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撮影した写真を共有する前に:オンラインで写真加工ができるサービス3選

11 years 6ヶ月 ago
FotoFlexer

前回の記事(撮影した写真たちを社内で共有するためのサービス7選)では写真を社内共有するためのサービスをご紹介しました。ところがこの記事記載したフローには大切なことが抜けていました。

  1. たくさん撮影する
  2. 写真を PC に取り込む
  3. 写真を見栄えよく調整する
  4. 何らかの共有手段で関係者に共有
  5. 関係者チェック・公開可能な写真を選別
  6. 写真を活用する

そう。「写真を見栄えよく調整する」これ大切。社内共有する前に写真を見栄えよく加工しておくひと手間で、担当者の社内評価もずいぶん違ってくるはずです。

撮影した写真たちには以下のような問題がよくありますね。

  • 暗い
  • 明るい
  • 色がおかしい
  • 傾いている
  • 余計なものが写り込んでいる

こういった問題をオンラインで、かつ無料で解決できるサービスをご紹介します。

懐かしさを感じるUI: FotoFlexer

FotoFlexer
Facebook や Picasa、Flickr などのソーシャルメディアにアップロードしている写真の加工も可能です。インターフェイスは少々古く感じるものですが、機能はしっかりおさえられています(ただ傾き補正はできないようでした)。エフェクトが 30 種類用意されている他、レイヤーを使った画像処理ができるなど、できることが他のサービスより多い印象でした。

質実剛健: Adobe Photoshop Express Editor

Photoshop Online ツール | Photoshop.com-1

Photoshop のオンライン版というほどの機能はありませんが、さすがに使いやすいサービスになっています。インターフェイスは英語のみですが触っていると何ができるのかが理解できるのではないかと思います。エフェクトなどは最低限のものが用意されています。

アイコン操作がわかりやすい: Pixlr Express

Online image editor pixlr free - fix photos direct in your browser

ボタンやスライダーなどシンプルなインターフェイスが小気味よく動いて、今回紹介するサービスの中ではもっとも今っぽいものです。今回の「見栄えよく」からは逸れますが、Overlay というエフェクトは美しいものが多く、業務以外でも便利に使えそうです。
同じ会社が提供していて、Photoshop などを意識したインターフェイスの Pixlr Editor というサービスもあります。

まとめ

他にも写真をレタッチできるサービスは数多ありますが、今回は加工したい写真を 1 枚選び、加工が終わったら保存するというシンプルな流れで作業ができるサービスをチョイスしてみました。写真加工がメインの業務という方ばかりではないでしょうから「サクッと加工」できることが大事ですね。

News2u うしじま

うしじま

ブロガーや広報担当者も注目、“クリエイターと読者をつなぐ”個人向けメディアプラットフォーム「note」に登録してみた。

11 years 6ヶ月 ago
note ――つくる、つながる、とどける。

こんにちは。デザイナーのやまざきです。

最近ちょっと気になっているサービスがあります。Facebookでシェアされてきたひとつの記事。どれ読んでみよう、と思ったら有料で断念……というネガティブなはじまりから「個人のブログ(無料)じゃないの?」と調べてみたところ、クリエイターや出版社のコンテンツ配信するcakes(ケイクス)を運営する株式会社ピースオブケイクが、2014年4月7日にリリースした個人向けメディアプラットフォーム「note」というサービスでした。

note

noteとは

noteは、文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を投稿して、クリエイターとユーザをつなぐことができる、まったく新しいタイプのウェブサービスです。
つくった作品(ノート)は、通常のブログやSNSなどと同様に無料で公開することもできますし、手軽に売り買いすることも可能です。
・新作を発表して読者やファンと交流する。・とびっきりの自信作のノートを売る。・あこがれのクリエイターのノートを買う。
クリエイターとファンの、まったくあたらしい交流のかたちをお楽しみいただければ幸いです。
ー noteの使いかた

クリエイター側から見たnoteは、日常の活動報告、ファンとのコミュニケーション、作品づくり、そしてビジネスまで、すべてのクリエイティブ活動がワン ストップで実行できる場所となります。あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基本的な活動の場所となることを目指しています。
ー ピースオブケイク代表 加藤貞顕氏

ファンとコミュニケーションが取れることはもちろん、プロ・アマチュア問わず作品やコンテンツを販売できるということは、クリエイターのモチベーションアップにも繋がりそうです。

昨今のFacebookはプライベートもビジネスも一緒くたになりがちな印象ですが、「無料・有料」の設定が出来るnoteはその中からクリエイティブな部分を意識的に切り離しやすいプラットフォームと捉えました。現時点ではデザインの変更機能もないため、オリジナリティはよりいっそうコンテンツ勝負となってくると思います。

直感的に使えるインターフェースと、ほどよいゆるさ

5つのノート

用途に応じて「トーク」「イメージ」「テキスト」「サウンド」「ムービー」5つのインターフェースが用意されており、直感的に使うことができます。

トークノート
フォロワーとのコミュニケーション用。短文テキストと画像の投稿が可能。

イメージノート
写真やイラスト用。無料・有料設定が可能。

テキストノート
テキスト中心の記事投稿用。無料・有料設定が可能。

サウンドノート
音楽の投稿用。オンラインでも試聴、販売が可能。

ムービーノート
動画を投稿用。YouTubeやVimeoなどその他のサービスと連携が可能。

 どのノートを使っても、フォロワーからコメントを受け付けることができます。その他、フォロー機能やタイムラインでの閲覧はTwitterのようであり、気に入った記事に「スキ」をつけられるのはFacebookの「いいね!」やtumblrの「スキ(ハートマーク)」のようであり、その他のSNSとの共通点も多いのですっとなじめそうな印象です。

個人的には1記事ごとにコメント受付の可・不可が設定できるといいな、と思ったり。使い込むには少々改善をお願いしたい点もあります。

クリエイターと銘打たれてはおりますが、利用者はブロガーや企業で広報担当をされている方もいらっしゃり、趣味の写真や、企業ブログやコラムスペースで書くよりくだけた、広報、マーケティングのノウハウや、市場への個人的な思いを綴られているノートも見かけます。

ランダム表示

左上のアイコンをぽちぽちしていくとランダムにコンテンツが表示されるので見ているだけでも楽しいです。

 

クリエイターに特化したSNSといえば「Dribbble」や「Behance」が有名ですが、Dribbbleへの投稿は完全招待制でデザイナーのみとなっており、どちらのSNSもデザイナー向けです。(Dribbbleは世界トップレベルのクリエイティブに触れられるのでオススメです)

また、販売に特化したサービスとしては2012年2月にシリコンバレーでリリースされたECサービス「Gumroad」があります。こちらを利用するとよりアグレッシブに制作が出来そうです。ただ個人的にはちょっと身構えてしまいます。

はじめやすく、Twitter以上Facebook未満の必要な機能に留まっていることがnoteを使うメリットのひとつかもしれません。クリエイティブな思考が集まっていくであろうnoteは、今後アイデアの宝庫として活用していけるのではないでしょうか。

note02

余談ですが、グリーンのデフォルトの背景は、デザイナーの間で2014年に流行るであろうと言われているポリゴンスタイルですね。(2014年5月時点)

 

やまざき

第一回ミニアンケート結果発表!「最近よく利用するソーシャルメディアは?」

11 years 6ヶ月 ago
最近よく利用するソーシャルメディアは?_アンケート結果

日頃から気になるオンライン周辺の疑問を、広報・マーケティング担当者をはじめとするネットPR.JP読者に投げかけ、コミュニケーションを図る投稿型のミニアンケートをスタートしました。

アンケート結果

結果は(1位)「Facebook (161件)90%」、(2位)「Twitter (78件)44%」、 (3位)「YouTube (72件)40%」、(4位)「Instagram (48件)27%」、(5位)「google+ (22件)12%」、(6位)「Pinterest (12件)7%」、(7位)「Linkedin (11件)6%」となりました。

最近よく利用するソーシャルメディアは?_アンケート結果
(実施期間:2014年4月14日~5月2日、ネットPR.JP上で実施)

▼当初の予想通り、圧倒的な数でトップはFacebookとなりました。途中YouTubeがTwitterの数を上回る攻防を見せましたが、最終的にTwitterが2位にランクイン。BtoBのコミュニケーションツールとしてはまだまだFacebookが優勢でした。BtoC向けのオウンドメディアで実施したら、また違った結果が出たかもしれませんね。

記念すべき第一回目から179票とたくさんの方にご投票いただきました!
ご協力いただきました皆様ありがとうございます。次回もぜひご回答ください。

またネットPR.JPのFacebookでは、今後もネットPRに関する情報発信を行います。
気になった方はぜひ「いいね!」の登録をお願いいたします。

saico

外向けだけじゃない インナーブランディングにもなるサイト&コンテンツ事例

11 years 7ヶ月 ago
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こんにちは、ディレクターのヨネハマです。
広報担当の方々は社外に向けた広報活動だけでなく、自社の企業理念やブランド浸透に向けて、社員の意識や行動をどうやってひとつにまとめていくか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
社内SNS、社内報など色々なコミュニケーションツールがありますが、今回は外向けだけではなく、インナー向けにも十分活用できるサイト&コンテンツ事例をご参考までにいくつかご紹介したいと思います。
SOCIAL INNOVATION – IT’S OUR FUTURE.(株式会社日立製作所)

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昨年から始まった『SOCIAL INNOVATION – IT’S OUR FUTURE.』のグローバルブランドキャンペーンのサイト。17ヶ国/地域で実施されているこのグローバル統一ブランドキャンペーンは、日立がこれから向かおうとしている経営や事業の方向性をグローバルに訴求していくことを目的にされているとのこと。

サイトでは日立の取り組みと世の中で起きてる社会イノベーションのニュースを合わせて掲載されていますが、インナー向けとしても、自社の動きと世の中の動きが一緒にわかる、自分たちはこういう方向に向かってるのかと確認できるような形になっていて、なかなか面白い見せ方です。(記事カテゴリーのアイコンはパッと見ただけだと何を意味しているのかちょっとわからず、ここらへんは社員の方が見たら自社の事業と照らしあわせてピンと来るのかな。。。と感じたり。そういう面でも、よりインナーブランディングを意識されたものなのかなと。)

HondaTV Web(本田技研工業株式会社)
サイトにもしっかり記載されている通り従業員のためのコンテンツで、もともとインナー向けだったもの外へ公開するような形でイントラネットだけでなく公式サイトでも公開されています。
現在従業員約18万人のうち、日本人は約4万人、残りの約14万人は外国人を含む関連会社とのことですが、こちらのコンテンツは各事業所でも食堂や各フロアでなどで映像が流れていて誰でも目に入るような環境が作られているようです。昼食食べながらなんかだったら気兼ねなくしっかり見られそうですね。
今年に入ってからもすでに60本ほどの動画がアップされていて、単純計算すると週に3,4本のペースで更新されていることになります。社内報などの悩みでもネタ集めの苦労についてはよく耳にしますが、これだけのペースで公開できるのは担当者の方々の活動により社内での認知度が高まって情報提供が各所からあるのではなかろうかと思われます。
Panasonic News Portal(パナソニック株式会社)
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パナソニックブランドのさらなる世界的認知向上を目指し、グローバルな情報発信の要となるサイトを!ということでサイト設計から株式会社パンセ(News2uグループ)で担当させていただき、現在も運用のお手伝いをさせていただいています。
パナソニックの世界各国の拠点からインターネット上で発信されている様々な情報を集約して発信していくことで、各国の消費者へ直接情報を届ける役割も担っていますが、それぞれの国でどのような活動を行っているのかがここに来れば分かる、というのはグローバルに事業を展開されている企業だと、日本と海外で展開している商品が全く違ったりしていて、グループでもよく分からないなんてこともあり、インナー向けとしても非常に大きな意味を持つものと思います。
Moving You(ヤマハ発動機株式会社)
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「感動創造企業」を表現するコンテンツとして作られた「Moving you」。以前ニューズ・ツー・ユー主催のセミナー「ネットPR Day 2014」でヤマハ発動機様にご登壇いただいた時にも映像を見た社員の方が感動されていたエピソードをお話いただいたりしましたが、「感動創造企業」の名の通り人の心を動かすような独自の取り組みの紹介は一般のユーザーだけではなく、社員にも響くということですね。1つ1つの映像のクオリティもとても高いものになっています。
その他では、紙の社内報とは分けた形で社員専用サイト「Yamaha Motor Group Net」(企業サイトのフッタ部分にリンクがあります)も外にも公開されていたり、新しい試みを次々とされています。
あとは、HondaTVのように社内の至る所に設置などいかにして見てもらうか、の施策ですね。ここらへんは、面白い取り組みされてるところも色々ありそうですが、もう少し調べてみたいと思います。それではまた!
yonehama

制作秘話をニュースリリースに。書き込みから生まれたプロジェクトをリリースを使って拡散

11 years 7ヶ月 ago
KONICA MINOLTA_01

すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2014年3月の月間ベストリリース賞はコニカミノルタプラネタリウム株式会社様です。

2014年3月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!

コニカミノルタ

News2uリリース 2014年3月の月間ベストリリース賞


コニカミノルタプラネタリウム株式会社 選定理由(審査委員長・神原弥生子のコメント)

2014年3月のベストリリース賞は、コニカミノルタプラネタリウム株式会社様のプラネタリウム制作秘話を紹介したニュースリリースです。

現在、公開中のプラネタリウム作品「星の島で、恋をする」に関するニュースリリースは、2013年11月14日の上映予告のニュースリリースから、楽曲紹介、完成記念ライブ、そして、今回の制作秘話と、これまで4本のニュースリリースが公開されています。

今回のニュースリリースは、2014年3月8日から公開が始まった本作品の制作のきっかけになったのが、コニカミノルタの公式Facebookへの書き込みだった、という制作秘話を紹介する内容で、ニュースリリースそのものが、コンテンツになっています。

さらにYouTubeで公開されている動画もニュースリリース本文中で紹介してあり、上映館情報とあわせて、ニュースリリースの中で読者の知りたい内容をすべて完結することができる構成になっています。

コンテンツの魅力と必要な情報を伝えるために、しっかり構成を考えられたニュースリリースです。

選定のポイント

  • 写真と動画を活用した、ニュースリリースの機能をしっかり活用している
  • 詳細情報が記載されており、ニュースリリースで伝えたいことがわかる
  • ニュースリリースのコンテンツとしての可能性にチャレンジしている
受賞コメントをいただきました!

KONICA MINOLTA
コニカミノルタ株式会社 CSR・広報・ブランド推進部 広報グループ 課長代理 北 陽子 様

今回受賞したコニカミノルタプラネタリウムのリリースは、他に担当しているBtoBなど専門性の高い事業分野とは違い、エンターテインメント性が高く非常に楽しんで取り組んでいます。

弊社では、今までリアルな場でも「想いをかなえるプラネタリウム」という個人の想いを叶えるコンテンツとして、プラネタリウムの星空の下で結婚式や成人式を企画しました。今回のプラネタリウム制作秘話では、星の島と呼ばれる八重山諸島で星に関するイベントを担当されている一般の方のFacebook書き込みから制作までを紹介しています。本作品は初回告知からプラネタリウム公開日まで期間があいていたので、情報が忘れられないように、楽曲提供したアーティストや先行試写会イベント、作品のメイキングムービーなど、1つずつ丁寧にニュースリリースに取り上げて伝えました。

またKONICA MINOLTAの公式Facebookページ「想いをカタチにしていくプロジェクト」では、あえて製品情報は出さないことをポリシーとしています。このFacebookページは、私たちが考えていることや想いを伝える場となっていて、動画配信も積極的に行っています。

今回のニュースリリース配信は、Facebookページだけの掲載ではもったいないので、広く一般の方に向けてもリーチ・拡散しよう、という目的で使いました。他にもマスメディアに向けたFAX配信により、直接リーチするのは難しい八重山諸島の地方紙での掲載に繋がりました。

今後はNews2uリリースを使って引き続き、見ただけでリリース内容がすぐに分かる見出しづくりと、写真選びに力を入れていきたいと思います。ありがとうございました。

コニカミノルタ株式会社 CSR・広報・ブランド推進部 広報グループ 課長代理 北 陽子 様

コニカミノルタプラネタリウム株式会社様、ご受賞おめでとうございます。

saico

Google の 新しい広告、エンゲージメント広告とは

11 years 7ヶ月 ago
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エンゲージメント広告ってなに?

Google AdWords から提供されている「エンゲージメント広告」なるものをみなさんご存知でしょうか。実をいうと私もつい最近耳にしたばかりのワードで、ちょっとばかし調べてみました。

公式ヘルプによると、

エンゲージメント広告は、新たなユーザー層にメッセージをアピールして関心を引き付けることができる、高機能なインタラクティブ フォーマットです。料金が発生するのは、ユーザーがブランド メッセージに反応してエンゲージメントが発生した場合のみです。広告に対するエンゲージメントとしては、広告にカーソルを合わせて広告ユニットを展開すること、動画を再生すること、コンテンツをタップすることなどがあります。エンゲージメント広告は、それ自体が大きなキャンバスとなり、動画カルーセルやインタラクティブ ゲーム、カタログなどでブランド メッセージを宣伝できます。

とあるように、バナーをオンマウスしてから2秒間たつと、キャンパス(広告エリア)がびゅーんと広くなって動画や目を引く派手なプロモーション画像などのリッチメディアが表示される広告のことを指します。

いまいちピンとこないという方は、下記動画をご覧いただければなんとなくイメージがつかめるかと思います。

Yahoo! JAPAN トップの右上部分に表示されるランダムバナーにもオンマウスすることでリッチメディアが表示される広告バナーがあります。しかし個人的な体験で、Yahoo のバナーをうっかりマウスオーバーした瞬間に意図せず広告が展開され、ストレスを感じてしまうことが多々ありました。

その点 Google AdWords のエンゲージメント広告は、オンマウスしてから2秒経過しないと展開されないため快適なブラウジングに影響を与えません。後述のサンプルページで試して頂くとわかりますが、2秒の制限は思いのほか長いので誤って表示されてしまう事故はほぼないといっていいでしょう。

ユーザーに少しのストレスも与えず、かつリッチメディアによってワクワクさせる情報を与えてくれるのがこの広告の最も素晴らしいところだと感じます!

「エンゲージメント」の意味

そもそも「エンゲージメント」という言葉はマーケティングの世界においては、「企業(ブランド)と消費者との親密さ」を意味する言葉です。(すみません、英語苦手なのでつっこまないであげてください・・・)

企業と消費者との関係を強化するための広告、もっと言えば、ブランドに興味を持ったユーザーをより確実に共感させることを目的とした広告というところでしょうか。そのためにこのサービスで利用料が発生するのは下記の場合です。

料金が発生するのは、ユーザーがブランド メッセージに反応してエンゲージメントが発生した場合のみです。広告に対するエンゲージメントとしては、広告にカーソルを合わせて広告ユニットを展開すること、動画を再生すること、コンテンツをタップすることなどがあります。

つまり、ユーザーがその広告に関心ができて評価された(エンゲージメントが発生した)場合に料金が発生する成果報酬型をとっています。とても合理的ですね!

エンゲージメント広告の種類

一言でエンゲージメント広告といってもいくつかの種類があります。ここでは公式が提供しているサンプルとして公開しているものをご紹介いたします。

1.標準のエキスパンド ユニット

“Multi-directional expandable format”とあるので、全方向のうち任意の方向にキャンパスを拡張できる最も標準的なエンゲージメント広告になります。

展開前

展開前


展開後

展開後

2.ライトボックス ユニット

これらは一般的に知られているライトボックスの動きと同じ要領で展開します。演出に関しては標準のものに比べると若干限定的になりますが、視覚的にキャンパスとそれ以外の明暗がはっきりとしているため、とてもわかりやすいです。なのでどんなデザインのサイトでも違和感なく表示させることができるのではないでしょうか。

展開前

展開前


展開後

展開後

以下のサンプルは展開されると画像ギャラリーのカタログが閲覧できます。サンプルページでは高解像度の画像ですがスムーズにページがめくれます。商品サイト向けにぴったりではないでしょうか。

展開前

展開前


展開後

展開後

3.広告ギャラリー ユニット(Hover-to-Play)

こちらはキャンパスが拡張することなくそのままの状態で動画等が再生されます。

展開前

展開前


展開後

展開後

その他ギャラリー

最後に、実際に作成されたバナー一覧がまとまっていますのでご紹介いたします。これからエンゲージメント広告を作成する方にとって参考になれば幸いです。
※左メニューの項目からさらに絞り込むことができます。

おーみ

「キリ番」のニュースリリースの書き方 ~インパクトある数字をアピール

11 years 7ヶ月 ago
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リリースで発信できる企業のキリ番ネタ

企業が消費者に商品やサービスの提供を続けていく中で、お客様との関わりによって積み重なった数字そのものが、リリースのネタとなります。例えばユーザー数やPV、会員企業数や累計出荷数、またはアミューズメントパークの来場累計数などが挙げられます。さらに、キリのいい数字をネタにしたキャンペーンなど、マーケティング施策としての検討も可能です。『月間PVが○万件』や『利用社○○社』など、会社の実績はニュースリリースで積極的に発信出したい情報の1つです。

話題性のある「キリ番」のニュースリリースとは

タイトルには数字を記載

キリ番となる具体的な数字を入れてインパクトを出します。

リード文で該当のサービスと日付を明記

キリ番の対象となるサービスの紹介と、キリ番を出した日付を書きましょう。

今回出したキリ番の特徴を説明

サービス提供からの期間や開始年月を書くことで、サービスの成長スピードや、長い間支持されているサービスであることが伝えられます。

キャンペーン企画を連動させる

大きな節目となる数字の場合は、サービスや数字にちなんだキャンペーンやプレゼントの企画にすることで話題性も上がります。

専門性の高い用語は解説をつける

一般的でない内容や用語については簡単な解説を付けましょう。自社のWebサイト内にも説明のページがあってもいいでしょう。

お手本にしたい企業のニュースリリース
saico

元喫煙者の声で感情に訴える ~ニューヨーク市の禁煙キャンペーン

11 years 7ヶ月 ago
MarieAd

米ニューヨーク市は2014年3月4日から4月1日まで、ニューヨーク州と協力し、禁煙補助剤のニコチンパッチとニコチン入りガムを無料配布する禁煙キャンペーンを実施した。期間中はWebサイトやFacebookで禁煙に役立つ情報を提供すると同時に、たばことの関係が知られる病気が原因で指や足を失った元喫煙者を起用したテレビコマーシャルを展開。2006年の開始から9回目を迎えたこのキャンペーンは、これまで約30万人を支援してきたという。

禁煙補助剤を無料提供

今回のキャンペーンは、禁煙希望者のうち有資格者に、最大4週間分のニコチンパッチとニコチンガム、またはそのうちいずれかを無料で配布した。禁煙の方法やコツをまとめた小冊子や、ニューヨーク州の禁煙ヘルプラインによる電話サポートも提供。参加申し込みは、ニューヨーク市の非緊急行政サービス用無料電話のダイヤル311と、ニューヨーク州のWebサイト「ニューヨーク州スモーカーズ・クイットライン(New York State Smokers’ Quitline)」で受け付けた。

元喫煙者のマリーさんを起用したキャンペーン広告の一部。切断で短くなった指を見せて、「喫煙が原因で、約20の切断術を受けました」とマリーさん自身が語っている。

元喫煙者のマリーさんを起用したキャンペーン広告の一部。切断で短くなった指を見せて、「喫煙が原因で、約20ヵ所の切断手術を受けました」とマリーさん自身が語っている。

ニューヨーク市保健精神衛生局によると、同市の成人喫煙人口は約100万人。喫煙は予防可能な死亡原因の第一位であり、禁煙によって心疾患やがんなどの疾患を予防できれば、生活の質を向上できるだけでなく、労働生産性の低下を防ぎ、総医療費の削減も可能になる。ニコチン依存症になると、たばこをやめたくてもやめるのが難しくなるが、適切なカウンセリングと禁煙補助剤による治療を続ければ、禁煙成功率は2倍に上昇するという。

健康増進を市政の優先項目に

ニューヨーク市は、マイケル・ブルームバーグ前市長時代に市民の健康増進を市政の焦点の1つに位置づけ、「テイク・ケア・ニューヨーク(Take Care New York)」(「Take Care」は「体に気をつけよう」「お元気で」などという意味)と呼ばれる包括的健康政策を推進した。「運動や健康的食生活の推進」「HIVやそのほかの性感染症の感染拡大防止」を含む10の優先領域のうちの1つが禁煙だ。

ニューヨーク市は喫煙に厳しい都市として知られ、ブルームバーク前市長時代に、ほとんどのオフィスや飲食店、公園、ビーチなどが禁煙になった。2013年10月には、たばこを買える年齢を18歳から21歳に引き上げる条例案が市議会で可決されており、2014年5月の施行が予定されている。

WebサイトやFacebookで情報提供

ニューヨーク市の禁煙キャンペーンの大きな柱は、WebサイトやFacebookを使った禁煙に関する情報や支援の提供だ。

Webサイト「NYCクイッツ!(NYC Quits!)」では、禁煙成功者の体験談をはじめ、禁煙のやり方やコツ、禁煙のための支援を受けられるプログラムやクリニックを紹介している。

喫煙者の禁煙を支援するニューヨーク市のWebサイト「NYCクイッツ!(NYC Quits!)」

喫煙者の禁煙を支援するニューヨーク市のWebサイト「NYCクイッツ!(NYC Quits!)」

禁煙成功者の体験談は、喫煙歴、禁煙を決意した理由、どうやってやめたのか、苦労したこと・難しかったこと、そして禁煙したい人や禁煙に取り組んでいる人へのアドバイスなどを、成功者自身の言葉で顔写真入りで掲載している。自分の健康や家族のため、あるいは節約のためにやめたという人がいれば、そのやり方も、ニコチンパッチやカウンセリングの利用、生活習慣の見直しなど、人によってさまざまだ。

喫煙と禁煙を10年間繰り返していたという女性は、「たばこを買うたびに、たばこ代と同額を瓶に入れてためるようにした。瓶の中のお金が増えるたびに、『たばこを買わなければ、この倍のお金がたまっていたはず』と考えるようになった。禁煙してからも毎週30ドルをためており、いまではそのお金を、たばこ以外のもっと有意義なことに使っている」と、体験談を語っている。

2009年には、ニューヨーク市保健精神衛生局がFacebookページ「NYCクイッツ・スモーキング-私がたばこをやめた理由(NYC Quits Smoking-I Quit Because)」を開設した。このページでは、禁煙のための情報を提供するとともに、禁煙成功者がその体験談を共有し、活発な意見交換が行われている。

キャンペーン期間中は、元喫煙者で同キャンペーンのスポークスパーソンを務めたマリーさんも会話に参加し、コメントの質問や疑問に答えた。また、「ニコチンパッチは役に立たない」「どうしても、やめられない」といった否定的、あるいは消極的なコメントに対しては、ページ運営者がタイムリーに対応し、「なぜ役に立たないと思うのですか?」などと返答し、会話を続ける努力を行った。

ニューヨーク市保健精神衛生局のFacebookページ「NYCクイッツ・スモーキング-私がたばこをやめた理由(NYC Quits Smoking-I Quit Because)」

ニューヨーク市保健精神衛生局のFacebookページ「NYCクイッツ・スモーキング-私がたばこをやめた理由(NYC Quits Smoking-I Quit Because)」

成人の喫煙率が低下

ニューヨーク市はテイク・ケア・ニューヨークの進捗状況を定期的に報告し、優先領域の見直しを行っている。禁煙に関しては、たばこ税の引き上げや喫煙場所の制限、各種キャンペーンなどの結果、成人の喫煙率が2007年の16.9%から2012年には15.5%に低下し、2002年比では28%低下した。

連邦政府の取り組み

米連邦政府は2012年3月、政府が出資する初の全米規模の禁煙キャンペーンを開始した。このキャンペーンを当時から今も率いるのが、2002年から2009年までニューヨーク市保健精神衛生局の責任者を務め、現在は米疾病対策予防センター(CDC)所長のトーマス・フリーデン博士だ。

連邦政府のキャンペーンもニューヨーク市の場合と同様に、長年の喫煙や受動喫煙が原因で心臓や肺などの病気を発症した複数の元喫煙者が、たばこの健康被害を訴える広告を印刷媒体やテレビで行っている。

手術によって指や足を切断したり、大きな障害が残り体の動きや声を失ったりして今も闘病を続ける実在の人物の映像やそのメッセージは、訴える力が大きい一方で衝撃的なものも多い。当初は子供に悪影響を与えるという批判もあったが、CDCはそれに対し、「子供の目に触れないように、できるだけの配慮をしている。子供向け番組中には広告を流さない」と回答。喫煙以外の原因で同じような病気や障害と闘う人にとって好ましくないという指摘に対しては、「この広告は、喫煙によって起こり得る病気や障害を示すことで、喫煙に起因するダメージについて正確な情報を提供することが狙い。広告に登場する元喫煙者は、自分の経験が他人に役立つことを願って個人的な経験を語っている」と反論。「最も効果的な禁煙広告は、長期的な喫煙による健康リスクと感情面の影響を表現し、喫煙を促し、喫煙方法について情報を提供するものだ」と述べ、その効果を強調している。

CDCによると、2012年のキャンペーンの結果、160万人以上のアメリカ人が禁煙に挑戦し、そのうち10万人以上が二度と喫煙しないと見積もられている。また、推定600万人の非喫煙者が、喫煙の危険について友人や家族と話し合ったという。

CDCは2013年、3月4日から6月23日までの16週間に渡り同様のキャンペーンを実施した。期間中、禁煙希望者による電話の問い合わせ件数は75%増加し、Webサイトのユニーク訪問者数は38倍に増加したという。2013年度はキャンペーンに4800万ドルを投資したが、その費用対効果は高いとCDCは評価している。

寄稿者紹介

鶏内 智子(かいち ともこ)
フリーランスライター。ニューヨークを拠点に、ハイテク、メディア、ヘルスケア業界を中心に取材と記事執筆活動を行う。

鶏内智子

外出時だってアクセス解析したい! Android版 Google Analytics アプリをインストールしてみよう

11 years 7ヶ月 ago
アクセス解析

アクセス解析は突然に……
上司「もしもしー? 俺、俺だけど?」
僕「はい、俺さん。緊急事態ですか?」
上司「いや、そうでもないけど、昨日公開したセミナー告知ページのアクセスとかコンバージョンとかどうなってる?」
僕「いやいやいや、僕、今日は有給でぶらり温泉ひとり旅なんですけど?」
上司「いいから調べれ」
僕「はい」
※ここで登場する上司は架空の上司です。弊社にこのような無茶ぶり系上司はいません。ホントですよ?

有給をとった時に会社からかかってくる電話は、だいたい自分のポカです。むらかみです。

みなさんは外出先から Google Analytics を確認したいとき、ありませんか?
自社サイト自社ブログなどのオウンドメディアを運営している担当者さんですと、ふとした拍子に気になる方もいらっしゃるのではないかと思います。

そんな方にオススメなのが、Google純正の Android版 Google Analytics アプリ
このアプリがあれば、お手持ちのAndroidスマートフォンやタブレットから Google Analytics のデータを確認できちゃうのです。
今回は、このアプリのインストールから実際にデータを確認するところまで、順を追って説明したいと思います。

※このアプリはAndroid専用です。iPhoneやiPadなどのiOSユーザーの方は、本家アプリがないようですので、いくつか出ているサードパーティ製アプリをご利用ください。(2014年4月10日現在)

インストール

さて、まずはインストールです。お手持ちのAndroid端末から Google Play にあるアプリのページにアクセスします。

対応端末の方は、下記のような画面が表示されますので、「インストール」をタップします。
※非対応機種だった方は、こちらなどの購入をご検討ください。

ga_android_01

その際、このアプリに必要な権限が表示されますので、内容を確認し「同意する」をタップします。

ga_android_02

ダウンロードとインストールが終わると下記のような画面になりますので、「開く」をタップします。

ga_android_03

では使ってみましょう

初回起動時はこのようにGoogleアカウントの選択ダイアログが出ますので、PC版のGoogle Analyticsで利用しているGoogleアカウントを選択し「OK」をタップします。
※この一覧に表示されていない場合は、Googleアカウントの追加を行ってください。
※ここから先、実際のアドレス、設定などの部分にぼかしをかけています。ご了承ください。

ga_android_04

ログインが成功するとアカウントの選択画面になります。いつもPC版で見ているようにアカウントプロパティビューの順に選択していってください。

ga_android_05

PC版と同じくサマリーが表示されましたので、詳しい情報を見るために、左上の三本線をタップしてメニューを出してみましょう。

ga_android_06

見慣れたメニューが出てくるとホッとしますね。

ga_android_07

例えば、行動>すべてのページを選択してみると、こんな感じに見ることができます。コンバージョンなども普通に確認できるので本当に便利です。

ga_android_08

また、今回はスマートフォンのキャプチャを載せておりますが、タブレット型端末にインストールすると下記のような2ペインの見た目になります。もしかしたらこちらのほうがPC版に近いイメージで使えるかもですね。

ga_android_09

さて、これで出先で突然アクセス解析したくなっても我慢することなくジャンジャン解析できますね。

あ、でも、アクセス解析してると解析レポートも書きたくてウズウズムラムラしてくるかも?
そんな方には、こんなアプリや、最近無料になったこんなアプリもありますのでお試しあれ!

それではまた。

むらかみ

デバッガーツールを使ってFacebookのキャッシュをクリアする

11 years 7ヶ月 ago
facebook_debuger

自社サイトやブログの更新をする際、公開してから記事やコンテンツのタイトルが違っていることに気付いて、すぐ直したはいいけれど、Facebookのいいね!ボタンでシェアされる情報が古いままになって直らない、というような経験はないでしょうか。

Facebookは、ページに設定されたOGP(Open Graph Protocol)設定を読み込んでシェア情報を取得していますが、一度情報を取り込んでしまうと、キャッシュという仕組みを使ってその情報を保持し続けてしまいます。
そのため、ページを訂正してもその訂正した情報が伝わらず、いいね!ボタンの内容やタイムラインに流れる情報は間違ったまま、といった事態が起きかねません。

また、修正だけでなく例えば、ページに画像を後から追加した時なども、すでにページがFacebookにキャッシュされていると、せっかく画像を登録したのにシェア用のサムネイル画像を生成してくれない、といった事も起きてしまいます。

そのような時にとても便利なのが、Facebookが提供しているfacebook デバッガーと呼ばれる機能です。

facebook_debuger

本来はページに登録されているOGP設定が正しく記述されているかを調べるためのツールなのですが、この機能を使うと、Facebookに取り込まれたキャッシュの情報もクリアしてくれるため、ページ情報の更新にも利用できるのです。
使い方も、上記ページのフォームへ更新したいページのURLを入力して、デバッグボタンを押すだけですのでとても簡単です。

ただし開発者向けのページのため、通常のFacebookページ内からはリンクがなく、ヘルプなどをたどっていってもたどりつくのが難しいかと思います。
Facebook デバッガーのページURLをブックマークしておくなどしておくと、便利かもしれません。

Web制作者や技術者であればだいたい知っているこのFacebookの機能ですが、自らもサイトの更新などに携わることの多い広報・マーケティング担当者の方には、もしかすると意外と知られていないのかも、と思い今回の記事を書いてみました。
お役に立ちましたら幸いです。

ながの

フラットデザインの思考と概念は未だ顕在

11 years 8ヶ月 ago
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こんにちは。ディレクターの竹本です。

私はWebデザインの先端を語る際、未だ「フラットデザイン」を上げることがあります。これを見た方の中には「古くない?」と言われる方もいらっしゃるかと思います(実際言われることがあります)。フラットデザインはWindows8のスタートページで大きく話題になり、 その後もiOS7やWebサイトのUIデザインに取り入れられ瞬く間に普及して行きました。

今回はそのデザインの素晴らしさとはなんだったのか、そして未だ顕在であると私が思う理由は何か、を書いていきたいと思います。

フラットデザインとは何か。

「フラットデザインとは」とWebで検索すると、

単色・ベタ塗りでメリハリのある色使い、単純で直線的・幾何学的な図形を配置したもの

というような説明が一般的のようです。この説明の通りフラットデザインはユーザーの視覚に対して単純な形状、単純な色彩で直感的にそれぞれの違いを認識させることができ、また当時のUIデザインのビジュアルの中では非常に新しく感じられてとてもインパクトのあるものでした。

ですがこの説明の内容だと、あくまで見た目だけの話しと捉えられて、フラットデザインの持つ、すぐれた概念や機能を見落とされて認識されがちなように思います。

評価する対象物が「デザイン」である以上、「見た目」の評価以外に、 機能性、実現性、経済性、市場動向など、多角的視点から総合的に評価する必要があります。

時代背景と問題、フラットデザインによる「答え」

フラットデザイン以前は、多様化するインターネット環境からスマートフォン、タブレット、ゲーム機、スマートTV、、、などデバイスの種類が急増しました。各ユーザーの環境に対して最適な形で情報を提供する為、多くのコスト、時間、労力を用いて、複数のWebサイトを作らなければならず、レスポンシブなデザインの制作が必要な状況でした。特にスマートフォン、タブレット市場では各社高解像度モニター競争が始まっており、解像度の高いモニターに対する対応が、Webデザインを創るもの、提供するものにとって大きな課題となりました。

しかしフラットデザインはシンプルで直線的なレイアウトであるがゆえに、既存の技術で様々な環境で最適に表示させることができ、それぞれの環境で各コンポーネントを共有しやすく、複雑になりがちなマルチデバイス対応の設計も比較的容易にできるという特性を持っています。この特性により、それまでのリッチデザインと呼ばれるような、複雑なレイアウトを有するデザインと比べると計画や設計に掛かる労力を大きく軽減できる為、経済性も高く、上記のような様々な点でとても高いパフォーマンスを実現していると言えます。

ここで少しまとめると、フラットデザインは以下のような思考の中で、生み出されたデザイン概念であると考えられます。

  • 実現性

シンプルで直線的なレイアウト、単色や控えめのグラデーション、シャドウなど、既存の技術(CSSやHTML)で出来る限り可能なビジュアル表現を考え、また直線的な形状の組み合わせを基本としたことでレスポンシブな設計を比較的容易に実現する。

  • 機能性

CSS3、HTML5など、端末側の描画機能での表現を主に用いることで、高解像度の環境においても、ぼやける、荒れるような劣化を防ぎながらユーザーの環境に最適な表現、見せ方ができる。実現性で上げたような制約を設けながらもスマートフォンやタブレットでの「タップ」とPCのクリック、というアクションに対して操作しやすく、直感的に認識させるといった機能のビジュアルを表現している。

  • 経済性

実現性で上げたそれまで労力の掛かっていた問題をデザインの課題として持ち、解決することで、コストを大きく軽減する。デザインレギュレーションが決まるとビジュアルへの落とし込みやその後の更新性もシンプルになりやすい。

  • 市場動向への対応

端末の種類、ディスプレイの解像度、サイズなどインターネット閲覧環境の多様化の流れを理解し上記に上げたような問題解決を実現している。

 

フラットデザインが解決した問題は今も変わらず存在している

多種多様なマルチデバイス対応の問題は、今現在も顕在的に存在しています。 かつてのApple社のRetineディスプレイを皮切りに、現在もスマートフォン、タブレットのディスプレイ市場は高解像度化の競争の渦中にあります。iPhone6のリーク情報には「ウルトラRetinaディスプレイ」とかいう、すごそうなディスプレイの噂が、Samsung Electronicsは2015年には4K(2160*3840)を実装する、という話しも出てきており、ディスプレイのサイズそのものもまだまだ多様化しています。

中でもその機種ごとの多様化が激しい、スマートフォン、タブレットによるインターネット閲覧は、総務省の情報通信白書の平成24年末のデータによれば、インターネット閲覧ユーザーの約39.3%となっており、全体の半数に迫る勢いです。

決して見た目をベタ塗りのアイコンを並べたものにする、というビジュアル面の話しだけではなく、あらゆる閲覧環境が今後も生まれる可能性があります。それらを解決するプロセスとして、フラットデザインが辿る思考や概念、その機能性は未だ顕在であり、Webデザインを創るもの、またそれを評価し提供するもの、双方のデザインクリエイティブに活かされるべきであると思います。

フラットデザイン事例

今回できるだけ視覚的なイメージよりも思考や概念を中心にお伝えした結果、敢えてイメージ画像を使わずに説明しました。それでもイメージがなかなか掴めないという方のために、フラットデザインの代表例といわれるサイトを挙げてみました。PCとスマートフォン、タブレットなどでその差異を実感いただければと思います。(※注意:閲覧いただくタイミングによりデザインが変更されている可能性があります。)

竹本

ターゲットに「見つけてもらう」サイト運営〜日興アセットマネジメントのオウンドメディア活用インタビュー

11 years 8ヶ月 ago
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投資信託の運用会社として、投信のメーカーを自負する日興アセットマネジメント株式会社(以下日興アセットマネジメント)では、銀行や証券会社での「NISA(少額投資非課税制度)」口座開設の申し込みが開始される2013年10月に併せて、BtoC向けサイト「投資信託のメーカーで学ぶNISA」を2013年9月27日に開設。

「メーカー」である運用会社が作る商品を、銀行や証券会社が販売するという構造の特性から、運用会社が個人投資家と直接コミュニケーションをとる機会が少ないなか、なぜ今回、こうしたサイトを構築したのか、web担当者として、サイト立ち上げを実施したリテール・マーケティング部web開発グループの平山かなえ様にお話を伺った。

投資信託のメーカーで学ぶNISA(ニーサ)| 日興アセットマネジメント

責任ある情報提供はブランディングになる

−−どのような背景でこのサイトを立ち上げたのでしょうか?

「日興アセットマネジメントは投資信託の『メーカー』ですが、主なコミュニケーションの対象は、銀行、証券会社などの私たちの商品を販売してくださる販売会社です。ですが私たちの商品を最終的に手に取るのは一般の消費者のみなさまです。本サイトは『メーカー』として最終消費者である投資家に対する責任とは?と考えた時に、『NISA』についても『メーカー』として責任ある情報提供をすることが大切なのではないかという思いの元で企画されました。

2013年、金融業界では『NISA』口座獲得に向けて、関連するサイトが乱立し、キーワード『NISA』はバズワード化していました。

そんな中で、当社は『NISA』のターゲットとされる層には認知が低く、証券会社と誤認されることも多かったのです。」

−−そこで、この「NISA」をきっかけにブランディングサイトを開設しようと考えたのですね。

「『NISA』をきっかけにこういったサイトを立ち上げたのは、投資に興味をもった人に日興アセットマネジメントを知ってもらい、私たちの考え方を知っていただく良い機会だという考えに基づいています。

今までもWebを使った情報発信は『世界の投信王』という投資の体感ゲームや資産運用の基本をまとめた『お金のトリセツ』などいくつか行っていますが、どちらかというと啓蒙サイトの一環としてやってきている側面が大きいものです。今回の『NISA』サイトはブランディング色が強く、そういう意味では今までとは少し違う切り口でスタートした企画でした。」

メーカーとしての役割を果たすコンテンツ

−−ブランディングサイトとしてコンテンツはどのように設計されたのですか?

「2013年の6月から約3ヶ月のプロジェクトだったのですが、プロジェクトリーダーである上司の指導のもと、まず投信メーカーとしての役割を果たすコンテンツと、日興アセットの考え方を知っていただくためのコンテンツの二本柱で設計しました。他社の『NISA』サイトはどちらかというと商品やその仕組みの説明が多いのですが、それと同じでは意味がありません。当社のサイトは、『メーカーとしての役割を果たすコンテンツ』ってなんだろう?を突き詰め、それは時間をかけてお金を育てていくという『投資の本質』についてお話しすることではないか、という考えに基づいて作られています。

ただ、あまりメーカーの立場を強調しすぎると、言い方によっては誤解を生んでしまうような部分もあるので、そこは慎重に作っています。過激なタイトルも調整して丸くしたり(笑)。

こういったコンテンツはすべて社内で書いています。投資信託の運用会社として、当社は他社に比べても格段にこの点に注力しているのですが、目論見書や日々動くマーケット情報など、『書く』スキルを持つ人材が多くそろっています。そのためコンテンツはすべて内製で作ることが可能なのです。」

ユーザーの声を受け止めるのはユーザーの声

−−ターゲットに「見つけてもらう」ためにどのような施策を行っていますか?

「自然検索でのSEOには力を入れています。いわゆるH1タグなどの基本的なSEO対策は地道に且つしっかりと抑えることを徹底しています。その上で、数としては決して多くないデータを毎月見ながら、『ここにリンクを貼ると回遊性が高くなるから修正しよう』とか、『サイトのつくり上、この単語はGoogleのクローラが拾っていない可能性があるから、この単語をもう少し拾えるような場所に移しましょう』といった微調整をはじめ、ページタイトルやディスクリプションをしっかり作るということをしています。

また、実際に運用してみてわかったことなのですが、流入している検索ワードを見ると、このサイトが非常にニッチな話し言葉での検索の受け皿になっていることがわかりました。『やっぱり投資ってやった方がいいの?』のような普通の話し言葉や頭に浮かんだ言葉をそのまま検索窓に入れる人がいます。そういったユーザーが検索した話し言葉そのものの受け皿になっているコンテンツが、ユーザーにインタビューした声を掲載している『みんなの声』というコンテンツだとサイトを公開してから気づきました。サイト公開前まではこのコンテンツがランディングページとして機能すると思っていなかったんですね。

『NISA』も始まりましたので、今後はさらにユーザーの言葉に応えられるよう、『NISA』を使い始めた人たちの声をコンテンツとして追加しようと現在公開準備中です。

それ以外の流入施策としては、リスティング広告や記事広告、オフラインでの流入施策を行っています。

サイト自体はブログのように日々アップデートするサイトではないので、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを使って拡散する、ということはしていません。

オフラインは今まで出稿が多かったマネー誌、業界紙よりも、『NISA』をきっかけに若い層にもアプローチしたく、これまでとは少し違ったメディアを選んで出稿しています。」

>>次ページ「サイト訪問者の気持ちの変化を「コンテンツ理解の深度」と考える

ざわこ

1日でウェブライティングのスキルが身につく「News2u公認!ネットPRライティング講座」2014年5月12日(月)開催

11 years 8ヶ月 ago
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ネットPR事業を展開している株式会社ニューズ・ツー・ユーと、人材派遣/紹介のサポタント株式会社が共同で「News2u公認!ネットPRライティング講座」を開催します。

インターネットやソーシャルメディアの普及で、オンラインでの情報発信に注力する企業が増えてきていますが、自社の情報を知ってもらいたい人に届けるための考え方、ライティングのポイントを整理して学んでいる人材が少ないという課題があります。 そこで、これまでネットPRの啓蒙とネットPR支援サービスを提供してきたニューズ・ツー・ユーと、ECやウェブサイトの構築、オペレーションなどの専門スキルを持った人材を供給してきたサポタントが共同で、ネットPRライティングの専門のカリキュラムを開発し、それを習得できる教育プログラムを提供することになりました。

「News2u公認!ネットPRライティング講座」の特長
  • ネットPRの概要を理解できる
  • 実際のライティングポイントが身につく
  • 修了者には、News2u公認ネットPRライターとして認定証を発行
こんな方におすすめ
  • ネットPRに興味はあるけど、未経験だから自身がない
  • セミナー受講でネットPRライティングの基礎を学んでみたい
  • 広報部でネットPRを担当しているが独学のため知識やスキルズレベルに自信がない
概要

1日でネットPRライティングの基本をマスターする!〜ブログFacebook、Twitterからニュースリリースまで。 ネットPRの視点でウェブのライティングのスキルが身に付きます。

日時 2014年5月12日(月)10:00-17:30
場所 サポタント東京本社(東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル 東館19F)
講師 ニューズ・ツー・ユー 代表取締役 神原 弥生子
定員 30名
料金 一般25,000円(税別)、特別会員(News2u会員様、サポタント派遣先企業様、派遣社員、本登録スタッフ)15,000円(税別)

「News2u公認!ネットPRライティング講座」ぜひお申し込みください!

ざわこ

「ランキング」のニュースリリースの書き方 ~自社データを利用して露出を増やす。

11 years 8ヶ月 ago
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情報発信頻度を上げられる「ランキング」のリリース

ECサイトやポータルサイトへ訪問するユーザーは、サイト内で回遊・検索・購入などのアクションをとります。これらのアクション集計データは、ユーザーのニーズが集約されているだけでなく、サイトを知らない潜在的なユーザーにとっても関心があり、Webサイトの存在を喚起するニュース性の高い情報です。
ランキングデータをニュースリリースとして利用すると、「情報発信力」と「外部リンク」の強化に繋がります。ランキングを週間・月間・年間と期間を区切るなど、定期的に発信できるネタなため、コンテンツとして発信頻度も上がりますし、「アクセスランキングで上位10位のサイトを公開する」という見せ方の場合、10個のサイトURLが露出され、外部リンクが増加に繋がります。

読み手が気になる「ランキング」のニュースリリースとは

1:タイトルに参照データの時期や期間を明記

定期的に配信する内容のリリースの場合、他リリースとの混乱を避けるためにタイトルに時期や期間を記載。

2:リードでリリース概要を紹介

リード部分にリリース内容の紹介と、詳細説明のある該当サイトへリンクを入れる。

3:冒頭でランキング内容の総括について説明を入れる

唐突にランキング結果を伝えるのではなく、継続的なランキングデータの場合は、前後の情報についても触れておきましょう。また季節やイベントにより順位の変動がある場合は、詳細を追記します。

4:詳細が書かれた誘導先のリンクを忘れずに

ランキングデータとあわせて、その内容について説明します。またニュースリリースを読んで関心を持った人が直接アクセスできるように、詳細が書かれた該当サイトのURLを記載し、誘導しましょう。

5:ランキングデータ元となる該当サイトを紹介

調査している該当サイトを紹介し、公開時期やユーザー数などのデータがあれば併記しましょう。

「お手本にしたい企業のニュースリリース」

■タイトルに使用するランキングデータの時期や期間を入れている

■ランキング内容とランクインした商品のリンク先を本文に明記

■ランキングに関心の持った人に向けた、誘導先のリンクを追記

saico

ページ全体のスクリーンショットが撮れるオンラインツール、プラグイン、フリーソフト

11 years 8ヶ月 ago
アイキャッチ

こんにちは。デザイナーのやまざきです。

マニュアルやプレゼン資料などに、Webサイトのヘッダーからフッターまですべて表示されたスクリーンショットが必要なことってありますよね。
Windowsの[Print Screen] キーや、Macの標準機能では「いま見えている範囲」か「任意で指定した範囲のみ」しか撮れません。1スクロールずつスクリーンショットを撮ってつなぎあわせるのは手間がかかる……。

そこで今回は、スクロールしなければ表示されない部分も含めたWebページ全体のスクリーンショット(スクロールキャプチャー)を撮ることができるオンラインツール、プラグイン、フリーソフトをご紹介いたします。
※使い方の詳細は各Webサイトをご確認ください。

インストール不要。URLを入力するだけの「Capture Full Page」

capturefullpage

ブラウザでURLを入力するだけでスクリーンショットが撮れるオンラインツールです。英語のWebサイトですが日本語も概ね問題なく表示できます。使い方はかんたん!URLを入力し「Take Screenshot」ボタンをクリックすると読み込みが始まります。読み込みが完了するとサイズの選択ができますのでリサイズの手間も省けます。
情報量が多いなど、Webサイトによっては読み込みに時間がかかることがありますのでご留意くださいませ。

文字入力や切り抜き、さまざまな編集機能がついたプラグイン

下記にご紹介する「qSnap」と「Awesome Screenshot」はページ全体のスクリーンショットを撮るだけでなく、ブラウザ上での切り抜きやテキスト入力、ぼかしや矢印を入れるなどの編集機能がついたプラグイン(アドオン)になります。クリエイティブソフトやOfficeソフトを立ち上げなくてもささっと作業できるので時間がない時にも便利。もちろんSNSと連携してシェアもできます。

■Chrome、Firefox、Safari、IEに対応「qSnap」

qsnap

  • qSnap ※リンク先は英語になります。

■Chrome、Firefox、Safariに対応「Awesome Screenshot」

Awesome Screenshot

試しに…

「qSnap」の編集画面のスクリーンショットを「Awesome Screenshot」で撮って赤字入れをしてみました。

「qSnap」の編集画面のスクリーンショットを「Awesome Screenshot」で撮って赤字入れをしてみました。

大量のスクリーンショットにおすすめ「Paparazzi!」

Paparazzi!

  • Paparazzi! ※リンク先は英語になります。

Macにのみ対応したフリーソフトです。サイズ変更やシェアはもちろん、左下の「手」アイコンをクリックすると、対象のWebサイトがポップアップ表示され「Paparazzi!」上でページ遷移できるようになるのでページ毎のURLを入力しなくても直感的に次のページのスクリーンショットを撮ることができます。保存形式もJPEG、PNG、TIFF、PDFと豊富で、画質の選択もできます。機能自体はシンプルながら個人的に重宝しております。

今回は個人的に使い勝手のよかった4つを紹介しましたが、他にも様々な機能を備えたフリーソフトやプラグインがたくさんありますので、操作性やお使いのブラウザに合わせて色々試してみてください。

やまざき

説明を最小限に。広告賞受賞のCM動画にフィーチャーしたリリース

11 years 8ヶ月 ago
kakehashi sky solutions

すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2014年2月の月間ベストリリース賞は株式会社カケハシ スカイソリューションズ様です。

2014年2月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!
株式会社カケハシ スカイソリューションズ様_2014年2月ベストリリース賞

News2uリリース 2014年2月の月間ベストリリース賞

株式会社カケハシ スカイソリューションズ様

選定理由(審査委員長・神原弥生子のコメント)

2014年2月のベストリリース賞は、株式会社カケハシ スカイソリューションズ様のニュースリリースです。

本リリースは、自社が制作したテレビCMが広告賞を受賞した受賞報告のリリースになります。

さまざまなタイプの受賞報告のニュースリリースがありますが、本リリースで紹介されている広告賞は、島根広告協会が開催した島根広告賞で、地方の広告賞になります。その情報を、ニュースリリースで発信することで、地域を越えて、より多くの方に受賞の事実を知ってもらえます。

また、このニュースリリースでは、本文に該当CMの動画を埋め込んであり、受賞したCMをニュースリリースの中で閲覧できるようにしてあります。同時に、本CMに関連した動画や自社の提供しているサービスについてもリンクを用意し、事業をしっかりアピールできています。

授賞式の写真、賞状などの画像も公開されて、閲覧者の興味関心を引きつける、魅力あるニュースリリースです。

選定のポイント

  • 内容が理解できる、わかりやすいタイトルになっている
  • 写真や動画を活用し、ニュースリリースの特性を理解した構成になっている
  • 関連情報へのリンクも用意して、販促的な視点もある
受賞コメントをいただきました!

kakehashi sky solutions
株式会社カケハシ スカイソリューションズ  池田 園子 様

嬉しかったのですが、正直驚きました!実は今回のリリースは、弊社が企画制作したCMの広告賞受賞だったので、その動画を見ていただければ良いと思って「敢えて説明をしない」事実だけを書いたリリースでした。(審査委員長のニューズ・ツー・ユー)神原さんには、そういった意図も汲み取っていただけたのかな?と感じております。

受賞CMの広告主様は、島根県内や出雲市内では地元の名士のような存在で、地元の人たちに何かしらのイメージを持ってもらいたいという想いから、3年前よりローカルに限定したCMを始められました。
ローカルな広告賞を頂いたのが昨年と合わせて2回目で、今回はその最新作が受賞となりました。「がんばれ、島根をでていく18歳。」というCMで始まり、「島根に帰ってくる22歳へ。」というシリーズで展開する、地元の企業や大人たちの島根への強い想いがCMになっています。

日頃弊社が出しているリリース内容のほとんどが、自社の人材採用のサービスや企業様にお越しいただくセミナーなど「お知らせ」がメインで、今回のような「制作実績」や「事例」などお客様の社名を出すものはニュースリリースとして出す機会が少ないです。今後、お客様の許可が出れば自社の作品として見てもらうだけでなく、露出する機会をリリースを通して増やしていきたいなと思います。

株式会社カケハシ スカイソリューションズ ソリューション部 広告担当 執行役員 池田 園子 様

株式会社カケハシ スカイソリューションズ様、ご受賞おめでとうございます。

saico

エンゲージメント向上とデータ活用~小さく始めて改善を

11 years 8ヶ月 ago
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デジタル・マーケティング向けソフトウェアと技術提供のシルバーポップは2月27日、「エンゲージメント向上のためのデータ利用と自動化のヒント」と題したセミナーを行った。

講演したマーケティング・オペレーション担当ディレクターのタリバ・エムボニシ氏は、「既存顧客や潜在顧客に対し、適切なメッセージを適切なタイミングで、適切なチャンネルを通じて届けることで、企業やブランドに対するロイヤルティーや信頼度を高め、最終的に売り上げにつなげることができる」「そのためには顧客データの収集と解析、解析から得られる洞察に基づく行動といったステップが必要だが、それができていない企業は多い」「一連の処理をソフトウェアによって自動化することも可能だが、まずは(社内の既存技術を使って)できるところから小さく始め、結果を精査して、次につなげることが大事」などと語った。

顧客体験を変える

エムボニシ氏は、企業やブランドの顧客や潜在顧客はいまや、従来のように不特定多数にあてたメッセージではなく、「自分だけにカスタム化されたメッセージやコンテンツ」を受け取ることを、最初から期待していると現状を分析。顧客が企業やブランドと接触するチャンネルも、電子メール、Webサイト、ソーシャルメディア、モバイル端末、コールセンター、そして店舗などと多様化が進んでいることを踏まえ、企業やブランドは顧客の嗜好や行動を理解し、それに基づきメッセージやコンテンツを顧客ごとにカスタム化すること、そして、それらを複数チャンネルで一貫性を持たせて配信することが重要と強調した。

シルバーポップのマーケティング・オペレーション担当ディレクター、タリバ・エムボニシ氏

シルバーポップのマーケティング・オペレーション担当ディレクター、タリバ・エムボニシ氏

さらにエムボニシ氏は、多くの企業にとって、顧客体験を根本から変える努力が必要と指摘。その努力が結果的に事業の拡大や売上げ増につながるが、まずは「顧客との魅力的なインタラクション(やり取り)」を増やすことに注力するべきと語った。

そして、そのためには「既存顧客や潜在顧客の声を聞くこと」が第一ステップと説明。「マーケティング担当者は、企業やブランドの声を、消費者にいかに効果的に伝えるかということに注力する傾向がある。しかしこれからは、消費者の声を、もっとうまく聞くことに力を入れる必要がある」。具体的には、顧客が企業やブランドに対して発信する直接的な声だけでなく、顧客の購買パターンや、ソーシャルメディアあるいはWebサイトでの顧客の行動に隠された、間接的な声を吸い上げることが必要不可欠という。

顧客ニーズに注目、視点を転換

エムボニシ氏によると、顧客の声を聞くことは「(効果的マーケティングのための)方程式の半分」に過ぎず、残り半分は、その声を実際のマーケティングに生かすことだ。同氏は、顧客データの中から、企業が決めた特定の条件に合うグループを抽出し、特定のメッセージを配信するといったことは、いまも行われていると前置きしたうえで、今後はさらに踏み込んで、顧客ニーズを理解した上で、適切なメッセージやコンテンツ、あるいは特典情報を、適切なタイミングで送ることが大事と指摘する。つまり、企業やブランドの視点ではなく、顧客ニーズの視点からのアプローチが望まれるという。

エムボニシ氏はその例として、本屋でクレジットカードで支払いを済ませた直後に、その本屋の向かいにある店舗の、以前から興味があった製品の割引情報がスマートフォンに送られてきたという自身の体験を紹介。エムボニシ氏は、歩いて数分の店舗にすぐに出向いたという。「自宅で割引情報を受け取っていたら、わざわざ店舗まで出かけたりはしなかった。すぐ近くにいたからこそ立ち寄って、つい衝動買いをしてしまった」と振り返った。

顧客データベースを構築

顧客ニーズに基づくカスタム化されたメッセージやコンテンツ配信のためには、顧客データがあることが前提となる。そのためには、社内の複数部署がそれぞれ所有する顧客データを統合し、全社で共有可能な顧客データベースを構築することが理想という。

第3者が販売するデータも、必要に応じて顧客データベースに追加する。例えば眼鏡メーカーの場合、天気予報データを外部から購入し、サングラスに興味を示した潜在顧客に晴天の日を選んで割引クーポンを配信すれば、曇りの日に送るよりも高い効果を期待できる。

いったんデータベースを構築したら、次は顧客の行動データを追加する。電子メール・マーケティングを行っている企業であれば、顧客がメールを開封したかどうかや、メールに記載されたURLをクリックしたかどうかなどが、それに該当する。ほかにも、企業Webサイトの閲覧頻度や資料ダウンロードの有無、オフラインのイベント参加率、ソーシャルメディアでの行動、位置情報、モバイル・アプリケーションを使った活動なども、顧客の重要な行動データという。

ただし、「データの量を増やすことが目的ではない。集めようとしているデータが(企業活動や顧客との関係構築のために)本当に必要かどうかや費用対効果を考えたうえで、どのデータを集めるかを判断してほしい。データを定期的にアップデートできるか、そして、そのデータを効果的に生かせるかどうかも重要な判断材料。鮮度の落ちたデータは役に立たないし、活用できないデータはいくらあっても意味がない」と注意を促した。

既存技術を活用

エムボニシ氏は、顧客データに基づくメッセージやコンテンツのカスタム化の例として、電子メール・マーケティングの場合、顧客が関心を持つような件名をつける、顧客が興味を持つようなコンテンツを用意し、そのURLを記載する、過去の購入履歴を記載する、顧客がメールをチェックする時間を狙って配信する、などを挙げた。特に不動産関係など、業種によっては、担当者の顔写真を入れるとメールの応答率が高くなる傾向もあるという。

同様にWebサイトでは、顧客のプロファイルや興味の対象などに応じて、顧客が最初に訪れるページのコンテンツや、訴求する企業イメージを変えるといったアプローチが効果的という。

「顧客データの収集、特に行動データの収集や、データの解析、解析結果に基づくメッセージやコンテンツのカスタム化を自動化するツールは、すでにいろいろ提供されている。しかし、それらを使わなくても、表計算ソフトウェアなど、既存の技術でできることは多い。大切なことは、小さく始めて、確実にその結果を分析すること。少しずつできることから改善し、顧客にとって価値のあるメッセージやコンテンツを、適切な文脈で届けることを心掛けて欲しい」

寄稿者紹介

鶏内 智子(かいち ともこ)
フリーランスライター。ニューヨークを拠点に、ハイテク、メディア、ヘルスケア業界を中心に取材と記事執筆活動を行う。

鶏内智子

数字を使えば仕事が変わる – 書評 – 数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。

11 years 8ヶ月 ago
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こんにちは。ディレクターのいがらしです。

さて、広報、マーケティング担当の方なら普段から数字を使っていますよね?
数字をうまく活用できていますか?勘や経験といった感覚に頼っていたりしていませんか?

数字を効果的に使うことで、企画が通りやすくなったり、次の販売戦略を立てやすくなったりしたら嬉しいですよね?

今回は、そんな広報、マーケティング担当の方に是非読んでいただきたい著書数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。をご紹介します。

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広報、マーケティング担当の方に役立つポイント2つ

本書のポイントを自分なりにまとめると以下の2つになります。

  1. 業務でのあるあるネタから数字の重要性が分かる
  2. 相関係数の活用で売上を上げる

1.業務でのあるあるネタから数字の重要性が分かる

本書は物語形式になっており、メインの登場人物である営業部の文系男子とコンサルタント数学女子とのやりとりが中心となっています。

登場人物の文系男子は、営業部といっても、企画、販売戦略、PRや店舗スタッフの指導なども行っている設定のため、広報、マーケティング担当の方と業務内容が近く、自身の業務と重ね合わせて読み進めることができると思います
例えば、店舗間での売上比較、次シーズンの販売戦略、売上が伸び悩んでいる商品サービスへのテコ入れ等の場面で、数字をどう使うか、どう見せるかを分かりやすく解説してくれます。

2.相関係数の活用で売上を上げる

もう1つは業務で役立つ数字の活用方法をご紹介します。

相関係数と聞いて何か思い浮かびますか?
本書では以下のように説明されています。

一方の変化とあるもう一方の変化に何かしら関連が認められる場合、相関関係があるという表現をします。

あるパン屋を例に挙げると、この店の売れ筋商品であるカレーパンと一緒に購入される他商品との相関関係を数値化します。

  • 食パン:-0.28
  • アンパン:0.47
  • サンドウィッチ:-0.36
  • クリームパン:0.81

数値が1もしくは-1に近付くほど強い相関関係があると言え、0に近付くほど弱い相関関係だと言えます。
この例ですと、カレーパンの販売数とクリームパンの販売数につよい相関関係があると言え、クリームパンの販売にも力を入れた方が売上が上がるという分析が出来ます。

最後に

他にもプレゼンテーション資料での数字やグラフのうまい見せ方についてもレクチャーしており、この辺りも広報、マーケティング担当の方ならすぐ活用できそうです。

根拠ある数字を全て細かく見せたくなってしまいがちですが、必要な数字のみ分かりやすくシンプルにまとめることでプレゼン相手にも伝わりやすくなることが分かりました。

 

最後に、本書の中で印象に残った言葉を記します。

「最後に仕事を実際に進めるのは生身の人間です。だからこそ、まずは生身の人間が優れた統計ツールが教えてくれる数字を正しく読み取り、扱い、時には都合のいいように操れるようになっておかなければならないんです」

数字を使うこと自体が重要なのではなく、それをどう活かすかが重要なのですね。

数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。

目次

序章  正反対な2人の出会い
第1章 数字を使って会話できますか?
第2章 ビッグデータ時代に必要な数的感覚を持っていますか?
第3章 意思決定に数字を使う本当の理由を知っていますか?
第4章 「分析とは何か」を誤解していませんか?
第5章 エクセルでつくったグラフをそのまま使っていませんか?
最終章 数字のチカラが仕事を変える

いがらし

「アンケート・調査報告」のニュースリリースの書き方 ~タイトルに調査結果を明記して興味を喚起

11 years 8ヶ月 ago
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「アンケート・調査結果」はメディアやソーシャルでも話題になりやすい

人気のあるニュースリリースの切り口のひとつに「アンケート・調査報告」があります。マーケティングデータやアンケート調査の結果は、メディア関係者にとって記事化を検討する際の重要な一次情報となります。

またマーケターにとっても、社内資料や今後の戦略における参考データとして活用されるほか、ブログやソーシャルメディアで話題になり、拡散しやすく取り上げやすいトピックスの1つです。継続調査の場合、ニュースリリースには、実施回数や前年比、過去の調査結果のリンク先を掲載して、Webサイトへ誘導しましょう。

■読み手の興味を引き寄せる「調査報告」のニュースリリースとは

1:タイトルに調査結果を明記

調査であることや結果を明記し、興味を喚起します。

2:調査概要やWebサイトのリンクなどを記載

実施期間と回答者数に加えて、継続調査の場合は実施回数を明記します。ニュースリリースだけでは調査全体の紹介が難しいため、タイトルとリードで調査に興味を持った人には、そのまま詳細内容が掲載されているWebサイトへ誘導します。

3:コメントを一部紹介

回答者のコメントから、多かった意見や興味を喚起しそうな内容をピックアップして情報を提供します。

4:アンケート利用の際の注意事項を記載

調査内容の利用や掲載に関する条件を明記。このケースでは、情報提供元が明記されれば、自由に使用してもよいことになります。(例:○○調べ、参照元○○、○○より引用)

「お手本にしたい企業のニュースリリース」

タイトルに調査とその結果の数字を明記し、興味関心を喚起したお手本リリース

調査結果の情報がタイトルとリリース本文にしっかりと紹介されている

調査結果・グラフを利用する際の注意事項をリリース内に明記している

saico

話題のユーチューバーを活用した企業のPR事例3選

11 years 9ヶ月 ago
スマートビエラをYouTuberがイジってみた!

YouTube よりニコニコ動画の方が好きなしがです。
突然ですが、ユーチューバーってご存じでしょうか。最近ではテレビでも取り上げられたりしているのでご存じの方も多いかも知れません。

ユーチューバーとは

YouTubeのパートナープログラムに参加して、自ら動画をアップロードして広告収入を得ている人たちをユーチューバーと言っているようです。広義では、パートナープログラムに参加していない人たちも含まれるようで、GoogleではYouTubeクリエイターと呼んでいるようです。投稿した動画が人気になり、今やこの収入で生計を立てている人も出ているほど。
そういう人気のあるユーチューバーを企業がPRに起用する事例もでてきているので、紹介したいと思います。

VIERA/パナソニック

スマートビエラをYouTuberがイジってみた!

人気のユーチューバー30人がそれぞれ動画を作成してます。スポーツや音楽など、得意な分野でVIERAと絡んだ動画が面白いです。
パナソニックではユーチューバー向けの商品説明会を開催して、動画を作ってもらったりする企画も実施されてるようですよ。

YouTuberふわMOVIEコンテスト/ネスレ

ふわラテでふわっと

こちらはキャンペーンに採用した事例。人気ユーチューバー6名によるオリジナル動画をコンテスト形式で公開。優秀作品はテレビCMとしてオンエアされました。動画は合わせておよそ100万回も再生されているようです。同時に「ふわ顔Photoコンテスト」や「ふわくじ」などを実施して、キャンペーンとして上手に展開しているのではないでしょうか。

Leopalace21CH/レオパレス21

レオパレス21ch

こちらはストレートに、ユーチューバーに動画でレポートしてもらってますね。この動画から、自社への広告動画へのアクセスが伸びているそうで、オウンドメディアへのアプローチの一つとして注目です。

既にYouTubeをマーケティングやPRとして活用している企業が増えています。公式チャンネルをもっている企業も多いですね。
また、YouTubeはユーチューバーやYouTubeクリエイターたちに専用のスタジオを用意したりして積極的に支援しています。今後ますます様々なユーチューバーが出てくるかも知れません。
YouTubeを利用したオウンドメディア強化が進むなかで、このような動きにも注目してしていきたいと思います。

しが
確認済み
5 years 4ヶ月 ago
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