじわじわと新しいものにシフト

大手ECモールvs公取委

価格はAIが決める

他にも越境ECやCtoCの伸びも意識しておかないといけませんが、それも今の流れから生まれてくるものばかりです。目の前に起こっていることだけでなく、目に見えない流れを追ってみましょう。「ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」でも引き続きお伝えしていきます。

森野 誠之
森野 誠之

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    女優の今田美桜さんが「LINE Pay」アンバサダーに就任

    2019/4/19
  3. ECのプロが評価した通販サイト5選。ネットショップグランプリ受賞店に学ぶサイト作り

    一般社団法人イーコマース事業協会の会員などが評価したECサイトの優れた点とは?

    2019/4/23
  4. 「PayPay」が「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」のオンライン決済に6月対応へ

    ソフトバンクとヤフーの合弁会社PayPayが提供するスマホ決済サービス「PayPay」が6月、「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」のオンライン決済に対応する

    2019/4/19
  5. 送料値上げによる配送コスト増の結末――食品の老舗EC「ドゥマン」がECビジネスの継続を断念でサイト閉鎖へ

    スイーツなど冷凍品を多く扱っていたことから、送料の値上げの影響を受けて配送コスト負担が大きくなってきており、送料のさらなる値上げ要請を受けたことで事業の継続が難しいと判断した

    2019/4/24
  6. 大塚家具がアリババの越境ECサイト「天猫国際」に出店、中国向けECを本格化

    越境ECを含めて中国市場への進出第1弾として「天猫国際」に出店し、日本製の家具などを中国の消費者に販売する

    2019/4/23
  7. KDDIグループのECモール「Wowma!」2018年度振り返り&2019年度の戦略まとめ

    auコマース&ライフの八津川博史社長に取材、3月に行われた戦略発表会の資料をベースに2018年度の振り返り、2019年度の戦略をまとめた

    2019/4/25
  8. ナルミヤ・インターナショナルのEC売上は右肩上がり、EC売上42億円でEC化率は14%

    2018年8月に自社ECサイトをリニューアルしたことが顧客の増加につながった

    2019/4/24
  9. ヨドバシカメラが第1類医薬品のネット通販をスタート

    ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」で第1類医薬品の販売をスタート。第1類医薬品の取扱商品数は現在74品目で、順次拡大する

    2019/4/24
  10. 中小ネットショップ必見! 売上をアップする20の打ち手【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき、2019年4月15日〜21日のニュース

    2019/4/23

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    エフカフェ、天猫国際の店舗運営・ロジスティクス業務でアリババグループの「4PX EXPRESS JAPAN」と提携

    7 years ago

    エフカフェは4月23日、アリババグループの4PX EXPRESS JAPANと、天猫国際(Tmall Global)の店舗運営とロジスティクスにおいて戦略的業務提携を発表した。

    中国向け越境ECにおける両社の経験を活かし、法規制や商慣習の理解、店舗運営・ロジスティクスの両面から、安定的かつワンストップな運用を実現し、日本企業の天猫国際への出店を支援することが目的。

    戦略的業務提携における両社の役割

    エフカフェ:天猫国際店舗における運営代行、コンサルティング

    • 事業計画策定
    • 天猫国際への出店契約手続き代行
    • 天猫国際店舗構築や店舗運営(商品登録、中国語(簡体字)ページ制作)
    • 中国語(簡体字)の顧客対応
    • モール内外のプロモーション対応

    4PX EXPRESS JAPAN:天猫国際店舗におけるロジスティクス

    • 日本および海外のECプラットフォームに適した国際輸送
    • グローバルの国際輸送
    • 日本国内フルフィルメント
    • その他物流業務全般

    エフカフェは天猫国際など中国向け越境ECサイトの運営代行、運用コンサルティングを2008年から手がけ、累計3000ブランド、流通総額120億円の越境EC支援実績を持つ。またアリババの認定制度「Tmall Global's TP」で最高評価を獲得した。

    4PX EXPRESS JAPANは世界27か国のECプラットフォームの物流支援をしており、日本では天猫国際の「グローバルフルフィルメントセンター指定パートナー」に任命されている。

    内山 美枝子
    内山 美枝子

    読み込みスピードが速いサイトだけが享受できる4つの利点 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    7 years ago

    Googel(グーグル)はモバイルサイトのランキングで、サイトスピードを考慮に入れるため、小売事業者はサイトの読み込みスピードに注意を払う必要があります。読み込みが遅いサイトはランキングが下がり、高速で読み込むサイトは上位に食い込み、露出もトラフィックも、コンバージョンも収益も上がるのです。

    問題はせっかちな消費者が離れていくことだけではない

    EC業界で勝ち上がるためには、2018年7月に変更されたグーグルのアルゴリズムとの戦いに勝つしかありません。モバイル検索においてサイトスピードがランキングに影響をおよぼすようになりました。

    ある研究では、モバイルサイトで読み込みに3秒以上の時間がかかる場合、53%がサイトを離れ、読み込みが1秒遅れるとコンバージョンが7%落ちるというという結果が出ています。

    モバイルサイトで読み込みに3秒以上かかる場合、53%がサイトを離れる。
    Googleがベンチマークデータの共有を選択したWebサイトからのGoogle Analyticsデータの集計結果(n=3,700/2016年3月)
    Think with Googleのデータを元にネットショップ担当者フォーラム編集部で作成

    見過ごされてしまうのは、サイトスピードが遅いとせっかちな消費者のせいでコンバージョンが下がるだけではないということです。読み込み時間が長いと検索エンジンのランキングが下がり、SEM経由のトラフィックやROIにも影響が出るのです。

    グーグルはEC業界の実力者

    消費者の要望に応えて、グーグルはより速いインターネットの開発に取り組んでいます。7月のアルゴリズム変更はその一例です。

    小売事業者のサイトへのトラフィックの約半分は、自然検索からの流入ですから、グーグルはEC業界の実力者と言えます。 EC事業者が新しい消費者にリーチしたいなら、検索ランキングが上位になるようにサイトスピードが速くなければならないのです。

    	自然検索	検索連動型広告	ダイレクト	Eメール	ソーシャル	ディスプレイ広告	リファラル	その他
小売り
マルチチャネル
オンラインのみ
旅行
全体
    小売業者のWebサイトへのトラフィックの半分近くは、オーガニック検索によるもの
    Smart Insightsのサイトよりネットショップ担当者フォーラム編集部でキャプチャ

    サイトの読み込みが遅いとランキングは下がりますが、高速で読み込むサイトは上位に食い込み、露出もトラフィックも、コンバージョンも収益も上がるのです。

    デジタルマーケティングコンサルティング企業のStone Temple社の調査によると、一般的なサイトもECサイトもモバイルサイトのスピードを最適化すればSEOの効果は上がりますが、ECサイトは自然流入が32.1% 上がり、より大きな効果がありました

    トラフィックの多くが自然検索経由であることを考えると、非常に大きな効果です。

    自然検索の増加 SERPの増加 SERPクリック率の向上
    ECサイトとその他のサイトの成長度。ecサイトでは自然検索による流入が32.1%増加している
    STONE TEMPLEのデータを元にネットショップ担当者フォーラム編集部で作成

    サイトスピードがもたらすもの

    サイトスピードは今まで以上に重要になっています。パフォーマンスを測る基準ではなく、今や成功と失敗を分けているのです。自然流入の増加に加え、サイトスピードが速くなれば、トップライン、ボトムラインで以下のような効果があります。

    ① 新しい消費者に常に露出できる

    グーグルは検索ランキングの詳細について明かさないことで有名ですが、モバイルサイトの読み込みが遅いサイトは不利になると発表したことは注目に値します。

    他の部分でどんなに最適化しても、サイトが遅い場合は検索結果の上位に留まることはできません。検索結果の上位5つの結果が67.6%クリックを集めることを考えると、上位に食い込むことが最重要です。

    EC企業が常に新しい消費者の目につくようにするには、検索ランキングを落とさないようにサイトスピードを速くする必要があります

    ② 広告費を下げられる

    サイトスピードが速いとクオリティスコアが上がり、最終的にはCPCが下がります。今後、デジタルマーケティングは今まで以上に活発になり、世界的な広告支出は2019年に中に4.6%上がると言われています。

    2018年後半のモバイル広告の支出の約半分がEC関連であったことを考えると、CPCが低い企業の方が競争力が高いということになります。

    小売り	メディア	金融	自動車	通信	ヘルスケア	旅行	食品	その他
    モバイル広告ソリューションのSmaato社の顧客データに基づく2018年後半のモバイル広告支出のシェア
    Marketing Landのデータを元にネットショップ担当者フォーラム編集部で作成

    ③ 業界スタンダードに遅れをとらない

    読み込み時間が長いとコンバージョンが低下しますが「長い」というのは相対的な単語です。他社よりも読み込みが遅ければ、対応が不十分ということになるでしょう。

    シングルページアプリや、プログレッシブWebアプリ、AMPなどの開発技術を使えば、瞬時に読み込むサイトを作ることができ、EC業界の誰もが追随しなければならなくなるスピード基準を作ることができます。

    ④ ポジティブなブランド認知を高められる

    読み込み時間はカスタマーエクスペリエンスに非常に大きく影響するため、結果的に消費者のブランドに対するイメージにも関わってきます。モバイル商品のマーケティング専門家 ルーク・ロブレスキ氏によると、「サイトの読み込みを待つ時間は、ホラー映画を見るよりもストレスがかかる」そうです。

    読み込み時間が遅い場合にすぐに影響があるのは、サイト訪問や購入を逃してしまうことですが、長期的に見ると売上げ低下につながるブランドのネガティブなイメージを与えます。Venus Fashion社などの市場を牽引する小売事業者は、驚くほど速いサイトを構築し、店舗での実体験を凌駕しています。

    ◇◇◇

    消費者のニーズとグーグルのアルゴリズム変更によって、サイトスピードがEC業界の新たな競争力になりました。読み込みが速いサイトは、より多くの露出、トラフィック、コンバージョン、検索マーケティングにおける高いROIを獲得できます。

    瞬時に読み込むサイトを作るかどうか、もう考えなくても結論は出ているでしょう。EC企業のトップたちは、すでに大きな改善を行っています。御社はどうですか?

    Internet RETAILER
    Internet RETAILER

    KDDIグループのECモール「Wowma!」2018年度振り返り&2019年度の戦略まとめ | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

    7 years ago

    通信業界の大きな変化に合わせて、QRコード決済への参入、「au ID」のオープン化の検討などを進めるKDDIグループ。消費者のライフスタイルにより一歩踏み込むために欠かせないのがコマース領域で、その役割を担うのが総合ショッピングモール「Wowma!」だ。運営会社のauコマース&ライフの八津川博史社長に取材。3月に行われた戦略発表会の資料をベースに2018年度の振り返り、そして、2019年度の戦略をまとめた。

    KDDIがめざす「スマートマネー構想」

    KDDIは2019年、スマートフォンを軸に「預金」「決済」「投資」「ローン」「保険」といったあらゆるサービスの入り口とし、スマホ・セントリックな決済、金融体験を総合的に提供する「スマートマネー構想」を始動した。

    そのための推進組織として、2019年4月1日付で決済事業や金融事業などを手がけるグループ会社を再編。じぶん銀行、KDDIフィナンシャルサービス、ウェブマネー 、KDDIアセットマネジメント、KDDI Reinsurance Corporationの5社を中間金融持株会社「auフィナンシャルホールディングス」の傘下に移管した。

    この組織の下、リアル店舗での買い物時に利用できる決済サービス「au WALLET」を軸に、通信やEC、電気、保険、預金、投資といったサービスを、スマホを中心として総合的に展開していくのが「スマートマネー構想」。

    KDDIグループが描くスマートマネー構想
    スマートマネー構想

    「au WALLET アプリ」を4月から段階的に刷新し、スマホ決済サービス「au PAY」をスタートした。2019年夏以降、「au ID」「au WALLET ポイント」「au WALLET アプリ」「au PAY」といったサービスをauの携帯電話ユーザー以外も利用できる「オープンID」化を進め、対象を順次拡大する。

    KDDIグループが進めるスマートマネー構想に関する「au WALLET」の基盤
    「au WALLET」の基盤

    総合ショッピングモールの「Wowma!」はこの構想の出口戦略の役割を担う。八津川博史社長はこう言う。

    「Wowma!」もオープンID化した「au ID」で購入できるようになる。KDDIグループは「au WALLET」を起点とした金融サービスで経済圏を拡大する。そして、リアルの世界では「au PAY」が攻めていく。auユーザー、他の消費者が「au ID」でさまざまなKDDIグループのサービスを利用し、たまった「au WALLET」を使う場所として「Wowma!」を育てていきたい

    スマートマネー構想のイメージ動画

    2018年度の振り返り

    2018年度(2018年1~12月)の流通総額は前年度比31%増。購入ユーザー数は同48%増えた。

    2年半前のサービス開始時と比較して、出品数は44%増。出店者数は約3倍の規模となった。

    「Wowma!」の流通総額、購入ユーザー数に関する伸び率
    「Wowma!」の流通総額、購入ユーザー数に関する伸び率

    店舗運営の効率を高める新管理システム「Wow! manager」の提供を始めたのは2017年10月。商品・在庫・受注などに関する各種API(自社システムとの連携)、画像管理、出荷時自動売上請求といったバックヤード業務に関する機能をメインに搭載し、2018年度は40以上の新機能をリリースした。

    2018年度の「Wow! manager」開発機能
    2018年度の「Wow! manager」開発機能

    新規顧客獲得のためのツールの機能強化などで、ユーザーベースは拡大。auユーザーの購入者数は同80%増となった。

    auユーザー購入数などについて
    auユーザー購入数などについて

    サービスレベルの向上施策としては、ポイント表記などユーザーペインの解消を強化。「満足度という定量観点では、他のモールとは大きく劣後するような状況ではなくなった」(八津川社長)。

    「Wowma!」が行ったサービスレベルの向上施策
    「Wowma!」が行ったサービスレベルの向上施策

    2018年6月からauユーザーへのポイント施策の強化として、最大15倍を付与する取り組みをスタート。また、12月からは「Wowma!」で販売している商品の掲載カタログ「by W」をauショップで配布している。

    2019年1月16日からは「Wowma!」での買い物金額に応じて、携帯電話の利用料金が割引になる「au通信料金還元」もスタートした。

    競合モールとのポイント付与施策の比較
    競合モールとのポイント付与施策の比較
    「Wowma!」が取り組んだ販促施策の一部
    「Wowma!」が取り組んだ販促施策の一部

    2019年度の戦略

    KDDIコマースフォワードとルクサが合併→auコマース&ライフ

    ECモール「Wowma!」のKDDIコマースフォワードと、フラッシュセール型ECサイト「LUXA」を運営するルクサが4月1日付で合併し、コマースサービスを合併会社「auコマース&ライフ株式会社」に集約した。

    高級レストランやエステ、ブランド家電などの非日常の商品などをタイムセール形式でおトクに販売する「au WALLET Market powered by LUXA」も新会社に集中。「Wowma!」へユーザーを集中させていく。

    なお、「auコマース&ライフ株式会社」は「Wowma!」と、旧ルクサが運営していた「LUXA」の2ブランドで展開する。

    「auコマース&ライフ株式会社」は「Wowma!」と、旧ルクサが運営していた「LUXA」の2ブランドで展開
    今後の「au」ブランドを冠したコマースサービスは「Wowma!」へ一本化する

    KDDIグループとして、物販と役務のECすべてを1社で網羅。4000万人の顧客基盤を軸に、コマースサービスへauユーザーを誘導していく。

    事業戦略とサービス戦略

    「Wowma!」が2019年度に力を入れるのが「店頭連携強化」「店舗スコア制度」「タイムセール機能強化」「タイムライン提供」である。

    「Wowma!」が2019年度に力を入れるのが「店頭連携強化」「店舗スコア制度」「タイムセール機能強化」「タイムライン提供」
    「auベストコマース」は、「auユーザー」へのベストコマースを推進し、auユーザーベースのフル活用していくといった意味がある

    店頭連携強化(auベストコマース)

    2019年12月1日からはスタートしたのが全国約2500のauショップに来店した客に「Wowma!」を紹介する取り組み。メインの来店客である50~60代のユーザーに対して、「Wowma!」の説明から利用方法までを説明。アプリのインストール、ログイン設定などを店頭でサポートしている。

    店頭でサポートを受けたユーザーは、ログイン設定なども終えているので最初から簡単に買い物ができる環境が整っている。ブラウザを使うユーザーよりも、購入単価、リピート率といった指標で高い数値が出ている。(八津川社長)

    2019年12月1日からはスタートしたのが全国約2500のauショップに来店した客に「Wowma!」を紹介する取り組み
    店頭連携強化施策

    店舗スコア制度の導入(auベストコマース)

    「しっかりした顧客サービスを提供してもらいたい」。八津川社長がこうした思いでスタートしたのが「店舗スコア制度」。さまざまな指標から10段階で店舗をスコアリングする制度で、スコアが高い店舗を今後、さまざまな点で優遇していく。

    「Wowma!」は「店舗スコア制度」を導入する
    「店舗スコア制度」は出店店舗をさまざまな指標から評価する制度

    店舗スコアが高ければ、商品検索の上位表示、モールが主催するキャンペーン企画への優先参加などが優遇策の例としてあがっている。

    「Wowma!」は「店舗スコア制度」が高い店舗を今後、さまざまな点で優遇
    スコアが高い店舗を今後、さまざまな点で優遇する

    「店舗スコア制度」は「基本要素」と「追加要素」、そして「ペナルティ」で構成。2019年4月に基本要素の中身を公開した。「店舗レビューの引き上げ、納期遅延率、キャンセル率、クレーム数の改善をして下さいと伝えている」(八津川社長)。

    「店舗スコア制度」の算出について
    「店舗スコア制度」の算出につちえ
    「Wowma!」の「店舗スコア制度」の基本要素について
    基本要素について

    たとえば店舗レビューの評価。平均レビューが4.3以上あればレビュースコアは7以上となり、「優秀」と評価される。

    「Wowma!」の「店舗スコア制度」の店舗レビューの評価について
    店舗レビューの評価について

    もう1つの「店舗スコア制度」の構成要素である「追加要素」では、売上向上アクション(タグ設定率、送料無料商品率など)、サービス充実度(発送日の短さ、お届け日指定、決済方法の数など)、売上実績(伸長率、リピート率、商品レビューなど)といった利便性と店舗成長が評価指標となる。

    「Wowma!」の「店舗スコア制度」の「追加要素」における例
    「追加要素」の例

    なお、ペナルティの例としてあがっているのは規約違反、未払い、音信不通など。

    「Wowma!」の「店舗スコア制度」のペナルティの例
    ペナルティの例

    7月には「基本要素」を基に店舗スコアを検索順位に適用する予定。秋には「追加要素」をスコアに加えて、「良い店舗を優遇していくようにする」(八津川社長)。

    「Wowma!」の「店舗スコア制度」のスケジュール
    今後のスケジュール

    タイムセール機能の強化(エンゲージメント強化)

    タイムセール企画「毎日がwow!」購入者の「wowma!」再購入率が高いったことなどからタイムセール機能を強化。たとえば、店舗側がタイムセール設定をすると、「毎日がWow!」に自動表示されていく仕組みなどを搭載した。

    「Wowma!」タイムセール機能の強化
    「毎日がwow!」購入者の「wowma!」再購入率が高い

    タイムラインの提供(エンゲージメント強化)

    お気に入りの商品や店舗を「お気に入り」に登録できる会員限定機能を使うユーザーが増加しているという。その数は購入者数を上回っており、その差分である「好意を持つ未購入層」を開拓する機能として、タイムラインの提供をスタートした。

    「Wowma!」ではお気に入りの商品や店舗を「お気に入り」に登録できる会員限定機能を使うユーザーが増加している
    「Wowma!」ではお気に入りの商品や店舗を「お気に入り」に登録できる会員限定機能を使うユーザーが増加している

    「タイムライン機能」は、お気に入り登録した商品や店舗の最新情報を、ユーザーのアプリ上にタイムラインとして提供する機能。お気に入り登録した商品の値下げやポイントアップ情報、店舗が開催するポイントアップやタイムセール、クーポン情報をタイムライン上に表示する。

    「Wowma!」は「タイムライン機能」を搭載
    「タイムライン機能」について

    たとえば転換率5%の商品があった場合。欲しいと思ってお気に入りにいれたけれども95人が未購入だったケースでは、その95%にタイムラインで追客することができるようになる。(八津川社長)

    「Wowma!」は「タイムライン機能」を搭載
    「タイムライン機能」は興味・関心の高い未購入者への訴求につながるという

    登録した商品に合わせて、店舗側はカスタマイズしたメッセージを配信することが可能。ユーザーの好きなタイミングで通知を一覧できるといったタイムライン上での接客を可能にする。

    「Wowma!」は「タイムライン機能」を搭載
    タイムライン上で自由な接客ができるようになるという

    「Wowma!」全体の流通総額の半分がアプリ経由で、ロイヤリティが高いユーザーが多い。そのユーザーにタイムライン上でアクティブな接点を作っていって欲しい。今後はSNSのようなコミュニケーション機能を搭載することも考えている。(八津川社長)

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    海外向けECは「基礎会話レベルの英語で大丈夫」――現場担当者に聞いた越境ECの「実務」「課題」など

    7 years ago

    マーケットプレイス「eBay」を通じた越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」によると、回答者の6割が「基礎会話レベル」の英語力で海外向けECを担当していることがわかった。

    「越境ECに関する実態調査」は、「現場の実務」「越境ECを始めたきっかけ」「課題」の3トピックで質問。EC事業を3年以上展開している日本企業111社の担当者111人から回答を得た。

    現場の実務について

    越境ECビジネスを担当するスタッフの英語レベルについて質問したところ、66.67%が「基礎会話レベル」と回答。「日常会話レベル」が19.82%、「ビジネス会話レベル」が11.71%と続いた。

    イーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」 越境EC担当者の英語レベルについて
    越境EC担当者の英語レベルについて

    越境ECビジネスに手応えを感じたのは「1年目」が49.55%。2年目が23.42%だった。

    イーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」 越境ECビジネスに手応えを感じた時期について
    越境ECビジネスに手応えを感じた時期について

    事業者の半数以上が1か国だけでなく、複数国に向けて商品を販売しているという。

    イーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」 主な販売相手国
    主な販売相手国

    越境ECを始めたきっかけ

    越境ECサイトへ出店するようになったきっかけは、「日本よりも高い価格で販売できる」という回答が63.06%。「日本では売れない商品が、海外では売れる」50.45%、「購入者が日本よりも多い」が36.04%で続いた。

    イーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」 越境ECサイトへ出店するようになったきっかけ
    越境ECサイトへ出店するようになったきっかけ

    扱っている販売商品のカテゴリーは「おもちゃ・ホビー・ゲーム」がトップで23.42%。「ファッション」が19.82%、「カメラ関連」が15.32%で続いた。「音楽・レコードなど」は7.21%。

    イーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」 扱っている販売商品のカテゴリー
    扱っている販売商品のカテゴリー

    課題

    スタート時の課題については、「配送にかかわるリスク」が60.36%で断トツトップ。次いで「顧客対応」が45.05%。「制度や規制に関する情報不足」が39.64%、「現地語への対応」が31.53%で続いた。

    現在の課題について質問すると、「プロモーション」が36.04%でトップ。「必要な人員の不足」が33.33%。スタート時と運用時の課題は大きく異なるのがわかる。

    イーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」 スタート時と現在の課題
    スタート時と現在の課題について

    調査概要

    • 調査期間:2019年3月13日(水)~3月26日(火)
    • 調査対象:111社111名(イーベイ・ジャパンの越境EC支援サービス利用の事業者の内、越境ECを始めて3年目以上の事業者)
    • 調査方法:インターネット調査
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    【令和特需】EC・通販ビジネスは「リセット」「リスタート」がキーワード! | 編集部コラム(月1回掲載のペースが目標)

    7 years ago

    通販・ECビジネスにとっても改元元年はビジネスチャンス、キーワードは「リセット」「リスタート」――。単品通販、総合通販などを手がける50代の通販業界関係者数人との会食の席で、ベテラン通販関係者はこう口をそろえました。そう、業界の先輩たちは約30年前にあった「昭和」から「平成」への改元時、通販ビジネスに関わっていました。そして、人生2度目となる改元需要についての期待を口にしたのです。

    「昭和」から「平成」の改元時、通販ビジネスが活況

    昭和から平成の改元は、昭和天皇崩御によるもので、経済全体の消費需要としては“自粛モード”だったとされています。

    通販ビジネスは「士農工商・通信販売」と呼ばれるほど小売業での位置付けは低かったとされており、ファンケルやオルビス、ふくや、財宝など特定カテゴリーに特化した通販会社の台頭、総合通販や百貨店、テレビ通販といったプレーヤーの事業拡大が顕著になった1980年前後から“市民権”を得たビジネスとして社会的認知が広がったと言われます。

    さて、こうした社会情勢も踏まえ、1989年当時、通販ビジネスに携わっていた先輩たちはこう振り返ります。

    自粛モードでも美容や健康グッズの消費が激増したんですよね。改元によって、新しく何かを始めたい、昭和までの自分とおさらばしたいといった考える人が急増し、通販で美容・健康グッズがよく売れたんです。キーワードは「リセット」「リスタート」でしたね。

    ちなみに、公益社団法人日本通信販売(JADMA)によると、1982年の市場規模は6400億円。1987年には1兆円を、1994年には2兆円を突破し、右肩上がりで成長を遂げています。

    1986年度「通販・通教売上高ランキング」『通信販売年鑑2013年版』(通販新聞社刊、2013年)をもとに編集部で作成 ※=推計
    参考までに1986年度の「通販・通教」の売上高ランキング。なつかしい社名がちらほら

    令和元年は「リセット」「リスタート」の施策を

    前回の改元を経験した先輩方は、令和元年も「リセット」「リスタート」に関する消費需要が急増すると予想。先輩方がお勤めの会社でも準備を進めているそうです。

    たとえば定期購入ビジネスを手がける事業者は新しい顧客をつかまえるチャンスですよね。平成までの自分をリセットして、令和から生まれ変わった自分になるための投資をする消費者は一定数存在するでしょう。美容、健康食品の定期購入に申し込む人は増えるのではないでしょうか。今回は天皇陛下が生前退位されるので、広告クリエイティブも前向きなモノが増えると思いますよ

    先輩が仰せの通り、改元に伴って消費マインドは変わるのでしょうか。クロス・マーケティングが全国47都道府県に在住する20~79歳の男女を対象に行った「改元に関する調査」(3000サンプル)によると、回答者の20.1%が改元を機に何かをスタートする意向を示しています

    改元を機に物事を始めることへの意向は、20.1%が始めたいとの意向を示した

    企業側はどうでしょうか? 帝国データバンクが行った「改元に関する企業の意識調査」(有効回答数は9701社)によると、プラスの影響があると回答した企業の業種別では「旅館・ホテル」が30.4%でトップ。各種商品小売は19.5%、家具小売が12.5%でした。

    業種別の改元の影響(上位 10 業種) 帝国データバンク調査

    プラスの影響があると回答した理由の上位は、消費マインドの改善など人々の気持ちの高揚が13.5%。休日の増加による個人消費の拡大が8.7%。改元に伴う設備改修業務や商品入れ替えの増加など改元特需の発生が7.9%

    改元の影響に関する具体的な理由(複数回答) 帝国データバンク調査

    ここでは一部調査をあげていますが、改元によって「新しいことを始めたい」などと考える消費者は一定数存在していそうです。

    2度目の改元ビジネスを経験する先輩方によると、次のようなジャンルを扱う企業は、特集やキャンペーンなどの施策によって、新規顧客の獲得、売上アップなどにつなげることができるのではないかと説明します。

    • 美容・健康ジャンル
    • スキルアップや自己啓発に関するジャンル
    • スポーツ系・アウトドアジャンル
    • DIY系ジャンル
    • 趣味用品グッズ
    • ファッション・アパレル系 などなど

    「自分を変えたい」「新しいことを始めたい」「気分を一新したい」などに関わるジャンルがあがっていますよね。

    ちなみに、楽天が発表した「楽天市場」の「ヒット番付 改元イヤー番外編」では、「きっかけ消費」を東の横綱にあげています。

    楽天市場 ヒット番付 改元イヤー番外編
    楽天市場 ヒット番付 改元イヤー番外編)

    新年を迎える際に新しいことを始める人が多いように、改元をきっかけに新しい自分になりたい、新しいことにチャレンジしたいという気持ちを抱く人は多いようです。「楽天市場」では、身体を引き締めるダンベル・フィットネス器具などの筋トレグッズ、新たな習い事のためのギター・釣り用品・ゴルフ用品などの趣味用品の売上が好調です。また、改元を機に引っ越す人も増えることが予想され、家具の需要も高まっています。(楽天)

    あと数日で平成が終わり、令和がスタートします。令和のスタート前に「リセット」「リスタート」を軸にした施策を検討してみてはいかが?

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    ナルミヤ・インターナショナルのEC売上は右肩上がり、EC売上42億円でEC化率は14%

    7 years ago

    子供服やベビー服などのブランドを展開しているナルミヤ・インターナショナルの2019年2月期決算におけるEC売上高は、前期比25.3%増の42億8700万円だった。全売上高に占める割合(EC化率)は14.4%。EC化率は2018年2月期と比べて1.7ポイント上昇した。

    ナルミヤ・インターナショナルの2019年2月期決算におけるEC売上高
    ナルミヤ・インターナショナルのチャネル別売上高(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

    2018年8月に自社ECサイトをリニューアルしたことが新規顧客の獲得につながった。自社ECサイトの購入者数(複数回購買を含む)は前期比49.1%増の22万5841人。EC売上高に占める自社ECサイトの比率は、前期比3ポイント増の43%に拡大した。

    ナルミヤ・インターナショナルの2019年2月期決算におけるEC化率、購入者数、購買単価など
    ナルミヤ・インターナショナルの各種数値(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

    EC売上高は直近5年間で2倍以上に増えた。2015年2月期から2019年2月期までのEC売上高は17億円、19億円、24億円、34億円、43億円と拡大を続けている。

    ナルミヤ・インターナショナルの2019年2月期決算におけるEC売上高推移
    ナルミヤ・インターナショナルのEC売上推移(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

    2018年8月には中国の大手ECモール「Tmall」に出店し、子供服ブランド「petit main」の販売を開始した。11月11日(独身の日)には1日で約3000万円を売り上げたという。

    今期はEC売上高63億円を計画

    2020年2月期のEC売上高の計画は、前期比約46%増の63億円に設定した。EC化率は約19%。

    ナルミヤ・インターナショナルのEC売上高計画
    ナルミヤ・インターナショナルのEC売上計画(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

    利益率がECモールよりも高く、顧客データの獲得が可能な自社ECサイトを一層強化する。店舗とECの顧客IDを統合し、売り場の最適化を図る。

    また、今後は店舗とECの物流の統合を検討。2021年度を目処に自社アプリの導入も検討する。

    2022年2月期までに、EC事業における自社EC比率60%をめざす。

    渡部 和章
    渡部 和章

    ヨドバシカメラが第1類医薬品のネット通販をスタート

    7 years ago

    ヨドバシカメラ4月19日、ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」で第1類医薬品の販売をスタートした。第1類医薬品の取扱商品数は現在74品目で、順次拡大する。

    ヨドバシが医薬品の販売をスタートしたのは2014年8月。第1類医薬品はヨドバシカメラマルチメディア川崎ルフロンでのみ店頭販売をしていた。

    第1類医薬品は「薬局または店舗販売業の許可を受けている実店舗を持つ薬局・薬店」「対面や電話での相談体制を整備していること」といった一定の条件をクリアすれば、ネット通販でも販売できるよう法体制となっている。

    第1類医薬品のネット販売は、ヨドバシカメラマルチメディア川崎ルフロンが対応する体制を採用。専任薬剤師がインターネットでユーザーの健康情報を確認する仕組みを取り入れ、第1類医薬品をショッピングカートへ入れた後、注文確定前に問診票を表示する。

    第1類医薬品のネット販売は、ヨドバシカメラマルチメディア川崎ルフロンが対応する体制を採用
    ショッピングカートへ入れた後、注文確定前に問診票を表示する(画像は編集部がキャプチャ)

    ユーザーがアンケートに健康状態を入力すると、専任の薬剤師が適正使用の確認を行う。問診票での健康状態や薬の飲み合わせ、希望に応じて症状に適した薬の提案や科学的根拠に基づく情報提供を行うとしている。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    送料値上げによる配送コスト増の結末――食品の老舗EC「ドゥマン」がECビジネスの継続を断念でサイト閉鎖へ | 通販新聞ダイジェスト

    7 years ago

    食品のネット販売を行うドゥマンは5月31日に、スイーツなどを中心に販売する食品通販サイト「オーガニックサイバーストア」を閉鎖する。自社サイトのほか、各主要仮想モールで展開する全出店店舗も同時に閉鎖する。スイーツなど冷凍品を多く扱っていたことから、送料の値上げの影響を受けて配送コスト負担が大きくなってきており、送料のさらなる値上げ要請を受けたことで事業の継続が難しいと判断した。サイトを閉鎖した後、同社も8月中旬には解散する予定。

    「オーガニックサイバーストア」は5月31日付で自社ドメインの本店のほか、出店する「楽天市場」や「ヤフーショッピング」「ワウマ」などの仮想モールの全店舗を閉鎖する。なお、法人向け菓子の通販サイト「カシクル」については4月16日に閉鎖する。

    食品のネット販売を行うドゥマンは5月31日に、スイーツなどを中心に販売する食品通販サイト「オーガニックサイバーストア」を閉鎖
    自社ECサイトの「オーガニックサイバーストア」でサービス終了を告知するお知らせを掲載している(画像は編集部がキャプチャして追加)

    サイトを閉鎖する理由について、同社では「事業環境と顧客ニーズの変化の影響を受けたため」とする。同社では冷凍商品を多く取り扱うことから、一般的な通販サイトの送料よりも高めの設定となっていた。送料は北海道と沖縄を除いて一律890円、北海道が1180円、沖縄が1600円とし、購入金額5400円以上で送料無料としていたが、高めの送料で買い控えるユーザーも多かった。送料無料で訴求する商品を用意していたが、一昨年の送料の値上げを受けて、配送コスト負担が大きくなる中で収益のバランスがとりにくくなっていた

    送料の値上げの影響を受けて1年前から事業の継続について検討を重ねてきたという。商品価格に送料を含めた価格を提案する試みを行うなど工夫していたが、さらなる値上げ要請を受けて、今後も送料負担が大きくなることから事業の継続が難しいと判断した

    食品のネット販売を行うドゥマンは5月31日に、スイーツなどを中心に販売する食品通販サイト「オーガニックサイバーストア」を閉鎖
    自社ECサイトで掲載している商品配送に関する情報(画像は編集部がキャプチャして追加)

    加えて、オリジナルのシュークリーム「濃厚ミルクシュー」がヒット商品となっていたが、送料が購買のハードルになり売り上げが伸び悩んでいたようだ。また、競合他社が増え差別化が難しくなる中で、「濃厚ミルクシュー」に続くヒット商品が生まれにくくなっていたという。

    サイトの閉鎖と会社の解散については、すでに取引先への説明を行っているという。取引メーカーに提供していた受注システムの運用や、委託していた倉庫の契約を終了する。社員の再就職については会社として支援していくとした。

    ドゥマンは98年に通販サイト「オーガニックサイバーストア」を開設した。04年にオリジナルシュークリーム「濃厚ミルクシュー」が、「ヤフーショッピング」における人気商品の1位を獲得してロングセラー商品に成長し、「福袋」や「訳あり商品」なども人気商品だった。「ヤフーショッピングベストストア」を04年~16年まで毎年受賞。「楽天市場ショップオブザイヤー2006」を、「同 2007」を受賞していた。

    06年には資本を含めた包括的業務提携を結びインフォコムグループ入り。10年には配送体制をメーカー直送から物流拠点から出荷する体制に変更し翌日出荷をスタートした。その後産直メーカーに対しても独自開発した受注システムを開放し、最短で当日出荷に対応し配送リードタイムの短縮化を進めるなど事業を強化していた。

    通販新聞

    ECカートとコーディネート投稿の連動を実現、「futureshop」と「STAFF START」が連携

    7 years ago

    SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは4月23日、バニッシュ・スタンダードのコーディネート投稿機能を中心とした販促支援サービス「STAFF START」との連携を開始した。

    「STAFF START」は、ショップスタッフが投稿したコーディネート写真に商品情報をひも付け、通販サイトやSNSに投稿できる販促支援サービス。コーディネートページにアクセスした消費者が商品を購入した場合、投稿者ごとに売り上げを把握できる。

    「STAFF START」は、コーディネートスナップ撮影から利用アイテム情報のECサイト商品ページへのリンク設定、アップロードといった一連の作業がiPhoneの専用アプリで完結する機能を搭載。ツールを使わなければ手間がかかっていた、コーディネートスナップへの利用アイテム情報のひも付けといったアップロード前の作業を簡略化できる。

    フューチャーショ4月23日、バニッシュ・スタンダードのコーディネート投稿機能を中心とした販促支援サービス「STAFF START」との連携を開始
    利用イメージ

    「futureshop」で管理している商品情報にJANコード、バーコード情報を設定することで、アプリから商品バーコードを読み取り、商品とのひも付け作業などが完了する。

    カート連動のスタッフコーディネートを利用するには?

    利用するには、「futureshop」と「STAFF START連携オプション」の契約、バニッシュ・スタンダードと「STAFF START for futureshop」の契約が必要になる。

    「futureshop」ユーザーは、CMS機能「commerce creator」で作ったECサイトに、「STAFF START」で作成したコーディネートコンテンツを簡単に反映できるようになる。

    「commerce creator」で構築されたECサイトでは、「STAFF START」を利用するためのデータ連携やECサイトへの組み込みといった開発は必要ない。サイトトップページ、商品ページなどに新着コーディネート、商品に関連したコーディネートをドラッグ&ドロップで配置できる。

    作成されたコーディネートスナップページ内で着用アイテムを直接カートに投入でき、認知から購買完了までの導線を確保した設計にしている。

    フューチャーショ4月23日、バニッシュ・スタンダードのコーディネート投稿機能を中心とした販促支援サービス「STAFF START」との連携を開始
    購入までの流れ

    「STAFF START」とは

    2016年9月にサービス提供を始めた「STAFF START」の導入実績は約600ブランド。2018年2月から2019年1月における「STAFF START」経由の販売金額は、合計160億円を超えたという。

    ファッションコーディネート投稿システム「STAFF START」を提供するバニッシュ・スタンダードによると、TSIホールディングス傘下のサンエー・インターナショナルが運営する「JILL STUART」「HUMAN WOMAN」「H/standard」、ローズバッドが運営する「ROSE BUD」の公式通販サイトのほか、アダストリア、アーバンリサーチなどが「STAFF START」を導入している。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    ECのプロが評価した通販サイト5選。ネットショップグランプリ受賞店に学ぶサイト作り

    7 years ago

    EC事業者など“その道のプロ”が評価したECサイトは、どんな点が優れているのか? EC事業者などが審査して評価した「第11回 全国ネットショップグランプリ」(一般社団法人イーコマース事業協会主催)の受賞5サイトには、他のECサイトも参考にできる成長のヒントが存在している。EC事業者や専門家が評価したECサイトから、優れたサイト作りや戦略作りなどのヒントにつながる評価ポイントをまとめた。

    第11回を迎えた「全国ネットショップグランプリ」は自薦・他薦含めて240店舗の応募があり、関係者がその中から優秀店舗5サイトを表彰した。

    イーコマース事業協会の会員による投票、専門家・学識経験者・有識者を交えた審査委員会にて審査し、表彰店舗を決めた。主な審査基準は次の通り。

    • アイデアのユニークさ、目新しさ
    • 一般の顧客ユーザー(利用者)への情報提供の適切さ
    • 各デバイスでのデザイン性の高さ・操作性、動作確認
    第11回「全国ネットショップグランプリ」表彰式の様子
    第11回「全国ネットショップグランプリ」表彰式の様子

    グランプリ

    和気文具 | https://www.wakibungu.com/

    文具に付加価値を提供して、価値ある文具を販売していることが伝わってくる。特に情報発信は他のECサイトのお手本になる。ウェブマガジンではさまざまな切り口で文具の素晴らしさ、うんちく、選び方を提案しており読み応えがある。

    和気文具のECサイト
    和気文具はECサイト内で「ウェブマガジン」を展開

    YouTube、Instagramなどで顧客との接点を築いており、コミュニケーションを重視していることが伝わってくる。

    和気文具はYouTubeに「和気文具チャンネル」を開設している(編集部が追加)

    PCとスマホで同等の情報量を提供しながらも、スマホ版ではイメージスライダーやカルーセルなど余分の演出は使わず、モバイルでの回線に配慮した取り組みに好感がもてる。さらにスマホ版で、より多くの情報が見たい人と、サクッと見たい人の双方を満足させるように、「説明を全て表示する」「説明を隠す」のボタンで切り替えられるのはよいですね。

    和気文具のECサイト
    スマホサイトでは「説明を全て表示する」「説明を隠す」ボタンで説明文の表示・非表示を切り替える

    きちんと質感が伝わる説明写真・イメージ写真、実際にその商品を使っての商品説明(「使えると思うよ」ではなく、手帳であればそれへ実際に書き込んで「ほら、使えるよ!」的な商品説明)、疑問を払拭する丁寧な用語解説(AとBの違い)、自分も誰かに語りたくなるような豆知識(うんちく)など、丁寧な商品ページ作りが心がけられていて、好感を持てる。加えて、「もっと便利するアイテム」としての関連商品・オプション商品の紹介や、たとえば「本商品はリフィルのみの販売です。カバー付きはこちら」のように、「買ったけどアレが付いてなかった。買い足ししなければ……」のような失敗を防ぐ工夫、配慮もなされており、安心して買い物できる。

    和気文具のECサイト
    商品説明ページ

    豊富な品ぞろえを探しやすくしている点などはユーザーへの配慮を感じた。

    準グランプリ

    ひなたライフ |
    https://hinatalife.com/

    Instagramなどに対応したスタイリッシュな画像やデザインが目を引いた。

    ひなたライフのECサイト
    「ひなたライフ」のトップページ

    SNSとの連携なども意識しつつ、商品の魅力をビジュアルで訴求し、購買につなげている。

    個々の商品だけをクローズアップして紹介するのではなく、日常生活にどのように存在する商品であるかをビジュアルでコミュニケーションしている。またそれぞれのビジュアルには言語による表現を設定し、補足的に深い情報を提供している。写真の組合せ順序もよく考えられている。

    ひなたライフのECサイト
    商品の魅力をビジュアルで訴求する

    「ひなたぼっこのような温かい暮らしのお手伝いをしたい」というコンセプトがとても伝わるECサイトだった。

    ひなたライフのECサイト
    ひなたライフのInstagramのフォロワーは13万人超(4月22日時点)

    商品に合ったシンプルで清潔感のある世界観と、スクロールとともに緩やかに移り変わる写真と、ふわりと表示されるテキストなど、魅せ方にも工夫をこらしていて素晴らしいです。少しテキストの文字が小さく読みにくい点がありますが、全体的にはとても好感が持てます。

    サイト全体のブランディングがしっかりしているので、価格競争に巻き込まれることはないのであろうかと感じた。

    ふとん通販 ねむりサプリ | https://www.rakuten.co.jp/sleepmaster/

    デスクトップサイトのヘッダー内、「世界各国のお布団をそろえました」というコピーにドキッとした。冷静に考えればどこの国でも布団で寝るのが当たり前、どこの国でも布団はあるが、なぜか「布団は日本だけのもの(文化・生活習慣)」のような錯覚がどこかにあった(ある)のかもしれない(と考えさせられた)。

    ふとん通販 ねむりサプリのECサイト

    専門店ならではの、素材の説明やアレルギーに関する情報がしっかり記載されている。

    1つひとつの商品にコンセプトや用途が記載しておりお客さまを迷わせない設計になっている。

    製品の写真表現は工夫があり見やすいレイアウトも心がけている。

    ふとん通販 ねむりサプリのECサイト
    商品説明ページ

    特別賞(大阪府知事賞)

    HEADS | http://www.e-heads.co.jp/

    資材の卸となると、その商品(資材)のブツ撮り写真のみ掲載されている、付帯する情報としても寸法や重量、材質程度であることが多いが、その資材を実際に使用した様子や店頭ディスプレイの様子(例)などのイメージ写真も併せて多数掲載されており、その資材の利用をイメージしやすいのが好印象。その資材の使用方法や使用における注意点、コツも解説されている。お客さまへのヒアリング、そこから吸い上げた要望などを、商品の改善へ結びつけている。

    HEADSのECサイト
    HEADSのトップページ

    資材だけでなく、それと同デザイン・同テイストのPOPやギフト用の掛け紙などの素材(PDFなどのデータ)を無料でダウンロードできる。SPツールの会社として、ただ売るだけでなく、お客様の売り場、売上アップまでを考えていることの証。「冷凍スイーツ販売成功事例」のような、ビジネスのアイデア、商品開発の提案も行なっている。ただ、SPツールを売る...のではなく、その先もきちんと見据えるビジネスを手がけている会社であること、そして、スタッフ一人一人もそのような想いで取り組んでいることが伝わってくる。

    HEADSのECサイト
    POPのテンプレートがダウンロードできる

    商品本体に品番が記載されており、注文履歴や納品書などを見なくてもスグに・楽に再注文ができる仕組み。12時までの注文で当日出荷→翌日到着なので、開店前に不足間近であることに気づき注文すれば、翌日には届き困らない。

    「テイストシリーズ」で「テイスト」から選ぶのは良い。イメージに合ったモノはないか? という探し方ができる。

    写真の綺麗さ、使用シチュエーションの描き方はさすがです。

    HEADSのECサイト
    使用シチュエーションを描いた商品詳細ページ

    特別賞(中小機構 理事長賞)

    鶏肉、からあげ通販のチキンナカタ | https://www.rakuten.co.jp/chicken-nakata

    サイトロゴに打ち消し線が引いてあったり、キービジュアルの「チキンだけではなナカッタ!?」というコピー、「猫とこたつと思い出みかん」「うめたまご」「高糖度いちご紀州まりひめ」など……「鶏肉通販のショップではないのか?」と思わされる(惑わされる)。それらの「鶏肉ではない商品」や企画コンテンツへもかなり力が入れられているし、本当に販売しているし……読み込めば「チキンナカタというショップ(チャネル)を通じて和歌山のものを売る、和歌山を盛り上げる」という意図があってのことと理解できる。本業である鶏肉、からあげの販売をシッカリやっている上でのそうした取り組みということで、サイトロゴの打ち消し線や「チキンだけではナカッタ!?」というコピーの意味を理解できた。

    鶏肉、からあげ通販のチキンナカタのECサイト
    鶏肉、からあげ通販のチキンナカタのトップページ

    キャッチコピーのわかりやすさ、届きやすさも素晴らしい。鶏専門店だったが、台風の被害で鶏以外も扱うようになったと推測できるが、それを逆風ととらえず、前向きにECサイトで地域支援も含めて商売に取り組む姿勢がサイトから感じることができた。サイト名の一時的な変更をフックに、「台風21号の影響と被災地支援販売」につなげている導線設計は、思わずクリックしてしまう設計だった。

    鶏肉、からあげ通販のチキンナカタのECサイト
    「台風21号の影響と被災地支援販売」を呼び掛けている

    楽天のショップで、ユーザーレビューだけのページ、いわゆる「お客様の声」のみのページを用意しているのは初めてみたかもしれない。ざっくりと「ショップ」の評判を見て、評価するのには都合が良い。

    生産者や、販売者のこだわり、チキンへの愛が伝わってきます。

    鶏肉、からあげ通販のチキンナカタのECサイト
    レビューのみを表示するページを設けている
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    中小ネットショップ必見! 売上をアップする20の打ち手【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    7 years ago
    ネッ担まとめ

    中小ネットショップの場合、ちょっとしたことをケチったり手を抜いたりしてしまいがち。実はそこを改善するだけで売上が伸びるはずなのです。

    ちょっとしたことも手抜きをしないこと

    売上が何倍にも? まずは「20個の基礎固め」 | ニューアキンドセンター
    https://new.akind.center/201904/toiannna-ec-00/

    まとめると、

    • 消費者は購入前に企業情報を調べることがある。その際にコーポレートサイトが存在しなかったり、前時代的なサイトだと不信感を持つ
    • 40代ならFacebook、20~30代ならTwitterとInstagram、10代ならLINE@……など、ターゲットに応じてSNSを使い分けることが重要
    • 「これを買った後の世界」を想像させる言葉やイラスト、写真を入れる。機能的なメリットではなく生活がどう変わるかという感情的な変化を語る

    wixやwordpressなど簡単なシステムもあるので、コーポレートサイトを作りましょう。ただしブログやSNSを公式サイト代わりにしないように注意してください。信頼性を獲得できる「ウェブサイト」としてコーポレートサイトを確立させることが大切です

    ブログを公式サイトにしている人は多いのでは? お金もかからなくて簡単に更新できるメリットはありますが、ユーザーからの信頼感は得られるでしょうか。他にも当たり前と思っていてできていないことがあるので、チェックしてみましょう。

    特定のプラットフォームに依存するのはリスク

    「利用料に不満」は楽天市場、「返品に不満」はAmazon 公取委のモール出店者調査 | ITmedia NEWS
    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/18/news061.html

    デジタル・プラットフォーマーの取引慣行等に関する実態調査について(平成31年4月17日 中間報告) | 公正取引委員会
    https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/apr/190417.html

    まとめると、

    • モール事業者による規約の一方的な変更について、「一方的に変更された」と答えた出店者が最も多かったのは楽天市場(93.2%)、次いでAmazon(72.8%)
    • 規約の変更の中に「不利益な内容があった」と答えた出店者が最多だったのも楽天市場(93.5%)、Amazon(69.3%)
    • モールの利用料に「問題がない」と答えた出店者が最少だったのが楽天市場(2.2%)。理由としては「他のオンラインモールと比べて高額」「利用料に合理的な根拠がない」「交渉の余地なく一方的に決められた」など

    オンラインモール事業者によって影響を受けたにも関わらず、「そのオンラインモールを利用せざるを得ないと答えた出品者は多く、特に「全売上に対するそのモールの売上の割合が高い」「切り替えてもよいと考えるモール事業者が他にいない」ことが理由として目立った。

    ─「利用料に不満」は楽天市場、「返品に不満」はAmazon 公取委のモール出店者調査 | ITmedia NEWS

    不満はあるものの使わざるを得ない現状がそのままデータに出ていますね。一方的な押し付けなどは良くないこととはいえ、そこから抜け出せなくなっている自社の戦略も見直さなければ根本的に解決しない問題です。売れないのは誰かのせいではないです。

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    オールユアーズの新しい試み!アナタのオフィスにお邪魔します! | ALLYOURS
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    https://www.synergy-marketing.co.jp/blog/factelier-delivery

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    • アパレル企業のオールユアーズは、条件さえ合えば出張費用などは無料で商品を持って行く「アナタの会社へ! #出張オールユアーズ」を開始
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    お客様にファクトリエのブランドの魅力をキチンと伝えるのは簡単なことではないです。もっと理念から知ってほしい、商品の魅力をもっと伝えたいと考えていた際に、こちらからお伺いして対面でご説明する形式を思いつきました。

    ─オールユアーズの新しい試み!アナタのオフィスにお邪魔します! | ALLYOURS

    アパレルの悩みは着てみてもらわないと良さを伝えられないということです。AIによるフィッティングや返品無料、定額サービスなどもありますが、こうしてお店から出向いてしまう方法もありですよね。服に限らずに他のジャンルでもできそう。ピンときた方は考えてみましょう。

    EC全般

    消費行動とユーザー行動を見極めて、昨今のコンテンツマーケティングをどうしていくべきかを考える | Marketeer
    https://marketeer.jp/jigen_1_fourth/

    読まない理由がないJigen_1さんのマーケティング講座。過去の3つの記事もあわせて読んでおきたいです。

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    https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20190410_1.html

    ネットショップはほとんどのお店が小売りのはず。世の中の動向もちゃんと押さえておきましょう。

    通販・ECも対象のキャッシュレス決済で5%還元事業、決済事業者116社を公表【4/12時点の情報まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/6397

    ユーザー側としてはさっぱりわからんのですが…手。流されるがままに気づけば還元となっていそう。

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    パッケージのECサイト構築サービスに近づいてきましたね。細かいカスタマイズは自社でやるのか誰かにやってもらうのか。悩みどころです。

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    こちらは何ともならないですが、お店からはメルマガなどで連絡をしておきましょう。

    今週の名言

    僕は、自分の思いや行動が100%理解されるなんてことはまずありえない、と思っていて。批判や反対意見があって当たり前だと思っています。わかってくれる人の方が少ないと最初から思ってしまえば、批判も全然苦にはなりません。逆に、1人でも2人でもわかってくれる人がいるとすごく嬉しい。

    批判はチャンスだ。「テクノ法要」で仏教の魅力を伝える元DJ住職の挑戦 | はたらいくノート
    https://www.hatalike.jp/more/article/1680/

    そう。分かってくれる人のために頑張る。伝わらない人に無理に伝えることもないです。

    森野 誠之
    森野 誠之
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