ネットPR成功のポイント ~総集編~

今回は2014年を締めくくるにあたり、総集編としてご紹介したいと思います。ネットPR成功のためのヒントとしてご活用くださいませ。
いかがでしたでしょうか?ソーシャルメディアやオウンドメディアにおける情報発信やコンテンツづくりについて、参考になるトピックは見つかりましたでしょうか?
今後、皆さんの情報発信のコンテンツづくりのお役に立てれば幸いです。

今回は2014年を締めくくるにあたり、総集編としてご紹介したいと思います。ネットPR成功のためのヒントとしてご活用くださいませ。
いかがでしたでしょうか?今後、皆さんの情報発信のコンテンツづくりのお役に立てれば幸いです。

こんにちは、ディレクターの「す」です。
Webの担当になってWeb制作の参考になりそうな本をお探しの方、「Webサイト制作向けの本ってとっつきにくい」「実際に制作を進めるのにどうすれば良いかわからない」という場合はございませんか。
以前、Web担当初心者におすすめの本を紹介しましたが、今回は初めて担当になった方に向けた本「ホームページ担当者が最初に覚える基本100+α」を紹介します。
特にインターネットとは関連の少ない業務をされていた方におすすめです。
Chapter 01では「ホームページとは?」といった初歩的なところから始まります。これはこの本全体に言えることですが、初歩からわかる書き方、リアルビジネスを例えた書き方となっているので、おそらくどなたが読んでも理解できる内容になっていると思います。
Webサイトを自社だけではなく外部に依頼する場合にも知っておきたい内容が書かれています。
Chapter 01「作る前に知っておきたいWebのこと」では、現在のWebサイト事情から社内の体制づくり、制作会社に委託するかの判断や相見積のポイントなどわかりやすく解説しています。
体制づくりについては(プロジェクトの規模によりますが)以下のポイントがあげられています。
制作会社との連絡を一本化して意見の食い違いなどのトラブルを避けること、Web担当者個人の意見ではなく会社の総意として進めていきます。
もし制作会社に依頼する際は、Chapter 03「Web制作会社の選び方と上手な付き合い方」を見ると、依頼に適した制作会社の種類や自社で用意しておくもの、制作のポイントなど実際に外部に依頼する際に知っておきたい内容がまとまっています。
例えばアクセス解析では、解析をする理由からGoogle Analyticsの導入や基本機能とチェックするポイントなどがわかりやすく解説しています。
Google Analyticsの導入のセクションでは外部に依頼することを想定して、トラッキングコード取得画面に「この部分を制作会社に送り設置を依頼」とまで書いています。
どこまでも初心者に向けて書かれています。
題名のとおりセクションが100ありますが、1つのセクションが1~3ページで簡潔にまとまっているのでとても読みやすいです。
ある日突然Web担当者になられた方は、おそらく何から覚えれば良いのか悩むことが多いと思います。この本はWebの用語もわかりやすく解説している本ですので、「Webサイト制作向けの本」がとっつきにくい方にはぜひおすすめしたいです。
Chapter 01 作る前に知っておきたいWebのこと
Chapter 02 Webサイトの「目的=ゴール」を明確に!
Chapter 03 Web制作会社の選び方と上手な付き合い方
Chapter 04 作ってからの運用が大切!
Chapter 05 実践で使えるSEO
Chapter 06 アクセス解析を活かしたサイトの改善
Chapter 07 セキュリティと個人情報保護、知っておきたいリスク管理
Chapter 08 知っておきたいサーバーやブラウザなどの技術的な話
Chapter 09 ECサイトのノウハウ
Chapter 10 モバイル対応サイトのノウハウ
Chapter 11 ソーシャルメディアの使い方


※前編コニカミノルタ様の「動画コンテンツ」を活用したブランディング活動については、こちらから!
一貫したブランド戦略を可能にする「CSR・広報・ブランド推進部」の組織体制CSR・広報・ブランド推進部はその名の通り、CSRと広報とブランドが一体となった部署です。もともとは広報・ブランド推進部でしたが、社会的な企業活動もコミュニケーションにおける大事な経営戦略のひとつということで2012年にCSRが加わり、今の組織体制になりました。その中で、私はブランドマネジメントグループに所属しています。
ブランドマネジメントグループは、主にマスメディアを担当するチームとデジタルメディア担当のチームに分かれており、私は、そのデジタルチームの中にあるソーシャルメディア推進ユニットのリーダーと、企業ブランディングWebサイトの担当を兼任しています。
当社の運営するWebサイトは約76ヶ国・15万ページ、ソーシャルメディアはグループ全体で77アカウントになりますが、デジタルチームではこうしたWeb系メディアの管理統括や活用をミッションとしています。

弊社インタビューアー朝火 英樹(左)、コニカミノルタ株式会社 中村 俊之様(右)
はい。Facebookでの動画掲載に関して言うと、以前はYouTubeやWebサイトにリンクしていましたが、今はFacebookに直接動画を埋め込んでそのまま視聴できるようにしています。Facebookの機能がリッチになってきたこともありますが、視聴のために外部サイトへ遷移させるのではなくユーザーが一番見やすい形で見ていただくことを重視しています。
一方で、最近ではFacebookなどのソーシャルメディアで動画を視聴し、興味を持った方々が「もっと詳しい情報が知りたい」と、Webサイトなどのオウンドメディアに来るという流れができつつあります。その流れを意図的に作るかどうかはコンテンツにもよりますが、導線は必ずつなぐようにしていますし、数値をカウントできるようにタグも入れています。
ケースバイケースなので一概に数値では出せませんが、Webサイトのトラフィックなどを見ても、間違いなくモバイルの比率は上がってきています。そのため、現在はレスポンシブな画面デザインなどモバイル対応をグループ全体で進めているところです。PCとモバイルでは利用シーンの違いもありますし、動画など情報量の多いコンテンツはモバイルに不向きな面もある。そこではモバイル用のおもてなしというのが必要になってくると考えています。
「ソーシャルメディアを使うこと」が目的になってはならない事業部門にはそれぞれマーケティング担当者がいるので、展示会やイベントなどの企画は事業部門が担当しています。ですが、ロゴの使用や展示ブースの見せ方といった企業ブランドにかかわる部分はブランドマネジメントグループの領域になります。
さらに我々のグループでは、事業部門に対するコンサルティングも行っています。例えば、ある事業部門で新商品や新サービスのページを立ち上げる際は、ページの作り方やSEO対策、コンバージョンの設定などをアドバイスしています。
また、ソーシャルメディアについても相談をよく受けるので、立ち上げを考える担当者に向けて「スターターキット」というマニュアルを作っています。
「スターターキット」ではソーシャルメディアの使い方というよりも、まずは「本当にソーシャルメディアを選択することが最も効率的なのか」を確認するところから始めています。というのも、これまでに私が受けた相談では既存のWebサイトの工夫や顧客情報の活用方法など、他の手法で対応する方が効果的と思えるケースもあるからです。目的に対してベストな方法を伝えることが我々の役目なので、ソーシャルメディアの立上げを止めた方が良いとアドバイスすることもありますね。
はい。「スターターキット」はソーシャルメディア向けのマニュアルですが、他にもWebサイトやSEO向けのマニュアルがあり、そこでは利用上の規定だけではなく、より効果的な制作・運用方法といった実務的な内容も載せています。
ただし、ソーシャルメディアの場合は新しいメディアであり、活用方法が明確ではない可能性があるので、利用方法の前段階として目的確認やメディアプランニングなどから盛り込んでいます。その点がほかのマニュアルと少し違うところですね。

ソーシャルメディアの担当者として今の業務に携わるようになったのは2011年からです。前任者が担当していた頃は、当時はリスク予防が最大の課題となっていたため、ガイドラインを整備して全社に展開するなど、まずは下地作りに注力していたそうです。その後、私が引き継いでからは公式アカウントの立ち上げやグローバルでのガバナンス構築などを行っています。
そうですね。他社と比べると、ソーシャルメディアを活用し始めたタイミングとしては遅い方だと思います。その分、企業の代表アカウントを立ち上げるまでは半年以上かけて念入りに調査しましたし、失敗例も数多く見てきました。そういう時間軸に始めたこともあり、当社のソーシャルメディアは少し変わっていて「製品情報の発信や製品発表のニュースリリース等は一切行いません」と最初に宣言しています。
理由としては、企業ブランディングにおいてひとつ芯の通った、いわば人格に近いものを作るには、発信するストーリーに一貫性が必要だと考えたからです。想いをカタチにする企業というブランディング活動の目的がある中で、他事業にわたる製品情報などを見境なく発信してしまうと、その人格がぶれてしまう恐れがあります。ただし、「想いをカタチにする」という文脈に沿った製品や技術に関するストーリーは掲載しているので、製品を出すこと自体を否定しているわけではなく、ストライクゾーンを絞ったということですね。
今でも広報チームとの連携はできていますが、さらに今後はオウンドメディアやソーシャルメディア、自社サイトも含めたメディア横断的な活動に取り組んでいきたいと考えています。同じコンテンツをすべてのメディアや施策で使いまわすことが必ずしも正解だとは思っていませんが、我々の目指す目的に対して広報チームや他部署とも協力しながら、一緒にできることを考えていきたいと思っています。
■インタビューを終えて(朝火)
今回、コニカミノルタ様に企業ブランドの情報発信を目的とした動画コンテンツを中心にお話を伺いました。特に「dream printer」や「コニカミノルタマン」の動画コンテンツの企画意図や推進過程、公開後の効果測定、情報発信におけるメディアの組み合わせ方など具体的に多くの話を伺うことができました。またネットPRやソーシャルメディアを組み合わせて、動画コンテンツをどのように広げていくか?など非常に興味深く伺いました。
お話を伺っていて「広報とマーケティング」の両業務の連携がしっかりできている印象を非常に強く感じました。効果的な情報発信をされている企業様に共通して感じるポイントです。「ニュースリリース」「ニュースレター」の役割を分担し、互いのチームが連携しながら効果的に情報発信されており、他の企業のお手本になります。中村様、ありがとうございました。
<今回お話いただいたのは…>

中村 俊之(ナカムラ トシユキ)
コニカミノルタ株式会社 CSR・広報・ブランド推進部 ブランドマネジメントグループ
ソーシャルメディアユニットリーダー
2005年、コニカミノルタ入社。計測機器事業の営業、企画部門を経て、新規事業の立上げに従事。販売戦略担当として、グローバルでの販売体制を構築。 2011年よりブランディング部門にて、ソーシャルメディア戦略を担当。企業ブランディングを目的としたアカウントの立上げ/運営に加え、グループ全体への活用支援やガバナンス体制の構築などを実施。また、ブランディングWebサイトの運営、トラディショナルメディアやイベントとの連携企画など、メディア横断的なブランディング業務に取り組んでいる。
<インタビュアー紹介>

朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー
NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2014年10月の月間ベストリリース賞は株式会社日立製作所(ITプラットフォーム)様です。
2014年10月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!News2uリリース 2014年10月の月間ベストリリース賞
株式会社日立製作所(ITプラットフォーム)
選定理由(審査委員長・神原弥生子のコメント)2014年10月の月間ベストリリース賞は、株式会社日立製作所(ITプラットフォーム)様によるWebマガジン「知って得する日立ITプラットフォームマガジン」のコンテンツ企画に関するニュースリリースです。
専門的なテクノロジーに関するリリースや、それに伴うBtoB製品・サービスの紹介は、とかく難解になりがちです。ある程度の基礎知識がないと理解しにくい分野において、企業の取り組みや事業の意義を幅広い人々に伝えていくには工夫やアイデアが必要です。
今回受賞したリリースでは、日立製作所様の自社メディア「知って得する日立ITプラットフォームマガジン」で、ストレージの運用に関するノウハウを教材風コンテンツとして公開しながら、プレゼント付きクイズ(宿題)を出題しています。
後日、クイズ(宿題)の正解発表を再度ネットPRで展開することで、再来訪を促したり、前回見逃したユーザーに対して誘引する効果も期待できます。
ストレージ・プラットフォームの難しい説明をクイズ形式で進める親しみやすさや、ユーザーを飽きさせない工夫が感じられます。また、同Webマガジンでは他にも「お嬢さま、日立ストレージにお任せを」「サーバーフェアリー シン&しん」「日立サポート小説 チーム360のDNA」など、コミックや同人調のキャラクターを活用したユニークで親しみやすいコンテンツが展開されています。
さらに各コンテンツの更新情報を随時ネットPRで情報発信しており、BtoB事業のPR・情報発信のアイデアとして非常に参考になるリリースです。

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 川畑様(右)
株式会社日立テクニカルコミュニケーションズ 小山様(左)
受賞リリースで取り上げている「知って得する 日立ITプラットフォームマガジン」はサーバー、ストレージ、ミドルウェアといった弊社のプラットフォーム製品に興味をお持ちのお客様や、これから興味を持っていただくかもしれない方たちに向けて、弊社製品の特長やメリットを知っていただくというのが大きな柱になっています。
コンテンツは、企業の経営者様向けにビジネスの変革をテーマに有識者、学識者の方々にお話を伺う「変革は、ITから」、ITご担当者様向けには妖精キャラクターがサーバー運用時の“困った”を助ける「サーバーフェアリー シン&しん」、出題形式でITプラットフォームの技術論が学べる「プラットフォームテクノロジーが学べる道場」、ほかに小説や動画コンテンツなど、バラエティに富んだ内容になっています。
今回賞をいただきました「プラットフォームテクノロジーが学べる道場」は、毎回一つのテーマに対して初級、中級、上級、超上級とクラス分けした出題があり、最後に「本日の宿題」を設けて正解者には抽選でノベルティグッズをお送りしています。出題から正解発表までの期間が長いので、途中でタッチポイントを増やして最初に見逃した人にも届くように2回リリースを配信しました。当マガジンはキャラクターや絵柄にも注力しているので、リリースに添付する画像も、タイトル横の一枚でコンテンツの雰囲気がずばりと伝わるようなものを選ぶよういつも心がけています。
弊社ではメールニュース、SNS、News2uリリースなどを併用してPRしております。
メールニュースとSNSはすでに弊社製品に興味を持っていただいた方に向けての情報発信ですが、News2uリリースは提携サイトに拡散されてより幅広い人たちの目に止まる可能性があるので、これまで接触することのなかった新規の人に興味を持ってもらえる可能性に期待しています。株式会社日立製作所 情報・通信システム社
ITプラットフォーム事業本部 事業統括本部 プラットフォーム販売推進本部
プロモーションセンタ 主任 川畑様株式会社日立テクニカルコミュニケーションズ 小山様
株式会社日立製作所(ITプラットフォーム)様、ご受賞おめでとうございます。


コニカミノルタ株式会社様では、近年「モノ(製品)からコト(ソリューション)へ」という課題解決型のサービス・ソリューション事業を中心に「お客様の想いをカタチにする」顧客本位のビジネスを目指しています。
そのコンセプトに合わせ、同社では動画コンテンツを活用したブランディング活動を展開。子どもたちの夢をカタチにする「dream printer」や、オフィスワーカーに寄り添う複合機の妖精を描いた「コニカミノルタマン」などが大きな話題となっています。
今回ご登場いただくのは、ソーシャルメディアや動画コンテンツの企画・推進を担当するCSR・広報・ブランド推進部 ブランドマネジメントグループの中村俊之氏。中村氏が語る、企業ブランディングに不可欠な「広報との密なる連携」とは何か、お話をお伺いしました。
各コンテンツに共通した軸を持たせることで「伝わるブランディング」を実現「dream printer」は、コニカミノルタが掲げるお客様への約束「Giving Shape to Ideas(想いをカタチに)」のもと、その企業姿勢を感じていただくための動画コンテンツです。Webサイトやソーシャルメディアでの展開、国内外におけるPR活動などといった一連のブランド施策において中心軸として機能するよう、メッセージの深度が深い動画という形をとりました。
ターゲットエリアを絞らないグローバル向けのコンテンツであり、海外で話題になった後に日本に返ってくるような設計をしました。グローバル展開に合わせて6ヶ国語の字幕を作りましたが、ベースは字幕なしの英語です。言語が異なっても内容が理解できるようにという点は非常に意識しました。
▼「dream printer」(YouTube動画)
コニカミノルタには、さまざまな意見を柔軟に受け入れ、担当者の判断を尊重する自由な企業風土があります。ですから基本的な承認プロセスはありますが、エモーショナルな内容だからといってその過程が複雑になることもなく、順調に制作を進めることができました。もちろん、数字や客観的なデータもふまえて進めることが前提です。
また、制作の判断基準が一貫して明確でした。最初から「想いをカタチにする」というメッセージを軸に企画の本筋が決まっていたので、たとえ制作過程で意見が割れることがあっても、常に理念に立ち返るように心がけていました。そこがうまく行った理由だと思います。
「コニカミノルタマン」はもともと、情報機器事業の認知拡大を目的に2011年頃からスタートした企画です。当時「モノからコトへ」という事業転換の時期を迎えていたことから、お客様に寄り添ったコト化(ソリューション)の推進という我々の想いを明快に伝えるため、複合機の妖精という擬人化したキャラクターで訴求しました。そういう意味では「dream printer」と根本は同じでも、全体認知と事業認知という部分では多少性質が違いますね。
▼「コニカミノルタマン」(YouTube動画)
現在までに三部作を公開していますが、さらにグローバル向けとして「コニカミノルタマン」のコンセプトを引き継いだ動画コンテンツも制作しています。それが、複合機から出力された折り紙でオフィスを作る「Made from ORIGAMI ~The Shape of Motivation~」。お客様の想いをカタチにするという軸はそのままに、日本のオフィスやカルチャーに寄った「コニカミノルタマン」を、どの国でも通用するグローバルコンテンツとして作り変えています。
▼「made from ORIGAMI ~The Shape of Motivation~」(YouTube動画)
ソーシャルメディアやネットPRの活用法とは基本的には「質」と「量」でKPIを設定し、その掛け算で測定しています。量は再生回数や再生時間など、質についてはYouTubeの機能を利用して完全視聴率などを調査しています。さらに、長尺の動画の時は自社でも必ず調査を行い、態度変容やブランドリフトなどをチェックしています。特に、ブランドに対する意識評価に関しては、年に一度実施しているグローバル調査の結果と比較して、コンテンツごとに指標を設定しています。
KPIの設定は「dream printer」とほぼ一緒ですね。ただし「コニカミノルタマンⅠ」の時は、まず認知度を上げるという目標から再生回数を重視しました。YouTubeでの展開だけではなく、ブロガーの方やニュース媒体への提供といったプロモーションも行ったことで、結果的には約15万の再生回数を得ることができています。
続編のⅡ・Ⅲでは認知拡大からもう一歩踏み込んで、視聴前後における態度変容の流れを調査しています。また、長い動画コンテンツなので、最後まで見て理解してもらえたかという完全視聴率も重要な指標となります。
ユーザーとのタッチポイントとしては3ヶ所設定しており、はじめは当社のWebサイトに来ていただくこと。次のフェーズは、ソーシャルメディアの公式アカウントを通じて接触すること。そして最後は広報チームと連携したPR活動であり、情報発信にはニュースレターを活用しています。
当社の場合、情報発信のツールとして「ニュースリリース」と「ニュースレター」という2つの定義があり、「ニュースリリース」は公式のプレスリリースにあたります。一方、「ニュースレター」ではネットPRサービス「News2uリリース」などを利用して、画像なども織り交ぜながらより親しみやすい内容を配信しています。「ニュースレター」は「ニュースリリース」とは異なり、掲載内容の自由度も高いので、今回の動画コンテンツに限らずさまざまな案件で幅広く活用しています。
Web施策成功のカギは「丁寧な積み重ね」と「広報との連携」にあり動画やWebサイトなどのコンテンツにおいて最も大事なのは、立ち上げの瞬間に気づいてもらうことです。そのためにも、立ち上げの際には必ずニュースレターを出すなど、最初に話題を喚起するようなプロモーション施策を心がけています。
そうですね。いくら我々が良いコンテンツを作っていても、「ニュースレター」を活用した情報発信など、肝心な局面で広報の役割は欠かせません。そうした時に協力が得やすいのは有難いですし、広報と緊密に連携したネットPRは非常に大事にしています。これまでに我々が手掛けたほとんどのコンテンツは「News2uリリース」で配信していますし、どの媒体に掲載されたかというレポートも出していただいています。

以前、プラネタリウムで結婚式を挙げるという企画を実施したのですが、その時は「News2uリリース」に掲載したものがAmebaニュース やYahoo!の動画トピックに転載され、特にYahoo!ではモバイルのトップ画面で「粋(いき)な人たち」という特集にも取り上げられました。やはりこうした媒体に露出すると再生回数が一気に上昇しますね。
Webの施策を行う際は、丁寧な積み重ねこそが最も大切だと考えています。例えば、Webサイトにはソーシャルメディアへの導線を意識する、なるべくいい写真を選ぶなど、小さなことですができる限り丁寧に作るということはチームとして心がけています。そして完成したコンテンツは、広報チームに拡散してもらって話題化につなげていく。「コニカミノルタマン」の再生回数が未だに伸び続けているのも、その積み重ねの努力や広報との連携による成果だと思います。
今回は動画コンテンツを活用したブランディング活動についてお届けしました!
後編ではCSR・広報・ブランド推進部としてのコニカミノルタ様の取り組みについてお聞きします。
…後日公開をおたのしみ楽しみに!!
<今回お話いただいたのは…>

中村 俊之(ナカムラ トシユキ)
コニカミノルタ株式会社 CSR・広報・ブランド推進部 ブランドマネジメントグループ
ソーシャルメディアユニットリーダー
2005年、コニカミノルタ入社。計測機器事業の営業、企画部門を経て、新規事業の立上げに従事。販売戦略担当として、グローバルでの販売体制を構築。 2011年よりブランディング部門にて、ソーシャルメディア戦略を担当。企業ブランディングを目的としたアカウントの立上げ/運営に加え、グループ全体への活用支援やガバナンス体制の構築などを実施。また、ブランディングWebサイトの運営、トラディショナルメディアやイベントとの連携企画など、メディア横断的なブランディング業務に取り組んでいる。
<インタビュアー紹介>

朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー
NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

今や定番となったチャットを使っての社内コミュニケーション。みなさんもなにかしら使ってみた経験があるのではないかと思います。
そんな社内コミュニケーションに使うツールといえば、SkypeやBacklog、GoogleのgTalkなどなど、これまでもいろいろありましたが、最近各所で話題になっているSlackを試しに使ってみたところ、これが想像以上になかなか便利なツールだったので、どのようなところが便利だったのか紹介したいと思います。

Slackとは、いわゆるチャットをすることができるツールです。
Flickrの創立者であるStewart Butterfield氏が始めたサービスで、2013年に公開とのことなのでまだまだ始まったばかりのサービスなのですが、すでにeBayやSonyなどの大企業をはじめ、13,000社以上の企業で使われているそうです。
基本的なチャット機能がわかりやすくてすぐに使いこなせる、というのももちろん人気が出た要因だと思いますが、それに加えてファイルの共有が簡単に出来て、しかもチャットをしながらファイルを確認したり、さらには編集が出来たりもするという、他のツールではなかなかできなかったシームレスな連携が可能なところが、人気が出た要因なのかなという気がします。
とはいえ、チャットツールなんてどれでも大して変わらないのでは?という方もいらっしゃるかもしれませんので、Slackというツールのどこらへんが便利で他と違うのか、使用してみた上での感想を簡単にまとめてみたいと思います。
インストール方法は記事の最後に掲載しておきますので、興味を持った方はぜひ使ってみてください。
どのグループも自由に参加できるSlackにサインインすると、基本的にどのグループ(Slackではチャンネルと呼ばれます)でも自由に参加することができます。
たとえばSkypeなどの場合、どこかのグループに入ろうと思っても、すでにグループに参加している人から招待してもらえないと参加できませんが、Slackの場合はどこのチャンネルでも自由に参加したり抜けたりできます。

左上の赤枠内に表示されているのがチャンネル。どのチャンネルも自由に見たり書き込みをしたりできます。
例えば、とあるプロジェクトのグループでのディスカッションの最中、そこに参加していないメンバーにもちょっと話を聞きたい、というような事って結構よくあると思うのですが、そういう場合も、わざわざグループに招待して議論の内容を説明して…、などといった面倒なことをしなくても、ただそのメンバーに呼びかけて参加してもらえばよいだけなので、時間も手間もかかりません。
また自分が見ていなかったチャンネルも過去の履歴をさかのぼって見ることができるので、これまでの経緯を簡単に確認することができます(ただし無料版の場合、遡れるのは最大10,000件までとなります)。
もちろん、招待したメンバーだけでチャットするPrivate Channelも作成できますし、DMで1対1で会話する事もできます。

[1]の赤枠内がDM。参加しているメンバー一覧が表示されているので、選択してDMを送ることができます。
[2]の赤枠内がPrivate Channel。招待されたメンバーだけが参加できます。
とあるファイルを、複数のメンバーが同時に開いて話をする場合、これまではアップロードしたファイルをそれぞれがダウンロードして開いたり、場合によってはメールで別途送信してそれを開いたり…など結構面倒でしたが、そういう場合もSlackではとても簡単です。
まず、ファイルをドラッグするとそれをそのままチャットの画面にプレビューとして表示してくれます。

画像ファイルはもちろん、PSD、AIファイルなどについてもプレビューを表示してくれるので、デザイナーさんとやりとりしながら話を進める際もスムーズにできます。
一度上げたファイルは削除されなければ後からいつでもアクセス可能なので、Skypeのようにアップロードしたユーザーがオフライン状態だとダウンロードできない、といったこともありません。

また、テキストファイルなどはSlack内でそのまま開くことができて、編集者とライターの間で原稿を見ながらやりとりしてその場で手直し、といったこともできます。

自分でアップロードしたファイルは、Slack内で直接編集する事ができます。
編集内容はリアルタイムで反映されます。
Slackには他のサービスとの連携機能が豊富に用意されています。
RSSフィードやTwitterのツイートを取り込んでチャンネルへ定期的に流し込んだり、DropboxやGoogle Driveへファイルが追加されたら通知したりなどなど、さまざまな機能を追加する事ができます。
指定時間になると通知する機能なども比較的簡単に設定出来るので、これらを組み合わせたアイデア次第では、非常に便利に使えるようになるのではないかと思います。

この機能については、もう少し使いこんでみて、便利な使い方がいくつかまとまってきたら、また書いてみようかなと思います。
インストールについてSlackのインストールは非常に簡単です。

まずはSlackのサイトへアクセスして、メールアドレスと企業名を入力して、アカウント登録します(企業名は後で変更可能です)。
すると入力したアドレスへ確認メールが届きますので、メール内のリンクから認証ページへアクセスします。
あとはページの指示通りにチーム名やパスワードなどを設定していけばOKです。
作成途中で、招待したい人を登録する項目があるので、参加してもらいたいメンバーのメールアドレスをそこで登録しておけば、アカウント作成と同時に招待メールを送信してくれます。
他のメンバーは、届いた招待メールから、それぞれ認証ページへアクセスして登録します。
有料プランもいくつかありますが、さしあたっては無料のプランでもほとんど機能的には大差なく使用する事ができます。

また、Mac/Windowsそれぞれのデスクトップ用アプリが用意されているのはもちろん、iOSやAndroid用のアプリも既に用意されていますので、こちらを使えば環境を問わず、さらに便利に使うことができます。
まとめどうでしたか?使いやすさは伝わったでしょうか…?
この手のツールはとかくエンジニア向けの敷居が高いものだったり、逆に単機能すぎてあまり使い勝手のよくないものだったり、広報担当者やライターの方が使うにはちょうど良いものがなかったのですが、このSlackは、まさにかゆいところに手が届くといった感じで、人気が出たのもわかる気がしますね。
今のところ英語版のみでなので、インターフェイスが英語なのが若干とっときにくいと思われる方もいるかもしれませんが、触ってみれば直感的にわかるようになっていますので、新しいコミュニケーションツールとして、検討してみてはいかがでしょうか?


「超難問コロシアム2014」の優勝チームは、筑波大学附属駒場高等学校2年生の3人
(左から蓮見さん、中田さん、末岡さん)
前回のオウンドメディア活用事例のインタビューでは、News2uリリースを使った「ネットPR」や、アニメーション監督の新海誠氏とのコラボでも記憶に新しい映像コンテンツ「クロスロード」を活用するなど「ネット志向の広報」としてご登場いただいたZ会様。
今回は、前回の続編として「超難問コロシアム2014」のイベントを中心にオウンドメディアの活用事例をお伺いしました。
「超難問コロシアム2014」は、Z会様が主催する、高校1・2年生を対象に、英語・数学・国語・理科・地歴の範囲から、Z会様が考える極めて難度の高い「良問」の解答を競う大会です。2013年度に第一回が開催され、今回第二回を迎える「超難問コロシアム2014」の決勝が2014年11月9日(日)にニコファーレ(東京・六本木)で行なわれ、4時間を越える戦いの末、筑波大学附属駒場高等学校(東京都)が優勝の栄冠を手にしました。
そこで、まずは「超難問コロシアム2014」に優勝した直後の筑波大学附属駒場高等学校の皆さんに取材させていただきました。
▼決勝に進出した3校の動画
「超難問コロシアム2014決勝出場校意気込み」(YouTube動画)
中田さん:実は僕が「Z会東大マスターコース」の教室に通っていたのがきっかけで、この大会のことを知りました。以前から高校生のクイズ大会に出てみたいと思っていたのも参加動機のひとつです。
蓮見さん:この大会は中田に誘われました!そして実は、チームの予選の得点が前回の平均点を下回っていて、帰りにファミレスの反省会で「これは予選落ちだなぁ!」と思っていたのです。そんな心境だったので、中田からLINEで予選通過のメッセージが届いたときは、すごく嬉しかったです!
中田さん:チームワークじゃないでしょうか?
蓮見さん:それからポテンシャルの高さだと思います!
末岡さん:この大会は、限られた時間の中で解答していく必要があったので、分担を決めて協力しながら問題に取り組めたことが大きな勝因だと思います。

※リーダーの中田さんには「イケメン」「かっこいい!」。そして難解な数学問題を解答した蓮見さんには「はすみーんコール」。そしてラウンド1の個人戦で好成績だった末岡さんには、「末岡くん、頑張れ!」「ファイト!」「キター」「スゲエ」「断トツ!」など、大会を通してファンから応援・賞賛のコメントが集中しました。
中田さん:いや、ほんと末岡は頭がいいのです!あとのコメントは…学校の友達が入れたんじゃないでしょうか?笑
末岡さん・蓮見さん:笑

蓮見さん:今は驚きでいっぱいです。今大会を通して、これからさらに勉強しないといけないなぁ!と改めて思いました。賞品で本(マンガも含む!)を買いたいです。
中田さん:ラウンド1で、自分が足を引っ張ってしまったので、2人がいたからこそ勝てたと思っています。これからも勉強頑張ります!賞品は、今とても興味のあるロシアに関する本を手に入れたいです。
末岡さん:一瞬、予選で負けたと思っていたので、勝てて本当によかったです。今日も始めのうちは決勝ということで緊張していましたが、仲間(2人)の存在が心強かったです!賞品は、資格を取るほど好きな世界遺産と生物に関する本が欲しいです。

▼当日の様子は「超難問コロシアム2014 決勝 in ニコファーレ」のニコニコ動画(4時間50分)をご覧ください。
リアルイベント「超難問コロシアム」について、主催者でありニコニコ生放送にも登場され会場を盛り上げられていた、Z会のマーケティング部・宣伝営業課の伊豆蔵善史氏にお話を伺いました。
前回のスタート時に、どうしたらもっと高校生に「Z会」の存在を認知してもらえるか?興味をもってもらえるか?を考えて始めたイベントです。またZ会の強みとする「良質な問題」と「添削力」が見せ場となり、この大会で出題した問題を収録した問題集「天才問題集」を特典に、資料請求をしていただけることを狙いましたが、大会の生放送を視聴するという体験をすることで、「Z会」というブランドが高校生にとって身近な存在になるとうれしいなとも考えました。
まずは参加者を集める必要がありました。マスメディアで大々的に告知するわけでもなく、全国から何万人もエントリーがあるとは思っていなかったので、エントリーの可能性がありそうな高校でピンポイントに訴求する策をとりました。例えば、高校に出向いて直接高校生にご案内を手渡ししたり、高校生クイズの地方予選でチラシを配ったり。クイズ研究部に向けてご案内も送りました。そして、最終的には、84チームのエントリーが集まりました。
また今回はイベント当日だけではなく、継続的に高校生とのタッチポイントを作るべく、予算があまり取れない中で、弊社オフィスの会議室などでニコニコ生放送の番組を放送しました。自分たちでハンディカメラやマイクを買って環境を作り上げていきましたが、不慣れな生放送で音が聞こえづらいなど、手探りな中で今日まで番組を繋いできました。
もちろん、イベント開催に向けた情報発信として「News2uリリース」を活用し、計画的にニュースリリースを配信しました。具体的には、イベント前の9月に学生へ向けた大会エントリー募集の告知と、10月に本選出場12校の決定の告知と、決勝出場3校の告知と決勝のニコニコ生放送の中継に関する告知の計3本のニュースリリースを配信しました。
また、開催後に決勝当日をレポートしたリリースを翌日(2014年11月10日)の夕方に配信しました。

News2uリリースで配信した決勝当日の結果速報と現地レポートのニュースリリース
予選・本選と2~4万人近い視聴者を獲得し、決勝は目標を6万人に設定しましたが、結果5万人に留まりました。しかし前大会よりも放送時間を短くしてこの結果だったので、効率的な運営ができたと感じています。それからニコニコ生放送では事前にタイムシフトの予約ができるのですが、前回の1,000人程度から今回は1,800人を越え、大きく予約人数を増やすことができました。
問題公開後、超難問コロシアム特設サイトへの流入状況をリアルタイムで見ていたのですが、問題を公開したタイミングと同時にとても多くの人が特設サイトにアクセスしてきているのが分かりました。その後しばらくして離脱していっている様子がわかったので、おそらく問題に挑戦している人もいるのだろうと想像できそうです。決勝当日のサイトへのアクセスをデバイス別に見ると、PCが68.8%、モバイルが27.2%、タブレットが4%という状況でした。もっとモバイルが多い印象があったのですが、生放送は画面が見やすく、コメントもしやすいPCを使うのかな、と想像しています。
本大会のターゲットは高校生であり、タッチポイントを増やすために、特設サイトでのリアルタイムの問題掲載や、ニコニコ生放送を継続的に放送したりしていました。今後も高校生に興味関心を高めてもらえるような企画をいろいろと考えていきたいと思っています。



右上のボックスにURLを入力、Viewボタンをクリック。あとは上部の各デバイスアイコンをクリックするだけで、下に用意されたデバイスのフレーム内で表示が切り替わります。フレーム内でスクロールも出来るのでサイト全体を見ることが可能です。
確認できるデバイスは「iPhone縦/横」、「iPad縦/横」、「PC」に限られているため細かなチェックには向いておりませんが「どんな風に見えるのかパッと確認したい」という時にオススメです。








モバイルサイトを検証していて、表示崩れや「こうした方がもっと見やすいかも」という発見をされた時には、お手持ちの“機種”と“バージョン”を、もしくは上記のようなツールを利用した場合は“設定”を、お気づきの点と合わせて制作会社さんに伝えてあげください。モバイルと一括りに言ってもさまざまな機種や解像度が存在するため、検証環境の情報があることで作業がよりスムーズになると思います。

入社式や内定式、全員参加型の社員総会や社員旅行、忘年会などの社内イベントは、営業活動やリクルーティングにおいて、社内の雰囲気を伝える良い機会です。
会社のリアルな姿は、採用エントリーを検討する学生、中途採用の求職者やお客様にも親近感を持ってもらいやすい情報です。ニュースリリースをはじめ、ソーシャルメディアやブログを使って情報発信を行いましょう。
「新入社員の入社式」や「社員総会」など、具体的に活動内容がイメージできるキーワードを入れます。
参加対象者や実施目的、規模感を明記。継続して行われている社内活動の場合、過去の活動記録などを掲載します。
実施に至った背景や、具体的な活動内容の紹介と今後の活動予定を明記します。
この社内活動をどのように捉えて、どのように活動していくかを、今後の展望と抱負にまとめます。
「お手本にしたい企業のニュースリリース」
リクルート活動で必要なプラットフォームにFacebookなどのソーシャルメディア、Webサイトやニュースリリースなどがあり、自社のことを知らない求職者にもリーチできます。企業の公式Facebookや社長ブログを運営している場合は、普段からの会社の様子を知ってもらえるので、ニュースリリース内にはそういったコンテンツのリンクURLを記載しましょう。
採用情報のリリース内容であることを明記します。
はじめて会社を知る人に、会社概要の紹介だけではなく、読者=応募希望者と考えて文章構成をしましょう。
採用ページに掲載する内容を、ニュースリリースに明記することで、アクセスしない読者にリーチし、具体的な採用条件など情報の提示ができます。
充実した情報を提供している自社サイトへ誘導しましょう。募集職種の仕事内容、応募資格など、具体的な情報はサイトで案内します。代表者メッセージや先輩社員のインタビューは、記事や動画などのコンテンツとして用意しましょう。
「お手本にしたい企業のニュースリリース」
こんにちわ。ディレクターの竹本です。
Webサイトを管理、運営するご担当者の方は、「SEO」と言う言葉は聞いたことがあるかと思います。Webサイトの運営では多くの場合、検索結果(SERPs)からの流入は非常に重要な要素です。すでに適切なキーワードでSERPsの上位にあるサイトはそれを維持継続し、未だ上位に入れていないサイトでは良質なコンテンツを提供し、より上位に表示されることがサイトの閲覧者を増加させるために求められます。
「SEO」は、基本的には自分の管理するサイトをより上位に表示する為に行われる手法を言いますが、一方で、これを悪用して競合企業のサイトを攻撃するような「ネガティブSEO」というものが存在します。今回はこの「ネガティブSEO」について、身近で実際にあった事例を元に紹介、対応策をご紹介したいと思います。
まずはSEOについておさらい検索エンジンで上位表示する為にWebサイトを最適化することをSEO(search engine optimization)と呼びます。Yahoo!やGoogleといった検索エンジンというものがインターネット上に生まれ、検索エンジンのユーザー数が伸びるにつれて考えられた攻略法的な概念です。
初期の検索エンジンのSERPsの順位は現在から考えると非常に簡単な評価指標に基づいて一覧を出しており、SEOという視点での攻略も比較的容易であった為、一時期はどんなワードで検索しようともアダルトサイトが上位を締めているような時代もありました。
そういった状況に対してユーザーの真に求めるコンテンツを提供すべく各検索エンジンはサイト評価の精度を向上していった結果、このSERPsを短期間に意図的に操作するような攻略方は、現在、非常に困難になっています。こうした背景により現在のSEOの考え方としてはガイドラインを遵守し、ユーザーに対してオリジナルで、より良質なコンテンツを提供することに絞られつつあります。
ここでは主要な検索エンジンであるGoogleを元にお話を進めて行きます。サイト評価のアルゴリズムの1つにWebサイトが持つコンテンツそのものの評価とは別に、外部からの要因として他のサイトからの「被リンクの量と質」があります。「被リンクの量」は簡単に言うと、「他のサイトから沢山リンクされているサイトは良いサイトであろう」という考え方に基づいていますが、量だけの評価だと初期の検索エンジンのように自ら意図的に大量に生成したサイトからリンクを張ることで対象のWebサイトの評価をコントロールすることが出来てしまいます。
こういった安易にコントロールできる外部要因の背景を打破すべく、そのリンク元のWebサイトの質も同時に評価されるように評価のアルゴリズムを変え、Googleにおいては「ペンギン・アップデート」と呼ばれるタイミングで都度更新を行っています。
今時ずいぶん減ったとは思いますが、特にリンクを買うような行為は現在ではかなりバレやすくなっており、Googleからサイトのランキングを操作することを意図したリンクプログラムとしてペナルティ(SERPs順位を下げられる、インデックスから削除など)の対象になる可能性があります。
被リンクの評価に関してざっくりとまとめると以下のようなものです。
ここまではSEOに対しての考え方として良くあるお話ですが、気になるのが後者2.のネガティブな評価。
これ、悪意を持ってライバル企業のサイトに行ったら、どうなるでしょうか・・・?
逆に考えると自社サイトもやられる可能性があるとは思いませんか??
品質の悪いサイトを作り、リンクを張るだけで、意図的にターゲットのサイトの評価を下げることが出来てしまいます。怖いですね。そこで、次項から自社がこういったネガティブSEOの被害を受けていないかチェックする方法と、もし発覚した場合の対処方法を実際の事例を元にご紹介します。
悪意のあるリンクを張られていないかを確認する方法まずは自社のWebサイトにリンクを張っている外部のWebサイトを調べます。方法はいくつか存在しますが以下の2つが代表的かと思います。
どちらのツールも完全に被リンクを網羅しているものではなく、代表的なものをピックアップした一覧を取得できるような仕様です。ここでは参照元サイトの情報がより詳しく確認できるOpen Site Explorerを使った方法でご紹介していきます。
Open Site Explorerを使用すると対象のサイトへリンクしている参照元サイトの一覧を取得することができます。CSV形式で出力してざっと目を通すと、ちょっと気になるURL群を見つけました。

Open Site Explorerで抽出したなんか怪しいURL群
上記のURLの共通の特徴として、
この2点から怪しさを感じて詳しく見てみました。怪しいと判断する内容としては検索エンジンの気持ちになって「不自然」と感じるもの(肌感覚)です。
この「http://xn--」で始まるURLは日本語ドメイン特有のものです。それぞれのサイトを個別に開いて見てみると以下のようなページが表示されました。

なんか怪しいリンク集ページ(ぼかしの青い文字の部分がテキストリンクの一覧)

もっと怪しいリンク集ページ(ぼかしの赤い文字の部分がテキストリンクの一覧)
いずれもテキストリンクのみを並べた一覧ページで、ドメインの日本語部分やページタイトルは、「競馬」関連、「ダイエット」関連、「出会い系」関連など、自社のWebサイトの内容とはまず関連性の無い内容のサイトです。
おそらくGoogleの人が見たら高確率でスパム判定でしょう。
また上記にある「もっと怪しいリンク集ページ」はxmlという形式で生成されていますので、これ以外の量産されたサイトへ同じリンク集ページの引き込みが行いやすいデータになっています。つまり、氷山の一角の可能性もあります。
余談ですが、こうしたネガティブSEOは、見られたくないコンテンツが外部のサイトに乗ってしまった場合に、ガイドライン違反のリンクをひたすら与えて検索結果から消し去るために使う手法としても存在した方法です。
発見した場合の対処方法悪意のある被リンクが存在することが確定的であった場合、とにかくGoogleに意図的でないことを知らせなければいけません。Google ウェブマスター ツールから以下の方法で申請を行います。
一時的にペナルティを与えられても、こちら側が悪意を持ったスパム行為を恒久的に行っているようなWebサイトで無い限り、ペナルティから復旧する可能性は高いですが、それがいつ回復するのか、完全に回復するのか、は予測が困難です。ネガティブSEO対策はガンの治療と一緒で定期的な診断と予防、早期の対応が求められます。
Webサイトの管理者は主治医ですね。

すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2014年9月の月間ベストリリース賞は株式会社アイレップ様です。
2014年9月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!
News2uリリース 2014年9月の月間ベストリリース賞
株式会社アイレップ
2014年9月の月間ベストリリース賞は、株式会社アイレップ様の2016年卒の就職活動におけるデジタル活用に関するニュースリリースです。
2016年卒の大学生の就職活動期間はこれまで以上に長期化し、企業から学生へのデジタルを介したコミュニケーションの需要は一層高まると予測されます。
今回受賞したリリースは、就職活動の本格的スタートを前に、採用企業向けに2016年卒のデジタル就活のトレンドや企業側の対応方法のトピックを配信するものです。
2016年卒の就職活動の変更点と、企業と学生のデジタルを介したコミュニケーションがいかに重要になっているかを複数の調査データを使ってわかりやすく紹介しつつ、採用企業から学生へのコミュニケーション活動(Web広告施策やSNSの活用など)の4つのポイントを紹介しています。
調査データに基づくファクトを用いて、採用企業がとるべきWeb広告施策の留意点としてアイレップ様が持つノウハウを自然な形で伝える読み物コンテンツとしても優れており、お手本にしたいリリースです。

株式会社アイレップ 小泉 由貴子 様
今回受賞した2016年卒就職活動のデジタル活用に関するリリースは、通常のプレスリリースで配信する内容とは違い、別途企画したコンテンツをニュースリリースで配信しました。こうしたレター形式のリリース配信は2013年から実験的に行っていまして、今回で5本目になります。当社は広告代理店という性質上、クライアント名の公表は基本的にできないため、導入事例をそのままリリースでご紹介することができません。また、事業内容はBtoBの広告代理に特化しており、業界向け以外の一般の媒体になかなか露出しにくいという課題がありました。
レターでは、プレスリリースでアプローチできない媒体にもリーチできるよう、そのとき社会で話題になっている旬のネタに絡めつつ、当社が伝えたい内容をどうやってリンクさせるかを考えます。例えば、昨年はネット選挙の解禁に絡めて7月の参院選挙での各政党のネット利用状況を調査した結果をまとめたトピックを配信したり、今年は「ソチ五輪にかかわるネット動向分析および生活者のネット利活用・意識調査」というレターを配信したりしました。
今回のリリースは、ネットで拡散される内容だと思ったので、サムネイルに出る画像は特に意識しました。また、マスコミに注目してもらうために「デジ活」という新語キーワードを打ち出し、ノウハウの紹介から当社の事業へとつなげていく構成にしています。リリースの作成にあたって、当社で広告の運用を担当しているメンバーやアカウントプランナーにヒアリングを行い、画像の年表は昨年セミナー資料用に作成した年表を再編集しています。
手応えとしては、今まであまりご縁がなかった媒体にもツイッターでリツイートされたりして、やはり反応の違いを感じています。今後もプレスリリースとは別に、広くコンシューマーの方々にリーチできるようなネタをつくってリリース発信していくことは継続していきたいと思っています。
株式会社アイレップ
コーポレートコミュニケーション本部 広報・販促グループ
グループマネージャー 小泉 由貴子 様
株式会社アイレップ様、ご受賞おめでとうございます。


※前編のワコール様「パンツの日」Webプロモーション施策については、こちらから!
ネットPRの活用でターゲットを広げる2011年頃ですね。以前は「情報発信はマスメディア向け」という発想しかありませんでしたが、ソーシャルメディアの登場で個人の拡散力が強くなるにつれ、その方々へ届けるべき情報もあるのではと思うようになったのです。例えばイベント情報などは、当日の集客を考えると何ヶ月も前にメディアで掲載するような性質のものではありません。
そこで公式のプレスリリースとは別に、一般の方へ向けた情報発信の手法を検討した結果、最も適したツールとしてネットPRサービス「News2uリリース」を導入しました。いまでは導入前に比べて、自分たちから発信する情報量もかなり増えています。
そうですね。今は公式のプレスリリースのほかに、一般消費者を意識したネットPRを利用したことで、表現などもいろいろトライできるようになったのが非常によかったと思っています。また、イベント情報やブランド横断型の企画などは直近になって動くことが多いため、そうしたタイムリーな情報発信にはネットPRを活用しています。
社内的にも「情報発信に積極的な広報・宣伝部」という認識が浸透してきたことで、他の部署から「こんな情報を出してほしい」と気軽に声をかけてもらう機会も増えました。社内からの情報が集まりやすくなった点については思わぬメリットでしたね。

株式会社ワコール 北見 裕介 様(左)、弊社インタビューアー朝火 英樹(右)
一言で言えば、ファッション性重視なら写真を使ってビジュアル的に訴えられる「Facebook」、人を集めるなら会員制コミュニティサイトの「マイワコール」、少しくだけたコミュニケーションなら「Twitter」、しっかり情報を伝えたい時は「ニュースリリース」 。それぞれプラットフォームごとのユーザーの違いで使い分けています。例えば、Facebookでイベント情報を載せる時は写真の精度を重視します。文字数は極力減らし、あえてリンクのクリックも狙っていません。その代わり、イベントの詳細についてはTwitterなどで流しています。
また、コメント数の多い記事については切り口を変えて繰り返し発信するなど、ユーザーの反応が良いものに対して、さらなる情報提供へとつなげていくことで、反応を引き出すようにしています。実際、Facebookのファン数は約3万人とそれほど多くありませんが、一投稿につき1000の「いいね!」がつく時もあります。
そういう風に、さまざまな切り口やメディアで複数回接触していくことは非常に大切です。自宅などのリアルな場に届くダイレクトメールなどに比べて、Web上での一接触はどうしても浅くなる。だからこそ、コンタクトポイントを増やすことは常に意識しています。
おっしゃる通りです。例えば「ブラの日」のプロモーションの際にYouTubeにハッシュタグ付きの広告を出し、その広告を見た人がシェアしてTwitterへ流れた時に、そのハッシュタグに対してTwitterで広告を出して…といったように、可能な限り追い続けながら広告を出していったこともあります。
かなりマニアックな方法だとは思いますが、「どこを見て・どう追っていくか」というイメージがすぐにできたので、慣れてしまえばそれほど手間はかかりません。コンテンツやプロモーションの企画を立てる人とデータの解析をする人が別の場合は難しいと思いますが、その両方を知っている自分だからこそ可能なのでしょうね。

「ワコール ボディブック」や「パンツフラワー」もそうですが、当社では以前からコンテンツ作りに関してはかなり注力してきました。その中で今回は広報・宣伝部として、コンテンツを充実させるだけではなく、ハッシュタグ付きのニュースリリースなどを活用して「ユーザーのいる環境へ直接届ける」ネットPRを取り入れたことが新しい取り組みだったと思います。
その取り組みが今回は上手く機能したので、今後もFacebookやTwitterなど各メディアのユーザーに合わせて、きめ細やかな情報発信を行っていきたいと考えています。
先ほども少し触れましたが「ブラの日」のプロモーションの一環として、YouTubeで流す動画のタイトルにハッシュタグを入れたのはひとつのチャレンジです。すでにアメリカのテレビ番組ではハッシュタグが普通に使われていますが、日本でもマス連動で何かできることはないか、いろいろと模索しています。
今後の計画で言うと、ちょうどいま、より検索に強いサイトを目指して自社ニュースサイトのリニューアルを進めているところです。また自社サイトトップページから「ワコールニュース&トピックスへ」をクリックした先にある「最新トピックス」には、ネットPR(News2uリリース)で発信したニュースリリースの内容を自社サイト内に掲載しています。これはニューズ・ツー・ユーの「オウンドメディアプラス」というサービスを利用して情報を引き込んでいます。
理由としてはソーシャルリスクの軽減。ワコールとして発信した情報が一人歩きしないよう、検索された時にワコールのサイトが常に上位表示されるようにしたいと考えています。

そうですね。下着というデリケートな商品を扱っている立場上、話題化させる一方で、間違えた話題にならないようにフォローしていくことも必要です。Web上の情報は一見本当っぽくまとめられていても、実は違う情報が紛れていることもある。だからこそ、正しい情報はサイト側にきちんと載せておき、さらにその情報が見つけられやすい場所にあることが大事だと思います。
■インタビューを終えて(朝火)
今回、ワコール様に「パンツの日」に関するWebコミュニケーションの目的や成果を中心に、自社コンテンツの位置づけや情報発信の取り組みの方針を伺うことができました。
お話を伺っていて、「広報とマーケティング」の両業務の連携がしっかりと取れている印象をとても強く感じました。ネットPRなど新しい取り組みに理解・関心のある広報担当者様と、自社コンテンツの重要性を理解し情報発信・コミュニケーションを推進しているマーケティング担当者様のチームワークは、他の企業のお手本になります。北見様、ありがとうございました。
<今回お話いただいたのは…>

北見 裕介(キタミ ユウスケ)様
株式会社ワコール 総合企画室 広報・宣伝部 WEB・CRM企画課
2008年にワコールに入社し、情報システム部を経て、現担当。
コーポレートサイトの運営・メルマガ・SNS・SEOなど、WEB業務に携わる。
<インタビュアー紹介>

朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー
NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸とした自社メディアによる統合的なマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

近年、企業の取り組みで寄せられる関心事のひとつに、環境への対応があります。特に大きく影響が出てくるメーカーでは、環境に関する取り組みに積極的です。環境報告書の公開時に自社サイトやニュースリリースで情報を拡散すると、より多くの人に企業活動を知ってもらうことができます。例えば社内で実施している「エコキャップ活動」や「節電」などをトピックにして、ニュースリリースで発信している企業もあります。企業のCSR活動と同じく、積極的に情報発信を行いましょう。
リリース内容を明記。毎年発表している報告やコンテンツの場合は、年度の記載を忘れずに。
「環境・社会報告書」の具体的な内容を紹介します。活動の概要をニュースリリースで伝えることができます。
報告書を作成しただけでなく、読者の感想も集めましょう。ネットアンケートの普及で手軽にアンケート募集が出来るようになりました。今後、ユーザー・読者参加型コンテンツは増えるでしょう。
最新の情報だけでなく過去の取り組みが一覧で確認できる、自社サイトのリンクを用意します。
CSR活動による企業の認知拡大のために、事業規模も伝わるように詳細を記載します。
「お手本にしたい企業のニュースリリース」

国内大手の女性用下着メーカーである株式会社ワコール様。業界をリードする企業として営業活動のみならず、下着とからだの情報サイト「WACOAL BODY BOOK(ワコール ボディブック)」など、下着の大切さを伝えるオウンドメディアでの情報発信にも注力されています。
その同社では今年、8月2日の「パンツの日」を起点に、パンツへの関心を高めてもらうことを目的としたWebプロモーションを展開。今回ご登場いただいた株式会社ワコールの北見裕介氏によると、このプロモーションでネットPRを活用した情報発信を行ったことで「パンツの日」の全国的な話題化に成功されたそうです。その取り組みとは何か、お話をお伺いしました。
はい。一昨年も別会社のピーチ・ジョンと協働で下着のファッションショーを開催するなど、毎年「パンツの日」の話題化を狙ったPR施策は実施してきました。しかし、8月は消費が落ち込む傾向にあり、セール期間とも重なるため「『パンツの日』だからパンツを買おう」というだけでは購入の動機になかなか結びつかず、売上へ結びつけることが難しいという問題点がありました。
その問題を解決するために、今回「パンツの日」を盛り上げる施策の1つとして企画したのが、パンツを花に見立ててギフト形式にした「パンツフラワー」。自分用に買うのではなくギフトという新たな購入動機を喚起するために、性別や年齢を問わず幅広い層に向けてパンツを贈る習慣を提案しました。
目的としては「パンツの日」の話題化を通して、パンツに対する消費者の興味・関心を広く喚起することにあります。そのために実施したプロモーションは大きく2つ。1つは、直接的なターゲットに向けて「パンツフラワー」をプレゼントするリアルイベントです。ただし東京中心のイベントだったため、それだけで全国的な話題化は難しいと感じていました。
そこで併せて実施したのが「ワコール ボディブック」で募集したパンツ小説企画です。「私はパンツ 」というテーマで小説を書き、自身のブログで発表してもらう企画ですが、「パンツフラワー」のターゲット以外にも、ブロガーなど面白いことに敏感なネットユーザーを刺激したいと考えたのです。最初は「本当にこんなテーマで書くのか」と社内の理解を得るのに苦労しましたが、結果的には想定の10倍以上もの投稿を集めることに成功しました。

全国的な話題化を実現するためには、ソーシャルメディアでの拡散やオウンドメディアへの流入など、Web上でコンテンツを循環させる仕組みが必要と考えました。そこで今回活用したのがハッシュタグです。
「パンツの日」に関連するプロモーションや各ブランドの販促施策を「 #パンツの日」というハッシュタグで共通化し、情報を集約・連動させたのです。そうすることで、自社サイトやブログ、Twitter やFacebookなどの間で情報を循環させ、その中で話題化されたものがニュースサイトやまとめサイトへ転載される、という流れを作ることができました。
7月17日 に「パンツフラワー」のプレスリリースを出したのが最初ですね。 他にも記念日直前にはイベント情報、前日には「Wing」ブランドのプロモーションなど、タイトルにハッシュタグを入れたニュースリリースを細かく出していき、当日に向けて話題を盛り上げていきました。中には失敗したニュースリリースもありましたが、8月2日以降もパンツ小説の募集リリースを出すなど継続的なコミュニケーションを図っています。
ハッシュタグの設定が上手くいかなかったのです。ソーシャルリスニングや情報集約に活用しようとハッシュタグを入れたまではよかったのですが、ニュースリリースを作成する広報担当者にハッシュタグの周知が徹底できず、二重・三重チェックの中でハッシュタグにするための半角スペースがいつの間にか消されてしまったという…。苦い経験ですが、今後の糧として活かそうと思っています。

Web上での盛り上がりという点から見ると、「Googleトレンド」のトレンドキーワード「パンツの日」では2013年度に比べて急上昇しましたし、広告枠として非常に効果の高いTwitterのトレンドにも当日掲載されるという目標を達成できました。さらに「パンツフラワー」のWebサイトでも当日を中心にPVが増え、リアルイベントに関するツイートもしっかり拡散されています。
「ワコール ボディブック」で募集したパンツ小説については、8月に入ってから「Antenna(アンテナ)」や「NAVERまとめ」など複数のキュレーションメディアに取り上げていただきました。特に「NAVERまとめ」では、一般の方がまとめてくださった記事が当日に約16万ものPVを獲得し、その盛り上がりが注目されて「Excite Bit コネタ」にも掲載されました。結果的に8月中の「ワコール ボディブック」としては、一訪問あたりの滞在時間を落とすことなく高いPV数を維持できています。
2月12日の「ブラジャーの日」や、今年ワコールが記念日として取得した3月12日の「サイズの日」、ナイトウェアも扱っているので9月3日のぐっすりと掛けた「睡眠の日」などもありますね。記念日コンテンツはWebで非常に人気があるので、以前から記念日ごとにTwitterの状況などをウォッチしています。
意識しているのは「ユーザーのいる環境に、ワコールの話題がどう自然に流れ込んでいくか」ということ。そのために今回、ユーザーのタイムラインや検索行為の中で我々の情報に気づいてもらいやすいよう、ハッシュタグを設定したという大きな意図があります。

そうですね。特に今回は、ブログやニュースメディアなど多方面から「ワコール ボディブック」への流入を増やせただけでも十分に価値があったと思っています。「ワコール ボディブック」は2013年の4月にオープンした情報サイトですが、ドメインを別にとっていることもあり、サイトの価値を高めることは以前からの課題でした。
それが今回の施策により多くのPVを獲得できたことで、課題に対する一定の成果は出せたと思っています。また「ワコール ボディブック」では、下着や体に関する特集記事から各ブランドサイトや商品ページへ誘導していますが、流入数の増加に伴い、ページ単体のPVも上がっています。
こうした結果から見ても、今回はオウンドメディアで発信した情報をさまざまなメディアで循環させ、話題化につなげるネットPRの仕掛けが成功したと思っています。
今回は「パンツの日」のWebプロモーション施策についてお届けしました!
後編では広報・宣伝部としてのワコール様の取り組みについてお聞きします。
…後日公開をおたのしみ楽しみに!!
<今回お話いただいたのは…>

北見 裕介(キタミ ユウスケ)様
株式会社ワコール 総合企画室 広報・宣伝部 WEB・CRM企画課
2008年にワコールに入社し、情報システム部を経て、現担当。
コーポレートサイトの運営・メルマガ・SNS・SEOなど、WEB業務に携わる。
<インタビュアー紹介>

朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー
NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸とした自社メディアによる統合的なマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

こんにちは、デザイナーのやのっちです。
新しいWebコンテンツを作成する際「この要素はどこに配置するのが最適なんだろう?」とレイアウトに迷ったことありませんか?
そんなレイアウトを考える際や迷ったときの参考になればと思い、今回は人の視線の流れについて書きたいと思います。
人は無意識に左上から右下へ向かって視線を動かすくせを持っているそうです。
これは本を読む習慣からきているそうですが、このくせを分析してパターン化したものに以下の3つがあります。

均等に配置された同質の情報を見る際の一般的な視線の流れを表したパターン。
視線の流れは、左上から右下へ、青い矢印のようにちらちらしながら移動していきます。
テキストが多いレイアウトに向いているパターンで、左上と右下に重要なコンテンツを配置するとよいとされています。

視線の流れは、左上から右上、右上から左下、左下から右下の順で移動し「Z」の形になるパターン。横書きの紙媒体を意識したもので、読み物コンテンツにおすすめのパターンです。
株式会社パンセ(News2uグループ)で制作したONOMICHI U2のWebサイトはこの「Z型パターン」を意識したレイアウトになっています。視線の流れに沿って下層ページへの導線がレイアウトされていて効果的です。


ユーザビリティ研究の第一人者ヤコブ・ニールセン博士の研究で明らかになったのがこのF型パターンです。
比較的新しいパターンでWebに一番親和性が高いと言われています。
視線の流れは、左上からはじまり水平方向に右へ。その後左に戻り、ページを少し下に移動してからまた水平方向に右へ。最後にゆっくりと上から下に視線を動かす。これを繰り返した動きになります。
出典:F-Shaped Pattern For Reading Web Content
上のヒートマップは、3種類のウェブページをユーザーがどのように読んだかを示している。
- ある企業のウェブサイトにある“自社情報”ページ内の記事(図左端)
- あるeコマースサイトの商品紹介ページ(図中央)
- ある検索エンジンの検索結果ページ(図右端)
内容もデザインも違うページなのに3種類すべて「F型」とは驚きです。
Fの横棒の2本の間隔がページによって異なるものの、概ね「F」に近い形になることが多いとされています。
ニュースリリース配信サービス「News2uリリース」はこの「F型パターン」を意識したレイアウトになっています。
Fの上の線はリリースタイトル、下の線はシェアボタンが視線の流れに沿うようにレイアウトされていて効果的です。

Webに一番親和性が高いので、迷ったときはこのパターンがおすすめです。
まとめレイアウトを考える際にユーザーの視線の流れを意識することは大切なことです。
ユーザーの視線が止まるところに読んでほしい重要なテキスト、写真などのアイキャッチやリンクボタンなどの導線をレイアウトするとよいと思います。
また「基本は押さえておきたい!マーケティングに役立つ色彩心理学」にもあるように色やデザインで視線を誘導することも可能ですから、これだけを意識すればOK!とはいきませんが……。デザインって奥が深い〜。まだまだ精進します!
参考書籍・記事
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社会貢献(CSR活動)は、なかなかメディアで取り上げられにくいトピックのひとつです。せっかくの社会貢献を多くの人に知ってもらえないのは、企業にとってもマイナス。Webを使ったネットPRでは、自社メディアやニュースリリースを利用して企業活動をコンテンツ化して発信ができます。ニュースリリースの切り口は、「チャリティイベント」や「社員のボランティア活動」「地域活動への参加」などさまざまです。社会貢献のニュースリリースは、ステークホルダーとの関係をより良好にすることができます。
社会的に認知されているイベント名をタイトルに持ってきて、興味を喚起します。
イベントでの具体的な貢献、関係性などを紹介します。
自社サイトではなく、イベントの公式サイトにリンクを貼ることで、イベントの認知向上にも繋がります。
社会貢献活動の詳細と事業との関連性について明記します。
「お手本にしたい企業のニュースリリース」

『コミPo!』の記事に引き続き、文頭からいきなり漫画ですみません。むらかみです。
※この記事は過去に投稿した以下の記事の続編となっておりますので、こちらも併せてご覧いただけますと幸いです。
前回、オーディオミキサーと『Ustream Producer』の無料版を利用して、個人レベルではそれなりの配信ができる環境を整えました。
今回はもう少し突っ込んで、Ustream Producerですと有料版でないと表現できない、テレビではお馴染みのワイプ(小窓)を使って複数の映像を同時に配信することが可能な『Open Broadcaster Software』(長いので以下OBSと略します)というフリーソフトを使ってみようと思います。
OBSはその名の通り、オープンソースのライブ配信ソフトで、標準で利用できるソース(映像や画像など画面に表示できるもの)は下記のとおりになっています。
また、複数のシーンを配信中に切り替え可能になっており、シーンごとに上記のソースを自由に配置することが出来ます。
この機能を利用すると、資料での説明が主となる場面ではプレゼンテーション資料を全面に表示しつつ、左下に登壇者の映像をワイプで表示し、資料メインの部分が終わったら登壇者のカメラ画像のみに切り替えるなどの処理が可能になります。
OBSはUstream Producerの無料版と違い、映像ソースを利用する数に制限がないので、登壇者が2人いるかつ演台の距離が物理的に離れている場合などでも、複数のカメラ映像を同時に配信することが可能です。
それに加え、Ustreamだけではなく、ニコ生・YouTube・Twitchなどの主要なライブ配信サービスに対応している(Ustream Producerはその名の通りUstream専用)ので、コレを覚えてしまえばどのサービスでも基本は同じように配信することが可能! という素晴らしいソフトです。

今回は上記イメージ画像のように、カメラ二台と資料を使った映像をライブ配信できるようにしたいと思います。
今回、配信先はUstreamを想定していますので、Ustreamアカウントを取得済みかつチャンネルの設定が終わっており、下記の機材が手元にある想定で進めていきます。
※Ustreamアカウントがない方、チャンネルの設定をしていない方はこちらの記事を参考にしてみてください。
インストールまず、OBSの公式サイトから、インストーラープログラムをダウンロードします。

ダウンロードが完了したらインストーラーを実行し、ウィザードにしたがってインストールを完了させてください。

「Run Open Broadcaster Software」チェックボックスにチェックが入っているのを確認し、「Finish」ボタンを押してプログラムを起動します。
プログラムが起動したら、上部の「設定」メニューから「設定」をクリックします。(別のウィンドウが開きます)

まずは、「一般設定」で言語が日本語になっていない方は、「言語」プルダウンを「日本語」に設定し、設定ウィンドウの右下にある「適用」ボタンを押してください。(※以後、左ナビゲーションで設定のページを切り替える前に「適用」ボタンを押してください)

左のナビゲーションから「エンコード」をクリックし、動画フォーマットの設定をします。
ビデオのビットレートとサウンドのコーデックおよびビットレートを調整します。
今回は、Ustreamに1280×720ピクセル 30fpsの動画を配信する予定ですので、ビデオのビットレートは「2048kbps」に設定し、オーディオは「AAC」で「192kbps」としています。

※ビットレートの値はテスト配信を繰り返してしっくり来る数値に調整してください。
※ビデオの項目にあるエンコーダーについて、通常はx264で問題ありませんが、対応CPU・GPUをお使いの場合、Quick Syncなどが選べるようになります。こちらを選択すると配信時のCPU負荷が減ることが期待できますので、設定を確認の上、お試しいただければと思います。
「放送設定」を開くと「FMS URL」と「ストリームキー」という欄がありますので、まず、こちらに入れる情報をUstreamの管理画面から取得します。
Ustreamにログインして右上のメニューから「チャンネル設定」をクリックしてください。
チャンネル設定画面が開きますので、配信したいチャンネルを左ナビゲーションからクリックしてください。

チャンネル詳細画面が開いたら左ナビゲーション下部の「リモート」をクリックしてください。

「RTMP URL」と「ストリームキー」が表示されたら、こちらをコピーしてOBSの設定画面にペーストします。
※「FMS URL」欄には「RTMP URL」を貼り付けてください。


「ビデオ」では配信サイズを決定します。今回は「1280×720」ピクセルでの配信を想定しているので、そのように入力します。
また、Windows Vista、7の方は「Aeroを無効にする」チェックボックスにチェックしてください。Aeroが有効ですと画面キャプチャー時に描画パフォーマンスが落ちる可能性があります。

「サウンド」ではマイクなどのサウンド入力機器等の設定をします。
「デスクトップサウンドデバイス」は、PCで再生されている音声を配信するための設定で、通常「既定」で問題無いと思います。特定の再生デバイスを選択したい場合は変更してください。
「マイク/その他のサウンドデバイス」は、デスクトップサウンドデバイス以外の入力を指定します。今回はオーディオミキサーの入力を指定しています。

初期設定、最後の項目「詳細設定」では、x264のプリセットを設定します。
「ultrafast」から「slower」までの段階があり、プルダウンメニューの下に行くほどCPU負荷が上がりますが、画質も向上します。こちらは配信時のCPU負荷を見て適宜設定を変更してください。

初期設定おつかれさまでした。設定ウィンドウ右下の「OK」ボタンを押して、下記の通り、メインウィンドウに戻ってください。

初期設定が終わりましたので、ここからは実際に配信する画面の設定に移ります。
まずはグローバルソースを追加します。グローバルソースは各シーンで共通で使えるソースです。パワーポイントなどのプレゼンテーション画面、カメラなどをここに追加しておくと便利です。
まず、プログラムのメインウインドウ下部の「グローバルソース」をクリックします。

グローバルソース編集用のサブウィンドウが開きますので、「追加」から「ビデオデバイスを追加」をクリックします。

次に名前の入力を求められます。今回はWebカメラを利用するので「Cam1」、「Cam2」など、わかりやすい名前を入力してください。
上部の「デバイス」プルダウンからCam1に設定するカメラデバイスを選択し、下部の「OK」ボタンをクリックしてください。

同様に2つ目のカメラも設定したら、今度はプレゼンテーションを追加します。
まず、動画で配信したいプレゼンテーション画面を立ち上げておきます。プレゼンテーション表示ソフトは通常のPowerPointでも良いのですが配信に利用する場合は『PowerPoint Viewer』を利用したほうが楽だと感じたので、今回はこちらを利用します。
PowerPoint Viewerで配信したいプレゼンテーションを開いたら、ウィンドウを配信サイズ(今回は1280×720)と同じくらいかそれ以上のサイズにリサイズしておいてください。
OBSのグローバルソース編集画面に戻り「追加」から「ウィンドウキャプチャを追加」をクリックします。

ここでも名前はわかりやすく「PPT」などと入力してください。
「ウィンドウ」プルダウンから、先ほど起動しておいたPowerPoint Viewerを選択し、下部の「OK」ボタンをクリックしてください。

※プルダウンに対象のプログラムが表示されていない場合「再読み込み」ボタンのクリックを試してみてください。
カメラとプレゼンテーションの設定が終わりましたので、シーンの設定をしていきます。
OBSでのシーンは、どのような画面を配信するかを設定でき、シーンごとに複数のソースを自由に配置できます。
シーン欄で「右クリック」し「シーンを追加」をクリックします。
ここでも名前の入力を求められますので「PPT+Cam1+Cam2」など、シーンの内容がわかる名前を入力してください。

シーンが追加されたら、ソース欄で「右クリック」し、「グローバルソース」から、Cam1を選択します。

同様に、Cam2、PPTを追加したら、メインウインドウ右下の「配信プレビュー」ボタンを押してください。

ページ中央のグレーだったエリアにソースの内容が表示されますが、最後に追加したソースが一番手前に来ており、他のソースが下に隠れてしまっていると思います。
この順番が想定している順番と違う場合、思い通りの順番にするために、入れ替えたいソース上で「右クリック」し、「順序」メニューで適宜入れ替えを行ってください。

※プレゼンテーションをメインに表示し、その上にカメラ画像をワイプで配置する場合、プレゼンテーションのソースを「最下部に移動」すると良いと思います。
順番は入れ替わりましたが、各ソースのサイズがまちまち(画面からはみ出している可能性もあります)なので、配信用にサイズと配置を調整します。調整したいシーンをクリックで選択し、メインウインドウ右下の「シーンを編集する」ボタンを押してください。

ソースをドラッグアンドドロップすることで位置を移動でき、角の赤四角をドラッグアンドドロップすることでサイズを変更できるようになりますので、納得が行くまで調整してください。

各ソース単体のシーンや、生放送中にトラブルが発生した場合を想定して「しばらくお待ちください」と書かれただけのシーンなどを追加し、このような感じに仕上がりました。


あとは、マイクとスピーカーマークで音量を調整し、「配信開始」ボタンを押せば配信されます。
少々長かったですが、このOBSを利用すればいろいろおもしろい配信ができると思いますので、ぜひご活用ください。
また、OBSはオープンソースソフトウェアで、GitHub上でソースが公開されておりますのでだれでも開発に参加できます。
興味のある方は、覗いてみても良いかもしれません。
それではまた。

メーカーや製薬会社をはじめとする研究開発機関(R&D)を持つ企業や学校法人にとって、新技術はPRのチャンスです。ニュースリリースでは、その開発がどれくらい社会に影響を与えるものなのかを、アピールポイントとして伝えましょう。自社の開発した技術は、『世界初』なのか、『国内初』なのか、または『業界初』なのか、二ュースリリースに興味を持つようなインパクトのある切り口を見つけることが必要です。スケール感をわかりやすく伝えるために、「東京ドームの○○個分の大きさ」「新幹線の○○倍の速度」といった文言をサブタイトルにつけると読者の関心を引くことができます。文末には、技術に興味を持った方のお問い合わせ先として、担当部署や連絡先を明記しましょう。
新製品や技術の名称だけでなく、具体的な内容もタイトルに明記します。
今回発表した製品や技術に関する概要と、得られる効果についてまとめて紹介しましょう。
書き出しを「製品名+とは」とすることで、ユーザーがネットで「○○とは」と検索した時に、ニュースリリースが注目されやすくなります。
箇条書きで簡潔にまとめましょう。また具体的な活用業界や活用シーンもあわせて紹介します。
詳細は自社の公式サイトにリンクを飛ばし、ニュースリリースでは新製品の概要と開発元の会社名を記載します。
「お手本にしたい企業のニュースリリース」
こんにちは。ディレクターの五十嵐です。
ところで、Web担当者の皆様は、担当サイトのデザイン制作依頼を普段どのように行っていますか。
ざっと挙げると上記の内容が多いかと思われます。
では、デザイン依頼する際、制作会社に具体的に何をお伝えしていますか。
上記のような依頼をして、制作会社側に制作の目的・意図が的確に伝わるでしょうか。
「思ったものと違うものが出来上がってきた」という経験が少なからずあるのではないでしょうか。

そこで、今回はWebデザイン制作を依頼することがある方におすすめしたい書籍「Webデザイン受発注のセオリー デザインコントロールが身につく本」をご紹介します。
内容は「Webデザイン受発注のワークフロー」として最初に流れを紹介した後、要件定義、発注など各ワークフローにフォーカスを当てて詳細に説明しています。
ケーススタディーも多く、ご自身の経験と合わせて振り返ることも出来ます。
気になるワークフローのみチェックしてみてもよいかと思います。
要件定義フローでは、依頼時のコミュニケーションの重要さが取り上げられています。
ディレクターの立場でもこの部分は重要だと感じており、ご依頼頂いた際制作の目的・意図など認識合わせを行った上で制作に入れるよう心掛けたいと思っています。
また、発注側であるWeb担当者にデザインの知識がなくてもデザインコントロールができるよう押さえるべき項目が分かりやすく説明されています。
ビジュアルデザインで出来ることは限られており、ユーザーが見たい情報をうまく伝えてあげることがメインになります。
よって、Web担当者は予めユーザーに特に見せたい情報を提示し、ユーザーに与えたいイメージを伝えることで、デザインコントロールができるようになります。
思っていたデザインが上がってこない。どうしたら要望をうまく伝えられるのか?
デザインセンスとはまた別の切り口から発注側のWeb担当者と受注側の制作会社とのコミュニケーションを円滑に進めるのに参考になるため、現在思ったように要望が伝えられていない方にお勧めの書籍になります。
Chapter0 受発注ワークフローと基礎知識
Chapter1 ビジュアルデザインの要件定義
Chapter2 提案依頼~発注
Chapter3 制作と運用