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第二回ワンクリックアンケート結果発表!「モバイル・タブレットで使っているコンテンツは?」

11 years 4ヶ月 ago
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日頃から気になるオンライン周辺の疑問を、広報・マーケティング担当者をはじめとするネットPR.JP読者に投げかけ、コミュニケーションを図る投稿型のワンクリックアンケートを第二回目の結果発表です。

アンケート結果

結果は(1位)「カメラ(45件)87%」、(2位)「ソーシャルメディア (43件)83%」、 (3位)「マップ (39件)75%」、(4位)「ニュース (34件)67%」、(5位)「動画 (33件)63%」、(6位)「天気 (33件)63%」、(7位)「ネットショッピング (23件)44%」、(8位)「ゲーム (18件)35%」、(9位)「電子書籍(12件)23%」、(10位)「ラジオ (9件)17%」、となりました。

第二回ワンクリックアンケート結果
(実施期間:2014年6月2日~7月22日、ネットPR.JP上で実施)

▼「カメラ」や「ソーシャルメディア」はわずかな差ですが、モバイル・タブレット所有者のほとんどが利用されているようですね。また電車通勤時などの移動中に最近見ることが多いという話をよく聞く「動画」も6割と半数以上をマーク。前回のアンケートでも『YouTube』が『Facebook』や『Twitter』に次いでランクインした経緯からも頷けます。「ネットショッピング」も4割と半数までは達しませんでしたが、以前よりも利用者が増えているように感じます。そして意外に数字が伸びなかったのが、「ゲーム」、「電子書籍」。もしモバイルだけを対象としたアンケートの場合「ゲーム」が優勢、タブレットだけでしたら「電子書籍」が上位にランクインしていたかもしれませんね。

ご協力いただきました皆様ありがとうございます。次回もぜひご回答ください。

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saico

LINEの猛進と企業による活用事例

11 years 5ヶ月 ago
LINEの猛進と企業による活用事例

こんにちはディレクターの竹本です。

皆さま知人や友人との連絡手段に何を活用されていますか?
e-mail、SMS、スカイプ、facebookメッセンジャー・・・などなど、いろんなツールをが存在しますが、わたしはここ最近はもっぱら「LINE」での連絡が多くなってきました。ご覧の皆さまにも同じような方いるのではないでしょうか。

モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」はこの2011年6月にサービスが公開後、スマートフォンの普及と共に急速に普及し、2014年4月の公式発表では登録ユーザー数が世界で4億人を突破したと発表されています。

他のメッセンジャーアプリを差し置いて、LINEの急速な普及の要因としてはその便利さ、気軽さ、といった非常にシンプルなことが大きいと思います。

LINEの主な特徴

  • 無料
  • シンプルな設定
  • 電話番号認証、電話帳をベースにした友達リスト
  • 使いやすく表現が豊富なスタンプ機能
  • ログイン、ログアウトの無い常駐アプリ

上記に加え、わかりやすくPOPなデザイン性も、ITリテラシーの低めのユーザーに対し取りつきやすいイメージを与え、急速に普及していったものと思います。

このユーザー数の劇的増加に伴い、企業による公式アカウントを活用したマーケティング活動のプラットフォームとしても急速に成長を見せています。

企業公式アカウントによる顧客接点の獲とく事例

2014年7月2日時点の公式アカウントの友達数ランキングは以下の通りです。

このランキングの中から3つのアカウントについてどのような運営、活用をしているかを事例として以下にご紹介します。

楽天市場 公式アカウント

国内最大規模のオンラインショッピングモール 楽天 のLINEの友達数は何と1800万を越えています。しかも基本的には電話番号認証が必要なので、ユニークユーザーの数字にかなり近いものと考えると、日本の総人口の1割以上、ということに驚かされます。

楽天のようなモール運営、小売り業態での活用としては、LINE上で限定のお得な情報、クーポンの配布により顧客への明確なメリットを提供し、顧客の囲い込みを実現しています。楽天と言えばメルマガ、という印象がありますが、メルマガが大量に蔓延して陳腐化している市場において、とってかわるものになりつつあります。

DHC

DHCも楽天と同じように限定のお得な情報、クーポンの配布を活発に行っているアカウントですが、LINEでのお友達登録の戦略の特徴で王道ともなりつつある、「お友達登録でオリジナルスタンププレゼント」での集客の代表的な成功例と思います。オリジナルキャラクターの「タマ川ヨシ子(猫)」が他のお友達から回ってきて見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。このLINEキャラクターというコンテンツはユーザー同士で使用され、「自分も使いたい」という共感が生まれれば受信した人もそのスタンプをダウンロードする為に公式アカウントにお友達登録するという拡散力を持っています。うまく認知されれば自社のブランディングとしてキャラクターを確立できる可能性も秘めていると言えるでしょう。

アフラック

保険会社のアフラックも約1000万人というお友達登録数を誇っています。オリジナルキャラクターの「ブラックスワン」の日常を楽しくかわいらしく描いた4コマまんが日記のようなものを配信し、楽しめるコンテンツの中で保険の重要性や必要性をおりこみ顧客育成を実現していると思われます。セール情報やクーポンなどの顧客へのメリットをダイレクトに使用することが難しい業態での運用としてとても良い参考事例と思います。わたしもスタンプを持っています。

企業での活用をさらに活性化するLINEの新サービス

2014年2月 LINE株式会社から「LINEビジネスコネクト」が発表されました。
このサービスは、公式アカウントで受けたメッセージやスタンプをLINEのAPIで受け取ることが可能になるサービスです。

LINE株式会社による公式発表では、このLINEビジネスコネクトのケーススタディとしては以下のように説明しています。

公式アカウントへピザのスタンプを送信するだけで宅配ピザの注文ができたり、レンタルしていた商品の返却日前日にLINEで通知を送ったり、LINEから位置情報を送信してタクシーの手配をしたりするなど、様々な可能性が広がります。

引用元:LINE株式会社 ニュース

LINEの送信メッセージを受け取り、自社のシステムに組み込むことができればユーザーからの特定のメッセージやスタンプの送信をもって注文というサービスを提供し、受け取った情報を自社のPOSシステムやCRMシステムと連携させ、処理をこれまでに無いほど簡単に実現できる、というような可能性が感じられます。

その他LINEアプリ同士のみでなく一般の固定・携帯電話番号にもお得に電話をかけることが可能な「LINE 電話/LINE Call」、LINEユーザーであれば誰でも自分が制作したスタンプを販売出来るプラットフォームの「LINE Creators Market」も同様にLINEのビジネス活用の可能性がとても広がりを見せています。

「LINEビジネスコネクト」、「LINE 電話/LINE Call」など、LINEのサービスを利用するには、以下のオファーガイドをご確認ください。

業務提携オファーガイド

世界に拡大するLINE

アジア圏を中心に普及し続けていたLINEですが、 北米や西ヨーロッパなどでも利用が拡大しており、2014年に入ってアメリカでも登録ユーザーが1000万人を超えました。まだまだLINEそのものの企業アカウント活用では国ごとに分断されている印象があり、グローバル展開のプラットフォームとしては展開しにくい気がします。しかし新しい「LINE 電話/LINE Call」では国際電話も利用可能となっており、このボーダーもやがて取り払われ、グローバルなコミュニケーションツールとしての今後発展の可能性を感じさせています。今後も要注目の1つではないでしょうか。

竹本

一人ひとりに合わせたコミュニケーションで潜在顧客との長期的関係を築く~Z会のオウンドメディア活用インタビュー

11 years 5ヶ月 ago
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難関校受験のパイオニアとして、全国の受験生が厚い信頼を寄せるZ会様。幼児から大学受験を目指す高校生までを対象に通信教育サービスを提供しており、Z会様ならではの質の高い添削指導により高い評価を得られています。
同社では2006年頃から、ターゲットとのコミュニケーションを重視したコミュニティサイトに着手。その後も、Z会員や潜在的なユーザーとの絆を深めるために、良質なコンテンツをさまざまな切り口で発信し、一人ひとりに合わせたコミュニケーションを図っています。その取り組みについて、マーケティング部・宣伝営業課の伊豆蔵善史氏にお伺いしました。

柔軟なオウンドメディア活用を可能にする「ネット志向の広報」

――通信教育事業における、宣伝営業課の担当業務についてお聞かせください。

私の所属する宣伝営業課では、幼児から大学受験を目指す高校生までを対象に、テレビや新聞、DM、Webなど、さまざまなメディアを活用した広報・宣伝活動を行っています。

そのなかで私のチームではWeb領域のマーケティングを担当しており、オンライン広告やブログ、ソーシャルメディア、メルマガなど、自社サイトにおける情報発信を行っています。

本格的にオウンドメディアを活用するようになったのは、2006年に開始した会員同士が交流できるコミュニティサイト『パルティオゼット』からです。会員以外にも、例えば資料請求をすれば参加できるなどして、数万人の方にご利用いただいていました。

――当時はまだ、積極的にオウンドメディア活用に取り組む企業が少ない時代では?

そうですね。ちょうどソーシャルメディアが流行りだしていた時期かと思いますが、その中でZ会員や潜在的なユーザーとZ会が接触するコミュニティサイトを自社で作って、運用していたのはとても大きなチャレンジだったと思います。『パルティオゼット』は残念ながら今はもうありませんが、その後2007年頃に始めた『Z会ブログ』は今も続いています。

『Z会ブログ』はZ会員に限らず、会員の保護者や大学生・社会人まで幅広い層をターゲットとしており、勉強のアドバイスや受験・資格情報など「学ぶ人」すべてに役立つ情報を発信しています。

ブログの執筆担当はアクティブで約40人。Z会の社員や教室の講師陣などが、それぞれ自身のブログページを担当しています。彼らから発信される複数のブログを『Z会ブログ』がポータルサイトとして集約し、運営しています。

Z会ではTwitterやFacebookが主流になる前から、オウンドメディアを活用した宣伝活動を続けてきました。当社には今、「広報部」と呼ばれる部署はありませんが、そういった意味でも旧来の広報の手法にとらわれることなく、ネットを活用した広報活動に早い時期から柔軟に取り組めたのだと思います。

Z会blog

ターゲットの心を動かす「質のよいコンテンツ」とは

――最近では、アニメーション監督の新海誠氏※とコラボした映像コンテンツ『クロスロード』が話題になったそうですね。

『クロスロード』は受験生を応援するコンテンツですが、基本的にはストーリーも演出もすべて新海監督にお任せしました。結果的には、宣伝色を抑えながらZ会の特色を上手に引き出していただき、とても評価の高いコンテンツを制作していただけたと思っています。

公開したのは2014年2月25日、国公立大学の二次試験初日です。WebやテレビCMで公開したところ、想像以上の反響を得ることができました。公開5日前に、テレビCMが流れる時間帯や番組名を記載した告知リリースを出したところ、それがTwitterなどで広がったことも影響していると思います。

さらに公開後も、公開一週間後の再生回数に関するレポートをリリースで流すなど、ひとつのコンテンツから複数回の告知を行いました。

正直、いままでは「Z会のCMが流れます」という告知に、それほどのニュース性があるとは考えていませんでした。しかし、共感を生む良いコンテンツであれば、切り口やタイミング次第でどんな情報もニュースにできる。今回の件は、そのことに気づいた貴重な経験になりました。

※新海誠:2002年、自主制作の短編作品「ほしのこえ」で鮮烈なデビューを飾る。これまでに国内外で数々の受賞歴を持つ、いま最も注目されるアニメーション監督の一人。

――新海監督のファンという、確実な視聴者の存在も影響したのでしょうか。

そうですね。新海監督自身にニュースリリースをツイートしていただけたことも影響して、ファンの方々がそれをリツイートする、といった状況が生まれ、一気に情報が広まった感じです。

資料請求などに直接誘導するコンテンツではないため、実際の申込にどれだけ寄与したかについては見えづらい部分はあります。しかし、テレビCMやWeb動画の反響として「感動した」といった声が本当に多く届き、これは当社としてもとてもうれしい事例となりました。

広告で人の心を動かすのは難しいものです。だからこそ今回、多くの皆さんに広く共感していただき、とてもうれしく思っています。そういう意味でも、この『クロスロード』は「Z会に入会してください」という直接的なコンテンツではなく、Z会に共感を持っていただくブランディング的な意味合いで捉えています。

Z会「クロスロード」120秒Ver.(Z会公式チャンネル)

数値化が難しい部分こそ、さまざまな切り口が必要となる

――合格者数や大学名といった実績を謳う、従来の教育系広告とは異なる切り口ですね。

個人的には、オウンドメディアは情報よりも共感という部分が強いように感じています。スペックだけを謳っても響かないし、直接的なコンバージョンが見えづらい時もある。数値化が難しい部分があるからこそ、さまざまな切り口が必要なのではないかと思います。

――「難関校受験」的なイメージとは違う部分もアピールできたということですか?

そうですね。ただしZ会として、難関校を目指す受験生たちに「良質な問題」を届けるという軸はブレていません。その軸を体現したのが、『超難問コロシアム』です。Z会が出題する良問かつ超難問に高校生が挑戦するリアルなイベントですが、その決勝の模様をニコニコ生放送で生中継しました。結果として、日曜の昼間ながら5万人以上もの視聴者数を得ることができました。

『超難問コロシアム』は、「Z会が作り出す良質な問題」と「それに向き合う高校生」が主役です。宣伝部門のスタッフ以外に、教材を作成しているスタッフや、普段広報活動にかかわっていない人たちも巻き込みながら、「他社にはできない」という気概で作り上げました。

コミュニケーションの形としては、Webでの情報発信に加えてリアルな場での接触も行いました。エントリー募集の際には実際に高校へ出向き、『超難問コロシアム』からの「挑戦状」という形でのご案内を手配りしましたが、それがTwitter上で話題になりました。また、『超難問コロシアム』で出題された問題を集めた問題集を希望者にプレゼントする取り組みも行い、多くの方にご応募いただくことができました。

超難問コロシアム2014

saico

セミナー告知のニュースリリースの書き方 ~ソーシャルメディアなどのオウンドメディアを活用して発信量を増やす

11 years 5ヶ月 ago
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ターゲットにダイレクトに伝わるニュースリリースとは?

セミナー開催で最も運営担当者を悩ませるものに集客活動が挙げられます。事前の企画と万全の準備をもっても、きちんと告知できていなければ、お客さんを集めることができません。告知から申し込みに繋げるためには、発信する情報量と掲載先を増やすことが重要です。

ニュースリリースの配信を増やすポイントは、ひとつのセミナー情報を様々な切り口で、何度かに分けて発信することです。まずは「開催決定」のリリース、次に「申し込みスタート」、「申し込み受付け中」、「開催間近」とステータスを追って告知することで同じセミナー告知でも情報量を増やすことができます。また、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアやメルマガ、自社ブログの他にも情報掲載できるポータルサイトやメディアなどを利用して、潜在顧客との接点を増やすことができます。

申し込みに繋げる「セミナー告知」のニュースリリースとは

セミナーで得られる情報をタイトルに明記

複数会場や地域で開催する場合、タイトルに開催地を入れることで、検索エンジンで潜在顧客との接点が増えます。

セミナー申し込みサイトへのリンク

ニュースリリース冒頭のセミナー概要と必要最低限の情報を読んで、申し込みに繋げられるようなリンクを導線として用意します。

正確にターゲットへ情報を伝える

セミナーに参加してほしいターゲット像を具体的に載せることで、読み手は瞬時に自分に必要な情報かどうかが判断できます。

講演内容

講演内容の要約や登壇者の情報に加えて、申し込み人数に限りがある場合は明記します。

セミナー概要

日時や開催場所などの基本情報を記載。ネット上に掲載された情報は蓄積され、後日検索される可能性もあるため、日付は西暦から入れるようにします。ニュースリリース末尾には改めて申し込み先リンクを紹介します。

「お手本にしたい企業のニュースリリース」
せん

ネイティブ広告はストーリーと伝え方が鍵 ~OMMA Native会議レポート

11 years 5ヶ月 ago
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ネイティブ広告に関する業界会議「OMMA Native」がニューヨーク市で2014年5月19日に開催され、メディア関係者がネイティブ広告の現状や将来像、課題などについて議論した。ブランドおよびメディアを代表してSAPニューヨーク・タイムズがそれぞれ基調講演を行い、デジタル時代の新しい広告およびマーケティング手法としてネイティブ広告に期待する一方で、ネイティブ広告は何を伝えるか、つまりそのストーリーと、それをどのように伝えるかが重要と強調した。基調講演の概要を報告する。

問題だらけのマーケティング

「なぜいまネイティブ広告なのか」

業務用ソフトウェア大手SAPのマーケティングとコンテンツ戦略担当バイスプレジデントのマイケル・ブレナー氏(肩書は当時のもの)は、基調講演の冒頭、来場者にこう問いかけた。

SAPのバイスプレジデント(当時)、マイケル・ブレナー氏

SAPのバイスプレジデント(当時)、マイケル・ブレナー氏

ブレナー氏によると、企業のマーケティング活動は、そのほとんどが非効率で期待された成果をあげていない。モバイルやソーシャルメディア普及によって消費者をとりまく環境が激変したにもかかわらず、企業あるいはブランドが、以前と同じ方法で消費者に接していることが要因だ。平均的消費者は1日あたり5000件ものマーケティング・メッセージを受け取っており、それを嫌う消費者の手で、ダイレクトメールの44%、電子メールの90%は開封もされずに廃棄または削除されている。テレビ視聴時には86%の人がコマーシャルを飛ばしているという。

さらに驚きは、こうしたマーケティング・メッセージを含む「(消費者にとっての)外的刺激」の増加によって、消費者の集中力持続時間が、この10年で格段に短くなったということだ。ブレナー氏が紹介した米国バイオテクノロジー情報センターの調査結果によると、集中力の平均持続時間は2000年の12秒から2013年には8秒に短縮し、「いまや金魚の9秒よりも短い」。

消費者の集中力持続時間は、2000年の12秒から2013年には8秒に短縮した。資料提供:マイケル・ブレナー氏

消費者の集中力持続時間は、2000年の12秒から2013年には8秒に短縮した。資料提供:マイケル・ブレナー氏

ブレナー氏は、企業が消費者に接する方法に改善点があるのはもちろん、企業が伝えたいメッセージと、消費者が受け取りたい情報との間に大きな隔たりがあると指摘。ここで冒頭の質問に戻り、その隔たりを埋める手法の一つがコンテンツマーケティングであり、そのコンテンツ戦略に基づくネイティブ広告であると説明した。

出版社の思考で行動

SAPでは、自社のコンテンツを数年前に調査した結果、その98%が自社製品の紹介や宣伝だった一方で、顧客や潜在顧客から寄せられる質問や疑問の大半は「クラウド電算ソフトウェアとは何か?」「ビッグデータとは何で、それが事業になぜ役立つのか」といった、SAP製品とは異なるIT業界一般に関する内容だった。そこで、潜在顧客のニーズに応えて興味や関心を引くために、コンテンツマーケティングに取り組むことにした。

企業は「出版社のように」行動する必要がある。資料提供:マイケル・ブレナー氏

企業は「出版社のように」行動する必要がある。資料提供:マイケル・ブレナー氏

ブレナー氏によると、コンテンツマーケティングとは「潜在顧客が欲するコンテンツを作成し、それを見つけて共有してもらい、(企業との)対話を通じて見込み顧客を獲得し、売上につなげること」。そのためには、コンテンツ制作側の企業が「出版社のように行動する」必要があるという。

顧客エンゲージメントを向上

SAPがコンテンツマーケティングの一環として、まず取り組んだのが、ブログ「ビジネス・イノベーション(Business Innovation)」の開設だ。ブレナー氏によると、このブログはソフトウェア購入を検討中の潜在顧客の質問に回答し、関心を引くことが目的で、編集ルールの一つが「SAP製品を宣伝しないこと」だった。

ブレナー氏はほかにも、SAPのネイティブ広告の例として、フォーブス誌やビジネス・インサイダー誌での取り組みを紹介。ビジネス・インサイダー誌では、SAPがスポンサーとなり技術系情報サイトの「フューチャー・オブ・ビジネス(Future of Business)」を2012年に立ち上げた。サイトで取り上げるトピックは、「読者が何に興味を持っているか」を基準にビジネス・インサイダー誌の編集者と協議して決定。技術動向を客観的視点で伝えるため、競合他社の製品を取り上げることもある。サイト訪問者の平均滞在時間は3分で、ソーシャルメディアで共有される記事の数も多く、潜在顧客へのリーチという点でこのサイトは効果的だったという。

ソーシャルメディア情報サイトのマッシャブルとは、読者の技術系の質問に同誌記者が回答する質疑応答型サイト「テクノロジー・オフィス・アワー(Technology Office Hour)」の開設で協力した。ブレナー氏によると、このサイトのポストあたりページビュー数は、マッシャブルのほかの記事の平均の4倍に相当する2万件を超え、ソーシャルメディアでの共有件数は3倍の3000件を記録した。

テクノロジー・オフィス・アワーは、オーディエンスのエンゲージメント向上に効果的だった。資料提供:マイケル・ブレナー氏

テクノロジー・オフィス・アワーは、オーディエンスのエンゲージメント向上に効果的だった。資料提供:マイケル・ブレナー氏

ストーリーがそのままブランド価値に

ブレナー氏は、コンテンツマーケティングのキーワードとして、消費者中心型、ビジュアルを利用したストーリー展開、企業と出版社のパートナーシップなどを紹介。また、コンテンツマーケティング強化に取り組む企業がメディアを買収するニュースも、今後は増えると予想した。

同氏は、「コンテンツマーケティングを成功させる唯一の方法は、素晴らしいストーリーを受け手の感情に訴える方法で伝えること」と強調。来場者の質問を受け、「SAPにとっては、顧客が持つ既存の企業イメージを『革新的企業』に生まれ変わらせるためにコンテンツマーケティングが有効だった。(SAPと違い)ブランド価値がまだ確立していない中小企業は、伝えるストーリーがそのままブランド価値のプラットフォームになる。中小企業こそコンテンツマーケティングに力を入れるべき」「デジタル技術やデータ解析にも精通した、優れたストーリーテラーに対する企業の需要は大きい。SAPでも、そういった人材の確保に力を入れている」と語った。

>>次ページ「ネイティブ広告の過去と未来

鶏内智子

Google のローカルビジネス向け新機能「Google マイ ビジネス」って?

11 years 5ヶ月 ago
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Google が先日発表した Google マイ ビジネス。「新サービスか!?」と思いきやそうでもない様子。いったいどういうものなのか、少し調べてみました。

Google+ ページ + Google プレイス + 管理画面

これまでも提供されていた、Google+ ページ + Google プレイスが統合されたものが Google マイ ビジネスということのようです。Google+ ページと Google プレイスがもっていた機能は変わらずに提供されます。

Google サービス内での露出

これまでの Google+ ページ、Google ローカルと同じく Google のテキスト(音声)検索、Google マップの検索結果に情報が表示されます。登録されていればレビュー情報も表示されます。

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2種類のページ

Google+ページから変わらず、大きくわけて 2 種類のページを作成できます。

  • ローカルビジネスページ
  • ブランドページ

ローカルビジネスページでは企業や商店の基本情報に加えて場所情報を提供することで、所在地やビジネスの対象エリアを明示できます。顧客や取引先は地図をたよりにアクセス経路を簡単に調べられますし、電話番号を提供していればモバイルデバイスで電話を直接かけることもできます。

ブランドページでは場所情報は含みません。ファンや顧客への情報提供ができるようになります。もちろんファンからのコメントを受け取ることも可能です。

Google マイ ビジネスをはじめる

ローカルビジネス

ローカルビジネスの情報をページとして作成するためには、商店や会社が実際に存在していることを確認する必要があります。登録情報を元に「ハガキ」もしくは「電話」でのコード認証を行い確認します。詳しくは以下のページを参照してください。

ブランド

こちらは場所の情報を Google コンテンツ上に表示することはないので、確認作業は不要となっています。以下のページに作成方法が記載されています。

Google マイ ビジネス ロケーション

多くの場所情報を管理する場合、Google マイ ビジネス ロケーションへ移行することで編集が簡単に行えるようになるとのこと。こちらはまだ Google によって移行途中のフェーズの様子です。

Google マイ ビジネス ロケーションへようこそ – Google マイ ビジネス ヘルプ

Google マイビジネスのメリット

Google マイビジネスになったことによって、Google+ ページと Google プレイスで個別に管理していた情報を一元管理できるようになりました。その他にも以下のような機能が追加されています。

  • Google+ のページや投稿に関する分析データによりエンゲージメントを追跡します。
  • 関連する Google アナリティクス アカウントや YouTube チャンネルの情報を表示します。
  • AdWords Express キャンペーンの作成とパフォーマンスの追跡をシームレスに行います。

Google マイ ビジネスについて – Google マイ ビジネス ヘルプ」より引用

Google+ ページの Insights(分析データ)とあわせて Google Analytics の情報も管理画面に表示されるようになったのはなかなか便利だと感じます。

さらにスマートフォン用の Google マイ ビジネス アプリを利用することで、いつでも場所を選ばずにビジネス情報の管理ができるようになっています。

ローカルビジネス、スモールビジネスのオーナーは多忙でしょうし、せっかく Google+ ページや Google プレイス情報を登録したのになかなかページの情報更新まで手が回らない…といった悩みは多いのではないでしょうか。Google マイ プレイスはこういった悩みを解消するために「いつでも、どこでも、手軽に」情報の管理を行うことができるように提供されたものなのだと感じました。これまで躊躇されていた方も一度試してみてはいかがでしょうか。

うしじま

イベント出展告知のニュースリリースの書き方 ~登録者を増やすには事前登録のメリットを明記!

11 years 5ヶ月 ago
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自社のタイミングでイベント情報の発信が可能に。

イベント情報をニュースリリースで配信するメリットは、Web検索での新規顧客の誘引や自社のタイミングで情報公開ができるなど、Pull型のPRやコミュニケーションが可能な点です。イベント内容と来場対象者を明記することで、Web検索経由で新規の潜在顧客に向けて訴求ができ、従来リーチ出来なかったターゲットとの接点が生まれます。イベント規模や出展内容によっては、様々な切り口で複数回に分けて告知できるので、ターゲットに向けて何度もアプローチができます。事前登録を促す場合は、登録期間と事前登録のメリットを明記しましょう。

基本情報が入った「イベント出展告知」のニュースリリースとは

タイトルに会社名とイベント名を明記

出展の際に看板となる「会社名」と「イベント名」は必須で入れましょう。

自社のイベントや出展概要を紹介する

そこでの目玉となる主力商品やサービスがあれば情報に加えましょう。またエンドユーザーが見ている可能性を考慮して、「ご来場ください」などの一言を加えるケースもあります。

イベント概要に、開催期間、会場名、料金などの基本情報を明記

イベントの内容とあわせて開催期間、ターゲット層や対象となる職種、料金など基本情報も明記します。

自社内の特設サイトへのリンク

イベント出展に合わせて、自社サイト内に特設ページが用意されている場合は、URLを紹介し、リンク先で詳細情報の確認や登録ができるようにします。

「お手本にしたい企業のニュースリリース」
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コンテンツマーケティングの「いまと未来」~インフォバーンのオウンドメディア活用インタビュー

11 years 5ヶ月 ago
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企業のオウンドメディア活用をワンストップで支援し、最先端のコンテンツマーケティングを手掛ける株式会社インフォバーン様
同社では事業としてだけではなく、自社においてもコンテンツマーケティングの最新動向を紹介するコラム『インフォバーン総研』や、プレゼンファイル共有サービス『SlideShare(スライドシェア)』を利用したコンテンツなど、オウンドメディアから魅力的な情報を発信しています。
そこで今回はインフォバーン流のオウンドメディア活用法や在り方について、広報の田山慶子氏にお話しいただきました。

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オウンドメディアは「自社アピールの手段」ではない

――田山様の担当業務や、いま注力するオウンドメディアについてお聞かせください。

私は広報として『インフォバーン総研』や『SlideShare』、ニュースリリースをはじめとするオウンドメディアでの情報発信に加えて、Facebook広告といったペイドメディアなど、広報が運営する自社コンテンツのプロジェクトマネージャー的な役割を担っています。

私たちがいま、特に力を入れているのは「コンテンツマーケティングとは何か」を伝える『インフォバーン総研』。執筆者は弊社の社員で、広報では編集を担当しています。スタート時の執筆担当は当社の代表と執行役員メンバーが主でしたが、その後は社歴やポジションを問わず、すべての社員が対象です。

立ち上げの経緯としては2013年の5月頃、弊社CEO・小林による監修書籍『オウンドメディアで成功するための戦略的コンテンツマーケティング』の出版がきっかけです。これを機に、インフォバーンでも独自のコンテンツマーケティングのメソッドを確立し、その知見やノウハウを社外に情報発信していこうと考えたのです。

――特に反応がよかったり、関心を集めやすい記事などはありますか?

コラムで反応がいいのは「ネイティブアド」など、業界内で話題になっている最新キーワードです。また、業界のキーワードとアナログ的な要素を組み合わせた「アドボカシーな三大昔ばなし」のように、切り口を工夫した記事も人気ですね。

ほかにも、弊社案件の実体験に基づいた「そのコンテンツ、迷走してない? ブレないコンテンツ設計のポイント」や、「コンテンツマーケティングでアクセス解析を生かすために明確にしたい、5つの目的」のようなハウツー記事なども関心を集める傾向にあります。

これらの事例からもわかるように、オウンドメディアは自社アピールの手段ではなく、潜在的な見込み顧客にとって身近で役に立つ、面白いコンテンツを提供することが大切です。

面白いという意味では「コンテンツマーケティングとは何か」をユーモラスなイラストで紹介したSlideShareも反応がよかったですね。SlideShare側からは2013年度の年間PVで世界上位1%に入ったという表彰もいただきました。

拡散のカギは「良質なコンテンツ×影響力のあるメディア」

――世界上位1%とはすごい結果ですね。どのように拡散していったのでしょうか。

SlideShareの元ネタは、セミナーやオンライン講座用に作成した弊社の資料がベースになっています。それを再利用してSlideShareやリリースなどで発信したことから、業界内で「コンテンツマーケティングならインフォバーンだ」とソーシャルメディアで広がっていきました。

現在、このSlideShareは累積23万PV(2014年6月現在)ほどですが、ある時々に瞬間的にバズることがあります。それは、例えばユーザーの興味にあわせてニュースを通知する『Gunosy(グノシー)』がピックアップしたり、インフルエンサーの方がソーシャルメディアやブログメディアでつぶやいた時。こうした要所、要所で影響力のあるメディアに出ることで雪だるま式に拡散されていきます。

つまり、情報発信のルートを確保して良いコンテンツを出せば、必ず広がるということです。そのため、キュレーションメディアやインフルエンサーなども意識したコンテンツ作りを心がけています。

――結果的に、SlideShare(スライドシェア)の費用対効果はどうでしたか?

このSlideShareは、主にセミナー用に作成した資料の活用なので、制作自体にほとんどコストはかかっていません。ですが「良いものは良い」と、多くのユーザーやメディアにシェアしていただいています。

さらに、弊社の公式Facebookページには業界のインフルエンサーの方々をはじめ、とても良質なファンがいらっしゃいます。そうした方々へ、SlideShareやFacebook、ニュースリリースなどを駆使してコンテンツを届けていく。良質なコンテンツを作り、良質なユーザーを得て、届ける手段を工夫しながら、ひとつのコンテンツを上手く活用しています。

ペイドメディアの場合、お金をかけて影響力のあるメディアを使えば、認知拡大や購買にはある程度結びつきます。しかしオウンドメディアは、お金をかけても同じ効果が得られるとは限りません。

そこを解決する手段として、インフォバーン自らSlideShareなどで「お金をかけるだけではなくやり方次第」だと実証しているので、サイトに来ていただく方に生きた例として体験してもらえればうれしいですね。

「誰に」「何を」「どうやって」いいコンテンツを届けるか

――KPIはコンテンツごとに設定されているのですか?

コンテンツごとではなく、全体ですね。当社では問い合わせの件数をKPIとしています。いまのサイトは2012年9月にリニューアルしたのですが、そのタイミングでオウンドメディアに本腰を入れて広報活動を始めました。

その際に、リニューアル前の問い合わせ件数から1.4倍を目標としたところ、対前年比で2倍、対目標値で1.5倍という結果が出ました。さらに今後は、よりコンテンツを理解していただき、スムーズにマッチングできるような問い合わせを増やしたいと考えています。

一方で、数字には表れないレピュテーション(評判・評価)の拡大もあります。サイトの問い合わせフォーム以外にも、当社のコンテンツを見て直接オファーが来る場合もあるので、問い合わせ件数はあくまで指標のひとつとして捉えています。しかし全体の引き合いで言えば、当社の体制が追い付かないくらい想定よりも増えています。

――まだ2年目ですが早くも成果が出ましたね。やはりWebはユーザーの反応が早いのでしょうか?

そうですね。特に、コンテンツマーケティングは上手にやればお金と関係なく、やり方次第ですごく効果の出る手法です。それも、小さい企業ほど費用対効果が高いということはよく言われています。

ただし注意するべき点は、良いコンテンツさえ作ればPVや売り上げに直結するといった短絡的なものではないということです。良いコンテンツは必要最低条件であり、それを「誰に対して」「どういう形で」「何を届けるか」が重要なのです。

インフォバーンは、その一連の流れをワンストップで設計できる数少ない会社だと自負しています。また、弊社にはコンテンツ制作専門のコンテンツディレクターだけで20名以上在籍しています。彼らの多くはもともと出版社や編集プロダクション出身のため、企業が発信するコンテンツの企画や制作、運用まで責任を持って行うことができます。

>>次ページ「ユーザーとの距離感を上手に測る秘訣は「個の感覚」にあり

saico

だれでも美しい資料が作れる「デザインの4つの基本」-書評-

11 years 5ヶ月 ago
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こんにちは、デザイナーのやのっちです。

みなさんは資料を作る機会は多いですか?資料を作っている時に「なんか読みづらいな〜。もう少しなんとかしたいんだけどな〜」なんて思うことありませんか?

今回は、そんな方に是非おすすめしたい書籍「ノンデザイナーズ・デザインブック」をご紹介します。

まずはじめに、この書籍は正式にデザインを勉強したことはないけれど、デザインする必要がある方に向けて書かれています。たとえば、以下のような方です。

  • ニュースリリース、プレスリリースを書いている
  • 企画書やプレゼンテーション資料を作っている
  • 自社で広告を作っている
  • Webマスター

内容は、何をどうすれば美しくできるのかがフルカラーで具体的に書いてあり、初心者でもわかりやすくなっています。
よい例だけではなく、避けた方がいいこと、ダメな例も書いてあるので、参考になりますよ。

デザインの4つの基本原則とは

この書籍では「デザインの4つの基本原則」として、以下をあげています。これをマスターすれば美しい資料が作れます。

1.近接

関連する項目をまとめてグループ化するということです。

グループ化することでひとつの塊として捉えることができ、情報が伝わりやすくなります。

2.整列

すべての項目がページ上のなにかほかのものと視覚的に関連しなければなりません。

グループ化した複数の塊を整列します。整列といっても、右寄せ、左寄せ、中央寄せ、均等揃えとあり、それぞれ印象は異なります。

3.反復

デザイン上のなにかの特徴を作品全体を通して繰り返すということです。

見出しやテキストの大きさを変えて特徴をつけましょう。カラーリングを揃えて統一感を出すのもよいですね。複数ページの資料にもおすすめです。

4.コントラスト

同一ページに2つの異なる要素(2種類の書体や2種類の太さの線など)を配置するときには、それらを似せてはなりません。コントラストを効果的にするには、2つの要素がはっきりと異なっている必要があるのです。

はっきりがポイントです。タイトル部分のテキストを大きくしたり、思い切って背景に色を敷くなど色々試してみてください。

いざ、実践

たとえば、以下のような資料があるとします。

kiji01

こちらの資料に「デザインの4つの基本原則」を実践すると以下のような資料になります。

kiji02

いかがですか?
実践前の資料より、読みやすい印象になったのではないでしょうか。

美しい資料は情報が整理されているので読みやすさも向上しますし、相手に伝わりやすくなりよい印象を与えることができます。
デザイナーの力を借りなくても、ちょっとのコツを知っているだけで、読みやすさや印象は変えることができると私は思います。

書籍後半には活字のデザインについても書かれていて、個人的にはデザイナーが読んでもとても勉強になる書籍だと思います。
今回ご紹介した内容が日頃の資料作成のお役に立てれば幸いです。

ノンデザイナーズ・デザインブック

目次

  1. ジョシュアツリーの悟り
  2. 近接
  3. 整列
  4. 反復
  5. コントラスト
  6. 復習
  7. カラーを使う
  8. おまけのチップス&トリック
  9. 活字(と人生)
  10. 活字のカテゴリー
  11. 活字のコントラスト
  12. さて、わかりましたか?
  13. クイズの答え
  14. この本で使った書体

 

やのっち

ニュースリリースのフォーマット改良で、ポイントを押さえた分かりやすい情報提供に!

11 years 5ヶ月 ago
bestrelease201405

すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2014年5月の月間ベストリリース賞は学校法人近畿大学です。

2014年5月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!

kinki-univercity_201406

News2uリリース 2014年5月の月間ベストリリース賞


学校法人近畿大学 選定理由(審査委員長・神原弥生子のコメント)

2014年5月のベストリリース賞は、学校法人近畿大学様の募金活動のニュースリリースです。

学校法人から発信されるニュースリリースは多岐に渡っています。近畿大学様においても、大学の研究開発や入試関連の情報などを積極的に発信しています。

今回のニュースリリースの内容は、今年で6年目となる近畿大学付属小学校の募金活動のリリースになります。

近畿大学様から発信されている他のリリースに比較すると、小さな活動(ニュース)ですが、近畿大学様の独自のニュースリリースのフォーマットで、活動の背景と概要をしっかりと説明してあり、誰にでもわかりやすい構成になっています。

学校の活動への理解を深めるために「伝える」工夫がしっかりされている、すばらしいニュースリリースです。

選定のポイント

  • だれにでもわかりやすいニュースリリースの構成になっている
  • 前年の活動内容や実績を記載してある
  • 雰囲気が伝わる写真をキャプション付きで用意している
受賞コメントをいただきました!

近畿大学_2014年5月ベストリリース賞
学校法人近畿大学 広報部 ご担当者様

この度は、2014年5月の月間ベストリリース賞に選定いただき、ありがとうございます。

本学のリリースは、研究発表からスポーツ、入試関係と多岐にわたっており、内容をよりわかりやすくするためにフォーマットの改良を行ったタイミングでの受賞となりました。

今回選定いただいた附属小学校のリリースはテレビ・新聞等のメディア露出にも成功しており、フォーマット改良が間違いではなかったと、スタッフ一同大変喜んでおります。

本学は、近大マグロをはじめとする養殖魚専門料理店の出店や、2014年度入試志願者数日本一、つんく♂さんプロデュースの入学式などで注目を集めましたが、これからも皆様に本学の活動をご理解いただくため、さまざまな情報を発信してまいります。

末筆ではございますが、あらためて選出いただきました審査委員の皆様に心からお礼申し上げます。

近畿大学 広報部 スタッフ一同

学校法人近畿大学様、ご受賞おめでとうございます。

saico

テクニックがあれば文章が書ける!‐書評‐『Webライティング実践講座』

11 years 6ヶ月 ago
book

「ブログ/SNSって何を書けばいいんだろう?」
「いざ書き始めても全然進まないんだけど…」
「【渾身の作】を発信したつもりなのに、どうしてユーザーの反応が少ないのか?」

 

こんにちは。ディレクターのいがらしです。

上記のようなお悩みを持つソーシャルメディアやブログの運用担当の方は多いのではないでしょうか?
※私の心の声ではありません。

Web向けの文章はどうやって書けばいいの?

以前は人に読まれる文章を書くのは文章作成の専門家(編集者、コピーライターなど)が行っていましたが、現在では誰でもWeb上で発信できるようになりました。

実は一般的な文章を書くこととWeb向けに文章を書くこと(=Webライティング)は別物なのです。

以下2つの違いを簡単に挙げてみました。

一般的な文章作成 Webライティング
性質 書き手から読み手へ一方的に伝達 相互コミュニケーション
対象 人間のみ 人間+機械(検索エンジンなど)

一般的な文章作成より求められるものが多いように感じられますが、Webライティングには専用のテクニックが存在します。
それさえ使いこなせればユーザーの目を惹くWeb向けの文章が書けるようになるんです。

そこで、今回は、Webライティングのテクニックを学べる書籍Webライティング実践講座 ニュースリリースから商品説明までをご紹介します。

Webライティングの基本的な6つのステップ

本書ではWebライティングの基本として以下6ステップを挙げています。

  • STEP1 「転」を決める
  • STEP2 見出しを作る
  • STEP3 あらすじを組み立てる
  • STEP4 「書き出し語」を考える
  • STEP5 文を書く
  • STEP6 文を整える

その中でも個人的に参考になった2ステップを取り上げます。

STEP1 「転」を決める

物語を構成する起承転結はご存じかと思います。

  • 起…事実や現状の説明
  • 承…起の詳細な説明、理由
  • 転…話題の転換
  • 結…全体の締めくくり

一般的には「起」から書き始めると思いますが、本書では「転」から考える方法を説明しています。
すでにテーマが決まっている場合は、メインテーマを「転」にして「転」とは反対の状態を「起」にするというのです。

例:

  • 起(メインテーマと逆)…文才がないと文章が書けない
  • 転(メインテーマ)…テクニックがあれば文章が書ける

他にも、常識を覆して「転」にするプレスリリースを先に書くという手法が紹介されています。

STEP2 見出しを作る

Web上の文章で最初に見られるのは見出しになります。見出しでユーザーの関心を引けなければ、中身を読んでもらえません。

本書では以下目的別の3種類の見出しを紹介しています。

  • SEO見出し
    情報への需要に対してコンテンツを供給する。検索結果でよりクリックされやすいように工夫する。
  • 煽り見出し
    コンテンツを供給して情報への需要を喚起する。ニーズのないユーザーにもアピールする。
  • 要約見出し
    コンテンツのノイズを省いて情報の主成分を取り出す。ユーザーの利便性を高める。

ユーザーに見つけてもらうのに必要なのはSEO見出し、煽り見出しであり、本文を読み進めていく上で必要なのは要約見出しになるとのことです。

最近インターネット上で話題になった煽り見出しと思われる例をいくつか挙げてみます。

使ってはいけない組み合わせって何?男だけで行ったのにモテたって本当?
どちらの例も初めに目にした際「えっ?」と興味関心を引くものになっています。

まとめ

本書には上記2ステップ以外にもあらすじの構成や無駄のない文章への改善方法など役に立つテクニックが紹介されています。

誰でも発信できる反面、多くの人に読んでもらうのが難しいWebコンテンツ。
今後ますますWebライティングの重要性が増してくると思われます。

ソーシャルメディア運用担当の方はもちろん、Webに関わる方に読んでいただきたい一冊です。

Webライティング実践講座 ニュースリリースから商品説明まで

目次

第1章 基礎編 ライティングとWebライティング
1.1 「見出しから作る」がライティングの基本
1.2 起承転結は「転」から考える
1.3 見出しは3種類しかない
1.4 あらすじはカメラワーク
補講 SEO見出しから本文を書いてみよう
1.5 わかりやすい文章とコピペブログの勘違い
1.6 「書き出し語」を決めれば本文は書ける
1.7 キビキビとした文章への直し方
補講 プロ並みに無駄のない文章
1.8 敬語の誤用はちょっとなら気にしなくていい
1.9 コーポレート・キュレーションと「乗っかる」PR
1.10 ソーシャルメディアを成功させるコンテンツ戦略
第2章 実践編 いろいろな文章の型
2.1 新聞記者の目に留まるプレスリリースの型
補講 新聞記者の目に留まったプレスリリース
2.2 商品を説明するときの一般的なあらすじ
2.3 買いたい気持ちが高まる商品説明
補講 参加したい気持ちが高まるサービス説明
2.4 今すぐ買ってもらうためのコンテンツの作り方
2.5 見に行きたい!と思わせる話の流れ
第3章 応用編 ツールを使ったライティング
3.1 Excelで商品説明を量産する
3.2 Google AdWordsキーワードツールで見出しを作る
3.3 Googleアナリティクスで書くべき記事を見つける
3.4 Googleトレンドで見出しとあらすじを考える
3.5 Wikipediaでテーマを探す
3.6 Wordで文章を校正する
3.7 はてブで怒りを抑えられないエントリーを見つける

いがらし

すべてのWeb担当者に使ってほしいFirefox アドオンをご紹介(一部Chrome対応版あり)

11 years 6ヶ月 ago
main
アドオンの記事は星の数ほどありますが、今回は普段私が使用している、なくても問題ないけどあると便利でゆるーい効果のアドオンのご紹介です。

今回は Webエンジニアだけでなく、Web制作・マーケティングに携わるあらゆる方におススメしたいと思います。

コンセプト
  • ワンタッチで使用できて設定も簡単!
  • Web関連のお仕事に携わる方全般におすすめ!

本記事でご紹介するアドオンの一部は、インストールしてブラウザの再起動をかけた後、ツールバーをカスタマイズしてボタンを表示させる必要があります。詳しくは下記リンクをご覧ください。
ツールバーをカスタマイズする方法

また本記事で紹介するアドオンのうち、Google Chrome にも存在する場合は合わせてご紹介いたします。

ブラウザ上であっという間に採寸できる「MeasureIt」

まずご紹介するのはそこそこメジャーなこのアドオン。こちらはアイコンをクリックすると、ブラウザ上で四角形のメジャー付きのボックスを表示して余白などの幅と高さをpx単位で知ることができます。一度作った四角形はそのままの状態で移動させたり、縮小・拡大もできるので微調整が簡単にできます。

なくても全く問題ないアドオンですが、「何px離れてるか知りたいけどわざわざPhotoshop なんかを立ち上げるのはちょっと…」というときに便利です。

このアイコンが目印!

思い立った時にWebサイトのIPが確認できる「Flagfox」

続いてこのプラグインは、ロケーションバー(サイトのURLが表示されている場所)の右端にサーバーが置いてある国の旗が表示され、今アクセスしているWebサイトのサーバーがどこの国にあるか一目でわかります。

一見役に立ちそうもないアドオンですが、アイコンを右クリックして表示されるメニューでIP情報の取得やドメイン調査のWhois 機能が使えます。ひょんなことからIP情報が必要になってしまった時なんかに役に立つかと思います。

アイコンを右クリックメニューした場合

またアドオンのアイコンをクリックするとこんな情報も見ることができます。
アイコンクリックでこんな情報も!

Flashオブジェクトを無効化したい時に「Flash Killer」

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こちらは開いているページのFlash オブジェクトをワンタッチで一時的に無効にしてくれるプラグインです。しかも無効にしても動画表示領域は保ってくれますのでレイアウトが変わることはありません。なおページをリロードすれば再度表示できます。

1ページにいくつもの動画が貼ってあるサイトを開いてしまい、ブラウザのパフォーマンスが著しく低下した際に無効化させる時なんかに便利です。
私は制作中、Flash オブジェクトがどうしてもジャマに感じることが多々あるため、ものすごく重宝してます。

ビフォー

ビフォー

このアイコンをクリック

このアイコンをクリック

アフター

アフター

ワンタッチで本番ページと開発ページを切り替えられる「Server Switcher」

そして今回ご紹介するアドオンの中で個人的に一番おススメなのがこちら!本番環境とテスト環境をワンタッチで切り替えることができます。都度URLをコピペするのはめんどくさい・・・というWeb担当者の方に特におススメいたします。

アドオン設定で最初にサイト名、本番URL、開発URLをワンセットで登録しておけばロケーションバー右端に下記のようなアイコンが表示されます。

このアイコンは本番環境

こっちはテスト環境

上記アイコンをクリックか、ショートカットのCtrl + Shift + X で簡単に切り替えることができます。めちゃくちゃおススメです!

上図の設定画面のように、通信プロトコルもそれぞれ設定でき、ディレクトリ階層も指定できます。
※テスト環境が2つ以上ある場合などは対応してませんのでご注意ください

このアドオンは設定ファイルのインポート/エクスポートはできないものの、設定ファイル本体を各PCにコピーすることで設定を共有することもできます。
設定ファイルは私の環境(Windows 7:Firefox)だと下記にあります。

C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(乱数).default\serverswitcher.sqlite

Firefox を終了した状態で serverswitcher.sqlite というファイルをコピー・上書きしてブラウザを立ち上げると反映されます。

※注意※Chrome の場合は安全に共有できるか不明なため、本記事でのご紹介は割愛いたします

いかがだったでしょうか。また何か面白いアドオンに出会えたら随時ご紹介したいと思います。

おーみ

「募集告知」のニュースリリースの書き方 ~新たなリリースの切り口で企業・商品・サービスの露出を増やす

11 years 6ヶ月 ago
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応募を促すオンラインの募集告知ページの誘導方法

企業が募集告知をする場合、今まではマス広告を使ったキャンペーンや折り込みチラシ、DM(ダイレクトメール)など費用がかかる媒体購入による露出がほとんどでした。しかし情報流通の多くがインターネットとなった今、企業は自社メディア(オウンドメディア)を持つことで、メディアを介さずとも自由に情報発信できるようになりました。一方的に広告を打つPush型ではなく、オンラインでお客様が能動的にアクセスしてくれるPull型のコミュニケーションが可能となりました。ニュースリリースのタイトルには、お客様が興味を持つようなキーワードを取り入れて、ランディングページへ誘導します。ランディングぺージから申し込みページへ誘導する場合には、スムースに誘導できるよう、欲張らずに見てもらいたいURLを絞ることもポイントです。

ランティングページへの誘導を重視した「募集告知」のニュースリリースとは

タイトルへ簡潔に募集内容・締め切り・特典を明記

募集内容と締め切りの基本情報以外に、応募を喚起させるための賞品・賞金について説明を加える。

リードでは募集内容と受賞者のメリットを入れる

募集の具体的な内容に加えて、継続的な募集キャンペーンであれば実施の背景や、受賞者のメリットについても触れる。

過去実績

過去にも実施した場合には専用のWebページを用意して、そのページから現在募集告知を行っているページへのリンクも必要。

募集概要

応募条件やスケジュールに加えて、賞品・賞金や問い合わせ先を準備。応募条件の詳細については別に該当Webページへのリンクを用意する。

製品・サービス紹介

募集告知のニュースリリースで初めてその商品を知る方のため、製品やサービス概要の紹介も準備する。

お手本にしたい企業のニュースリリース
saico

基本は押さえておきたい!マーケティングに役立つ色彩心理学

11 years 6ヶ月 ago
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こんにちは、おざえりです。

みなさんはマーケティングと聞くとどのようなイメージをされますか?営業・販売、市場調査・分析、販促プロモーションなどなど、、。数字に基づいた戦略や仕組みづくりやをイメージする場合が多いことと思います。
そこで今回は別方向からのアプローチとなる「色彩」の持つ人間の感性へ与える作用マーケティングに役立てる方法をご紹介します。

それでは、突然ですが質問です。

Q:色で人は誘導されるのでしょうか?A:誘導されます。そんな単純にいかないでしょーと思ったあなた、実は誘導されているのです。

色は心理や生理的に影響を与えるので、直感的に自分が感じた印象として素直に受け止められることが多く、無意識のうちに誘導されている場合が多いのです。逆に言うと、色彩の作用を知っていれば、色で人々を目的の方向へ誘導することが可能ということになります。

色の持つ意味

人は何世紀にも渡って、色に意味を与えてきました。繰り返し同じ意味を色に持たせ続け、それぞれの色の意味が固まってきたのです。色の世界には最初から感情や意味があったわけではなく、文化的・社会的に形作られてきた歴史があります。

色の持つ意味

※上の画像は、主に欧米諸国の一般的な解釈となります

このように、色の持つ意味を理解した上で、訴求したい方向性と擦り合わせていくと、ターゲットに合ったブレないカラー設計が可能です。

色の働きと消費効果

人は幼い頃より、自分をとりまく環境や経験から様々なイメージを学びとっています。そういった成長の過程で慣れ親しんだイメージが積み重ねられ、色に対するイメージのデータベースが出来上がっていきます。

下記の表に、色が人へ与える影響と効果的な取り入れ方をまとめました。

人間の感情的興奮や刺激をもたらす色です。非常に目立ち、視覚誘導する時も認識しやすい色なので、緊急性を演出するセール広告や購入ボタンなどによく使われます。
オレンジ 楽天的な印象をあたえ、陽気にみえる色です。行動喚起させる色としてよく見られます。消化、新陳代謝をよくする作用があるため、食品を取り扱うコンテンツにもよく使われます。
喜びや希望を与え、社交的で楽しい気分を生み出すため、ウィンドウショッピング中の人に効果的です。交感・副交感神経を刺激するため注意喚起にもよく使われます。
緊張感を和らげ、リラクゼーションをもたらす色です。自然、平和、幸福、環境へのやさしさをイメージさせるため、エコや教育関連のコンテンツでよく使われます。また脳がリフレッシュするため新しいアイデアが必要な場合も効果的です。
空と海の色であるこの色は、精神的に落ち着かせる作用があるため、信頼感や安心感を生み出します。銀行やビジネス系のコンテンツでよく使われます。また食欲を減退させるため、食品関連には不向きです。
古代から特別な色として用いられており、高貴さ優雅さを表すため、落ち着いた雰囲気づくりによく用いられます。右脳に働きかけ、感受性や美しさへの感度を高めるため、美容品などにもよく使われます。
力強さや高級感を与えるため、贅沢品のマーケティングでよく使われます。洗練されたシャープなイメージもあるためファッション業界でもよく使われます。
純潔さや清潔感を表すので、神聖なものや医療関係によく用いられます。白はどこにも偏りのない無限な色であり、空間を広く感じさせる作用があります。
グレー 柔軟色、沈静色と言われ落ち着いた雰囲気を与えるため、オフィスなどでよく用いられます。また、組み合わせる色によってイメージが変化するため周囲の色を上品に引き立たせたい場合によく使われます。

※上の表は、主に欧米諸国の一般的な解釈となります

色の働きを効果的に消費活動へ繋げている例として、マクドナルドスターバックスアマゾンなどがあります。

マクドナルド店舗のカラー設計は、暖色を多く使用しており、顧客の回転率を上げる目的から見ると非常に理に適っているといえます。またスターバックスの店舗では、深緑色と茶系で落ち着いた雰囲気にまとめられており、居心地の良さを提供しています。リラックスやリフレッシュを求めて足を運ぶお客様の期待を考慮したものとなっています。
取扱商品のジャンルが多岐にわたるアマゾンサイトでは、商品やキャンペーンを引き立たせるため基本的なレイアウトに使用する色は少なめに設計されています。サイトの最終目的といえる購入ボタンはオレンジで配置され、最大限の効果を発揮しています。

このように色彩の作用を用いることで、人々を目的の方向へ誘導することが可能といえます。伝えたいメッセージをきちんと伝えるためには、色彩心理学の基本を少しでも押さえておくことをおすすめします。

まとめ

色彩の持つ効果は個人の好みや経験に依存し、学術的に裏付けされたデータが少ないため、議論も多いところです。しかし、調査によって色の認識において広範囲のメッセージパターンが見つかったことも確かで、マーケティングやブランディングにおいて色彩はかなり重要な役割を果たすということが言えます。
色は国際的に同じですが、文化によって心理的に受ける影響は多少異なるので、注意が必要です。ターゲットに合った生理や心理作用を共に把握する事が、色を効果的に役立たせるコツとなるしょう。

今回は基礎となる内容をご紹介させていただきましたが、色彩心理学を取り入れることで視野を広げ、マーケティングに対する発想のヒントに繋げるお役に立てればと思います。

【参考記事】

【関連記事】

おざえり

適切なコンテンツをタイムリーに提供 ~IBMコンテンツマーケティング・セミナーレポート

11 years 6ヶ月 ago
calender-business

IBMは2014年4月末、「より適切なコンテンツを、より効果的に提供する方法」と題し、コンテンツマーケティングに関するオンラインセミナーを開催した。講演者で同社マーケティングマネージャーのサラ・グルジボウスキ氏は、顧客一人ひとりに最適なコンテンツを制作し、適切なチャネルでタイムリーに提供することが、すべてのマーケターの課題であると指摘。課題解決のためには、全社的なコンテンツ戦略の策定と、企業幹部のサポートが必要不可欠であると強調した。

対話を求める消費者

グルジボウスキ氏はまず、今日の消費者の特徴を「かつてないほど(ブランドに対する)要求が厳しい」と説明。消費者はブランドから「マーケティングの対象」として扱われるのではなく、ブランドとの信頼関係に基づく対話を望んでおり、マーケターはそれに応える必要があると指摘した。

IBMのマーケティングマネージャー、サラ・グルジボウスキ氏

IBMのマーケティングマネージャー、サラ・グルジボウスキ氏

また、消費者はブランドに対し、一人ひとりの嗜好や関心を理解した上でのアプローチを期待しており、そのためには自ら進んで情報を提供する傾向があると分析。期待通りの「価値」を提供しないブランドは、消費者から接点を断たれてしまうと注意を促した。

継続的顧客エンゲージメント

こういった消費者のニーズを満たすため、マーケティング手法は「継続的顧客エンゲージメント」へと変わりつつある。

出典:IBM

出典:IBM

継続的顧客エンゲージメントでは、「すべての顧客との対話」が中心となる。ほかにも、キャンペーンの計画と管理を柱とする従来のマーケティング活動は、顧客中心の即時対応型へと変化する。一方通行かつ能動的なオファーは、位置情報に基づくリアルタイムなオファーへと進歩し、個別化が一層進む。つまり、オンライン、モバイル端末、または対面など、ブランドと消費者の接点が何であるかに関係なく、ブランドは一人ひとりの消費者にとって、その瞬間に有益なコンテンツを提供する必要があるという。

グルジボウスキ氏によると、IBMが2013年に発表した調査報告「The State of Marketing 2013: IBM’s Global Survey of Marketers」では、継続的顧客エンゲージメントを戦略的に採用した企業はそうでない企業に比べ、3年間の売上総利益成長率が1.8倍高く、純利益成長率は3.4倍、株価上昇率も2.4倍高かった。

課題はコンテンツの継続的創出

北米のB2Bマーケターのうち93%はコンテンツマーケティングを実施しているが、その効果を実感するマーケターはまだ少ない――。コンテンツマーケティング協会(Content Marketing Institute)とマーケティングプロフ(MarketingProfs)が2013年10月に発表したB2Bコンテンツマーケティング調査「B2B Content Marketing 2014: Benchmarks, Budgets, and Trends-North America」によると、B2Bコンテンツマーケターのうち73%が12カ月前に比べてコンテンツをより多く制作していたが、コンテンツマーケティングを効果的と考えているマーケターは、前年度調査の36%からは増えたものの全体の42%にとどまった。

ただし、コンテンツマーケティングに対する期待は大きく、B2Bマーケターの58%が向こう12カ月でコンテンツマーケティング予算の増額を計画していた。

グルジボウスキ氏によると、この調査ではコンテンツマーケティングの3大チャレンジとして、時間不足、十分な量のコンテンツを制作できない、顧客をエンゲージさせる優れたコンテンツを生み出せない――が挙がるなど、マーケターがコンテンツの継続的創出に苦労している実態が改めて浮き彫りにされた。

コンテンツ戦略

限られた時間とリソースの中で、高品質かつ個々の消費者に適切なコンテンツを、どうすればより簡単に制作できるのか。グルジボウスキ氏は「戦略とプロセス、技術をうまく組み合わせて生かす必要がある。一昼夜で簡単にできることではない」と指摘する。

そのための出発点として、何に焦点を当て、何から着手するべきかを判断するために、次の4つの質問が役に立つという。

  1. コンテンツ戦略を策定しているか
  2. コンテンツ戦略と予算の責任者はいるか
  3. 企業幹部がコンテンツマーケティングの価値を理解しているか
  4. コンテンツマーケティングの成功に欠かせないプロセスと技術を活用しているか

同氏によると、コンテンツ戦略の策定は、限られたリソースを最大限に活用し、結果を最大化するために必要不可欠であり、優れたマーケターの約7割はコンテンツ戦略を策定している。戦略策定に際しては、コンテンツによって関係を作りたい対象を特定し、その対象にとって適切なコンテンツの種類とチャネル、そして「最も重要なことだが、製品やサービスの価値以外にどのような価値を提供できるか、つまり、(消費者とブランドが接触した)瞬間に、ブランドとして消費者に、どのように役に立つことができるか」を検討するべきと助言した。

『統合エディトリアルカレンダー』

グルジボウスキ氏は次に、統合エディトリアルカレンダー(コンテンツカレンダー)の作成を提案した。統合エディトリアルカレンダーとは、どのようなコンテンツを、いつ、どのように提供するかといった計画や、コンテンツのローカライゼーションの有無などを長期的にまとめたものだ。

出典:IBM

出典:IBM

これをコンテンツ戦略に盛り込むことで、コンテンツマーケティングにかかわる全ての作業を調整し、マーケティングキャンペーンおよびプロジェクトの長期的全体像を把握できるほか、ブランドの対消費者メッセージに一貫性を持たせ、全社的戦略やブランドメッセージと調和したプロジェクトやキャンペーン展開が可能になるという。

企業幹部のサポートが不可欠

前掲のB2Bコンテンツマーケティング調査によると、B2B企業の73%が、コンテンツマーケティング戦略を指揮する責任者を置いていた。グルジボウスキ氏によると、コンテンツマーケティングに優れた企業ほど、責任者を置く率が高かった。

また、企業幹部の理解がなければ、コンテンツマーケティングの成功は困難だ。企業幹部のサポートは、予算確保とブランディングの一貫性の推進、そして顧客との対話継続に必要不可欠であると、グルジボウスキ氏は強調した。

最後にグルジボウスキ氏は、効率的なコンテンツ制作プロセスや、それを可能にする技術について紹介。また、多国籍企業が世界でブランドメッセージの一貫性を保つ方法の1つとして、各国のプロジェクトやキャンペーンの内容や進捗を把握できる、世界のどこからでもアクセス可能なマーケティングプラットフォームの構築を提案した。

寄稿者紹介

鶏内 智子(かいち ともこ)
フリーランスライター。ニューヨークを拠点に、ハイテク、メディア、ヘルスケア業界を中心に取材と記事執筆活動を行う。

鶏内智子

サイトのページ一覧を簡単にエクセルにする方法

11 years 6ヶ月 ago
website_explore

自社サイトの運営管理をするときや、いろいろなサイトを調査するとき、意外と大変なのがサイトにあるWebページの一覧を作ったり、階層構造を把握したりすることだったりします。
自社サイトの場合なら、資料もきちんとあるかも知れませんが、競合サイトを調べているときなどは、そのような便利な資料はもちろんありませんよね。
そんなときに便利なツールをご紹介します。

Website Explorer

ページのリンクをたどってWebサイトを探査して、階層構造とファイル構成をエクスプローラ形式で表示してくれるソフトです。
本来はサイトの更新状況や外部リンク一覧、リンクエラー一覧を出力してサイトの解析をしてくれるソフトなのですが、その機能の一つとしてサイトのディレクトリ構成を解析する機能がついています。

website_explore

懐かしい感じのあるインターフェイスのデザインでもわかる通り少々古いソフトで、動作環境として作者のサイトではVistaが最新となっていますが、Windows7,8でも特に問題なく使う事ができます(残念ながらMac版はありません)。
Webサイトを解析してページ一覧を作成できるソフトというのが、これ以外にあまりめぼしいものがなかったりするのですが、逆に言えば、Webサイトのアウトラインをつかむために必要なデータ解析は、このソフトがあれば大概の事はできてしまうという事でもあります。

基本的な使い方はとても簡単で、Website Explorerを起動して調べたいサイトのURLをWebsite Explorerのアドレスバーに入力(1)したら、開始ボタンをクリックするとサイトの探査がスタートします(2)。
ページへアクセスしてリンクURLをたどってインデックスしていくので、この工程はサイトの規模にもよりますが少々時間がかかります。

website_explore_02

インデックスが終わると、サイト情報がポップアップされます。
単純なURLのリストが欲しい場合でしたら、サイト情報内の「サイト内データ」タブを選択し、ツールバー右から2つ目にある「URL一覧をテキストに保存」を押します。

website_explore_03

階層構造を保って一覧を保存したい時は、ツールメニューから「階層マップの作成」を選択すると、エクセルファイルで階層構造を反映したデータを取得することができます。

website_explore_04

画像やcssファイルなど、ページにリンクしているファイルが全て入ってしまうので若干調整が必要ですが、うまく使えば有用な情報になるのではないでしょうか。

おまけ

ソフトではないけどWebサービスとしてこんなものがあります。

個人サイトで公開されているものであるということと、ページ一覧を取得するだけの簡単なものですので、大規模サイトの改修には向かないと思いますが、ページ数の少ない小規模なサイトで今すぐ一覧が見たい、という場合あればこれでも十分かもしれません。

Website Explorerについては、商用利用の際は申請が必要ですので、業務でお使いになる場合はご注意ください(評価期間中は無償で使えるようです)。

ながの

自社で行うSEOについて悩んだらコレ!実践的な新しいSEOの入門書をご紹介

11 years 6ヶ月 ago
20141521img

オンラインマーケティング・Web担当者のみなさま、自社で行うSEOについてどんな対策を思いつきますか?

  • 検索結果に引用される「meta description」を意識する
  • ページタイトルやコンテンツに有効なキーワードを入れる
  • 有益なコンテンツをそろえたサイトにする

などの対策を考えられるのではないでしょうか。
でも、ちょっと漠然としていて「実際どうすればいいのか」と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方におすすめしたい本がいちばんやさしい新しいSEOの教本です。

こんにちは、ディレクターの「す」です。
今回ご紹介する本は、特に自社でSEOに取り組まれる方におすすめしたい本です。
内容は、SEOの目的・考え方から、訪問者・サイトの目的、キーワード選びの注意点、内部施策、ソーシャルメディアからの集客など、全体を網羅して体系的まとまっています。
業種別に最適なサイトマップやキーワードも紹介されているので、参考になるかもしれません。
また、架空のサイトを例にしたり、下記のように良い例と悪い例をあげたりと非常にわかりやすいです。

Lesson14 キーワード選びの注意点を知りましょう

キーワードは「1ページ=1キーワード」がベスト

良い例:草津温泉旅館なら○○温泉

悪い例:草津温泉旅館温泉宿温泉ホテル宿泊施設なら○○温泉

人気の高い言葉に絞った方が結果は良くなります。どうしても複数の言葉を使いたい場合は最大2語を目安にするといいでしょう。

Webサイトの目的と訪問者の目的を考えよう

例えば、現在サイトをリニューアル、または新たにサイトを立ち上げを考えている場合は前半の下記のようなページが参考になると思います。

Chapter2「Webサイトの目的と訪問者の目的を考えよう」

Lesson09 サイトを運営する目的を考えましょう

サイトをビジネスの目的から考えていきます。最終的には訪問者の目的からキーワード、検索エンジンを挟んでコンテンツ、そしてサイトの目的達成まで、すべてのイメージをつなげることが目的です。

Lesson13 訪問者の目的を一覧にしたサイトマップを作りましょう

レッスン9では、サイトの目的とサイトの行動を結び付けましたね。今度は逆に訪問者の目的がどういうキーワードになり、訪問結果を経てどのコンテンツにたどり着き、さらに、サイト行動を通してサイトの目的につながるところまでシュミレーションしてみます。ここまでの流れがわかれば、SEOの骨組みを理解できたも同然です。

レッスン9では、「サイトの目的と目的達成のための行動(サイト行動)」を具体的な例をあげて表にまとめています。
レッスン13では、「訪問者の目的から考えていくサイトマップの作り方」を紹介しています。訪問者の目的とキーワードを一覧に記載し、訪問者の気持ちになって「自分が見たいコンテンツ」を思い浮かべます。実現可能ならばそのコンテンツを表に記載します。
さらにその表のコンテンツにレッスン9のサイトの目的とサイト行動を繋げます。

「訪問者の目的/キーワード/コンテンツ/サイト行動/サイトの目的」の順に記載されたサイトマップができます。
このサイトマップがまとめられれば、どんなコンテンツが必要なのか、道筋が見えてくるのではないでしょうか。

オンラインマーケティング・Web担当者のみなさまへ

「いちばんやさしい」ということで、Web担当者なられたばかりの方が読んでもわかりやすい内容だと思います。また、現時点で知っておきたい内容ばかりですので、すでにWeb担当者をされている方にもおすすめしたい本です。
内部施策のポイントや注意点よりも先に、上記のように訪問者の目的から考えていく方法が書かれているので、漠然と「自社のサイト、どうしていこうか」と悩んだときの解決のきっかけが見つけられる本だと思います。

いちばんやさしい新しいSEOの教本

目次

Chapter1「SEOの目的と考え方を身に付けよう」
Chapter2「Webサイトの目的と訪問者の目的を考えよう」
Chapter3「有効な検索キーワードを調査しよう」
Chapter4「業種別に最適なサイト構成を考えよう」
Chapter5「適切な内部対策でSEOの効果を高めよう」
Chapter6「質の高い外部対策でWebサイトの価値を高めよう」
Chapter7「ソーシャルメディアからWebサイトに集客しよう」
Chapter8「技術的な問題を解決して優れたWebサイトを目指そう」
Chapter9「SEOの効果を分析してさらなる改善を進めよう」
付録1「業種・ジャンル別キーワード一覧表」
付録2「サイト全体のテンプレート一覧管理表」
付録3「今すぐ使えるSEOのRFPフォーマット」
用語集

「す」

サービス認知に留まらない、会社のユニークな個性をニュースリリースで発信!

11 years 6ヶ月 ago
brastel_best release2014

すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2014年4月の月間ベストリリース賞はブラステル株式会社です。

2014年4月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!

brastel_release

News2uリリース 2014年4月の月間ベストリリース賞


ブラステル株式会社 選定理由(審査委員長・神原弥生子のコメント)

2014年4月のベストリリース賞は、ブラステル株式会社様の社内のイベントを紹介したニュースリリースです。

企業にとって、ニュースリリースで情報発信をする内容は、どうしても商品やサービスの内容ばかりになりがちです。一方で、サービスや製品の質での差別化がどんどん難しくなっている現在、多くの企業が会社のファン作りに注力しています。

今回のニュースリリースの内容は、社内イベントの紹介です。ニュースリリースでは、イベントの目的やこれまでの実績についても紹介があり、現在同社が提供しているサービスの背景にある、企業の歴史や文化を伝えることができます。また、写真が6点ついており、当日の雰囲気がわかります。

会社に興味を持つ、そしてその会社を好きになる。そういうきっかけとなるニュースリリースです。

選定のポイント

  • 社内イベントの情報を外部に発信することで、企業をよりよく知ってもらうきっかけになっている
  • イベントの詳細情報や寄付の概要もしっかり掲載してある
  • 写真を多く掲載することで、会社の雰囲気が伝わってくる
受賞コメントをいただきました!

brastel_best release2014
ブラステル株式会社 茂木 玲子様(左)、佐藤 章様(右)

今回、受賞リリースで書いた「インターナショナルフードフェスティバル2014」は、社内コミュニケーションの活性化を図るために、当社の特徴である「多国籍」な企業風土を活かした「食」によって、みんなを笑顔にするという目的で2007年からスタートし、2014年、約5年ぶりに実施した社内イベントです。

今、当社では「ブラステルの個性、おもしろさをいかに文章化して外部に発信していくか」ということを重要視しています。そういった経緯もあり、内容もプレスリリースのような硬いものにはせず、リリース作成も社内報などを担当している茂木が作成しました。
また、どこの企業でも課題となっていると思うのですが、自社内で起こっていることを、社内の人間が意外と知らなかったり、社内に情報を発信しても効果がなかなか見えない中、社外に発信することで逆に社内へ周知できたらと思い書いたリリースでの受賞だったので、とても嬉しいです。

ニュースリリース以外で自社のことを伝える手段として、社内でもソーシャルメディアを活用し、「社員の友人関係も巻き込みつつソーシャルグラフへいかに伝えていくか?」という広がりを大事にしています。社内スタッフが接触しやすいFacebookなどに、あわせて情報発信していくと、まず社員に情報が認識されて「いいね!」が付くことにより外に向けた情報拡散が生まれます。社内イベント情報を発信して面白い会社だと思ってもらうことで、そこからサービスの認知、ひいては他社と比較した時に当社のサービスを選ぶ「理由」となるよう差別化を狙っています。

ニュースリリースを書く上で気を付けていることはWebサイトで使っている文言との統一で、複雑なサービス内容なので社内で確認するとともに、どうしたら理解してもらえるかを念頭に置きながら文章を作成しています。今後は「ブラステル」という会社をもっと知ってもらうために、他社にはないユニークな個性(スタッフを含め、社内イベントやCSR活動など)+サービス情報を、ニュースリリースを通じて情報発信をしていきたいと思います。

ブラステル株式会社 第4営業部 部長 佐藤章様
第4営業部 業務推進課 広報 茂木玲子様

ブラステル株式会社様、ご受賞おめでとうございます。

saico

ニコニコ動画を活用した企業プロモーション事例3選

11 years 6ヶ月 ago
ニコニコ超会議3公式サイト

ニコニコウォッチャーのしがです。ゴールデンウィーク中もたっぷりとニコニコ動画を見て満足していました。ニコニコ超会議3も盛り上がって楽しかったですねー。

さて、そんなニコニコ動画ですが、先日 IT 企業が投稿した動画が話題となっていました。

自社のプロモーションを自作する!

この動画(PV:プロモーションビデオ)を作ったのはデータアーティスト株式会社で、社長が自作した曲を使っているみたいですね。
もともと動画を作ろうと稟議を出したが通らず、しかたなく自社のハンディカメラで自作したらしいです。なので、制作費 0 円をうたっています。
自作の動画でも十分にプロモーションを実践できるんですね。

もう一つ、ニコニコ動画を使った宣伝の動画です。

サプライズ!?まさかの本人登場!

ニコニコ動画では一般のユーザが「弾いてみた」や「歌ってみた」という動画が多いのですが、これはなんと JUDY AND MARY のギタリスト本人が実際に弾いているんですね。
テレビ CM 等ではよくあるとは思いますが、ニコニコ動画を使ったこうした宣伝動画はめずらしいですし、インパクトも十分あって面白いなと思いました。
なかなかこういった動画は作れないのですが、ちょっとしたサプライズや驚きがあるといいのかも知れませんね。

そういえば、宣伝とはちょっと違いますが、先日のニコニコ超会議3では出展企業がそれぞれプレゼン動画で競っていました。

ニコニコ超会議 3 の出展企業プレゼンバトル

これはニコニコ超会議3に出展する企業が1,000万円相当のniconico広告枠をかけてプレゼンを行い、閲覧したユーザーによる投票で勝敗を決めるというもので、その決勝戦の模様は生放送もされました。参加企業にはローソンやグリコ、森永といった企業はもちろん、岩手県も参加してました。
バトルの勝敗は別として、動画はどれもすばらしく企業のプレゼンとしてクオリティが高いなと思いながら観ていました。

企業としては、ニコニコ動画をはじめ、動画を活用する選択肢・幅が広がってきていますし、オウンドメディアでも動画化してきているように思います。
今後もますますプロモーション・プレゼン動画から目が離せませんね。

しが

ターゲットを包括する「サイトのプラットフォーム化」とは〜MS-Japanのオウンドメディア活用インタビュー

11 years 6ヶ月 ago
MS-Japan_201405

MS-Japan_201405

会計・法律分野の人材紹介ビジネスを展開するMS-Japan様では、会計業界の情報ポータルサイト『カイケイネット』や法律関連の転職・求人サイト『リーガルネット』などを通して、有資格者と企業を結ぶ、きめ細やかなマッチングサービスを提供されています。
人材紹介業という性質上、常に最重要課題として上がるのが人材の確保。そのために競合他社が転職に特化したサービスを提供するなか、同社では資格取得前から転職、独立までターゲットのライフサイクルを貫くプラットフォームを目指し始めました。
この革新的な取り組みの狙いとは、そこでオウンドメディアをどのように活用しているのか、経営企画室マネージャーの有山智規氏にお話を伺いました。

KAIKEI NET

認知度の向上を促進する「人に教えたくなる」コンテンツ

――オウンドメディアに力を入れるようになったのはいつ頃からですか?

6年ほど前になります。ちょうどその頃、当社では自社サイトや業務システムを改善していこうという動きの中、Excelシートを使ったメールのやり取りから、サイト上でエントリーが完了する仕組みに変えようという話になり、サイトのリニューアルを行いました。Webメインのオウンドメディアに力を入れ始めたのはその頃からですね。

現在の運営体制については現場から上がってくるコンテンツの管理から、サイトの企画・制作までを経営企画室で管理しています。

――コンテンツの企画や制作はどのように行っていますか?

当社がアウトプットできる情報はもちろんですが、ユーザーが知りたい情報や業界のトレンド情報も、アクセス解析やSEOの流入ワードを参考に選んでいます。

業界のメインワードである「求人」「転職」以外にも、例えば「年収」や「資格試験」といったワードを意識して使用し、自社で更新できるCMS(コンテンツマネジメントシステム)を活用しながら少しでも流入が増えるよう工夫しています。時事的な話題やトレンドは日々移り変わるので、改善は常に必要ですね。

そうしたタイムリー性が結果として顕著に現れた経験もあります。司法試験の結果発表後にキーワードで「結果発表」と入れた時は、一時的にニュース検索でトラフィックが急増しました。また、ちょうど「派遣切り」という言葉がトレンドになっていた頃に、当社の人事コラムがYahoo!トピックスに取り上げられたこともあります。その時はサーバーがパンクするほどトラフィックが集中しました。

――資格試験の情報や業界動向なども人気がありますか?

試験や仕事に直接かかわる情報もそうですが、読んだ方が「へぇ~」となるような面白い情報の方が反応としてはいいですね。

ポイントとしては「人に教えたくなる情報」です。興味を持たれやすい情報を主軸に置くことで、ソーシャルメディアで広くシェアしてもらう。そういった情報の流通ができると、我々としても狙い通りという感じです。

Twitterなどもサイトの認知度を高めるための接触ツールとして利用しています。普段からタイムラインで『カイケイネット』などの言葉を目にしていただくことで、いざ転職する時に検索でヒットすれば「あ、あのサイトだ」と意識してもらえる。ですからKPIとしても、Twitterからの流入やフォロワー数などは毎月計測しています。

サイトを充実させるキーポイントは「現場からの声」

――サイトリニューアル後の反応について教えてください。

リニューアルをしたことでPV数やエントリー数のアップといった利用者側の反応もありましたが、もう一方で社内の意識にも顕著な変化が現れました。

サイトに掲載する記事は、外部のライターへ依頼する記事と社員が担当する記事の2パターンがありますが、社員にとってコラムの執筆は本業ではありません。そのため最初のうちは正直、社員の協力を得るために苦心したところもあります。

外部の記事はトレンドの取り入れ方なども上手いですが、やはり転職の情報は本職である自社の社員が書いた方が精度は高い。そこで、彼らが書いた記事がどう集客につながったか、数値を交えてその効果を伝えていったのです。すると、徐々にやりがいを持ってもらえるようになり、いまでは一部の担当社員については率先して意見を上げてくれるまでになりました。

――よりよいサイト作りのためには、情報源である現場とのスムーズな連携は欠かせない?

そこは大きなポイントですね。もともと当社は、社員同士の距離が近い会社だと思っています。東京本社の場合は70名くらいの人数がワンフロアで働いているので、何かあると皆で集まって相談していますし、定期的な会議も行って密なコミュニケーションを図っています。

またコラムの作成に関しても、外部に依頼したプロの記事を見て「こういう風に書くと面白いね」と皆で相談し、良いところは社内のナレッジとして取り入れることでコラムを担当する社員の参考にもしています。

社員たちの努力によって更新頻度が上がり、少しずつ成果が出てくるにつれて、経営側の理解も進むなど、全社的な信頼関係も確実に築かれてきています。こうなるまで5年ほど、根気よくやり続けてきたことで、オウンドメディアをポジティブに使おうという意識が自社内に芽生え始めたのは嬉しいですね。

>>次ページ「従来の転職サイトから、業界に根差したプラットフォームへ

saico
確認済み
5 years 4ヶ月 ago
広報・マーケティング担当者のためのネット上の情報発信・情報流通を支援するネットPR.JP
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